5-1. シャム猫FBI ニャンタッチャブル

監督 ロバート・スティーヴンソン
出演 ヘイリー・ミルズディーン・ジョーンズドロシー・プロバイン
1965年・アメリカ(ウォルト・ディズニー映画)

ザ・ゴードンズの「秘密の猫」を原作に、彼自身とビル・ウォルシュが共同で脚色し、「メリー・ポピンズ」 のロバート・スティーヴンソンが監督したコメディ。撮影はエドワード・コールマン、音楽はボブ・ブラナーが担当した。出演は「ポリアンナ」 のヘイリー・ミルズ、「猛犬ご注意」 のディーン・ジョーンズ、「グレート・レース」 のドロシー・プロバイン、ロディ・マクドウォール、「三匹荒野を行く」 のシャム猫シン・キャットなど。


5-2. ユアン少年と小さな英雄

監督 ジョン・ヘンダーソン
出演 ボビーオリバー・ゴールディングジェームズ・コスモ
2005年・イギリス(アルバトロス)

19世紀のスコットランドに実在した“忠犬ボビー”の実話をもとにした感動作。亡き主人の墓から動こうとしないテリア犬と、それを見守る少年との絆を温かに映し出す。


5-3. 理由

監督 アーネ・グリムシャー
出演 ショーン・コネリーローレンス・フィッシュバーンケイト・キャプショー
1995年・アメリカ(ワーナー・ブラザース映画)

猟奇殺人の真相を追う法律学者の活躍と、事件に秘められた意外な真実を描くサスペンス。ジョン・カッツェンバックの同名小説を「マンボ・キングス わが心のマリア」 のアーネ・グリムシャーの監督で映画化。主演はエグゼクティヴ・プロデューサーも担当した「グッドマン・イン・アフリカ」 のショーン・コネリー。製作はリー・リッチ、グリムシャー、スティーヴ・ペリー、脚本は「ダイ・ハード」 「逃亡者(1993)」 のジェブ・スチュアートと「シャレード」 「料理長殿、ご用心」 のピーター・ストーン、音楽は「逃亡者(1993)」 のジェームズ・ニュートン・ハワード、撮影は「男が女を愛する時」 のラヨシュ・コルタイ、美術はパトリシア・フォン・ブランデンスタイン、編集はウィリアム・A・アンダーソン、共同製作はゲイリー・フォスターとアーネ・ラインハートがそれぞれ担当。共演は「ミルク・マネー」 のエド・ハリス、「ボビー・フィッシャーを探して」 のローレンス・フィッシュバーン、「めぐり逢い(1994)」 のケイト・キャプショー、「黒豹のバラード」 のブレア・アンダーウッドなど。


5-4. 奇跡の旅

監督 デュウェイン・ダンハム
出演 ロバート・ヘイズキム・グライストヴェロニカ・ローレン
1993年・アメリカ(ブエナ ビスタ インターナショナル ジャパン)

飼主一家の事情で遠く離れた家に預けられた犬二匹と猫一匹が、家族に逢うために冒険の旅に出る姿を描くアニマル・アドヴェンチャー・ドラマ。監督は、デイヴィッド・リンチ監督作品の編集者として頭角を現し、TV版「ツイン・ピークス」 の3つのエピソードを演出したデュウェイン・ダンハム。本作が劇場用映画デビュー作となる。製作はフランクリン・R・レヴィとジェフリー・チャーノフ。エグゼクティヴ・プロデューサーはドナルド・W・アーンストとカーク・ワイズ。カナダの女流作家シーラ・バーンフォードの1960年代のベストセラー小説Incredible Journeyをもとに、「アダムス・ファミリー」 のキャロライン・トンプソンと「美女と野獣(1991)」 のリンダ・ウールヴァートンが脚本を執筆。撮影はリード・スムート。音楽はブルース・ブロートンが担当。アニマルコーディネーターはジョー・カンプ。この原作は1963年に「三匹荒野を行く」 のタイトルで映画化されているが、前作では動物たちの心理をナレーションで説明していたのに対し、本作では3匹自身にセリフをしゃべらせるというスタイルになっている。3匹の動物たちの声の出演は、「ドク・ハリウッド」 のマイクル・J・フォックス、「天国は待ってくれる」 のドン・アメチー、「星の流れる果て」 のサリー・フィールド。出演は「フライングハイ」 のロバート・ヘイズ、「ホワイ・ミー?」 のキム・グレイストほか。


5-5. チャイナタウン

監督 ロマン・ポランスキー
出演 ジャック・ニコルソンフェイ・ダナウェイジョン・ヒューストン
1974年・アメリカ(パラマウント映画=CIC)

