18-1. ミスター・ベースボール

監督 フレッド・スケピシ
出演 トム・セレック高倉健高梨亜矢デニス・ヘイスバート塩屋俊
1992年・アメリカ (ユニヴァーサル映画=UIP) 110分

解説
日本の球団にトレードされた米大リーガーの活躍を描くヒューマン・コメディ。中日ドラゴンズの協力で、野球の場面は日本各地のプロ野球チームのホーム・グラウンドで撮影された。ナゴヤ球場では、10万人以上の名古屋市民がエキストラとして参加している。監督・製作は 「ロシア・ハウス」 のフレッド・スケピシ、共同製作は 「ハート・オブ・ダークネス コッポラの黙示録」 のダグ・クレイボーン、ロバート・ニューマイヤー、エグゼクティヴ・プロデューサーはジョン・ケイオ、ジェフリー・シルヴァー、近藤晋。セオ・ペレティアとジョン・ジュンカーマンの原案を基に、ゲイリー・ロス、ケヴィン・ウェイト、モンテ・メリックが脚本を執筆。撮影はイアン・ベイカー、音楽はジェリー・ゴールドスミスが担当。主演は 「コロンブス」 のトム・セレック、 「ブラック・レイン」 の高倉健。レオン・リー、亜仁丸・レスリーら、日本で活躍した元大リーガーが特別出演している。

ストーリー
ニューヨーク・ヤンキースのスター選手のジャック・エリオット(トム・セレック)は、ルーキーとの競争に破れ、日本の中日ドラゴンズへトレードされてしまう。ドラゴンズの監督は往年の名選手だった内山(高倉健)だ。エリオットはチームメートのマックス・デュボア(デニス・ヘイズバート)に、日本でプレーする際のアドバイスを受けるが、聞こうとしなかった。練習初日、内山監督からスイングの欠陥を指摘されたエリオット。しかし、マイ・ペースで試合にのぞむエリオットは、弱点を知られていないこともあり、活躍を続ける。記者会見で、通訳の西村(塩屋俊)が、エリオットの発言を優等生的な言葉で訳したこともあって、ミスター・ベースボールというニックネームで人気者になった。球場で知り合ったヒロ子(高梨亜矢)にはげまされながら馴れない生活を続けるエリオットだが、内山監督との対立は深刻さを増し、乱闘騒ぎを起こしてしまったエリオットは出場停止に。そんな様子を見ていたヒロ子は、翌日エリオットを父親に紹介した。それは何と内山監督だった。内山監督の人間性と熱意を知ったエリオットは、猛特訓を行い、スランプを脱出、エリオットの態度に一丸となったチームも快進撃を続け、優勝を争う運命の一戦がやってきた。ジャイアンツとの戦いはもつれ、遂に最終回を迎えた。内山の持つホームラン記録に挑むエリオットが打席に立った。周囲は記録を守るため、エリオットにバントさせようとしたが、内山は自由に打つようサインを出した。しかしエリオットはバントを決め、チームはリーグ優勝を果たすのだった。




18-2. 暗くなるまで待って

監督 テレンス・ヤング
出演 オードリー・ヘップバーンエフレム・ジンバリスト・ジュニアアラン・アーキンサマンサ・ジョーンズリチャード・クレンナ
1967年・アメリカ (ワーナー・ブラザース・セブン・アーツ) 分

解説
ブロードウェイで大ヒットとなったフレデリック・ノットの舞台劇をロバート・キャリントンの夫妻が脚色し、 「トリプルクロス」 のテレンス・ヤングが監督したサスペンスもの。撮影は 「シャレード」 のチャールズ・ラング、音楽は、 「いつも2人で」 のヘンリー・マンシーニが担当している。出演は 「いつも2人で」 のオードリー・ヘップバーン、 「アメリカ上陸作戦」 のアラン・アーキン、 「砲艦サンパブロ」 のリチャード・クレンナ、エフレム・ジンバリスト・ジュニア、サマンサ・ジョーンズなど。

ストーリー
カナダからニューヨークに帰る途中に知り合った女から、夫のサムが人形を預かって来たことで、盲目の妻スージー(オードリー・ヘップバーン)は、思いがけない事件にまきこまれていった。サムもスージーも知らないことだったが人形の中には、ヘロインが縫いこまれていたのだ。そのヘロインをとり戻すべくマイク(リチャード・クレンナ)、カルリーノ、そして犯罪組織のリーダーであるロート(アラン・アーキン)の3人が、スージーのアパートに集まった。部屋中探しまわったが、人形は見つからなかった。そこへスージーが帰宅したが、盲目の彼女は、3人がいることに気がつかなかった。その翌日、妙な予感からスージーが止めるのもきかずに、サムはニュージァージーに仕事に行った。サムが出ていって間もなく、スージーはサムが煙草の火を消し忘れていったのが煙を出して、見えない彼女は恐怖から大声で叫んだ。そこへマイクがサムの海兵時代の仲間といつわって入って来て、火を消しとめ、人形のあり場所をと思ったが、いつもスージーの手伝いをしてくれる、グローリアという少女が入ってきたので、引き上げざるを得なかった。しばらくしてグローリアが買物に出たあと今度はロートが初老の男に化けて現れ、自分の息子の妻がよその男と不貞を働いているらしい。その相手がどうもサムらしいといい、不貞の証拠を探すふりをして部屋中をかきまわしたが、やはり人形はみつからなかった。そこへ再びマイクが忘れ物をしたという口実で入ってきて、乱暴者を送り出してやろうと警察に電話をした。だが、呼ばれて入ってきたのは警官をよそおったカルリーノだった。いったん外に出たロートは今度は、老人の息子として再び入ってきて、サムがもし人形を持っていたら、サムの命は危ないとスージーを脅した。ロートが帰ってからスージーはマイクに、確かにサムが人形を持って帰ってきたが、それがどこにあるのかを自分は知らないと話した。マイクはもしスージーが人形を探したら、サムの安全は守ると言った。マイクが帰って間もなくグローリアが買物から帰った。彼女の腕には問題の人形が抱かれていた。スージーは喜んでマイクにそのことを知らせたが、その直後、自分は3人にだまされているのだということに気づいた。スージーはサムへの連絡をグローリアに頼み、自分は警察に電話をした。だが、電話線はすでに切られていた。1人残された自分を守るためスージーは部屋の明かりを、次々と壊していった。やがて3人はやって来たが3人は仲間割れを起こしており、カルリーノとマイクはロートに殺されてしまった。闇の中でスージーはロートと対峠。スージーが消し忘れた冷蔵庫の灯りをたよりに迫った。だが、その時、サムと警官たちがなだれこんできた。




18-3. 告発の行方

監督 ジョナサン・カプラン
出演 ケリー・マクギリスジョディ・フォスターBernie Coulsonレオ・ロッシアン・ハーン
1988年・アメリカ (パラマウント映画=UIP) 分

解説
1人の女性のレイプをきっかけに、真実の愛、現代の友情、勇気をもって生きる姿を描いてゆく。製作はスタンリー・R・ジャッフェとシェリー・ランシング、監督は 「レベルポイント」 のジョナサン・キャプラン、脚本は 「ナッツ」 のトム・トーパー、撮影はラルフ・ボード、音楽はブラッド・フィーデルが担当。出演は 「トップガン」 のケリー・マクギリス、 「シエスタ」 のジョディ・フォスターほか。

ストーリー
ミルという名の酒場から飛び出してきた若い男が、公衆電話から警察にレイプ事件が起きていると通報、彼の後を追うようにミルから出てきた半裸の女性が通りで必死に車を止めてそれに乗り込んだ…。被害者の名はサラ・トバイアス(ジョディ・フォスター)。酔ってマリワナも吸っていた彼女を3人の男達が犯したのだという。サラから事情を聞いた地方検事補キャサリン・マーフィ(ケリー・マクギリス)は、彼女とダンカン保安官(テリー・デイヴィッド・ムリガン)を伴ってミルに行き犯人達を確認する。やがて事件の捜査は進み、犯人側の弁護人が真っ向から戦いを挑む姿勢を見せたことにより、キャサリンは様々な証拠を基に裁判の状況を予測するが、被害者に有利なことは何1つなく、彼女は渋々ながらも、3人の容疑は過失傷害との裁定の取引きに応じた。この事実を知ったサラはキャサリンを激しく責め、深く傷つき悲しみにくれる。そしてそんな彼女を、レイプの際犯人達を止めるどころか暴行を煽ったクリフ(レオ・ロッシ)がからかい、彼のトラックにサラは何度も自分の車を激しくぶつけるのだった。傷つき入院するサラを見舞ったキャサリンは、身も心も打ちひしがれてしまっている彼女の姿に、女性として検事として真にあるべき道を教えられ、再び事件を裁判の場で争う決意を固めた。レイプを煽り、そそのかした男達を暴行教唆罪で告発しようという彼女は、サラの友人でミルのウエイトレス、サリー・フレイザー(アン・ハーン)に暴行教唆犯を特定してもらうが、その際サラが事件直前、暴行犯の1人、大学生のボブ(スティーヴ・アンティン)と寝てみたい、とサリーに言った事実が明らかになる。窮地に立たされたキャサリンは、事件の夜警察に通報した若い男ケン・ジョイス(バーニー・カールソン)を探し出すが、彼はボブとの友情から真実を話そうとしない。そして遂に裁判の日、サラが証言台に登った後、証人として事実を語るのはケンであった。彼の口から語られ自白のもとにさらされたショッキングな事実は陪審員の心を動かし、暴行教唆の罪は認められ、それは同時に、サラに対する暴行の事実まで明らかにする判決となったのである。




18-4. ハングオーバー!消えた花ムコと史上最悪の二日酔い

監督 トッド・フィリップス
出演 ブラッドリー・クーパーエド・ヘルムズザック・ガリフィアナキスヘザー・グレアムジャスティン・バーサ
2009年・アメリカ (ワーナー・ブラザース映画) 100分

解説
全米で大ヒットし、ゴールデングローブ賞作品賞に輝いたコメディ。花ムコの結婚前夜を祝うため、ラスベガスのホテルを訪れた男たちが悪酔いした挙句、珍騒動を巻き起こす。

ストーリー
2日後に結婚式を控えたダグ(ジャスティン・バーサ)は結婚前夜を祝うバチェラーパーティのため、友人のフィル(ブラッドリー・クーパー)とステュ(エド・ヘルムズ)、婚約者の弟アラン(ザック・ガリフィアナキス)とともに、婚約者の父から借りたベンツでラスベガスに向かう。一行は高級ホテルのスウィートで乾杯する。翌朝目覚めたフィル、ステュ、アランは異常な事態に気づく。クローゼットには赤ん坊がいて、バスルームにはトラがいる。さらに歯科医のステュの前歯が1本なくなっていた。それから3人は、花婿のダグがいないことに気づく。フィルは自分の手首に巻かれた病院の腕章を見つける。3人が病院に行くためホテルを出ようとすると、ホテルマンはパトカーを持ってくる。3人はパトカーで病院に行き、事情を聞くと、病院の前にいたという教会に向かう。そこで、ステュがジェイド(ヘザー・グラハム)というストリッパーと電撃結婚していたことがわかる。ホテルにいた赤ん坊は、ジェイドの子供だった。3人はジェイドのアパートを訪ね、赤ん坊を返す。しかし、アパートに来た警官に逮捕され、免罪の条件としてスタンガン講習に実験台にさせられる。こうして3人はベンツを引き取るが、そのトランクから全裸の東洋人が飛び出してくる。3人はその男にめった打ちにされる。3人がホテルに戻ると、部屋に元世界チャンピオンのマイク・タイソンがいる。バスルームのトラは、彼らがタイソン邸から盗んだものだった。トラを返して和解した3人は、その帰り道、昼間の東洋人レスリー・チャウが率いる集団に襲われる。チャウは、昨夜カジノでフィルたちが間違えて持ち帰った彼のカバンに、8万ドルの現金が入っていたと言う。その金と引き換えにダグを返すと言われた3人は、アランが考えたイカサマギャンブルで8万ドルを稼ぐ決心をする。




18-5. リーサル・ウェポン2 炎の約束 

監督 リチャード・ドナー
出演 メル・ギブソンダニー・グローヴァージョー・ペシジョス・アクランドDerrick O'Conner
1989年・アメリカ (ワーナー・ブラザース) 115分

解説
巨大な国際麻薬組織に立ち向かうロス市警の2人の刑事の戦いを描くシリーズ第2作。製作・監督は 「リーサル・ウェポン」 のリチャード・ドナー、共同製作はジョエル・シルヴァー。シェーン・ブラックとウォーレン・マーフィーのストーリーを基に、脚本は 「インディ・ジョーンズ 最後の聖戦」 のジェフリー・ボーム、撮影はスティーブン・ゴールドブラット、音楽はマイケル・ケイメンとエリック・クラプトン、デイヴィッド・サンボーンが担当。出演はメル・ギブソン、ダニー・グローヴァーほか。

ストーリー
ある夜ロスのダウンタウンで、リッグス(メル・ギブソン)とマータフ(ダニー・グローヴァー)の2人の刑事は、暴走するBMWの中から大量のクルーザーランド金貨を見つけた。運転手は逃亡するが、やがて彼は死体となって発見されるのだった。しばらくして2人は、麻薬組織が儲けた裏金を合法化させてきた銀行員レオ(ジョー・ペシ)の護衛を命じられる。邪魔な存在となった今、組織から命を狙われたレオは、かつて一度連れて行かれた組織の影のボスの家を思い出し、2人を案内するが、激しい銃撃戦とカーチェイスの末に捕えた人物は、南アフリカの外交官ラッド(ジョス・アックランド)で、治外法権に守られていることにより彼を釈放せざるを得なかった。事件を嗅ぎつけられたことを知ったラッドは、麻薬取引で儲けた莫大な金を国外へ運び出す準備を始めると同時に、自分の正体を知るリッグスたちを殺そうと企んだ。マータフは自宅のトイレに仕掛けられた爆弾で、危うく命を失いそうになるし、何も知らずにラッドの秘書をしていたジル(パッツィ・ケンジット)を自分のトレーラーハウスに招いたリッグスは、一夜を共にした後ヘリコプターから激しい銃撃をうける。やがてジルも殺され、かつて自分の妻もラッドに命を奪われたことを知ったリッグスは、怒りが頂点に達し復讐を決意、マータフと共にラッドの家を襲撃するが、すでに彼は逃亡した後だった。しかしラッドのベンツに取りつけておいた探知器によってロサンゼルス港に向かった2人は、船に積み込まれてゆくコンテナの中のドル札の束を宙に散らせ、ラッドを倒すことで南アフリカに通じている国際巨大麻薬組織の壊滅を成功させるのだった。




18-6. リーサル・ウェポン3 

監督 リチャード・ドナー
出演 メル・ギブソンダニー・グローヴァージョー・ペシレネ・ルッソスチュアート・ウィルソン
1992年・アメリカ (ワーナー・ブラザース映画) 117分

解説
向こう見ずな刑事とヴェテラン刑事のコンビの活躍を描くアクション・ドラマの第3作。監督・製作は 「ラジオ・フライヤー」 のリチャード・ドナー、共同製作は 「ラスト・ボーイスカウト」 のジョエル・シルヴァー、脚本・原案は 「リーサル・ウェポン2 炎の約束」 のジェフリー・ボーム、共同脚本は 「ベスト・キッド2」 のロバート・マーク・ケイメン、撮影は 「氷の微笑」 のジャン・デ・ボン、音楽はシリーズを一貫して担当するマイケル・ケイメン、デイヴィッド・サンボーン、エリック・クラプトンの3人が担当。

ストーリー
ロサンゼルス市警の刑事マーティン・リッグス(メル・ギブソン)と彼と長年のコンビを組むヴェテラン刑事ロジャー・マータフ(ダニー・グローヴァー)は、高層ビルの爆弾処理を軽率な判断で失敗し、ビルを粉々にしてしまう。退職を一週間後に控えたマータフは、反省する様子のないリッグスの態度が心配だが、担当中の事件についても心を痛めていた。警察に押収された武器が、何者かの手によって町中に流出していた。事態は一刻の猶予もないほど緊迫した状況にあり、捜査を急ぐマータフにリッグスはつきあわされる。捜査は進展しないが、背後にある巨大な犯罪組織の存在を、2人は感じ取る。2人とは別に、内部事件調査部の女刑事ローナ・コール(レネ・ルッソ)も事件を追っていたが、2人には非協力的で、お互いに捜査を競い合う形になるが、一方でリッグスは、彼女と愛し合うようになっていた。ついに黒幕の元ロス市警の警官ジャック・トラヴィス(スチュアート・ウィルソン)を建設中のビルに追いつめて、激しい銃撃戦の末射殺する。事件は解決したが、マータフは引退を撤回し、リッグスは、コールと結婚する決意を固めるのだった。




