3 洋画 (1) 1-1. トロイ

監督 ウォルフガング・ペーターゼン
出演 ブラッド・ピットエリック・バナオーランド・ブルームダイアン・クルーガーブライアン・コックス
2004年・アメリカ (ワーナー)

ブラッド・ピットが古代ギリシャの英雄、アキレスに扮する歴史大作。ひとりの美女を巡ってぼっ発した“トロイ戦争”を、壮大なスケールで描くスペクタクル・ロマンだ。


1-2. フライトプラン

監督 ロベルト・シュヴェンケ
出演 ジョディ・フォスターショーン・ビーンピーター・サースガードエリカ・クリステンセンケイト・ビーハン
2005年・アメリカ (ブエナ ビスタ)

アカデミー賞に輝くジョディ・フォスターの3年ぶりの主演作。高度1万フィートを飛行中の旅客機から消えた少女をめぐり、その真相を探る母親の苦闘を描くサスペンスだ。


1-3. ザ・シューター 極大射程

監督 アントワン・フークア
出演 マーク・ウォールバーグマイケル・ペーニャダニー・グローヴァーケイト・マーライライアス・コティーズ
2007年・アメリカ (UIP)

ディパーテッド」 のマーク・ウォールバーグが、天才狙撃手に扮したアクション。2000年度「このミステリーがすごい!」 海外部門で第1位となったベストセラー小説の映画化。


1-4. 理由なき反抗

監督 ニコラス・レイ
出演 ジェームズ・ディーンナタリー・ウッドジム・バッカスアン・ドーランロチェル・ハドソン
1955年・アメリカ (ワーナー・ブラザース)

エデンの東」 でアカデミー男優賞候補となったジェームズ・ディーンの遺作。青少年の犯罪心理を追求したニコラス・レイの原作をスチュワート・スターンが脚色、アーヴィング・シュルマンが潤色シ、ニコラス・レイが監督した。撮影は「快傑ダルド」 のアーネスト・ホーラー、音楽は「エデンの東」 のレナード・ローゼンマン。主な出演者はJ・ディーンの他、「銀の盃」 のナタリー・ウッド、「四角いジャングル」 のジム・バッカス、「紅の翼(1954)」 のアン・ドーランとウィリアム・ホッパーの他、サル・ミネオ、コリー・アレン、「ミスタア・ロバーツ」 のニック・アダムスなど少年俳優が出演する。「放射能X」 のデイヴィッド・ワイスバート製作。


1-5. チャーリー

監督 リチャード・アッテンボロー
出演 ロバート・ダウニー・Jr.ジェラルディン・チャップリンダン・エイクロイドモイラ・ケリーアンソニー・ホプキンス
1992年・アメリカ (東宝東和)

サイレント映画の時代から赤狩りでハリウッドを追われるまで世界の喜劇王として活躍したチャールズ・チャップリンの半生を描く伝記ドラマ。監督・製作は「遠い夜明け」 のリチャード・アッテンボローで、彼の「ガンジー」 を10回以上観たというチャップリンの未亡人ウーナの許諾を得て実現した企画である。共同製作は「氷の微笑」 のマリオ・カサール。アッテンボローの製作会社に所属するダイアナ・ホーキンスの原案で、チャップリン自身の手による「チャップリン自伝」 (新潮社・刊)と、この作品の歴史顧問も務めるデイヴィッド・ロビンソンの、徹底した調査に基づいて全生涯を再現したドキュメント「チャールズ・チャップリン」 (文藝春秋・刊)を原作に、小説家でもあるウィリアム・ボイドと、ブランアン・フォーブス、「ミザリー」 のウィリアム・ゴールドマンが共同で脚本を執筆した。撮影は「存在の耐えられない軽さ」 のスヴェン・ニクヴィスト、音楽は「ダンス・ウィズ・ウルブズ」 のジョン・バリーが担当。主演は「エア・アメリカ」 のロバート・ダウニー・ジュニア。チャップリンの娘で、「モダーンズ」 のジェラルディン・チャップリンが自身の祖母にあたるハンナを演じている。他に「スニーカーズ」 のダン・エイクロイド、「冬の恋人たち」 のモイラー・ケリー、「ワンダとダイヤと優しい奴ら」 のケヴィン・クライン、「ストリート・オブ・ファイヤー」 のダイアン・レインらが共演している。


1-6. 5つの銅貨

監督 メルヴィル・シェイヴェルソン
出演 ダニー・ケイバーバラ・ベル・ゲデスルイ・アームストロングボブ・クロスビーハリー・ガーディノ
1959年・アメリカ (パラマウント)

1020年代に一世を風びしたバンド・リーダー、レッド・ニコルズの半生に基づく音楽伝記映画。脚本を「月夜の出来事」 のメルヴィル・シェイヴェルソンとジャック・ローズが書き、監督は同じくメルヴィル・シェイヴェルソン。撮影は「拳銃の罠」 のダニエル・L・ファップ。音楽をリース・スティーヴンスが担当。出演は「戦場のドン・キホーテ」 のダニー・ケイ、「めまい」 のバーバラ・ベル・ゲデスやルイ・アームストロング、ボブ・クロスビー、シェリー・マン、レイ・アンソニーら。“マイ・ブルー・ヘヴン”“ビル・ベイリー”らの往年の流行曲が演奏される。製作はジャック・ローズ。


1-7. アガサ・クリスティーの奥さまは名探偵

監督 パスカル・トマ
出演 カトリーヌ・フロアンドレ・デュソリエジュヌヴィエーヴ・ビジョルドローラン・テルズィエフヴァレリー・カプリスキー
2005年・フランス (ハピネットピクチャーズ/セテラ)

ミステリーの女王、アガサ・クリスティーの人気シリーズが原作の推理劇。持ち前の好奇心を発揮し、ある風景画にまつわる怪事件に挑む人妻の姿を軽妙につづる。


1-8. オリエント急行殺人事件

監督 シドニー・ルメット
出演 アルバート・フィニーローレン・バコールマーティン・バルサムイングリッド・バーグマンジャクリーン・ビセット
1974年・イギリス (パラマウント=CIC)

