13-1. 君に届け

監督 熊澤尚人
出演 多部未華子三浦春馬蓮佛美沙子桐谷美玲夏菜
2010年 (東宝) 124分

2009年にテレビアニメになるなど、幅広い層から支持を受け、少女漫画としては異例のベストセラーとなった椎名軽穂による同名作を多部未華子&三浦春馬主演で映画化したラブストーリー。憧れの男の子への初恋を通じて輝き出す内気な女子高生の姿を 「ニライカナイからの手紙」 の熊澤尚人監督が丁寧に紡ぎ出す。



13-2. キツツキと雨

監督 沖田修一
出演 役所広司小栗旬高良健吾臼田あさ美古舘寛治
2011年 (角川映画) 129分

南極料理人」 の沖田修一監督が、60歳の木こりと25歳の新人映画監督との心の交流を描く、ハートウォーミングストーリー。日本映画界を代表する新旧の名優、役所広司と小栗旬が初共演を果たし、見事な化学反応を見せる。第24回東京国際映画祭コンペティション部門に正式出品され、審査員特別賞に輝いた。


13-3. 横道世之介

監督 沖田修一
出演 高良健吾吉高由里子池松壮亮伊藤歩綾野剛
2012年 (ショウゲート) 160分

悪人」 の吉田修一による同名小説を、高良健吾を主演に迎え、 「キツツキと雨」 の沖田修一監督が映画化した青春ストーリー。80年代を舞台に、大学進学のために長崎から上京した青年・世之介と、彼を取り巻く人々の青春と、その後を温かい目線で描く。ヒロイン役の吉高由里子ほか、池松壮亮など若手実力派が多数顔をそろえた。


13-4. テルマエ・ロマエ

監督 武内英樹
出演 阿部寛上戸彩北村一輝竹内力宍戸開
2012年 (東宝) 108分

マンガ大賞2010と手塚治虫文化賞短編賞をW受賞したヤマザキマリの異色コミック 「テルマエ・ロマエ」 を阿部寛、上戸彩の主演で映画化。古代ローマの浴場と現代日本の銭湯を舞台に、すったもんだの異文化交流を壮大なスケールで描くタイムスリップコメディ。古代ローマ人になりきった阿部の“シリアス”演技が笑いを誘う。


13-5. チーム・バチスタFINAL ケルベロスの肖像

監督 星野和成
出演 伊藤淳史仲村トオル桐谷美玲松坂桃李西島秀俊
2014年 (東宝) 127分

神経内科医の田口と厚生労働省の役人・白鳥の凸凹コンビが、病院を舞台に起きるミステリアスな事件に挑む姿を描く、海堂尊の人気小説の劇場映画化。最新鋭の死因究明システムの導入を機に起きる、病院爆破の脅迫状や前代未聞の集団不審死事件の謎に2人が迫る。田口&白鳥を演じるのは、ドラマシリーズの伊藤淳史と仲村トオル。


13-6. 婚前特急

監督 前田弘二
出演 吉高由里子浜野謙太石橋杏奈青木崇高
2011年 (ビターズ・エンド=ショウゲート) 107分

恋に奔放なOLが“たった一人のほんとうの相手”を探して奔走する、ドタバタ婚活コメディ。 「蛇にピアス」で演技力を高く評価された吉高由里子が、見た目はいいが性格は最悪のヒロインに扮して弾けたコメディ・センスを発揮。加瀬亮、榎木孝明、バンド「SAKEROCK」 の浜野謙太らバラエティ豊かな彼氏たちの配役も見どころだ。


13-7. 喜びも悲しみも幾歳月

監督 木下惠介
出演 佐田啓二高峰秀子有沢正子中村嘉葎雄桂木洋子
1957年 (松竹) 162分

「太陽とバラ」 以来久々の木下恵介が自らのオリジナル・シナリオを監督した抒情篇。撮影は木下恵介とのコンビ楠田浩之。主演は 「ただいま零匹」 の佐田啓二、 「あらくれ(1957)」 の高峰秀子、 「「夢に罪あり」 より 処女」の中村賀津雄、 「悪魔の顔」 の田村高廣、この作品で木下監督に抜擢された有沢正子、伊藤熹朔の娘の伊藤弘子。ほかに桂木洋子、田中晋二、井川邦子、仲谷昇、明石潮、夏川静江、坂本武など。色彩は松竹イーストマンカラー。二部構成。