18-7. チャーリーとチョコレート工場

監督 ティム・バートン
出演 ジョニー・デップフレディ・ハイモアデヴィッド・ケリーヘレナ・ボナム=カーターノア・テイラー
2005年・アメリカ (ワーナー・ブラザース映画) 115分

解説
ティム・バートン監督&ジョニー・デップ主演のファンタジー。風変わりな案内人の手引きによる、子供たちのチョコレート工場見学ツアーの模様を毒気たっぷりにつづる。

ストーリー
チャーリー少年(フレディー・ハイモア)は、失業中の父(ノア・テイラー)と母(ヘレナ・ボナム=カーター)、そして祖父母がふた組の、極度に貧乏な家で、けなげに明るく暮らしていた。ある時、家のすぐそばにある世界一のチョコレート工場の主、ウィリー・ウォンカ氏(ジョニー・デップ)が、幸運な5人の子供たちに工場内を見学する許可を与える声明を発表。ウォンカ製のチョコレートに入ったゴールデンチケットを引き当てたのは、肥満少年のグループ(フィリップ・ウィーグラッツ)、富豪のわがまま娘ヴェルーカ(ジュリア・ウィンター)、賞獲り少女のヴァイオレット(アナソフィア・ロブ)、ゲームおたくの少年マイク(ジョーダン・フライ)。そして最後の1枚がチャーリーの手元に転がりこんだ。工場見学の日、かつてウォンカ工場で働いていたジョーおじいちゃん(デイヴィッド・ケリー)に付き添われたチャーリーと、4組の親子を迎えたのは、15年も工場に引きこもっていたウォンカ氏その人。彼に導かれ、一同は不思議な工場の中の世界を案内されるが、その中で、グループはチョコの川に落ち、ヴァイオレットはブルーベリーに変えられてしまい、ヴェルーカはゴミ箱の中に落とされ、マイクは体を小さくされた上に、ペラペラに引き伸ばされてしまう。無事残ったチャーリーは、実は自分の後継者を探していたウォンカ氏から、工場を譲るという申し出を受ける。一度はそれを断ったチャーリーだったが、ウォンカ氏も自分の家族に仲間入りする条件つきで、申し出を受け入れるのだった。




18-8. ダーティファイター

監督 ジェームズ・ファーゴ
出演 クリント・イーストウッドソンドラ・ロックジェフリー・ルイスビヴァリー・ダンジェロルース・ゴードン
1978年・アメリカ (ワーナー・ブラザース映画) 分

解説
長距離トラックの運転手が、全米各地の荒くれ男たちを相手に捲きおこすケンカと、恋を猫く。製作はロバート・デイリー、監督は 「ダーティハリー3」 のジェームズ・ファーゴ、脚本はジェレミー・ジョー・クロンスバーグ、撮影はレックスフォード・メッツ、音楽はスナッフ・ガレッツ、美術はエレイン・セダーが各々担当。出演はクリント・イーストウッド、ソンドラ・ロック、ジョフリー・ルイス、ビバリー・ダンジェロ、ルース・ゴードン、ウォルター・バーンズ、ロイ・ジェンソンなど。

ストーリー
ファイロ(クリント・イーストウッド)はアメリカ大陸を股にかける長距離トラックの運転手。彼はビールとカントリー・ミュージックが好きで、その上ケンカをやらせたら右に出るものがいないくらいのケンカのプロだった。仕事を終えてロスに戻って来たファイロは、早速近くの酒場で強そうな男を相手に軽くKO。翌日のケンカ・マッチの準備運動を済ませた彼は母親(ルース・ゴードン)とオービル(ジョフリー・ルイス)の待つ家へ戻っていった。翌日ケンカ・マッチでみごと勝利を飾ったファイロは、なじみの店で歌っているリン(ソンドラ・ロック)に会った。彼女は歌い終わると、ファイロのところにやって来てビールをねだった。ケンカに明け暮れそんな経験のないファイロはたちまちリンに惚れてしまった。その日から毎日彼女のステージの終わるのを待って送っていったファイロは、彼女にちょっかいをだしたチンピラを叩きのめしたが、彼は暴走族のメンバーでファイロに恨みをもった。そんなある日、リンがカントリー・ウェスタンのスターを目ざして旅立ってしまった。茫然としたファイロはショックからこともあろうにロサンゼルース市警の警官を叩きのめしてしまい、ファイロとオービルがリンの後を追ったのを知ると警官もファイロを追った。途中オービルが拾った娘エコー(ビバリー・ダンジェロ)を加えて旅を続けるファイロは、行く先々でオービルがプロモートした賭けケンカに連戦連勝し、旅の資金を稼いでいった。暴走族や警官の襲撃を撃退したファイロだったが、ようやく捜しあてたリンには恋のKOパンチ。その夜のケンカ相手は炭坑夫だった。実力の差は明らかだったが、仲間の声援に死にもの狂いで向かってくるその男に、何か自分の未来の姿を見たようでむなしくなったファイロはわざと負けた。翌日、自分の家に向かうファイロの気持ちは晴れやかだった。




18-9. マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙 

監督 フィリダ・ロイド
出演 メリル・ストリープハリー・ロイドジム・ブロードベントアンソニー・ヘッドリチャード・E・グラント
2011年・イギリス (ギャガ) 105分

解説
保守的かつ強硬な政治方針から、“鉄の女”の別名で知られた、イギリス初の女性首相マーガレット・サッチャー。その苦悩を描く人間ドラマ。アカデミー賞で史上最多ノミネートを誇る名優メリル・ストリープがサッチャーを渾身の力で演じきる。監督は「マンマ・ミーア!」のフィリダ・ロイド。

ストーリー
雑貨商の家に生まれたマーガレット(メリル・ストリープ)は市長も務めた父の影響で政治を志すが、初めての下院議員選挙に落選してしまう。失望する彼女に心優しい事業家デニス・サッチャー(ジム・ブロードベント)がプロポーズする。「食器を洗って一生を終えるつもりはない」野心を隠さないマーガレットを、デニスは寛容に受け入れる。双子にも恵まれ、幸せな家族を築く一方で、マーガレットは政治家としての階段も昇りはじめる。失墜した英国を再建する。それは気の遠くなるような闘いだったが、彼女はその困難に立ち向かう。愛する夫や子供たちとの時間を犠牲にし、マーガレットは深い孤独を抱えたままたった一人で闘い続けた……。現在のロンドン。どんなに苦しい時も支え続けてくれた夫・デニスは既に他界した。だが、マーガレットは未だに夫の死を認識していないのか、時折不可解な行動が目立つ。思い出の洪水の中で、デニスの遺品を手に取り彼女は「あなたは幸せだった?」とつぶやくのだった……。




18-10. ツーリスト

監督 フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク
出演 アンジェリーナ・ジョリージョニー・デップポール・ベタニーティモシー・ダルトンルーファス・シーウェル
2010年・アメリカ、フランス (ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント) 103分

解説
ジョニー・デップ&アンジェリーナ・ジョリー初共演のミステリー。魅力的な女性に翻弄され、事件に巻き込まれていくアメリカ人旅行者の男の姿を描く。監督は初長編作 「」 ジョニー・デップ&アンジェリーナ・ジョリー初共演のミステリー。魅力的な女性に翻弄され、事件に巻き込まれていくアメリカ人旅行者の男の姿を描く。監督は初長編作「善き人のためのソナタ」でアカデミー賞外国語映画賞に輝いたドイツの俊英、フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク。

ストーリー
傷心を癒すためイタリアを訪れたアメリカ人旅行者フランク(ジョニー・デップ)は、ベネチアに向かう車中で見知らぬ上流階級の美女エリーズ(アンジェリーナ・ジョリー)に声をかけられる。妖艶な彼女に誘われるまま、アバンチュールに酔いしれるフランク。しかし、すべては仕組まれた罠だった……。謎の美女エリーズに翻弄され、知らないうちに巨大な事件・陰謀に巻き込まれていくフランクの運命は……?




18-11. マン・オン・ザ・ムーン

監督 ミロシュ・フォアマン
出演 ジム・キャリーダニー・デヴィートコートニー・ラヴボブ・ズムダ
1999年・アメリカ (丸紅=東宝東和) 119分

解説
 監督は、 「カッコーの巣の上で」 など数多くの名作を手がけたM・フォアマン。過激な芸風をもつ主人公の姿を冷静に見つめ、その人間像を浮きぼりにする演出がみごと。

ストーリー
アンディ・カウフマン(ジム・キャリー)は一風変わった芸人だった。1975年、有名なプロモーター、ジョージ・シャピロ(ダニー・デヴィート)の目に留まった彼は、NBCの新コメディ番組『サタデー・ナイト・ライブ』にゲストとして出演したのを皮切りにスターの道を歩む。1978年からはABCの人気番組『タクシー』のラトゥカ役で人気を得たが、その特異なパフォーマンスは次第に世間に受け入れられなくなっていった。分身として相棒ボブとふたり一役で生み出したキャラクター、トニー・クリフトンの暴走、果ては客席の女性と本気で勝負するのがウリの男女混合プロレス。これがきっかけで恋人リン(コートニー・ラヴ)と出会ったのはいいが、本物のレスラーであるジェリー・ローラーとリング上で対決してコテンパンにのされたことで人気失墜、番組を降板される憂き目に。失意の日々、リンと結婚したアンディだが、まもなく彼はガンに冒されていることを知った。アンディは長年の夢だったカーネギーホールの舞台に立ち、華やかなショーを成功させ、芸人人生最高の時を過ごした。かくして1984年5月16日、アンディは35歳の若さで世を去るのだった。




18-12. 96時間

監督 ピエール・モレル
出演 リーアム・ニーソンマギー・グレイスファムケ・ヤンセンホリー・ヴァランスリーランド・オーサー
2008年・フランス (20世紀フォックス映画)

解説
リュック・ベッソン製作・脚本によるサスペンス・アクション。リーアム・ニーソンが元秘密工作員の男に扮し、娘を誘拐した人身売買マフィアにたったひとりで立ち向かう!

ストーリー
アメリカ政府のもとで秘密工作の仕事に携わってきたブライアン・ミルズ(リーアム・ニーソン)は、今は引退してカリフォルニアで孤独な毎日を過ごしている。そんな彼の唯一の願いは、ずっと疎遠だったひとり娘キム(マギー・グレイス)との絆を修復することだった。別れた妻レノーア(ファムケ・ヤンセン)の再婚相手である資産家と一緒に暮らしているキムももう17歳。親友のアマンダとふたりでパリに行きたいというキムの訴えを、ブライアンは一度は頑なに却下するが、娘の喜ぶ姿を見たいという親心から結局許してしまう。だが、ブライアンの不安は最悪の形で現実のものとなった。キムとアマンダが滞在するパリのアパルトマンに、突然謎の一味が乱入。バスルームにいたキムはブライアンと携帯で話している最中で、窓越しにアマンダが拉致される光景を目撃する。ブライアンは彼女を励まし、一味の人数や特徴を聞きだすが、やがて彼女の凄まじい絶叫を聞く。自らの手で娘の奪還を誓ったブライアンは、通話の音声から犯人一味はパリで勢力を拡大しているアルバニア系の人身売買マフィアであることをつきとめる。これまでの事例によると、事件発生から96時間が過ぎると被害者は救出不可能という絶望的なデータがはじき出され、ブライアンはレノーアの夫のプライベート・ジェット機で急遽パリへ飛ぶ。まず犯行現場で見つけたキムの壊れた携帯電話のメモリーをチェックし、一味の手先である青年を特定。さらにパリ警察の刑事から組織の縄張りを聞き出したブライアンは、秘かに売春が行なわれている工事現場へと向かった。キムのデニム・ジャケットを所持していた少女の証言から、拉致グループの隠れ家を割り出すがそこにキムの姿はなく、麻薬中毒で息絶えたアマンダの死体を発見する。焦りを募らせるブライアンはなおも猛然とパリの裏社会の奥深くへと身を投じていくが、キムの救出可能なタイムリミットは刻一刻と迫っていた……。




18-13. 草原の野獣

監督 フィル・カールソン
出演 ヴァン・ヘフリンタブ・ハンターキャスリン・グラントジェームズ・ダーレンバート・コンヴィー
1958年・アメリカ (コロムビア) 分

解説
「拳銃を撃つな」 のフィル・カールソン監督がフランク・S・ニュージェントのシナリオを得て作りあげた西部劇。リック・ハードマンの原作による、大牧場主と、その息子の対立を中心にした悲劇的結末をもった物語で、 「決断の3時10分」 のヴァン・ヘフリンと 「果てしなき決斗」 のタブ・ハンターが父子に扮して顔を合わせている。撮影は 「夜鷹のジョニー」 のチャールズ・ロートン・ジュニア。音楽はジョージ・ダニング。タブ・ハンターが主題歌を1曲歌っている。他の出演者はキャスリン・グラント、ジェームズ・ダーレン等。製作フレッド・コールマー。

ストーリー
ワイオミング平原の大牧場主リー・ハッケット(ヴァン・ヘフリン)には2人の息子があった。反抗的で乱暴なエド(タブ・ハンター)と、臆病な、気の弱いダーヴェイ(ジェームズ・ダーレン)の兄弟である。父親は2人を自分が理想とする勇敢な男に仕立上げようとしていたが、エドのみが彼の理想に近い男だった。父は家畜集めと、シャイアンにこれを追って移動するため、3人の男を傭った。その中の1人ポール・チュオード(B・コンヴィ)には美しい妹クリー(K・グランド)がいた。兄のエドが彼女に云い寄ったが、彼女は大人しい弟のダーヴェイに心をひかれたようだった。家畜集めが始まりポールは家畜管理人としての手腕を見せてよく働いた。エドにはこれが気に入らなかった。野性の雌馬にロープをかけて捕まえることを競走したとき、エドはポールを崖から墜落させて殺した。しかしポールの死の真相を近くから他の2人の傭われた男たちが目撃していた。エドや父の一行がジャクソン・シティについた時彼らはポール殺害犯としてエドを告発した。この時、エドとその父に取り入ろうとして、馬商人のジェンセンが、ポールの事故死の現場を見たと証言したので、エドは釈放された。しかし後に証言の報酬を求めたことから、エドはジェンセンに重傷を負わせ、またシェリフといざこざを起こして牢に入れられた。父親の陰にまわっての釈放工作も意にとめず、エドは脱獄して追われる身となった。父親のリーは、シェリフより先に捕まえて、何とか彼を救おうとしたが、エドはこれをはねつけた。追いつめられた息子が、もう逃れようのないことを知ったリーは、我が子と銃をもって対決し、彼を倒した。父のミサの言葉を聞きながら、エドは死んだ。リーは、ダーヴィとクリーにこのことを告げるために、1人歩みを町の方に向けた。




18-14. ブロンコ・ビリー

監督 クリント・イーストウッド
出演 クリント・イーストウッドソンドラ・ロックジョフリー・ルイススキャットマン・クローザースシェラ・ペシャー
1980年・アメリカ (ワーナー・ブラザース映画)

解説
拳銃の曲撃ちや荒馬乗りを披露する“ワイルド・ウェスト・ショー”を催すために、6人の団員と全米各地を巡業するブロンコ・ビリーの姿を描く。製作総指揮はロバート・デイリー、製作はデニス・ハッキンとニール・ドブロフスキー、製作協力はフリッツ・マーネイズ、監督は「ガントレット」 のクリント・イーストウッド、脚本はデニス・ハッキン、撮影はデイヴィッド・ワース、音楽はスティーヴ・ドーフが各々担当。出演はクリント・イーストウッド、ソンドラ・ロック、ジョフリー・ルイス、スキャットマン・クロザース、シェラ・ペシャー、ダン・バディス、サム・ボトムス、ビル・マッキニーなど。日本語版監修は高瀬鎮夫。デラックスカラー、バナビジョン。1980年作品。

