37-1. パイレーツ・オブ・カリビアン 生命の泉 (吹替)

監督 ロブ・マーシャル
出演 ジョニー・デップペネロペ・クルスジェフリー・ラッシュイアン・マクシェーンケヴィン・マクナリー
2011年・アメリカ (ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン) 114/141分

解説
ジョニー・デップ主演の大ヒットシリーズの4年ぶりとなる第4弾。ペネロペ・クルス扮するセクシーな女海賊アンジェリカなど新たなキャラクターを迎え、史上最強の敵“黒ひげ”とジャック・スパロウとの対決を壮大なスケールで描き出す。監督は前3作のゴア・ヴァービンスキーから、 「シカゴ」 のロブ・マーシャルにバトンタッチ。

ストーリー
キャプテン・ジャック・スパロウ(ジョニー・デップ)が漕ぎ出す新たな航海。それは、永遠の生命をもたらすという伝説の“生命の泉”を探す旅だった。禁断の宝を求めて、実在した史上最恐の海賊“黒ひげ”(イアン・マクシェーン)、いまや英国海軍に寝返った元海賊でジャックの宿敵バルボッサ(ジェフリー・ラッシュ)たちが動き出す。さらに、ジャックの前に姿を現したのは、かつて愛した女海賊アンジェリカ(ペネロペ・クルス)だった。それぞれの野望と裏切りが渦巻く中、伝説の泉の鍵を握る人魚シレーナと、若き宣教師フィリップは出会い、決して叶うはずのない恋に落ちる……。幾重にも仕掛けられた罠と謎を解き明かし、“生命の泉”に辿り着くのはジャックか?それとも……?




37-2. 顔のないスパイ (The Double)  (吹替)

監督 マイケル・ブラント
出演 リチャード・ギアトファー・グレイススティーヴン・モイヤーオデット・ユーストマンスタナ・カティック
2011年・アメリカ (クロックワークス) 94/98分

解説
ウォンテッド」 の脚本家マイケル・ブラントが監督を務めた、リチャード・ギア&トファー・グレイス主演のサスペンス・アクション。冷戦時代の元CIA諜報員と若きFBI捜査官が、上院議員暗殺の犯人とされる旧ソ連の伝説のスパイを追う様が描かれる。謎が二転三転するプロットから最後まで目が離せない。

ストーリー
メキシコ、アメリカに隣接するソノーラ砂漠。国境警備員を殺害し、アメリカに渡ろうとする一団がいた――。6ケ月後、ワシントンで、ロシアと密接な関係を持つダーデン上院議員が暗殺、その手口から浮かび上がったのは、死んだはずのソビエトの伝説のスパイ“カシウス”の痕跡だった。CIA長官ハイランド(マーティン・シーン)は、カシウスをリーダーとする暗殺集団“カシウス7”の追跡にキャリアを捧げ、今は引退した元エージェントのポール・シェファーソン(リチャード・ギア)を呼び戻し、議員を内偵していたFBIの若手捜査官ベン・ギアリー(トファー・グレイス)と共に事件解決にあたらせる。ポールは、すでにカシウスは死亡、議員殺害も模倣犯によるものと考えていたが、渋々捜査に協力。一方、カシウスに魅せられ、大学で彼についての修士論文も書いているベンは、カシウスが殺しを復活させたと確信する。そんな中、2人はかつてポールが射殺したはずの“カシウス7”の一人、ブルータス(スティーヴン・モイヤー)がまだ獄中で生きていることを知る。ポールは、カシウスの死を証明するため、ベンを連れ刑務所へ赴くが、ブルータスから、暗殺者の掟を破ったため、カシウスにはある“罰”が下されたことを聞かされる。そして2人が帰った直後、情報と引き換えに入手したラジオの電池を飲み込み病院へ運ばれたブルータスは、見事脱走に成功。だがカシウスを名乗る男に捕まり惨殺される。現場にはポールの姿があった……。カシウスの魔の手は、ベンにも伸びていた。家族のいないポールは、自分と違い守るべき者がいるベンに捜査から外れるよう命じるが、カシウス逮捕にこだわるベンは全く聞く耳を持たない。そんな中、半年前の国境警備員殺害事件の際に奪われた車が発見される。監視カメラに映っていたのは、元特殊部隊でKGBのボズロスキー(テイマー・ハッサン)の姿だった。彼とカシウスが同じ時期に表舞台から姿を消し、20年後に再び出現したことから、本部ではカシウス=ボズロスキーの線で捜査が進められていく。しかしベンは、過去の事件の検証から、カシウスの真の正体に気づく。一方、ポールも最後の落とし前をつけるため、ボズロスキーの元へ向かっていた……。




37-3. ハムナプトラ2 黄金のピラミッド (The Mummy Returns)  

監督 スティーヴン・ソマーズ
出演 ブレンダン・フレイザーレイチェル・ワイズジョン・ハナーフレディ・ボースアーノルド・ボズルー
2001年・アメリカ (UIP) 130分

解説
全米公開されるやいなや記録的な大ヒットをカッ飛ばした人気シリーズ第2弾が日本上陸。最新VFXを駆使した奇想天外な見せ場が、ノンストップで炸裂する痛快作だ。

ストーリー
1933年。リック(ブレンダン・フレイザー)とエヴリン(レイチェル・ワイズ)が死者の都ハムナプトラから九死に一生をえて帰還してから10年が経っていた。袋一杯の黄金のおかげで豪邸をかまえ、9歳になる息子アレックス(フレディ・ボース)にも恵まれ、リッチな結婚生活を送る二人。そんなある日、二人は、幻の地に存在する黄金のピラミッドの場所を知らせる不思議なブレスレットを見つける。そして、何も知らずにそのブレスレットをはめたアレックスが誘拐されてしまう。彼を救うため、リックとエヴリン、そしてエヴリンの兄ジョナサン(ジョン・ハナ)はエジプトの秘境に向かった。そんな彼らに、現代に甦り世界を征服しようとしていたイムホテップ(アーノルド・ヴォスルー)と、五千年の時を経て復活した大巨人スコーピオン・キング(ザ・ロック)が襲いかかる。しかしリックたちは強敵を撃退し、無事アレックスを救い出すのだった。





37-4. ハムナプトラ3 呪われた皇帝の秘宝 (吹替)

監督 ロブ・コーエン
出演 ブレンダン・フレイザーマリア・ベロジョン・ハナールーク・フォードジェット・リー
2008年・アメリカ (東宝東和) 112分

解説
人気アクション・アドベンチャーのシリーズ最新作。中国に舞台を移し、元傭兵の主人公リックが、皇帝のミイラを相手に巨大ダイヤをめぐる神秘とスリルに満ちた冒険を展開!

ストーリー
古代中国。魔力を持つ皇帝(ジェット・リー)は不死の力を求めて、呪術師の娘ツイ・ユアン(ミシェル・ヨー)とミン・グオ将軍を旅立たせる。ユアンは不死の魔術を発見し都に戻るが、彼女と恋仲になったミンは皇帝により処刑される。ユアンは皇帝と臣下を呪いで陶器に変え、姿を消す。約2千年後の1946年、ロンドン。リック・オコーネル(ブレンダン・フレイザー)と妻エヴリン(マリア・ベロ)の元に、持ち主を不死の泉に導くと言うブルー・ダイヤ<シャングリラの眼>を上海の博物館に返還する任務が下る。そのころ息子アレックス(ルーク・フォード)は親に内緒で大学を中退し、中国で皇帝陵を発掘する偉業を達成していた。上海でエヴリンの兄ジョナサンが経営するナイトクラブに行ったリックたちは、アレックスと鉢合わせる。翌日、博物館の館長ウィルソンは、中国を最強国にしようと目論むヤン将軍(アンソニー・ウォン)と共謀し、<シャングリラの眼>を使って皇帝を復活させようとしていた。リックたちは阻止を試みるが、ヤンは復活した皇帝を連れ逃走する。アレックスは中国人女性リン(イザベラ・リョン)と出会う。皇帝陵を見張ってきた家族の末裔である彼女は、<シャングリラの眼>を手に入れた皇帝がシャングリラにある不死の泉の霊水を飲めば、軍隊を呼び覚ます力を得ると話す。オコーネル一家は、シャングリラの入口があるヒマラヤに向かう。一家は入口で皇帝たちを待ち伏せするが、皇帝の投げた剣でリックが重傷を負う。シャングリラに着いたリックたちは、不死の泉の力で生き延びたユアンと出会う。リンはユアンの娘だった。泉の力でリックは生き延びるが、皇帝も完全に蘇る。皇帝は3つの頭を持つ龍に変身し、軍隊を復活させるため皇帝陵に飛んでいく。ユアンは、皇帝により万里の長城の地下に封印された兵士たちを甦らせ、戦わせる。反皇帝軍と皇帝軍が戦いを繰り広げる一方、ユアンから魔法の龍剣を引き継いだリックとアレックスは、皇帝の息の根を止めようとするが……。




37-5. スラップ・ショット (Slap Shot)  

監督 ジョージ・ロイ・ヒル
出演 ポール・ニューマンストロザー・マーティンマイケル・オントキーンジェニファー・ウォーレンリンゼイ・クローズ
1977年・アメリカ (ユニヴァーサル=CIC) 124分

解説
アイスホッケーのマイナー・チームがくりひろげる殺戮戦を描く。製作はロバート・J・ワンシュとスティーブン・フリードマン監督は 「スティング」 のジョージ・ロイ・ヒル、脚本はナンシー・ダウド、撮影はヴィクター・J・ケンパー、音楽監修はエルマー・バーンスタインが各々担当。出演はポール・ニューマン、ストロザー・マーティン、マイケル・オントキーン、シェニファー・ウォーレン、リンゼイ・ルクーズ、ジェリー・ハウザー、ジェフ・カールソン、スティーヴ・カールソン、デイヴィッド・ハンソンなど。

ストーリー
全米プロ・アイスホッケーのマイナー・リーグのチャールズタウン・チーフスは最下位の三流選手のチーム。選手兼コーチのレジ(ポール・ニューマン)は頭がいたい。しかもスポンサーの鉄工場が不況で閉鎖するため、おさきまっくらだ。レジとネッド(マイケル・オントキーン)の2人はチームの解散を覚悟するが、マネージャーのジョー(ストロザー・マーティン)は、解散どころか新しく3人を採用。この3人組、名前はジャック(デイヴィッド・ハンソン)、スティーブ(スティーヴ・カールソン)、そしてジェフ(ジェフ・カールソン)。モジャモジャ頭のガラの悪い馬鹿連中。世も末だ。レジの私生活の方もうまくない。女房のフランシーヌ(ジェニファー・ウォーレン)とは別居中で、元どうりは不可能。さてネッドの方も女房リリー(リンゼイ・クルーズ)と別居中。翌日の試合も負け。そして数日後の試合の時、レジは相手チームのゴールキーパーに、「お前の女房はレズだ」とののしり、乱闘して勝利をものにする。その日をさかいに、チーフスのチームの売り物は暴力となった。なかでも例の3人組のメタメタは素晴らしく、チームは連勝につぐ連勝。血をみてファンは熱狂した。そんなある日、レジは現オーナーを訪ねる。チームの今後につき話し合うためだ。連勝のチームなのだから、何んとか未来は明るそうだ。しかし、オーナーが、今までチームを持っていたのは、税金対策のためだった。黒字のチームはもういらない。その夜、優勝決戦が開始された。最後の試合こそクリーンに??、でも相手チームは悪ばかりだ。再び血の世界。チーフスはしかしクリーン精神を守る。ブーブーいう観客。と、突然ネットがリングせましとストリップを始め、かくしてチーフスは今度はエロで勝利をおさめるのであった。





37-6. 怪盗グルーのミニオン危機一発 (Despicable Me 2)  (吹替)

監督 クリス・ルノー
出演 スティーヴ・カレルクリステン・ウィグベンジャミン・ブラットミランダ・コスグローヴラッセル・ブランド
2013年・アメリカ (東宝東和) 92分  (3D)

解説
まるで遊園地のアトラクションのような迫力満点のアクションが全編で繰り広げられ、世界中で大ヒットを記録したアドベンチャーアニメの続編。かつて大悪党を目指すも、三姉妹を引き取り、よき父親になろうとしていた怪盗が、再びトラブルに巻き込まれていく姿をコミカルに描く。彼の相棒で謎の生物ミニオンがスクリーン狭しと大暴れ。

ストーリー
孤児三姉妹の父親となったグルー(声:スティーヴ・カレル)は悪党稼業から足を洗い、バナナが大好物の謎の黄色い生物ミニオンたちに支えられながら、マイホームパパになる努力をしていた。ある日、世界レベルで悪と戦う超極秘組織“反悪人同盟”に引き抜かれたグルーは、相棒の美人捜査官ルーシー(クリステン・ウィグ)とともに捜査にあたることになる。そんな折、ミニオンたちが、彼の家から何者かによってさらわれてしまう……。





37-7. 仁義 (Le Cercle Rouge)  

監督 ジャン・ピエール・メルヴィル
出演 アラン・ドロンイヴ・モンタンフランソワ・ペリエアンドレ・ブールビルジャン・マリア・ヴォロンテ
1970年・フランス (東和) 141分

解説
決して会ってはならぬ五人の男が、運命の糸に繰られて対決へ追いこまれる。友情と裏切りがあやなす意地と仁義の男の世界の物語。製作ロベール・ドルフマン、監督・脚本は、 「影の軍隊」 のジャン・ピエール・メルヴィル、撮影を 「サムライ」 のアンリ・ドカエ、音楽は 「シェルブールの雨傘」 のミシェル・ルグラン、出演は 「ボルサリーノ」 のアラン・ドロン、 「パリのめぐり逢い」 のイヴ・モンタン、 「サムライ」 のフランンワ・ペリエ、 「クリスマス・ツリー」 のブールビル、 「血斗のジャンゴ」 のジャン・マリア・ヴォロンテなど。