アメリカ西海岸最大の近代都市としての様相をととのえつつあった1930年代のロサンゼルスを舞台に、政治的陰謀に巻き込まれた私立探偵の活躍を描く。製作はロバート・エヴァンス、監督は「マクベス(1971)」 のロマン・ポランスキー、脚本は74'年度のアカデミー脚本賞に輝くロバート・タウン、撮影はジョン・A・アロンゾ、音楽はジェリー・ゴールドスミスが各々担当。出演はジャック・ニコルソン、フェイ・ダナウェイ、ジョン・ヒューストン、ペリー・ロペス、ベリンダ・パーマーなど。日本語版監修は高瀬鎮夫。テクニカラー、パナビジョン。1974年作品。


5-6. ロープ

監督 アルフレッド・ヒッチコック
出演 ジェームズ・スチュアートジョン・ドールファーリー・グレンジャー
1948年・アメリカ(MGM)

英国の劇作家で「ガス燈」 を書いたパトリック・ハミルトンの戯曲“Rope's end”を俳優・作家・監督であるヒューム・クローニンが脚色し、アーサー・ローレンツが脚本化したサスペンスもの。監督は「見知らぬ乗客」 「サイコ」 のアルフレッド・ヒッチコック。撮影は「疑惑の影」 のジョセフ・ヴァレンタインと、「クオ・ヴァディス」 のウィリアム・V・スコール。レオ・F・フォーブステインが音楽を担当している。出演者は「裏窓」 「めまい」 「リバティ・バランスを射った男」 のジェームズ・スチュアート、「見知らぬ乗客」 「夢去りぬ」 のファーリー・グレンジャー、「謎の大陸アトランティス」 やTV「ヒッチコック劇場」 のジョン・ドール、「断崖」 「気球船探検」 のサー・セドリック・ハードウィック、「美しき被告」 のダグラス・ディック、コンスタンス・コリアらヒッチコック作品に出ている者が多い。製作は「私は告白する」 以後TVを手がけているシドニー・L・バーンステイン。なお事件の実際の時間と映画の時間とがぴったり同じになっている。


5-7. オペラ座の怪人 

監督 ジョエル・シュマッカー
出演 ジェラルド・バトラーエミー・ロッサムパトリック・ウィルソン
2004年・アメリカ(ギャガ) 143分

アンドリュー・ロイド=ウェバーの大ヒット・ミュージカルを完全映画化。オペラ座に暗躍する怪人と可憐な歌姫の愛憎模様が、豪華絢爛な美術と音楽をバックに展開する。


5-8. マザー・テレサ

監督 ファブリツィオ・コスタ
出演 オリヴィア・ハッセーセバスティアーノ・ソマラウラ・モランテ
2003年・イタリア(東芝エンタテインメント)

インドを舞台に、人々に無償の愛を注いだマザー・テレサの波乱の生涯を描く伝記ドラマ。「ロミオとジュリエット」 の名女優オリビア・ハッセーが、マザーを力強く熱演。


5-9. 恋愛睡眠のすすめ

監督 ミシェル・ゴンドリー
出演 ガエル・ガルシア・ベルナルシャルロット・ゲンズブールアラン・シャバ
2006年・フランス イタリア(アスミック・エース)

鬼才ミシェル・ゴンドリ監督によるロマンティックなラブ・ストーリー。夢見がちな青年が、夢の中で思いをかなえようとする姿を幻想的なビジュアルとともに描く。


5-10. 想い出の微笑

監督 
出演 
1995年・アメリカ(劇場未公開)

 女優のD・キートンが初監督したヒューマン・コメディ。愛する母親の死に直面した少年が、苦悩しつつも大人になってゆく様を描く。少年スティーブンは、ある日最愛の母が不治の病に冒されてしまったことを知らされる。そのため、彼は変人の伯父二人と暮らすことになる。彼らとの生活を通じて、スティーブンは人生の意味、個性とは何か、本当の価値とは何かをしだいに学んでゆく。


5-11. 夜を楽しく

監督 マイケル・ゴードン
出演 ロック・ハドソンドリス・デイトニー・ランドール
1959年・アメリカ(ユニヴァーサル)

ドリス・デイと夫のマーティン・メルチャーが共同で主宰するアーウィン・プロ作品。ラッセル・ラウストクラレンス・グリーンのオリジナル・ストーリーを、「ペティコート作戦」 のコンビ、スタンリー・シャピロとモーリス・リッチマンが脚色し、「シラノ・ド・ベルジュラック」 のマイケル・ゴードンが監督したコメディ。撮影は「明日泣く」 のアーサー・E・アーリング、音楽をジョセフ・ガーシェンソンが担当。出演は「先生のお気に入り」 のドリス・デイ、「太陽の谷」 のロック・ハドソン、他にニック・アダムス、マルセル・ダリオ、セルマ・リッター、ジュリア・ミード、アレン・ジェンキンス、アレックス・ジェリー等。製作ロス・ハンターとマーティン・メルチャー。


5-12. ベッドかざりとほうき

監督 ロバート・スティーヴンソン
出演 アンジェラ・ランズベリーデイヴィッド・トムリンソンロディ・マクドウォール
1971年・アメリカ(ブエナ ビスタ映画)

