12-1. G.I.ジェーン
監督 リドリー・スコット
出演 デミ・ムーア,
ヴィゴ・モーテンセン,
アン・バンクロフト,
ジェーソン・ベギー,
スコット・ウィルソン,
ルシンダ・ジェニー
1997年・アメリカ(日本ヘラルド映画)
性差別が根強く残る米海軍の女性将校が、超過酷なエリート偵察部隊訓練に挑戦して仲間との性差を越えた信頼を築くまでを描いたドラマ。「素顔のままで」 のデミ・ムーアが前作のストリッパー役から一転、丸坊主でスタントなしの体当たり演技で主演を張った。監督は「白い嵐」 のリドリー・スコット。脚本は作家・脚本家のダニエル・アレキサンドラの原案を基に、彼女と「逃亡者」 「アライバル 侵略者」 (監督も)のデイヴィッド・トゥーイの共同で執筆。製作はデミと「愛に気づけば」 のロジャー・バーンバウム、スザンヌ・トッド、製作総指揮は作家・脚本家のダニエル・アレキサンドラ、ジュリー・バーグマン・センダー、クリス・ザーパスの共同。撮影はCM時代からスコットと親交がある「白い嵐」 のヒュー・ジョンソン、音楽は「ロザンナのために」 のトレヴァー・ジョーンズ、美術は「セブン」 のアーサー・マックス、編集は「魅せられて」 のピエトロ・スカリア、衣裳は「ダイ・ハード2」 のマリリン・ヴァンス=ストレイカー。共演は「デイライト」 のヴィーゴ・モーテンセン、「キルトに綴る愛」 のアン・バンクロフト、「デッドマン・ウォーキング」 のスコット・ウィルソンほか。
12-2. あなたが寝てる間に…
監督 ジョン・タートルトーブ
出演 サンドラ・ブロック,
ビル・プルマン,
ピーター・ギャラガー,
ピーター・ボイル,
ジャック・ウォーデン,
グリニス・ジョンズ
1995年・アメリカ(ブエナ ビスタ インターナショナル ジャパン)
大都会で暮らす孤独なシングル・ウーマンが、運命のいたずらから真実の愛を掴むまでを描いたハートフルなラヴストーリー。偶然の積み重ねによる物語の妙と、ツボを抑えた演出が醸し出す笑いと感動が心に残る。監督は「クール・ランニング」 のジョン・タートルトーブ。脚本は新鋭のダニエル・G・サリヴァンとフレデリック・リボー。製作は「エンジェルス」 「アイ・ラブ・トラブル」 などのヒットメーカー・コンビ、ジョー・ロスとロジャー・バーンバウム。エグゼクティヴ・プロデューサーはアーサー・サルキシアンと、「コーンヘッズ」 などの監督でもあるスティーヴ・バロン。撮影は「クール・ランニング」 のフェドン・パパマイケル、音楽は「マスク(1994)」 のランディ・エデルマンが担当。主演は「スピード」 で一躍トップスターとなったサンドラ・ブロックと、「めぐり逢えたら」 「キャスパー」 のビル・プルマン。共演は「未来は今」 のピーター・ギャラガー、「ケイティ」 のピーター・ボイル、「ギルティ 罪深き罪」 のジャック・ウォーデンほか。
12-3. レボリューショナリー・ロード 燃え尽きるまで
監督 サム・メンデス
出演 レオナルド・ディカプリオ,
ケイト・ウィンスレット,
キャスリン・ハーン,
マイケル・シャノン,
デヴィッド・ハーバー,
キャシー・ベイツ
2008年・アメリカ、イギリス(パラマウント・ピクチャーズ・ジャパン)
「タイタニック」 のレオナルド・ディカプリオ、ケイト・ウィンスレットの再共演が11年ぶりに実現。現実と理想の狭間でもがくカップルの運命をつづるラブ・ストーリーだ。
12-4. エターナル・サンシャイン
監督 ミシェル・ゴンドリー
出演 ジム・キャリー,
ケイト・ウィンスレット,
キルスティン・ダンスト,
イライジャ・ウッド,
マーク・ラファロ,
トム・ウィルキンソン
2004年・アメリカ(ギャガ)
「ヒューマンネイチュア」 の監督&脚本家による異色ラブ・ロマンス。思い出を“消去”した元恋人同士のせつなくもおかしい運命を描出。主演はジム・キャリー。
12-5. 馬上の二人
監督 ジョン・フォード
出演 ジェームズ・スチュアート,
リチャード・ウィドマーク,
リンダ・クリスタル,
シャーリー・ジョーンズ,
ジョン・マッキンタイア
1961年・アメリカ(コロムビア)
サタデイ・イヴニング・ポスト連載のウィル・ククの西部小説を「捜索者」 のフランク・ニュージェントが脚色、「バファロー大隊」 のジョン・フォードが監督した異色西部劇。撮影はチャールズ・ロートン・ジュニア、音楽はジョージ・ダニング。出演は「戦略爆破部隊」 のジェームズ・スチュアート、「アラモ」 のリチャード・ウィドマークとリンダ・クリスタル、それに「ペペ」 のシャーリー・ジョーンズ、ほかにジョン・マッキンタイア、ハリー・ケイリー・ジュニアなど。製作スタン・シュペトナー。
12-6. リプレイスメント
監督 ハワード・ドイッチ
出演 キアヌ・リーヴス,
ジーン・ハックマン,
ブルック・ラントン,
オーランド・ジョーンズ,
フェイゾン・ラブ
2000年・アメリカ(ワーナー・ブラザース映画)
「マトリックス」のK・リーブス主演最新作。人生に挫折した男たちが、一瞬の栄光を勝ち取るために必死で闘う姿をドラマティックに綴る。代理選手たちの活躍を描いたスポーツ・ドラマだ。