オリエント急行の中で起こった殺人事件をめぐって、それに関わった人間群像の愛憎と名探偵エルキュール・ポワロの活躍を描いたアガサ・クリスティ女史の同名小説の映画化。製作はジョン・ブラボーンとリチャード・グッドウィン、監督は「セルピコ」 のシドニー・ルメット、脚本はポール・デーン、撮影はジェフリー・アンスワース、音楽はリチャード・ロドニー・ベネットが各々担当。出演はアルバート・フィニー、ローレン・バコール、マーティン・バルサム、イングリッド・バーグマン、ジャクリーン・ビセット、ジャン・ピエール・カッセル、ショーン・コネリー、ジョン・ギールグッド、ウェンディ・ヒラー、アンソニー・パーキンス、ヴァネッサ・レッドグレイヴ、レイチェル・ロバーツ、リチャード・ウィドマーク、マイケル・ヨーク、コリン・ブレークリー、デニス・クイリー、ジョージ・クールリスなど。


1-9. 情婦(1957)

監督 ビリー・ワイルダー
出演 タイロン・パワーマレーネ・ディートリッヒチャールズ・ロートンエルザ・ランチェスタージョン・ウィリアムス
1957年・アメリカ (松竹=ユナイト)

英国の女流推理小説作家アガサ・クリスティが1932年に短篇小説形式で発表、その後ブロード・ウェイ、ロンドンでロングランされた舞台劇の映画化で、意表を突く結末をもったミステリー・ドラマ。「昼下がりの情事」 のビリー・ワイルダーと「ハッピー・ロード」 の共同脚本者の1人ハリー・カーニッツが脚本を担当。ラリー・マーカスが脚色してワイルダーが監督した。撮影監督は「炎の人ゴッホ」 のラッセル・ハーラン、音楽はマティ・マルネック。主演は、「二十七人の漂流者」 のタイロン・パワー、「モンテカルロ物語」 のマレーネ・ディートリッヒ、「ホブスンの婿選び」 のチャーズ・ロートン。


1-10. ナイル殺人事件

監督 ジョン・ギラーミン
出演 ピーター・ユスティノフジェーン・バーキンロイス・チャイルズベティ・デイヴィスミア・ファロー
1978年・アメリカ (東宝東和)

ナイル河をさかのぼる豪華遊覧船で起きた連続殺人事件を描くミステリー。製作はジョン・ブラボーンとリチャード・グッドウィン、監督は「キングコング(1976)」 のジョン・ギラーミン、脚本は「探偵(スルース)」 のアンソニー・シェーファー、原作はアガサ・クリスティー(「ナイルに死す」 早川書房刊)、撮影はジャック・カーディフ、音楽はニーノ・ロータ、美術はピーター・マートン、衣裳はアンソニー・パウエルが各々担当。出演はピーター・ユスチノフ、ジェーン・バーキン、ロイス・チャイルズ、ベティ・デイヴィス、ミア・フアロー、ジョン・フィンチ、オリヴィア・ハッシー、ジョージ・ケネディ、アンジェラ・ランズベリー、サイモン・マッコーキンデール、デイヴィッド・ニーヴン、マギー・スミス、ジャック・ウォーデンなど。


1-11. 地中海殺人事件

監督 ガイ・ハミルトン
出演 ピーター・ユスティノフジェーン・バーキンコリン・ブレークリーニコラス・クレイジェームズ・メイソン
1982年・イギリス (東宝東和)

アドレア海の孤鳥でおきた殺人事件の謎を名探偵が解くというミステリー。ジョン・ブラボーンとリチャード・グッドウィンが、EMIのために製作。監督は「クリスタル殺人事件」 のガイ・ハミルトン、アガサ・クリスティの「白昼の悪魔」(早川書房)に基づき、アンソニー・シェーファーが脚色。撮影はクリス・チャリス、コール・ポーターの音楽をジャック・ラーチベリーがアレンジ、演奏の指揮をとっている。出演はピーター・ユスティノフ、ジェーン・バーキン、ダイアナ・リグ、ニコラス・クレイ、ジェームズ・メイソンなど。ロンドンのリー・インターナショナル撮影所とスペインのマヨルカ島で撮影。


1-12. クリスタル殺人事件

監督 ガイ・ハミルトン
出演 アンジェラ・ランズベリージェラルディン・チャップリントニー・カーティスエドワード・フォックスロック・ハドソン
1980年・アメリカ (東宝東和)

ロンドン郊外の静かな町を舞台に起こった殺人事件をアガサ・クリスティがポアロ探偵と共に創造したミス・ジューン・マープルが解くサスペンス映画。製作はジョン・ブラボーンとリチャード・グッドウィン、監督は「007/黄金銃を持つ男」のガイ・ハミルトン。クリスティの原作(「鏡は横にひび割れて」/早川書房刊)を基にジョナサン・ホールズとバリー・サンドラーが脚色。撮影はクリストファー・チャリス、音楽はジョン・キャメロン、製作デザインはマイケル・ストリンジャー、衣装はフィリス・ダルトンが各々担当。出演はアンジェラ・ランズベリー、ジェラルディン・チャップリン、トニー・カーティス、エドワード・フォックス、ロック・ハドソン、キム・ノヴァク、エリザベス・テイラー、ウェンディ・モーガン、モーリン・ベネットなど。


1-13. アガサ 愛の失踪事件

監督 マイケル・アプテッド
出演 ダスティン・ホフマンヴァネッサ・レッドグレイヴティモシー・ダルトンヘレン・モーストニー・ブリットン
1979年・アメリカ (ワーナー・ブラザース映画)