通信教育で猛勉強中のアマチュア魔女の魔法がまきおこすファンタジーとミュージカルとアドベンチャーを描く。原作はメアリー・ノートンの「魔法のベッド飾り」 。製作は「メリー・ポピンズ」 のビル・ウォルシュ監督はビル・ウォルシュと名コンビを謳われる「フラバァ・デラックス(新フラバー)」 のロバート・スティーヴンソン、脚本はウォルシュとドン・ダグラディ、撮影はフランク・フィリップス、音楽はアーウィン・コスタル、編集はコットン・ウォーバートンが各々担当。出演はアンジェラ・ランズベリー、デイヴィッド・トムリンソン、ロディ・マクドウォール、サム・ジャッフェ、ジョン・エリクソン、シンディ・オカラハン、ロイ・スイート、イアン・ウエイヒルなど。


5-13. ガス燈

監督 ジョージ・キューカー
出演 シャルル・ボワイエイングリッド・バーグマンジョゼフ・コットン
1944年・アメリカ

パトリック・ハミルトンの舞台劇より、劇作家として著名なジョン・ヴァン・ドルーテン、「男は神に非ず」 の脚色監督および「たそがれの維納」 の脚色者ウォルター・ライシュ、「ドラキュラ(1979)」 「フランケンシュタイン(1931)」 等怪奇映画「永遠に愛せよ」 「ベンガルの槍騎兵」 等の脚色者ジョン・L・ボルダーストンの3人が協同脚色をし、「ロミオとジュリエット」 「素晴らしき休日」 のジョージ・キューカーが監督した。撮影は「決断の谷」 「冒険」 の近作、古くは「冬来りなば」 のジョセフ・ルッテンバーグの担当。「カサブランカ」 のイングリット・バーグマンと「運命の饗宴」 「永遠の処女」 等のシャルル・ポワイエが主演するほか、「恋の十日間」 「疑惑の影」 の新人ジョセフ・コットン、「断崖」 「永遠に愛せよ」 のディム・メイ・ホイッティ、本作品にデヴュー後「ナショナル・ベルヴェット」 「ドリアン・グレイの画像」 等に出演した新人エミール・ラミュウらが出演している。なおバーグマンは本作品で1944年アカデミー主演女優賞を得た。1944年度製作。


5-14. 戦場のピアニスト 

監督 ロマン・ポランスキー
出演 エイドリアン・ブロディトーマス・クレッチマンフランク・フィンレイ
2002年・ポーランド フランス(アミューズピクチャーズ)

2002年カンヌ映画祭パルムドール(最高賞)に輝く珠玉の感動ドラマ。鬼才ロマン・ポランスキーが自身の戦争体験を重ね、実在のピアニストの自伝を映像化した入魂作だ。


5-15. 罠にかかったパパとママ

監督 デイヴィッド・スウィフト
出演 ヘイリー・ミルズモーリーン・オハラブライアン・キース
1961年・アメリカ(日本RKO映画)

エリッヒ・ケストナーの小説「双児のロッテ」 を映画化したホーム・コメディー。監督・脚色担当はデイヴィッド・スウィフト。撮影は「レッグス・ダイヤモンド」 のルシエン・バラード。音楽は「ボクはむく犬」 のポール・スミス。出演者はヘイリー・ミルズ(2役)、モーリン・オハラ、ブライアン・キース、チャールズ・ラグルズ、ウナ。マーケルなど。主題歌をトミー・サンズが歌っている。製作はウォルト・ディズニー。


5-16. ポリアンナ

監督 デイヴィッド・スウィフト
出演 ヘイリー・ミルズジェーン・ワイマンリチャード・イーガン
1960年・アメリカ(日本RKO)

エレナー・H・ポーター女史の小説を「罠にかかったパパとママ」 のデイヴィッド・スウィフトが脚色・監督したもの。撮影は「ハタリ!」 のラッセル・ハーラン、音楽はポール・スミス。出演者は「汚れなき瞳」 のヘイリー・ミルズ、「心のともしび」 のジェーン・ワイマン、「スパルタの若獅子」 のリチャード・イーガン、カール・マルデンなど。製作はジョージ・ゴリッツィン。この映画でヘイリー・ミルズはこの60年度のアカデミー特別賞を受賞。


5-17. プロヴァンス物語 マルセルの夏

監督 イヴ・ロベール
出演 フィリップ・コーベールナタリー・ルーセルディディエ・パン
1990年・フランス(アルバトロス)

19世紀末の南フランスに生まれた少年マルセルとその周りの人々の交流をノスタルジックに描いた心優しきヒューマン・ドラマ。本作と「マルセルのお城」 の二部作で成っている。監督は「ぐうたらバンザイ!」 のイヴ・ロベール、脚本はロベールとジェローム・トネール、ルイ・ヌスラの共同、撮影はロベール・アラズラキ、音楽はウラジミール・コスマが担当。「愛と宿命の泉」 の原作者マルセル・パニョルの回想録が基になっている。出演はフィリップ・コーベール、ナタリー・ルーセル、ジュリアン・シアマーカほか。


