10-1.

監督 黒澤明
出演 仲代達矢寺尾聰根津甚八隆大介油井昌由樹
1985年 (東宝=日本ヘラルド映画) 162分

シェイクスピアの 「リヤ王」 と毛利元就の“三本の矢”をベースに、戦国時代の武将の親子・兄弟の愛憎を描く日仏合作映画。監督・脚本は 「影武者」 の黒澤明で、小国英雄と井手雅人が協力している。撮影も 「影武者」 の斎藤孝雄と上田正治がそれぞれ担当。


10-2. 風花

監督 木下惠介
出演 永田靖東山千栄子細川俊夫井川邦子久我美子
1959年 () 78分

昨年帰国した岸恵子のために、 「この天の虹」 の木下恵介が書下し監督した農村メロドラマ。撮影は 「この天の虹」 の楠田浩之、音楽は 「悪女の季節」 の木下忠司の担当。出演は前記 「雪国(1957)」 (東宝)以来久々の岸恵子・それに加えてにんじん・くらぶの 「春を待つ人々」 の有馬稲子、 「この天の虹」 の久我美子。ほかに笠智衆、川津祐介、井川邦子ら木下学校の人々の出演。


10-3. 虹をつかむ男

監督 山田洋次
出演 西田敏行吉岡秀隆田中裕子田中邦衛すまけい
1996年 (松竹)

渥美清の急逝に伴いシリーズ終了となった 「男はつらいよ」 に代わって松竹の正月番組をつとめた人情喜劇。映画を愛してやまぬ映画館主をめぐる人間模様を、数々の名画の断片を交えて描いた。監督は 「学校II」 の山田洋次。脚本は山田と朝間義隆の共同。撮影は 「学校II」 の長沼六男。 「学校II」 に続いて西田敏行と吉岡秀隆が主演したほか、 「男はつらいよ」 のレギュラー陣が顔を揃えている。またCG合成で寅さんにふんした渥美も一場面に登場し、本作も渥美に捧げられた。


10-4. 虹をつかむ男 南国奮斗篇

監督 山田洋次
出演 西田敏行吉岡秀隆小泉今日子松坂慶子哀川翔
1997年 (松竹)

奄美群島を舞台に、元映画館主の男と彼を慕う青年とが移動映写で島々を巡りながら織りなす人間模様を、ロード・ムービー風に描いた人情喜劇。 「男はつらいよ」 に変わって松竹の正月番組をつとめるシリーズの第2弾で、今回は名画の引用より、劇中で主人公が唄う映画から生まれた名曲の引用に重点が置かれている。また、主人公ふたりを除くキャストは一新され、主人公の姓も白銀から銀に変更されるなど、厳密には前作の設定を踏襲していない。監督と原作は前作と同じ山田洋次。脚本は山田と朝間義隆の 「釣りバカ日誌9」 のコンビが共同で執筆。撮影は 「男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花 特別篇」 で新撮部分を手がけた長沼六男が担当した。主演は 「釣りバカ日誌9」 の西田敏行と 「寅次郎ハイビスカスの花 特別篇」 の吉岡秀隆。ヒロインには 「病は気から 病院へ行こう2」 以来5年ぶりの映画出演となる小泉今日子と、 「新 居酒屋ゆうれい」 の松坂慶子がふんしている。


10-5. いつでも夢を

監督 野村孝
出演 橋幸夫吉永小百合浜田光夫信欣三織田政雄
1963年 (日活) 86分

「渡り鳥故郷へ帰る」 の下飯坂菊馬と 「激しい河」 の田坂啓と 「黒い傷あとのブルース(1961 野村孝)」 の吉田憲二が共同で脚本を執筆、 「あすの花嫁」 の野村孝が監督した純愛ドラマ。撮影もコンビの横山実。


10-6. 社葬

監督 舛田利雄
出演 緒形拳十朱幸代井森美幸吉田日出子藤真利子
1989年 (東映) 分

大手新聞社トップの権力闘争を描く。脚本は 「将軍家光の乱心 激突」 の松田寛夫が執筆。監督は 「この愛の物語」 の舛田利雄、撮影は 「将軍家光の乱心 激突」 の北坂清がそれぞれ担当。


10-7. 探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点

監督 橋本一
出演 大泉洋松田龍平尾野真千子ゴリ渡部篤郎
2013年 (東映) 119分

北海道在住の作家・東直己による人気探偵小説を、やはり北海道で絶大な人気を誇る大泉洋主演で映画化し、話題を呼んだサスペンスの第2作。札幌の歓楽地、ススキノを舞台に、友人だったオカマの殺人事件を機に、その裏に潜む陰謀に巻き込まれていく探偵とその仲間たちの姿をユーモラスかつスリリングに描き出す。


