11-1. サウンド・オブ・ミュージック 

監督 ロバート・ワイズ
出演 ジュリー・アンドリュースクリストファー・プラマーエレノア・パーカー
1965年・アメリカ(20世紀フォックス)

アカデミー賞に輝く不朽の名作。ナチス支配を乗り越えて生きようとする一家の姿を、美しい音楽を盛り込んで描き出す。2003年に40年の歳月を経てニュープリント・デジタルリマスター版となって登場。2011年<第二回 午前十時の映画祭 Series2/青の50本>にて再上映。


11-2. 街の灯

監督 チャールズ・チャップリン
出演 チャールズ・チャップリンヴァージニア・チェリルフローレンス・リー
1931年・アメリカ

「サーカス」 に次ぐチャールズ・チャップリン作品で、例によって自ら原作脚色監督主演したもの。カメラはチャップリン映画専属のローランド・トセローがゴードン・ポロック及びマーク・マークラットを助手としてクランクしている。助演者はこの映画でデビューしたヴァージニア・チェリル、ハリー・マイヤース、 「進めオリンピック」 のハンク・マン、アラン・ガルシア等である。チャップリンは発声映画反対主義であるから、台白は用いず擬音と伴奏楽のみを付してある。なお本邦上映の分には日本字幕が挿入されている。


11-3. ライフ・イズ・ビューティフル

監督 ロベルト・ベニーニ
出演 ロベルト・ベニーニニコレッタ・ブラスキジョルジオ・カンタリーニ
1998年・イタリア(松竹=アスミック・エース エンタテインメント=角川書店提供)

収容所に送られたユダヤ人の父親が幼い息子を生きながらえさせるためにとった意外な作戦をぺーソスあふれるタッチで描いた感動作。監督・主演は 「ボイス・オブ・ムーン」 (主演) 「ジョニーの事情」 (主演・監督)のイタリアを代表する喜劇俳優ロベルト・ベニーニ。脚本はベニーニと 「ジョニーの事情」「宣告」 のヴィンチェンツォ・チェラーミ。製作はエルダ・フェッリ、ジャンルイジ・ブラスキ。撮影は 「ボイス・オブ・ムーン」「死と処女」 のトニーノ・デリ・コリ。音楽は 「ボイス・オブ・ムーン」 のニコラ・ピオヴァーニ。美術・衣裳は 「インテルビスタ」 のダニーロ・ドナーティ。共演はベニーニ夫人で彼の作品でコンビを組むニコレッタ・ブラスキ( 「ミステリー・トレイン」 )、新人のジョルジオ・カンタリーニ、 「時の翼に乗って ファラウェイ・ソー・クロース!」 のホルスト・ブッフホルツほか。


11-4. やさしい嘘と贈り物

監督 ニコラス・ファクラー
出演 マーティン・ランドーエレン・バースティンアダム・スコット
2008年・アメリカ(ピックス)

ひとりで寂しい日々を過ごす老紳士が、ある老婦人との出会いで、自分の過去に気付いていく姿を描く感動的なドラマ。名優2人が共演し、優しく美しい家族の物語を映し出す。


11-5. 白いカラス

監督 ロバート・ベントン
出演 ニコール・キッドマンアンソニー・ホプキンスエド・ハリス
2003年・アメリカ(ギャガ=ヒューマックス)

米のベストセラー小説をニコール・キッドマン&アンソニー・ホプキンス共演で映画化。ある秘密を抱える元大学教授が、年齢を超えた恋を通して再生していく姿を感動的に描出。


11-6. 大統領の陰謀 

監督 アラン・J・パクラ
出演 ダスティン・ホフマンロバート・レッドフォードジャック・ウォーデン
1976年・アメリカ(ワーナー・ブラザース映画)

ウォーターゲート事件を追求し、ニクソン大統領を失脚させたワシントン・ポスト紙の2人の記者、カール・バーンスタインとボブ・ウッドワードの行動を通して、事件の全貌を描く。製作はウォルター・コブレンツ、共同製作はマイケル・ブリットンとジョン・ボースチン監督は 「バララックス・ビュー」 のアラン・J・パクラ、脚本はウィリアム・ゴールドマン、原作はカール・バーンスタインとボブ・ウッドワードの共同著書、撮影はゴードン・ウィリス、音楽はデイヴィッド・シャイアー、編集はロバート・J・ウォルフが各々担当。出演はダスティン・ホフマン、ロバート・レッドフォード、ジャック・ウォーデン、マーティン・バルサム、ハル・ホルブルック、ジェイソン・ロバーズ、ジェーン・アレクサンダー、メレディス・バクスターなど。