ストーリー
マルセイユ??パリ間の夜行列車のコンパートメント内、一人は刑事=マッティ(ブールビル)、一人は容疑者=ボーゲル(G・M・ヴォロンテ)。マッティが寝入るとボーゲルは安全ピンを取り出し、針の先をヒン曲げ手錠の鍵穴にさしこんだ……。マルセイユから程遠くない刑務所。年期開け近くもう出獄というコレー(A・ドロン)に古顔の看守が宝石店を襲う仕事をもちかけていた。しかし、彼は「別に大きな仕事をしなくとも俺は食える」と断った。コレーには仲間のリコ(A・エキナン)に“貸し”があったのだ。出所後、彼がくらい込んでいる間に勢力を伸ばしたリコを訪ね“貸し”を求めたがリコは言を左右にして断わる。コレーは一喝してかなりの札束をものにした。リコの追手を背後に古巣パリへ向かったコレーの車のトランクに、突っ走る列車から脱出したボーゲルが偶然もぐり込んできた。勿論、マッティの追求は随所の非常線、検問所に及んでいた。が、危機はリコの追手が先だった。コレーが捕えられた時、ボーゲルの凄腕が披露された。二人は友情を深めたが、困ったことに敵と共に札束が穴だらけになり一文ナシとなったのだった。コレーの脳裏裡にいつかの看守の話??パリの高級宝石店の話が浮かんだ。厳重な防護設備を破るには、射撃の名人が必要だった。ボーゲルの昔の仲間で元警官=ジャンセン(Y・モンタン)が呼出される。「仕事を手伝ってもらいたい」「よかろう」。計画は順調に進み出した。一方、マッティも黙ってはいなかった。彼はかねて親しいヤクザの一人、サンティ(F・ペリエ)を訪ねた。サンティが“イヌは嫌だ”と断わると、一計を案じ、彼の息子をマリファナ常習者だと逮捕して恫喝した。サンティも息子への愛には勝てなかった。網は巧みにはられた。一方、ジャンセンの精巧な腕が50米離れた防犯ベルを射抜き、コレーとボーゲルの“仕事師”ぶりも見事に発揮され宝石店襲撃は成功した。二〇億旧フラン。金に代える為に故買商が必要だった。しかし、市場はリコに押さえられていた。最後の頼みは昔の仲間サンティだった。場所はパリ郊外の空地。三人が赴いた時、出向えた故買商それはマッティだった。ボーゲルが彼を見て叫ぶ“逃げろ!”同時に警官隊のピストルの火が吹いた。





37-8. ザ・ウォーク (THE WALK)  

監督 ロバート・ゼメキス
出演 ジョセフ・ゴードン=レヴィットベン・キングズレーシャルロット・ルボンジェームズ・バッジ・デールクレマン・シボニー
2015年・アメリカ (ソニー・ピクチャーズエンタテインメント) 123分  (IMAX)

解説
フランス生まれのフィリップ・プティが1974年、当時世界一の高さを誇ったニューヨークのワールド・トレード・センターの2つのビルの間にワイヤーロープを張り、命綱なしの空中かっ歩に挑戦した。この実話をジョゼフ・ゴードン=レヴィット主演、ロバート・ゼメキス監督で映画化。危険な挑戦に人生をかけた男の生き様を描き出す。

ストーリー
8歳の時、故郷フランスで“世界一の綱渡り一座”と呼ばれるサーカス団“白い悪魔たち”の妙技に魅せられたフィリップ・プティ(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)は、独学でトレーニングを積み、“白い悪魔たち”の門を叩く。ところが、座長のパパ・ルディ(ベン・キングズレー)と決裂。1973年。パリで大道芸人として綱渡りを披露していたフィリップは、雑誌の記事で世界最高層のワールド・トレード・センタービル建設中のニュースを知り、衝撃を受ける。このツインタワーの屋上と屋上の間にワイヤーを架けて歩く……。危険極まりない違法行為ながら、その夢に囚われた彼は、実現に向かって走り始める。最初の協力者は、美術学校生のアニー(シャルロット・ルボン)とカメラマン志望の青年ジャン=ルイ(クレメント・シボニー)。さらに正しいワイヤーの張り方を習得するため、パパ・ルディに頭を下げて“白い悪魔たち”の下で改めて修行を積む。村祭りでの散々なワイヤー・ウォークデビューに続き、ノートルダム寺院の二つの塔の間にワイヤーを架けたウォークを敢行。パリっ子たちの喝采を浴びた直後に逮捕されるが、ワールド・トレード・センターの入居開始を知り、ついにニューヨークへ。110階にも及ぶ実物のツインタワーを目にして、新たな戦いを決意する。建築作業員や松葉杖のケガ人を装ってタワーに侵入し、警備員の巡回やトラックの搬入時間をチェック。タワー間の正確な距離を調べ、ワイヤーを通す方法を模索。仲間と共に準備を進めてゆく。決行の日を1974年8月6日朝6時に定め、ジャン=フィリップ(ジェームズ・バッジ・デール)ら新たな共犯者を得て準備は整った。そして決行前夜、搬入作業員を装ったフィリップたちは、ワールド・トレード・センターの屋上へ向かう。だが、その行く手には、様々なトラブルが待ち受けていた……。




37-9. 名犬ラッシー (Lassie)   (吹替)

監督 チャールズ・スターリッジ
出演 ピーター・オトゥールサマンサ・モートンジョン・リンチスティーヴ・ペンバートンジョナサン・メイソン
2005年・アイルランド、イギリス、フランス (松竹) 100分  (日本語吹き替え版)

解説
1943年の初映画化をきっかけに、数々の映画、テレビドラマ、アニメになった不朽の名作。原作小説の世界観に忠実にリメイク。少年と犬の間に結ばれた固い絆が涙を誘う感動作だ。

ストーリー
イギリスのヨークシャーにある小さな炭鉱町で暮ら9歳の少年ジョー(ジョナサン・メイソン)には、コリー犬のラッシーという大切な親友がいた。毎日、学校が終わる時間になると、校門でジョーを出迎えるラッシー。だがジョーの父親サム(ジョン・リンチ)が働く炭鉱が閉鎖し、生活に困った両親がラッシーを裕福なラドリング公爵(ピーター・オトゥール)に売ってしまったことで、ジョーとラッシーは離ればなれになってしまう。何度も脱走しては戻ってくるラッシーを、身を引き裂かれる思いで公爵に返すジョー。やがてラッシーは遠く離れたスコットランドの城へと連れて行かれてしまう。ジョーの母親サラ(サマンサ・モートン)は、公爵に飼われた方がラッシーは幸せだと彼を慰めるが、ジョーはショックのあまり食事も喉を通らなかった。一方、ラッシーはそれでも諦めず、味方に付いてくれる公爵の孫娘シーラ(ヘスター・オジャース)の助けを得て、遂に城からの脱出に成功し、故郷を目指してひた走る。そしてクリスマス・イヴの日、とうとうラッシーはいつもジョーを待っていた校門の前に辿り着き、ジョーとの再会を果たすのだった。




37-10. ラスト・リベンジ (DYING OF THE LIGHT)  (吹替)

監督 ポール・シュレイダー
出演 ニコラス・ケイジアントン・イェルチンアレクサンダー・カリムイレーヌ・ジャコブデヴィッド・リッパー
2014年・アメリカ (東京テアトル 日活) 87/94分  (R15+)

解説
ベテランCIA捜査官によるテロリストへの復讐を描くサスペンス・アクション。監督・脚本は、 「タクシードライバー」 脚本のポール・シュレイダー。出演は、 「リービング・ラスベガス」 のニコラス・ケイジ、 「スター・トレック イントゥ・ダークネス」 のアントン・イェルチン、 「ふたりのベロニカ」 のイレーヌ・ジャコブ。

ストーリー
30年のキャリアを誇るベテランCIA捜査官エヴァン・レイク(ニコラス・ケイジ)は、CIAに入る以前はアメリカ海軍でも国に忠義を尽くすなど、輝かしい経歴を持っていた。しかし、「自分はまだまだ現役として現場で役に立つ人間だ」と主張するレイクに、上司は華々しい式典の約束と引き換えに引退を勧告する。そんなとき、レイクを慕う部下・若きCIA捜査官ミルトン・シュルツ(アントン・イェルチン)が、22年前の合衆国ミッション遂行中にレイクを監禁し拷問した政治過激派のテロリストリーダー、モハメド・バニール(アレクサンダー・カリム)がケニアに潜伏している可能性がある、という情報を突き止めた。その忌まわしい過去の記憶を、レイクは22年間一時たりとも忘れたことはなかった。死んだと思われていた仇敵がどこかで生きているはずだと信じていたレイクは、シュルツと共にルーマニアに飛ぶ。女性密偵ミシェル・ズバレイン(イレーヌ・ジャコブ)の力を借りながら、バニール生存の証拠を掴むことに成功するが、レイクは末期的な認知障害と医者に診断され、記憶が混濁するなど不安定な健康状態が続き、残された命は僅かになろうとしていた。しかしレイクは自分の肉体と精神に消えない傷を刻み込んだ宿敵バニールへの復讐に燃え、国家の威信と名誉、正義を守るため、自らの命を賭けてケニアへ最後の闘いに乗り込んでいく。





37-11. 遠い喇叭 (A Distant Trumpet)  

監督 ラウール・ウォルシュ
出演 トロイ・ドナヒュースザンヌ・プレシェットダイアン・マクベインジェームズ・グレゴリーウィリアム・レイノルズ
1963年・アメリカ (ワーナー・ブラザース) 115分

解説
「リオ・グランデ」 のポール・ホーガンの原作を 「連邦警察」 のジョン・ツウィストが脚色、 「遠い太鼓」 のラウール・ウォルシュが演出した西部劇。撮影は 「マクリントック」 のウィリアム・H・クローシア、音楽を 「スペンサーの山」 のマックス・スタイナーが担当した。製作はウィリアム・H・ライト。出演は 「パームスプリングの週末」 のトロイ・ドナヒュー、スザンヌ・プレシェット、 「二十歳の火遊び」 のダイアン・マクベイン、 「魚雷艇109」 のジェームズ・グレゴリー、TVのウィリアム・レイノルズ、 「侵略」 のジャドソン・プラット、 「地上より永遠に」 のクロード・エイキンズほか。

ストーリー
陸軍士官学校を卒業したマット(トロイ・ドナヒュー)は翌年少尉に任官され、南アリゾナのデリバリー砦に就任した。砦にはまだ新任の隊長が着任しておらず、メンウェアリング中尉(ウィリアム・レイノルズ)が隊長代理をしていた。まもなく中尉は軍馬補給のためベイヤード砦に向かい、翌日中尉の妻キティー(スザンヌ・プレシェット)は休暇でワシントンに発つ。同じ日マットも建築用材伐採に出た。途中マットの一隊はアパッチに襲われ、兵は逃走し、マットは1人窮地を脱した。そして、アパッチのために馭者も護衛も殺され、1人馬車を走らせるキティーを救った。砦への道を探す2人は、ある夜嵐にあい、洞穴で愛の一夜を過ごした。砦に戻ったマットは軍紀の乱れをただすため、猛烈な訓練をはじめた。そんなある日隊長に任ぜられた少佐夫妻とともに、マットの婚約者ローラ(ダイアン・マクベイン)が到着した。しかし最早マットの心をキティーから取り戻すことはできなかった。そして数日後中尉の一隊もアパッチに襲われ全滅した。守備隊はただちにアパッチ討伐に向かった、がかえってアパッチの反撃にあって逃げ帰った。これを知った総指揮官クェイト将軍(ジェームズ・グレゴリー)はマットを使者にたて、話し合いでアパッチをアリゾナの居留地に帰そうとした。マットは酋長に平和の尊さを説き、その熱意にうたれて酋長はこれを承諾した。しかし国境に来ると命令は変更されていた。怒ったマットはワシントンに帰った将軍を追いかけ、インディアンに対する不当な扱いを訴えた。命令は再び変更され、アパッチは無事アリゾナに向かった。マットはしっかりとキティーを抱きしめた。




37-12. パシフィック・ウォー (USS INDIANAPOLIS: MEN OF COURAGE)  

監督 マリオ・ヴァン・ピーブルズ
出演 ニコラス・ケイジトム・サイズモアトーマス・ジェーンコディ・ウォーカーマット・ランター
2016年・アメリカ (クロックワークス) 98/129分

解説
ニコラス・ケイジが、太平洋戦争で米軍の巡洋艦を率いて戦った艦長に扮した戦争映画。太平洋戦争末期、米軍の巡洋艦インディアナポリスのマクベイ艦長は、極秘任務を指示される。それは、長い戦争に終止符を打つために開発された原子爆弾の輸送だった……。共演は 「プライベート・ライアン」 のトム・サイズモア、 「ミスト」 のトーマス・ジェーン。 「ワイルド・スピード SKY MISSION」 で故ポール・ウォーカーの代役を務めた弟コディ・ウォーカーが、本格的なスクリーンデビューを飾った。監督は 「レッド・スカイ」 のマリオ・ヴァン・ピーブルズ。

ストーリー
太平洋戦争末期の1945年。アメリカ軍の巡洋艦インディアナポリスを率いるマクベイ艦長(ニコラス・ケイジ)は、ある極秘任務を受ける。それは、長きに渡る大戦に終止符を打つ最終兵器・原子爆弾の輸送だった。危険極まりない戦地へ向かったマクベイと兵士たちは、日本軍との激しい戦闘を掻い潜りながら、なんとか目的地テニアン島にたどり着く。任務を終え、安堵に包まれながら次の目的地へ出発するインディアナポリス。しかしその時、艦内に爆音が鳴り響く。橋本少佐(竹内豊)率いる日本軍の潜水艦から発射された魚雷が直撃したのだ。激しい戦闘の末、沈没するインディアナポリス。何とか脱出したものの、太平洋を漂流する羽目になったマクベイと兵士たちに、今度は飢えと喉の渇き、そして獰猛な鮫たちが襲い掛かる。極限状態に陥り、次々と命を落としていく兵士たち。マクベイは、彼らを1人でも多く生きて家族の元へ帰そうと奮闘する。しかしこれは、マクベイに訪れる非情な運命の始まりに過ぎなかった……。




37-13. ドメスティック・フィアー (Domestic Disturbance)  (吹替)

監督 ハロルド・ベッカー
出演 ジョン・トラヴォルタヴィンス・ヴォーンテリー・ポロマシュウ・オリアリースティーヴ・ブシェーミ
2001年・アメリカ (UIP) 89分

解説
現代の社会問題ともいうべきドメスティック・バイオレンス(家庭内暴力)を題材にしたサスペンス映画。ジョン・トラボルタが心優しい中年男に扮し、子を思う父を熱演する。

ストーリー
アメリカ東海岸メリーランド州サウスポート。造船会社を営む男フランク(ジョン・トラボルタ)には、別れた妻スーザン(テリー・ポロ) との間にひとり息子ダニー(マシュー・オリアリー)がいる。ダニーは、母親と暮らしながらも、実の父フランクを心の支えにしていた。両親が元のさやに戻ることを願って、少年は、嘘をつき問題を引き起こす。そんな中、スーザンは実業家として成功を収めていたリック・バーンズ(ヴィンス・ヴォーン)との再婚が決まっていた。しかし、ダニーは継父のリックを快く迎えることはできなかった。数日後、リックとスーザンの結婚式が行われた。そこへ、リックの昔の友人と名乗る謎の男レイ・コールマン(スティーブ・ブシェーミ)が現れると、リックの顔色が一瞬険しくなった。そんな彼の表情をフランクは見逃さず、何か引っかかるものを感じていた。ある夜、ダニーは母の妊娠の事実を偶然耳にし、ショックを受け、フランクのもとへ逃げ込もうと、リックの車に潜り込む。ところが、その途中、ダニーはリックが謎の男レイを殺してしまう現場を目撃してしまうのだった。ダニーはフランクに連れられて警察に出頭し、リックの殺人を話すが、誰も嘘をつくダニーの話を真剣に聞いてくれなかった。そんな中、ただ一人、彼の言葉を信じるフランクは、さっそくリックの身辺を独自に調べ始めるのだった。息子ダニーと殺人犯のリックが一つ屋根の下で暮らしていることに恐怖を感じるフランクは、親権裁判まで起こすが失敗に終わる。ところが、ある日リックがフランクの造船会社に現れ、放火をしてしまった。慌てて家に戻ったリックだが、リックの火傷を見てしまったスーザンはリックの本当の正体に気付き恐れを感じ、ダニーと車で逃げようとする。しかし、リックに見つかってしまい、ダニーとスーザンが危険な目に合いそうになるところに、フランクが現れ二人を助け、リックを打ちのめした。




37-14. 48時間PART2 帰って来たふたり (Another 48 Hrs.)