10-8. 上を向いて歩こう

監督 舛田利雄
出演 坂本九浜田光夫高橋英樹吉永小百合渡辺トモコ
1962年 (日活) 91分

ヒット曲 「上を向いて歩こう」 から、 「太陽は狂ってる」 の山田信夫が脚本を書き、 「暗黒街の静かな男」 の舛田利雄が監督した歌謡メロドラマ。撮影は 「男と男の生きる街」 の山崎善弘。


10-9. わが母の記

監督 原田眞人
出演 役所広司樹木希林宮崎あおい三國連太郎南果歩
2011年 (松竹) 118分

作家・井上靖が自身と家族との実話をベースにつづった自伝的小説を役所広司主演で映画化した家族ドラマ。幼少期の出来事により母親との間に大きな溝を抱える中年作家と、年老いて記憶もあいまいな母親との関係を中心に、家族の深い絆が描かれる。母親役の樹木希林、主人公の娘役の宮崎あおいなど、実力派の共演が物語を盛りたてる。


10-10. 夜叉

監督 降旗康男
出演 高倉健いしだあゆみ乙羽信子田中裕子北野武
1985年 (東宝)

今は漁師として生活している中年男の隠された過去と揺れ動く愛を描く。脚本は 「ひとごろし」 の中村努、監督は 「魔の刻」 の降旗康男、撮影も同作の木村大作が担当。


10-11. 悪人

監督 李相日
出演 妻夫木聡深津絵里樹木希林柄本明岡田将生
2010年 (東宝) 139分

吉田修一の同名小説を映画化したヒューマン・ドラマ。殺人事件を起こした孤独な男と、彼と共に逃避行に及ぶ女との狂おしい愛を描く。 「フラガール」 の李相日が原作の重厚な世界観をそのままに、人間の善悪をえぐり出す。原作にほれ込んだという妻夫木聡が初めての金髪姿を披露し、心に闇を抱えた哀しき殺人犯を熱演している。


10-12. いつかギラギラする日

監督 深作欣二
出演 萩原健一木村一八荻野目慶子多岐川裕美千葉真一
1992年 (松竹) 108分

現金強奪後、仲間割れした男女の姿を追うピカレスク映画。脚本は 「女がいちばん似合う職業」 の丸山昇一、監督は 「華の乱」 の深作欣二、撮影は 「病院へ行こう」 の浜田毅がそれぞれ担当。


10-13. 必殺4 恨みはらします

監督 深作欣二
出演 藤田まこと村上弘明かとうかずこひかる一平菅井きん
1987年 (松竹)

貧乏長屋で起きた殺人事件を陰で仕掛ける美男の奉行と、仕事人たちの戦いを描いた 「必殺」 シリーズ4作目。脚本は 「必殺!III 裏か表か」 の野上龍雄、 「火宅の人」 の深作欣二、中原朗の共同執筆。監督は深作欣二、撮影は 「必殺!III 裏か表か」 の石原興がそれぞれ担当。


10-14. 日本の熱い日々 謀殺・下山事件

監督 熊井啓
出演 仲代達矢山本圭浅茅陽子岩崎加根子中谷一郎
1981年 (松竹) 115分

昭和二十四年に起きて今だに多くの謎を残す、国鉄初代総裁下山定則が列車線路上に轢断死体で発見された“下山事件”を改めて追求する。矢田喜美雄の原作 「日本の熱い日々 謀殺・下山事件」 の映画化で、脚本は 「犬笛」 の菊島隆三、監督は 「天平の甍」 の熊井啓、撮影は 「翔べイカロスの翼」 の中尾駿一郎がそれぞれ担当。


10-15. のぼうの城

監督 樋口真嗣
出演 野村萬斎榮倉奈々成宮寛貴山口智充上地雄輔
2011年 (東宝=アスミック・エース エンタテインメント) 145分

和田竜の同名ベストセラー小説を野村萬斎を主演に迎えて映画化。戦国時代、わずか500人の兵隊で2万人もの敵に戦いを挑んだ“のぼう様”こと成田長親の実話が明らかになる。北海道・苫小牧に東京ドーム約20個分の巨大なオープンセットを組み、城を丸ごと水に沈める、“水攻め”戦術などのシーンを再現している。


10-16. 連合艦隊

監督 松林宗惠
出演 永島敏行金田賢一中井貴一丹波義隆佐久田修
1981年 (東宝) 145分

太平洋戦争を背景に、そこに生きた人々の愛、悲しみ、苦闘、怒りを描く。脚本は 「どんぐりッ子」 の須崎勝弥、監督は 「関白宣言」 の松林宗恵、撮影は 「トラブルマン 笑うと殺すゾ」 の加藤雄大、特技監督は 「地震列島」 の中野昭慶がそれぞれ担当。