11-7. タイタニック

監督 ジェームズ・キャメロン
出演 レオナルド・ディカプリオケイト・ウィンスレットビリー・ゼインキャシー・ベイツ
1997年・アメリカ(20世紀フォックス映画)

1912年4月、処女航海の途中で氷山に接触し沈んだ豪華客船タイタニック号。同船の乗客たちの知られざるエピソードを、レオナルド・ディカプリオ&ケイト・ウィンスレット主演で映画化し、多くの人々の涙を誘ったラブストーリーを3D化。実物大の模型を製作して撮影に挑んだリアリティへの追求が、3Dにさらなる臨場感を与えている。


11-8. センター・ステージ

監督 ニコラス・ハイトナー
出演 アマンダ・シュールゾーイ・サルダナスーザン・メイ・プラット
2000年・アメリカ(ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント)

舞台演出家出身のニコラス・ハイトナー監督が、米国バレエ界の内幕を描く群像ドラマ。名門バレエ団入団を目指して競う若者たちの、成功と挫折をドラマチックにつづる感動作。


11-9. ウオーター・ホース

監督 ジェイ・ラッセル
出演 エミリー・ワトソンアレックス・エテルベン・チャップリン
2007年・アメリカ(ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント)

ロード・オブ・ザ・リング」 の製作陣が放つ、心温まるファンタジー。ヨーロッパ中が戦火に包まれた暗い時代を背景に、幼い少年と伝説の生き物の強い絆を描き、感動を呼ぶ。


11-10. オーシャンズ 12

監督 スティーヴン・ソダーバーグ
出演 ジョージ・クルーニーブラッド・ピットマット・デイモン
2004年・アメリカ(ワーナー)

豪華スター共演による、痛快犯罪劇の続編。カジノ王から盗んだ金を返すため、再結集したチームが再び大計画に挑む。キャサリン・ゼタ=ジョーンズら新キャストにも注目。


11-11. ミクロの決死圏 

監督 リチャード・フライシャー
出演 スティーブン・ボイドラクウェル・ウェルチエドモンド・オブライエン
1966年・アメリカ(20世紀フォックス)

S・F作家オットー・クレメントとジェイ・ルイス・ビックスビー共同執筆による原作を、 「情無用の街」 のハリー・クライナーがシナリオ化し、 「海底二万哩」 のリチャード・フライシャーが演出したS・Fもの。撮影はアーネスト・ラズロ。音楽はレナード・ローゼンマンが担当。出演は 「脱走」 のスティーブン・ボイドに 「青春カーニバル」 のラクェル・ウェルチ。この2人を巡って、エドモンド・オブライエン、アーサー・オコンネル、アーサー・ケネデイ等が絡んでいる。製作はソール・デイヴィッドがあたっている。


11-12. レント

監督 クリス・コロンバス
出演 ロザリオ・ドーソンテイ・ディグスウィルソン・ジャメイン・ヘレディア
2005年・アメリカ(ブエナ ビスタ インターナショナル)

演劇界のアカデミー賞であるトニー賞など、数々の賞に輝く伝説のミュージカルを映画化。'90年代のNYを舞台に繰り広げられる、芸術家の卵の青年たちの物語を、歌にのせて描く。


11-13. ベスト・キッド

監督 ハラルド・ズワルト
出演 ジェイデン・クリストファー・サイア・スミスジャッキー・チェンタラジ・P・ヘンソン
2010年・アメリカ、中国(ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント)

カンフーを通して成長していく少年とその師匠との絆を描いた大ヒット青春ストーリーをリメイク。師弟コンビに扮するのは、ジャッキー・チェンとウィル・スミスの息子ジェイデン・スミス。


11-14. ボルベール(帰郷)

監督 ペドロ・アルモドバル
出演 ペネロペ・クルスカルメン・マウラロラ・ドゥエニャス
2006年・スペイン(ギャガ・コミュニケーションズ)

「トーク・トゥ・ハー」 のペドロ・アルモドバル監督が、笑いと涙たっぷりに描く6人の女性のドラマ。ペネロペ・クルスが、たくましさの中に脆さをはらんだ主人公を好演。


11-15. 天使にラブソングを

監督 エミール・アルドリーノ
出演 ウーピー・ゴールドバーグマギー・スミスハーヴェイ・カイテル
1992年・アメリカ(ブエナ ビスタ インターナショナル ジャパン)