イギリスの女流推理作家として著名なアガサ・クリスティの1926年の失踪事件を基に、その事件にまつわる人間模様を描く。製作はジャービス・アステアとガブリック・ロージー、監督はマイケル・アプテッド。キャサリン・タイナンの原作を基に彼女とアーサー・ホプクラフトが脚色。撮影はビットリオ・ストラーロ、音楽はジョニー・マンデル、編集はジム・クラーク、美術はサイモン・ホランド、製作デザインはシャーリー・ラッセルが各々担当。出演はダスティン・ホフマン、ヴァネッサ・レッドグレーブ、ティモシー・ダルトン、ヘレン・モース、トニー・ブリットン、ティモシー・ウェスト、セリア・グレゴリー、アラン・バデル、ポール・ブルーク、イボンヌ・ギランなど。


1-14. 逢びき(1945)

監督 デイヴィッド・リーン
出演 シリア・ジョンソントレヴァー・ハワードスタンリー・ホロウェイジョイス・ケイリーシリル・レイモンド
1945年・イギリス ()

映画演劇の両面にプロデューサーであり、作家であり、監督であり、俳優であるノエル・カワードが、自作の戯曲「静物画」 を映画化したもので、監督にはイギリス映画界の若き偉材デイヴィッド・リーンが、 「この愉快な種族」 「大いなる遺産」 と同じく当り撮影は 「ヘンリー五世(1945)」 「余計者をまっ殺」 のロバート・クラスカーが指揮した。主演は、舞台女優で、映画にはシネギルド作品数本に出演したシリア・ジョンソンと舞台出身で、 「星への道」 のトレヴァー・ハワードで、ヴェテラン喜劇俳優スタンリー・ホロウェイを筆頭にジョイス・ケイリー、シリル・レイモンド、イヴァーリー・グレッグ、マーガレット・バートンらが助演している。製作を担当しているアンソニー・ハヴェロック・アランとロナルド・ニームは監督リーンと共にシネギルド・プロを主宰している。


1-15. 野のユリ

監督 ラルフ・ネルソン
出演 シドニー・ポワチエリリア・スカラリザ・マンアイサ・クリノフランセスカ・ジャービス
1963年・アメリカ (ユナイテッド・アーチスツ)

ウィリアム・E・バレットの原作を「八十日間世界一周」 (アカデミー賞)のジェームズ・ポーが脚色、TV出身のラルフ・ネルソンが製作・演出したヒューマニズムドラマ。撮影は「風と共に去りぬ」 (アカデミー賞)のアーネスト・ホーラー、音楽は「マンハッタン物語」 のジェリー・ゴールドスミスが担当した。出演は「長い船団」 のシドニー・ポワチエ、TV「プレイハウス90」 のリリア・スカラ、フランセスカ・ジャービス、アイサ・クリノ、リザ・マン、パメラ・ブランチ、「ティファニーで朝食を」 のスタンリー・アダムスなど。


1-16. 栄光のル・マン

監督 リー・H・カッツィン
出演 スティーヴ・マックイーンジークフリート・ラウヒエルガ・アンデルセンロナルド・ライヒフント
1971年・アメリカ (東和)

パリの南西約 200キロの小都市ル・マンで開催される世界最大のカー・レースとして有名な“ル・マン24時間レース”を背景に“栄光”にすべてを注ぎ、スピードの極限に挑む男たちの壮烈なドラマ。製作はジャック・レディッシュ、監督はTV出身の新人リー・H・カッツィン、脚本はハリー・クライナー、撮影はロバート・ハウザーとルネ・ギッサール・ジュニアが各々担当。出演はスティーヴ・マックィーン、ジークフリート・ラウヒ、エルガ・アンデルセン、ロナルド・ライヒフント、リュック・メレンダ、そのほかレースの場面には38回ル・マン優勝者のリチャード・アットウッドなど十数人のプロ・レーサーが特別出演している。この映画に使われたレーシング・マシンは24台である。


1-17. ブリット  

監督 ピーター・イェーツ
出演 スティーヴ・マックイーンロバート・ヴォーンジャクリーン・ビセットサイモン・オークランドドン・ゴードン
1968年・アメリカ (ワーナー)

ロバート・L・パイクの原作を、アラン・R・トラストマンが脚色、イギリス演劇界の出身で、 「太陽と遊ぼう」 「大列車強盗団」 のピーター・イエーツが監督したアクション。撮影はウィリアム・A・フレイカー、音楽はラロ・シフリンが担当した。出演は「華麗なる賭け」 のスティーヴ・マックィーン、 「ナポレオン・ソロ」 シリーズのロバート・ヴォーン、 「甘い暴走」 のジャックリーン・ビセットほか。制作はフィリップ・ダントニ。


1-18. ゲッタウェイ(1972)

監督 サム・ペキンパー
出演 スティーヴ・マックイーンアリ・マッグローベン・ジョンソンサリー・ストラザーズアル・レッティエリ
1972年・アメリカ (東和)

ワイルドバンチ」 「わらの犬」 などの作品でバイオレンスの真髄を鮮明に捕らえたサム・ペキンパーが、 「ジュニア・ボナー 華麗なる挑戦」 に続いて再びスティーヴ・マックィーンとコンビを組み、組織に追われる男と女が必死で逃亡する姿を描く。製作はデビッド、フォスター、ミッチェル・プロウアー、脚色は 「生き残るヤツ」 のウォルター・ヒル、原作はジム・トンプソンの同名小説。撮影はルシエン・バラード、音楽はクインシー・ジョーンズ、編集はロバート・L・ウォルフが各々担当。出演はスティーヴ・マックィーン、アリ・マックグロー、ベン・ジョンソン、サリー・ストラザーズ、アル・レッティエリ、ボー・ホプキンス、ジョン・ブライソンなど。


1-19. シンシナティキッド

監督 ノーマン・ジュイソン
出演 スティーヴ・マックイーンエドワード・G・ロビンソンアン・マーグレットカール・マルデンチューズデイ・ウェルド
1965年・アメリカ (MGM)

リチャード・ジェサップの同名小説を、リング・ラードナー・ジュニアと、「博士の異常な愛情」 のテリー・サザーンが共同で脚色、「スリルのすべて」 のノーマン・ジュイソンが監督したギャンブラーのドラマ。撮影は「36時間」 のフィリップ・ラスロップ、音楽は「泥棒を消せ」 のラロ・シフリンが担当した。出演は「大脱走」 のスティーヴ・マックィーン、「シャイアン」 のカール・マルデン、「テスト・ハネムーン」 のチューズデイ・ウェルド、ほかにリップ・トーン、ジョーン・ブロンデル、ジェフ・コーリーなど。「いそしぎ」 のマーティン・ランソホフが製作した。