10-17. 舟を編む

監督 石井裕也
出演 松田龍平宮崎あおいオダギリジョー黒木華渡辺美佐子
2013年 (松竹=アスミック・エース) 133分

2012年度の本屋大賞で第1位に輝いた、三浦しをんの同名ベストセラーを松田龍平&宮崎あおいの主演で映画化したヒューマンドラマ。15年の歳月をかけて、24万語収録の一冊の辞書を作り上げていく主人公と、老若男女揃った個性豊かな辞書編集部の仲間たちの姿を丁寧に描き出す。監督は 「」 2012年度の本屋大賞で第1位に輝いた、三浦しをんの同名ベストセラーを松田龍平&宮崎あおいの主演で映画化したヒューマンドラマ。15年の歳月をかけて、24万語収録の一冊の辞書を作り上げていく主人公と、老若男女揃った個性豊かな辞書編集部の仲間たちの姿を丁寧に描き出す。監督は「ハラがコレなんで」の石井裕也。


10-18. 社長漫遊記

監督 杉江敏男
出演 森繁久彌久慈あさみ中真千子江原達怡加東大介
1963年 (東宝) 91分

「大学かぞえうた 先輩・後輩」 の笠原良三のオリジナル・シナリオを、 「私と私」 の杉江敏男が監督したサラリーマン喜劇。撮影もコンビの完倉泰一。


10-19. 春との旅

監督 小林政広
出演 仲代達矢徳永えり大滝秀治菅井きん小林薫
2009年 (ティ・ジョイ=アスミック・エース) 134分

「愛の予感」 がロカルノ映画祭で金豹賞(グランプリ)に輝くなど、国際的な評価も高い小林政広監督による人間ドラマ。祖父と孫の姿を通して、生きることを見つめる。


10-20. ゲド戦記

監督 宮崎吾朗
出演 手嶌葵田中裕子岡田准一菅原文太小林薫
2006年 (東宝)

世界中から注目を集めるジブリの宮崎駿の息子、宮崎吾朗の監督デビュー作。 「花よりもなほ」 など話題作の主演がつづく岡田准一が主人公、アレンの声を担当したファンタジー。


10-21. フラガール

監督 李相日
出演 松雪泰子豊川悦司蒼井優山崎静代池津祥子
2006年 (シネカノン) 120分

実在するレジャー施設の誕生秘話を描く感動作。 「子ぎつねヘレン」 の松雪泰子が、東京からフラダンスを教えに来るダンスの先生役で主演。豊川悦司、蒼井優らと競演している。


10-22. 不毛地帯

監督 山本薩夫
出演 山形勲神山繁仲谷昇高城淳一滝田裕介
1976年 (東宝) 181分

二次防の主力戦闘機買い付けに暗躍する商社とそれらと癒着する政財界の黒い断面を描く。原作は山崎豊子の同名小説。脚本は 「雨のアムステルダム」 の山田信夫、監督は 「金環蝕」 の山本薩夫、撮影は 「わが道」 の黒田清巳がそれぞれ担当。


10-23. ちゃんと伝える

監督 園子温
出演 AKIRA奥田瑛二伊藤歩高橋惠子高岡奏輔
2009年 (ギャガ・コミュニケーションズ) 108分

「愛のむきだし」 が国内外で高い評価を得た園子温監督が、亡き父とのエピソードを元に映画化した家族ドラマ。EXILEのAKIRAが残酷な運命を受け止める主人公・史郎を好演。


10-24. 美味しんぼ

監督 森崎東
出演 三國連太郎佐藤浩市羽田美智子遠山景織子竜雷太
1996年 (松竹) 105分

新聞社の企画による“究極のメニュー”をめぐり、疎遠になっていた父子の対立を描くドラマ。監督は 「釣りバカ日誌S」 の森崎東。原作は現在のグルメブームの火つけ役にもなった、雁屋哲と花咲アキラによる同名のベストセラー・コミック。脚本は 「走らなあかん 夜明けまで」 の丸内敏治と 「サラリーマン専科」 の梶原政男。撮影は 「裏ゴト師」 の東原三郎が担当している。主演は初の共演が話題となった三國連太郎・佐藤浩市父子と、 「人でなしの恋」 の羽田美智子。


10-25. クヒオ大佐

監督 吉田大八
出演 堺雅人松雪泰子満島ひかり中村優子新井浩文
2009年 (ショウゲート)