殺人事件を目撃し、修道院に匿われたクラブ・シンガーが巻き起こす騒動を描くコメディ。監督は 「スリーメン&リトルレディ」 のエミール・アルドリーノ、製作はテリー・シュワルツ、エクゼクティブ・プロデューサーは 「アダムス・ファミリー」 のスコット・ルーディン、脚本はジョセフ・ハワード名義で、ポール・ルドニックが執筆した第一稿を 「ハリウッドにくちづけ」 のキャリー・フィッシャー、 「トップガン」 のジム・キャッシュとジャック・エプスジュニア、 「マグノリアの花たち」 のロバート・ハーリングが潤色した。撮影は 「ターミネーター2」 のアダム・グリーンバーグ、音楽は 「フォー・ザ・ボーイズ」 のマーク・シャイマンが担当。主演は 「ザ・プレイヤー」 のウーピー・ゴールドバーグ、 「レザボア・ドッグス」 のハーヴェイ・カイテル、 「フック」 のマギー・スミス、 「フィッシャー・キング」 のキャシー・ナジミー。


11-16. 天使にラブソングを 2

監督 ビル・デューク
出演 ウーピー・ゴールドバーグキャシー・ナジミーメアリー・ウィックス
1993年・アメリカ(ブエナ ビスタ インターナショナル ジャパン)

歌って踊るエネルギッシュな修道女、デロリスの活躍を描くミュージカル・コメディ。93年の 「天使にラブソングを」 の続編。監督は、俳優でもある 「ディープ・カバー」 のビル・デュークに交代。製作は、前作に続きスコット・ルーディンと、ドーン・スティール。エグゼクティヴ・プロデューサーは 「ワーキング・ガール」 のローレンス・マークと、前作で共同製作を務めたマリオ・イスコヴィッチ。脚本は 「花嫁のパパ」 のコンビ、ジェームズ・オアとジム・クラックシャンク。撮影はオリヴァー・ウッド。音楽はスコアをマイルス・グッドマンが書き、前作のマーク・シャイマンか音楽監修を担当、アレサ・フランクリンの「ア・ディーパー・ラヴ」をはじめ数々の曲が全編を彩る。主演は前作に続きウーピー・ゴールドバーグ。共演はマギー・スミス、キャシー・ナジミーら前作のキャストに加え、 「荒野の七人」 のジェームズ・コバーンほか。


11-17. グランド・ホテル

監督 エドモンド・グールディング
出演 グレタ・ガルボジョーン・クロフォードウォーレス・ビアリー
1932年・アメリカ(MGM支社)

1本立てで主演映画を作り得るスターを5名集めたキャストの贅沢さで空前のセンセーションを惹き起こした映画で、ヴィッキ・バウム作の同名の小説を女史自ら劇化したものを映画化したもの。ただしこの映画直接の扮本はウィリアム・A・ドレイク翻案の米国における舞台脚本で、監督には 「月世界征服(1931)」「夜の天使」 のエドモンド・グールディングが当たり、カメラは 「お気に召すまま(1932)」「摩天楼の狼」 のウィリアム・ダニエルスの担任である。主要俳優は 「お気に召すまま(1932)」 のグレタ・ガルボ、 「雨」「蜃気楼の女」 のジョーン・クローフォード、 「チャンプ(1931)」「肉体」 のウォーレス・ビアリー、 「アルセーヌ・ルパン」 のジョン・バリモアおよび 「男子戦はざる可らず」 のルイス・ストーン、 「ビール万歳」 のジーン・ハーショルト、この他バーネル・ブラット、ロバート・マクウェード、モーガン・ウォーレス、タリー・マーシャル、フェルディナンド・ゴットシャルク等も出演している。


11-18. クララ・シューマン 愛の協奏曲

監督 ヘルマ・サンダース・ブラームス
出演 マルティナ・ケデックパスカル・グレゴリーマリック・ジディ
2008年・ドイツ、フランス、ハンガリー(アルバトロス・フィルム)

作曲家ロベルト・シューマンの妻クララの生涯を描いたドラマ。シューマンと並ぶ、天才作曲家ヨハネス・ブラームスのミューズでもあった彼女の愛と、真実の姿を音楽と共につづる。


11-19. バレンタイン・デー

監督 ゲイリー・マーシャル
出演 ジェシカ・アルバテイラー・ロートナージェシカ・ビール
2010年・アメリカ(ワーナー・ブラザース映画)

LAを舞台に、バレンタインデーにまつわるそれぞれのカップルのストーリーを描くアンサンブルムービー。ジュリア・ロバーツ、ジェシカ・アルバら豪華キャストの出演も話題。


11-20. チャイコフスキー

監督 イーゴリ・タランキン
出演 インノケンティ・スモクトゥノフスキーアントニーナ・シュラーノワマイヤ・プリセツカヤ
1970年・ソ連(ヘラルド)