12-7. スタンド・バイ・ミー
監督 ロブ・ライナー
出演 ウィル・ウィートン,
リヴァー・フェニックス,
コリー・フェルドマン,
リチャード・ドレイファス,
キーファー・サザーランド
1986年・アメリカ(コロムビア映画)
森の奥にあるという事故死体を見に出かけた4人の少年たちの小さな冒険旅行を通して、少年期の特異な友情、そして訣別の姿をノスタルジックに描く。製作はアンドリュー・シェインマン、ブルース・A・エヴァンス、レイノルド・ギデオン、スティーブン・キング原作の「死体」をレイノルド・ギデオンとブルース・A・エヴァンスが脚色。監督は「シュア・シング」 のロブ・ライナー、撮影はトーマス・デル・ルース、美術はデニス・ワシントン、音楽はジャック・ニッチェ、編集はロバート・レイトンが担当。出演はウィル・ウィートン、リヴァー・フェニックス、コリー・フェルドマン、そしてリチャード・ドレイファスが特別出演。
12-8. 炎のランナー
監督 ヒュー・ハドソン
出演 ベン・クロス,
イアン・チャールソン,
ナイジェル・ヘイヴァース,
ニコラス・ファレル,
ダニエル・ジェロール
1981年・イギリス(20世紀フォックス)
1924年のパリ・オリンピックに出場した二人のイギリス青年を描く。実話の映画化。製作はデイヴィッド・パトナム、製作指揮はドディ・フェイド、監督はCM出身で、これが第一作になるヒュー・ハドソン。脚本はコリン・ウェランド、撮影はデイヴィッド・ワトキン、音楽はヴァンゲリスが担当。出演はベン・クロス、イアン・チャールソン、シェリル・キャンベル、アリス・クリージャ、イアン・ホルムなど。原題はウィリアム・ブレイクの詩「エルサレム」から取られている。
12-9. エド・ウッド
監督 ティム・バートン
出演 ジョニー・デップ,
マーティン・ランドー,
サラ・ジェシカ・パーカー,
パトリシア・アークエット,
ジェフリー・ジョーンズ
1994年・アメリカ(ブエナ ビスタ インターナショナル ジャパン)
史上最低の監督と言われた男、エドワード・デイヴィッド・ウッド・ジュニア、通称エド・ウッドの愛すべき、奇想天外な半生を描いた伝記映画。ルドルフ・グレイの評伝「Nightmare of Ecstasy」(邦訳・早川書房刊「エド・ウッド 史上最低の映画監督」)を、“エドの同類”を自認する「バットマン リターンズ」 のティム・バートンの監督で映画化。脚本は「プロブレム・チャイルド うわさの問題児」 のコンビ、スコット・アレクサンダーとラリー・カラツェウスキー。製作はバートンと「シザーハンズ」 以来の彼の右腕、デニーズ・ディ・ノヴィの共同。エグゼクティヴ・プロデューサーは「ハードロック・ハイジャック」 の監督マイケル・レーマン。撮影は「バットマン リターンズ」 のステファン・チャプスキー、音楽は「依頼人」 のハワード・ショアが担当。また、往年の怪奇スター、ベラ・ルゴシのマスクを完璧に再現したリック・ベイカーほか3人が、第67回アカデミー賞メイクアップ賞を受賞。主演は「シザーハンズ」 「ギルバート・グレイプ」 のジョニー・デップ。ルゴシに「ウディ・アレンの重罪と軽罪」 のマーティン・ランドーが扮し、アカデミー賞助演男優賞を受賞。ほかに「スリー・リバーズ」 のサラ・ジェシカ・パーカー、「ホーリー・ウェディング」 のパトリシア・アークェット、「恋はデ・ジャブ」 のビル・マーレイらが共演。95年度キネマ旬報外国映画ベストテン第5位。
12-10. シティヒート
監督 リチャード・ベンジャミン
出演 クリント・イーストウッド,
バート・レイノルズ,
ジェーン・アレキサンダー,
マデリーン・カーン,
リップ・トーン
1984年・アメリカ(ワーナー映画)
ライヴァル意識ムキ出しの刑事と私立探偵が巨大な悪の組織を相手に戦い、勝利を収めるまでを描く。製作はフリッツ・マーネイズ。ブレーク・エドワーズの監督・脚本で製作に入ったが、途中で降り、かわりにリチャード・ベンジャミンが監督を担当。エドワーズの脚本にジョセフ・スティンソンが手を加えた。エドワーズの名前は使わず、サム・O・ブラウンとクレジットされている。撮影はニック・マクリーン、音楽はレニー・ニーハウスが担当。出演はクリント・イーストウッド、バート・レイノルズなど。
12-11. ロード・オブ・ザ・リング
監督 ピーター・ジャクソン
出演 イライジャ・ウッド,
イアン・マッケラン,
リヴ・タイラー,
ヴィゴ・モーテンセン,
ショーン・アスティン
2001年・アメリカ(日本ヘラルド映画)
世界的ベストセラー小説「指輪物語」 を、「乙女の祈り」 の鬼才ピーター・ジャクソンが映画化した3部作の第1弾が登場。世界を滅ぼす魔力を秘めた、伝説の指輪をめぐるファンタジーだ。
12-12. ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔
監督 ピーター・ジャクソン
出演 イライジャ・ウッド,
イアン・マッケラン,
リヴ・タイラー,