監督 ウォルター・ヒル
出演 エディ・マーフィニック・ノルティブライオン・ジェームズDavid Anthony Marshallケヴィン・タイ
1990年・アメリカ (パラマウント=UIP) 95分

解説
過激な捜査で免職寸前の刑事が、刑務所を出所したばかりの相棒と共に限られた時間の中で巨悪を追いつめるまでを描くポリスアクションの続篇。エグゼクティヴ・プロデューサーはマーク・リプスキーとラルフ・S・シングルトン、製作はローレンス・ゴードンとロバート・D・ワックス、監督は 「ジョニー・ハンサム」 のウォルター・ヒル、脚本はフレッド・ブロートンの原案を基に前作も手がけたラリー・グロスとジョン・ファサーノ、ジェブ・スチュアートの共同、撮影は 「レッドブル」 のマシュー・F・レオネッティ、音楽はジェームズ・ホーナーが担当。出演はエディ・マーフィ、ニック・ノルティほか。

ストーリー
サンフランシスコ。正体不明の麻薬取引の黒幕アイスマンを執念ぶかく追い続ける刑事ジャック・ケイツ(ニック・ノルティ)はレース場で怪しい2人組に発砲され、応戦するも片割れの黒人に逃げられてしまう。黒人はどうやらアイスマンの連絡係らしかった。ジャックは現場に残された写真から事件の鍵を握るのはレジー・ハモンド(エディ・マーフィ)と判断、刑務所を訪ね協力を求めるが、かつてジャックの捜査に協力して痛い目にあったレジーは預けたはずの金を返せと言うばかりでにべもない。しかし出所の日、彼をアイスマンの差し向けたバイク集団が襲ったことから、ようやくレジーも捜査に協力することを決意する。がその頃警察内部でジャックの過激な捜査が問題となり、内務調査班のウィルソン(ケビン・タイ)によりジャックは謹慎処分を受け、バッジを取り上げられる。処分の下る査問会まであと2日。ジャックとレジーは警察のキーホー(ブライオン・ジェームズ)の調べた情報を基に夜の街で捜査を続けるが、その行く手をバイク集団がことごとく阻み、手がかりも次々と消されてゆくことからアイスマンの仲間が警察内部にいるのではと疑い始める。ウィルソンをジャックは疑うが、レジーは否定する。行き詰まったジャックはレジーに預かった金を返し、もう捜査に協力しなくていいと言う。警察に別れを告げようとするジャック。しかしその頃レジーと彼のムショ仲間の娘アミーはバイク集団に連れ去られていた。ジャックはその場を去った同僚クルーズを追うが、そこに待ち構えていたのは何とキーホーだった。彼こそがアイスマンなのだ。思わぬ同僚の裏切りに、怒りに燃えたジャックはキーホーを倒し、レジーとアミーを救う。救出の際にレジーは弾を受け救急車で運ばれていくが、その手にはまた新たにキーホーから得た50万ドル、そしてジャックとレジーの間には今や確かな友情があった。





37-15. 終電車 (Le Dernier Metro)  

監督 フランソワ・トリュフォー
出演 カトリーヌ・ドヌーヴジェラール・ドパルデュージャン・ポワレハインツ・ベネントアンドレア・フェレオル
1981年・フランス (東宝東和) 132分

解説
ナチ占領下の混乱のパリを舞台に劇場を守る一人の女優の愛を描く。製作・監督は 「緑色の部屋」 のフランソワ・トリュフォー、脚本はトリュフォーとシュザンヌ・シフマン、台詞はトリュフォー、シフマンとジャン・クロード・グランベルグ、撮影はネストール・アルメンドロス、音楽はジョルジュ・ドルリュー、編集はマルティーヌ・バラーク、マリー・エーメ・デブリルとジャン・フランソワ・ジル、美術はジャン・ピエール・コユ・スヴェルコが各々担当。出演はカトリーヌ・ドヌーヴ、ジェラール・ドパルデュー、ジャン・ポワレ、ハインツ・ベネント、アンドレア・フェレオル、サビーヌ・オードパン、ジャン・ルイ・リシャール、モーリス・リッシュなど。

ストーリー
第二次大戦中、ナチ占領下のパリ。人々は夜間外出を禁止され、地下鉄の終電車に殺到する。この混乱の時代は、しかし映画館や劇場には活況を与えていた。そんな劇場の一つモンマルトル劇場の支配人であり演出家のルカ・シュタイナー(ハインツ・ベネント)は、ユダヤ人であるため、南米に逃亡し劇場の経営を妻であり看板女優のマリオン(カトリーヌ・ドヌーヴ)にまかせていた。彼女は、今、ルカが翻訳したノルウェーの戯曲『消えた女』を俳優のジャン・ルー(ジャン・ポワレ)の演出で上演しようとしていた。相手役には新人のベルナール・グランジェ(ジェラール・ドパルデュー)が起用された。ジャン・ルーは、この戯曲の上演許可のため、ドイツ軍の御用批評家ダクシア(ジャン・ルイ・リシャール)とも親しくしているというやり手である。連日稽古が続けられるが、稽古が終ると、ベルナールはカフェで数人の若者たちと会って何か相談し合っており、一方マリオンは暗闇の劇場に戻って地下へ降りていく。地下室には、何と、南米に逃げたはずのルカが隠れていたのだ。夜マリオンが会いに来るのを待ちうけ、昼は、上で行なわれている舞台劇の様子を通風孔の管を使って聞き、やってくるマリオンにアドバイスを与えた。つまり、彼は地下にいながら、実質的な演出者だったのだ。初演の日、『消えた女』は、大好評のうちに幕をとじるが、ルカは満足しなかった。そして、翌日の新聞でダクシアは酷評を書いた。マリオンは、舞台の稽古をしながら、いつしかベルナールに惹かれている自分を感じていたが、あるレストランで彼がダクシアに酷評の謝罪を迫ったことで彼に怒りをおぼえた。『消えた女』は好評を続けるが、ベルナールがレジスタに参加するために劇場を去ることになったある日、初めて会ったルカから「妻は君を愛している」と言われ動揺するベルナール。そしていよいよ彼が去る日、二人ははじめて結ばれた。連合軍がノルマンディーに上陸し、パリ解放も目前に近づいた。ルカは屋外に出ることが実現し、ダクシアは国外に逃亡する。そして、マリオンは、愛する夫の演出で、愛する若手俳優ベルナールと共演し、艶やかな笑顔で観客に応えているのだった。




37-16. ハングオーバー!!! 最後の反省会 (吹替)

監督 トッド・フィリップス
出演 ブラッドリー・クーパーエド・ヘルムズザック・ガリフィアナキスケン・チョンヘザー・グラハム
2013年・アメリカ (ワーナー・ブラザース映画) 100分  (PG12)

解説
友人のバチェラーパーティでハメを外した男たちが周囲を巻き込んで大騒動を引き起す様を描き、世界中で大ヒットを記録したコメディシリーズの第3弾。仲間うちでも特に問題のあるアランを施設に入れようとするも、その道中でトラブルに巻き込まれてしまう一行の姿を描く。監督は前2作に引き続き、トッド・フィリップスが務める。

ストーリー
これまで、フィル(ブラッドリー・クーパー)、ステュ(エド・ヘルムズ)、アラン(ザック・ガリフィアナキス)、ダグ(ジャスティン・バーサ)たちの騒動に関わってきたギャングのボス、チャウ(ケン・チョン)が、バンコクの刑務所から脱獄する。一方、アメリカではアランが相変わらずのバカ息子ぶりを発揮していたところ、その様子にキレた父親シド(ジェフリー・タンバー)がショックで倒れ、亡くなってしまう。さすがに周囲も“もう面倒見きれない!”と匙を投げ、アランを施設に収容しようとフィル、ステュ、ダグが車を走らせる。ところがその途中、大物ギャングのマーシャル(ジョン・グッドマン)に拉致され、“ダグを返して欲しければ、金を盗んだチャウを探してこい!”と命令されてしまう。なぜ自分たちが巻き込まれたのか理解できない一行だったが、実はアランの携帯電話に、チャウからメールが送られてきていたのだ。かくして、バンコクとラスベガスを舞台に繰り広げられる大騒動の行方は……?




37-17. ドクター・ストレンジ (DOCTOR STRANGE)  (吹替)

監督 スコット・デリクソン
出演 ベネディクト・カンバーバッチティルダ・スウィントンレイチェル・マクアダムスキウェテル・イジョフォーマッツ・ミケルセン
2016年・アメリカ (ディズニー) 115分  (IMAX)

解説
元天才外科医の魔術師という異色のヒーロー、ドクター・ストレンジをベネディクト・カンバーバッチが演じるアクション。人智を超えた力を手に入れた主人公が世界を滅亡から救うために強大な敵に立ち向かっていく姿が描かれる。 「地球が静止する日」 のスコット・デリクソンが監督を務め、高層ビルや街が曲がったりする驚愕の映像で魅せる。

ストーリー
天才脳外科医のスティーヴン・ストレンジ(ベネディクト・カンバーバッチ)は容姿も知能も秀でており、プライドの高さから傲慢になっていた。しかしある日交通事故に遭い、両手の機能を失ってしまう。突如外科医としてのキャリアを絶たれた彼は、あらゆる治療を試すうちに財産を使い果たした。完治の手立てが見つからぬまま富も名声もなくしたストレンジは、最後の望みをかけ、どんな傷も治せる神秘の力を操るという指導者エンシェント・ワンを頼る。不思議な力を目の当たりにし、栄光を取り戻すため、その日から想像を絶する厳しい修業に取りかかるストレンジ。悪用すれば人類の脅威となりえるその魔術が、彼の運命を大きく変えていく。





37-18. ローマ帝国の滅亡 (The Fall of the Roman Empire)  

監督 アンソニー・マン
出演 ソフィア・ローレンスティーブン・ボイドアレック・ギネスジェームズ・メイソンクリストファー・プラマー
1964年・アメリカ (コロムビア) 149/194分

解説
エル・シド」 のベン・バーズマン、バシリオ・フランチナ、フィリップ・ヨーダンのシナリオを 「エル・シド」 のアンソニー・マンが演出した歴史スペクタクルドラマ。撮影は 「エル・シド」 のロバート・クラスカー、音楽は 「北京の55日」 のディミトリ・ティオムキンが担当した。製作は 「北京の55日」 のサミュエル・ブロンストン。出演は 「エル・シド」 のソフィア・ローレン、 「ジャンボ」 のスティーブン・ボイド、 「アラビアのロレンス」 のアレック・ギネス、 「潜水艦ベターソン」 のジェームズ・メイスン、 「女優志願」 のクリストファー・プラマー、 「アラビアのロレンス」 のアンソニー・クェイル、 「北京の55日」 のジョン・アイアランド、 「史上最大の作戦」 のメル・ファーラー、ほかに、オマー・シャリフ、エリック・ポーター、ダグラス・ウィルマーなど。

ストーリー
ローマは、長い戦いを終わり、さらに版図を拡げたが、北方ゲルマン民族ババリアと東ペルシャはいまだローマに屈してはいなかった。そのころ皇帝アウレリウス(アレック・ギネス)は病にふせり、帝位の相続に頭を悩ましていた。子コモドゥス(クリストファー・プラマー)は帝国をまかせる器ではなく、アウレリウスは軍団指揮官リヴィウス(スティーブン・ボイド)に帝位を譲ることを決心した。しかし直後盲目の政治家クレアンデル(メル・ファーラー)の手で暗殺された。アウレリウスの意志は受けいれられず、コモドゥスが自ら帝位についた。幼なじみでもあるリヴィウスはコモドゥスに忠誠を誓った。しかしリヴィウスの才覚は、かえってコモドゥスの嫉妬をかった。一方アウレリウスの娘ルチラ(ソフィア・ローレン)はリヴィウスを愛しながらも祖国のために父の意志をついで、アルメニアに向かった。アルメニアは、ペルシャと友好を結ぶかけ橋になるのだ。ババリアは再び反抗を始め、戦闘がくり返された。しかしアウレリウスの相談役であった哲人ティモニデス(ジェームズ・メイスン)の説得でババリアもローマの前にひざまずいた。しかしそれもつかの間、重税にあえぐ東方民族の怒りは爆発し反乱軍が蜂起した。リヴィウスの率いるローマ北軍はユーフラテス川をはさんでペルシャ軍と対してこれを破り、ルチラを伴い凱旋した。しかしコモドゥスは捕虜を処刑し、さらにババリア人集落を襲って村人を虐殺した。この光景をまのあたりに見たルチラは、短剣をしのばせ、兄コモドゥスに迫った。がその時、老いた戦士ヴェルルス(アンソニー・クェイル)は、コモドゥスが自分の子であることを告白した。狂ったコモドゥスはヴェルルスを殺した。ルチラとリヴィウスは反逆の徒として処刑場に送られたが、コモドゥスはリヴィウスに自分との決闘の機会をあたえた。リヴィウスは、コモドゥスを倒し、ルチラを処刑台から助けた。しかし数十の犠牲者は黒煙となってローマの空に消えた。リヴィウスはコモドゥスの亡骸を抱き上げ、ルチラとともにその場を去っていった。





37-19. ミネソタ大強盗団

監督 フィリップ・カウフマン
出演 クリフ・ロバートソンロバート・デュヴァルルーク・アスキューR・G・アームストロングダナ・エルカー
1972年・アメリカ (ユニヴァーサル=CIC)

解説
西部史に名高いコール・ヤンガーとジェシー・ジェームズを主人公にした新人フィリップ・カウフマンの西部劇。製作はジェニングス・ラング、監督・脚本はカウフマン、撮影はブルース・サーティーズ、音楽はデーブ・グルーシン、編集はダグラス・スチュワートが各々担当。出演はクリフ・ロバートソン、ロバート・デュヴァル、ルーク・アスキュー、R・G・アームストロング、ダナ・エルカー、ドナルド・モファット、ルーク・アスキューなど。

ストーリー
1876年、中西部一帯を荒し回っていたコール・ヤンガー(クリフ・ロバートソン)とジェシー・ジェームズ(ロバート・デュヴァル)が率いる一味を免罪にしようという動きがあった。だが、彼らに襲撃され痛い目にあっていた鉄道会社は、州議会の決議をワイロでくつがえす一方、執拗に追手をさしむけた。世間の動きを敏感にキャッチしたコールは銃を捨て、土に返るべきだと思ったが、こういうゴリ押しが通る世の中である以上、自分たちも金で自由を買おうと考えた。広告で見かけたミネソタ州ノースフィールドにある銀行を襲撃しようとジェシーに話すと、彼らはすぐ仲間を引き連れ出発した。ジェームズ兄弟よりも先にノースフィールドへ着いたコールは、牛の買い入れ業者をよそおって銀行家にとり入り、仲間たちを警備員として送り込むなど準備にとりかかる。町ではベースボールなるものに興じたり、蒸気自動車が動くなど、コールたちの目を見はらせた。やがて町に着いたジェームズ一行と合流し、一味は1つになった。襲撃計画をことこまかに説明したコールは、ジェシー、チャドウェルと共に中に入り、残りの部下を外で待機させた。しかし、襲撃は計画通りにはいかなかった。1人が金庫の中に閉じこめられ2人が殺された。一行は追手をまくために、ジェシーの家に身を寄せることにした。しかし、その家もすぐ発見され、外出していたジェシーだけが辛くも助かった。コールは全身に十数発の銃弾を浴びたが命だけは助かった。