13-8. 夜明けの街で

監督 若松節朗
出演 岸谷五朗深田恭子木村多江石黒賢黄川田将也
2011年 (角川映画) 129分

国民的推理作家・東野圭吾の同名ベストセラーを 「沈まぬ太陽」 の若松節朗監督が、岸谷五朗&深田恭子主演で映画化したラブストーリー。殺人容疑で時効間近の女と、彼女を愛してしまった妻子ある男の運命をしっとりとしたラブシーンを随所に盛り込み、ドラマティックに描き出す。横浜の夜景など美しい映像も見どころだ。


13-9. おろしや国酔夢譚

監督 佐藤純彌
出演 緒形拳オレーグ・ヤンコフスキーユーリー・ソローミンエヴゲニー・エフスチグネーエフアナスタシヤ・ニェモリャーエワ
1992年 (東宝) 125分

鎖国日本にあって、広大なシベリア大陸を走り抜けた日本人の冒険記を描いた井上靖原作の映画化。脚本・監督は 「敦煌」 の佐藤純彌。共同脚本は 「必殺4 恨みはらします」 の野上龍雄と 「タイガースメモリアルクラブバンド ぼくと、ぼくらの夏」 の神波史男。撮影は 「マリアの胃袋」 の長沼六男がそれぞれ担当。


13-10. 探偵物語

監督 根岸吉太郎
出演 薬師丸ひろ子秋川リサ岸田今日子北詰友樹坂上味和
1983年 (東映) 111分

殺人事件に巻き込まれた私立探偵と女子大生が、事件を解決し愛を経験するまでを描く。赤川次郎の同名小説の映画化で、脚本は 「ニッポン警視庁の恥といわれた二人組 刑事珍道中」 の鎌田敏夫、監督は 「俺っちのウエディング」 の根岸吉太郎、撮影は、 「汚れた英雄」 の仙元誠三がそれぞれ担当。主題歌は、薬師丸ひろ子( 「探偵物語」 )。


13-11. 刑事物語3 潮騒の詩

監督 杉村六郎
出演 武田鉄矢星由里子沢口靖子金田龍之介佐藤佑介
1984年 (東宝) 107分

東京で起きた暴力団組長・射殺事件から展開していく様々な人間模様を片山刑事を通して描く。片山蒼の原作をもとに、ちゃき克彰、 「刑事物語2 りんごの詩」 の武田鉄矢、 「ヨーロッパ特急」 の黒井和男の三人が共同で脚本化、監督は 「刑事物語2 りんごの詩」 に続いて杉村六郎、撮影も同作の矢田行男がそれぞれ担当。


13-12. はじまりのみち

監督 原恵一
出演 加瀬亮田中裕子濱田岳ユースケ・サンタマリア斉木しげる
2013年 (松竹) 96分

「河童のクゥと夏休み」 など数々のアニメ作品で知られる原恵一監督が、初めて実写作品に挑戦した家族ドラマ。日本映画史に名を残す巨匠・木下惠介の実話を、映画 「陸軍」 製作時のエピソードを回想形式で盛り込みながら描く、母と子の物語。木下監督を幅広い演技で知られる実力派の加瀬亮が巧みに演じる。



13-13. ボクたちの交換日記

監督 内村光良
出演 伊藤淳史小出恵介長澤まさみ木村文乃川口春奈
2013年 (ショウゲート) 115分

鳴かず飛ばずのお笑いコンビが、現状を変えるために“交換日記”を始める姿を描く青春ドラマ。鈴木おさむのベストセラー小説を内村光良がメガホンを握り映画化。芸人たちの苦労がリアルに描かれている。お笑いコンビ、房総スイマーズに扮するのは、伊藤淳史と小出恵介。長澤まさみ、木村文乃、川口春奈ら脇を固める女優陣にも注目。


