j22-1. 釣りバカ日誌2
監督 栗山富夫
出演 西田敏行,
石田えり,
谷啓,
中本賢,
戸川純
1989年 (松竹) 96分
解説
釣りを通して親しくなった鈴木建設社員浜崎伝助と社長鈴木一之助との珍騒動を描く。やまさき十三と北見けんいち原作の同名漫画の映画化第2弾で、脚本は、 「ハラスのいた日々」 の山田洋次と堀本卓が共同執筆、監督は同作の栗山富夫、撮影は同作の安田浩助がそれぞれ担当。
ストーリー
鈴木建設のグータラ社員浜崎伝助は、社内では内緒だが社長の鈴木一之助と大変親しい釣り仲間であった。ある日、自らの老いと会社の問題に悩んだ一之助は、ふらっと旅に出てそこで弥生という女と出会い愛しさをつのらせていった。一方一之助の身を案じて居所を探し当てた伝助は女連れの一之助に腹を立てる。困った一之助は弥生を自分の娘だとごまかしてしまった。東京に帰った一之助は思わぬ所で弥生と再会した。弥生が一之助の娘だと信じ込んでいる伝助は、二人を釣りに誘い親子みずいらずの姿に満足するのだった。ところが、そのことが一之助の妻の耳に入ったため一之助の嘘を知った伝助は再びカンカン。そしてそんな時、弥生は他の人との結婚を決意していたのだった。すっかりさめきった一之助は、なんとか伝助とも仲直りし、また二人で釣りを楽しむのだった。
22-2. 社長繁盛記
監督 松林宗惠
出演 森繁久彌,
久慈あさみ,
松本めぐみ,
池戸良子,
宮口精二
1968年 (東宝) 87分
解説
「てなもんや幽霊道中」 のトリオの笠原良三がシナリオを執筆し、松林宗恵が監督した“社長”シリーズ第二十七作目で、撮影は長谷川清が担当。
ストーリー
高山物産社長の圭太郎はある日、妻の父伝之助に説教された。圭太郎をはじめ、会社の重役たちがすっかり老化しているというのだ。伝之助は七十歳の高齢ながら、四国で製塩会社を経営し、少林寺拳法を学ぶカクシャクたる老人だった。圭太郎は早速、若返り策をとることにした。会社でこのとばっちりを受けたのが、第一営業部長の本庄、第二営業部長赤間、総務部長の有賀である。本庄は西ドイツから輸入した特殊鋼をアトラス自動車に売り込むこと、赤間は香港バイヤー范と敏速に取引きをまとめることを、圭太郎から指示された。有賀もまた、会社内の若返りのために具体的な対策をたてるよう命令された。一方、圭太郎の秘書田中は、まだ独身の若い男で、中年男どものそんな動きを、横目でみていた。しかし、その田中も日曜日だというのに圭太郎について名古屋に出張させられ、美人社員めぐみとのデートを邪魔されてしまった。そんな時、圭太郎はアトラス自動車の社長藤川と会い、高松にある伝之助の持っている古い建物を明治村に寄贈すると約束してしまった。藤川は明治文化の保存に情熱を燃やしていたのである。特殊鋼の契約をとるために、圭太郎は田中を伴なつて四国へ飛んだ。伝之助に会う前に、圭太郎は若返りには浮気が必要と、芸者小花を連れだしたのだが、それを伝之助に見つかって、ほうほの態で四国を離れた。圭太郎から、伝之助との交渉を頼まれた田中は、残って伝之助と会った。伝之助は一応返答を保留したが、田中は近くにあるめぐみの実家を訪ねた時めぐみに婚約者がいるのを知って失望した、一方、帰社した圭太郎は、本庄が独力で特殊鋼の契約を結んだことを知った。そこへ、范に欺された赤間と、失恋にもめげずに少林寺拳法を身につけた田中が帰ってきた。圭太郎は赤間を慰めたものの、また田中の若さに羨望の念を感じざるを得なかった。
j22-3. 釣りバカ日誌4
監督 栗山富夫
出演 西田敏行,
三國連太郎,
石田えり,
尾美としのり,
佐野量子