ストーリー
ブロンコ・ビリー(クリント・イーストウッド)は、“ワイルド・ウエスト・ショー”のリーダーだ。これは、西部男たちの向う見ずの荒っぽさを活劇ショーに仕立てて披露する旅まわりのショーだ。花形スターの彼の他には、司会役のドック・リンチ(スキャットマン・クロザース)、インディアン混血の中年美人ロレーン(シェラ・ペシャー)、彼女の夫でインディアン・ダンスや曲芸をこなすチーフ・ビック・イーグル(ダン・バディス)、投げ縄の名人レオナード(サム・ボトムス)、左きき2丁拳銃のル・バウ(ビル・マッキニー)、それに愛馬バスターなどがメンバーのメインだ。彼らはアメリカの中南部を巡業し、時には慈善公演もかって出るが、経済的にはいつも苦しかった。一座の移動は車で行なわれ、その日もカンサス州のジャンクション・シティに意気盛んに乗り込むと、ビリーは早速興業の許可をもらうために市の役所に出かけた。窓口で、ビリーはジョン・アーリントン(ジョフリー・ルイス)とリリー(ソンドラ・ロック)という金持ちのカップルを見かけた。彼らは結婚許可書をもらいに来ていたのだが、遺産相続のためにいやいやジョンと結婚するリリーは、欲ばりの母親をうらみつつも、はるばるニューヨークからカンサスに結婚式をあげる為に来ていたのだ。結婚式を済ませて、あるモーテルで初夜を迎えることになったリリーは、しかしどうしてもジョンに抱かれる気になれず、拒み通した。怒ったジョンは、リリーの持ちもの全てを奪い、町から姿を消してしまった。翌朝目ざめて、仰天したリリーはニューヨークの母親に連絡するために隣りのガソリン・スタンドにとびこむが、1セントのお金もない。困っているところに出くわしたのがビリーだ。彼に10セントを借りることにしたリリーは、その金を返すために、ビリーの一座に加わり危険なナイフ投げの的などの役をひきうけるはめになる。一方、ニューヨークでは、行方知れずになったリリーに、アイリンは大あわて。殺されたのかも知れないと思った彼女は、弁護士に相談した。それから間もなくジョンは警官につかまりニューヨークヘ護送されてきた。弁護士は、ジョンのところへやってきて、ある相談をもちかけた。ジョンがリリーを殺したことにすれば、アイリンに入り込んでくる遺産のうち、50万ドルは分け前としてジョンにあげるというものだった。弁護士の甘い言葉に乗ったジョンはすぐにその計画に賛成した。一方、リリーは、生れも育ちも違うビリーと何かにつけて衝突していた。しかし、時がたつうちにビリーのみんなに対するやさしさや、子供達から英雄視されている姿に少しずつ惹かれるものを感じるようになっていった。そして、ビリーが、かつて浮気をした妻を殺して投獄された過去を持っていること、それでも今は過去を忘れて、団員を家族のように愛していることをメンバーから聞き、深い感動を覚えた。ある夜、リリーは地元のカウボーイたちにつかまり暴行されそうになるが、そこへ現われたビリーやレナートに助けられる。しかし、レナートが保安官につかまり、その釈放のために、ビリーはせっかくためた貯金を悪徳保安官の前にさし出した。さらに突然の火事で残りの貯金や道具を失ったビリーは、やけになり列車強盗を計画するが、それも惨めな結果に終った。ある鉱泉サナトリュームで何とか幕をあけることが可能になった頃、リリー殺しの罪を引き受けて精神病院送りになっていたジョンがそのサナトリュームに来ていた。彼の口からアイリンらの陰謀の全てを知ったリリーは、事実を明白にするためニューヨークヘ帰っていった。リリーを失ったビリーの芸は精彩に欠け、一座のメンバーたちを心配させた。そんなある夜、アビリーンの町でショーの幕を開いたビリーは演技者入場口で衣裳をまとい艶然と微笑むリリーの姿を目にするのだった。(ワーナー・ブラサース映画配給*1時間56分)





18-15. ユナイテッド ミュンヘンの悲劇

監督 ジェームズ・ストロング
出演 ディヴィッド・テナントダグレイ・スコットジャック・オコンネルサム・クラフリンディーン・アンドリュース
2011年・イギリス (ゴー・シネマ) 94分

解説
1958年にミュンヘンの空港で起こった飛行機事故によりチームの主力選手やクラブ関係者が大勢亡くなるというイギリスの強豪サッカーチーム、マンチェスター・ユナイテッドを襲った悲劇からチームが立ち直っていく姿を描いた事実に基づいたドラマ。事故に遭った監督に代わり指揮を取りチームの再建に心血を注ぐコーチ役に 「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」 のデイヴィッド・テナント、新しく編成されたチームを牽引する選手に 「THIS IS ENGLAND」 のジャック・オコンネル、事故により重傷となる名監督に 「ミッション:インポッシブル2」 のダグレイ・スコットが扮する。監督はテレビドラマ 「ミッション:インポッシブル2」 のダグレイ・スコットが扮する。監督はテレビドラマ「ドクター・フー」シリーズの演出を手がけたジェームズ・ストロング。

ストーリー
クラブカラーから“赤い悪魔”として恐れられるイギリスの強豪サッカーチーム、マンチェスター・ユナイテッド。1958年2月6日、UEFAチャンピオンズカップ(現・チャンピオンズリーグ)に参加したチームを乗せたチャーター機が、帰路の途中に給油のため立ち寄ったミュンヘンの空港で離陸に失敗し、乗員乗客44名のうち23名が亡くなる事故が起こる。この事故によりマンチェスター・ユナイテッドは主力選手8名、クラブ関係者3名を失う。当時チームを率いて名将と謳われていたマット・バスビー監督(ダグレイ・スコット)も重傷を負い、長きに渡り戦線を離脱することを余儀なくされる。深い悲しみと衝撃に包まれるチーム。このチーム存亡の危機に、バズビー監督の右腕として若手有望選手の発掘・育成に尽力してきたコーチのジミー・マーフィー(デイヴィッド・テナント)が指揮を執ることになる。新生チームの中には、後にチーム歴代第1位となる249ゴールを決めた若き日のボビー・チャールトン(ジャック・オコンネル)がいた。チームの再建に心血を注ぐジミー。自らもショックを受けつつも不屈の精神でチームを牽引するボビー。やがて深い悲しみから立ち直ったチームのユニフォームには、不死鳥のマークが入れられることになる。




18-16. ラブソングができるまで

監督 マーク・ローレンス
出演 ヒュー・グラントドリュー・バリモアブラッド・ギャレットクリステン・ジョンソンキャンベル・スコット
2007年・アメリカ (ワーナー) 104分

解説
ヒュー・グラントとドリュー・バリモアが共演したロマンチック・コメディ。 「トゥー・ウィークス・ノーティス」 でもグラントと組んだ、マーク・ローレンスの監督&脚本作。

ストーリー
1980年代に爆発的な人気を誇ったバンドのボーカルだったアレックス(ヒュー・グラント)。今ではすっかり落ちぶれ、80年代を懐かしむ小さなイベントに時折お呼びがかかるものの、ジリ貧状態。そんなアレックスにカムバックのビッグチャンスが訪れた。当代きってのカリスマ歌姫、コーラから新曲を提供して欲しいというオファーがあったのだ。コンサートが二週間後に迫ってるため、曲作りにかけられる時間は僅かしかない。厳しい条件にしり込みしながらも曲作りにチャレンジするアレックス。一流作詞家と共同作業をするがどうもウマが合わない。そんな時、アレックスのアパートに鉢植えの世話に来ていたアルバイト女性がつぶやいたフレーズがアレックスの心を捉えた。彼女の名前はソフィー(ドリュー・バリモア)。元々彼女は有望な作家の卵だったにもかかわらず、失恋の痛手から今は書くことをいっさいやめてしまっていた。彼女の元カレは有名作家だったが、その彼に婚約者がいたことが判ってしまったのだ。更には彼が書いた小説の内容が、ソフィーをいたく傷つけた。それ以来何も書けなくなってしまったソフィーは、一緒にラブソングを作って欲しいというアレックスの頼みを断固拒否。しかし、どうしても諦めきれないアレックスは、自分のバンドのファンだったと言うソフィーの姉も巻き込んで懸命に説得、ようやく彼女の心を動かすことに成功する。期限まではあと三日。波乱だらけのラブソング作りはまだ始まったばかり……。




18-17. エージェント・マロリー (吹替)

監督 スティーヴン・ソダーバーグ
出演 ジーナ・カラーノマイケル・ファスベンダーユアン・マクレガービル・パクストンチャニング・テイタム
2011年・アメリカ (ファントム・フィルム) 93分

解説
世界を股にかけるスゴ腕女スパイの活躍を描く、スティーヴン・ソダーバーグ監督によるスパイ・アクション。アメリカ女子格闘技界の女王と呼ばれるジーナ・カラーノが女スパイ、マロリーに扮し、ノースタントでアクションに挑戦。本物ならではの強烈な蹴りや拳が悪党相手に炸裂するさまは迫力満点。

ストーリー
スペイン、バルセロナ。民間軍事企業の経営者ケネス(ユアン・マクレガー)は、米国政府の実力者コブレンツ(マイケル・ダグラス)とスペイン政府関係者のロドリゴ(アントニオ・バンデラス)から、凄腕の女性スパイ、マロリーを指名した人質救出作戦の依頼を受ける。ケネスからの連絡でバルセロナに乗り込んだマロリーは、アーロン(チャニング・テイタム)を含む3人の工作員と合流。監禁されていたジャーナリストのジャンを無事に救出し、身柄をロドリゴに引き渡す。サンディエゴの自宅に戻ったマロリーの前に、再びケネスが現れ、英国諜報機関MI-6から請け負った新たな任務を指示。2人の間には、かつて恋人同士だった過去があった。ダブリンでの新たな任務は、同業者のポール(マイケル・ファスベンダー)と新婚夫婦になりすまし、スチューダー(マチュー・カソヴィッツ)というフランス人男性に接触するというもの。だが、この任務に不信を抱いたマロリーが周辺を探索すると、バルセロナで救出したジャンの死体を発見。しかも、その手には彼女が身に着けていたブローチが握られていた。さらに、ホテルに戻った彼女を、突如ポールが襲撃してくる。何とかポールを倒したマロリーが彼の携帯を確認すると、そこにはケネスからの着信履歴が……。ダブリンからニューヨークに渡った彼女は、ケネスから事情を聞き出そうとして訪れたダイナーでアーロンと格闘になり、居合わせたスコットの車で逃走。途中、武装集団の襲撃を振り切ったマロリーは、自分が話したことを警察に伝えるようスコットに告げ、姿を消す。焦ったケネスは、マロリーが現れることを予想して、ニューメキシコに暮らす彼女の父親ジョン・ケイン(ビル・パクストン)の自宅を訪れる。一方、マロリーもケネスとの直接対決を決意していた。なぜ彼は自分を陥れたのか?すべての決着をつける最後の戦いが始まろうとしていた……。




18-18. 傷だらけの男たち

監督 アラン・マック
出演 トニー・レオン金城武スー・チーシュー・ジンレイチャップマン・トウ
2006年・香港 (エイベックス・エンタテインメント) 111分

解説
インファナル・アフェア」 シリーズの製作チームと、主演のトニー・レオンが再結集。私立探偵役に金城武を迎え、2大アジア・スターの共演で贈るクライム・サスペンス。

ストーリー
クリスマスの雑踏の中、刑事のポン(金城武)とヘイ(トニー・レオン)は、女性ばかりを狙う凶悪な連続殺人犯の監視をしていた。二人は、犯人を追跡し、見事に逮捕する。ところが、自宅に帰ったポンを待っていたのは、ベッドの上で変わり果てた姿となった恋人だった。恋人がポンとの間に新しい命を宿していたことを知ったポンは大きな衝撃を受ける。それから三年。ポンはいまだに恋人の死から立ち直れずにいた。仕事も辞め、無理に酒を呑み続けた結果アルコール依存症となって、しがない私立探偵に落ちぶれていた。一方のヘイは、実業家チャウの一人娘スクツァン(シュー・ジンレイ)を恋人に持ち、順調なキャリアアップを重ねていた。だが、ある日、チャウが何物かに殺される。犯人はすぐに死体となって発見されたが、スクツァンは、事件はまだ終わっておらず、隠された真実があると考える。スクツァンは、ポンに調査を依頼。ポンは、ヘイの協力も受けながら、独自に事件の真相に迫る。だが、そんな中、ヘイが不審な行動をとるようになり、ポンは、ヘイにさえもチャウ殺しの容疑を向ける。遂にポンは、事件の発端となった過去の殺人事件に辿り着く。そこには、男達が秘め続けてきた悲しい傷が隠されていた。




18-19. ワイルド・ビル

監督 ウォルター・ヒル
出演 ジェフ・ブリッジスエレン・バーキンジョン・ハートダイアン・レインキース・キャラダイン
1995年・アメリカ (ユナイテッド・アーティスツ ) 98分

解説
アメリカ西部開拓時代に名を残したガンマン、ジェームズ・バトラー”ワイルド・ビル”ヒコックの死までの数日間を描く、製作リチャード・D・ザナック、監督、脚本ウォルター・ヒル、主演ジェフ・ブリッジス、エレン・バーキン、ジョン・ハート、ダイアン・レイン、キース・キャラダイン、デヴィッド・アークエット他共演の西部劇。

ストーリー
1876年8月、ダコタ準州、デッドウッド。 ハンターからガンマン、また連邦保安官となり、その後、酒とカードに溺れる日々を送るジェームズ・バトラー”ワイルド・ビル”ヒコックは、イギリス人の友人チャーリーと共にこの町に移り住む。 かつて恋仲だったガンマンのカラミティ・ジェーンに歓迎された ビルだったが、自分に恨みを持つという青年ジャック・マッコールに命を狙われる。 ビルはジャックを相手にしなかったのだが、彼が、かつて愛した女性スザンナの息子だと知る。 ジャックは格の違うビルに威嚇されるものの、彼の命を奪う計画を立てる・・・




18-20. ジュマンジ (吹替)

監督 ジョー・ジョンストン
出演 ロビン・ウィリアムズジョナサン・ハイドキルスティン・ダンストブラッドリー・ヒアースボニー・ハント
1995年・アメリカ (コロンビア トライスター映画) 104分

解説
プレイの内容が現実に起こる不思議なゲーム盤を巡って展開する、ファンタスティックなSFXアドベンチャー。全てCGで描かれた象、ライオン、猿などの動物たちはじめ、アニマトロクス、特殊メイクなどの特殊技術のオン・パレード。監督はILMの特殊効果マン出身で 「ミクロキッズ」 「ロケッティア」 のジョー・ジョンストン。童話作家クリス・ヴァン・オールズバーグの同名絵本(邦訳・ほるぷ出版刊)を基に、オールズバーグ、グレッグ・テイラー、ジム・ストレインが映画用ストーリーを作り、 「ダイ・ハード3」 のジョナサン・ヘンズリーが脚色。製作は 「ターミナル・ベロシティ」 のスコット・クループと、ウィリアム・タイトラー、エグゼクティヴ・プロデューサーはテッド・フィールド、ラリー・J・フランコ、ロバート・W・コート。撮影は 「わんぱくデニス」 のトーマス・アッカーマン、音楽は 「ブレイブハート」 のジェームズ・ホーナー、美術は 「ロケッティア」 「わんぱくデニス」 のジェームズ・D・ビッセル、編集はロバート・ダルヴァ、特殊視覚効果はILMが担当。主演は 「9か月」 のロビン・ウィリアムズ。共演は 「オンリー・ユー」 のボニー・ハント、 「若草物語」 のキルスティン・ダンストほか。

ストーリー
1869年、深夜の森で2人の少年が大きな木箱を地中深くに埋めた……。1969年、製靴工場を営むニューハンプシャーの名家パリッシュ家の12歳になる一人息子アラン(アダム・ハン=バード)は気の弱い少年で、厳格な父サム(ジョナサン・ハイド)にいつも叱られていた。ある日、彼は工事現場の土中から、大きな木箱を掘り出す。それは「ジュマンジ」と書かれたゲーム盤で、アランはガールフレンドのサラ(ローラ・ベル・バンディ)とプレイをする。ところが、このゲームは投げたダイスの目に応じた結果が、実際に起こるのだった。アランはサラの目前で、ゲーム盤の中のジャングルの世界へと吸い込まれて消えてしまった。さらに26年後、アラン一家が住んでいた屋敷に、伯母ノーラ(ベベ・ニューワース)に連れられた、ジュディ(キルスティン・ダンスト)とピーター(ブラッドリー・ヒアース)の幼い姉妹が住むことになった。彼らは屋根裏部屋で「ジュマンジ」を発見し、さっそくプレイしてみる。だか、吸血蚊、猿、そしてライオンが出現してしまった。そこへ、ピーターの出した目のおかげで26年ぶりに生還したアラン(ロビン・ウィリアムズ)も現れる。彼は38歳になっていた。アランは狂喜乱舞するが、工場は倒産し、両親も既に数年前に他界していた。アランは姉妹と共にゲームを終了させて悪夢を終わらせようと決意。頑に拒むサラ(ボニー・ハント)を無理やり参加させ、ゲームは再開した。彼らの出す目により、屋敷中が人食い植物が覆い尽くすジャングルになり、アランを獲物と定めて執拗に追う英国人ハンターのヴァン・ペルト(ジョナサン・ハイド=二役)が現れたり、挙げ句にはゾウやサイ、シマウマといった動物たちが現れてスタンピード(大暴走)をはじめ、街はパニックとなる。3人は何とかゲームをやり続け、ついにアランが上がりとなった。その時、動物たちもジャングルもヴァン・ペルトも、全てゲーム盤に飲み込まれてしまう。気がつくと、幼いアランとサラは1969年の世界にいた。アランの両親も健在だった。ゲーム盤を川に流した2人はやがて結婚し、1995年のクリスマス・パーティーで、友人夫妻の子供、ジュディとピーターに再会した。その頃、どこかの国の海岸にゲーム盤が流れ着いていた……。