ヴィゴ・モーテンセン,
ショーン・アスティン
2002年・アメリカ(日本ヘラルド映画)
J.R.R.トールキンの冒険ファンタジー、「指輪物語」を映画化した全3部作の第2部。離ればなれになった旅の仲間たちがそれぞれの試練に挑む壮大な冒険スペクタクル。
12-13. インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア
監督 ニール・ジョーダン
出演 トム・クルーズ,
ブラッド・ピット,
アントニオ・バンデラス,
スティーヴン・レイ,
クリスチャン・スレーター
1994年・アメリカ(ワーナー・ブラザース)
吸血鬼に魅入られ、不老不死となった青年が遂げる数奇な運命を描いたホラー・ロマン。女性作家アン・ライスの代表作でカルト的な人気を誇る小説「夜明けのヴァンパイア」(早川書房)を、彼女自身の脚本で映画化。過去に何度も映画化が企画され、幾多の監督や俳優が候補に上ったが、いずれも実現しなかった。結局、「クライング・ゲーム」 のニール・ジョーダンが監督に決まったものの、主役のトム・クルーズに熱狂的な愛読者が反対運動を起こし、さらに原作者本人が彼の配役に不満の意を表明(完成品を見た彼女は後に発言を撤回し、「ヴァラエティ」紙の広告スペースを私費で買い取り、絶賛する文章を掲載した)。その上、撮影が開始されてからは、マロイ役のリヴァー・フェニックスが急逝するなど、数々の話題を提供した(完成作品は、リヴァーの思い出に捧げられている)。製作は、ジョーダンの初監督作「殺人天使」(V)以来、10年来のコンビを組んでいるスティーヴン・ウーリーと、ゲフィン・カンパニーの創立者デイヴィッド・ゲフィンの共同。撮影は「リバー・ランズ・スルー・イット」 のフィリップ・ルースロ、美術はフェリーニ作品で知られる、「エイジ・オブ・イノセンス 汚れなき情事」 のダンテ・フェレッティ、特殊メイクは「シザーハンズ」 のスタン・ウィンストンが担当。音楽はオリジナル・スコアをエリオット・ゴールデンサルが書き、主題歌はガンズ&ローゼスがローリング・ストーンズの曲をカバーした「悪魔を憐れむ歌」。出演は「ザ・ファーム 法律事務所」 のトム・クルーズ、「トゥルー・ロマンス」 のブラッド・ピット、クリスチャン・スレイターほか。
12-14. マゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ屋
監督 ザック・ヘルム
出演 ダスティン・ホフマン,
ナタリー・ポートマン,
ジェーソン・ベイトマン,
ザック・ミルズ,
テッド・ラドジグ
2007年・アメリカ(角川映画)
「主人公は僕だった」 の脚本家、ザック・ヘルムが初監督に挑んだファンタジー。名優ダスティン・ホフマンとナタリー・ポートマン共演で、自分を信じることの大切さをうたう。
12-15. シェナンドー河
監督 アンドリュー・V・マクラグレン
出演 ジェームズ・スチュアート,
ダク・マックルアー,
グレン・コーベット,
パトリック・ウェイン,
ローズマリー・フォーサイス
1965年・アメリカ(ユニヴァーサル)
ジェームズ・リー・バレットの脚本を、「マクリントック」 のアンドリュー・V・マクラグレンが監督した南北戦争を背景とした開拓叙事詩。撮影はウィリアム・H・クローシア、音楽はフランク・スキナーが担当した。出演は「シャイアン」 のジェームズ・スチュアート、「若さでブッ飛ばせ!」 のダグ・マクルーア、グレン・コーベット、パトリック・ウェインほか。製作はロバート・アーサー。
12-16. パブリック・エネミーズ
監督 マイケル・マン
出演 ジョニー・デップ,
ジェームズ・ルッソ,
デイヴィッド・ウェンハム,
クリスチャン・ストルティ,
ジェイソン・クラーク
2009年・アメリカ(東宝東和)
ジョニー・デップが、1930年代に世間を騒がせた実在のアウトロー、ジョン・デリンジャーに扮するラブ・ストーリー。デリンジャーとその恋人が辿る愛の行方を描き出す。
12-17. 幻影師アイゼンハイム
監督 ニール・バーカー
出演 エドワード・ノートン,
ポール・ジアマッティ,
ジェシカ・ビール,
ルーファス・シーウェル,
エディ・マーサン
2006年・アメリカ(デジタルサイト)
19世紀末のウィーンを舞台にした優雅で幻想的なラブ・サスペンス。実力派俳優エドワード・ノートンが舞台上で謎めいたイリュージョンを披露する“幻影師”を演じる。
12-18. シャイン
監督 スコット・ヒックス
出演 ジェフリー・ラッシュ,
ノア・テイラー,
アレックス・ラファロヴィッツ,
アーミン・ミューラー=スタール,
リン・レッドグレーヴ
1995年・オーストラリア (KUZUIエンタープライズ)