1-20. 華麗なる賭け

監督 ノーマン・ジュイソン
出演 スティーヴ・マックイーンフェイ・ダナウェイポール・バークジャック・ウェストンヤフェット・コットー
1968年・アメリカ (ユナイト)

アラン・R・トラストマンの脚本を、アカデミー受賞作「夜の大捜査線」 のノーマン・ジュイソンが製作・監督したアクション・コメディ。撮影はハスケル・ウェクスラー、音楽はミシェル・ルグランが担当している。出演は「砲艦サンパブロ」 のスティーヴ・マックィーン、「俺たちに明日はない」 のフェイ・ダナウェイ、「南海ピンク作戦」 のポール・バーク、「シンシナティキッド」 のジャック・ウェストン、ヤフェット・コットーなど。


1-21. トム・ホーン

監督 ウィリアム・ウィヤード
出演 スティーヴ・マックイーンリンダ・エヴァンスリチャード・ファーンズワースビリー・グリーン・ブッシュスリム・ピケンズ
1979年・アメリカ (ワーナー・ブラザース映画)

19世紀末の西部を舞台に、その名を轟かせた名うてのガンマン、トム・ホーンの厳しくも孤独な生涯を描く。製作総指揮はスティーヴ・マックィーン、製作はフレッド・ワイントローブ、監督はウィリアム・ウィヤード。トム・ホーン自らが書いた自伝を基にトーマス・マックグァーンとバッド・シュレイクが脚色。撮影はジョン・A・アロンゾ、音楽はアーネスト・ゴールド、編集はジョージ・グレンヴィル、特殊効果はフィル・コーレィが各々担当。出演はスティーヴ・マックィーン、リンダ・エヴァンス、リチャード・ファーンズワースワース、ビリー・グリーン・ブッシュ、スリム・ピケンズなど。


1-22. パピヨン

監督 フランクリン・J・シャフナー
出演 スティーヴ・マックイーンダスティン・ホフマンロバート・デマンウッドロー・パーフリードン・ゴードン
1973年・フランス (東和)

胸に蝶の刺青をしているところから“パピヨン”と呼ばれたアンリ・シャリエールが一九三一年、無実の罪で終身重労働を宣告され、南米仏領ギアナの刑務所に送られたが、数度に渡る脱獄を試みたのち、ベネズエラの市民権を得たという数奇な体験を綴った同名小説の映画化。製作は「リスボン特急」 のロベール・ドルフマンと「パットン大戦車軍団」 のフランクリン・J・シャフナー、製作総指揮はテッド・リッチモンド、監督はフランクリン・J・シャフナー、脚本は「ダラスの熱い日」 のダルトン・トランボとロレンツォ・センプル・ジュニア、撮影はフレッド・キーネカンプ、音楽はジェリー・ゴールドスミス、編集はロバート・スウィンクが各々担当。出演はスティーブ・マックイーン、ダスティン・ホフマン、ロバート・デマン、ウッドロー・パーフリー、ドン・ゴードン、アンソニー・ザービ、ヴィクター・ジョリー、ラトナ・アッサン、ウィリアム・スミザーズ、バーバラ・モリソン、ドン・ハンマーなど。日本語版監修は清水俊二。テクニカラー、パナビジョン、スーパー・シネラマ。


1-23. 大脱走

監督 ジョン・スタージェス
出演 スティーヴ・マックイーンジェームズ・ガーナーリチャード・アッテンボロージェームズ・ドナルドチャールズ・ブロンソン
1963年・アメリカ (ユナイテッド・アーチスツ)

第二次大戦中、ドイツの第3捕虜収容所に収容された連合軍将校たちが大脱走を敢行した史実を基にした脱走劇。スティーブ・マックィーンやジェームズ・ガーナーなど、数々の名優たちによる演技合戦が見もの。2004年にニュープリントでリバイバル公開。


1-24. 砲艦サンパブロ

監督 ロバート・ワイズ
出演 スティーヴ・マックイーンリチャード・アッテンボローリチャード・クレンナキャンディス・バーゲンマラヤット・アンドリアン
1966年・アメリカ (20世紀フォックス映画)

1942年にベスト・セラーとなったリチャード・マッケナの小説「サンパブロ号乗組員」を原作に、ロバート・アンダーソンが脚色、「サウンド・オブ・ミュージック」 のロバート・ワイズが製作・監督した。撮影は「荒野の悪魔」 のジョー・マクドナルド、音楽はジェリー・ゴールドスミス。出演は「ネバダ・スミス」 のスティーヴ・マックィーン、「グループ」 のキャンディス・バーゲン、「飛べ!フェニックス」 のリチャード・アッテンボローのほかリチャード・クレンナ、マラヤット・アンドリアン、マコ(岩松信)など。


1-25. タワーリング・インフェルノ 

監督 アーウィン・アレン
出演 スティーヴ・マックイーンポール・ニューマンウィリアム・ホールデンフェイ・ダナウェイフレッド・アステア
1974年・アメリカ (ワーナー・ブラザース映画=20世紀フォックス)  166分

サンフランシスコにそびえ立つ地上138階の超高層ビルの落成式の日、発電機の故障から発火、たちまちビルは炎の地獄と化した。製作はアーウィン・アレン、共同製作はシドニー・マーシャル、監督はジョン・ギラーミン、アクション・シークエンス監督はアーウィン・アレン、脚本はスターリング・シリファント、原作はリチャード・マーティン・スターンの「ザ・タワー」 、トーマス・N・スコーティアとフランク・M・ロビンソン共著の「ザ・グラス・インフェルノ」 、撮影はフレッド・コーネカンプ、アクション・シークエンス監督はジョセフ・バイロック、音楽はジョン・ウィリアムス(2)、編集はハロルド・クレスとカール・クレスが各々担当。出演はポール・ニューマン、スティーヴ・マックィーン、ウィリアム・ホールデン、フェイ・ダナウェイ、フレッド・アステア、スーザン・ブレークリー、リチャード・チェンバレン、ジェニファー・ジョーンズ、O・J・シンプソン、ロバート・ヴォーン、ロバート・ワグナー、スーザン・フランネリー、オーマン・バートンなど。