18-21. ミニミニ大作戦

監督 F・ゲイリー・グレイ
出演 マーク・ウォールバーグシャーリーズ・セロンエドワード・ノートンセス・グリーンジェイソン・ステイサム
2003年・アメリカ (日本ヘラルド映画(日本ヘラルド映画=ポニーキャニオン 提供)) 111分

解説
犯罪ドラマの傑作と名高い69年の同名作を、豪華キャストでリメイク。金塊をめぐる裏切りと復讐の物語がスリリングに展開。市街地での縦横無尽なカーチェイスは圧巻だ。

ストーリー
ヴェニス。難攻不落の金庫に眠る50億円の金塊を奪う計画を立てた窃盗のカリスマ、チャーリー・クローカー(マーク・ウォールバーグ)。彼は潜水のプロであるスティーヴ(エドワード・ノートン)、天才ハッカーのライル(セス・グリーン)、最速の逃亡者ロブ(ジェイソン・ステイサム)、時限爆弾装置が得意なレフト・イヤ(モス・デフ)、伝説の金庫破りジョン・ブリジャー(ドナルド・サザーランド)を集結させ、金塊を盗み出す。しかしスティーヴが裏切って金塊を独り占めし、ジョンを殺害した。一年後、ロサンゼルス。チャーリーと仲間たちは、復讐に燃えるジョンの娘ステラ(シャーリーズ・セロン)を加え、スティーヴから金塊を再び強奪する計画を立てる。狭い道を通り抜けるための車、ミニクーパーを使った作戦を開始。見事金塊を奪い返し、スティーヴへの復讐を果たすのだった。




18-22. 最強のふたり 

監督 オリヴィエ・ナカシュ
出演 フランソワ・クリュゼオマール・シーアンヌ・ル・ニオドレイ・フルーロクロティルド・モレ
2011年・フランス (ギャガ(提供 ギャガ=WOWOW/協力 ユニフランス・フィルムズ)) 113分

解説
車いす生活を送る富豪と、彼の介護をするスラム出身の黒人青年という、まったく境遇の異なる2人が深い友情で結ばれていく様を描き、本国フランスで大ヒットを記録した、実話がベースの感動ドラマ。フィリップを演じるのは、セザール賞に輝くフランスの名優フランソワ・クリュゼ。ドリス役にはコメディアンで俳優のオマール・シー。

ストーリー
ひとりは、スラム街出身で無職の黒人青年ドリス(オマール・シー)。もうひとりは、パリの邸に住む大富豪フィリップ(フランソワ・クリュゼ)。何もかもが正反対のふたりが、パラグライダーの事故で首から下が麻痺したフィリップの介護者選びの面接で出会った。他人の同情にウンザリしていたフィリップは、不採用の証明書でもらえる失業手当が目当てというフザケたドリスを採用する。その日から相入れないふたつの世界の衝突が始まった。クラシックとソウル、高級スーツとスウェット、文学的な会話と下ネタ──だが、ふたりとも偽善を憎み本音で生きる姿勢は同じだった。互いを受け入れ始めたふたりの毎日は、ワクワクする冒険に変わり、ユーモアに富んだ最強の友情が生まれていく。そんなある日、心配してドリスの経歴を調べた親戚が、宝石強盗で半年服役した前科者だから気をつけるようにとフィリップに忠告する。しかしフィリップは、「彼は私に同情していない。そこがいい。彼の素性や過去など、今の私にはどうでもいい事だ」と、毅然と答えるのだった。フィリップを車の荷台に乗せるのを「馬みたいだ」と嫌がって助手席に座らせたり、早朝に発作を起こした彼を街へ連れ出して落ち着くまで何時間も付き合ったり、意外にもドリスには自然な思いやりや優しさがあった。だが別れは突然やってくる。ヘマをして仲間にシメられたドリスの弟が、ドリスのもとに逃げ込んで来たのだ。家族のことを真剣に思うドリスを見たフィリップは、「やめにしよう。これは君の一生の仕事じゃない」と提案する。翌朝、名残を惜しむ邸の人々に、陽気に別れを告げるドリス。フィリップは真っ当な介護者を雇い、ドリスは運転手の仕事を見つける。ドリスは自分の人生を始めるが、フィリップは再び孤独に陥っていた。そしてドリスは突然真夜中に呼び出される。いったいフィリップに何があったのか……。




18-23. シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム

監督 ガイ・リッチー
出演 ロバート・ダウニー・Jr.ジュード・ロウノオミ・ラパスジャレッド・ハリスエディ・マーサン
2011年・アメリカ (ワーナー・ブラザース映画) 128分

解説
ロバート・ダウニーJr.とジュード・ロウの共演で大ヒットとなった、ガイ・リッチー監督のアクションミステリー「シャーロック・ホームズ」の続篇。「ミレニアム」シリーズで注目を集めたスウェーデン女優ノオミ・ラパスをヒロインに迎え、宿敵モリアーティ教授との対決を躍動感あふれる映像で描く。

ストーリー
ヨーロッパで連続爆破事件発生。天才的な頭脳を持つ名探偵ホームズは、皇太子が殺害されたと推理。ホームズの前に立ちはだかるのは、モリアーティ教授(ジャレッド・ハリス)。この事件は首謀者モリアーティ教授によって画策された、より大きな犯罪のパズルの一つにすぎなかったのだ。事件の捜査を進めるホームズは、鍵を握るジプシーの占い師シム(ノオミ・ラパス)に出会う。ホームズ、ワトソン、シムの3人はイギリス、フランス、ドイツ、そしてスイスへと次々に大陸を横断して捜査を進めるが、次第に危険度を増してゆく。しかも、常にホームズたちの一歩先を行くモリアーティ。彼の策略が成功してしまえば、歴史の流れを変えてしまうほどの死と破壊の渦巻く世界になってしまうのだ。果たしてホームズたちは、いかにしてモリアーティ教授の陰謀に立ち向かうのか……?







18-24. ジョン・レノン,ニューヨーク

監督 マイケル・エプスタイン
出演 ジョン・レノンオノ・ヨーコエルトン・ジョン
2010年・アメリカ (ザジフィルムズ) 115分

解説
ジョン・レノン生誕70周年&没後30周年を記念して制作されたドキュメンタリー。アカデミー賞ノミネートの経験をもつマイケル・エプスタイン監督のもと、数々の受賞歴を誇るスタッフが結集。レノンが生涯もっとも愛した街ニューヨークに移住してから凶弾に倒れるまでの9年間を、数々の秘蔵映像と未発表音源で再現する。

ストーリー
ビートルズの解散騒動にまつわるゴタゴタや、ジョンとヨーコのベッドインなどの平和活動を通じて巻き起こったヨーコ・バッシングで母国イギリスに嫌気がさしたジョン・レノンは、1971年9月、故郷リバプールを思わせるアメリカ・ニューヨークへ移住する。当時のアメリカはベトナム戦争の真っ最中であり、反戦運動が激しい衝突を繰り返していた。その動きに巻き込まれていったジョンは、積極的に平和運動の先頭に立ったり、不当逮捕された者への抗議を曲にして表したりした。ジョンは若者たちに大きな影響力を持ち、その行動は政府の神経を刺激した。そのため国外退去を命じられ、長い裁判闘争が行われた。その後、ジョンたちが応援した大統領候補が敗れるという政治的な挫折があり、ヨーコを前にした浮気をきっかけに2人は、“ロスト・ウィークエンド”と呼ばれる別居生活に入る。ロサンジェルスに移り住んだジョンは荒れた生活を送るが、エルトン・ジョンのコンサートでヨーコと再会し、和解する。そして待望の子供を授かると、ジョンは専業主夫の生活に入る。




18-25. あなたに降る夢

監督 アンドリュー・バーグマン
出演 ニコラス・ケイジブリジット・フォンダロージー・ペレズウェンデル・ピアースアイザック・ヘイズ
1994年・アメリカ (コロンビア トライスター映画)

解説
善意の警官が当てた宝くじの400万ドルを巡って展開する騒動を軸に、生きることのすばらしさや人情の機微を描いた、ロマンティックなヒューマン・コメディ。往年のフランク・キャプラらの伝統に則ったオールド・ファッション感覚の演出を見せたのは、 「ハネムーン・イン・ベガス」 のアンドリュー・バーグマン。脚本はエミー賞受賞の脚本家で、劇作家でもあり、コメディエンヌとして舞台にも立っているジェーン・アンダーソン。製作は監督とは長年のパートナーのマイケル・ロベル。ニューヨーク市の100以上のスポットをカメラに収めた撮影は 「ナチュラル」 のカレブ・デシャネル。音楽は 「ボーイズ・ライフ」 のカーター・バーウェルで、トニー・ベネットほかのスタンダード曲の数々が絶妙な効果を上げている。主演は 「ワイルド・アット・ハート」 のニコラス・ケイジと 「リトル・ブッダ」 のブリジット・フォンダ。共演は 「フィアレス」 のロージー・ペレズ、ソウル・シンガーとして活躍する、 「黒豹のバラード」 のアイザック・ヘイズら。

ストーリー
ニューヨーク、クイーンズ区のパトロール警官、チャーリ ー・ラング(ニコラス・ケイジ)は、下町の人気者。仕事熱心で気の優しい彼は、住民たちに親しまれている平凡な生活に満足だった。イヴォンヌ・ビアジ(ブリジット・フォンダ)は下町のコーヒーショップで働く、心根のいいウエイトレス。だが、別居中の夫エディ(スタンリー・トゥッチ)の不始末を被って破産宣告を受けている身。ある日、イヴォンヌの店に立ち寄ったチャーリーは、チップの持ち合わせがなく、「持っていた宝くじが当たったら、賞金の半分を君にあげる」と約束する。なんと、そのくじが400万ドルという大金に当たった。200万ドルの贈り物に、ことのほか喜ぶイヴォンヌ。おとぎ話のような逸話に、マスコミが飛びついた。彼女はコーヒーショップを買い上げ、自分の店を開き、ホームレス用の席を設ける。そんな時、チャーリーが食料品店に押し入った強盗を逮捕した。再び脚光を浴びた彼は、褒賞金の一万ドルを警察遺族会にポンと寄付した。だが、チャーリーの妻ミュリエル(ロージー・ペレズ)は、彼らの善行が気に入らない。派手好きで野心家の彼女は、宝くじ当選者たちが集う船上パーティで出会ったグロス(シーモア・カッセル)という中年紳士にすっかりまいってしまう。一方、船に乗り遅れたチャーリーとイヴォンヌは、2人だけで食事をし、踊るうちに心が通い合っていった。翌日、2人はヤンキー・スタジアムを借り切って子供たちに開放したり、地下鉄の無料乗車券を人々に配ったりして楽しい時を過ごした。しかし、怒りが頂点に達した妻とのいさかいの後、チャーリーは家を飛びだし、イヴォンヌも追ってきたエディから逃れて、2人はプラザ・ホテルで偶然ばったり出会う。メディアは「宝くじが結んだ恋」と書き立てた。全米注目のチャーリー夫婦の離婚裁判が始まったが、400万ドルの所有権は、ミュリエルのものに。落胆する2人。2人にずっと張りついていたタブロイド新聞の記者エンジェル(アイザック・ヘイズ)は、ホームレスの恰好でイヴォンヌの店を訪れたが、失意の時でも彼女は優しく接してくれた。彼が2人の優しさは本物だと書いた新聞記事が大きな反響を呼び、全国から善意の寄付が寄せられ、数百万ドルにも上った。本当の幸せを今こそつかんだ2人は結婚した。







18-26. バーティカル・リミット (吹替)

監督 マーティン・キャンベル
出演 クリス・オドネルビル・パクストンロビン・トゥーニースコット・グレンイザベラ・スコルプコ
2000年・アメリカ (ソニー・ピクチャーズ) 124分

解説
 雪のヒマラヤ山脈を登る男女6人のすさまじい苦闘が展開。壮大なロケーションと最新VFXをフルに生かし、見る者をノンストップのスリルに巻き込む娯楽大作だ。

ストーリー
3年前、ピーター(クリス・オドネル)はロッククライミング中の事故で、自分と妹のアニー(ロビン・タニー)を救うため、父親の命綱を切った。現在、その苦悩から逃れようとするピーターは、山を拒否し、写真家として荒野に身を置いていた。一方アニーは登山家になり、世界一高い山頂に挑むという父親の夢を追っている。しかし彼女は登山中、標高8000メートルの氷に閉ざされたクレパスに閉じ込められてしまった。そこでピーターは、ベテラン登山家のスキップ(ロバート・テイラー)と看護婦で登山家のモニク(イザベラ・スコルプコ)、ポーターのカリーム(アレクサンダー・シディグ)ほか、計6名で救出部隊を結成。3組に別れ、それぞれが岩を吹き飛ばすためのニトログリセリンを持って、世界第二位の高峰であり、最も恐れられている山、K2の遭難地点を目指すことになった。タイム・リミットは22時間。彼らは決死の作業の末、ついにアニーを救出するのだった。





18-27. バベットの晩餐会

監督 ガブリエル・アクセル
出演 ステファーヌ・オードランジャン・フィリップ・ラフォングドマール・ヴィーヴェソンヤール・キューレハンネ・ステンスゴー
1987年・デンマーク (シネセゾン) 102分

解説
19世紀後半のデンマークを舞台に、質素な生活を送っているプロテスタントの村人たちとカトリックの国フランスからやってきたひとりの女性との出会いと当惑、そしてある晩餐会の一夜を描く。製作総指揮はユスツ・ベツァー、製作はボー・クリステンセン、アイザック・ディネーセンの小説の映画化で、監督・脚本は 「性歴2000年」 のガブリエル・アクセル、撮影はヘニング・クリスチャンセン、音楽はペア・ヌアゴーが担当。出演はステファーヌ・オードラン、ボディル・キェア、ビアギッテ・フェザースピールほか。88年度アカデミー外国語映画受賞作。

ストーリー
19世紀後半、デンマークの辺境の小さな漁村に、厳格なプロテスタント牧師(ポウエル・ケアン)の美しい娘、マーチーネ(ヴィーベケ・ハストルプ)とフィリパ(ハンネ・ステンスゴー)は住んでいた。やがてマーチーネには謹慎中の若い士官ローレンス(グドマール・ヴィーヴェソン)が、フィリッパには休暇中の著名なオペラ歌手アシール・パパン(ジャン・フィリップ・ラフォン)がそれぞれ求愛するが、二人は父の仕事を生涯手伝ってゆく決心をし、歳月がたち父が亡くなった後も未婚のままその仕事を献身的に続けていた。そんなある嵐の夜、マーチーネ(ビアギッテ・フェザースピール)とフィリパ(ボディル・キェア)のもとにパパンからの紹介状を持ったバベットという女性(ステファーヌ・オードラン)が、訪ねてきた。パリ・コミューンで家族を失い亡命してきた彼女の、無給でよいから働かせてほしいという申し出に、二人は家政婦としてバベットを家におくことにした。やがて彼女は謎を秘めつつも一家になくてはならない一員となり、祖国フランスとのつながりはパリの友人に買ってもらっている宝くじのみであった。それから14年の月日が流れ父の弟子たちも年老いて、集会の昔からの不幸や嫉妬心によるいさかいの場となったことに心を痛めた姉妹は、父の生誕百周年の晩餐を行うことで皆の心を一つにしようと思いつく。そんな時バベットの宝くじが一万フラン当たり、バベットは晩餐会でフランス料理を作らせてほしいと頼む。姉妹は彼女の初めての頼みを聞いてやることにするが、数日後、彼女が運んできた料理の材料の贅沢さに、質素な生活を旨としてきた姉妹は天罰が下るのではと恐怖を抱くのだった。さて晩餐会の夜、将軍となったローレンス(ヤール・キューレ)も席を連ね、バベットの料理は次第に村人たちの心を解きほぐしてゆく。実はバベットは、コミューン以前「カフェ・アングレ」の女性シェフだったのである。そして晩餐の後パリへ帰るものと思っていたバベットが、この晩餐に一万フラン費やしたことに姉妹は驚くが、やがて今後もこの地に留まりたいというバベットの真意に思い至り、胸をつまらせるのだった。









18-28. トラ・トラ・トラ! (吹替)