5-18. プロヴァンス物語 マルセルのお城

監督 イヴ・ロベール
出演 ジュリアン・シアマーカナタリー・ルーセルフィリップ・コーベール
1990年・フランス(アルバトロス・フィルム)
年・()

「愛と宿命の泉」 の原作者、マルセル・パニョルの回想録「少年時代の思い出」の中から第二部・第三部を基に、「わんぱく戦争」 のイヴ・ロベールが監督し映画化。「マルセルの夏」 の続篇で、脚本はジェローム・トネールとイヴ・ロベールの共同、撮影はロベール・アラズラキ、音楽はウラジミール・コスマが担当。出演は「マルセルの夏」 のジュリアン・シアマーカ、ナタリー・ルーセル、フィリップ・コーベールほか。


5-19. 黄金の七人

監督 マルコ・ヴィカリオ
出演 ロッサナ・ポデスタフィリップ・ルロワホセ・スアレス
1965年・イタリア(東和)

「地球のうぶ毛」 の製作者マルコ・ヴィカリオが脚本・監督・製作を担当したサスペンス・コメディ。撮影は新人エンニオ・グァルニエリ、音楽は「ゴールデンハンター」 のアルマンド・トロバヨーリが担当した。出演は「ソドムとゴモラ」 のロッサナ・ポデスタ、フィリップ・ルロワ、ホセ・スアレスほか。


5-20. 続・黄金の七人

監督 マルコ・ヴィカリオ
出演 ロッサナ・ポデスタフィリップ・ルロワエンリコ・マリア・サレルノ
1966年・イタリア(東和)

黄金の七人」 のマルコ・ヴィカリオが製作・監督・脚本を担当したアクション篇。撮影はエンニオ・グァルニエリ、音楽はアルマンド・トロバヨーリが担当した。出演は前作同様ロッサナ・ポデスタ、フィリップ・ルロワ、ガストーネ・モスキン、ガブリエレ・ティンティ、モーリス・ポリ、マヌエル・サルツォらの他に、性格俳優エンリコ・マリア・サレルノが特出している。


5-21. 危険なささやき

監督 アラン・ドロン
出演 アラン・ドロンアンヌ・パリローミシェル・オークレール
1981年・フランス(地産)

失踪した娘の捜索を依頼された私立探偵が、調査をしているうちに、麻薬密売組織にぶつかり生命を狙われる。アラン・ドロンの出演第61作目に当り、彼が製作し初めて監督を手掛けたサスぺンス・スリラー。彼とクリストファー・フランクが、ジャン・パトリック・マンシェットの77年作“ Que d'Os”(翻訳題は映画と同じ「危険なささやき」、ハヤカワ・ミステリ文庫)を脚色した。撮影はジャン・トゥルニエ。音楽担当はクレジットされてない。クリスタル・ゲイルの「瞳のささやき」 、ニール・ダイヤモンドの「セイ・メイビー」 などが挿入されている。出演はドロンの他に、アンヌ・パリロー、ミシェル・オークレール、ザビエル・デプラスなど。不動産業者の地産の第1回配給作品で、東映ユニバースフィルムが配給協力に当たっている。


5-22. 魔法にかけられて

監督 ケヴィン・リマ
出演 エイミー・アダムスパトリック・デンプシージェームズ・マースデン
2007年・アメリカ(ウォルト ディズニー スタジオ)

アニメと実写映像を融合した、ディズニー製作のファンタジー。プリンセス、王子、魔女など、アニメの世界のキャラクターが、現実のニューヨークに現れ、大騒動を繰り広げる。


5-23. フリックストーリー

監督 ジャック・ドレー
出演 アラン・ドロンジャン=ルイ・トランティニャンクローディーヌ・オージェ
1975年・フランス(東宝東和)

三六件の殺人を犯し、フランス犯罪史上、最も兇悪なギャングといわれるエミール・ビュイッシュを追う敏腕刑事ロジェ・ボルニッシュの活躍を描く実話の映画化。製作はアラン・ドロンとレイモン・ダノン、監督は「ボルサリーノ2」 のジャック・ドレー、実在の刑事ロジェ・ボルニッシュの手記をアルフォンス・ブーダールとドレー自身が脚本化、撮影はジャン・ジャック・タルベス、音楽はクロード・ボランが各々担当。出演はアラン・ドロン、ジャン・ルイ・トランティニャン、クローディーヌ・オージェ、レナート・サルヴァトーリ、モーリス・エバンス、アンドレ・プッスなど。


5-24. コクーン 

監督 ロン・ハワード
出演 ドン・アメチウィルフォード・ブリムリーヒューム・クローニン
1985年・アメリカ(20世紀フォックス)

フロリダにある老人ホームの住人と地球外生物との交流を描く。製作はリチャードとリリー・フィニーのザナック夫妻とデイヴィッド・ブラウン。監督は「スプラッシュ」 (84)のロン・ハワード。デイヴィッド・サパーステインの小説(角川文庫)に基づいてトム・べネデクが脚色した。撮影はドン・ピーターマン、音楽はジェームズ・ホーナー、特殊効果はILMがケン・ラルストンの監修で担当。出演はドン・アメチ、ウィルフォード・ブリムリーほか。ドルビー・ステレオ。