37-20. ミケランジェロ・プロジェクト (THE MONUMENTS MEN)  

監督 ジョージ・クルーニー
出演 ジョージ・クルーニーマット・デイモンビル・マーレイジョン・グッドマンジャン・デュジャルダン
2013年・アメリカ (プレシディオ) 118分

解説
第2次大戦末期のヨーロッパで、ナチスに強奪された美術品を奪還するという使命を受けた美術分野の専門家チームの活躍を描く、サスペンス・アクション。ジョージ・クルーニーが、監督・製作・脚本・主演の4役を担うほか、マット・デイモン、ケイト・ブランシェットら豪華キャストが集結したエンターテインメント作だ。

ストーリー
第二次世界大戦が激化する中、ヨーロッパ各国に侵攻したドイツ軍が、大量の美術品略奪を重ねていた。危機感を募らせたハーバード大学付属美術館の館長フランク・ストークス(ジョージ・クルーニー)は、ルーズベルト大統領を説得。歴史的建造物や美術品を守る特殊チーム“モニュメンツ・メン”を結成する。そのメンバーは、リーダーのストークス以下、メトロポリタン美術館で中世美術を管理するジェームズ・グレンジャー(マット・デイモン)、建築家リチャード・キャンベル(ビル・マーレイ)、彫刻家ウォルター・ガーフィールド(ジョン・グッドマン)、ユダヤ系フランス人美術商ジャン・クロード・クレモント(ジャン・デュジャルダン)ら7人。略奪された美術品の追跡、発掘、保護を使命としてヨーロッパへ旅立った彼らは1944年7月、フランスのノルマンディー海岸に到着する。だが、激戦を終えたばかりの連合軍から十分なサポートは期待できない。やむなく2,3人ずつに分かれてヨーロッパ各地へ移動し、別々に任務を遂行することとなる。様々な困難を乗り越え、着実に成果を挙げて行くモニュメンツ・メン。ストークスたちは、パリで美術品略奪に加わったシュタールという男から重要な地図を奪取。坑道に隠されていた数多くの美術品を発見する。パリを訪れたグレンジャーは、クレール・シモーヌ(ケイト・ブランシェット)という女性の信頼を得て、ナチが運び出した何千点もの美術品の台帳とそれらの運び先の情報を入手。その一方で、2人のメンバーが命を落としていた。やがてドイツに集結したモニュメンツ・メンは、最大の隠し場所と見られる場所に向けて決死の行動を起こす。果たして、そこには消息不明となったミケランジェロの作品も隠されているのか?だがその行く手には、横槍を入れてきたソ連軍の影がちらつき、ヒトラーの自殺によって全てを破壊しようとするナチの脅威が待ち受けていた……。





37-21. 真実の行方 (Priamal Fear)  

監督 グレゴリー・ホブリット
出演 リチャード・ギアローラ・リニージョン・マホーニーアルフレ・ウッダードフランシス・マクドーマンド
1996年・アメリカ (UIP)

解説
野心家の弁護士が担当した、ある事件の顛末を描く法廷サスペンス。意外性に富んだストーリーの妙と、それを生かす巧みな演出と演技が見もの。 「シャーキーズ・マシーン」 の原作者として知られる作家ウィリアム・ディールの同名長編小説(福武文庫・刊)を、 「ハッスル」 「シシリアン」 のベテラン、スティーヴ・シェイガンと 「コピーキャット」 のアン・ビダーマンが4年がかりで脚色。監督には 「ヒルストリート・ブルース」 「L.A. Low/7人の弁護士」 「NYPD/ブルー」 などのTVドラマシリーズを手掛け、これが初の劇場用映画となるグレゴリー・ホブリットが当たった。製作のゲイリー・ルチェシとエグゼクティヴ・プロデューサーのハワード・W・コッチ・ジュニアは、 「バーチュオシティ」 のコンビ。撮影は 「ライジング・サン」 のマイケル・チャップマン、音楽は 「ウォーターワールド」 「陪審員」 のジェームズ・ニュートン・ハワード、美術はジャニーヌ・クラウディア・オップウォール。編集はホブリットのTV時代からのコンビであるデイヴィッド・ローゼンブルーム、衣裳は 「あなたが寝てる間に…」 のベッツィ・コックスがそれぞれ担当。主演は 「トゥルーナイト」 のリチャード・ギア。共演は 「コンゴ」 のローラ・リニー、レオナルド・ディカプリオに決まりかけた役を射止めて本作でデビューしたエドワード・ノートン、 「ザ・シークレット・サービス」 のジョン・マホニー、 「キルトに綴る愛」 のアルフレ・ウッダード、 「ファーゴ」 のフランセス・マクドーマンドほか。

ストーリー
冬のシカゴ。大司教ラシュマンが自宅で全身をナイフで刺されて殺され、事件直後、現場から血まみれで逃亡した19歳の青年アーロン(エドワード・ノートン)が逮捕された。マスコミに注目されて華々しく活躍する弁護士マーティン(リチャード・ギア)は事件を知るや、自ら彼の弁護を無償で引き受けた。アーロンは数年前、路頭に迷っていたところを大司教に拾われて以来、ミサの手伝いをする侍者として仕えてきた。彼はマーティンに、父親も同然の大司教を殺すはずはないと言う。アーロンは事件当日、何者かが現場にいたようだと言うが、彼の記憶はそこで途絶えていた。第三者が現場にいたか否かも定かでなく、マーティンは裁判に勝つためアーロンに、裁判中はただ無心な顔でただ座っているようにと指示する。初公判が開かれたが、州検事ショウネシー(ジョン・マホニー)が指名した担当検事は、マーティンのかつての弟子で恋人でもあったジャネット(ローラ・リニー)だった。彼女はアーロンを第一級殺人罪で告訴する。マーティンは完全黙秘で時間を稼ぎ、その間に精神科医アーリントン(フランセス・マクドーマンド)に、マーロンの失われた記憶の分析を依頼した。さらに彼は、死体の胸に刻まれていた“B32‐156 ”という文字からヒントを得て、大司教が川岸の宅地開発を中止に追い込んだことで投資家たちから恨まれていたことを知る。この開発には州検事も一枚加わっていたらしい。だが、それを証言しようとしたやくざ者のピネロ(スティーヴン・バウアー)は間もなく水死体で発見された。同じ頃、ジャネットは“B32‐156 ”が教会の図書につけられた記号であることを突き止めていた。該当する『緋文字』の頁には、アーロンが大司教を恨んでいたことを暗示する文が記されていた。ジャネットは次々と物証を突きつけるが、マーティンはその場に第三の人物がいた可能性を主張して立ち向かう。一方、アーリントン女医は度々アーロンと面接し、精神分析を進めていた。ある時、彼の恋人で、事件後に姿をくらましたリンダという少女の名前を出すと、彼は激しく動揺し頭痛を訴える。また、マーティンはアーロンの部屋に忍び込んでいた青年アレックスから「悪魔祓い」の模様を収めたビデオテープの存在を聞き出した。そこには、人々から敬愛されていた大司教の、法衣の下に隠された思いも寄らぬ行為が映し出されていた。不純な性行為を強要され、大司教に憎しみを抱いたアーロンが真犯人だったのか? 事件は川岸開発絡みではなかったのか、というマーティンの推測はあえなく覆された。第三者の存在を立証しようとしていたマーティンはアーロンに完全に裏切られていたと思い、拘置所の彼に詰め寄る。アーロンが再び激しく動揺した次の瞬間、彼の態度は豹変し、マーティンに暴力を振るって恫喝した。アーリントンは、彼は二重人格で、事件は“ロイ”という別の人格が現れた時に行われたのではないかと言う。争点を精神異常に切り換えることはできないため、マーティンは証拠のテープをジャネットに届け、検察側から提出せざるをえない状況に仕向け、大司教の別の顔が白日の下にさらされた。最終公判でマーティンは、わざとジャネットに激しくアーロンを追求させ、彼を追い詰めさせる。その時、“ロイ”の人格が現れてジャネットに暴力を振るい、法廷は騒然となった。ショート判事(アルフレ・ウッダード)は裁判の中止を命じ、アーロンは精神異常者として病院に収容されることになった。拘置所の彼にそのことを告げたマーティンが帰りかけた瞬間、彼は恐ろしいことに気づいた。「“ロイ”は存在しなかったのか?」と聞くマーティンに、彼は哄笑しながら「初めから存在しなかったのは“アーロン”の方だったのさ。リンダも俺が殺した」と衝撃の告白をした。二重人格は彼の巧妙な芝居だったのだ。だが、もう全ては遅い。外に出たマーティンは、呆然として立ち尽くした。




37-22. ペレ 伝説の誕生 (PELE: BIRTH OF A LEGEND)   (吹替)

監督 ジェフ・ジンバリスト
出演 ケヴィン・デ・バウラディエゴ・ボネータコルム・ミーニイセウ・ジョルジヴィンセント・ドノフ リオ
2016年・アメリカ (アスミック・エース) 99/107分

解説
ブラジルの英雄にして、世界中に知られるサッカー選手、ペレの若き頃にスポットを当てた人間ドラマ。スラムしか知らなかった少年ペレがプロチームに入団してからわずか18か月後に、17歳という史上最年少でブラジル代表チームに選出され、数々のプレーで人々に希望を与えていくさまがつづられる。

ストーリー
少年ペレは、スラムの貧しい暮らしの中で育った。1950年、地元ブラジルでFIFAワールドカップが開催され、ブラジルチームは優勝を確実視されていたものの、敗退してしまう。全国民は絶望し、ペレの父もショックのあまり涙を流していた。そんな父に、ペレはブラジルをワールドカップで優勝させると約束する。やがてプロチームに進んだ彼は、1958年、スウェーデンで開催されるワールドカップのブラジル代表に、17歳の若さで選出された。しかしそんな彼を、多くの試練が待ち受けていた。




37-23. グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札 (GRACE OF MONACO)  

監督 オリヴィエ・ダアン
出演 ニコール・キッドマンティム・ロスフランク・ランジェラパス・ベガパーカー・ポージー
2013年・フランス (ギャガ) 103分

解説
気品に満ちた風貌はもちろん、 「喝采」 でアカデミー賞主演女優賞に輝くなど、ハリウッドのトップスターだった名女優グレース・ケリー。モナコ公妃となり、表舞台から姿を消した彼女が、国の運命を左右する重大な任務に携わっていたという知られざるエピソードを映画化した、二コール・キッドマン主演によるヒューマンドラマ。

ストーリー
1956年、オスカー女優のグレース・ケリー(ニコール・キッドマン)は、モナコ大公レーニエ3世(ティム・ロス)と結婚。1961年12月、二人の子供に恵まれるも王室の中で孤立していたグレースの前に、脚本を手にしたヒッチコック(ロジャー・アシュトン=グリフィス)が現れる。「マーニー」という新作映画の出演依頼に訪れたのだ。そんな中、モナコ公国に危機が降りかかる。アルジェリアの独立戦争で戦費が必要になったフランスが、無税の国モナコに移転したフランス企業から税金を徴収して支払うよう要求、「従わなければモナコをフランス領とする」と声明を出したのだ。もし戦争になれば、軍隊もない小国モナコは、一瞬で占領されてしまう。政治で頭がいっぱいのレーニエに無視され、ますます居場所を見失ったグレースはハリウッド復帰を望むが、国家の危機的状況に発表は控えられる。だが宮殿から情報が漏れ大々的に報道、グレースの相談役で後見人のタッカー神父(フランク・ランジェラ)は、フランスのスパイがいると警戒する。1962年7月。国民の公妃への不満が高まる中、励ましてくれるのは義姉のアントワネット(ジェラルディン・ソマーヴィル)と、オナシス(ロバート・リンゼイ)の愛人マリア・カラス(パス・ベガ)だけだった。やがてレーニエはフランス企業への課税を了承。しかしド・ゴールは、モナコ企業にも課税してフランスに収めろと脅し同然の要求を突き付ける。レーニエは行き場の無い怒りをグレースにぶつけ、映画界からの引退を迫る。結婚式の記録映像を見ながら離婚を考え、涙にくれるグレースの傍らで優しく見守る神父は「人生最高の役を演じるためにモナコに来たはずだ」と諭す。数日後、神父はグレースを外交儀礼の専門家であるデリエール伯爵(デレク・ジャコビ)の元へ連れて行く。モナコの歴史、王室の仕組み、完璧なフランス語、公妃の作法、正しいスピーチ――グレースの夏は厳しい特訓で過ぎていった。9月22日、レーニエはヨーロッパ諸国の代表に軍事支援を募るサミットを開くが、ド・ゴール暗殺未遂の報せが入り失敗。さらに王室内の裏切り者が判明し、レーニエとグレースは深い衝撃を受け、二人は絶望の中で長らく眠っていた互いの愛を確認し合う。翌朝、グレースはヒッチコックに電話をかけて出演を断り、国際赤十字の舞踏会開催を発表、世界中の要人に招待状を発送する。1962年10月9日、侵攻を目前にモナコで開かれたパーティは大変な盛況を博し、そこにはド・ゴールの姿もあった。マリア・カラスの魂を震わす歌の後、主催者のグレースが舞台に上がり、この日のために練り上げた一世一代のスピーチが始まった……。




37-24. 五人の軍隊 (The Five Man Army)  

監督 ドン・テイラー
出演 丹波哲郎ピーター・グレイヴスジェームズ・ダリーバッド・スペンサーニーノ・カステルヌオーボ
1969年・イタリア (MGM) 105分

解説
メキシコ革命にまきこまれた五人の男の活躍を描いたアクション映画。監督は 「ダイヤモンド・ジャック」 のドン・テーラー、脚本は 「野獣暁に死す」 のダリオ・アルジェントとマーク・リチャーズの協力書下し。撮影は 「ガンクレイジー」 のエンツォ・バルボーニ、音楽はエンニオ・モリコーネが担当。製作は 「無敵の斗士」 のイタロ・ジンガレリ。出演は 「第7の暁」 の丹波哲郎、 「テキサス」 のピーター・グレイヴス、 「悪女のたわむれ」 のジェームズ・ダリー、 「野獣暁に死す」 のバッド・スペンサー、 「恋人たちの世界」 のニーノ・カステルヌオーボ、ミス・イタリアのダニエラ・ジョルダーノなど。メトロカラー、メトロスコープ。