ピアノの天才少年と呼ばれ、一度は精神を病みながら、ハンディキャップを越えて復帰した実在のピアニスト、デイヴィッド・ヘルフゴッド(1948-)の半生を基に描く感動の音楽ドラマ。監督はテレビのドキュメンタリー出身のスコット・ヒックス。製作はジェーン・スコット。ヘルフゴッド夫妻に取材したヒックスの原案を基に、ジャン・サルディが脚本を執筆。音楽はデイヴィッド・ヒルシュフェルダーで、ピアノ演奏はヘルフゴット自身によるもの。出演は成人したデイヴィッド・ヘルフゴット役を23年間舞台での俳優・演出のキャリアを持つジェフリー・ラッシュ、10代を「ペテルブルグ幻想」 のノア・テイラー、幼年期をアレックス・ラファロヴィッツが演じた。共演は父親役に「ホーリー・ウェディング」 のアーミン・ミューラー=スタール、「ある貴婦人の肖像」 の名優ジョン・ギールグッド、「ジョージー・ガール」 のリン・レッドグレイヴほか。97年キネマ旬報外国映画ベスト・テン第3位。
12-19. タキシード
監督 ケヴィン・ドノヴァン
出演 ジャッキー・チェン,
ジェニファー・ラヴ・ヒューイット,
ジェイソン・アイザックス,
デビー・マザール,
リッチー・コスター
2002年・アメリカ (UIP)
ジャッキー・チェン&ジェニファー・ラブ・ヒューイット共演によるアクション・コメディ。細菌学者の陰謀に立ち向かう、タクシー運転手&女スパイの活躍をVFX満載で描く。
12-20. ロッキー5 最後のドラマ
監督 ジョン・G・アヴィルドセン
出演 シルヴェスター・スタローン,
タリア・シャイア,
バート・ヤング,
バージェス・メレディス
1990年・アメリカ (ユナイト映画)
ボクシングに挑む1人の男の愛と闘いを通して、サクセス・ストーリーを描いてきたシリーズの第5作にして完結篇。エグゼクティヴ・プロデューサーはマイケル・S・グリック、製作はロバート・チャートフ、アーウィン・ウィンクラー、「ベスト・キッド3 最後の挑戦」 のジョン・G・アヴィルドセンが第1作に続き監督を担当、シルベスター・スタローンが脚本・主演を兼ね、撮影はスティーヴン・ポスター、音楽はビル・コンティ。出演はほかにタリア・シャイアら。
12-21. キッド(1921)
監督 チャールズ・チャップリン
出演 カール・ミラー,
エドナ・パーヴィアンス,
ジャッキー・クーガン,
チャールズ・チャップリン,
トム・ウィルソン
1921年・アメリカ (松竹)
チャップリン氏が「一日の行楽」 を発表したのは1919年の12月であった。以来1年間この映画1本の製作に全力を挙げてようやく完成を見たのは1921年の1月である。対手は今までと同じくエドナー・パーヴィアンス嬢、トム・ウィルスン氏等、そのほか新にキッドの役を6歳のジャッキー・クーガン君が演じているが、この映画における成功のためクーガン君は一躍スターとなって「ペックの悪戯小僧」 を作ったことはかつて報道した通りである。「これは喜劇ではない立派な劇である」 と米誌が評した程落ち着いた気分が出ているようで、チャップリン氏の逆境時代の経験談であると言われている。上場の暁は定めて人気を沸騰させることであろう。
12-22. 偶然の旅行者
監督 ローレンス・カスダン
出演 ウィリアム・ハート,
キャスリーン・ターナー,
ジーナ・デイヴィス,
エイミー・ライト,
ビル・プルマン
1988年・アメリカ (ワーナー・ブラザース)
ある失意のライターがたどる心の交流を描くロマンティック・コメディー。アン・タイラーの同名小説の映画化で、エグゼクティヴ・プロデューサーはフィリス・カーライルとジョン・マルコヴィッチ。製作・監督・脚本は「シルバラード」 のローレンス・カスダン、共同製作はチャールズ・オークンとマイケル・グリロ、共同脚本はフランク・ガラチ、撮影はジョン・ベイリー、音楽はジョン・ウィリアムス(2)が担当。出演はウィリアム・ハート、キャスリーン・ターナー、ジーナ・デイヴィス(89年度アカデミー賞助演女優賞)ほか。
12-23. カールじいさんの空飛ぶ家
監督 ボブ・ピーターソン
出演 エドワード・アズナー,
ジョーダン・ナガイ,
ボブ・ピーターソン,
ジョン・ラッツェンバーガー,
エリー・ドクター
2009年・アメリカ (ウォルト・ディズニー スタジオ モーション ピクチャーズ ジャパン)
家に風船をつけて空へと舞い上がったおじいさんが体験する奇想天外な旅の模様を描く、ディズニーによる感動アニメ。監督は「モンスターズ・インク」 のピート・ドクター。
12-24. ミス・ポター
監督 クリス・ヌーナン
出演 レニー・ゼルウィガー,
ユアン・マクレガー,
エミリー・ワトソン,
バーバラ・フリン,
ビル・パターソン
2006年・イギリス、アメリカ (角川映画)
世界中で人気のキャラクター、ピーターラビット。その作者、ビアトリクス・ポターの恋と波乱の半生をつづる実話ドラマ。「シカゴ」 のレニー・ゼルウィガーがヒロインを熱演。
12-25. ザ・タウン
監督 ベン・アフレック
出演 ベン・アフレック,
ジョン・ハム,
レベッカ・ホール,
ブレイク・ライブリー,
ジェレミー・レナー
2010年・アメリカ (ワーナー・ブラザース映画)
チャック・ホーガン原作の「強盗こそ、われらが宿命」 をベン・アフレックが監督・脚本・主演し映画化した犯罪アクション。全米で最も強盗の件数が多い街を舞台に、銀行強盗を重ねる男の宿命と愛を映し出す。銀行襲撃などのアクションシーンをダイナミックに見せながら、深入りできない恋に苦しむ男の切ない心情も丁寧に切り取る。