5-25. コクーン2 

監督 ダニエル・ペトリー
出演 ドン・アメチウィルフォード・ブリムリーコートニー・コックス
1988年・アメリカ(20世紀フォックス)

コクーンの威力によって若さを取り戻し、不老不死の惑星に旅立った老人達が、5年の月日を経て地球へ里帰りすることで起きる事件を描くシリーズ第2作。製作はリチャード・D・ザナック、デイヴィッド・ブラウンとリリー・フィニー・ザナック、監督は「スクエアダンス」 のダニエル・ペトリー、デイヴィッド・サパーステインが創作した登場人物を基に、原案はスティーブン・マクファーソンとエリザベス・ブラドリー、脚本はマクファーソン、撮影はタク・フジモト、音楽はジェームズ・ホーナーが担当。出演はスティーヴ・グッテンバーグ、ウィルフォード・ブリムリー、ドン・アメチほか。日本版字幕は戸田奈津子。カラー、ビスタサイズ。ドルビーステレオ。1988年作品。


5-26. 真昼の決闘

監督 フレッド・ジンネマン
出演 ゲイリー・クーパートーマス・ミッチェルロイド・ブリッジス
1952年・アメリカ(ユナイテッド・アーチスツ)

シラノ・ド・ベルジュラック」 のスタンリー・クレイマーが、1952年に製作した西部劇で、監督は「暴力行為」 のフレッド・ジンネマン。ジョン・W・カニンガムの短編小説に基づいて「シラノ」 のカール・フォアマンが脚色した。音楽の作曲と指揮はディミトリ・ティオムキン「井戸」 で、主題のバラード「ハイ・ヌーン」はティオムキン作曲、ネッド・ウォシントン作詞。撮影はフロイド・クロスビーの担当。主演は「誰が為に鐘は鳴る」 のゲイリー・クーパーで、トーマス・ミッチェル「風と共に去りぬ」 、ロイド・ブリッジス「拳銃45」 、メキシコ出身のカティ・フラドー、テレビ・スターから映画入りした新進グレイス・ケリー、オットー・クルーガー「ヴァレンチノ」 、ロン・チャニイ、ヘンリー・モーガン、アイアン・マクドナルドらが助演。


5-27. シルバラード

監督 ローレンス・カスダン
出演 ケヴィン・クラインスコット・グレンケヴィン・コスナー
1985年・アメリカ(コロムビア映画)

西部の街シルバラードに結集した4人のガンマンが街を牛耳る悪徳ボスを倒すまでを描く西部劇。製作・監督は「再会の時」 のローレンス・カスダン、脚本はカスダンとその実弟のマーク・カスダン、エグゼクティヴ・プロデューサーはチャールズ・オークンとマイケル・グリロ、撮影はジョン・べイリー、音楽はブルース・ブロートン、編集はキャロル・リトルトンが担当。出演はケヴィン・クライン、スコット・グレンなど。


5-28. ジェシー・ジェームズの暗殺 

監督 アンドリュー・ドミニク
出演 ブラッド・ピットケイシー・アフレックサム・シェパード
2007年・アメリカ(ワーナー)

実在したカリスマ的ギャングと、彼を殺した若者の心理に迫った人気小説の映画化。原作にほれたブラッド・ピットが製作・主演を兼ね、ベネチア国際映画祭主演男優賞を受賞。


5-29. グラン・ブルー 

監督 リュック・ベッソン
出演 ロザンナ・アークエットジャン・マルク・バールジャン・レノ
1988年・フランス(日本ヘラルド映画)169分

潜水に取り憑かれたふたりの男が織りなす人間ドラマを華麗なる水中撮影もふんだんに描いたアドヴェンチャー・ロマンのフランス本国のみで公開されたオリジナル・ヴァージョン(132分)。監督は本作で一躍売った「レオン」 「フィフス・エレメント」 のリュック・ベッソンで、「グレート・ブルー」 公開10周年を記念しての初公開。ちなみに、全米公開版「グレート・ブルー」 は日本公開は88年、英語版で120分。ロング・ヴァージョン「グラン・ブルー グレート・ブルー完全版」 は原語のフランス語版で日本公開は92年、168分。脚本はベッソンとロバート・ガーランド。撮影は「最後の戦い」 「サブウェイ」 のカルロ・ヴァリーニ。音楽はベッソンとコンビを組むエリック・セラ。出演は「ヨーロッパ」 のジャン=マルク・バール、「レオン」 「ロザンナのために」 のジャン・レノ、「ライアー」 のロザンナ・アークェットほか。


5-30. オズ

監督 ウォルター・マーチ
出演 フェルザ・バルクニコル・ウィリアムソンジーン・マーシュパイパー・ローリーマット・クラーク
1985年・アメリカ (東宝)