ストーリー
メキシコ人ルイス(N・カステルヌオーボ)は、メシト(B・スペンサー)、オーガスタス(J・ダリー)、サムライ(丹波哲郎)の三人をつれて彼等の雇い主ダッチマン(P・グレーブス)とある集落で落合った。そこで五人は、メキシコ軍に処刑されそうになっていた革命党員を助け、村人に歓迎された。その中でもマリア(D・ジョルダーノ)は特にサムライに心を奪われた。金目当の彼等はさっそく大仕事にとりかかった。その仕事とは軍隊の護送する莫大な砂金を奪取することであった。五人のプロフェッショナルたちは、それぞれの特技??ダッチマンの頭脳、ルイスのアクロバット、メシトの列車運転の能力、オーガスタスのダイナマイト、サムライの剣??をもってまんまと獲物を手中にした。だがここで配分に関して争いが起りかけた。その時、メキシコ兵が砂金を取り返しに来た。五人は再び力を合せて、これを全滅させたが、仲間どうしの争いはもはや避けられないものとなっていた。だが、彼等の醜い争いを知らない村人の歓迎と歓声につつまれて、彼等はすべての報酬をあきらめるのだった。人は自分達の救いの神である五人の英雄を肩にかつぎあげ、いつまでも、喜びつづけていた。




37-25. 美女と野獣(2017) (BEAUTY AND THE BEAST)   (吹替)

監督 ビル・コンドン
出演 エマ・ワトソンダン・スティーヴンスルーク・エヴァンスジョシュ・・ギャッドケヴィン・クライン
2017年・アメリカ (ディズニー) 119/130分  (IMAX)

解説
絶大な人気を誇るディズニーのアニメ作品をエマ・ワトソン主演で実写映画化したラブストーリー。呪いによって醜い野獣の姿に変えられてしまった王子と、彼の前に現れた娘の運命を描く。 「ドリームガールズ」 のビル・コンドン監督が、壮大な世界観を見事に映像化し、アニメ版同様に歌あり、踊りありのミュージカル調の物語に仕立てている。

ストーリー
ある時、ひとりの美しい王子(ダン・スティーヴンス)が、魔女の呪いによって醜い野獣の姿に変えられてしまう。魔女が残した一輪のバラの花びらがすべて散る前に、誰かを心から愛し、愛されることができなければ永遠に人間には戻れない。呪われた城の中で希望を失いかけていた野獣と城の住人たちの孤独な日々に変化をもたらしたのは、美しい村の娘ベル(エマ・ワトソン)であった。聡明で進歩的な考えを持つベルは、閉鎖的な村人たちになじめず傷つくこともあったが、それでも人と違うことを受け入れ、かけがえのない自分を信じていた。一方、野獣は人と違う外見に縛られ、本当の自分の価値を見出せずにいた。そんな二人が出会い、やがて惹かれ合っていくのだが……。




37-26. ファイナル・ブラッド (KILL 'EM ALL)  (吹替)

監督 ピーター・マロタ
出演 ジャン・クロード・ヴァン・ダムピーター・ストーメアオータム・リーサーダニエル・バーンハードクリス・ヴァン・ダム
2017年・アメリカ (ソニー・ピクチャーズエンタテインメント) 95分

解説
ジャン=クロード・ヴァン・ダム主演のアクション。病院に運び込まれた瀕死の患者たちと彼らに襲いかかる謎の集団の死闘を描く。ジャン=クロード・ヴァン・ダムが謎めいた過去を持つ主人公を演じ、お得意のマーシャルアーツ全開のアクションを披露。中でも、父親譲りのハイキックを披露する息子クリス・ヴァン・ダムとの対決シーンは見どころ。過去と現在が交錯するミステリアスなストーリーが、ラストのどんでん返しまで息つく間もなく進行。CIA捜査官を演じた「アルマゲドン」の個性派俳優ピーター・ストーメアが、存在感を発揮している。

ストーリー
ある朝、ロサンゼルスのERに瀕死の状態の負傷者達が運び込まれた。その中の一人、フィリップ(ジャン=クロード・ヴァン・ダム)が、看護師スザンヌ(オータム・リーサー)の手当てを受けていると、黒ずくめの男達が彼を殺そうと現れ、病院内は激しい乱闘状態に。スザンヌは巻き込まれるも、たった一人生き残った。一体、病院内で何が起こったのか?なぜ彼は奴らに追われ、闘っていたのか?FBI庁舎取調室。CIAのホルマン捜査官(ピーター・ストーメア)は、唯一の生存者スザンヌに疑いをかけ、尋問を始める・・・。






37-27. 大脱獄 (There was a Crooked Man)  

監督 ジョセフ・L・マンキーウィッツ
出演 カーク・ダグラスヘンリー・フォンダヒューム・クローニンウォーレン・オーツバージェス・メレディス
1970年・アメリカ (ワーナー) 125分

解説
辛辣な風刺精神と冷徹な人間描写による、西部の刑務所の暴動と脱獄を描くアクション劇。製作総指揮はC・O・エリクソン、製作・監督は 「クレオパトラ(1963)」 のジョセフ・L・マンキーウィッツ、脚本は 「俺たちに明日はない」 のコンビ、デイヴィッド・ニューマンとロバート・ベントン、撮影はハリー・ストラドリング・ジュニア、音楽はチャールズ・ストラウスがそれぞれ担当。出演は 「アレンジメント<愛の旋律>」 のカーク・ダグラス、 「ウェスタン」 のヘンリー・フォンダ、 「ワイルドバンチ」 のウォーレン・オーツ、 「マッケンナの黄金」 のバージェス・メレディス、 「夜の大捜査線」 のリー・グラント。その他、ヒューム・クローニン、アーサー・オコンネル、マーティン・ゲーベルなど。テクニカラー、パナビジョン。1970年作品。

ストーリー
19世紀末のアリゾナ地方刑務所に6人の悪い奴がぶち込まれた。ここは一度入れば二度と戻れぬ名うての番外地と恐れられたムショであった。男の1人はパリス(カーク・ダグラス)で、金満家から50万ドルを奪い、仲間を殺してひとり占めしようと砂漠のガラガラ蛇の巣に金を隠したというクセ者。後の5人は丸腰の保安官ロープマン(ヘンリー・フフォンダ)に銃弾をブチ込んだ卑劣漢フロイド(ウォーレン・オーツ)や、常習詐欺師ダッドリー(ヒューム・クローニン)、殺人狂の中国人等のいずれ劣らぬ悪い奴ら。かんしゃく持ちの署長ルゴフ(マーティン・ゲーベル)の調べを受けた後、キッド老人(バージェス・メレディス)のいる監獄に入れられる。早速パリスは、彼から刑務所の構造を聞き出すが、脱獄は絶望的だという答えが返る。新入り6人に与えられた仕事は石切場の重労働だった。パリスは脱獄の仲間を増やそうとフロイドに近づく。ある日、所長に呼び出され、脱獄の手助けと引きかえに50万ドルの山分け話をもちこまれる。パリスが断ると独房に入れられた。ところがその間に暴動が起き、所長は殺人狂の中国人にあっけなく殺される。新所長はロープマンだったので、フロイドは戦々恐々とするが、ロープマンは彼に委細構わず、刑務所内の改善を始め、新食堂建設に乗り出す。パリスは前所長と交わした話を逆にロープマンにもちかけてみるが、彼はすげなく断った。パリスは着々と脱獄の用意を進めた。州のお偉方一行が所内視察をし、食堂も完成する日は、パリスの脱獄計画決行の日でもあった。大会食が始まるとパリスは騒ぎのきっかけを作った。大暴動が始まった。フロイドや中国人が活躍し、あちこちでダイナマイトが炸裂した。城壁に据えつけられたマシンガンの弾をくぐり、パリスとフロイドたちが石切場まで逃げたとき、ロープマンが待っていた。激しい射ち合いが始まり、中国人との死闘でロープマンは失神した。パリスは、お前信用できぬとフロイドも殺すのだが、ロープマンは殺すことができなかった。パリスは単身砂漠を逃げ切り、美しい未亡人バラード(リー・グラント)の牧場に着き、馬を替えて金の隠し場に向かった。唸るガラガラ蛇を次々仕留め、会心の笑みを浮かべるのだが、不覚にも1匹を見逃していて、首に毒牙がかかった。執念深く後をつけていたロープマンが着いたとき、パリスはもうこと切れていた。刑務所の騒ぎはおさまっていた。馬につけたパリスの死体を門の中へ走らせると、ロープマンは刑務所を後にした。メキシコの国境を越える彼は、傍らの馬に積んだ50万ドルを見て、してやったりと笑みを浮かべるのだった。まさに狙い通りに運んだのだから??(ワーナー配給*2時間6分)




37-28. グロリア (Gloria)  

監督 ジョン・カサヴェテス
出演 ジーナ・ローランズバック・ヘンリージュリー・カーメンジョン・アダムスジェシカ・カスティロ
1980年・アメリカ (コロムビア映画) 123分

解説
ニューヨークを舞台にかつてある組織に関係していた女が、ひょんなことからその組織に惨殺された一家の生き残りの少年をかくまうことになり、敢然と組織に立ち向う姿を描くアクション映画。製作はサム・ショウ、監督・脚本は俳優としても知られる 「アメリカの影」 のジョン・カサヴェテス、撮影はフレッド・シュララー、音楽はビル・コンティ、編集はジョージ・C・ビラセア、美術はレネ・ドーリアック、衣裳はペギー・ファーレルが各々担当。出演はジーナ・ローランズ、バック・ヘンリー、ジュリー・カーメン、ジョン・アダムズ、ジェシカ・カスティロ、バジリオ・フランチナなど。

ストーリー
サウス・ブロンクスのあるアパートに、数人のライフルを持った男たちが、取り囲んでいた。彼らが狙うのは、そのアパートに住むジャック(バック・ヘンリー)を主人とするプエルトリコの一家だった。彼の妻ジェリ(ジュリー・カーメン)、祖母、そして10歳の姉と6歳のフィル(ジョン・アダムズ)らは、この物物しい事態の中でうろたえていた。実はジャックはある組織の会計係を担当しており、その組織の大金のありかをFBIに洩らしたことから、彼らに命を狙われるはめになったのだった。フィルら一家が恐怖に襲われている時、同じフロアに住むグロリア(ジーナ・ローランズ)という女性がドアをノックした。彼女は、コーヒーを借りにジャックの家を訪ねて来たのだが、その異様な空気を敏感に感じ取り、ジャックのフィルを預かってくれという突然の願いを聞き入れた。そしてさらにジャックは詳細の秘密を記したノートをフィルに託した。子供嫌いのグロリアが、いやがるフィルをつれて部屋に戻った瞬間、ジャックの部屋では大爆発が起き、グロリアは一家が惨殺されたことを知った。翌日の新聞では、グロリアが一家を殺し、フィルを誘拐したと報じた。やがて、アパートを脱出した2人は、組織から追われる身になった。ひとまずリバーサイド・ドライブのグロリアの姉の部屋に身を隠す2人だったが、そこにも組織の手がのびたため、グロリアはある覚悟を決めた。グロリアと名のるこの女は、実はショーガール出身で、例の組織のボス、トニー・タンジーニ(バジリオ・フランチナ)の情婦だった女なのである。昔の仲間を敵にまわすはめになった彼女は、しかし、この6歳の少年を守ることに全てを賭ける気持ちになっていた。銀行から持ち金をすべて引き出し、フィルを連れてタクシー、地下鉄、バスを利用して、ニューヨーク中を、身を隠す場所を求めて逃げ回った。はじめは自分に冷たくあたるグロリアを「ブタ」と呼び、なじまなかったフィルも、今では完全に頼る気持ちになっていた。そして、高級ホテルに最後の本拠地をかまえた時には、フィルはグロリアを母のように慕っていた。この逃避行に決着をつけることを考えたグロリアは、遂にボスのタンジーニに連絡をつけた。そしてフィルに「3時間待って私が戻ってこなかったら、ひとりでピッツバークヘ行きなさい。そこで待っているから」と告げると、例のノートをもってタンジーニのマンションへと向かった。グロリアほ3時間たっても戻らず、フィルはひとリピッツバーグヘ向かった。不安な面持ちで約束の墓地を歩き回るフィルの前にやがて、1台のタクシーが止まり、中からひとりの老婦人が降りてきた。その老婦人こそ、変装して無事に駆けつけたグロリアなのだった。




f37-29. プレデター (吹替)

監督 ジョン・マクティアナン
出演 アーノルド・シュワルツェネッガーカール・ウェザースジェシー・ヴェンチュラビル・デュークソニー・ランダム
1987年・アメリカ (20世紀フォックス映画) 107分

解説
宇宙からきた食肉獣(プレデター)とコマンドとの死闘を描くアクション映画。製作はローレンス・ゴードン、ジョエル・シルヴァー、ジョン・デイヴィス。監督は“Nomands(85)のジョン・マクティアーナン。脚本はジェームズ・E・トーマスとジョン・C・トーマス、撮影はドナルド・M・マッカルパイン、音楽はアラン・シルヴェストリ、プレデターのデザインはスタン・ウィンストンが担当。出演はアーノルド・シュワルツェネッガー、カール・ウェザーズほか。

ストーリー
コマンド隊長ダッチ・シェイファー(アーノルド・シュワルツェネッガー)は、フィリップ将軍(R・G・アームストロング)に呼ばれ、困難な任務を命じられた。3人の閣僚を乗せたヘリが、中南米某国の国境を越えた地点で撃墜されたので、3人を救出してこいというのだ。かつての戦友で、今はCIA部員のディロン(カール・ウェザーズ)が同行する。コマンド隊は巨漢のプレイン(ジェシー・ヴェンチュラ)、彼と仲の良い黒人のマック(ビル・デューク)、ラテン系のラミレス(リチャード・チェイヴス)、アイルランド系のホーキンス(シェーン・ブラック)、インディアンのビリー(ソニー・ランダム)の5人。ジャングルでヘリの残骸を発見し、さらに奥へ進んだ一行は、皮をはがれ内臓をえぐり取られた4人のアメリカ兵の死体を見つける。ゲリラのアジトを発見し、奇襲をかけて全滅させた。そして、このミッションは重要文書を奪うためKGBとCIAが争い、ディロンはソ連側のゲリラ・キャンプを壊滅させるためコマンドを利用したことがわかった。一行はゲリラで1人生き残ったアンナ(エルピディア・キャリロ)をつれて合流地点へ急いだ。アンナが逃げ出し、追ってきたホーキンスを宇宙から飛来した半透明のプレデターが襲った。ついでブレイン、マック、ディロン、ビリー、ラミレスが倒された。迎えのヘリが来るはずの地点へアンナを先行させ、シェイファーはプレデターと対決した。どろまみれになった彼の姿を感知できぬことに気づき、シェイファーは罠をしかけ、プレデターを死闘の末に倒すのだった。




37-30. エクスペンダブル・レディズ (Mercenaries)  (吹替)

監督 クリストファー・レイ
出演 クリスタナ・ローケンブリジット・ニールセンゾーイ・ベルヴィヴィカ・A・フォックスシンシア・ロスロック
2014年・アメリカ (アサイラム, ティキ・テラーズ) 85/89分