1-26. シシリアン(1969)

監督 アンリ・ヴェルヌイユ
出演 ジャン・ギャバンアラン・ドロンリノ・ヴァンチュライリーナ・デミックアメディオ・ナザーリ
1969年・フランス (20世紀フォックス)

シシリーの秘密結社マフィアの犯罪をめぐって展開されるフィルム・ノワール(暗黒映画)。「ダンケルク」 のジャック・ストラウスが製作を担当。監督は「サン・セバスチャンの攻防」 のアンリ・ヴェルヌイユ。オーギュスト・ル・ブルトンの原作を、「オー!」 のジョゼ・ジョヴァンニ、ピエール・ペルグリ、アンリ・ヴェルヌイユが共同脚色。撮影は「大反撃」 のアンリ・ドカエ、音楽は、「ウエスタン」 のエンニオ・モリコーネが担当。出演は「パリ大捜査網」 のジャン・ギャバン、「ジェフ」 のアラン・ドロン、「ベラクルスの男」 のリノ・ヴァンチュラ、「天使のいたずら」 のイリーナ・デミック、「オー!」 のシドニー・チャップリン、「雨あがりの天使」 のカレン・ブランゲルノン、アメディオ・ナザーリ、マルク・ポレル、イブ・ルフェーブルなど。


1-27. 評決

監督 シドニー・ルメット
出演 ポール・ニューマンシャーロット・ランプリングジャック・ウォーデンジェームズ・メイソンミロ・オシー
1982年・アメリカ (20世紀フォックス)

ボストンの病院で起こった不正事件をめぐる裁判をきっかけに、教会と法曹界を相手に正義を貫こうと体を張る中年弁護士の、自らの立ち直りを賭けた必死の姿を描く。エクゼクティブ・プロデューサーはバート・ハリス、製作は「JAWS・ジョーズ」 のリチャード・D・ザナックとデイヴィッド・ブラウン、監督は「プリンス・オブ・シティ」 のシドニー・ルメット。バリー・リードのベストセラー小説を基に「郵便配達は二度ベルを鳴らす」 のデイヴィッド・マメットが脚色。撮影は「プリンス・オブ・シティ」 のアンジェイ・バートコウィアク、音楽はジョニー・マンデル、編集はピーター・フランク、美術はジョン・キャサーダ、コスチューム・デザイナーはアンナ・ヒル・ジョンストンが各々担当。出演はポール・ニューマン、シャーロット・ランプリング、ジャック・ウォーデン、ジェームズ・メイスン、ミロ・オシア、エドワード・ビンズ、ジュリー・ボヴァッソ、リンゼイ・クルーズなど。


1-28. 知りすぎていた男

監督 アルフレッド・ヒッチコック
出演 ジェームズ・スチュアートドリス・デイブレンダ・デ・バンジーバーナード・マイルスラルフ・トルーマン
1956年・アメリカ (パラマウント映画)

英国時代にヒッチコックが作った「暗殺者の家」 の再映画化で、原作はチャールズ・ベネットとP・B・ウィンダム・ルイス。脚色は「ハリーの災難」 のジョン・マイケル・ヘイズとアンガス・マクフェイル、撮影監督は、「ハリーの災難」 のロバート・バークス。音楽はバーナード・ハーマン。主演は「カービン銃第1号」 のジェームズ・スチュアートと「情欲の悪魔」 のドリス・デイ。


1-29. 勝手にしやがれ(1959) 

監督 ジャン=リュック・ゴダール
出演 ジーン・セバーグジャン・ポール・ベルモンド
1959年・フランス (新外映)

大人は判ってくれない」 のフランソワ・トリュフォーのオリジナル・シナリオを映画評論家出身のジャン・リュック・ゴダールが監督し、「いとこ同志」 のクロード・シャブロルが監修した。撮影はラウール・クタール、音楽をマルシャル・ソラールが担当。出演は「悲しみよこんにちは」 のジーン・セバーグ、「危険な曲り角」 のジャン・ポール・ベルモンド。製作ジョルジュ・ド・ボールガール。


1-30. 秋のソナタ

監督 イングマール・ベルイマン
出演 イングリッド・バーグマンリヴ・ウルマンレナ・ニーマンハルヴァール・ビョルク
1978年・スウェーデン (東宝東和)

異なった環境で生活をする母と娘の微妙な絆を描く。監督・脚本は「或る結婚の風景」 のイングマール・ベルイマン、撮影はスヴェン・ニクヴィスト、編集はシルヴィア・イングマーシッドッテルが各々担当。出演はイングリッド・バーグマン、リヴ・ウルマン、レナ・ニーマン、ハルヴァール・ビョルク、エルランド・ヨセフソン、グンナール・ビヨルンストランドなど。


1-31. リトル・ミス・サンシャイン

監督 ヴァレリー・ファリス
出演 アビゲイル・ブレスリングレッグ・キニアポール・ダノアラン・アーキントニ・コレット
2006年・アメリカ (20世紀フォックス)

ブラックな笑い満載で、米国サンダンス映画祭で喝采を浴びた、家族の絆の再生を描くロードムービー。MTV出身のディレクター夫婦、デイトン&ファリスの劇場デビュー作。


1-32. めまい 

監督 アルフレッド・ヒッチコック
出演 ジェームズ・スチュアートキム・ノヴァクバーバラ・ベル・ゲデストム・ヘルモア
1958年・アメリカ (パラマウント) 129分