13-14. マイ・バック・ページ

監督 山下敦弘
出演 妻夫木聡松山ケンイチ忽那汐里石橋杏奈韓英恵
2011年 (アスミック・エース=WOWOWFILMS) 141分

川本三郎による同名ノンフィクション小説を基に、1960年代後半という激動の時代に2人の青年が出会い、理想と現実の狭間で揺れ動く姿を描く社会派青春ドラマ。妻夫木聡がジャーリストを松山ケンイチが革命家に扮して初共演。 「リンダ リンダ リンダ」 の山下敦弘監督が、革命熱の強まる時代を生きた人間の強さと脆さを映し出す。


13-15. ALWAYS 三丁目の夕日’64

監督 山崎貴
出演 吉岡秀隆堤真一小雪堀北真希もたいまさこ
2012年 (東宝) 144分

西岸良平の漫画を原作とした 「ALWAYS 三丁目の夕日」 シリーズ第3弾。大ヒットした1作目から監督・脚本・VFXを手がける山崎貴が、東京オリンピックに象徴される昭和39年の空気感を最新CGで再現。吉岡秀隆、堤真一、小雪など、おなじみのキャストが集結。森山未來、大森南朋など演技派ゲストを迎え、下町人情ドラマを展開する。


13-16. 相棒 劇場版III 巨大密室!特命係 絶海の孤島へ

監督 和泉聖治
出演 水谷豊成宮寛貴伊原剛志釈由美子風間トオル
2014年 (東映) 114分

00年の放送開始以来、10年以上にわたって高視聴率を記録するなど人気を誇る刑事ドラマ 「相棒」 。その劇場版第3弾は、警視庁特命係の杉下右京と甲斐享が、太平洋に浮かぶ孤島で起きた死亡事故と、その島に隠された秘密に迫る姿を描くサスペンス。season11から右京のパートナーとなった甲斐の劇場版初出演作となる。




13-17. 嵐の勇者たち

監督 舛田利雄
出演 石原裕次郎二谷英明浜田光夫岡崎二朗川地民夫
1969年 (日活) 99分

「やくざ番外地」 の永原秀一がシナリオを執筆し、 「大幹部 殴り込み」 の舛田利雄が監督したアクションもの。撮影は 「涙でいいの」 の山崎善弘。


13-18. 学校 

監督 山田洋次
出演 西田敏行竹下景子萩原聖人中江有里新屋英子
1993年 (松竹) 128分

東京・下町にある夜間中学校を舞台に、様々な境遇を持つ生徒たちと先生との交流を描くドラマ。監督・脚本は 「男はつらいよ 寅次郎の青春」 の山田洋次で、彼の十五年来暖めていた企画の映画化。脚本は山田と 「スペインからの手紙 ベンポスタの子どもたち」 の朝間義隆の共同。撮影は 「男はつらいよ 寅次郎の青春」 の高羽哲夫と 「夢の女」 の長沼六男の共同。キネマ旬報ベストテン第六位。



13-19. 犬と私の10の約束

監督 本木克英
出演 田中麗奈加瀬亮福田麻由子佐藤祥太池脇千鶴
2008年 (松竹) 117分

犬に関する短編詩 「犬の10戒」 をもとに、子犬と少女の10年間にわたる交流を描く感動作。成長したヒロイン役の田中麗奈を始め、加瀬亮、豊川悦司などの実力派俳優たちが共演。



13-20. 学校II

監督 山田洋次
出演 西田敏行吉岡秀隆永瀬正敏いしだあゆみ神戸浩
1996年 (松竹) 122分

先生と生徒の心の交流を描いたヒューマンドラマ 「学校」 の第2弾。今回は北海道の養護学校に舞台を移し、その教室に集う様々な人間たちのふれあいのドラマをつづっていく。監督は 「男はつらいよ 寅次郎紅の花」 の山田洋次。脚本は山田と 「男はつらいよ/寅次郎紅の花」 の朝間義隆の共同。撮影をやはり 「男はつらいよ 寅次郎紅の花」 の長沼六男が担当している。主演は 「釣りバカ日誌8」 の西田敏行。共演に 「男はつらいよ 寅次郎紅の花」 の吉岡秀隆、 「ユーリ」 の永瀬正敏ほか。96年度キネマ旬報ベストテン第8位。