解説
2014年のアメリカ合衆国のアクション映画。クリスタナ・ローケン、ブリジット・ニールセン、ゾーイ・ベル、ヴィヴィカ・A・フォックス、シンシア・ロスロック、ニコール・ビルダーバック出演。大ヒット映画を模倣したモックバスターと呼ばれるアサイラム社製作のオリジナルビデオ映画作品のひとつで、同年公開の「エクスペンダブルズ3 ワールドミッション」を元ネタとしている。

ストーリー
アメリカ合衆国大統領の娘エリーズを乗せた護衛車がカザフスタンを走っていたとき、ウルリーカ率いるテロリスト組織に襲撃されエリーズが拉致されてしまう。ホワイトハウスに届いたウルリーカの映像メッセージで彼女はエリーズを解放する条件として、48時間以内に母国にいる敵対する人物を全て排除し自分をその国の大統領にさせるよう要求してきた。それを見たCIAのモナ・ケンダルは、部下のボビーからウルリーカが異常なほどの男嫌いなことと弱い女も見下していることを伝えられる。身近に適任者が不在のなか、モナは能力がある服役中の女囚人を今回の任務につかせることを決め、海兵隊に所属していた元狙撃兵のキャット・モーガン、特殊部隊の小隊長だったカサンドラ・クレイ、元CIAエージェントで殺し屋に転身したレイヴン、自称テクノ・アナキストで爆発物に詳しいメイリン・フォンの4人を集める。そして恩赦と引き換えに、彼女たちをエリーズ救出のためウルリーカが潜んでいるカザフスタンの旧ソ連の刑務所跡地へと向かわせる。






37-31. バトルランナー (The Running Man)  (吹替)

監督 ポール・マイケル・グレイザー
出演 アーノルド・シュワルツェネッガーマリア・コンチータ・アロンゾヤフェット・コットージム・ブラウンジェシー・ヴェンチュラ
1987年・アメリカ (日本ヘラルド映画) 95分

解説
21世紀を舞台にTV中継の殺人ゲームの標的になる男たちの反乱を描いたアクション映画。製作はティム・ジンネマンとジョージ・リンダー、エグゼクティヴ・プロデューサーはキース・バリッシュとロヴ・コーエン、原作はスティーブン・キング、脚本はスティーヴン・E・デ・スーザ、監督はポール・マイケル・グレイザー、撮影はトーマス・デル・ルース、美術はジャック・T・コリンズ、音楽はハロルド・フォルターメイヤーが担当。出演はアーノルド・シュワルツェネッガー、マリア・コンチータ・アロンソほか。

ストーリー
21世紀。TVによって国民をコントロールする全体主義国家アメリカで、ベン・リチャーズ(アーノルド・シュワルツェネッガー)は警察官としてまじめに勤めていたが、ある日上司の命令にそむいたため、大量殺人の汚名をきせられて投獄された。だが、強制労働の監獄で知り合ったラフリン(ヤフェット・コットー)、ウェイス(マーヴィン・J・マッキンタイア)らと脱獄、リチャーズは2人と別れ、弟の住むアパートヘ向かった。が、弟はおらず、かわりに住んでいたのは放送局に勤めるアンバー・メンデス(マリア・コンチータ・アロソン)だった。彼女はリチャーズがTVニュースで報道されている殺人犯と知り恐怖におののく。リチャーズは彼女を道連れに国外逃亡を計画した。そのころ、ロサンゼルスのICSネットワークでは、視聴率トップの殺人ゲーム・ショー「ランニングマン」の企画者でホストのデーモン・キリアン(リチャード・ドーソン)が、低迷の兆しの出てきた番組をテコ入れすべく“獲物”としてリチャーズに白羽の矢を立てた。一方、そのリチャーズは空港でアンバーが警察に助けを求めたため逮捕された。監獄に逆戻りかと思ったリチャーズは「ランニングマン」に出場するよう強制される。無事に生き残れれば釈放するというのだ。「ランニングマン」が華麗なダンサーたちの踊りで始まった。ホストのキリアンは冒頭にリチャーズがいかに残虐かをデッチ上げフィルムで紹介する。憎悪をむきだしにする観客。だが、彼と一緒に空港にいたアンバーは映しだされた映像がウソであることに気づき、TV局の資料室に忍び込んだ。一方、リチャーズは戦闘場である“ゾーン”へ放り込まれた。共に闘うのは一緒に脱獄したラフリンとウェイスだった。彼らも逮捕されていたのだ。“ゾーン”で彼らを待ち受けていたのはホッケーのスティックを殺人武器に変えたサブゼロ(トール・タナカ)。リチャーズは激しい闘いの末倒す。“ゾーン2”にはチェインソーを自在に操るバズソー(ガス・レスウィッシュ)が待っていた。しかも、資料室で見つかってしまったアンバーが放り込まれて来た。ラフリンがバズソーにやられ、怒ったリチャーズが逆襲。3人目は装甲バギーに乗るダイナモ(アーランド・ヴァン・リドス)。ダイナモが放つ電流によりウェイスが倒れた。そのダイナモを葬り去ったリチャーズに、観衆の中で拍手する者も現われた。苛立つキリアンが切り札として送り込んだのはナパーム放射器を装備したファイアーボール(ジム・ブラウン)。追いつめられたリチャーズが目にしたのは、このゲームで生き残り、リゾート地で悠々自適の生活をしているはずのかつての優勝者たちの死体だった。リチャーズはファイアーボールも倒した。意外な展開にあせったキリアンは、ビデオ合成でリチャーズがキャプテン・フリーダム(ジェシー・ヴェンチュラ)に倒されるシーンをデッチ上げ、観衆をなんとか誤魔化す。そのころ、レジスタンスに助けられたリチャーズとアンバーは武装してTV局を襲撃。同時に、通信衛星をジャックしてリチャーズが汚名を着せられていた真実の映像をアメリカ全土に流した。そして、リチャーズは怒りの銃弾をキリアンにぶち込むのだった。




37-32. ビバ!マリア (Viva Maria!)  

監督 ルイ・マル
出演 ブリジット・バルドージャンヌ・モロージョージ・ハミルトンポーレット・デュボーグレゴアール・フォン・レッツォリ
1965年・フランス、イタリア (日本ユナイト映画) 97/122分

解説
「地下鉄のザジ」 のルイ・マルが、ジャン・クロード・カリエールと共同でシナリオを執筆、自ら監督したアクション・コメディ。撮影は 「シベールの日曜日」 のアンリ・ドカエ、音楽は 「軽蔑」 のジョルジュ・ドルリューが担当した。出演は 「軽蔑」 のブリジット・バルドー、 「小間使の日記」 のジャンヌ・モロー、 「偽りの心」 のジョージ・ハミルトン、ほかにグレゴアール・フォン・レッツォリ、クラウディオ・ブルックなど。

ストーリー
マリー(B・パルドー)は刑務所生まれ。スジ金入りのアナーキストの父を助けて破壊活動をつづけていたか、父に死なれて官憲に追われるうちある小さな町に来た。そこではいましも旅芸人ロドルフォ一座が開演中。花形はマリア(J・モロー)という歌手で、コンビの相棒が自殺して困っていたところ。空腹で迷いこんで来たマリーをスペイン語式にマリアとしてマリア・コンビを作った。たちまち人気者になった。この中南米の架空の国では、悪政に耐えかねた民衆の暴動がひんぱんとあった。一座がある村を通りかかったとき暴動が始まり、一同高見の見物。ところが血筋は争えぬマリー、鉄砲で政府軍の兵隊をブッ放してしまった。おかげで一座もろとも捕われの身となり、死刑囚フロレス(G・ハミルトン)らと牢獄にぶちこまれてしまった。この男、マリアのファンでかつて彼女の所に日参していた。二人は銃殺を前に愛の一夜を送った。翌日、二人のマリアはこの辺の権力者にロドリゲスの所に呼び出され、そこに機関銃のあるのを見たマリーはそれでバリバリやってまんまと脱出した。が、この騒ぎの中でフロレスが銃弾を浴び、マリアに「戦いをつづけてくれ」と言い残して死んだ。俄然マリアは革命にめざめ、美女二人のリードのもとに勝利に向ってまっしぐら。ロドリゲスも大砲までもち出して猛反撃。だが二人の力の前にアエなく屈した。こうして革命の恩人二人のマリアは聖母マリア以上の人気。こうなると教会側も捨ててはおけない。マリアたちは捕えられ、殺されかかったところを革命軍側の総反撃で助け出された。ついに革命は成功、花吹雪と歓呼の中をフロレスの銅像に別れをつげ、一座は旅立って行った。




37-33. ギャング・オブ・ニューヨーク (Gangs of New York)  

監督 マーティン・スコセッシ
出演 レオナルド・ディカプリオキャメロン・ディアスダニエル・デイ・ルイスリーアム・ニーソンヘンリー・トーマス
2002年・アメリカ、ドイツ、イタリア、イギリス、オランダ (松竹=日本ヘラルド映画(松竹=日本ヘラルド映画=日本テレビ=博報堂=カルチュア・パブリッシャーズ 提供)) 168分

解説
レオナルド・ディカプリオを主演に迎え、巨匠マーチン・スコセッシ監督が描く壮大な愛と復讐のドラマ。構想30年、製作費120億円を投じ、19世紀のNYを忠実に再現して描き出す野心作だ。

ストーリー
1864年、ニューヨークのファイヴ・ポイント地区の支配権をめぐる戦いの中で、アイルランド移民集団デッド・ラビッツのリーダー、ヴァロン神父(リーアム・ニーソン)は、アメリカ生まれの集団ネイティヴズのリーダー、肉屋のビル・ザ・ブッチャー(ダニエル・デイ・ルイス)に殺される。ヴァロンの幼い息子アムステルダムはそれを目撃。15年後、少年院から出所してきたアムステルダム(レオナルド・ディカプリオ)は、復讐のため、街のボスとして君臨するビルの組織に素性を隠して入り込む。だがそこで、ビルと浅からぬ過去を持っていた美しい女スリ、ジェニー(キャメロン・ディアス)と許されない恋におちる。まもなくアムステルダムは、ビルに正体がバレてしまい、拷問にかけられる。ジェニーに介抱されたアムステルダムは、陰で復讐の機会をねらう。やがて南北戦争徴兵暴動が勃発。その混乱の中で、アムステルダムはビルを刺殺。そして暴動後、廃墟と化した街の中で、アムステルダムとジェニーは互いに肩を抱き寄せるのだった。




37-34. ザ・メキシカン (The Mexican)  

監督 ゴア・ヴァービンスキー
出演 ブラッド・ピットジュリア・ロバーツジェームズ・ガンドルフィーニボブ・バラバンジェイ・ケイ・シモンズ
2001年・アメリカ (ギャガ=ヒューマックス) 123分

解説
2大トップスター、ブラッド・ピット&ジュリア・ロバーツ共演によるラブ・サスペンス。世界一美しい伝説の拳銃をめぐる争奪戦に巻き込まれたカップルの危険な旅を、スリリングに描く。

ストーリー
ロスに暮らすジェリー(ブラッド・ピット)は、ある日マリファナを積んだ組織のボスの車に追突してしまう。しかも、ボスが警察に連行されたことから、この代償を払うため組織の手先にさせられる。それからというもの、やばい仕事に精を出し始めるジェリーだが、恋人サマンサ(ジュリア・ロバーツ)はそんな彼の生活ぶりについにブチぎれる。彼女の脅しを受け最後と決めた仕事だったが、またもブツを運びそこねてしまった。そして今度はミスをつぐなうためメキシコへ行って、メキシカンという伝説の拳銃を運ぶよう命じられる。その拳銃には呪いがかかっているらしく、確かにそれからのジェリーには不運が続いた。一方、ラスベガスに車を飛ばすサマンサは、リロイ(ジェームズ・ガンドルフィーニ)という男に拉致され、ジェリーが無事に仕事をやり遂げるまでの人質となった。ジェリーは早く仕事を終えて足を洗い、サマンサと一緒に暮らしたかったのだが、事態はややこしくなるばかり。それでも困難をなんとか乗り切り、ジェリーとサマンサはめでたく仲直りするのだった。




37-35. 皆殺し無頼 (Johnny Yuma)  

監督 ロモロ・グエリエリ
出演 マーク・デーモンローレンス・ドブキンロザルバ・ネリルイジ・ヴァンヌッキFidel Gonzales
1966年・イタリア (日本ヘラルド映画) 101分

解説
ロモロ・グエリエリ、 「殺し屋がやって来た」 のジョヴァンニ・シモネリ、フェルナンド・ディ・レオの三人が共同で脚本を書き、ロモロ・グエリエリが監督したイタリア西部劇。撮影は 「殺し屋がやって来た」 のマリオ・カプリオッティ、音楽はノラ・オルランディが担当した。出演は 「リンゴ・キッド」 のマーク・ダモン、ローレンス・ドブキン、ロザルバ・ネリ、ルイジ・ヴァンヌッキほか。イーストマンカラー、デルタビジョン。

ストーリー
財産家の牧場主トマス・フェルトンが死んだ。彼の遺産を狙った若く美しい妻サマンタ(R・ネリ)が召使いの男に殺されたのだった。しかしフェルトンはサマンタを信用していなかったので遺言状を隠し、遺産の受取り人を旅に出たまま帰らない甥のジョニー・ユーマ(M・ダモン)にしておいた。そこでサマンタは、まずかつての愛人カラディン(L・ドブキン)に召使いの男を殺させ、そして彼にジョニー殺害を頼んだ。カラディンの拳銃の腕が、サマンタの兄ペドロ(L・ヴァンヌッキ)、やその無頼の手下よりもはるかに頼りになることを、サマンタはよく知っていたからだ。ある町で、ジョニーはカラディンが叔父を殺した男の死体とひきかえに賞金を受取るところを目撃して、叔父の死に疑問を持った。ジョニーはことの真相を探るためサマンタに雇われて牧場に出かけて行くカラディンの先まわりをして、カラディンと名のって町へ入った。しかし真相をつかめないままにニセ者だと見破られ、ペドロたちによって残忍なリンチを受けた。だがジョニーは隙を見て脱出し、かつて無法者たちの手から助けたことのある少年の家にかくれた。サマンタはカラディンのニセ者がジョニーであることを知り、必死にその行方を追求させた。そんな中をジョニーはサマンタの家に忍び込み、叔父の遺言状を探しあてた。その頃ジョニーをかくまった少年がペドロたちの手でむごたらしく殺された。これ以上悪党どもを生かしておくわけにはいかないと、ジョニーはカラディンとの決闘を受けて立った。その直前、二人はペドロ一味に包囲され攻撃された。サマンタのあまりのきたなさに怒ったカラディンは、ジョニーと協力して一味を皆殺しにした。サマンタはカラディンに約束した報酬をけり、卑劣にも彼を射って逃げた。ジョニーは砂漠で数日後、渇きのために死んでいるサマンタを発見した。死の間際に射ったカラディンの銃弾は、サマンタの数個の水筒に悉く穴をあけていた。






37-36. 隣のヒットマン (The Whole Nine Yards)  (吹替)

監督 ジョナサン・リン
出演 ブルース・ウィリスマシュー・ペリーロザンナ・アークエットマイケル・クラーク・ダンカンナターシャ・ヘンストリッジ
2000年・アメリカ (20世紀フォックス) 99分

解説
ひとりの殺し屋をめぐる人間関係をコミカルに描いたサスペンス。登場人物誰もが誰かを殺したがっている、複雑に入り組んだ物語が展開。クセ者ぞろいのキャラが魅力的!