「間違えられた男」 につづくアルフレッド・ヒッチコック監督のスリラー。クルウゾーの 「悪魔のような女」 の原作を書いたピエール・ボアローと、トーマス・ナルスジャックの共作小説から、アレック・コッペルと 「モンテカルロ物語」 サム・テイラーが共同脚色した、伝奇的なロマンとニューロティックなスリラー手法をないまぜた一編。撮影監督は 「間違えられた男」 「ハリーの災難」 のロバート・バークス。サンフランシスコ周辺の風光がロケによって生かされている。音楽はバーナード・ハーマン。出演者は 「知りすぎていた男」 「翼よ!あれが巴里の灯だ」 のジェームズ・スチュアートに 「愛情物語」 「夜の豹」 のキム・ノヴァクが顔を合わせる他、 「暗黒の恐怖」 のバーバラ・ベル・ゲデス、 「バラの肌着」 のトム・ヘルモア等。キム・ノヴァクは2つの役柄を演じわけてみせる。製作はヒッチコック自身。 「悲しみよこんにちは」 のソール・バスがタイトル・デザインを担当している。


1-33. コンタクト

監督 ロバート・ゼメキス
出演 ジョディ・フォスターマシュー・マコノヒージョン・ハートジェームズ・ウッズトム・スケリット
1997年・アメリカ (ワーナー・ブラザース映画)

地球外の知的生命体と接触した女性の姿を描くSF超大作。科学と宗教、頭脳と心、ヒロインの心の成長、恋人たちの物語などさまざまな要素を盛り込んだ多面的な物語の構造が魅力。96年に他界した宇宙科学者カール・セイガンの同名小説(邦訳・新潮文庫)に基づき、セイガンと妻アン・ドルーヤンが映画用原案を作り(共同製作も)、 「フック」 のジェームズ・V・ハートと「マンハッタン花物語」 のマイケル・ゴールデンバーグが脚色。監督には「フォレスト・ガンプ 一期一会」 のロバート・ゼメキスがあたった。製作はゼメキスと、彼のほとんどの作品に参加しているスティーヴ・スターキー、製作総指揮は 「9か月」 のジョーン・ブラッドショウと 「素晴らしき日」 のリンダ・オブスト。撮影は 「フォレスト・ガンプ」 「夕べの星」 のドン・バージェス、音楽は 「フォレスト・ガンプ」 などゼメキスとは名コンビのアラン・シルヴェストリ、美術は 「キルトに綴る愛」 のエド・バリュー、編集は 「バードゲージ」 のアーサー・シュミット、衣裳は 「フォレスト・ガンプ」 のジョアンナ・ジョンストン、主演は 「ネル」 のジョディ・フォスター。共演は 「評決のとき」 のマシュー・マコノヘイ、 「ニクソン」 のジェームズ・ウッズ、 「カウガール・ブルース」 のジョン・ハート、「リバー・ランズ・スルー・イット」 のトム・スケリット、 「TINA ティナ」 のアンジェラ・バセット、 「ヒート」 のウィリアム・フィクナー、 「ボディ・バンク」 のデイヴィッド・モース、 「ウェインズ・ワールド」 のロブ・ロウほか。


1-34. マーニー

監督 アルフレッド・ヒッチコック
出演 ティッピー・ヘドレンショーン・コネリーダイアン・ベーカールイーズ・ラサムアラン・ネイピア
1964年・アメリカ (ユニヴァーサル)

ウインストン・グラハムの原作をジェイ・プレッソン・アレンが脚色、「」 のアルフレッド・ヒッチコックが製作・演出したミステリー・ドラマ。撮影はロバート・バークス、音楽はバーナード・ハーマンが担当した。出演は「」 のティッピー・ヘドレン、「わらの女」 のショーン・コネリー、「逆転」 のダイアン・ベーカーほかに、アラン・ネイピア、ルイーズ・ラサム、マーティン・ゲーベルなど。


1-35. マイ・フェア・レディ

監督 ジョージ・キューカー
出演 オードリー・ヘップバーンレックス・ハリソンスタンリー・ホロウェイウィルフリッド・ハイド・ホワイトジェレミー・ブレット
1964年・アメリカ (ワーナー・ブラザース)

ジョージ・バーナード・ショウの「ピグマリオン」 をミュージカルに脚色(作詞)した「恋のてほどき」 のアラン・ジェイ・ラーナーが脚色。「スタア誕生(1954)」 のジョージ・キューカーが演出したミュージカル。撮影はハリー・ストラドリング、音楽はアラン・ジェイ・ラーナーの作詞、舞台と同じくフレデリック・ロー及びアンドレ・プレヴィンが作曲をそれぞれ担当した。出演は「クレオパトラ(1963)」 のレックス・ハリソン、「シャレード」 のオードリー・ヘップバーン、舞台で同じ役を演じたスタンレー・ハロウェイ、「恋をしましょう(1960)」 のウィルフリッド・ハイド・ホワイト、ジェレミー・ブレットなど。


1-36. 裏窓 

監督 アルフレッド・ヒッチコック
出演 ジェームズ・スチュアートグレース・ケリーウェンデル・コーリーセルマ・リッターレイモンド・バー
1954年・アメリカ (パラマウント映画会社)  114分

ダイヤルMを廻せ!」 のアルフレッド・ヒッチコックが製作監督するスリラーで、「幻の女」 のコーネル・ウールリッチの原作をジョン・マイケル・ヘイズが脚色した。テクニカラー撮影は「ダイヤルMを廻せ!」 のロバート・バークス、音楽は「炎と剣」 のフランツ・ワックスマンの担当。「遠い国」 のジェームズ・ステュワート、「ダイヤルMを廻せ!」 のグレイス・ケリー、「北の狼」 のウェンデル・コーリー、セルマ・リッター、レイモンド・バー、ジュディス・イヴリンなどが出演する。


1-37. 菩提樹

監督 ヴォルフガング・リーベンアイナー
出演 ルート・ロイヴェリックハンス・ホルトヨゼフ・マインラートミハエル・アンデ
1956年・西ドイツ (新外映)