監督 深作欣二
出演 マーティン・バルサム山村聡ジョゼフ・コットン三橋達也E・G・マーシャル
1970年・アメリカ (20世紀フォックス) 2時間30分

解説
太平洋戦争の火ぶたを切った真珠湾奇襲作戦の全貌を描いた大型戦争映画。製作総指揮はダリル・F・ザナック、製作は 「ブルー・マックス」 のエルモ・ウィリアムス。監督は、アメリカ側が 「ミクロの決死圏」 のリチャード・フライシャー、日本側が 「スパルタ教育・くたばれ親父」 の舛田利雄と 「きみが若者なら」 の深作欣二。ゴードン・W・プランゲの 「トラ・トラ・トラ!」 とラディスラス・ファラーゴの 「破られた封印」 を基に、アメリカ側はラリー・フォレスター、日本側は菊島隆三と小国英雄が共同脚色。撮影は 「ゲバラ!」 のチャールズ・ウィーラー、日本側は 「戦争と人間」 の姫田真佐久、東映の古谷伸、 「眠れる美女」 の佐藤昌道などが参加。音楽は 「パットン大戦車軍団」 のジェリー・ゴールドスミス、美術はジャック・マーティン・スミスとリチャード・デイ、日本側は村木与四郎と川島泰造。特殊効果はL・B・アボットとアート・クルイックシャンク、編集はジェームズ・E・ニューマン、ペンブローク・J・ヘリング、井上親弥がそれぞれ担当。出演はアメリカ側が 「ナタリーの朝」 のマーティン・バルサム、 「華やかな情事」 のジョセフ・コットン、 「レマゲン鉄橋」 のE・G・マーシャル、 「裸足のイサドラ」 のジェーソン・ロバーズ、 「砲艦サンパブロ」 のマコ以下、ジェームズ・ウィットモア、キース・アンデス、エドワード・アンドリュース、ジョージ・マクレディ、エドモン・ライアンなど164 名。日本側は山村聡、三橋達也、田村高広、東野英治郎、島田正吾、千田是也、宇佐美淳也、内田朝雄、十朱久雄、安部徹、野々村潔以下155 名。デラックスカラー、パナビジョン70ミリ。1970年作品。

ストーリー
1939年9月1日、山本五十六中将(山村聡)の連合艦隊司令長官の就任式が、瀬戸内海に停泊中の、「長門」艦上でおこなわれた。それから1週間とたたないうちに、時の首相近衛公爵(千田是也)が閣議を開き、アメリカの日本に対する経済封鎖を討議し、それに対して陸相東条英機(内田朝雄)は、アメリカへの攻撃を進言。41年1月24日、ワシントンの海軍情報部は日本の暗号無電を解読し、事態の容易ならないことを察知した。そして、ルーズベルト大統領は新たにキンメル提督(マーティン・バルサム)を太平洋艦隊司令長官に任命、日本の動勢に備えようとした。41年2月、山本長官は第1航空隊の大西参謀(安部徹)から真珠湾攻撃の参考意見を聞き、空母「赤城」の名パイロット源田中佐(三橋達也)の名を知った。そのころ真珠湾では、航空隊のベリンジャー中将(エドモン・ライアン)が、キンメルに日本の真珠湾攻撃の可能性を説いていた。41年4月24日、野村駐米大使(島田正吾)はハル国務長官(ジョージ・マクレディ)と、緊迫した両国の関係を打開しようとしたが、ハルゼイ中将(ジェームズ・ウィットモア)等、海軍側の強硬意見にあい、実を結ばなかった。やがて両国間の通商条約は破棄され、スターク海軍作戦部長(エドワード・アンドリュース)は、ハワイを非常時態勢下においた。そのハワイでは、日本のスパイ吉川猛夫(マコ)が、情報収集のため暗躍していた。41年10月、東条英機が陸相兼首相となり、軍部の権力は頂点に達した。一方、アメリカ側の情報部は、真珠湾攻撃の決行日を想定し、スチムソン陸軍長官(ジョセフ・コットン)は大統領にそれを伝えることを約し、またマーシャル大将(キース・アンデス)もハワイのショート将軍(ジェイソン・ロバーズ)やキンメル提督に、警告を発していた。12月2日、ハワイへ向け進航中の、南雲司令官(東野英治郎)の第一航空艦隊は、山本長官から「ニイタカヤマノボレ」という暗号を電受した。いよいよ真珠湾攻撃の時が来た。12月7日、東郷外相(野々村潔)は駐日大使の天皇拝謁を助け、局面打開を求めたが、道はすでにふさがれていた。翌12月8日未明、遂に南雲中将の率いる機動部隊は、オアフ島北方から真珠湾に迫り、午前7時57分、淵田少佐(田村高広)を先頭とする戦隊が、空から敵地へ突っこんで行った。真珠湾攻撃は見事な成功をおさめ、「赤城」からは、作戦成功を伝える暗号が打電されていた。




18-29. 007/危機一発 (ロシアより愛をこめて) (吹替)

監督 テレンス・ヤング
出演 ショーン・コネリーダニエラ・ビアンキペドロ・アルメンダリスロッテ・レーニヤロバート・ショウ
1963年・イギリス (UA) 115分

解説
イアン・フレミングのジェームズ・ボンド・シリーズ 「ロシアより愛をこめて」を、リチャード・メイバウムが脚色、テレンス・ヤングが演出、撮影をテッド・ムーアが担当、いずれも「007は殺しの番号」 のスタッフ。音楽はジョン・バリー。出演は 「007」 シリーズのショーン・コネリー、新人ダニエラ・ビアンキ、他にペドロ・アルメンダリス、ロッテ・レーニヤ、ロバート・ショウ、バーナード・リーなど。(再公開時のタイトルは 「007/ロシアより愛をこめて」 )

ストーリー
国際的秘密結社の首脳部は英情報部のボンド(ショーン・コネリー)への復讐(007は殺しの番号)のため、またソ連情報部の最新暗号解読機を手に入れるため、ソ連情報部の殺人機関の課長だったクレッブ(ロッテ・レーニヤ)が秘かに首脳部に転向したのを聞いて、それを知らぬソ連の下級職員を利用、実行する手筈が整った。英情報部長Mのもとにトルコ支局長ケリム(ペドロ・アルメンダリス)から、ロマノワ(ダニエラ・ビアンキ)というソ連情報部の娘がボンドの写真を見て一目惚れしたので彼に会わせてくれ、もしロンドンに連れて逃げてくれたらソ連の暗号解読機を盗み出すといって来たが、どうかという電報を受け、ボンドも話がうますぎるとは思ったが、イスタンブールへ飛んだ。ロマノワも現われた。そして解読機も呆気ないばかりに盗み出せた。彼女は飛行機での脱出を拒み、急行列車を望んだ。ケリムが護衛を買って出た。その夜、ケリムはソ連情報部の刺客に襲われて死んだ。彼女に聞いてもそのことは何も知らなかった。次の駅でMから派遣されたグランド(ロバート・ショウ)が乗り込んだ。彼はその夜ロマノワを睡眠薬で眠らせ、ボンドを襲った。彼は、秘密結社の第一級暗殺者だったのだ。だが、ボンドの勝利に終った。列車が急停車した。グラント出迎えのトラックが線路上にわざと止っていたのだ。ボンドはロマノワを連れてそのトラックを奪い、快速艇を奪ってベニスへ。部屋へ入って来た掃除婦をみてロマノワは驚いた。クレッブだったのだ。彼女はボンドに拳銃をつきつけた。だが、ロマノワはクレッブの言うことを聞くふりをして、彼女を殺した。ロマノワはボンドの腕に抱かれた。




18-30. アーティスト

監督 ミシェル・アザナヴィシウス
出演 ジャン・デュジャルダンベレニス・ベジョジョン・グッドマンジェームズ・クロムウェルペネロープ・アン・ミラー
2011年・フランス (ギャガ(提供 ギャガ=フジテレビジョン/協力 ユニフランス・フィルムズ=コムストック・グループ)) 100分

解説
第69回ゴールデン・グローブ賞でミュージカル・コメディ部門の作品賞など最多となる3部門受賞を果たしたラブストーリー。サイレントからトーキーへと、転換期を迎えた1920年代のハリウッドの映画界を舞台に、スターの座をかけのぼっていく新人女優と、過去の栄光にしがみつこうとする大スターの没落という2人の運命を描く。

ストーリー
1927年、サイレント映画全盛のハリウッド。大スター、ジョージ・ヴァレンティン(ジャン・デュジャルダン)は、共演した愛犬とともに新作の舞台挨拶で拍手喝采を浴びていた。熱狂する観客たちで映画館前は大混乱となり、若い女性ファンがジョージを突き飛ばしてしまう。それでも優しく微笑むジョージに感激した彼女は、大胆にも憧れの大スターの頬にキス。その瞬間を捉えた写真は、翌日の新聞の一面を飾る。写真の彼女の名前はペピー・ミラー(ベレニス・ベジョ)、未来のスターを目指す新人女優だった。映画会社キノグラフでオーディションを受けた彼女は、愛らしい笑顔とキュートなダンスで、ジョージ主演作のエキストラ役を獲得。撮影後、楽屋を訪ねてきたペピーに、ジョージは“女優を目指すのなら、目立つ特徴がないと”と、アイライナーで唇の上にほくろを描く。その日を境に、ペピーの快進撃が始まる。踊り子、メイド、名前のある役、そして遂にヒロインに。1929年、セリフのあるトーキー映画が登場すると、過去の栄光に固執し、“サイレント映画こそ芸術”と主張するジョージは、キノグラフ社の社長(ジョン・グッドマン)と決別する。しかし数か月後、自ら初監督と主演を務めたサイレント映画は大コケ。心を閉ざしたジョージは、心配して訪ねてきたペピーすら追い返してしまう。それから1年。今やペピーはトーキー映画の新進スターとして人気を獲得していた。一方、妻に追い出されたジョージは、運転手クリフトン(ジェームズ・クロムウェル)すら雇えなくなり、オークションで想い出の品々を売り払う。執事にその全てを買い取らせたペピーは、ジョージの孤独な背中に涙を流す。酒に溺れるジョージは自分に絶望し、唯一の財産であるフィルムに放火。愛犬の活躍で救出されたジョージの元へ駆けつけたのは、変わらぬ愛を抱くペピーだった。“銀幕のスター”ジョージを復活させる名案を携えて……。




18-31. 墓石と決闘

監督 ジョン・スタージェス
出演 ジェームズ・ガーナージェイソン・ロバーズロバート・ライアンフランク・コンヴァースサム・メルヴィル
1967年・アメリカ (ユナイテッド・アーチスツ) 102分

解説
西部劇史上、最も有名なOK牧場の決闘。この決闘に関係した7人の、その後の運命を描いたもので、史実をつぶさに研究した脚本を 「ベケット」 でアカデミー賞を獲得したエドワード・アンハルトが書き、 「ビッグトレイル(1965)」 のジョン・スタージェスが製作・監督した。撮影はルシエン・バラード、音楽はジェリー・ゴールドスミスが担当した。出演は 「グラン・プリ」 のジェームズ・ガーナー、 「マシンガン・シティ」 のジェイソン・ロバーズ、 「プロフェッショナル」 のロバート・ライアン、フランク・コンバース、サム・メルヴィルほか。

ストーリー
1881年10月26日午前11時、OK牧場での決闘は終わった。ワイアット(ジェームズ・ガーナー)と肺病やみのドク・ホリディ(ジェイソン・ロバーズ)は無傷で立っていた。ワイアットの兄弟バージル(フランク・コンバース)とモーガン(サム・メルヴィル)は傷つき、敵側はフランクとトム・マクロウリイが死に、ビリー・クラントンが死に瀕していた。だが、決闘を挑んだ張本人、牛泥棒で殺人犯のアイク・クラントン(ロバート・ライアン)と2人の部下の姿はどこにもなかった。それからもアープ兄弟とクラントン一味の暗闘は続いた。トゥームストンの保安官に立候補したバージルは、クラントン一味の闇討ちにあって足が不自由になった。かわってモーガンが立候補したが、再びクラントンに襲われて殺害された。悲嘆にくれるワイアットのもとに、彼を連邦保安官に任命するという電報がとどいた。クラントンと、その一味ピート、フランク、ビル、アンディの5人の殺人逮捕の捜索隊を結成する、権限と令状が、与えられたのだ。トゥームストンの商工会議所は2万ドルの賞金をつけた。これを知るとドク・ホリディはまっ先に捜索隊に志願した。ワイアットはツゥーサンにフランクがいるという情報をつかむや、単身ツゥーサンに向かい、決闘の末これを倒した。追いつめられたクラントン一味の暴れ方は、ますます悪どいものとなっていった。駅馬車が襲われ乗客は殺された。瀕死の御者からピートの逃げ場所が分かった。捜索隊はアリゾナに向かい、ピートを山地へ追いつめた。ワイアットは決闘を挑んだが、ピートは馬で逃げようとしたため射殺された。帰途、捜索隊は連邦保安官の家に泊まった。ホリディは酒を求めて町に出て酒場でビルと逢った。ホリディの方が早く拳銃を抜いた。だが、ビルの仲間の男がホリディの後から拳銃を抜いた時、ホリディを探しにきたワイアットが2人を一瞬のうちに射殺してしまった。その事件後アンディを捜索隊が捕まえた。アープ兄弟殺害事件には関係していない、と言うアンディを、ワイアットはいら立たせ、怒らせ、馬鹿にし、ついに決闘にもちこませ、これを射殺した。ワイアットの弟の仇にかけた執念と、まるで無造作な殺し方で4人まで射殺した冷酷さにホリディが呆れた。ワイアットとホリディの喧嘩となったが、ホリディが喀血した。ワイアットは追跡を中止し、ホリディをデンバーの病院に運んだ。幾日かが過ぎた。クラントンが、メキシコで牛泥棒をしながら豊かに暮らしていると教える者があった。ワイアットと捜索隊はメキシコに向かったが、病院から抜け出したホリディも一行に加わっていた。クラントンを小さな村に追いつめたワイアットは、クラントンにも1対1の決闘を挑み、そして射殺した。ワイアットはホリディをデンバーの病院に残して帰ることになった。彼はホリディの死期の近いことを知っていた。ホリディは酒瓶を片手に医者とポーカーをやっていた。ワイアットが見たドク・ホリディの最後の姿であった。




18-32. もしも昨日が選べたら (吹替)

監督 フランク・コラチ
出演 アダム・サンドラーケイト・ベッキンセールクリストファー・ウォーケンヘンリー・ウィンクラーデイヴィッド・ハッセルホフ
2006年・アメリカ (ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント) 107分

解説
あらゆるものを操作できる不思議なリモコンを手に入れた男が、気付かぬうちにリモコンに翻弄されてゆく。アダム・サンドラー主演による、家族の再生を描いた感動の物語。

ストーリー
いつも時間に追われている、家族よりも仕事を優先させてきた建築士のマイケル・ニューマン(アダム・サンドラー)。彼は、生活の煩わしい時間を省こうと、すべての電化製品を扱えるリモコンを探し求める。行き着いた不思議な店で従業員(クリストファー・ウォーケン)から、何でも操作できるという最先端のリモコンを渡される。そのコントローラーは、電化製品だけでなく、ペットの吠え声を消音したり、妻ドナ(ケイト・ベッキンセール)との口論を早送りできたりと、自分の周りのすべてのものを操ることができるのだった。たちまち、その魅力の虜になるマイケル。さらにそのリモコンには、自分の過去や未来へも行くことができる機能がついていた。リモコンを使って、仕事の契約を成功させたマイケル。念願だった共同経営者になれたと思った彼は、ドナや子供たちに高価なプレゼントを買って帰る。幸せへと向かい始めたかに見えたが、出世は先送りにされ、家族に贈ったプレゼントも返品することになる。そんな現実に耐えられない彼は、出世後まで人生を早送りする。すると、彼が今まで早送りしてきた事柄をリモコンはすべて記憶し、マイケルが早送りしてきたことすべてを自動で勝手に省略してしまう。夫婦ゲンカや病気の期間、次の出世までの年月と、その間に何が起こっていたのかも分からないまま、彼は何年もの年を重ねていく。妻のドナとは離婚、子供たちは立派な大人になっていた。自分自身ではどうすることもできないまま、幸せなはずの未来が失われていく。本当に大切なのは、家族と過ごす時間だったと気づいたマイケル。しかし、その時、彼の人生は残りわずかになっていた……。




18-33. シザーハンズ (吹替)

監督 ティム・バートン
出演 ジョニー・デップウィノナ・ライダーダイアン・ウィーストアンソニー・マイケル・ホールキャシー・ベイカー
1990年・アメリカ (20世紀フォックス)