ストーリー
カナダのモントリオールで歯科医を開業中のオズ(マシュー・ペリー)は、妻ソフィ(ロザンナ・アークェット)の父が残した借金を抱えテンテコ舞いの日々。当然、妻との仲もすっかり冷えきっていた。そんな夫婦の隣に、別名チューリップという殺し屋のジミー(ブルース・ウィリス)が引っ越してくる。シカゴを牛耳るマフィア、ラズロを裏切ったうえ死刑に追いやり、本人は刑期を終えて出所してきたばかりの身。奇妙な隣人をいぶかるオズだったが、なぜか2人の間に通じるものを感じ始める。しかしそれも束の間、ソフィにそそのかされ報酬欲しさにジミーを密告する計画を立て、シカゴ行きの飛行機に乗り込む。到着してから、オズの監視役となったのは、ジミーの妻シンシア(ナターシャ・ヘンストリッジ)だったが、オズは彼女に惚れてしまって二人はベッドを共にする。まもなくジミーがシカゴにやってきて、オズはモントリオールに帰るが、シンシアへの思いから落ち着かない。やがて、なんと妻のソフィがヒットマンをやとってオズを殺そうとしていることが分かり、しかもシンシアとの浮気がジミーにバレてしまった。かくしてシカゴで、二転三転の殺人ゲームが始まるのだった。




f37-37. ザ・グリード (吹替)

監督 スティーヴン・ソマーズ
出演 トリート・ウィリアムズファムケ・ヤンセンケヴィン・J・オコナーユマ・デイモンアンソニー・ヒールド
1998年・アメリカ (東宝東和) 107分

解説
海に浮かぶ豪華客船を舞台に、未知の巨大モンスターが大暴れするSFパニック。監督・脚本は 「ハックフィンの冒険」 (日本未公開)のスティーヴン・ソマーズ。撮影は 「バッド・ボーイズ」 のハワード・アサートン。音楽は 「L.A.コンフィデンシャル」 の巨匠ジェリー・ゴールドスミス。クリーチャーデザインは 「トータル・リコール」 でアカデミー視覚効果賞を獲得したロブ・ボッティン。視覚効果は 「アビス」 のドリームクエスト・イメージズ社と 「ディープ・インパクト」 のインダストリアル・ライト・アンド・マジック社が担当。出演は 「プリンス・オブ・シティ」 のトリート・ウィリアムズ、 「ゴールデンアイ」 のファムケ・ヤンセンほか。

ストーリー
南シナ海。処女航海中の3000人もの乗客を乗せた超豪華客船アルゴノーティカ号。女スリ、トリリアン(ファムケ・ヤンセン)は客船の金庫までたどり着くが、船長に捕まり食糧庫に監禁された。すると突然、船は何物かに衝突、強い衝撃がパーティー開場を直撃。逃げ惑う客たちで船の上は修羅場と化す。時を同じくして、密輸船サイパン号が航行していた。船長のフィネガン(トリート・ウィリアムズ)は、傭兵たちを海図にない島まで届ける仕事を請け負っていた。無事、目的地に向うはずが、モーターボートと衝突。船が破壊される寸前に航行中のアルゴノーティカ号を発見、避難するが、客船内には不気味なほど人気がない。乗客で生き残っていたのは、オーナーのキャントンと客船の船長、女スリのトリリアンの3人だけ。巨大な怪物が襲ってきて皆殺しにされたという。実はアルゴノーティカ号は建造に巨額の費用がかかり、オーナーは破産寸前で、窮余の策として傭兵たちに客船を沈没させ、保険金をせしめ船の金庫を襲わせる計画だったのだ。だが、巨大怪物の出現で何もかもがメチャクチャになってしまった。怪物は何本にも枝分かれした触手で船内の狭い通路を猛スピードで突進し、船体を壊しながら1人、また1人と餌食にしていく。かくして、船の爆破で怪物を倒したフィネガンとトリリアンは危機一髪で脱出した。





f37-38. サイレント・ワールド 2012 (ICE AGE) (吹替)

監督 トラヴィス・フォート
出演 パトリック・ラビオートゥージュリー・マッカローケイティ・ウィルソンニック・アファナシエフ
20011年・アメリカ 92分


解説
西暦2012年、アイスランド・ヘクラ山の噴火により氷河が崩壊、異常気象を伴ってアメリカに迫り来るなか、娘を助けるためニューヨークに向かう家族や氷河に立ち向かう軍などの姿を描いたB級SFパニック映画です…

ストーリー
2012年、アメリカ。気象学者であるビル(パトリック・ラビオートゥー)は、アイスランドにいる同僚から「ヘクラ火山が噴火した」という連絡を受ける。このままでは氷河は崩壊し、やがては北米に到達してしまうという。それではアメリカは壊滅的な被害を受けるだろう。ビルにはジュリアという娘がいて、彼女はニューヨーク大学に通っている。娘を助けに行く事を決意したビルは妻と息子を連れて街を脱出、車でニューヨークを目指す。しかし、道を阻む悪路や、強奪を試みる略奪者などが三人の前に立ちはだかるのだった。
一方、ニューヨークではジュリアは恋人ローガンと過ごしていた。だが、迫り来る巨大氷河の影響で、ニューヨークは異常気象に見舞われ、町中が大パニックに襲われる。二人は手を取り合って街からの脱出を試みる。
そんな中、政府軍はアメリカを救うために巨大氷河を破壊させる計画を実行に移す。それは核弾頭を氷河に打ち込むというものだ。しかしいくら爆破させても、巨大氷河はビクともしない。
果たしてニューヨークに向かうビル達三人と、ジュリアたちは再会する事が出来るのだろうか。そして政府軍は巨大氷河の進行を食い止めることが出来るのだろうか……。





37-39. トータル・リコール (Total Recall)  

監督 レン・ワイズマン
出演 コリン・ファレルケイト・ベッキンセールブライアン・クランストンジェシカ・ビールビル・ナイ
2012年・アメリカ (ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント) 118分  (日本語吹き替え版)

解説
アーノルド・シュワルツェネッガー主演で映画化されたこともある、SF作家フィリップ・K・ディックの小説を、 「ダイ・ハード4.0」 のレン・ワイズマンがコリン・ファレルを主演に迎え映画化したSFサスペンス・アクション。記憶が売買できる近未来を舞台に、自らに秘められた謎や巨大な陰謀に立ち向かう男の姿が描かれる。

ストーリー
近未来、“記憶”は簡単に売買されるようになっていた。大きな戦争を経て正常な環境を失った世界で、人々はわずかな土地を、裕福なブリテン連邦と貧しいコロニーという2つの地域に分けて暮らしている。退屈な日常に飽き、刺激を欲した人々は、人工記憶センターであるリコール社の人工記憶を買って不満を解消していた。コロニーで暮らす工場労働者のダグラス・クエイド(コリン・ファレル)も、来る日も来る日も工場で働く日々にふと嫌気がさし、リコール社を訪れる。しかし、彼が記憶を植えつけようとしたとき、突然、ブリテン連邦のロボット警官隊が襲撃してくる。クエイドは自分でも知らなかった戦闘能力を発揮して逃げ切るが、帰宅すると今度は彼の妻ローリー(ケイト・ベッキンセール)が襲ってくる。ローリーはクエイドに、記憶を消されて新しい記憶を植え付けられただけで、この世にダグラス・クエイドという人物は存在しない、と告げる。ローリーを振り切ったクエイドは、行く先で数々の謎のメッセージを受け取り、メリーナ(ジェシカ・ビール)と出会う。メリーナは信用できるのか? 自分は誰なのか? クエイドはその答えを見つけられないまま、ブリテン連邦とコロニーの運命を握る戦いに巻き込まれていく。




37-40. チャッピー (CHAPPIE)  (吹替)

監督 ニール・ブロムカンプ
出演 シャールト・コプリーデーヴ・パテールニンジャヨーランディ・ヴィザーホセ・パブロ・カンティージョ
2015年・メキシコ、アメリカ (ソニー・ピクチャーズエンタテインメント) 96/120分  (PG12)

解説
第9地区」 のニール・ブロムカンプ監督が、自身の出身地である南アフリカのヨハネスブルグを舞台に描くSFアクション。見聞きしたものを吸収し、驚くべきスピードで成長していく人工知能を搭載されたロボット、チャッピーがたどる運命を描く。ブロムカンプ監督がかつて発表した短編が基になっている。

ストーリー
2016年.犯罪多発都市、南アフリカ・ヨハネスブルグ。ロボット開発者のディオン(デーヴ・パテル)は、学習機能を備えたAI(人工知能)を搭載した世界でただ一体のロボットを極秘で製作。“チャッピー”と名付けられたそのロボットを起動させると、まるで子供のように純粋な状態であった。だが、チャッピーはディオンとともにストリートギャングにさらわれ、そのAIにはギャングによって生きるための術が叩き込まれていく。そんな中、加速度的に成長するAIは彼自身のバッテリーが残り5日間しかないことを知り、さらに死への恐怖をも感じるようになっていく。やがて、ただ生きることを目的としたチャッピーは人知を超えた行動を起こし始めるが……。




37-41. アサインメント (The Assignment)  

監督 クリスチャン・デュゲイ
出演 エイダン・クインドナルド・サザーランドベン・キングズレークラウディア・フェリセリーヌ・ボニエ
1997年・アメリカ (ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント) 118分

解説
国際的テロリスト逮捕のため彼の替え玉に選ばれた男の苦闘を描いたサスペンス・アクション。実在のテロリスト、カルロス・サンチェスの逮捕時の取材を基に映画化。監督は 「スクリーマーズ」 のクリスチャン・デュゲイ。脚本は 「告発」 のダン・ゴードンとテロリスト研究の権威サビ・H・サブタイの共同。製作は 「スクリーマーズ」 のトム・ベリーと 「スキャナース2」 のフランコ・バチスタ。撮影はデイヴィッド・フランコ。音楽はノーマンド・コーベイル。美術は 「スキャナース3」 のマイケル・ジョイ。編集はイヴ・ラングロワ。出演は 「マイケル・コリンズ」 のアイダン・クイン、 「同居人 背中の微かな笑い声」 のドナルド・サザーランド、 「死と処女」 のベン・キングスレーほか。

ストーリー
1986年。国際的テロリスト、通称“ジャッカル”ことカルロス・サンチェス(アイダン・クイン)を追うCIAとモサドは、誤認逮捕してしまったほど彼に生き写しの米国の海軍大佐アニバル・ラミレス(アイダン・クイン=二役)を使っての替え玉作戦でカルロス逮捕へ向けて動き出す。良き家庭人であるゆえに当初は抵抗したラミレスだが、CIAのフィールズ(ドナルド・サザーランド)とモサドのアモス(ベン・キングズレー)による苛酷な極秘訓練ののち、やがて心身ともにカルロスの替え玉になりきった。87年5月、リビア。潜入したラミレスはカルロスの愛人アニエスカを誘惑してカルロスをおびきだす作戦に出たが失敗に終わり帰国。だが、カルロスの人格がとりついたゆえに、ラミレスは以前の自分を失ってしまっていた。かくして彼は自身を取り戻すため、カルロスを完全に抹殺すべく作戦に復帰。87年10月、ベルリン。ついに本物のカルロスと対峙したラミレスだが、カルロスは逃亡。だが結局、94年、カルロスはついにスーダンで逮捕されたのだった。




f37-42. ザ・グリード (吹替)

監督 スティーヴン・ソマーズ
出演 トリート・ウィリアムズファムケ・ヤンセンケヴィン・J・オコナーユマ・デイモンアンソニー・ヒールド
1998年・アメリカ (東宝東和) 107分

解説
海に浮かぶ豪華客船を舞台に、未知の巨大モンスターが大暴れするSFパニック。監督・脚本は 「ハックフィンの冒険」 (日本未公開)のスティーヴン・ソマーズ。撮影は 「バッド・ボーイズ」 のハワード・アサートン。音楽は 「L.A.コンフィデンシャル」 の巨匠ジェリー・ゴールドスミス。クリーチャーデザインは 「トータル・リコール」 でアカデミー視覚効果賞を獲得したロブ・ボッティン。視覚効果は 「アビス」 のドリームクエスト・イメージズ社と 「ディープ・インパクト」 のインダストリアル・ライト・アンド・マジック社が担当。出演は 「プリンス・オブ・シティ」 のトリート・ウィリアムズ、 「ゴールデンアイ」 のファムケ・ヤンセンほか。

ストーリー
南シナ海。処女航海中の3000人もの乗客を乗せた超豪華客船アルゴノーティカ号。女スリ、トリリアン(ファムケ・ヤンセン)は客船の金庫までたどり着くが、船長に捕まり食糧庫に監禁された。すると突然、船は何物かに衝突、強い衝撃がパーティー開場を直撃。逃げ惑う客たちで船の上は修羅場と化す。時を同じくして、密輸船サイパン号が航行していた。船長のフィネガン(トリート・ウィリアムズ)は、傭兵たちを海図にない島まで届ける仕事を請け負っていた。無事、目的地に向うはずが、モーターボートと衝突。船が破壊される寸前に航行中のアルゴノーティカ号を発見、避難するが、客船内には不気味なほど人気がない。乗客で生き残っていたのは、オーナーのキャントンと客船の船長、女スリのトリリアンの3人だけ。巨大な怪物が襲ってきて皆殺しにされたという。実はアルゴノーティカ号は建造に巨額の費用がかかり、オーナーは破産寸前で、窮余の策として傭兵たちに客船を沈没させ、保険金をせしめ船の金庫を襲わせる計画だったのだ。だが、巨大怪物の出現で何もかもがメチャクチャになってしまった。怪物は何本にも枝分かれした触手で船内の狭い通路を猛スピードで突進し、船体を壊しながら1人、また1人と餌食にしていく。かくして、船の爆破で怪物を倒したフィネガンとトリリアンは危機一髪で脱出した。





37-43. バットマン (Batman)  (吹替)

監督 ティム・バートン
出演 マイケル・キートンジャック・ニコルソンキム・ベイシンガーロバート・ウールパット・ヒングル
1989年・アメリカ (ワーナー・ブラザース映画) 103/127分

解説
ニューヨークを舞台に、悪に立ち向かうバットマンの活躍を描くアクション映画。ボブ・ケインの原作漫画の映画化で、エグゼクティヴ・プロデューサーはベンジャミン・メルニカーとマイケル・ウスラン、製作はピーター・グーバーとジョン・ピータース、監督は 「ビートルジュース」 のティム・バートン。サム・ハムのストーリーを基に、脚本はハムとウォーレン・スカーレンの共同、撮影はロジャー・プラット、音楽はダニー・エルフマンが担当。出演はマイケル・キートン、ジャック・ニコルソンほか。