カンサスに戻った少女ドロシーが、再びオズの国で経験する出来事を描くSFファンタジー。製作はポール・マスランスキー、エグゼクティヴ・プロデューサーはゲイリー・カーツ。 「地獄の黙示録」 (79)でアカデミーの録音賞を獲得し監督はこれがデビューとなるウォルター・マーチ。L・フランク・ボームの原作を基にマーチ、ギル・デニスが脚色。撮影はデイヴィッド・ワトキン、音楽はデイヴィッド・シャイア、特殊効果はイアン・ウィングローヴ、視覚効果はゾーラン・パリシックが担当。出演はファルーザ・バーク、ニコル・ウィリアムソン、ジーン・マーシュなど。日本語版の声の出演は笠原弘子、冨永みーな、木村有里など、ドルビー・ステレオ。


5-31. 墨攻

監督 ジェイコブ・C・L・チャン
出演 アンディ・ラウアン・ソンギワン・チーウェン
2006年・中国、日本、香港、韓国(松竹=キュービカル・エンタテイメン)

インファナル・アフェア」 のアンディ・ラウが戦乱中国の軍師を演じるスペクタクル。日本製の原作コミックを、アジア4か国が共同で壮大なスケールの戦記ものに作り上げた。


5-32. ポカホンタス

監督 マイク・ガブリエル
出演 アイリーン・ベダードデヴィッド・オグデン・スタイアーズメル・ギブソン
1995年・アメリカ(ブエナ ビスタ インターナショナル ジャパン)

アメリカ先住民族の娘とイギリス人探検家の運命的な恋を、ミュージカル・タッチで描いたディズニーの長編アニメ第33作。監督は「ビアンカの冒険 ゴールデン・イーグルを救え」 のマイク・ガブリエルと、「アラジン」 の作画監督を務め本作が初監督となるエリック・ゴールドバーグの共同。脚本はカール・バインダー、スザンナ・グラント、フィリップ・ラズプニック。製作は、ブロードウェイの舞台で演出・製作・舞台監督などを務め、本作で映画に初進出したジェームズ・ペンデコスト。作画監督は「美女と野獣(1991)」 「リトル・マーメイド」 「アラジン」 と、ディズニー第2の黄金期の作品群に参加したグレン・キーン。音楽はアカデミー音楽賞受賞の「アラジン」 (アカデミー音楽賞受賞)のアラン・メンケンがスコアを書き、挿入歌の作詞は、ミュージカルの著名な作詞家スティーヴン・シュワルツ。主題歌はヴァネッサ・ウィリアムズの「カラー・オブ・ザ・ウィンド」。声の出演は「マーヴェリック」 の俳優メル・ギブソン、ネイティヴ・アメリカンの女優アイリーン・ベダード、「プレタポルテ」 のリンダ・ハント、「若草物語(1994)」 のクリスチャン・ベール、現代アメリカ先住民運動のリーダー的存在でもある俳優ラッセル・ミーンズ、「美女と野獣(1991)」 のデイヴィッド・オグデン・スティアーズほか。第68回アカデミー賞で、音楽(ミュージカル・コメディ部門)、オリジナル主題歌の2部門を受賞。


5-33. 天地英雄 ヘブン・アンド・アース

監督 フー・ピン
出演 チアン・ウェンヴィッキー・チャオ
2003年・中国(ソニー・ピクチャーズ)

「壬生義士伝」 の中井貴一が、外国映画で初主演を飾ったアドベンチャー・ロマン。広大な砂漠を舞台に、自分の信念のために戦う男たちの姿を壮大なスケールで描く話題作だ。


5-34. バス停留所

監督 ジョシュア・ローガン
出演 マリリン・モンロードン・マーレーアーサー・オコンネル
1956年・アメリカ(20世紀フォックス)

「ピクニック」 のウィリアム・インジ原作による同名のブロードウェイ・ヒット・コメディの映画化である。脚色は「七年目の浮気」 のジョージ・アクセルロッド。「ピクニック」 に続きジョシュア・ローガンが監督した撮影は「七年目の浮気」 のミルトン・クラスナー、音楽は「王様と私」 のアルフレッド・ニューマンと、「純金のキャデラック」 のシリル・J・モックリッジの共同担当。主演は「七年目の浮気」 のマリリン・モンロー、舞台俳優で本編により映画でビューのドン・マレイ「純金のキャデラック」 のアーサー・オコンネル。他に「ピクニック」 ノベティ・フィールド、舞台に出演したアイリーン・ヘッカート、「お若いデス」 のハンス・コンリードなど。


5-35. キンキーブーツ

監督 ジュリアン・ジャロルド
出演 ジョエル・エジャートンキウェテル・イジョフォーサラ=ジェーン・ポッツ
2005年・アメリカ、イギリス(ブエナ ビスタ)