ロシアの大地が生んだ偉大な作曲家チャイコフスキーの愛と苦悩を掘りさげる感動の人間ドラマであり、ソビエトのベストメンバーをよりすぐった名演奏による不滅のメロディが奏でられる音楽映画。総指揮・音楽監督を 「ハイヌーン」「アラモ」「OK牧場の決斗」 のメロディで名高いディミトリ・ティオムキン、監督・脚本はイーゴリ・タランキン、撮影はおそく世界にただ一人の女性撮影監督であろう、マルガリータ・ピリーヒナ、ほかに来日したボリショイ・オペラ、ボリショイ・バレエのメンバー、レニングラード管弦楽団、ボリショイ劇場管弦楽団、至宝ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー等々ソビエト音楽界のベストメンバーが演奏・出演している。出演は 「ハムレット(1964)」 のインノケンティ・スモクトゥノフスキー、 「戦争と平和」 のアントニーナ・シュラーノワ、世界バレエ界のプリマ・バレリーナのマイヤ・プリセツカヤ、 「戦争と平和」 のウラジスラフ・ストルジェリチクなど。カラー、七〇ミリ。


11-21. パンズ・ラビリンス

監督 ギレルモ・デル・トロ
出演 セルジ・ロペスマリベル・ベルドゥーイバナ・バケロ
2006年・スペイン、メキシコ(CKエンタテインメント)

欧州各国で絶賛され、アカデミー賞で美術賞など3部門を獲得したダーク・ファンタジー。残酷な現実と恐怖の幻想世界を行き来する少女の心の闇を、圧倒的な映像美で描き出す


11-22. カレンダー・ガールズ

監督 ナイジェル・コール
出演 ヘレン・ミレンジュリー・ウォルターズキーラン・ハインズ
2003年・イギリス(ブエナ ビスタ)

英国で大ヒットを記録した、実話に基づく人間ドラマ。婦人会に所属する中年女性たちがヌード・カレンダー制作に奮闘する姿を、ユーモアたっぷりに活写する痛快作だ。


11-23. 舞台よりすてきな生活

監督 マイケル・カレスニコ
出演 ケネス・ブラナーロビン・ライト・ペンスージー・ホフリヒター
2000年・アメリカ(キネティック)

英国の才人ケネス・ブラナーが、売れっ子劇作家に扮して七転八倒の熱演を披露。子作り問題で悩む夫婦と隣家の孤独な少女の交流をつづるハートフルなコメディだ。


11-24. プチ・ニコラ

監督 ロラン・ティラール
出演 ヴァレリー・ルメルシェカド・メラッドサンドリーヌ・キベルラン
2009年・フランス(コムストック・グループ=フェイス・トゥ・フェイス)

フランスで50年間愛され続け、知らない人はいないという国民的絵本 「プチ・ニコラ」 を実写映画化。夢見がちで天真爛漫な小学生の少年ニコラと仲間たちが巻き起こす騒動を温かい視線で描く。 「モリエール 恋こそ喜劇」 のロラン・ティラール監督が1960年代のノスタルジックなムード漂うドラマに仕上げている。


11-25. ナイトメアー・ビフォア・クリスマス

監督 ヘンリー・セリック
出演 クリス・サランドンダニー・エルフマンキャサリン・オハラ
1993年・アメリカ(ブエナ ビスタ インターナショナル ジャパン)

恐怖と怪奇に彩られた異世界で愛や優しさと無縁に育った青年が本当の愛に目覚めるまでを、美しい音楽と映像でグロテスクかつメルヘンチックに描いたファンタジー。 「ビートルジュース」「シザーハンズ」「バットマン(1989)」 のヒットメーカー、ティム・バートンがディズニー・スタジオ在籍中から温めていた企画(当初はTVススペシャル用)で、全編ストップモーション・アニメーションを使用した意欲作。またモーション・コントロール・カメラの導入やコンピュータでキャラクターの表情の変化をシミュレーションするなど、最新のデジタル技術を駆使し、従来の人形アニメにない大胆で斬新な映像が実現した。原案・キャラクター設定はティム・バートン、監督はバートンのディズニー時代からの盟友でMTVやCMで活躍するヘンリー・セリック。製作はバートンと 「バットマン リターンズ」 のデニーズ・ディ・ノヴィ、脚本は 「シザーハンズ」 のキャロライン・トンプソン、撮影はピート・コザチク。バートン作品には欠かせないダニー・エルフマンが作詞・作曲、主人公ジャックの歌を手掛け、さらに端役で声の出演も果たしている。声の出演は 「フライトナイト」 のクリス・サランドン、 「ホーム・アローン」 シリーズのキャサリン・オハラほか。