ストーリー
警察が腐敗しきっている無法都市ゴッサム・シティ。今夜も悪人が“バットマンらしき人物”によって退治される。報道キャメラマン、ヴィッキー・ベイル(キム・ベイシンガー)は、そのバットマンの正体をつきとめようと新聞記者ノックス(ロバート・ウール)と共に、警察長官ゴートン(パット・ヒングル)を取材するため大富豪の邸宅パーティを訪ね、そこの当主ブルース・ウェイン(マイケル・キートン)に魅かれるものを感じる。実は彼こそがバットマンで、その夜も彼はアクシス化学工場を襲った暗黒街のボス、グリソム(ジャック・パランス)の部下ネピア(ジャック・ニコルソン)を退治するのだった。廃液の毒によって容貌が一変したネピアは、名前をジョーカーと名乗り、裏切者のグリソムを殺し、バットマンへの復讐に燃えるのだった。彼の野望はやがて世間を恐怖のどん底に突き落とし、ウェインは昔幼い頃両親を殺したのが、ジョーカーであることを思い出すのだった。そしてジョーカーとウェイン=バットマンの戦いはヴィッキーをめぐって“ゴッサム・シティ200 年記念祭”の夜、頂点を迎える。激闘の果てにジョーカーを倒すことで両親の仇をうったウェインは、同時にヴィッキーの愛をも手にするのだった。





37-44. ロスト・バケーション (THE SHALLOWS)  (吹替)

監督 ジャウマ・コレット=セラ
出演 ブレイク・ライブリーオスカル・ハエナダブレット・カレンセドナ・レッグアンジェロ・ロザーノ・コルソ
2016年・アメリカ (ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント) 81/86分  (PG12)

解説
周囲に誰もいない秘境の島で突然、人喰いサメに襲撃されたヒロインの必死のサバイバル劇を描く、ブレイク・ライブリー主演のアクション。 「フライト・ゲーム」 などでリーアム・ニーソンをアクションスターに仕立てたジャウム・コレット=セラ監督が、過酷な状況に追い込まれたヒロインの姿を緊迫感あふれる映像で映しだす。

ストーリー
サーファーで医師のナンシー(ブレイク・ライヴリー)は、休暇を利用して憧れの秘境ビーチを訪れる。目の前に広がるのは、大きな太陽に照らされて宝石のように輝く砂浜とほとんど人がいない真っ青な海。日が暮れるのも忘れてサーフィンに没頭していた彼女であったが、突然海中で何かにアタックされ脚を負傷。必死に近くの岩場までたどり着く。海岸はすぐ近くだったが、気付くと獰猛で危険なサメが岩の周囲を旋回していた。誰にも助けを求めることもできず、絶望的な状況に追い込まれたナンシー。さらに今は引潮で岩場は海面上にあるが、時間とともに潮が満ち海面が上昇、満潮になればそこは確実に沈む。岩場が沈むまで残された時間は100分。岩場から岸までは200メートル。タイムリミットは刻々と近づいていた……。




37-45. 影の軍隊 (L'arm辿e des ombres)  

監督 ジャン・ピエール・メルヴィル
出演 リノ・ヴァンチュラポール・ムーリッスジャン・ピエール・カッセルシモーヌ・シニョレクリスチャン・バルビエ
1969年・フランス (東和) 140分

解説
独軍占領下のフランスで、第二次大戦中、悲劇的な抵抗運動に命をかけたレジスタンス闘士たちのエピソードをつづった作品。製作はジャック・ドルフマン。ジョゼフ・ケッセルの原作を、 「ギャング」 のジャン・ピエール・メルヴィルが脚色し、自ら監督した。撮影はピエール・ロム、美術はテオバール・ムーリッス、音楽はエリック・ド・マルサンがそれぞれ担当。出演は 「ベラクルスの男」 のリノ・ヴァンチュラ、 「ギャング」 のポール・ムーリッス、ほかに、シモーヌ・シニョレ、ジャン・ピエール・カッセル、クリスチャン・バルビエ、ポール・クローシェ、クロード・マン、アラン・リボールなど。

ストーリー
フィリップ・ジェルビエ(L・バンチュラ)は、ある日、独軍に逮捕され、キャンプに入れられてしまった。そして数ヵ月後、突然、ゲシュタポ本部へ連行されることになった。だが、一瞬のすきをみて、そこを脱出した彼は、その後、抵抗運動に身を投じることとなった。そうしたある日、彼はマルセイユに行き、フェリックス(P・クローシェ)、ル・ビゾン(C・バルビエ)、ルマスク(C・マン)等と一緒に裏切り者の同志ドゥナ(A・リボール)の処刑に立ちあった。その後に、彼は、ジャン・フランソワ(J・P・カッセル)に会った。ジャンの仕事は、名高いパリの女闘士マチルド(S・シニョレ)に、通信機をとどけることだった。彼はそのついでに、学者である兄のリュック・ジャルディ(F・ムーリッス)を訪ねたが、芸術家肌の兄を心よくは思わなかった。一方、新任務のためリヨンに潜入したジェルビエのところへやって来たのは、意外にもジャンの兄のジャルディだった。やがて無事、その任務を果したジェルビエのところへフェリックス逮捕さる、の報が伝えられた。さっそく、救出作戦を展開したが、ジャンの犠牲も空しく、失敗に終ってしまった。ジェルビエが再び逮捕されたのは、それから間もなくであった。独軍の残虐な処刑に、もはや最後と思っていた彼を救ったのは、知略にすぐれたマチルドであった。それからしばらくたった頃、隠れ家で休養をとっていたジェルビエを、ジャルディが訪ねて来た。彼の来訪の目的はマチルドの逮捕されたことを告げるためと、口を割りそうな彼女を、射殺するということだった。現在、仮出所中の彼女も、それを望んでいる、と彼は伝えた。ある日、エトワール広場を一人歩く彼女に、弾丸をあびせたのは、彼女を尊敬するジャルディ、ジェルビエ、ル・ビゾン、ルマスク等仲間たちだった。しかし、遅かれ早かれ、彼等の上にも、同じような運命が待ち受けているのだった。






37-46. 死の標的 (吹替)

監督 ドワイト・H・リトル
出演 スティーヴン・セガールベイジル・ウォレスキース・デイヴィッドトム・ライトジョアナ・パクラ
1990年・アメリカ (20世紀フォックス) 93分

解説
元DEAの腕きき捜査官が、故郷のシカゴで麻薬組織と対決するアクション映画。 「ハード・トゥ・キル」 のスティーヴン・セガールが今回主演の他、脚本のマイケル・グレイス&マーク・ヴィクターと共に製作を兼任する。監督は 「オペラ座の怪人(1990)」 のドワイト・H・リトル、撮影はリック・ウェイト音楽はジェームズ・ニュートン・ハワードが担当。出演はセーガルの他、 「メン・アット・ワーク」 のキース・デイヴィッド、 「キッス」 のジョアンナ・パクラ、ベイジル・ウォレス他。

ストーリー
アメリカ連邦麻薬取締局(DEA)の腕きき捜査官ジョン・ハッチャー(スティーヴン・セガール)は、バンコックにおける秘密任務の際、1人の女性が銃撃戦の末に巻きぞえになり、また同僚の死を眼の当たりにしたことから、職を辞し、故郷のシカゴに帰ってきた。母と妹、妹の娘と共に家庭の暖かな味に久しぶりに浸るハッチャー。しかしシカゴも、麻薬の問題は深刻で多くの人々をむしばんできていた。ジャマイカを本拠地としたポッセという組織が黒魔術の一種アバ・クアの力を借りて悪業の数々を行っていることを知ったハッチャーは、ジャマイカ文化人類学者レスリー(ジョアンナ・パクラ)の協力を得て情報を手に入れる。それは目が4つ、顔が2つという謎の言葉であった。やがて組織の黒幕がスクリューフェイス(ベイジル・ウォレス)であることを知ったハッチャーは、一味と激しい銃撃戦を展開したために、スクリューフェイスに命を狙われる羽目となり、妹の娘が巻き添えとなって重傷を負ってしまう。やがてハッチャーは、5年間スクリューフェイスを追い続けているジャマイカの警官チャールズ(トム・ライト)や、親友のマックス(キース・デイヴィッド)と共にジャマイカヘ渡り、スクリューフェイスのアジトヘ潜入し、スクリューフェイスの殺害に成功する。勝敗は決せられたかに見えた。しかし、そこには大きな罠が仕掛けられていた。スクリューフェイスは実は双子の兄弟であり、謎の言葉は、このことを意味していたのだ。チャールズは殺され、マックスは重傷を負う。ハッチャーはスクリューフェィスに最後の戦いを挑み、激しい格闘の末、ついに彼を倒し、組織を壊滅させるのだった。




37-47. ジュラシック・パーク

監督 スティーヴン・スピルバーグ
出演 サム・ニールローラ・ダーンジェフ・ゴールドブラムリチャード・アッテンボローアリアナ・リチャーズ
1993年・アメリカ (ユニヴァーサル映画=UIP) 127分

解説
最新のバイオ・テクノロジーによって現代に甦った恐竜たちを小さな島で放し飼いにしているテーマ・パークが、完全制御の不備によりおちいるパニックを描くSFドラマ。監督は 「フック」 のスティーヴン・スピルバーグ。製作は 「生きてこそ」 のキャスリーン・ケネディと 「デイズ・オブ・サンダー」 のジェラルド・R・モーレン。マイケル・クライトンによる同名小説(早川書房)を原作に、クライトン自身とデイヴィッド・コープが脚本を執筆。撮影は 「永遠に美しく…」 のディーン・カンディ。音楽は 「ホーム・アローン2」 のジョン・ウィリアムスが担当。SFXはアメリカを代表する2大スタジオ、スタン・ウィンストン・スタジオとILMで作業がなされ、ウィンストンは実写シーンの恐竜たち、ILMは恐竜の遠景シーンのコンピュータ・グラフィックスなどを担当した。出演は 「透明人間(1992)」 のサム・ニール、 「ランブリング・ローズ」 のローラ・ダーン、 「ディープ・カバー」 のジェフ・ゴールドブラム、 「チャーリー」 の監督、リチャード・アッテンボロー、テレビ出演のアリアナ・リチャーズ、 「ラジオ・フライヤー」 のジョセフ・マゼロなど。

ストーリー
アリゾナの砂漠地帯で恐竜の化石の発掘調査を続ける生物学者のアラン・グラント博士(サム・ニール)と古代植物学者のエリー・サトラー博士(ローラ・ダーン)は、突然やって来たハモンド財団の創立者ジョン・ハモンド氏(リチャード・アッテンボロー)に、3年間の資金援助を条件にコスタリカ沖の孤島へ視察に来るよう要請される。視察には、数学者のイアン・マルカム博士(ジェフ・ゴールドブラム)、ハモンド氏の顧問弁護士ドナルド・ジェナーロ、それにハモンド氏の2人の孫、レックス(アリアナ・リチャーズ)とティム(ジョセフ・マゼロ)も招かれていた。島に到着した彼らの目の前に現れたのは群れをなす本物の恐竜たちだった。このジュラシック・パークは、ハモンド氏が巨費を投じて研究者を集め、化石化した琥珀に入っていた古代の蚊から恐竜の血液を取り出し、そのDNAを使い、クローン恐竜を創り出した夢のテーマ・パークだった。グラントたちはこのプロジェクトの未来に不安を感じるが、遅れて来た2人の子供たちと共に、コンピュータ制御された2台の車に分乗して国内ツアーに出かけた。一行は、病気のトリケラトプスに出会った。エリーは恐竜の様子を見るため居合わせた獣医と共にそこに残った。その頃、パークの安全制御を担当するコンピュータ・プログラマーのネドリーは、ライバル会社に恐竜の胚の入ったカプセルを売り渡すために陰謀を企てていた。ロックを解除してカプセルを盗み出したネドリーは嵐の中、東桟橋へ急いだ。同時にグラントたちの乗った車も停車してしまい、恐竜を防護するフェンスの高圧電流も止まってしまった。彼らの目の前に巨大なティラノサウルスが現れ、襲いかかってきた。ジェナーロが食われてしまい、子供たちを助けようとしたマルカム博士は重傷を負ってしまう。グラントと子供たちはフェンスの向こうへ逃げ、ヴィジター・センターへと急ぐ。ネドリーはティロフォサウルスに襲われてしまう。グラントたちを捜しに出たエリーは、マルカムを助け、ティラノに追われながらもセンターへ帰還する。システムを元に戻すため一度電源を切り、落ちたブレーカーを戻すためエリーは電気室へ。しかしそこには凶暴で知能の高い小型恐竜ヴェロキラプトルが潜んでいた。エリーは命からがら逃げ出すが、同行した警備係は惨殺される。センターにやって帰り着いたグラントと子供たちだったが、グラントが他の人たちを探しに行っている間に2頭のヴェロキラプトルが現れ、子供たちを追いかけ回す。グラントはエリーと合流し、2人と子供たちは恐竜と闘いながらコントロール・センターに入り、安全装置と通信機能を回復させるが、ヴェロキラプトル2頭についに追いつめられる。そこにティラノサウルスが現れ、恐竜たちが闘っている隙にグラントたちは、地下室に隠れていたハモンド氏やマルカムと共に島を脱出するのだった。




37-48. デルタフォース2 (Delta Force 2)  (吹替)

監督 アーロン・ノリス
出演 チャック・ノリスビリー・ドラゴJohn Pryanリチャード・ジャッケルベゴニア・プラザ
1990年・アメリカ (日本ヘラルド映画)

解説
米軍の対ゲリラ特殊工作部隊デルタフォースの活躍を描くアクション・シリーズ第2作。製作はヨーラン・グローバスとクリストファー・ピアース、監督は 「ブラドッグ・地獄のヒーロー3」 のアーロン・ノリス、撮影はジョアオ・フェルナンデス、音楽はフレデリック・タルゴーンが担当。出演はチャック・ノリス、ビリー・ドラゴほか。

ストーリー
南米サンカルロスに本拠を構える麻薬シンジゲートのボス、ラモン・ユタ(ビリー・ドラゴ)の摘発に失敗した連邦麻薬取締局は、デルタフォースのスコット・マッコイ大佐(チャック・ノリス)の協力で彼を捕えるにことに成功するが、裁判でラモンは仮釈放になり、逆にマッコイの部下チェベス少佐が殺され、3人の麻薬捜査官が捕虜としてニモン一味に捕えられてしまう。大統領はデルタフォースの出動を許可し、マッコイはその出撃に先立ち単身乗り込んで、ラモンに夫と子を殺され復讐を誓うキキナ(ベゴニア・プラザ)と共にラモンの本拠地である要塞に向かうが、彼もまたラモンに捕えられてしまった。麻薬捜査局のジョン・ペイジ(リチャード・ジェッケル)によって救出されたマッコイはついにラモンを捕えるが、ラモンの部下のミサイルが飛ぶ中、ラモンは逃亡、キキナが殺されてしまう。そこにデルタ・フォースのヘリが到着、マッコイとラモンを共にぶら下げて飛んで行くが、突然ラモンのなわ梯子が切れ、海に向かって落ちて行った。