12-26. タクシードライバー
監督 マーティン・スコセッシ
出演 ロバート・デ・ニーロ,
シビル・シェパード,
ピーター・ボイル,
ジョディ・フォスター,
アルバート・ブルックス
1976年・アメリカ (コロムビア映画)
大都会・ニューヨークを舞台に、うっ屈した生活を送る1人のタクシー・ドライバーが、自分の存在を世間に認めさせようと「行動」を起こす心のプロセスを追う。製作は「スティング」 のマイケルとジュリア・フィリップス、監督は「アリスの恋」 のマーティン・スコーシージ、脚本は「ザ・ヤクザ」 のポール・シュレイダー、撮影はマイケル・チャップマン、音楽はバーナード・ハーマン、編集はマーシア・ルーカスがそれぞれ担当。出演はロバート・デ・ニーロ、シビル・シェパード、ピーター・ボイル、ジョディ・フォスター、アルバート・ブルックス、ハーヴェイ・カイテルなど。
12-27. モンタナの風に抱かれて
監督 ロバート・レッドフォード
出演 ロバート・レッドフォード,
クリスティン・スコット・トーマス,
サム・ニール,
ダイアン・ウィースト,
スカーレット・ヨハンソン
1998年・アメリカ (ブエナ ビスタ インターナショナル ジャパン)
雄大なモンタナの大自然を舞台に、傷ついた少女と馬の癒しと再生、男と女の切ない愛の交わりを、美しい映像で綴っていくドラマ。監督・製作・主演はハリウッドを代表する名優ロバート・レッドフォード。「クイズ・ショウ」 に続き、これが監督第5作目となる。共同製作はパトリック・マーキー。製作総指揮はレイチェル・フェファー。脚本は「ポストマン」 のエリック・ロスと、「フィッシャー・キング」 「マディソン郡の橋」 のリチャード・ラグラヴェニーズ。原作はニコラス・エヴァンスのベストセラー小説。撮影はオリヴァー・ストーン作品で知られるロバート・リチャードソン。音楽は「ショーシャンクの空に」 のトーマス・ニューマン。美術はジョン・ハットマン。編集はトム・ロルフ。衣裳はジュディ・L・ラスキン。共演は「イングリッシュ・ペイシェント」 のクリスティン・スコット・トーマス、「ホーム・アローン3」 のスカーレット・ヨハンソン、「スノーホワイト」 のサム・ニール、「バードケージ」 のダイアン・ウィースト、「大いなる遺産」 のクリス・クーパーほか。98年キネマ旬報ベスト・テン第9位。
12-28. 怒りの河
監督 アンソニー・マン
出演 ジェームズ・スチュアート,
アーサー・ケネディ,
ジュリー・アダムス,
ロック・ハドソン,
ロリー・ネルソン
1951年・アメリカ (ユニヴァーサル日本支社)
「ウィンチェスター銃'73」 と同じく、アーロン・ローゼンバーグが製作、ボーデン・チェイスが脚本を書き、アンソニー・マンが監督、ジェームズ・スチュアートが主演する色彩西部劇1951年作品。原作はビル・ガリック。撮影はアーヴィング・グラスバーグ、音楽はハンス・J・サルターの担当である。主演はジェイムズ・スチュワートの他、「チャンピオン」 のアーサー・ケネディ、他に新進スターのジュリー・アダムス、ロック・ハドソン、ロリー・ネルソンらが紹介される。
12-29. ブラス!
監督 マーク・ハーマン
出演 ピート・ポスルスウェイト,
ユアン・マクレガー,
タラ・フィッツジェラルド,
ジム・カーター,
ケネス・コリー
1996年・イギリス (シネカノン配給(アミューズ提供))
廃坑で揺れる炭坑の町の名門ブラスバンドが、苦節をへてコンクール優勝の栄光をつかむまでを描いた群像劇。実在の英国の名門ブラスバンド、グライムソープ・コリアリー・バンドがモデルで、劇中の楽曲は同バンドが演奏し、メンバーも出演者にまじって登場。監督・脚本は「ベルボーイ狂騒曲」(V、92)のマーク・ハーマンで、長編の日本公開作品はこれが初めて。製作は「危険な動物たち」 のスティーヴ・アボット。撮影はアンディ・コリンズ 。音楽は「クリフハンガー」 のトレヴァー・ジョーンズで、グライムソープ・コリアリー・バンドの演奏曲の合間にオリジナル曲をはさみこんでまとめている。美術はドン・テイラー、編集はマイケル・エリス、衣裳はエイミー・ロバーツ。出演は「ロミオ&ジュリエット」 のピート・ポスルスウェイト、「トレインスポッティング」 のユアン・マクレガー、「ウェールズの山」 のタラ・フィッツジェラルドほか。
12-30. キャデラック・レコード 音楽でアメリカを変えた人々の物語
監督 ダーネル・マーティン
出演 エイドリアン・ブロディ,
ジェフリー・ライト,
ビヨンセ・ノウルズ,
コロンバス・ショート,
モス・デフ
2008年・アメリカ (ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント)
1950年代、ロックンロールを生んだシカゴのレーベル“チェス・レコード”の人々を描いた実話の物語。製作総指揮を務めるビヨンセがレーベルを代表する歌姫エタを熱演!