11-26. 扉をたたく人

監督 トーマス・マッカーシー
出演 リチャード・ジェンキンスハーズ・スレイマンダナイ・グリラ
2007年製作国・アメリカ(ロングライド)

初老の大学教授と移民の青年との心のふれあいを描き、口コミから大ヒットを記録した感動作。大学教授役のリチャード・ジェンキンスは第81回アカデミー賞で主演男優賞候補に。


11-27. エンド・オブ・ディズ

監督 ピーター・ハイアムズ
出演 アーノルド・シュワルツェネッガーガブリエル・バーンケヴィン・ポラック
1999年・アメリカ(東宝東和)

新ミレニアムに復活をもくろむ魔王サタンの野望に立ち向かうタフガイの姿を描くアクション・ホラー。監督・撮影は 「レリック」 のピーター・ハイアムズ。脚本は 「エアフォース・ワン」 のアンドリュー・W・マーローで、製作は同作のアーミアン・バーンスタイン。音楽はジョン・デブニー。VFX総監修は 「シックス・センス」 のスタン・ウィンストン。出演は 「バットマン&ロビン Mr.フリーズの逆襲」 のアーノルド・シュワルツェネッガー、 「ユージュアル・サスペクツ」 のガブリエル・バーンとケヴィン・ポラック、 「ジュリアン・ポーの涙」 のロビン・タニー、 「マーズ・アタック!」 のロッド・スタイガーほか。


11-28. チャップリンの独裁者

監督 チャールズ・チャップリン
出演 チャールズ・チャップリンヘンリー・ダニエルジャック・オーキー
1940年・アメリカ(東和)

山高帽・ドタ靴・ステッキ・アヒル歩きのチャップリン・スタイルの最後の作品。撮影はカール・ストラッスとローランド・トセロー。音楽監督はメレディス・ウィルソン。共演者にジャック・オーキー、ポーレット・ゴダード、レジナルド・ガーディナー、ヘンリー・ダニエル、ビリー・ギルバート、チェスター・コンクリほか。


11-29. 黄金狂時代

監督 チャールズ・チャップリン
出演 チャールズ・チャップリンマック・スウェイントム・マレイ
1925年・アメリカ(ユナイテッド・アーティスツ映画)

「パリの女性」 に続いてチャールズ・チャップリン氏が自作自監督自演した喜劇で、A Dramatic Comedyと銘打ってある。相手女優は 「救いを求むる人々」 出演のジョージア・ヘール嬢で古い喜劇俳優アムプローズ事マック・スウェイン氏やトム・マレイ氏、マルコム・ウェイト氏等が助演している。


11-30. モダン・タイムス

監督 チャールズ・チャップリン
出演 チャールズ・チャップリンポーレット・ゴダードヘンリー・バーグマン
1936年・アメリカ(ユナイテッド支社)

街の灯」 に次ぐチャールズ・チャップリン主演映画で、例の如く彼自ら脚本を書き監督制作したもので、作曲も彼自らしている。カメラは専属のローランド・トセローと 「偽者紳士」 のアイラ・モーガンが協力、例によってチャーリーは物言わず、歌を歌うのみで、他の台詞も音響効果的に使われる。相手役は彼の新妻ポーレット・ゴダードが勤め助演者は、チャールズ・ホールと共に助監督を勤めているヘンリー・バーグマンを始めチェスター・コンクリン、アラン・ガルシア、ハンク・マン等の面々である。


11-31. ザスーラ

監督 ジョン・ファヴロー
出演 ジョシュ・ハッチャーソンジョナ・ボボダックス・シェパード
2005年・アメリカ(ソニー・ピクチャーズ)

ジュマンジ」 の宇宙編ともいうべきSFアドベンチャー。出てきたカードの内容が実現するボード・ゲームを手にした兄弟が、銀河で奇想天外な冒険を繰り広げる。


11-32. デーヴ

監督 アイヴァン・ライトマン
出演 ケヴィン・クラインシガニー・ウィーヴァーフランク・ランジェラ
1993年・アメリカ(ワーナー・ブラザース映画)