修道女から男爵夫人となり、七人の子供とともにトラップ合唱隊をつくったマリア・アウグストの波乱に満ちた若き日を描いた音楽映画。ゲオルク・フルダレックの脚本により、俳優出身で戦前から監督をしていたヴォルフガング・リーベンアイナーが監督した。撮影はウェルナー・クリーン、音楽はフランツ・グローテ。主演は舞台出身のハンス・ホルト、ルート・ロイヴェリックの二人。


1-38. 続・菩提樹

監督 ヴォルフガング・リーベンアイナー
出演 ルート・ロイヴェリックハンス・ホルトヨゼフ・マインラートウォルフガング・ヴァール
1959年・西ドイツ (映配)

好評を博した「菩提樹」 の続篇。トラップ一家のアメリカでの生活が描かれる。前篇と同じく監督はヴォルフガング・リーベンアイナーで、撮影のウェルナー・クリーン、音楽のフランツ・グローテも前篇と同じ。脚本を「戦場の叫び」 のヘルベルト・ライネッカーが担当している。出演するのも「鉄条網」 のルート・ロイヴェリックをはじめ、ミハエル・アンデ、ハンス・ホルト等前篇と同じ。製作ハインツ・アーベル。


1-39. サイコ  

監督 アルフレッド・ヒッチコック
出演 アンソニー・パーキンスヴェラ・マイルズジョン・ギャビンマーティン・バルサムジョン・マッキンタイア
1960年・アメリカ (パラマウント)

アルフレッド・ヒッチコック監督作品。原作はロバート・ブロックの推理小説。脚色を「黒い蘭」 のジョセフ・ステファノがうけもつ。撮影と音楽はジョン・L・ラッセルとバーナード・ハーマンがそれぞれ担当。出演は「のっぽ物語」 のアンソニー・パーキンスのほかジョン・ギャビン、ジャネット・リー、ベラ・マイルズら。製作もヒッチコック。最初の邦題は「サイコ−異常心理−」 。


1-40. セルピコ

監督 シドニー・ルメット
出演 アル・パチーノジョン・ランドルフジャック・キホービフ・マクガイアバーバラ・イーダ・ヤング
1973年・アメリカ (パラマウント映画=CIC)

ニューヨーク市警察に根強くはびこっている腐敗、汚職にたった1人で挑戦した正義の男“セルピコ”の苦難の物語。製作はマーティン・ブレッグマン、監督はシドニー・ルメット、ピーター・マースの原作をウォルド・ソルトとノーマン・ウェクスラーが脚本化、撮影はアーサー・J・オーニッツ、音楽はミキス・テオドラキスが各々担当。出演はアル・パチーノ、ジョン・ランドルフ、ジャック・キホー、ビフ・マクガイア、バーバラ・イーダ・ヤング、コーネリア・シャープ、トニー・ロバーツ、エド・グローバーなど。


1-41. 大いなる西部

監督 ウィリアム・ワイラー
出演 グレゴリー・ペックジーン・シモンズキャロル・ベイカーチャールトン・ヘストンバール・アイヴス
1958年・アメリカ (松竹=ユナイテッド・アーチスツ)

「友情ある説得」 のウィリアム・ワイラー監督が、 「西部の男」 以来18年ぶりで監督した西部劇。サタディ・アヴニング・ポストに連載されたドナルド・ハミルトンの原作をジェームズ・R・ウェッブとサイ・バーレット、ロバート・ワイルダーの3人が共同で脚本化。撮影監督は 「誇りと情熱」 のフランツ・プラナー。カリフォルニア州ストクトン附近のドレイス牧場一帯と、モジャヴ砂漠がロケ地に選ばれ、広大な野外シーンが常に心してとり入れられている。音楽はジェローム・モロス。タイトル・デザインを 「八十日間世界一周」 「めまい」 のソール・バスが受けもっている。出演者はワイラーと共にプロデュースもしている 「無頼の群」 のグレゴリー・ペックに、 「ベビイドール」 のキャロル・ベイカー、 「黒い罠」 のチャールトン・ヘストン、「野郎どもと女たち」 のジーン・シモンズ、 「楡の木陰の欲望」 のバール・アイヴス、 「軍法会議(1956)」 のチャールズ・ビックフォード、チャック・コナーズ、メキシコ俳優アルフォンソ・ベザヤ等。製作ウィリアム・ワイラーとグレゴリー・ペック。


1-42. 身代金

監督 ロン・ハワード
出演 メル・ギブソンレネ・ルッソブローリー・ノルティゲイリー・シニーズデルロイ・リンド
1996年・アメリカ (ブエナ ビスタ インターナショナル ジャパン)

一人息子を誘拐した犯人と戦う父親の行動を描いたサスペンス。身代金を巡るアイディア、巧みなストーリー・テリングでサスペンスを醸し出す演出の手腕が見どころ。グレン・フォード主演、アレックス・シーガル監督の 「誘拐」 (56)を、 「アポロ13」 のロン・ハワードの監督でリメイク。アレクザンダー・イグノンの原案を基に、 「クロッカーズ」 のリチャード・プライスが脚本を執筆。製作は 「マイ・ルーム」 のスコット・ルーディンと 「ナッティ・プロフェッサー クランプ教授の場合」 のほかハワード作品のほとんどを手掛けているブライアン・グレイザー、 「恋の闇 愛の光」 のB・キプリング・ハゴピアンの共同。製作総指揮のトッド・ハロウェル、音楽のジェームズ・ホーナー、美術のマイケル・コレンブリス、編集のダン・ハンリーとマイク・ヒルは 「アポロ13」 に続いての参加。撮影は 「トリコロール 赤の愛」 のピョートル・ソボシンスキ。衣裳は 「ザ・ファン」 「カジノ」 のリタ・ライアック。主演は 「リーサル・ウェポン3」 以来の共演となる、 「ブレイブハート」 のメル・ギブソンと 「ゲット・ショーティ」 のレネ・ルッソ。共演は 「アポロ13」 のゲイリー・シニーズ、 「ブロークン・アロー」 のデルロイ・リンド、 「I SHOT ANDY WARHOL」 のリリ・テイラー、 「マッド・ラブ」 のリーヴ・シュライバー、ポップス・グループ〈ニュー・キッズ・オン・ザ・ブロック〉のメンバーだったドニー・ウォルバーグ、 「ナチュラル・ボーン・キラーズ」 のエヴァン・ハンドラー、俳優ニック・ノルティの実子である子役のブローリー・ノルティ、 「クルーレス」 のダン・ヘダヤほか。