12-31. ショウほど素敵な商売はない
監督 ウォルター・ラング
出演 エセル・マーマン,
ドナルド・オコナー,
マリリン・モンロー,
ダン・デイリー,
ジョニー・レイ
1954年・アメリカ (20世紀フォックス極東会社)
「愛の泉」 のソル・C・シーゲルが1954年に製作したミュージカル・ドラマ。故ラマー・トロッティのストーリーから「栄光何するものぞ」 のフィービーとヘンリー・エフロン夫妻が脚色、「わが心に歌えば」 のウォルター・ラングが監督した。撮影は「エジプト人」 のレオン・シャムロイ、音楽は「エジプト人」 のアルフレッド・ニューマンと「帰らざる河」 のライオネル・ニューマンの共同である。主演は「マダムと呼んで」 のエセル・マーマン、「雨に唄えば」 のドナルド・オコナー、「帰らざる河」 のマリリン・モンロー、「栄光何するものぞ」 のダン・デイリー、歌手ジョニー・レイ、わがくに初登場のミュージカル・スター、ミッチー・ゲイナーで、そのほかリチャード・イースタム、ヒュー・オブライエン、フランク・マクヒュー、ライス・ウィリアムズらが助演する。
12-32. ボディガード(1992)
監督 ミック・ジャクソン
出演 ケヴィン・コスナー,
ホイットニー・ヒューストン,
ゲイリー・ケンプ,
ビル・コッブス,
ラルフ・ウェイト
1992年・アメリカ (ワーナー・ブラザース映画)
ショービジネス界のトップスターと、そのボディガードとの恋を描くラヴ・ストーリー。監督は「L.A.ストーリー 恋が降る街」 のミック・ジャクソン、製作・脚本は「わが街」 のローレンス・キャスダン、共同製作は「ダンス・ウィズ・ウルブズ」 のジム・ウィルソンと主演のケヴィン・コスナー、撮影は「L.A.ストーリー 恋が降る街」 のアンドリュー・ダン、音楽は「永遠に美しく…」 のアラン・シルヴェストリが担当。
12-33. 死ぬまでにしたい10のこと
監督 イザベル・コイシェ
出演 サラ・ポーリー,
マーク・ラファロ,
スコット・スピードマン,
レオノール・ワトリング,
デボラ・ハリー
2002年・スペイン、カナダ (松竹)
残りわずかな人生を前向きに生きようとする23歳の女性の決意を見すえた人間ドラマ。悲劇の中に希望を見出そうとするヒロインに扮したサラ・ポーリーの繊細な演技が胸を打つ。
12-34. ベンジャミン・バトン 数奇な人生
監督 デヴィッド・フィンチャー
出演 ブラッド・ピット,
ケイト・ブランシェット,
タラジ・P・ヘンソン,
ジュリア・オーモンド,
ジェイソン・フレミング
2008年・アメリカ (ワーナー・ブラザース映画)
ブラッド・ピット主演による感動のヒューマン・ファンタジー。80歳の赤ん坊としてこの世に誕生し、激動の20世紀を生き抜いていく主人公の切ない恋を語り明かす。
12-35. 夜の道
監督 ジェームズ・ニールソン
出演 ジェームズ・スチュアート,
オーディ・マーフィ,
ダン・デュリエ,
ダイアン・フォスター,
エレーン・スチュアート
1957年・アメリカ (ユニヴァーサル)
ノーマン・A・フォックス原作の西部小説を「六番目の男」 のボーデン・チェイスが脚色、テレビ畑のジェームズ・ニールソンが映画第1作として監督した。撮影監督は「イスタンブール(1956)」 のウィリアム・ダニエルス、作曲、指揮は「OK牧場の決斗」 のディミトリ・ティオムキン。主演は「翼よ!あれが巴里の灯だ」 のジェームズ・スチュアート、「東京特ダネ部隊」 のオーディ・マーフィ、「大空の凱歌」 のダン・デュリエ、「ケンタッキー人」 のダイアン・フォスター、「ブリガドーン」 のエレイン・スチュワート、「シェーン」 の子役ブランドン・デ・ワイルドなどが助演する。
12-36. クレイマー、クレイマー
監督 ロバート・ベントン
出演 ダスティン・ホフマン,
メリル・ストリープ,
ジャスティン・ヘンリー,
ジェーン・アレキサンダー,
ジョージ・コー
1979年・アメリカ (コロムビア映画) 106分
マンハッタンに住む平凡なサラリーマンの家庭に起こった妻の家出にはじまるさまざまな出来事を中心に描く。製作はスタンリー・R・ジャッフェ、監督・脚本は「夕陽の群盗」 のロバート・ベントン、撮影はネストール・アルメンドロス、音楽はヘンリー・パーセル、編集はジェリー・グリーンバーグ、製作デザインはポール・シルバート、衣裳はルース・モーリーが各々担当。出演はダスティン・ホフマン、メリル・ストリープ、ジャスティン・ヘンリー、ジェーン・アレクサンダー、ジョージ・コー、ジョベス・ウィリアムス、ハワード・ダフ、ピーター・ローンズなど。
12-37. Dr.パルナサスの鏡
監督 テリー・ギリアム
出演 ヒース・レジャー,
クリストファー・プラマー,
ジョニー・デップ,
ジュード・ロウ,
コリン・ファレル