イギリスで大ヒットを記録した、実話ベースのドラマ。倒産寸前の靴工場が、ドラッグクイーン御用達のブーツで再起するまでを温かな笑いをちりばめて活写する。


5-36. 世界でいちばん不運で幸せな私

監督 ヤン・サミュエル
出演 ヨーム・カネマリオン・コティヤールチボー・ヴェルアーゲ
2003年・フランス、ベルギー(アルバトロス)

仏で大ヒットしたラブ・ストーリー。子供時代に始めた風変わりなゲームにとらわれた男女の、破天荒な恋の行方を描く。遊び心あふれるポップな映像も見もの。


5-37. フォーン・ブース

監督 ジョエル・シュマッカー
出演 コリン・ファレルフォレスト・ウィテカーケイティ・ホームズ
2003年・アメリカ(20世紀フォックス映画)

全米No.1ヒットを記録した、コリン・ファレル主演のサスペンス劇。電話ボックスという限定された場所を舞台に、先読み不可能なストーリーが展開される緊迫感あふれる快作だ。


5-38. ジャッカル

監督 マイケル・ケイトン・ジョーンズ
出演 ブルース・ウィリスリチャード・ギアシドニー・ポワチエ
1997年・アメリカ(東宝東和)

ジャッカルという呼び名だけ知られる正体不明の超大物暗殺者と、彼を追うIRAの元テロリストの攻防を描くサスペンス・アクション。フレデリック・フォーサイスの有名小説「ジャッカルの日」のフレッド・ジンネマン監督による同名映画化作品(73)にインスパイアされている(クレジットはなし)。監督は「ボーイズ・ライフ」 「ロブ・ロイ ロマンに生きた男」 のマイケル・ケイトン=ジョーンズ。原案・脚本は「ハード・ターゲット」 のチャック・ファーラー。製作はケイトン=ジョーンズと、「マイケル」 のジェームズ・ジャックスとショーン・ダニエル、「デビル」 のケヴィン・ジャール。製作総指揮はテレンス・クレッグ、ハル・リーバーマン、ゲーリー・レヴィンソン、マーク・ゴードン。撮影は監督とは「ロブ・ロイ」 でも組んだ、「インデペンデンス・デイ」 はじめローランド・エメリッヒ監督とのコンビで知られるカール・ウォルター・リンデンロウブ。音楽はコーエン兄弟とのコンビで知られる、「アサシンズ」 のカーター・バーウェルで、主題歌はマッシヴ・アタックが担当。美術は「ザ・ロック」 のマイケル・ホワイト。編集は「ボーイズ・ライフ」 「コピーキャット」 のジム・クラーク。衣裳は「素顔のままで」 のアルバート・ウォルスキー。タイトル・デザインは英国のアート・パンク集団であるサイモン・テイラーTOMATO LONDONが担当。主演は「フィフス・エレメント」 のブルース・ウィリスと「真実の行方」 のリチャード・ギア。共演は「スニーカーズ」 のシドニー・ポワティエ、「ロミオ&ジュリエット」 のダイアン・ヴェノーラ、「ふくろうの叫び」 のマチルダ・メイ、「マイ・ニュー・ガン」 のテス・ハーパーほか。


5-39. アウトロー

監督 クリストファー・マッカリー
出演 トム・クルーズロザムンド・パイクヴェルナー・ヘルツォーク
2012年・アメリカ(パラマウント ピクチャーズ ジャパン)

トム・クルーズが自ら製作も担当したサスペンス・アクション。本作でクルーズが演じるのは、元米軍の秘密捜査官にして流れ者の男、ジャック・リーチャー。彼が連続殺害事件の真相に迫っていく姿をスリリングに描き出す。「ユージュアル・サスペクツ」でアカデミー賞脚本賞に輝いた、クリストファー・マッカリーの監督第2作。


5-40. ハイ・クライムズ

監督 カール・フランクリン
出演 アシュレイ・ジャッドモーガン・フリーマンジム・カヴィーゼル
2002年・アメリカ(20世紀フォックス映画)

ジョセフ・フィンダーの小説「バーニング・ツリー」を映画化した法廷ミステリー。最愛の夫の知られざる過去をめぐり、危険な闘いに挑むことになった女性弁護士の姿を描く。


5-41. テキサスの五人の仲間

監督 フィールダー・クック
出演 ヘンリー・フォンダジョアン・ウッドワードジェイソン・ロバーズ
1966年・アメリカ(ワーナー)

ハスラー」 のシドニー・キャロルの脚本を、TV出身で劇場用映画はこれが3本目というフィルダー・クックが製作・監督したポーカー・ゲームを中心とした西部劇。撮影は「不意打ち」 のリー・ガームス、音楽は「ガンファイトへの招待」 のデイヴィッド・ラクシンが担当した。出演は「バルジ大作戦」 のヘンリー・フォンダ、「逆転殺人」 のジョアン・ウッドワード、「旅」 のジェイソン・ロバーズ、「お呼びの時間」 のポール・フォード、「酒とバラの日々」 のチャールズ・ビックフォード、「危険な道」 のバージェス・メレディス、ケヴィン・マッカーシー、9歳の子役ジェラルド・ミチェノードなど。