13-21. 刑事物語2 りんごの詩

監督 杉村六郎
出演 武田鉄矢酒井和歌子玉野叔史園みどり金子信雄
1983年 (東宝) 106分

一人の刑事をめぐる様様な人間模様を通して、男の本当の強さを描く。原作、脚本は第一作同様、片山蒼、脚本は他に渡辺寿、黒井和男、監督はこれが第一回作品で、第一作で監督補をつとめた杉村六郎、撮影も第一作の矢田行男がそれぞれ担当。主題歌は、吉田拓郎( 「唇をかみしめて」 )。


13-22. そうかもしれない

監督 保坂延彦
出演 雪村いづみ桂春團治阿藤快下絛アトム夏木陽介
2005年 (シナジー) 106分

芸術選奨文部大臣賞に輝いた耕治人の私小説を映画化。歌手・雪村いづみと落語家・桂春團治の共演で、認知症の妻と彼女を支える夫の悲喜こもごもをつづる。


13-23. ゴールデンスランバー

監督 中村義洋
出演 堺雅人竹内結子吉岡秀隆劇団ひとり香川照之
2009年 (東宝) 139分

人気作家、伊坂幸太郎の同名ベストセラーを 「フィッシュストーリー」 の中村義洋監督が堺雅人を主演に迎えて映画化。首相暗殺の濡れ衣を着せられた主人公の逃避行を描く。


13-24. ジョバンニの島

監督 西久保瑞穂
出演 市村正親仲間由紀恵柳原可奈子ユースケ・サンタマリア横山幸汰
2014年 (ワーナー・ブラザース映画) 102分

終戦後の北方四島で起きた実話を基に、幼い兄弟に降りかかる過酷な運命を描き出した感動アニメ。 「攻殻機動隊」 シリーズなどで知られるスタジオ、Production I.Gがアニメーション制作を担当し、クオリティの高い映像で物語がつづられる。原作・脚本を手がけたのは 「北の国から」 シリーズの演出で知られる杉田成道。



13-25. 山椒大夫

監督 溝口健二
出演 田中絹代花柳喜章香川京子清水将夫進藤英太郎
1954年 (大映)

森鴎外の原作(大正五年一月“中央公論”発表)を 「唐人お吉」 の依田義賢、 「鯉名の銀平(1954)」 の八尋不二が再解釈を加えて脚色、 「祇園囃子」 の溝口健二が監督にあたった。撮影宮川一夫、音楽早坂文雄と溝口作品のレギュラー・スタッフの他、建築考証に日本古建築専攻の藤原義一、衣裳考証に 「西鶴一代女」 その他に協力した上野芳生が加わっている。 「恋文(1953)」 の田中絹代、香川京子、新派の若手花柳喜章、 「にごりえ」 の三津田健、 「にっぽん製」 の菅井一郎、 「心臓破りの丘」 の清水将夫、 「男の血祭」 の進藤英太郎などが出演。


13-26. わたし出すわ

監督 森田芳光
出演 小雪黒谷友香井坂俊哉山中崇小山田サユリ
2009年 (アスミック・エース) 110分

森田芳光が13年ぶりにオリジナル脚本で描く、"お金"にまつわるドラマ。人々の夢や希望を聞いては、それを叶えるための大金を差し出そうとするミステリアスな女性の姿をつづる。