1991年 (松竹) 96分
解説
釣りバカ・コンビ浜ちゃんとスーさんの奮闘を描いた、やまさき十三、北見けんいち原作の同名コミックの映画化第4作で、脚本は 「男はつらいよ 寅次郎の告白」 の山田洋次と堀本卓、関根俊夫の共同執筆。監督は前作と同じく栗山富夫。撮影は同作の安田浩助がそれぞれ担当。
ストーリー
仕事よりも釣りが大好きという気楽なサラリーマン、浜ちゃんこと浜崎伝助。子宝に恵まれないのが唯一の悩みだったが、愛妻・みち子が待望の懐妊を果たして大喜び。一方、浜ちゃんと釣り仲間でもあるスーさんこと社長の鈴木一之助は、甥の和彦の積極性のなさに頭を悩ませていた。そんなある日、浜ちゃんの家に招待された和彦は、そこで釣り船屋の八郎の妹、町子と出会い、彼女に一目ボレ。何とか町子のハートをつかむものの、周囲は二人の結婚に大反対。遂に二人は和歌山のとある漁師町に駆け落ち。浜ちゃんは、これはチャンスとばかりに二人を連れ戻すという口実で会社から特別休暇をもらい、釣りを楽しむ始末。しかしそれを見越していたスーさんも和歌山へ。そこで和彦と町子の堅い決意に脱帽してしまう。数日後、二人の結婚式が盛大に開かれた。そんな時、浜ちゃんのもとへみち子出産の知らせが届き、式をほっぽりだして病院に駆け込む。そして、みち子は元気な男の子を産んだのだった。
22-4. インシテミル 7日間のデス・ゲーム
監督 中田秀夫
出演 藤原竜也,
綾瀬はるか,
石原さとみ,
阿部力,
武田真治
2010年 (ワーナー・ブラザース映画)
解説
米澤穂信のミステリー小説を「リング」の鬼才・中田秀夫監督が映画化。巨額の報酬を求め、とある館にやってきた10人の男女による生き残りをかけた究極のゲームが始まる。
ストーリー
謎の施設、暗鬼館を訪れる10人の男女。フリーター青年の結城(藤原竜也)、倒産した元会社社長の安東(北大路欣也)、専業主婦の渕(片平なぎさ)、経歴不明の岩井(武田真治)、リストラされた中年の西野(石井正則)、研修医の大迫(阿部力)、ネイリストの若菜(平山あや)、WEBデザイナーの関水(石原さとみ)、元OLの祥子(綾瀬はるか)、大学生の真木(大野拓朗)。それぞれに大金を必要とする理由があり、時給11万2千円という常識はずれな高額のバイト料に誘われてやってきたのだ。アルバイトの内容は“7日間にわたる心理学の実験”に参加すること。ルールは極めてシンプル。ここで体験する事件を解決するだけ。発生した事件の犯人を参加者全員で推理し、多数決で犯人を決定、監獄へ投獄するというものだった。その目的は、人間心理のサンプルデータ収集。うまくいけば、わずか7日間で億万長者になれるはずだった。だが実験2日目、1人が死体となって発見され、参加者たちはパニックに陥る。とはいえ、あと6日はここを出ることができない。彼らは、ルールに従って犯人を決定するしかなかった。また、この実験では犯人と死体にもボーナスが出ることになっていた。それは、金のために殺人が起きる可能性を示すものだった。さらに、欲望を後押しするかのように、それぞれの部屋にはアイスピック、斧、毒薬などの凶器が……。残る6日間をどう過ごすか?殺されるか?殺すか?それとも制限時間まで逃げ切るのか?閉ざされた館の中、誰が襲ってくるかわからない状況に、全員が疑心暗鬼に陥ってゆく。実験が終了するのは、タイムアップを迎えるか、生存者が2名となり、実験不可能と判断された時だけ。参加者はひとり、またひとりと殺されてゆく……。やがて、ゲームに隠された恐ろしい真実に気づく結城。果たして誰が、最も高額の報酬を手に暗鬼館を出るのだろうか……?