解説
両手がハサミの人造人間が街で巻き起こす騒動と、彼と少女との恋を描くSFフアンタジー。エグゼクティヴ・プロデューサーはリチャード・ハシモト、製作はデニーズ・ディ・ノヴィと監督も兼ねる 「バットマン(1989)」 のティム・バートン、バートンとキャロライン・トンプソンの原案をトンプソンか脚本に執筆、撮影はステファン・チャプスキー、音楽はリチャード・エルフマンが担当。出例はジョニー・デップ、ウィノナ・ライダーほか。

ストーリー
雪嵐の降る町。お祖母さんが孫娘をベッドに寝かしつけている。孫は『どうして雪が降るの?』と聞くと、祖母はその問に答えて話し始める。「あの窓から見える山の上の屋敷に老発明家(ヴィンセント・プライス)が住んでいた。彼は人間を作るのにも成功し、その人造人間はエドワードといって、両手はハサミのままだった…。小さな町に住むボッグス一家は、夫ビル(アラン・アーキン)、妻ペグ(ダイアン・ウィースト)、高校生キム(ウィノナ・ライダー)、小学生ケヴィンの4人暮らし。ペグは化粧品のセールスをしてるが、新規開拓にと山の上の屋敷を訪ね、そこで出会ったエドワード(ジョニー・デップ)を途端に気に入り、家へ連れ帰る。両手のハサミを最初は持て余していたエドワードだったが、ある時ハサミで庭木を美しく動物の形に刈り取る。続いて近所の犬の毛や、奥さん連中の髪もモダンにカット。エドワードは近所の人気者になる。一方、キャンプに行って不在だったキム(ウィノナ・ライダー)が家に帰って来るが、最初はエドワードを毛嫌いする。キムのBFジム(アンソニー・マイケル・ホール)は、エドワードを使って父親の金を盗ませようとするが、金庫の警報装置が働き、エドワードは警官に取り押えられる。彼はキムのことを気遣って一切弁明しない。この事件から周囲の人はエドワードを避けるようになった。クリスマスが近づいた夜、エドワードは氷で天使の彫刻をしていると、削った氷が雪のように舞う。その雪の中、キムは踊りを踊るが、エドワードに近づいた時にジムが声をかけ、キムは手をハサミで傷つけられる。心配するエドワードをジムは脅し、追い出してしまう。ジムが許せなくなったキムは絶交を言い渡す。町を彷徨うエドワードのせいで町は大騒ぎ。警察も出動する。再びキムの家に帰ってきた彼に、キムは「抱いて」と言うが、彼にはできない。腹いせに飲酒運転するジムの車がケヴィンを轢きそうになり、エドワードは助けようとするが、逆に傷つけてしまう。町の人々の非難の中、エドワードは山の上の屋敷に逃げ込む。心配になったキムは彼を追うが、ジムまでもが追い、いさかいの末、エドワードはジムを殺してしまう。屋敷まで押し寄せてきた人々に、キムはエトワードは死んだと告げた。実は冒頭の祖母はキムであり、数十年たった今も、エドワードはキムのために氷の雪を降らし続けているのだった。




18-34. ペイルライダー  

監督 クリント・イーストウッド
出演 クリント・イーストウッドマイケル・モリアーティキャリー・スノッドグレスクリス・ペンリチャード・ダイサート
1985年・アメリカ (ワーナー・ブラザース) 116分

解説
ゴールド・ラッシュでにぎわうカリフォルニアの無法の町を舞台に、町の権力者を一掃する流れ者の姿を描く西部劇。製作・監督は主演も兼ねる 「シティヒート」 のクリント・イーストウッド、エグゼクティヴ・プロデューサーはフリッツ・マーネイズ、脚本はマイケル・バトラーとデニス・シュラック、撮影はブルース・サーティーズ、音楽はレニー・ニーハウス、編集はジョエル・コックスが担当。出演はイーストウッドの他にマイケル・モリアーティ、キャリー・スノッドグレスなど。

ストーリー
ゴールド・ラッシュ時代のカリフォルニア。マウンテン峡谷から枝別れしている無数の小さな峡谷の一つ、カーボン峡谷。他の峡谷が、大きな鉱山会社を経営するラフッド(リチャード・ダイサート)一家に牛耳られている中で、このカーボンだけは、ラフッド一家の手から逃れられているが、その陥落も時間の問題だった。15歳の少女ミーガン(シドニー・ペニー)母のサラ(キャリー・スノッドグレス)と、その婚約者ハル・バレット(マイケル・モリアーティ)は、このカーボンの村に暮らしていたが、この日もラフッド社のいやがらせに遭い、ミーガンは愛犬を失った。犬の墓前で、神に奇跡を願うミーガン。その祈りに応えるかのように、ラフッドの町に1人の男が向かっていた。村の修復のための材料を調達に行った町で、再びラフッド社のいやがらせを受けたハルを、例の男(クリント・イーストウッド)が救った。ハルが彼を連れて村に帰ると、ミーガンは彼を神につかわされた男だと直感した。しかしサラは、ならず者とは夕食を共にしたくないと、男に反感を抱いた。しかし、夕食の席に出てきた男は、銃は持たず牧師(プリーチャー)の僧服を着ていた。皆は彼をプリーチャーと呼んだ。翌朝、ラフッドの息子ジョッシュ(クリストファー・ペン)が大男のクラブ(リチャード・ギール)を伴ってきのうの返礼にやってくる。しかし威力を誇示するジョッシュとクラブを、プリーチャーは、軽くかわした。一方、今の採掘法はあと2年もしたら禁じられるだろうという情報を仕入れて町に戻ったラフッドは最後の切り札を川意した。鬼よりこわいと恐れられている連邦保安官のストックバーン(ジョン・ラッセル)とその副官たちに始末をつけさせるというものだ。ストックバーンの名を聞くと、プリーチャーの表情が一瞬こわばった。ストックバーンらが町に乗り込んでくると、プリーチャーは姿を消した。彼に好意を寄せつつあったサラとミーガンは、プリーチャーの行方が気になり、割り切れない気持ちでいた。鉱夫のひとり、スパイダーが、金鉱を掘り出し浮かれて町に出た時、ストックバーンらの手にかかって無惨に殺された。一方、ミーガンがラフッドの作業場でジョッシュに乱暴されそうになるところを、牧師のカラーを取りはらって銃を身につけたプリーチャーが救った。ストックバーンの挑戦を受け、町で対決が行なわれる日の前夜、サラがプリーチャーを訪れ、彼に愛を告白しつつ別れをおしんだ。当日、同行を求めたハルをふり切って、プリーチャーは町に向かった。埃の舞う町で銃撃戦が展開される。副官が次々に倒れ、ついにストックバーンとプリーチャーが対面する。プリーチャーの顔を見たストックバーンは凍りついたようにつぶやいた。「まさか、お前が…」。一瞬のうちにストックバーンの身体を6発の弾丸が貫いた。プリーチャーの背中にある6つの傷跡とちょうど同じ位置だった。町を去る男の耳に、追ってきたミーガンの声が響いた。「プリーチャー」…。




18-35. アンストッパブル 

監督 トニー・スコット
出演 デンゼル・ワシントンクリス・パインロザリオ・ドーソンケヴィン・ダンジェシー・シュラム
2010年・アメリカ (20世紀フォックス映画) 99分

解説
2001年にアメリカで起きた列車暴走事故を基に、大災害を阻止すべく立ち上がる2人の鉄道員の奮闘を描いたアクション。トニー・スコット監督とデンゼル・ワシントンが、 「サブウェイ123 激突」 に続き5度目のタッグを組む。CGの使用を抑えたリアルなアクションの連続はもちろん、仲間や家族との絆を描いた感動のドラマにも注目。

ストーリー
ペンシルバニア州の操車場。ベテラン機関士のフランク・バーンズ(デンゼル・ワシントン)と若い車掌のウィル・コルソン(クリス・パイン)が初めて顔を合わせる。しかし、年齢も家庭環境も異なる2人の間には大きな溝があり、ぎこちない雰囲気のまま機関車1206号へと乗り込むことに。やがて、2人の耳に貨物列車777号がトラブルを起こしたという情報が飛び込んでくる。運転士の操作ミスにより、無人のままの777号が暴走を始めたというのだ。しかも、777号には大量の化学物質が搭載されていることが判明。操作不能に陥った777号は、一つの街を壊滅させるだけの威力を持った巨大ミサイルも同然だった。様々な手段を講じて777号を停止させようとする鉄道会社。だが、そのいずれもがことごとく失敗してしまう。777号と同じ路線を走っていたフランクは、1206号を緊急待避線にすべり込ませて間一髪で衝突を回避すると、すぐさま777号の追跡を開始。777号の最後尾に連結して、1206号のブレーキで停車させる計画だった。フランクと口論を繰り返してきたウィルは、当初その計画に反対するが、彼の機関士としての経験と直感を信じ、命懸けのその計画に同意する。警察と鉄道会社は被害を最小限に食い止めるために、777号の人為的な脱線を計画するが、これも失敗。全米の目は、追跡を続ける1206号の行方に注がれていた。テレビでその様子を見守る人々の中には、父親との関係がギクシャクしているフランクの2人の娘、そしてウィルと別居中の妻の姿もあった。家族との絆を取り戻したいと願う一方で、鉄道マンの使命を果たそうとする2人の男。いつしか、彼らの間にはわだかまりを乗り越えた男同士の絆が芽生えていた。だが、時間は刻々と経過、777号は高架下に多くの燃料タンクが設置される魔の急カーブに近づいて行く。果たして、彼らは未曽有の大惨事を防ぐことができるのか……。





18-36. RED レッド (吹替)

監督 ロベルト・シュヴェンケ
出演 ブルース・ウィリスモーガン・フリーマンジョン・マルコヴィッチヘレン・ミレンカール・アーバン
2010年・アメリカ (ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン) 111分

解説
ブルース・ウィリス、モーガン・フリーマンらが引退したCIAエージェントに扮し、彼らを抹殺しようとする巨大な陰謀の黒幕を追い詰めていく姿を描く痛快アクション。“若造には負けん!”とばかりに老体にムチを打ち過激なアクションに挑む姿に胸が熱くなる。監督は 「フライトプラン」 のロベルト・シュヴェンケ。

ストーリー
フランク(ブルース・ウィリス)は、かつて腕利きのCIAエージェントだったが、今は引退、田舎町で一人穏やかに暮らしている。そんな彼の唯一の楽しみは、役所に勤めるOLサラ(メアリー=ルイーズ・パーカー)と電話でおしゃべりをすることだった。ある夜更け、フランクは家の中に3人の侵入者を察知。最新銃火器で武装したコマンドを一人ずつ倒した彼は、さらに家の外から容赦ない銃弾を浴びせかけてきた敵もあっさり葬り去り、サラの家へと車を走らせた。フランクは、自分はついさっき暗殺されかけ、政府監視下にあって電話も盗聴されていたので救いに来た、とサラに話すが彼女は信じない。だが二人が言い争う中、アパート前に新たな暗殺者たちが現れる。フランクはその目を逃れ、裏口から抜け出て嫌がるサラを車に押し込んだ。モーテルのベッドにサラを縛りつけて、フランクはかつての上司、ジョー(モーガン・フリーマン)が住む老人介護施設を訪れる。ジョーは80歳を過ぎ、末期の肝臓がんを患っていた。CIAの知人に裏から手を廻したジョーは、フランクの襲撃者たちの指紋から身元を調べさせ、同じグループがつい最近NYタイムズ紙の女性記者を密殺した疑いがあることを知る。一方、モーテルでは、若きCIAエージェントのクーパー(カール・アーバン)が、上司ウィルクス(レベッカ・ピジョン)の密命を受け、サラを連れ去ろうとしていた。ちょうど戻ってきたフランクは、サラを奪い返し、銃撃戦とカーチェイスを繰り広げた末、その場から脱出する。殺されたNYタイムズ記者の実家を訪ねた二人は、彼女が母親に宛てた一枚の絵はがきを見せられる。フランクはそこに記された暗号を解き、コロンビア大学の膨大な蔵書の中の一冊から一枚のメモを発見。それはフランク他9人の名が記された暗殺リストだった。二人はリストに名前があったフランクのかつての同僚かつ宿敵、マーヴィン(ジョン・マルコヴィッチ)を訪ね,リストの名前の謎を解くが……。




オーストラリアを舞台にした異色西部劇。西部劇といえば、土地の無力な人々を迫害する牧場主や悪徳保安官はつきもの。この映画では、「ダイ・ハード」「ロビン・フッド」でたっぷりと悪役を楽しませてくれたA・リックマンが、原住民狩りをする大牧場主に扮し、またもいい味を出している。

ストーリー
スゴ腕ガンマン、マシューは、金もうけのためオーストラリアにやって来る。牧場主マーストンが、腕のたつガンマンを探していると聞きつけ訪ねるが、目的が原住民アボリジニ狩りと知るや、取引を拒否。逆にマーストンに狙われることになる。




18-37. ダイ・ハード (吹替)

監督 ジョン・マクティアナン
出演 ブルース・ウィリスボニー・ベデリアReginald Veljohnsonポール・グリーソンDe'Voreaux White
1988年・アメリカ (20世紀フォックス) 131分

解説
テロリストによって日本商社の高層ビルが乗っ取られるという事件に、偶然巻き込まれた1人の刑事の活躍と戦いを描くスペクタクル映画。エグゼクティヴ・プロデューサーはチャールズ・ゴードン。製作はローレンス・ゴードンとジョエル・シルヴァー。監督は 「シュワルツェネッガー プレデター」 のジョン・マクティアナン、ロデリック・ソープの原作を基に、ジェブ・スチュアートとスティーヴン・E・デ・スーザが脚色、撮影はヤン・デ・ボン、音楽はマイケル・ケイメン、特殊視覚効果はリチャード・エドランドが担当。出演は 「ブラインド・デート」 のブルース・ウィリス、ボニー・ベデリアほか。

ストーリー
ニューヨークの刑事ジョン・マックレーン(ブルース・ウィリス)は、クリスマス休暇を妻ホリー(ボニー・ベデリア)と2人の子供たちと過ごすためロサンゼルスへやってきた。ホリーは日本商社ナカトミ株式会社に勤務し、夫と離れこの地に住んでいるのだった。ジョンは、クリスマス・イヴの今日、ナカトミの社長タカギ(ジェームズ・シゲタ)の開いている慰労パーティに出席している妻を訪ね、現代ハイテク技術の粋を極めた34階建ての超高層ナカトミビルに向かうのだった。ホリーは単身赴任によって、結婚と仕事の両立に苦しんでいたが、再会したジョンを目にすると改めて彼への愛を確認するのだった。ところがパーティも盛りあがりをみせた頃、13人のテロリストがビルを襲い、事態は混乱を極める。リーダーのハンス・グルーバー(アラン・リックマン)は金庫に眠る6億4000万ドルの無記名の債券を要求するが、タカギがそれに応じないのを見てとると、彼を射殺してしまう。そしてその現場をジョンが目撃したことにより、彼とテロリストたちの息詰まる戦いの火ぶたが切って落とされるのだった。ジョンは機転をきかせ、パトロール中のパウエル巡査部長(レジナルド・ヴェルジョンソン)に事件の重大さを知らせ、援軍を求める。その頃テロリストの一味であるテオ(クラレンス・ギルヤード・ジュニア)が金庫の暗号の解読に成功し、債券はハンスたちの手に握られた。また彼は、ホリーがジョンの妻であることをTV放送によって知り、彼女を人質にビルからの脱出を企てる。愛する妻を捕えられたジョンは、2発しか残されていない銃を片手に決死の覚悟でハンスと対決し、一瞬のアイデアの巧みさで彼を撃ち倒す。しかし安堵するジョンとホリーを、1度は彼が叩きのめしたはずのテロリストの1人、カール(アレクサンダー・ゴドノフ)が執念に狙い撃つ。1発の銃声が響き、地面に倒れたのは、しかしカールであった。彼を撃ったのは、かつてある事件で誤射して以来、拳銃を放つことができなかったパウエルだった…。事件は終結し、ジョンは今、彼との友情に、そして何より妻との愛に包まれ、クリスマスの朝を迎える喜びを噛みしめるのだった。




18-38. ダイ・ハード2 (吹替)

監督 レニー・ハーリン
出演 ブルース・ウィリスボニー・ベデリアウィリアム・サドラーダルトン・トンプソンアート・エバンス
1990年・アメリカ (20世紀フォックス) 124分