2009年・イギリス、カナダ (ショウゲート(提供 博報堂DYメディアパートナーズ=ショウゲート=ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメント))
鬼才テリー・ギリアム監督による壮大なるファンタジー。撮影中に亡くなったヒース・レジャーの役を、ジョニー・デップ、ジュード・ロウ、コリン・ファレルの3人が演じ分ける。
12-38. 私がクマにキレた理由(わけ)
監督 ロバート・プルチーニ
出演 スカーレット・ヨハンソン,
ローラ・リニー,
ポール・ジアマッティ,
ニコラス・リース・アート,
ドナ・マーフィ
2007年・アメリカ (ショウゲート)
スカーレット・ヨハンソン主演のコメディ。NYのあるセレブ一家のベビーシッターとなったヒロインが、彼らのワガママに振り回されつつも涙と笑いの悪戦苦闘を繰り広げていく。
12-39. アイ・ラブ・トラブル
監督 チャールズ・シャイアー
出演 ジュリア・ロバーツ,
ニック・ノルティ,
ソウル・ルビネック,
ジェームズ・レブホーン,
ロバート・ロギア
1994年・アメリカ (ブエナ ビスタ インターナショナル ジャパン)
ライバル紙の事件記者の男女が、スクープ合戦の渦中に繰り広げる恋と冒険を描いたロマンティック・コメディ。名作 「花嫁の父」をリメイクした 「花嫁のパパ」に次いで、往年のハリウッド映画のムード漂う作品を現代に再生したのは、監督・脚本のチャールズ・シャイアーと製作・脚本のナンシー・マイヤーズのおしどり夫婦コンビ。撮影は 「花嫁のパパ」 「愛がこわれるとき」のジョン・リンドレイ、音楽は 「恋人はパパ/ひと夏の恋人」 「フリント・ストーン モダン石器時代」のデイヴィッド・ニューマン。新聞社や化学研究所の見事なセットを手掛けた美術はディーン・タヴォラリス。カジュアルからフォーマルまで、上品かつアクティヴなジュリア・ロバーツの衣装デザインは 「花嫁のパパ」でシャイアー&マイヤーズと組み、 「愛の選択」 「トゥルー・ロマンス」も手掛けたスーザン・ベッカーが担当し、作品の大きな見どころとなっている。主演は 「プリティ・ウーマン」のジュリア・ロバーツと、 「サウス・キャロライナ 愛と追憶の彼方」 「ロレンツォのオイル 命の詩」のベテラン、ニック・ノルティ。ジュリアは前作 「ペリカン文書」で新聞記者を演じたデンゼル・ワシントンのノートを参考に役作りを進め、ニックはのちに脚本家に転じたシカゴの伝説の新聞記者ベン・ヘクトの伝記などを読んで研究し、それぞれ演技プランを組み立てたという。共演は 「ゲッティング・イーブン」のソール・ルビネック、 「ビッグ」のロバート・ロッジア、 「マグノリアの花たち」のオリンピア・デュカキス、 「アンタッチャブル」のチャールズ・マーティン・スミス、 「グッバイガール」のマーシャ・メイソンら。
12-40. スケアクロウ
監督 ジェリー・シャッツバーグ
出演 ジーン・ハックマン,
アル・パチーノ,
ドロシー・トリスタン,
アン・ウェッジワース,
リチャード・リンチ
1973年・アメリカ (ワーナー映画)
ヒッチハイクでアメリカ大陸を横断する2人の男の友情を描く。製作はロバート・M・シャーマン、監督は「哀しみの街かど」 のジェリー・シャッツバーグ、脚本はギャリー・マイケル・ホワイト、撮影はビルモス・ジグモンド、音楽はフレッド・マイロー、編集はエヴァン・ロットマンが各々担当。出演はジーン・ハックマン、アル・パチーノ、ドロシー・トリスタン、アン・ウェッジワース、リチャード・リンチ、アイリーン・ブレナン、ペニー・アレン、リチャード・ハックマンなど。
12-41. アラジン
監督 ジョン・マスカー
出演ロビン・ウィリアムズ
1992年・アメリカ (ブエナ ビスタ インターナショナル ジャパン)
「アラビアン・ナイト」 の物語をもとに、不思議なランプを手にてた若者が、愛する人を守るため冒険に挑む姿を描くファンタジー・アニメーション。監督・製作・脚本は「リトル・マーメイド」 のコンビ、ジョン・マスカーとロン・クレメンツ。共同脚本はテッド・エリオットとテリー・ロッシオ、音楽は「美女と野獣(1991)」 のアラン・メンケン、挿入歌は、作詞を同作のハワード・アシュマンと「ジーザス・クライスト・スーパースター」 などで知られるミュージカル界の大御所ティム・ライスが担当。「フック」 のロビン・ウィリアムスが魔人ジーニ役で声の出演をしており、彼は本作で第50回ゴールデン・グローブ賞特別賞を受賞した。また本作は、同賞ならびに第65回アカデミー賞で最優秀オリジナル作曲賞、最優秀主題歌賞を受賞している。
12-42. アメイジング・グレイス
監督 マイケル・アプテッド
出演 ヨアン・グリフィズ,
ロモーラ・ガライ,
マイケル・ガンボン,
キーラン・ハインズ,
ベネディクト・カンバーバッチ
2006年・イギリス (プレシディオ)