22-5. 緋牡丹博徒 花札勝負
監督 加藤泰
出演 富司純子,
嵐寛寿郎,
石山律,
林彰太郎,
山本麟一
1969年 (東映) 98分
解説
石本久吉の原案に基き、 「緋牡丹博徒 一宿一飯」 の鈴木則文と 「待っていた極道」 の烏居元宏が英同で脚本化、監督は 「みな殺しの霊歌」 の加藤泰。撮影は 「緋牡丹博徒 一宿一飯」 の古谷伸があたったシリーズ第三作。
ストーリー
明治の中頃。渡世修行を積むお竜は、熊虎親分からの添書を持って、名古屋の西之丸一家へ草鞋を脱いだ。その頃、西之丸一家は熱田神宮大祭の勧進賭博をひかえ多忙をきわめていた。金原一家の組長金原鉄之介は、国会議員の古田と結託し、勧進賭博を仕切る名古屋一の貸元の座を狙っていた。そんな折、お竜は金原一家の賭場で自分の名を名乗る女賭博師お時を捕えた。お時は、盲目の子お君の目を直したい一心にイカサマをやり、金原にその腕を利用されていた。西之丸一家の親分杉山の息子次郎は、金原の義理の娘八重子と恋仲だった。次郎が、八重子との結婚を申し出ると、金原はサイコロで事を決めようと持ちかけ、お時を相手に当らせた。お時は勝負に勝ったものの、人質にされた次郎を、恩を受けたお竜が、探していることを知り、次郎と八重子を逃した。この一件によりお時は斬られ、次郎と八重子はお竜に守られて大阪へ逃げた。金原一家に草鞋を脱いでいる一匹狼の渡世人花岡は、二人を追ったが、お竜から事情を聞いて見逃すのだった。やがて金原一家を尋ねたお竜が監禁された。杉山は勧進元とお竜の命の決着を勝負で決めようと提案。杉山の代人お竜は金原の代人バケ安との一本勝負に勝ったが難癖をつけられ熊虎にその場を救われた。彰吾が金原に杉山を斬り捨てるよう命ぜられたのは、そんな折だった。彰吾は、金原にあいそをつかせていたが、一宿一飯の義理から杉山を斬った。重傷を負った杉山は、勧進賭博の挨拶を終えると息をひきとった。やがて、熱田神宮へ奉納金を修めに行った西之丸一家の代貸久保寺ほか数人が、金原一家に殺され、金も奪われた。お竜の拳銃と彰吾の白刃が金原一家の息の根を止めたのはそれから間もなくのことだった。
22-6. カイジ 人生逆転ゲーム
監督 佐藤東弥
出演 藤原竜也,
天海祐希,
香川照之,
山本太郎,
光石研
2009年 (東宝) 129分
解説
福本伸行による人気コミックを藤原竜也主演で映画化したサスペンス・ドラマ。莫大な借金を抱え、命をかけて行なう究極のゲームに参加するはめになった男たちの運命を描く。
ストーリー
自堕落な日々を送るフリーター、伊藤カイジ(藤原竜也)のもとに、金融会社の女社長・遠藤(天海祐希)が借金の取立てにやって来る。借主本人が夜逃げをして、保証人になっているカイジが法外に膨れ上がった借金を背負っているというのだ。だが、カイジには返済能力はない。そこで遠藤は、一夜にして借金を返済できるどころか、大金を手に入れるチャンスがあるという船に乗ることをカイジに勧める。“エスポワール(希望)”と名付けられたその船の中では、人の心理を巧みに利用したジャンケンのようなカードゲームが行なわれようとしていた。ひとつ乗り越えても、次々とカイジの前に立ち塞がるゲームの数々。カイジは自身の人生を逆転するため、命を懸けた戦いに挑むことになる……。
22-7. 座頭市血笑旅
監督 三隅研次
出演 勝新太郎,
高千穂ひづる,
金子信雄,
加藤嘉,
天王寺虎之助
1964年 (大映) 87分
解説
「眠狂四郎女妖剣」 の星川清司と 「ど根性一代」 でコンビの吉田哲郎、松村正温が共同でシナリオを執筆 「悪名太鼓」 の三隅研次が監督した座頭市シリーズ八作目。撮影もコンビの牧浦地志。