1-43. ピノイ・サンデー

監督 ウィ・ディン・ホー
出演 エピィ・キソンバヤニ・アグバヤニアレッサンドラ・デ・ロッシメリル・ソリアーノジュリア・チェン
2009年・台湾、日本、フィリピン、フランス ()

台湾における外国人出稼ぎ労働者の現実と、見果てぬ夢をコメディーで描いたロード・ムービー。第10回NHKアジア・フィルム・フェスティバルにて上映。


1-44. トゥルー・ヌーン

監督 ノシール・サイードフ
出演 イワノビチ:ユーリー・ナザーロフナシバ・シャリポワナスリディン・ヌリディノフ
2009年・タジキスタン

ソ連崩壊の少し前。タジキスタンとウズベキスタンの境近くに二つの村があり、人々は仲良く暮らしていた。上の村の気象観測所に駐在するロシア人キリル・イワノビチは、遠く離れた家族のもとに戻りたがっていたものの、叶わずにいた。 弟子としてかわいがっている美しい村娘ニルファが下の村に嫁ぐことになり宴の準備が進む中、二つの村の間にたいへんなことが起こる。村の人々のために奔走するキリル。やがて婚礼の日が訪れ、花嫁が下の村に向かう正午がやってくるのだが……。


1-45. キャプテン アブ・ラーイド

監督 アミン・マタルカ
出演 ナディム・サワルハラナ・スルターンガンディー・サーベル
2007年・ヨルダン

アンマンの国際空港で清掃員として働くアブ・ラーイドは妻にも先立たれ、おだやかな老いの日々を過ごしていた。そんなある日、ゴミ箱からパイロットの帽子を拾って家に持ち帰ったことで彼の暮らしが少し変わる。アブ・ラーイドを本物の機長だと思いこんだ子供たちに本で読み知った外国の話をするようになり、決して豊かではない彼らの生活に関わるようになっていくのだった。子供たちの1人ムラードは、アブ・ラーイドが偽機長だと主張する。しかしムラードは父親の暴力に人知れず苦しんでいた。


1-46. 軽蔑

監督 ジャン=リュック・ゴダール
出演 ブリジット・バルドーミシェル・ピコリジャック・パランスジョルジア・モルフリッツ・ラング
1963年・フランス・イタリア

女優カミーユ・ジャヴァル(ブリジット・バルドー)と脚本家のポール・ジャヴァル(ミシェル・ピッコリ)は夫婦である。夜、ふたりのアパルトマンのベッドルームでの会話は無意味、でもそれは夫婦らしいものであった。 翌朝、ポールはアメリカから来た映画プロデューサー、ジェレミー・プロコシュ(ジャック・パランス)と会った。ジェレミーはフリッツ・ラング(本人)が現在撮影中の映画『オデュッセイア』があまりにも難解であるとし、この脚本のリライトをポールに発注してきた。昼になって、カミーユが現れ、夫妻はジェレミーに自宅に誘われた。自宅でジェレミーは、カミーユをカプリ島でのロケーション撮影に来ないかと言う。それは夫が決めること、とカミーユは答えた。


1-47. パリは霧にぬれて/雨の訪問者

パリは霧にぬれて

監督 ルネ・クレマン
出演 フェイ・ダナウェイフランク・ランジェラバーバラ・パーキンスカレン・ブランゲルノンレイモン・ジェローム
1971年・フランス (東和)

現代の高度に発達した産業社会の緊張によって生み出される不安と恐怖に苛まれ疲弊する現代人の心理状態を描出するサスペンス・ドラマ。製作はロベール・ドルフマン、監督は「雨の訪問者」 のルネ・クレマン、アーサー・カバノーの小説「子供たちがいなくなった」をクレマンと「黒衣の花嫁」 のダニエル・ブーランジェが共同脚色、シナリオはシドニー・ブックマンとエリナー・ペリーの共同、撮影はアンドレア・ヴァインディング、音楽はジルベール・ベコーが各々担当。出演は「小さな巨人」 のフェイ・ダナウェイ、「わが愛は消え去りて」 のフランク・ランジェラ、「哀愁の花びら」 のバーバラ・パーキンス、カレン・ブランゲルノン、レイモン・ジェローム、モーリス・ロネなど。


雨の訪問者

監督 ルネ・クレマン
出演 チャールズ・ブロンソンマルレーヌ・ジョベールジル・アイアランドマーク・マッツァガブリエレ・ティンティ
1970年・フランス (日本ヘラルド映画)

雨の降るある日、不気味な男が訪れ、ひとりの女が殺人事件にまきこまれて行く。製作は「さらば友よ」 のセルジュ・シルベルマン、監督は「パリは燃えているか」 のルネ・クレマン。脚本は、フランス推理小説界の第一人者である「シンデレラの罠」 のジャン・セバスチャン・ジャプリゾのオリジナル。撮影はアンドレア・ヴァインディング、音楽は「白い恋人たち」 のフランシス・レイ、編集はフランソワーズ・ジャヴェがそれぞれ担当。出演は「さらば友よ」 のチャールズ・ブロンソン、「ある日アンヌは」 のマルレーヌ・ジョベール、「野性の眼」 のガブリエレ・テンティ、ジル・アイアランド、マーク・マッツァ、ジャン・ガヴァンなど。



1-48. ホリデイ

監督 ナンシー・マイヤーズ
出演 キャメロン・ディアスケイト・ウィンスレットジュード・ロウジャック・ブラックイーライ・ウォラック
2006年・アメリカ (UIP)

C・ディアスとJ・ロウ、K・ウィンスレットとJ・ブラック。英米で2組のカップルの恋が同時進行する大人のラブ・ストーリー。監督は「恋愛適齢期」 のナンシー・メイヤーズ。