18世紀のイギリスで誕生した名曲にまつわる実話ドラマ。困難を乗り越え、奴隷解放運動に奔走する実在の政治家ウィリアム・ウィルバーフォースを「ファンタスティック・フォー」シリーズのヨアン・グリフィズが熱演。監督は「ナルニア物語 第3章 アスラン王と魔法の島」のマイケル・アプテッド。
12-43. 冒険者たち
監督 ロベール・アンリコ
出演 アラン・ドロン,
リノ・ヴァンチュラ,
ジョアンナ・シムカス,
セルジュ・レジアニ
1967年・フランス (大映)
ジョゼ・ジョヴァンニの同名小説を、彼と「ふくろうの河」 の監督ロベール・アンリコ、ピエール・ペルグリの三人が共同で脚色し、ロベール・アンリコが監督したアクション。撮影はジャン・ボフティ、音楽はフランソワ・ド・ルーベが担当。出演は「パリは燃えているか」 のアラン・ドロン、「女王陛下のダイナマイト」 のリノ・ヴァンチュラ、「スタンダールの恋愛論」 のジョアンナ・シムカスほか。イーストマンカラー、テクニスコープ。
12-44. ナバロンの要塞
監督 J・リー・トンプソン
出演 グレゴリー・ペック,
デイヴィッド・ニーヴン,
アンソニー・クイン,
スタンリー・ベイカー,
アンソニー・クェイル
1961年・アメリカ (コロムビア)
第二次大戦下におけるエーゲ海域でのイギリス軍とドイツ軍の戦いを描いた戦争映画。アリスティア・マックリーンの小説をカール・フォアマンが脚色、「北西戦線」 のJ・リー・トンプソンが監督に当たった。撮影はオズワルド・モリス。音楽はディミトリ・ティオムキン。出演するのはグレゴリー・ペック、デヴィッド・ニヴン、アンソニー・クイン、スタンリー・ベーカー、イレーネ・パパス、ジェームズ・ロバートソン・ジャスティススなど。製作カール・フォアマン。
12-45. 動く標的
監督 ジャック・スマイト
出演 ポール・ニューマン,
ローレン・バコール,
パメラ・ティフィン,
ロバート・ワグナー,
ジャネット・リー
1966年・アメリカ (ワーナー・ブラザース)
ロス・マクドナルドの同名の原作をウィリアム・ゴールドマンが脚色し「第3の男」 のジャック・スマイトが監督したハードボイルド・アクション。撮影はコンラッド・ホール、音楽は「いそしぎ」 のジョニー・マンデルが担当した。出演は「逆転」 のポール・ニューマン、「マドリードで乾杯」 のパメラ・ティフィン、「バイ・バイ・バーディー」 のジャネット・リー、「いつか見た青い空」 のシェリー・ウィンタース、「エデンの東」 のジュリー・ハリス、「求婚専科」 のローレン・バコール、「ピンクの豹」 のロバート・ワグナーなど。製作には、ジェリー・ガーシュインとエリオット・カストナーが共同であたった。
12-46. ブーリン家の姉妹
監督 ジャスティン・チャドウィック
出演 ナタリー・ポートマン,
スカーレット・ヨハンソン,
エリック・バナ,
ジム・スタージェス,
マーク・ライアンス
2008年・イギリス、アメリカ (ブロードメディア・スタジオ)
ハリウッドの人気スター女優2人が共演した美しくも悲しいラブ・ストーリー。同名ベストセラー小説を基に、イギリス王室の歴史に秘められた謀略と愛のドラマを描き出す。
12-47. 月夜の宝石
監督 ロジェ・ヴァディム
出演 ブリジット・バルドー,
アリダ・ヴァリ,
スティーブン・ボイド,
ペペ・ニエト,
マルチ・フレスノ
1958年・フランス、アメリカ (コロムビア)
「素直な悪女」 の監督ロジェ・ヴァディムと製作者ラウール・J・レヴィが再びブリジット・バルドーを出演させた作品。イヴ・モンタンの作詞者でもあるアルベール・ヴィダリーの原作「月光の宝石商人」 を、「空と海の間に」 のジャック・レミーとヴァディム自身が脚色したスペインの風光を背景にしたスリリングな愛欲のドラマである。撮影監督は「素直な悪女」 のアルマン・ティラール、音楽は「スパイ」 のジョルジュ・オーリック。「この神聖なお転婆娘」 のバルドーの他「海の壁」 のアリダ・ヴァリ「日のあたる島」 のスティーブン・ボイド、スペイン俳優ペペ・ニエト、マルチ・フレスノ等が出演する。
12-48. ラルジャン
監督 ロベール・ブレッソン
出演 クリスチャン・パティ,
カロリーヌ・ラング,
マルク・エルネスト・フルノー,
ブリューノ・ノペール,
ベアトリス・タブーラン
1983年・フランス、スイス (フランス映画社)
一枚のニセ札から運命を狂わされた一人の若者の姿を描く。製作はジャン・マルク・アンショ。レオ・N・トルストイの原作(「にせ利札」<レオ・N・トルストイ全集。10巻>河出書房)を基に「やさしい女」 のロベール・ブレッソンが監督・脚色・台詞を担当。撮影はエマニュエル・マシュエルとパスカリーノ・デ・サンティスが担当。音楽はバッハ(半音階的幻想曲とフーガ、ニ短調BWV903)曲を使用。出演はクリスチャン・パティ、カロリーヌ・ラングなど。