ストーリー
甲州路を行く座頭市を見えがくれに追う五人組の殺し屋、文珠の和平次、島蔵、猪蔵、菊蔵、鶴蔵らは、市が乗った駕を先廻りして刺した。だが駕の中は赤ん坊を抱いた若い女おとよであった。市は途中で、急病に苦しむおとよに、駕をゆずったのだった。おとよの死を知った市は、その亭主信州宮本村の宇之助の許まで、赤ん坊を届けることにした。赤ん坊を抱いて、"めくらの市"は、駕かき土平と馬助を連れて子守旅を始めた。だが、五人組は、そんな市に襲いかかった。市の居合斬りで、一人を斬られた五人組。土平、馬助は退散して、市は赤ん坊と二人の旅を続けた。仲間を殺されて怒った殺し屋は、顔みしりの麻古女の半五郎を味方にして、おしめを替えている市に斬りかかった。だがそこでも市の刀は半五郎一家十人の命を奪っていた。盲目の市が、赤ん坊の世話をしながらの、やくざ旅は、苦労の連続であった。一夜賭博で金を作った市は、翌朝、田舎侍に追われる女巾着切り、お香を助け、子守り代りにお香をやとった。市の気っぷに惚れたお香は、市と口喧嘩をしながらも、よくめんどうをみた。ある日、お香が赤ん坊を二階からおしっこさせたのが、通りがかった相撲取り小手丑にかかり、市との間に乱闘が起きた。丁度通りがかった四人組は仕込杖を持たない市に、襲いかかったが、お香の機転でのがれることができた。市とお香が、お互い離れ難い愛情が湧いたころ、市は、今ではやくざの親分となっている宇之助を訪ねた。しかし宇之助は、子分に命じて赤ん坊を抱いた市を追い払った。宇之助の態度に怒った市は、赤ん坊をおとよの遺髪と共に菩提寺瑞光院の和尚に預けた。時しも寺の外では、宇之助を味方にした殺し屋、和平次らが竹槍の先に火をつけて、市を包み討うと襲った。市の居合破りを考えた和平次の作戦であった。振りかかる火と刃の中で四人組と子分を倒した市は、可愛いい赤ん坊の父親、宇之助だけは命を許した。赤ん坊と別れる市とお香の眼に涙が光った。
22-8. 柳生一族の陰謀
監督 深作欣二
出演 萬屋錦之介,
松方弘樹,
西郷輝彦,
山田五十鈴,
千葉真一
1978年 (東映)
解説
権力に生きる柳生一族の存続を賭けた陰謀が、骨肉の争いへと展開していく姿を描く。脚本は「トラック野郎 度胸一番星」の野上龍雄と「仁義と抗争」の松田寛夫と「ドーベルマン刑事」の深作欣二の共同執筆、監督も同作の深作欣二、撮影は「仁義と抗争」の中島徹がそれぞれ担当。
ストーリー
元和九年五月十一日、徳川二代将軍秀忠が江戸城大奥にて病死した。将軍秀忠の死は、発病後わずか二時間というもじどおりの急死であり、そこに不自然な異変の匂いを嗅ぐ者もいたが、大奥御典医は、食あたりによる中毒死として発表する。三代将軍の座は秀忠の長男の家光が継ぐべき筈であった。しかし亡き秀忠は次男の駿河大納言忠長を溺愛し、秀忠夫人崇源院於江与も、また時の天皇御水尾帝の妃となっていた長女の和子も、次期将軍には忠長を切望していた。熱心な忠長擁立派の老臣たちも多かったが、若手老中松平伊豆守信綱や春日局の一派は、あくまでも家光を推してゆずらず、大阪夏の陣以来十余年の安定に馴れた天下は、再び動乱の兆を見せ始めた。家光を推す松平伊豆守は、今後の策を相談するため将軍家剣法指南役の柳生但馬守宗矩を訪ねた。そして、但馬守は長男の十兵衛三厳を忠長のいる駿府城下にもぐらせ、又土井大炊頭の近辺を見張らせる。数日後、駿府に戻った大納言忠長のために自由の身となって尽くすべく、土井大炊頭は病気保養という名目で老中職を退く。