大統領とそっくりな容姿を持つ男が、心ならずも大統領の影武者を演じ続ける羽目になる姿を描くハート・ウォーミング・コメディ。監督・製作は 「キンダガートン・コップ」 のアイヴァン・ライトマン、共同製作は 「ラジオ・フライヤー」 のローレン・シューラー=ドナー、エグゼクティヴ・プロデューサーは 「ベートーベン」 の製作チーム、ジョーは 「ベートーベン」 の製作チーム、ジョー・メジャックとマイケル・C・グロス、脚本は 「ビッグ」 のゲイリー・ロス、撮影は 「天使にラブ・ソングを」 のアダム・グリーンバーグ、音楽は 「フォーリング・ダウン」 のジェームズ・ニュートン・ハワードが担当。主演は 「わが街」 のケヴィン・クライン、 「エイリアン3」 のシガニー・ウィーヴァー。他に 「ボディ」 のフランク・ランジェラ、 「チャーリー」 のケヴィン・ダン、 「イントルーダー 怒りの翼」 のヴィング・レイムス、 「スニーカーズ」 のベン・キングスレイ、 「ベートーベン」 のチャールズ・グローディンらが共演。また、実在の米国国会議員たらやワシントンのマスコミのメンバーが大挙して特別出演している。


11-33. SAYURI

監督 ロブ・マーシャル
出演 チャン・ツィイー渡辺謙ミシェル・ヨー
2005年・アメリカ(ブエナ ビスタ、松竹)

シカゴ」 のロブ・マーシャル監督がアジアの豪華俳優を迎え、アーサー・ゴールデンの小説を映画化。ひとつの愛を支えに、花街一の芸者となった女性の数奇な運命を描く。


11-34. プリティ・ウーマン

監督 ゲイリー・マーシャル
出演 リチャード・ギアジュリア・ロバーツラルフ・ベラミー
1990年・アメリカ(タッチストーン映画=ワーナー・ブラザース映画)

ハリウッドの路上に立つコール・ガールがビジネス・エリートと出会ったことから幸福をつかむまでを描く現代版シンデレラ・ストーリー。エグゼクティヴ・プロデューサーはローラ・ジスキン、製作はアーノン・ミルチャンとスティーヴン・ルーサー、監督は 「フォエバー・フレンズ」 のゲイリー・マーシャル、脚本はJ・F・ロートン、撮影はチャールズ・ミンスキー、音楽はジェームズ・ニュートン・ハワードが担当。出演はリチャード・ギア、ジュリア・ロバーツほか。


11-35. 風とライオン

監督 ジョン・ミリアス
出演 ショーン・コネリーキャンディス・バーゲンブライアン・キース
1975年・アメリカ(コロムビア映画)

1904年のモロッコを舞台に、原住民族リフ族とアメリカの国際紛争を描く。製作はハーブ・ジャッフェ、脚本・監督は 「デリンジャー」 のジョン・ミリアス、撮影はビリー・ウィリアムズ、音楽はジェリー・ゴールドスミス、編集はボブ・ウォルフ、衣裳デザインはディック・ラモットが各々担当。出演はショーン・コネリー、キャンディス・バーゲン、ブライアン・キース、ジョン・ヒューストン、ジョフリー・ルイス、スティーヴ・カナリー、ロイ・ジェンソンなど。


11-36. マルタの鷹

監督 ジョン・ヒューストン
出演 ハンフリー・ボガートメアリー・アスターグラディス・ジョージ
1941年・アメリカ(セントラル)

「欲望の砂漠」 のハル・B・ウォリスが製作した1941年度作品で、 「黄金(1948)」 のジョン・ヒューストンが脚本家より監督に転じての第1回作。ヒューストン自身がハードボイルド探偵小説の第一人者、 「影無き男(1934)」 のダシール・ハメットの同名の小説を脚色に当たっている。撮影はアーサー・エディソン、音楽は 「仮面の男(1944)」 のアドルフ・ドュイチェの担当。主演は 「潜行者」 のハンフリー・ボガート、 「暴力行為」 のメアリー・アスターで、 「我等の生涯の最良の年」 のグラディス・ジョージ、 「仮面の男(1944)」 のピーター・ローレとシドニー・グリーンストリート、 「賭博の町」 のバートン・マクレーン、 「ジャンヌ・ダーク」 のワード・ボンド、 「摩天楼」 のジェローム・コウアン、リー・パトリック、エライシャ・クック・ジュニアの助演のほか、ジョン・ヒューストンの父故ウォルター・ヒューストンが特別出演している。


11-37. クレイジー・ハート

監督 スコット・クーパー
出演 ジェフ・ブリッジスマギー・ギレンホールロバート・デュヴァル
2009年・アメリカ(20世紀フォックス映画)