13-27. 近松物語

監督 溝口健二
出演 長谷川一夫香川京子進藤英太郎小沢栄太郎南田洋子
1954年 (大映) 102分

近松門左衛門作の 「大経師昔暦」 を川口松太郎が劇化(オール読物所載 「おさん茂兵衛」 )し、それをもととして 「忠臣蔵(1954)」 の依田義賢が脚本を執筆、 「噂の女」 の溝口健二が監督に当る。撮影も同じく宮川一夫で、音楽は 「千姫(1954)」 の早坂文雄の担当。出演者は 「銭形平次捕物控 幽霊大名」 の長谷川一夫、 「母の初恋」 の香川京子、 「君待船」 の南田洋子、 「新しき天」 の小沢栄の外、進藤英太郎、田中春男など。



13-28. 沈まぬ太陽

監督 若松節朗
出演 渡辺謙三浦友和松雪泰子鈴木京香石坂浩二
2009年 (東宝) 202分

白い巨塔」 などで知られる国民的作家・山崎豊子の同名小説を渡辺謙主演で映画化。昭和40〜60年代という激動の時代を舞台に、会社のために心血を注ぐ男のドラマが描かれる。


13-29. サラリーマン忠臣蔵

監督 杉江敏男
出演 森繁久彌久慈あさみ夏木陽介池部良新珠三千代
1960年 (東宝) 100分

東宝サラリーマン映画一〇〇本記念。 「秋立ちぬ」 の笠原良三の脚本を、 「ああ女難」 の杉江敏男が監督した。撮影は 「お姐ちゃんはツイてるぜ」 の完倉泰一。


13-30. 雲霧仁左衛門

監督 五社英雄
出演 仲代達矢岩下志麻長門裕之あおい輝彦倍賞美津子
1978年 (松竹) 160分

非情な武家組織に追われて盗賊と化した男と、彼に熾烈な闘争を挑む火付盗賊改めの姿を描く、池波正太郎原作の同名小説の映画化。脚本は 「影狩り」 の池上金男、監督は 「暴力街(1974)」 の五社英雄、撮影は 「愛情の設計」 の小杉正雄がそれぞれ担当。



13-31. 天と地と

監督 角川春樹
出演 榎木孝明津川雅彦浅野温子財前直見野村宏伸
1990年 (東映) 119分

戦国時代を背景に、上杉謙信と武田信玄との対決を描く時代劇。海音寺潮五郎原作の同名小説の映画化で、脚本・監督は 「キャバレー」 の角川春樹。共同脚本は 「いこかもどろか」 の鎌田敏夫と 「オイディプスの刃」 の吉原勲。撮影監督は 「スウィートホーム」 の前田米造がそれぞれ担当。


13-32. ビルマの竪琴

監督 市川崑
出演 石坂浩二中井貴一川谷拓三渡辺篤史小林稔侍
1985年 (東宝) 133分

日本兵の霊を慰めるため、僧侶となってひとりビルマの地に残る兵士の姿を描く。竹山道雄の同名小説の29年ぶりの再映画化。脚本、和田夏十、監督、市川崑は前作と同じコンビ。撮影は 「あゝ野麦峠・新緑篇」 の小林節雄がそれぞれ担当。


13-33. 大奥 永遠 右衛門佐・綱吉篇

監督 金子文紀
出演 堺雅人菅野美穂尾野真千子柄本佑要潤
2012年 (松竹=アスミック・エース) 124分

謎の疫病の影響で、男女の役割が逆転した架空の江戸時代を舞台に、女将軍と彼女に仕える男たちの愛と野望のドラマが展開する大胆な設定のドラマ 「大奥」 の続編。前作の八代将軍・吉宗の時代からさかのぼり、五代将軍・綱吉の時代を背景に、世継ぎ作りを余儀なくされた女将軍と、大奥内で権勢と富を得ていく右衛門佐の姿が描かれる。



13-34. ピンポン

監督 曽利文彦
出演 窪塚洋介井浦新サム・リー中村獅童大倉孝二
2002年 (アスミック・エース) 114分

松本大洋の人気コミックを映画化した青春群像劇。卓球に打ち込む男子高校生の友情と苦悩を描き出す。個性的な登場人物5人の生き方が、いずれも熱くせつない。



13-35. 待ち伏せ

監督 稲垣浩
出演 三船敏郎石原裕次郎勝新太郎萬屋錦之介浅丘ルリ子
1970年 (東宝) 117分

小国英雄、 「女賭博師壷くらべ」 の高岩肇、 「女組長」 の宮川一郎、それに 「風林火山」 の稲垣浩(藤木弓は稲垣監督のペンネーム)の四人が脚本を共同執筆、稲垣浩が監督した時代劇。撮影は 「幕末」 の山田一夫が担当。