5-42. オーバー・ザ・ムーン

監督 
出演 
年・()

1969年の夏。毎年、家族で過ごす避暑地にやってきたパール。彼女は10代で母親になり、毎日が満たされない生活を送っていた。ある日、洋服売りに来た若い男ウォーカーと出会う。この日はアポロ11号が初の月面着陸に成功した記念すべき日でもあった。 劇中に伝説的なロックコンサート「ウッドストック」 の場面も流されている。


5-43. 愛と哀しみの果て

監督 シドニー・ポラック
出演 メリル・ストリープロバート・レッドフォードクラウス・マリア・ブランダウアー
1985年・アメリカ(ユニヴァーサル=UIP)

アフリカの大地に魅せられてコーヒー園を経営する1人の女性カレン・ディネーセンの恋と仕事の波乱の半生を描く。製作・監督は「トッツィー」 のシドニー・ポラック、エグゼクティヴ・プロデューサーはキム・ジョーゲンセン。アイザック・ディネーセンの回想録(「アフリカの日々」 晶文社刊)、ジュディス・サーマンの伝記、そしてエロール・トルゼビンスキーの原作を基にカート・リュデュークが脚色。撮影はデイヴィッド・ワトキン、音楽はジョン・バリー、編集はフレドリック・スタインカンプ、ウィリアム・スタインカンプ、ペンブローク・J・ヘリング、シェルドン・カーン、衣裳はミレナ・カノネロが担当。出演はメリル・ストリープ、ロバート・レッドフォード、クラウス・マリア・ブランダウアーなど。日本版字幕は戸田奈津子。アガファ・カラー、ビスタサイズ。1986年度アカデミー賞、作品・監督・脚色・撮影・美術・録音・作曲の7部門を獲得。1985年作品。


5-44. シャングリラ

監督 ティン・ナイチョン
出演 チュウ・チーインウー・チョンティエン
2008年・中国、台湾(ワコー=グアパ・グアポ)

幼い息子を事故で失った母親が、自然の美しい雲南省チベット族自治州への旅を通して再生する姿を描くヒューマンドラマ。監督は、舞台「他和他的両個老婆」の演出など台湾で活躍する演出家で、映画初監督となるティン・ナイチョン。出演は、「ラスト、コーション」 のチュウ・チーイン。第32回カイロ映画祭撮影特別賞受賞。


5-45. トンマッコルへようこそ

監督 パク・クァンヒョン
出演 シン・ハギュンチョン・ジニョンカン・ヘジョン
2005年・韓国(日活)

争いごととは無縁の村に迷いこんだ兵士たちが、村人の温かさに触れて互いの絆を深めてゆく、ファンタジックなヒューマン・ドラマ。音楽を「ハウルの動く城」 の久石譲が担当。


5-46. アイス・カチャンは恋の味

監督 アニュウ
出演 アニュウアンジェリカ・リーゲイリー・ツァオ
2010年・マレーシア(劇場未公開)

2010年公開のロマンティックコメディ映画。マレーシア出身で台湾などで活躍するシンガーソングライター阿牛による初監督・脚本・主演作品で、同じくマレーシア出身の人気歌手・俳優が多数出演している。第11回NHKアジア・フィルム・フェスティバル上映作品。 1980年代のペラ州トゥロノ (Teronoh) が主な舞台。アイスカチャン (Ais kacang) はマレーシアのかき氷の一種。


5-47. デリー6

監督 ラーケーシュ・オームプラカーシュ・メヘラー
出演 アビシェーク・バッチャンソーナム・カプールワヒーダー・レヘマーン
2009年・インド年(劇場未公開)

ニューヨークで育ったローシャンは、故郷に戻る祖母に付き添いデリーにやってくる。「オールド・デリー」 と呼ばれるこの地域では、ヒンズー教徒、イスラム教徒が隣りあって仲良く暮らしていた。見るものすべてが物珍しいローシャン。やがて近所に住む美しい娘、ビットゥのことが気になり始める。一方巷では、街を跋扈する怪物、カーラー・バンダル(黒い猿)の話題で持ちきり。見えないものへの恐怖が、やがてある事件を引き起こす。 インドで大きな話題となった「Rang De Basanti」(2006)のメヘラー監督の新作。「スラムドッグ$ミリオネア」でアカデミー作曲賞・歌曲賞に輝いたA.R.ラフマーン作曲の美しい曲と共に、もう一人の主人公とも言えるオールド・デリーの街が魅力的に描かれている。「デリー6」の6は、オールド・デリー(デリー旧市街)を表す郵便番号。


5-48. 最後の初恋

監督 ジョージ・C・ウルフ
出演 リチャード・ギアダイアン・レインスコット・グレン
2008年・アメリカ(ワーナー・ブラザース映画)

リチャード・ギア&ダイアン・レイン共演のラブ・ストーリー。海辺に建つロッジで出会った中年男女が、共に家庭を持つ身でありながらも惹かれ合う姿を、切なくも力強く映し出す。