解説
空港乗っ取り犯から自分の妻と、そして乗客の命を超人的な活躍で救う刑事を主人公としたアクション・シリーズの第2弾。エグゼクティヴ・プロデューサーはロイド・レヴィンとマイケル・レヴィ、製作はローレンス・ゴードン、ジョエル・シルヴァー、チャールズ・ゴードンの共同、監督は 「エルム街の悪夢4 ザ・ドリームマスター 最後の反撃」 のレニー・ハーリン、脚本はウォルター・ウェイジャーの原作“58 Minuite”を基にダグ・リチャードソンと前作も脚本を担当したスティーヴン・E・デ・スーザの共同、撮影はオリバー・ウッド、音楽はマイケル・ケイメンが担当。出演はブルース・ウィルス、ウィリアム・サドラーほか。日本版字幕は岡枝慎二、カラー、シネスコサイズ。ドルビーステレオ。1990年作品。

ストーリー
1年前、テロ集団に襲われたロサンゼルスの高層ビルから多くの人質を救ったジョン・マックレーン刑事(ブルース・ウィリス)は、ロスに住む妻ホリー(ボニー・ベデリア)と一緒にクリスマス休暇を過ごすため、吹雪の中ワシントンのダレス国際空港に迎えに来ていた。テレビではラテン・アメリカの麻薬王エスペランザ将軍(フランコ・ネロ)の到着を報じており、反共主義者の元陸軍大佐スチュワート(ウィリアム・サドラー)の姿を空港内で見かけていたマックレーンは大佐の部下らしき軍人たちがうろついているのに不審を覚え、後をつける。それを悟った彼らと荷物到着室で銃撃戦となるが、マックレーンは2人のうち、l人を取り逃してしまう。マックレーンは何かが起こると確信するが、空港署のロレンゾ警部(デニス・フランツ)は管轄外だと相手にせず、仕方なく死んだ男の指紋をロスの事件で親友になったパウエル(レジナルド・ベンジョンソン)のもとにファックスで送って照合した結果、それは2年前に死んだはずになっている米軍の顧問のものであることがわかった。その頃既に大佐の部下は全ての準備を完了していた。突然全ての電源が消え、着陸システムも利かなくなった。完全にスチュアートの支配下におかれた管制塔にその要求が伝えられる。エスペランザ将軍の乗った機が着陸する50分後までに、767 型機を1機用意し、それまではどの機も着陸させてはならない、と。吹雪の中到着の遅れていた上空の各機はもはや燃料の余裕もなく墜落の危機にあった。空港のチーフ・エンジニア、バーンズ(アート・エバンス)は予備送信室へ向かうが、逆に待ちぶせされ、危うい所をマックレーンに助けられる。しかし、それを知ったスチュワートは報復としてブリティッシュ機にニセの情報を与え、墜落させる。マックレーンは怒りに燃えるが、既にグラント(ジョン・エイモス)を隊長とする陸軍の特殊部隊が到着し、用済みとなった彼はたった1人で行動を開始するしかなかった。無線機でエスペランザの軍用機が到着する地点を探り出すが、銃撃戦の末逃げられ、バーンズと協力してスチュワートの拠点に迫る。グラントの一隊も到着し、逃げるスチュワートらとスノーモービルを使った激しい追撃戦になる。その時、マックレーンはグラントらの使ってるのは全て空砲であり、彼らはスチュワートの一味であることを知る。一方、空港はホリーと同じ機に乗ったソーンバーグ(ウィリアム・アザートン)の機中からの生中継によってパニックに陥る。そして同時に機は燃料切れにより、緊急着陸に踏み切る。マックレーンは逃げようとするエスペランザらの767 型機の翼にヘリコプターを使って乗り移り格闘の末燃料タンクのふたを外し、こぼれ落ちるオイルに火を放った。767 型機は爆発、炎上し、その炎を目印にホリーの機は無事着陸できた。マックレーンは必死でホリーの名を叫び、2人は滑走路の上で堅く抱き合うのだった。




18-39. 王になった男 (吹替)

監督 チュ・チャンミン
出演 イ・ビョンホンリュ・スンリョンハン・ヒョジュキム・イングォンシム・ウンギョン
2012年・韓国 (CJ Entertainment Japan) 131分

解説
いまや国際的スターとなったイ・ビョンホンが、実在の朝鮮王とその影武者となった男を一人二役で演じ、韓国のアカデミー賞に相当する、大鐘賞で史上最多の15部門に輝いた歴史ドラマ。権力争いのため、朝鮮第十五代王・光海君の身代わりとなった道化師が、周囲の人々を惑わせながらも、真の王として民衆を魅了していく姿を描く。

ストーリー
1616年.李氏朝鮮第15代王・光海君(イ・ビョンホン)は暴君として恐れられるその裏で、権力争いにより暗殺されるかもしれないと怯えていた。ある日、光海君が病に伏せ、妓生宿で腐敗した権力の風刺をしていた道化師のハソン(イ・ビョンホン/二役)が連れてこられる。重臣たちは光海君と瓜二つであるハソンを王の影武者として仕立て上げた。偽者ではないかと疑う家臣たち、急に人が変わったような王に戸惑う王妃。様々な思惑が潜む宮中で、ハソンは次第に傀儡ではなく自らの意志を持ち民について考える真の王として周囲を魅了していくが……。




18-40. キャット・バルー

監督 エリオット・シルヴァースタイン
出演 ジェーン・フォンダリー・マービンマイケル・カランドゥエイン・ヒックマン
1965年・アメリカ (コロムビア)

解説
ロイ・チャンスラーの小説 「キャット・バルーのバラード」 を、ウォルター・ニューマンとフランク・R・ピアソンが共同脚色、TV 「ドクター・キルデア」 や 「弁護士プレストン」 の監督エリオット・シルヴァースタインの劇場映画第一作。撮影は 「春来りなば(1956)」 のジャック・マータ、音楽は 「ちょっとご主人貸して」 のフランク・デヴォール(主題歌はマック・デイヴィッドとジェリー・リヴィングストン)が担当した。出演は 「輪舞」 のジェーン・フォンダ、 「殺人者たち」 のリー・マーヴィン(2役) 「勝利者(1963)」 のマイケル・カランのほかに、歌手役で 「セントルイス・ブルース」 のナット・キング・コール、スタッビー・ケイ。製作は 「終身犯」 のハロルド・ヘクト。

ストーリー
1894年。バルー(ジェーン・フォンダ) は教師の資格をとり、久しぶりに故郷のウォルフ・シティに帰ってきた。しかしそこには意外なことが待ちうけていた。牧場を経営しているバルーの父フランキーと町の顔役パーシバルとの間に利権をめぐる対立が生じていたのだ。パーシバルはウォルフ・シティ開発会社をつくり、大食肉解体場を中心とした帝国を築こうとしていた。その計画に反対し、加わることを拒みつづけたフランキーに、パーシバルは殺し屋ストロウン( リー・マーヴィン) をさしむけた。バルーは汽車の中で知りあったクレイ( マイケル・カラン) 、彼の伯父ジェド、そしてガン・マンとして名高いシェリーン( リー・マーヴィン、2役)に助力を頼んだが、時すでに遅く、フランキーはストロウンの凶弾に倒れた。バルーは復讐を誓い仲間とともに山にこもった。数日後、バルーとその一味は列車強盗を企て、ウォルフ・シティ開発会社の給料を強奪、町に挑戦を開始した。やがて彼女らの悪名はその地一帯に広まり、人々は彼女を“キャット・バルー”と呼ぶようになった。バルーがクレイに愛情を感じはじめた頃、思いがけない事実がわかった。シェリーンとストロウンは実の兄弟だったのだ。しかし2人の間に芽生えた憎しみを消し去ることはできない。バルーとパーシバルの対決の日彼女は宿敵を倒した。しかしバルーも傷つき捕らえられて縛り首にされそうになったが、クレイに助けられた。すべては終わり、バルーとクレイは新しい生活を求め、ウォルフ・シティをあとにするのだった。




18-41. 風にそよぐ草

監督 アラン・レネ
出演 サビーヌ・アゼマアンドレ・デュソリエアンヌ・コンシニエマニュエル・ドゥヴォスマチュー・アマルリック
2009年・フランス、イタリア (東宝東和) 104分

解説
「去年マリエンバードで」 で知られるフランスの巨匠アラン・レネが、89歳にして送り出した大人のラブストーリー。ひったくりに奪われた財布を拾ったことがきっかけで、初老の紳士がその持ち主の女性に心奪われてゆく。出演は 「ミックマック」 のアンドレ・デュソリエ、 「巴里の恋愛協奏曲(コンチェルト)」 のサビーヌ・アゼマ。

ストーリー
ある日、ショッピングセンターを訪れた初老の歯科医ジョルジュ(アンドレ・デュソリエ)は、駐車場に捨てられていた財布を偶然拾う。お金は抜き取られていたが、小型飛行機の操縦免許証が入っていた。そこに記されていた名前はマルグリット・ミュイール(サビーヌ・アゼマ)。それは、彼女がひったくりに奪われたものだった。添付された女性の写真を目にしたジョルジュは、浮足立つ。財布をどうやって彼女に届けようかと思案したものの、結局、警察に届けることに。翌日、自宅の電話が鳴る。マルグリットからだったが、お礼を述べるだけのそっけない態度に失望し、乱暴に受話器を置いてしまう。が、その態度を反省したジョルジュは、謝罪の手紙をポストに投函。数日後、マルグリットからは気にしていないという内容の返事が届くと、再び手紙を書く。しかし、彼女からの返事はない。これをきっかけに毎晩のように彼女に電話をかけ、留守電に“話がしたい”とメッセージを残すジョルジュ。だがある夜、電話に出た彼女から“これ以上は電話してこないでほしい”と言われ、彼女の車のタイヤを切り裂いてしまう。これを受けて、警察に相談するマルグリット。相談を受けたベルナール刑事(マチュー・アマルリック)は、ジョルジュの家を訪ね、彼女への連絡をやめるよう優しく諌める。しかし、ジョルジュは深く傷ついていた。ジョルジュからの連絡は途絶えたものの、逆にマルグリットは彼に対して気の毒な事をしたのではないかと、気に病んでいた。そしてある夜、ジョルジュ宅に電話して居場所を聞き出すと、外出先の映画館に駆け付ける。面識はなかったが、お互いを認識した2人は、近くの喫茶店で飛行機の話題に興じる。その後も些細な行き違いはあったものの、ある日、マルグリットはジョゼフと妻を飛行場に招待する。そして、思いがけず2人になると、口づけを交わす。こうして、2人の恋が始まったように見えたのだが……。




18-42. フィフス・エレメント

監督 リュック・ベッソン
出演 ブルース・ウィリスゲイリー・オールドマンミラ・ジョヴォヴィッチイアン・ホルムクリス・タッカー
1997年・フランス、アメリカ (日本ヘラルド映画配給(日本ビクター=日本テレビ=三菱商事提供)) 127分

解説
遙かな未来、地球存亡の危機に立ち向かう男女の活躍を描いたSFエンターテインメント超大作。 「レオン」 のリュック・ベッソンが16歳の時に思いついた物語を、100億円の大予算を投じて映画化。脚本はベッソンと 「雲の上で散歩」 のロバート・マーク・ケイメンの共同。ストーリーよりも映像やパッションを重視しており、古今東西の作品にインスパイアされた、めくるめくビジュアルが圧巻。製作は 「グラン・ブルー」 以来全作でベッソンと組んでいるパトリス・ルドゥー、撮影は 「ニキータ」 「レオン」 でもベッソンと組んだティエリー・アルボガスト、音楽はベッソンの全作に参加しているエリック・セラ、美術はダン・ヴェイル、編集はシルヴィ・ランドラ、衣裳はフランス・ファッション界の大物ジャン・ポール=ゴルチエが担当。特殊視覚効果は 「ウォーターワールド」 「アポロ13」 「ダンテズ・ピーク」 のデジタル・ドメイン社で、視覚効果監修は 「アポロ13」 のマーク・ステットソン。未来都市のデザインには、世界的なコミック・アーティストのメビウスとジャン=クロード・メジャースが参加している。主演は 「12モンキーズ」 「ラストマン・スタンディング」 のブルース・ウィリス、 「チャーリー」 などの映画出演作もあるスーパーモデルのミラ・ジョヴォヴィッチ。共演は 「レオン」 のゲイリー・オールドマン、 「永遠の夢/ネス湖伝説」 のイアン・ホルム、 「パンサー」 のクリス・タッカーほか。

ストーリー
1914年、ナイル河畔の地下神殿に書かれた古代文字をアメリカの考古学者が解読しようとしていた。火・水・土・風の4つの要素に囲まれた5つ目の何か……その謎に近づいた時、突如、空から巨大な船体が地上に降り立ち、船から出てきた謎の生物たちに神殿を守る神官がかしづく。神殿の壁を開いた生物たちは4つの要素を彫った石を持ち帰った。2214年、NY。正体不明の有機体が地球に接近していた。統一宇宙連邦のリンドバーグ大統領(ティニー・リスターJr.)に接見を求めたコーネリアス神父(イアン・ホルム)は、その有機体が5千年に一度地球にやっくる邪悪な反生命体であること、それを撃退するため、宇宙最高の知力を持つモンドシャワン人が4つの石を持って助けに来ることを告げた。だが、モンドシャワン人の宇宙船は、武器商人ゾーグ(ゲイリー・オールドマン)の手下に成り下がっているマンガロワ人に撃墜されてしまう。地球に持ち帰られた死体の一部から細胞を再生すると、完璧に均整のとれた肉体と緑の瞳を持つ一糸まとわぬ美しい少女が現れた。地球の言語が分からない彼女は研究室の壁を破って外へ飛び出し、地上450階から空中にダイブした。彼女は、元統一宇宙連邦軍の精鋭で、今はタクシー運転手をしているコーベン・ダグラス(ブルース・ウィリス)の車に飛び込む。彼女の美しさにひかれたコーベンは、警官隊を振り切って逃げ去った。彼女の名はリールー(ミラ・ジョヴォヴィッチ)。コーベンは地球上で唯一彼女の言葉が分かるコーネリアス神父の元へ連れていき、モンドシャワン人たちが4つの石板を連邦宇宙系で人気・実力最高の歌姫ディーヴァに託したことを知る。彼女は10年に1度、フロストン・パラダイスというリゾート星でコンサートを行い、明日がその日だ。マンロー将軍(ブライオン・ジェームズ)は元部下のコーベンに石を探し出す任務を与える。コーベンとリールーは、ゾーグの部下やマンガロワ人に妨害されながらも何とかフロストン星に降り立った。オペラ・コンサートの夜、マンガロワ人たちが襲撃し、舞台のディーヴァが銃弾に倒れた。瀕死の彼女はコーベンに、石板は体内にあることを告げる。石板を手に入れたコーベンは戦場と化したオペラ座で、彼に付きまとう人気DJルビー・ロッド(クリス・タッカー)の助けを借りて敵を一掃。人心地着く間もなく、あと20分で星が爆破されると知ったコーベンたちは宇宙船で脱出に成功したが、ゾーグは爆死した。一行はナイルの神殿にたどり着くが、反生命体は加速し、1時間52分後に地球と衝突するという。4つの石が揃い、リールーとコーベンの愛し合う力が威力を発揮して反生命体は地球から遠ざかり、危機は回避された。





18-43. 暴走特急

監督 ジョフ・マーフィー
出演 スティーヴン・セガールエリック・ボゴジアンキャサリン・ハイグルモーリス・チェスナットエヴァレット・マクギル
1995年・アメリカ (ワーナー・ブラザース映画) 100分

解説
豪華列車を乗っ取り、世界を震撼させる陰謀を巡らすハイテク・テロ集団と戦うタフガイの活躍を描いたノンストップ・アクション。個性派アクション・ヒーロー、スティーヴン・セガールが扮した 「沈黙の戦艦」 (92)のヒーローが再登場する続編。豪華列車を乗っ取り、世界を震撼させる陰謀を巡らすハイテク・テロ集団と戦うタフガイの活躍を描いたノンストップ・アクション。日本公開にあたり“沈黙シリーズ第3弾”と銘打たれたが、前作 「沈黙の要塞」 とは関連がない。監督は 「フリージャック」 「ラスト・アウトロー」 のジョフ・マーフィーに交代。脚本はこれが初の劇場用映画のリチャード・ヘステム。製作は主演のスティーヴン・セガール、 「トゥルー・ロマンス」 のスティーヴ・ペリー、 「ボーイズ・オン・ザ・サイド」 のアーノン・ミルチャン。共同製作はセガールのデビュー作 「死の標的」 以来のパートナー、ジュリアス・R・ナッソー。撮影は 「フリー・ウィリー」 のロビー・グリーンバーグ、音楽は 「沈黙の要塞」 「シリアル・ママ」 のバジル・ポールドゥリス、美術は 「未知への飛行」 「フォエバー・フレンズ」 のアルバート・ブレナー。視覚効果スーパーバイザーは 「未知との遭遇」 「ブレードランナー」 のベテラン、リチャード・ユーリシッチが担当。共演は 「黙秘」 のエリック・ボゴジアン、 「恋人はパパ ひと夏の恋」 のキャサリン・ヘイグル、 「ツイン・ピークス」 のエヴェレット・マッギルほか。