シングルマザーの女性記者との出会いによって再生していくシンガーソングライターの姿を描く人間ドラマ。第82回アカデミー賞で、ジェフ・ブリッジスが主演男優賞を受賞。


11-38. ニュー・シネマ・パラダイス 

監督 ジュゼッペ・トルナトーレ
出演 フィリップ・ノワレジャック・ペランサルヴァトーレ・カシオ
1989年・イタリア フランス(ヘラルド・エース=日本ヘラルド映画)

戦後間もないシチリアの小さな村の映画館をめぐる人人の映画への愛を描く。エグゼキュティヴ・プロデューサーはミーノ・バルベラ、製作はフランコ・クリスタルディ、監督・脚本は本作品が日本での一般公開第一作になるジュゼッペ・トルナトーレ、撮影はブラスコ・ジュラート、音楽はエンニオ・モリコーネが担当。出演はフィリップ・ノワレ、ジャック・ペランほか。89年カンヌ映画祭審査員特別大賞受賞。後に170分の 「完全オリジナル版」 がビデオグラムで発表されている。


11-39. アイリス

監督 リチャード・エア
出演 ジュディ・デンチジム・ブロードベントケイト・ウィンスレット
2001年・イギリス(松竹)

20世紀英国を代表する女流作家アイリス・マードック。自由な感性をもつ彼女の若き日と晩年の生きざまを、文学者の夫ジョン・ベイリーとの愛を軸に描く伝記ドラマ。


11-40. リトル・ダンサー

監督 スティーヴン・ダルドリー
出演 ジェイミー・ベルジュリー・ウォルターズゲイリー・ルイス
2000年・イギリス(日本ヘラルド映画)

夢みることのすばらしさと、家族の絆をうたいあげるヒューマン・ファンタジー。バレエに魅せられた少年の前向きな生き方を、華麗なダンスでスタイリッシュに彩る感動作。


11-41. 風と共に去りぬ

監督 ヴィクター・フレミング
出演 ヴィヴィアン・リークラーク・ゲーブルオリヴィア・デ・ハヴィランド
1939年・アメリカ(MGM日本支社)

「白昼の決闘」「ジェニーの肖像」 などの製作者デイヴィッド・O・セルズニックが1939年に完成した長編テクニカラー作品(上映時間228分)で、ベストセラーになったマーガレット・ミッチェル原作小説の映画化。監督は 「ジャンヌ・ダーク」 のヴィクター・フレミング、脚本はシドニー・ハワードの担当。撮影は 「テレヴィジョンの王様」 のアーネスト・ホーラーで、レイ・レナハン( 「白銀の嶺」 )とウィルフリッド・M・クライン( 「二人でお茶を」 )が色彩撮影に協力している。作曲はマックス・スタイナー、美術監督はリール・ホイラーが当たっている。主演は 「欲望という名の電車」 のヴィヴィアン・リーと 「栄光の星の下に」 のクラーク・ゲイブルで、 「女相続人」 のオリヴィア・デ・ハヴィランド、レスリー・ハワード、イヴリン・キース( 「千一夜物語」 )、トーマス・ミッチェル( 「夢見る少女」 )、バーバラ・オニール( 「扉の蔭の秘密」 )、アン・ルザーフォード( 「虹を掴む男」 )、ジョージ・リーヴス、フレッド・クラインらが助演する。なおこの作品は1939年度アカデミー作品賞をはじめ監督、主演女優、助演女優、脚色、色彩撮影、美術監督、編集、サルバーグ記念、特別と10の賞を獲得した。


11-42. 素直な悪女

監督 ロジェ・ヴァディム
出演 ブリジット・バルドークルト・ユルゲンスジャン=ルイ・トランティニャン
1956年・コロンビア、フランス(コロムビア)

「わたしは夜を憎む」 のブリジット・バルドー主演の人間葛藤を描いた一篇。バルドーの夫でマルク・アレグレの助監督をつとめ、 「白き処女地」 の脚色にも携ったロジェ・ヴァディムの第一回監督作品である。脚本はプロデューサーのラウール・J・レヴィとヴァディムが共同で書いた。撮影は 「殺意の瞬間(1956)」 のアルマン・ティラール、音楽は 「首輪のない犬」 のポール・ミスラキ。主演はバルドーと 「反乱」 のクルト・ユルゲンス、 「乙女の館」 のジャン・ルイ・トランティニャン。バルドーは、ヴァディムと 「素直な悪女」 完成後離婚した。


11-43. 追憶 

監督 シドニー・ポラック
出演 バーブラ・ストライサンドロバート・レッドフォードブラッドフォード・ディルマン
1973年・アメリカ(コロムビア映画)