13-36. <39>刑法第三十九条

監督 森田芳光
出演 鈴木京香堤真一岸部一徳杉浦直樹樹木希林
1999年 (松竹) 133分

謎に満ちた猟奇的殺人事件の容疑者の精神鑑定に、女性精神医が挑む法廷サスペンス。監督は 「失楽園」 の森田芳光。鈴木光と大森寿美男による原案と永井泰宇による原作を基に、 「お墓がない!」 の大森寿美男が脚本を執筆。撮影を 「キリコの風景」 の高瀬比呂志が担当している。主演は、 「ベル・エポック」 の鈴木京香と 「アンラッキー・モンキー」 の堤真一。第49回ベルリン国際映画祭コンペ部門正式出品作品。


13-37. 幕末

監督 伊藤大輔
出演 中村錦之助三船敏郎吉永小百合仲代達矢小林桂樹
1970年 (東宝) 120分

300年余に及んだ徳川幕府の武家政治に終止符を打ち、大政奉還への道を拓いた維新の若者たちの活躍を、坂本龍馬を中心に描き出している。原案を司馬遼太郎「竜馬がゆく」、資料を平尾道雄の「海援隊始末記」に求め、名匠・伊藤大輔が自ら脚本を執筆。錦之助の龍馬像については、2年前に歌舞伎座の舞台公演において、同じ伊藤大輔脚本・演出で好評を博しての映画化であった。松竹の「祇園祭」(1968)以来、実質2本目の中村プロダクション作品。


13-38. 難波金融伝 ミナミの帝王 劇場版PART 5 甘い罠

監督 萩庭貞明
出演 竹内力大森嘉之竹井みどり可愛かずみ結城哲也
1995年 (ケイエスエス) 80分

ヒットを続ける金融コメディの劇場版シリーズ第5弾は、バブル崩壊後に台頭してきた悪質な不動産屋と競売屋に、おなじみ“萬田銀行”の面々が戦いを挑む。監督は「とられてたまるか!?」の萩庭貞明が、西村昭五郎に代わって再登板。撮影はシリーズを手がけている三好和宏。主演・竹内力の敵役に「第三の極道」の川谷拓三が出演している。スーパー16ミリ。1995年1月14日大阪ホクテンザ1にて先行上映。


13-39. 日本の黒い夏 冤罪

監督 熊井啓
出演 中井貴一寺尾聰細川直美遠野凪子北村有起哉
2000年 (日活) 119分

社会派の名匠・熊井啓が、松本サリン事件の真実に肉薄した意欲作。高校生がTV局に取材するという回想形式によって、警察捜査やマスコミ報道の問題点をえぐり出す。


13-40. 赤線地帯

監督 溝口健二
出演 若尾文子三益愛子町田博子京マチ子木暮実千代
1956年 (大映) 85分

「新・平家物語 義仲をめぐる三人の女」 の共同脚色者の一人、成澤昌茂の脚本を、 「新・平家物語」 の溝口健二が監督、 「俺は藤吉郎」 の宮川一夫が撮影を担当した。主なる出演者は 「虹いくたび」 の若尾文子、京マチ子、川上康子、 「母ふたり」 の三益愛子、 「幸福はあの星の下に」 の木暮実千代、 「大当り男一代」 の進藤英太郎、 「東京犯罪地図」 の菅原謙二、 「剣豪二刀流」 の加東大介など。