ストーリー
ロッキー山脈を走り抜ける米国有数の豪華列車、グランド・コンチネンタルが突如、凶暴なテロリスト集団に乗っ取られた。一味の首謀者デイン(エリック・ボゴジアン)は車内にコンピュータを持ち込み、1車両を司令室に改造する。かつてCIAの衛星兵器開発計画に携わっていた彼は、狂気から職を追われた。そして今、デインは冷酷なペン(エヴェレット・マッギル)をリーダーとする優秀な傭兵グループの力を借り、ハイテクを駆使して地球の衛星軌道を回るレーザー砲搭載の超高性能兵器、グレイザー1号の支配権を掌握してしまった。デインは手始めに、中国の秘密ガス製造工場を爆破する。彼は中東某国と取り引きし、10億ドルの報酬で米国防総省ペンタゴンの地下にある原子炉を破壊しようとしていた。一方、その列車には元米海兵隊の敏腕隊員で対テロの専門家、ケイシー・ライバック(スティーヴン・セガール)が、亡くなった兄の娘セーラ(キャサリン・ヘイグル)と乗り込んでいた。ケイシーはポーターのボビー(モーリス・チェスナット)の協力を得て、一人また一人と敵を片づけていく。だが、彼の存在に気づいた一味と、衛星とコンタクトを取るCD−ROMを巡って争奪戦が展開。やがてケイシーは、人質の乗った車両を切り離して解放するが、残る列車は山奥の支線に入って行った。車内のケイシーから連絡を受けた政府は、ステルス戦闘機で列車を爆撃しようとするが、デインによって阻止された。部下たちを殺されたペンはセーラを囮にケイシーと一騎討ちで対決するが、あえなく倒される。一方、政府はようやく衛星兵器の位置を突き止めてこれを爆破、世界の危機は回避された。その頃、単線である支線の向こうから石油を満載した貨物列車が迫っていた。2台が正面衝突した瞬間、ケイシーはセーラを救出して列車から脱出した。




18-44. ジュリエットからの手紙

監督 ゲイリー・ウィニック
出演 アマンダ・サイフリッドヴァネッサ・レッドグレイヴガエル・ガルシア・ベルナルクリストファー・イーガンフランコ・ネロ
2010年・アメリカ (ショウゲート) 105分

解説
名作 「ロミオとジュリエット」 のジュリエットの生家に届く毎年5000通にも及ぶ恋の悩みをつづった手紙。“ジュリエット・レター”と呼ばれる手紙をきっかけに2人の女性が出会い、50年前の初恋を探す旅に出る姿を描くラブストーリー。好奇心旺盛なヒロインを「マンマ・ミーア!」のアマンダ・サイフリッドがフレッシュに好演。

ストーリー
ニューヨーカー誌の調査員ソフィ(アマンダ・セイフライド)は、婚約者ヴィクター(ガエル・ガルシア・ベルナル)とともに旅行でイタリアのヴェローナを訪れる。だが、料理人のヴィクターは、間もなく開店する自分のレストランのためにワインや食材の仕入れに夢中。ほったらかしにされたソフィは彼と別行動を取る。ヴェローナには、『ロミオとジュリエット』のジュリエットの生家と言われる家があり、恋の悩みを綴ったジュリエット宛ての手紙が、世界中から年5000通も届いていた。ジュリエットの家を訪れたソフィは、壁一面の“ジュリエット・レター”に目を見張る。やがて、カゴを手にした女性が、手紙を集めて去ってゆくと、好奇心に駆られたソフィはその後を追う。そこでは、“ジュリエットの秘書”と呼ばれる女性たちが集めた手紙に返事を書いていた。偶然、壁の中に眠っていた50年前の手紙を発見したソフィは、返事を書きたいと申し出る。その手紙の差出人は、クレア(ヴァネッサ・レッドグレイヴ)という英国の女性。50年前に訪れたイタリアでロレンツォという青年と恋に落ちた彼女は、両親の反対を恐れて1人で帰国してしまったのだ。それから50年、思いがけずにジュリエットからの手紙を受け取ったクレアは、改めてロレンツォを探すためにイタリアへやってくる。彼女の想いに感銘を受けたソフィと旅に反対するクレアの孫チャーリー(クリストファー・イーガン)も同行し、3人の旅が始まる。当のロレンツォはなかなか見つからなかったものの、それでも数日間、クレアは旅を楽しむ。3人は次第に互いの人生を語り合い、絆を深めてゆく。しかし、遂にロレンツォは見つからないまま、帰国の時が訪れる。そして最終日、ブドウ畑を通りかかったクレアは目を疑う。不安と後悔、そして期待に揺さぶられるクレア。ジュリエットからの手紙を信じてイタリアを訪れた彼女が、最後に見つけたものとは……。




18-45. イヴ・サンローラン

監督 ピエール・トレトン
出演 イヴ・サンローランピエール・ベルジェ
2010年・フランス 103分

解説
1957年に21歳でクリスチャン・ディオールの後継者に抜擢され、2002年に世界中のファンに惜しまれながら引退するまで、創造に愛を捧げ続けたイヴ・サンローラン。公私にわたるパートナーとして、彼を50年間支え続けたピエール・ベルジェを語り手に、サンローランの輝かしい業績とその裏での苦悩や意外な素顔など、貴重な映像や写真と共にひも解いていく。監督は、写真家でベルジェとの交友もあるピエール・トレトン。






18-46. グース (吹替)

監督 キャロル・バラード
出演 ジェフ・ダニエルズアンナ・パキンダナ・デラニーテリー・キニーホルター・グラハム
1996年・アメリカ (ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント)

解説
実話に基づき、16羽の可愛いグース(カナダ)たちを連れて500 マイルの“渡り”に出た父娘の冒険の旅を描いたハートウォーミングな物語。カナダの彫刻家ビル・リッシュマンの同名の著書(邦訳・新潮社)を、 「少年の黒い馬」 「ネバー・クライ・ウルフ」 と動物と人間の交流を描く手腕に定評のあるキャロル・バラードの監督で映画化。脚本はロバート・ロダットとヴィンス・マッキューイン、製作は 「フランケンシュタイン」 (94)のジョン・ヴィーチと 「星に想いを」 のキャロル・ボーム、エグゼクティヴ・プロデューサーも 「星に想いを」 のサンディ・ガリン。撮影は、監督とは 「少年の黒い馬」 以来のコンビとなる 「ライトスタッフ」 「チャンス」 のカレブ・デシャネル、音楽は 「ホーム・フォー・ザ・ホリデイ」 のマーク・アイシャム、美術は 「反撥」 のシューマス・フラネリー、編集は 「ドラキュラ」 (93)のニコラス・C・スミス、衣裳は 「13日の金曜日」 シリーズのマリー・シルヴィー・デヴューが担当。主演は 「ピアノ・レッスン」 で弱冠11歳にしてアカデミー助演女優賞を受賞したアンナ・パキン、 「スピード」 のジェフ・ダニエルズ。共演は 「トゥームストーン」 のダナ・デラニーほか。

ストーリー
ニュージーランドに住む14歳の少女エイミー(アンナ・パキン)は、自動車事故で母を失った。彼女は10年ぶりに再会した父親のトーマス(ジェフ・ダニエルズ)に引き取られ、大自然豊かなカナダ・オンタリオ州の農場に移る。だが、父親は奇妙な彫刻を作る芸術家で、趣味はグライダーで空を飛ぶこと。それにスーザン(ダナ・デラニー)という恋人もいて、新しい暮らしになじめないエイミーは、自分の殻に閉じこもってばかり。そんなある日、彼女は森で親を亡くしたグースの卵を見つける。卵が孵った時、16羽のヒナたちは“刷り込み”の習性によって、エイミーを“ママ”だと思い込む。やがて彼らが南に渡る季節が近づいた時、父娘はグースたちに飛ぶことを教え、越冬地まで連れていかなければならないことを知る。トーマスは兄のデイヴィッド(テリー・キニー)やグライダー仲間の青年バリー(ホルター・グラハム)と共にエンジン付きグライダーを開発し、それを使ってグースたちを南に渡らせようと考える。訓練が始まるが、グースたちはエイミーが地上にするかぎり飛立とうとしない。トーマスは軽量飛行機を作り、エイミーに操縦させようとする。これには彼女も大乗り気で、操縦を覚えたエイミーの“ママ・グース号”とトーマスの“パパ・グース号”の間を、成鳥になったグースたちは見事な編隊を組んで飛んでいく。鳥類学者キリアン博士(デイヴィッド・ヘンブレム)の協力で、越冬地はアメリカのノース・カロラライナ州に決まった。出発の前夜、動物管理官のグレン(ジェレミー・ラッチフォード)に捕まったグースたちを取り返すと、いよいよ500 マイルの旅に出発。2機の飛行機は地上を走るスーザンたちのフォローでグースたちを先導。途中、空軍基地に緊急着陸したり、ハンターたちに狙われたりといったアクシデントを乗り切って旅を続けるうち、彼らはマスコミの報道を通じて全米の注目の的になっていく。だが、目的地を目の前にして“パパ・グース号”が故障し、墜落。負傷したトーマスは、残りの行程を独りで飛ぶようエイミーを勇気づける。やがて、エイミーは一羽も欠けることなく無事に送り届けることに成功。今初めてしっかりと抱き合う父娘の傍らで、グースたちが楽しげにはしゃいでいた。




18-47. コン・エアー

監督 サイモン・ウェスト
出演 ニコラス・ケイジジョン・キューザックジョン・マルコヴィッチスティーヴ・ブシェーミヴィング・レイムス
1997年・アメリカ (ブエナ ビスタ インターナショナル ジャパン) 114分

解説
凶悪犯たちにハイジャックされた囚人犯専用の護送機で、孤立無援の戦いを挑む男の活躍を描いた航空パニック・アクション。特異なシチュエーションとキャラクターが織りなすストーリーとアクションのおもしろさ、爆破シーンの迫力が見どころ。監督は音楽ビデオやCMの演出家として活躍し、これが初の劇場用長編となるサイモン・ウェスト。脚本は 「デンバーに死す時」 「ビューティフル・ガールズ」 のスコット・ローゼンバーグのオリジナル。製作は 「ザ・ロック」 のジェリー・ブラッカイマー、音楽は 「スピード2」 のマーク・マンチーナと 「グリマーマン」 のトレヴァー・ラビンの共同。主演は 「ザ・ロック」 のニコラス・ケイジ、 「訣別の街」 のジョン・キューザック、 「狼たちの街」 のジョン・マルコヴィッチ。共演は新星モニカ・ポッター、 「トゥリーズ・ラウンジ」 のスティーヴ・ブシェミ、 「素顔のままで」 のヴィング・レイムズ、 「キルトに綴る愛」 のミケルティ・ウィリアムソン、 「悪魔たち、天使たち」 のレイチェル・ティコティン、 「ウェールズの山」 のコーム・ミーニーほか。

ストーリー
元歴戦の兵士であるキャメロン・ポー(ニコラス・ケイジ)は、身重の妻トリシア(モニカ・ポッター)を守ろうとしてはずみで人を殺してしまった時から、人生の歯車が狂いだした。殺人罪で服役中に娘が誕生し、1日も早く家族と再会することだけを心の拠り所に、彼は苦難に満ちた獄中生活を耐え忍んだ。8年の歳月が流れ、模範囚として晴れて仮釈放となったポーは、連邦保安局の空システム〈コン・エアー〉に乗り込む。そこには、新設の超厳重警備施設に移送するため、冷酷な知能犯サイラス・グリサム(ジョン・マルコヴィッチ)、黒人ゲリラ軍将軍のダイヤモンド・ドッグ(ヴィング・レイムズ)ほか、全米刑罰史上最も凶悪な囚人たちの一団が乗せられていた。カーソンで6人が降ろされ、新たに10人が乗せられることになっていた。この10人の中には大物麻薬密売人の息子シンディーノがおり、彼から情報を引き出すために機内には、囚人を装った捜査官シムが潜入していた。離陸後、ほどなくしてサイラスの指揮の下、凶悪犯たちは機内を制圧してしまう。彼らの次なる目的はシンディーノを父親に送り届け、莫大な礼金を手に入れること。地上の連邦保安官に気づかれぬよう、カーソンでは予定どおり6人の囚人を降ろさねばならない。ポーにとって、この悪夢を終わらせる絶好の機会だったが、機内に残ることを選ぶ。長年の同房仲間で、思い糖尿病を患っているベビー・オー(ミケルティ・ウィリアムソン)の注射器が、暴動騒ぎで割れてしまい、彼に死が迫っているからだ。さらに、機内には唯一の女性護官ビショップ(レイチェル・ティコティン)が人質となっており、23人の女性を強姦した異常犯罪者ジョニー23(ダニー・トレホ)が彼女を狙っていたことも、ポーを機にとどまらせた。カーソンではシンディーノと共に、37人を惨殺した快楽殺人魔ガーランド・グリーン(スティーヴ・ブシェミ)が乗り込んできた。機はアラバマに向かうと見せ掛け、シンディーノのジェット機が待機するラーナー飛行場へと向かう。地上では異変に気づいた連邦保安官ラーキン(ジョン・キューザック)と、シムの同僚の麻薬捜査官マロイ(コーム・ミーニー)が追跡を開始。殺されたシムの復讐に燃え、コン・エアーごと爆破しようとするマロイは、戦闘ヘリで機を追尾する。一方、囚人たちのデータを調べたラーキンは、なぜ自由の身であるポーがカーソンで降りなかったのか疑問を抱き、彼の妻トリシアと8歳になる娘ケイシーに会う。今も夫を深く愛する彼女はラーキンの誠実な態度を信頼し、夫へのメッセージを託す。無線を通じてラーキンの存在を知ったポーは、死体を機外に捨てる前に、ラーキンに宛てた「機はラーナーに到着」とのメッセージをシャツに残した。警官から“空から降ってきた死体”の報告を受けたラーキンはマロイに連絡し、警察隊に出動要請をし、ひと足先にラーナーに到着する。シンディーノの仲間によって、ラーナーの職員は殺害されていた。やがて荒涼とした砂漠の飛行場にコン・エアーが着陸。無理な飛行のために機体は傷つき、修復作業にかかりきりの囚人たちの隙を突いて、ポーは脱出の機会をうかがう。彼はついにラーキンと出会うが、ベビー・オーやビショップを残しては行けない。サイラスは一人でジェット機で逃げようとしたシンディーノを冷酷に処刑し、囚人たちは警官隊と戦闘体制に入り、彼らに圧勝した。ポーが機内に戻った時、コン・エアーは離陸してしまう。連邦保安局の動きから機内の通報者の存在を知ったサイラスは、ビショップの命と引き換えに裏切り者の自白を迫る。ポーを庇って自白したベビー・オーの体を、サイラスの銃弾が貫く。耐えに耐えた感情を爆発させたポーは、サイラス一味と戦いを繰り広げる。一方、マロイの乗るヘリがコン・エアーに照準を合わせて迫っていた。ポーは失速する機を操縦して、ネオンきらめくラスベガスの大通りに不時着させるとサイラスと対決し、相手を倒した。地上に降りた彼は、愛する妻子とようやく再会した。




18-48. ローマ法王の休日 (吹替)

監督 ナンニ・モレッティ
出演 ミシェル・ピッコリイェジー・スツールレナート・スカルパナンニ・モレッティ
2011年・イタリア=フランス (ギャガ) 104分

解説
カンヌ国際映画祭パルムドールに輝いた 「息子の部屋」 で知られるイタリア人監督ナンニ・モレッティ。彼が、新ローマ法王に選ばれてしまった男の逃亡劇を描くコメディ。新法王がローマの街で出会う人々とのふれあいを通し、人間の信仰心や法王のあり方などを見出していく姿をユーモラスにつづる。

ストーリー
現ローマ法王の訃報に接し、新しい法王を選出するために各国からヴァチカンへ枢機卿たちが招集される。システィーナ礼拝堂で投票が行われるが、枢機卿たちは心の内では重責を担う法王に選ばれたくないと一様に思っていた。投票の結果、メルヴィル(ミシェル・ピッコリ)が選出される。すでに聖ペドロ広場には新しい法王の就任を祝いにきた人々で溢れかえっていた。就任の演説が控えていたが、メルヴィルは重圧から逃げ出してしまう。新法王が行方不明になったのを知った事務局広報は、そのことが公にならないよう画策し、街中を捜索する。一方ローマの街に逃げ込んだメルヴィルは、市井の人々と触れ合ううちに、人生における大切なものや信仰心、なぜ法王が必要なのかなどを見つめ直していく。