一方、家光側では対抗策として松平伊豆守を老中に、柳生但馬を大目付に据えて、家光陣営の強力をはかった。家光と忠長の争いは将軍職争奪の一点に絞られる。松平伊豆らは御所を訪れ、家光への将軍宣下の詔勅を待ち受けるが、京都宮中の思惑がからみ、返事は得られなかった。そんなある夜、江戸城西丸大奥で家老は、侍女に化けた玄信斎の弟子、歌舞伎役者の雪之丞に襲われる。この事件を機に、但馬守の忠長派打倒は急がれた。但馬守は十兵衛を京都ヘ仕わし、宮中一のきれ者といわれる文麿を討たせる。文麿の死に戦慄した朝廷は、直ちに勅使を江戸に下らせ、弁明と慰撫に当らせる。そして、間もなく家光の上洛が決まった。衝撃を受けた忠長は重臣と策を練り、家光より先に京都へ入り、朝廷と話し合うことを決意する。その頃、家光の行列が、駿府城下の浪人軍に襲われ、三条大納言実条が殺された。この襲撃は、忠長の仕業に見せかけようと、但馬守が根来衆を使って仕組んだものであった。家光は諸大名に檄をとばし、忠長との一戦も辞さずと、決意を披瀝する。忠長は、一戦を混じえる覚悟であったが、信頼を寄せる大納言義直の説得で開城に承知する。そして忠長は上州高崎へ配流された。数日後、家光襲撃は但馬守の陰謀であったとの報を耳にした義直は、但馬守を問いただすが、彼は強く否定する。その直後、但馬守は息子又十郎に命じ、根来衆を惨殺させる。根来衆と十余年を共に過ごした十兵衛はそれを知り、父・但馬守への復讐の念に燃える。その怒りは三代将軍についた家光の首をとることによって示された。そして、柳生一族の陰謀の渦中に展開した闘争も、但馬守と十兵衛の宿命の対決を迎えるに至った。それはまさしく、徳川家の輝しい歴史の中に消えていこうとする、父と子の姿でもあった。
22-9. ゴジラ FINAL WARS
監督 北村龍平
出演 松岡昌宏,
菊川怜,
ドン・フライ,
水野真紀,
北村一輝
2004年 (東宝) 125分
解説
「あずみ」 の北村龍平監督が、スタイリッシュな映像で魅せるシリーズ28作目。4か国の海外ロケを敢行し、異星人の脅威と人類の命運を賭けた死闘が展開する。日本語に吹き替えられた外国人キャストのセリフを、オリジナル言語のまま日本語字幕付で公開した 「ワールドプレミア・ヴァージョン」 もあり。
ストーリー
20XX年。突如、世界各地で一斉に怪獣たちが暴れ始めた。地球防衛軍及び新人類ミュータント兵士、通称・M機関は迎撃を開始するが、事態を収めたのは、地球に飛来したX星人と名乗る異星人であった。友好的な彼らに、歓迎ムードの地球人。しかし、X星人の真の目的は地球の支配、人類の家畜化だった。それをいち早く見破ったM機関兵士の尾崎と、分子生物学者・音無美雪、彼女の姉でテレビ・キャスターの杏奈は、X星人の計画を阻止すべく立ち上がる。ところが、本性を現したX星人の統制官は、サイボーグ怪獣・ガイガンを目覚めさせると、次々に他の怪獣も投下、地球侵略に乗り出した。そこで、尾崎たちは地球防衛軍が誇る海底軍艦・新 轟天号の艦長・ゴードン大佐の下、あるとんでもない作戦に打って出る。それは、地球の最終兵器とも言える南極の氷海に眠るゴジラを蘇らせ、怪獣たちと戦わせるのだ!果たして、海底より復活したゴジラは、ガイガンを倒すと、立ち塞がるジラ、クモンガ、カマキラス、アンギラス、ラドン、キングシーサー、エビラ、ヘドラを次々に撃破。更に、パワーアップしたガイガンやモンスターX=カイザーギドラをもやっつけ、最後にX星人を倒した尾崎たちと対峙するが、現れたミニラの制止によって海へと帰って行くのだった。