13-41. カノジョは嘘を愛しすぎてる

監督 小泉徳宏
出演 佐藤健大原櫻子三浦翔平窪田正孝水田航生
2013年 (東宝) 117分

青木琴美の同名コミックを佐藤健主演で映画化したラブストーリー。元バンドマンのサウンドクリエーターと、バンド好きの女子高生とのせつない愛の行方をつづる。ヒロインの理子を演じるのは、約5000人の中から選ばれた新鋭、大原櫻子。監督は 「タイヨウのうた」 でデビュー直後のYUIをブレイクさせた小泉徳宏。


13-42. 春琴抄

監督 西河克己
出演 山口百恵三浦友和中村竹弥風見章子井原千鶴子
1976年 (東宝) 97分

文豪谷崎潤一郎の原作をもとに、琴の名手・春琴と下男・佐助の愛を描く純愛ドラマの五度目の映画化。脚本は衣笠貞之助と西河克己の共同、監督は 「どんぐりッ子」 の西河克己、撮影も同作の萩原憲治がそれぞれ担当。


13-43. 祇園囃子

監督 溝口健二
出演 木暮実千代若尾文子河津清三郎進藤英太郎菅井一郎
1953年 (大映) 84分

「オール読物」 所載の川口松太郎の原作を依田義賢が脚色し、監督、撮影を溝口健二、宮川一夫が受持つという 「雨月物語」 と同じスタッフ作品。音楽は 「母と娘(1953)」 の斎藤一郎。出演者の主なるものは 「都会の横顔」 の木暮実千代、 「続十代の性典」 の若尾文子 「残侠の港」 の進藤英太郎、 「玄海の鰐」 の河津清三郎、 「花の喧嘩状」 の菅井一郎など。


13-44. 浪人街

監督 黒木和雄
出演 原田芳雄樋口可南子石橋蓮司杉田かおる伊佐山ひろ子
1990年 (松竹) 117分

江戸末期の下町を舞台に、そこの裏界隈を生きるアナーキーな浪人たちの人間模様を描く時代劇。山中伊太郎原作の同名小説の映画化で、脚本は 「226」 の笠原和夫が執筆。監督は 「TOMORROW 明日」 の黒木和雄。総監修は 「純子引退記念映画 関東緋桜一家」 のマキノ雅広。撮影は高岩仁と特別協力として 「舞姫(1989)」 の宮川一夫がそれぞれ担当。


13-45. HERO

監督 鈴木雅之
出演 木村拓哉松たか子大塚寧々阿部寛勝村政信
2007年 (東宝) 130分

高視聴率を記録した人気ドラマの映画化。木村拓哉ふんする型破りな検事・久利生が、松本幸四郎演じる最強の弁護士と対決する。木村とイ・ビョンホンの日韓スター共演も実現。



13-46. 風雲児 織田信長

監督 河野寿一
出演 萬屋錦之介香川京子月形龍之介織田政雄沢村宗之助
1959年 () 95分

山岡荘八の原作を 「百万両五十三次」 の結束信二が脚色し 「いろは若衆 花駕篭峠」 の河野寿一が監督した、織田信長の半生を描いた娯楽時代劇。撮影は 「浪花の恋の物語」 の坪井誠。


13-47. リアル鬼ごっこ

監督 柴田一成
出演 石田卓也谷村美月大東駿介松本莉緒吹越満
2007年 (ファントム・フィルム) 98分

山田悠介のベストセラー小説が原作のサスペンス。国王の命令により、佐藤姓の人々が“鬼”に抹殺される別世界に迷い込んだ高校生が、サバイバルを展開する。


13-48. 太平洋の奇跡 フォックスと呼ばれた男

監督 平山秀幸
出演 竹野内豊ショーン・マッゴーワン井上真央山田孝之中嶋朋子
2011年 (東宝) 128分

太平洋戦争でサイパン島へ上陸したアメリカ軍に玉砕攻撃を仕掛けた日本軍。その戦渦を生き残り、わずかな兵と島のジャングルに潜み、神出鬼没の抗戦を続けた大場栄大尉。やがて“フォックス”と呼ばれアメリカ軍から畏れられる彼の実話を竹野内豊主演で映画化。サイパン&タイのジャングルでロケを敢行し、リアルに描き出す。