移り変わる激動の20年間にわたる男と女の愛を描いたラブ・ストーリー。製作はレイ・スターク、監督は 「大いなる勇者」 のシドニー・ポラック、原作・脚本はアーサー・ローレンツ、撮影はハリー・ストラドリング・ジュニア、音楽はマーヴィン・ハムリッシュ、編集はマーガレット・ブースが各々担当。出演はバーブラ・ストライサンド、ロバート・レッドフォード、ロイス・チャイルズ、ブラッドフォード・ディルマン、パトリック・オニール、ヴィヴェカ・リンドフォースなど。


11-44. 華麗なる対決

監督 クリスチャン=ジャック
出演 ブリジット・バルドークラウディア・カルディナーレミシュリーヌ・プレール
1971年・フランス、イタリア、スペイン(松竹)

一八八〇年のニュー・メキシコの大平原を背景に、女だけの強盗団とそれと対決する女牧場主と四人の弟たちを描く。製作はレイモン・エジェ、フランシス・コーヌ、監督はクリスチャン・ジャック。マリー・アンジェ・アニエスとジャン・ヌムールの原案をギイ・カザリル、クレマン・ビドル・ウッド、ダニエル・ブーランジェの三人で脚色、撮影はアンリ・ペルサン、音楽はフランシス・レイが各々担当。出演はブリジッド・バルドー、クラウディア・カルディナーレ、マイケル・J・ポラード、ミシュリーヌ・プレール、パティ・シェパード、テレサ・ジンペラ、エンマ・コーエン、フランス・ドゥニャックなど。


11-45. ノックは無用

監督 ロイ・ベイカー
出演 リチャード・ウィドマークマリリン・モンローアン・バンクロフト
1952年・アメリカ(20世紀フォックス極東)

地球の静止する日」 のジュリアン・ブロウスティンが製作するサスペンス・ドラマ1952年作品。婦人雑誌「グッド・ハウスキーピング」に連載されたシャーロット・アームストロングの小説「運命のいたずら」から 「地上より永遠に」 のダニエル・タラダッシュが脚色、英国出身のロイ・ベイカー( 「暁の出航」 )が監督した。撮影は 「砂漠の鼠」 のルシエン・バラード、音楽は 「拾った女」 のライオネル・ニューマンが担当する。主演は 「拾った女」 のリチャード・ウィドマーク、 「アスファルト・ジャングル」 のマリリン・モンロウ、 「ゴールデン・コンドルの秘宝」 のアン・バンクロフトで、以下 「三つの恋の物語」 のドナ・コーコラン、ジーン・キャグニー、エライシャ・クックJr.らが助演する。


11-46. 追想

監督 アナトール・リトヴァク
出演 ユル・ブリンナーイングリッド・バーグマンヘレン・ヘイズ
1956年・アメリカ(20世紀フォックス)

1956年に制作されたアメリカ映画。ロシアの皇女アナスタシアが存命するという巷間の伝説を元にした映画。 マルセル・モーレットによる戯曲の映画化。 ロシア革命の犠牲から奇跡的に逃れ今も生存を伝えられるロマノフ王朝の皇女アナスタシアに絡まる恋と陰謀を描いた話題作。原作はガイ・ボルトンの潤色によるフランスのマルセル・モーレットの戯曲により、「旅情」のアーサー・ローレンツが脚色、「愛情は深い海の如く」のアナトール・リトヴァクが監督した。撮影は「旅情」のジャック・ヒルドヤード、音楽は「バス停留所」のアルフレッド・ニューマン。主な出演者は、「王様と私」のユル・ブリンナー、「われら女性」以来久々のイングリッド・バーグマン、「砂漠部隊」のエイキム・タミロフ、舞台からヘレン・ヘイズなど。イングリッド・バーグマンが2度目のアカデミー主演女優賞を受賞した。


11-47. 私の頭の中の消しゴム

監督 イ・ジェハン
出演 チョン・ウソンソン・イェジンペク・チョンハク
2004年・韓国(ギャガ)

人気韓流スター、チョン・ウソン&ソン・イェジン共演の純愛映画。最愛の人にめぐり合った男女の喜びと、不治の病という試練に直面した悲しみを情感豊かに紡ぎ出す。


11-48. 百万長者の初恋

監督 キム・テギュン
出演 ヒョンビンイ・ヨニイ・ハンソル
2006年・韓国(東京テアトル=クロックワークス)

TVドラマ 「私の名前はキム・サンスン」 で、韓国国内で社会現象を巻き起こしたヒョンビンの映画初主演作。 「オオカミの誘惑」 のキム・テギュン監督が贈る、せつない恋物語。