巧みな話術で女たちから1億円もの大金を騙し取った、実在の結婚サギ師・クヒオ大佐を堺雅人が演じるドラマ。彼と3人の女たちとのおかしくも滑稽な人間模様が描かれる。


10-26. 藁の楯

監督 三池崇史
出演 大沢たかお松嶋菜々子岸谷五朗伊武雅刀永山絢斗
2013年 (ワーナー・ブラザース映画) 125分

人気漫画 「ビー・バップ・ハイスクール」 シリーズの作者で、作家としても活躍する木内一裕の同名小説を、大沢たかお、松嶋菜々子、藤原竜也の共演で、鬼才・三池崇史監督が映画化したサスペンス・アクション。殺人鬼を殺したら10億円を支払うという新聞広告に殺気立つ人々と、彼を警視庁まで移送する任務を受けたSPの息詰まる攻防戦が描かれる。


10-27. 蝉しぐれ

監督 黒土三男
出演 七代目市川染五郎木村佳乃石田卓也佐津川愛美緒形拳
2005年 (東宝) 110分

藤沢周平の傑作を黒土三男監督が15年の歳月を費やして映画化。下級武士の父との絆や、幼なじみへのせつない思いを四季折々の風景に重ねて繊細に描きだす。


10-28. 地下鉄(メトロ)に乗って

監督 篠原哲雄
出演 堤真一岡本綾田中泯笹野高史北条隆博
2006年 (ギャガ・コミュニケーションズ) 121分

浅田次郎の原作を映画化した、ファンタジックな人間ドラマ。タイムスリップにより様々な時代に迷い込む主人公に堤真一。彼の父親を大沢たかおが演じている。


10-29. 失楽園

監督 森田芳光
出演 役所広司黒木瞳星野知子柴俊夫寺尾聰
1997年 (東映) 119分

閑職に追いやられた中年サラリーマンと、冷めた夫婦関係に体を持て余した人妻が、激しい恋におちて情事を重ねていく姿を描いた性と愛のメロドラマ。監督は 「(ハル)」 の森田芳光。渡辺淳一による同名ベストセラーを、 「119」 の筒井ともみが脚色。撮影を 「不法滞在」 の高瀬比呂志が担当している。主演は 「シャブ極道」 の役所広司で、本作と 「うなぎ」 を合わせて、キネマ旬報主演男優賞を2年連続で受賞した。共演は 「藏」 の黒木瞳。日本で公開されたR指定版では、過激な絡みのために濡れ場シーンを暗くプリントしていたが、海外向けヴァージョンでは修正部分をオリジナルの形に戻し、成人指定として公開された。


10-30. はぐれ刑事純情派

監督 吉川一義
出演 藤田まこと吉田栄作小川範子松岡由美小西博之
1989年 (東映) 分

人情味あふれる中年刑事・安浦吉之助の活躍を描く。同名TVシリーズの映画化で脚本は石原武龍が執筆、監督は吉川一義、撮影は西山誠とTVシリーズと同じスタッフがそれぞれ担当。


10-31. 木更津キャッツアイ 日本シリーズ

監督 
出演 
(2003アスミック・エース)

木更津を舞台に、5人の若者が繰り広げる騒動を生き生きと描き、熱狂的ファンを獲得した人気ドラマが待望の映画化。ユニークな視点から恋愛&友情を見つめた青春群像劇だ。


10-32. 次郎長三国志

監督 津川雅彦
出演 中井貴一鈴木京香北村一輝温水洋一近藤芳正
2008年 (角川映画) 126分

義理と人情に厚い清水の次郎長とその一家の活躍を描く人気時代劇シリーズが復活。中井貴一ら豪華俳優陣が、個性豊かなキャラクター揃いの次郎長一家の面々を熱演する。


10-33. 相棒シリーズ X DAY

監督 橋本一
出演 川原和久田中圭国仲涼子田口トモロヲ別所哲也
2013年 (東映)

警視庁特命係の個性派刑事コンビの活躍を描き、人気のドラマ 「相棒」 の劇場版。ただし、今回の主役は特命係と対立する捜査一課のリーダー的存在の伊丹憲一と、シリーズ初登場となるサイバー犯罪対策課捜査官の岩月彬。とある殺人事件を巡り、まったく異なるアプローチで捜査に挑む2人がコンビを組み、事件の真相に迫っていく。


10-34. ソナチネ

監督 北野武
出演 北野武渡辺哲勝村政信寺島進国舞亜矢
1993年 (松竹) 94分

沖縄の抗争に助っ人として送られたヤクザが抗争に巻き込まれていく姿を描くドラマ。 「あの夏、いちばん静かな海。」 に続く北野武の監督第四作で、ほかに脚本・編集・主演も兼ね、“死”をテーマに独特のユーモアと淡々としたリズムで描いていく。撮影は 「空がこんなに青いわけがない」 の柳島克己。音楽は 「はるか、ノスタルジィ」 の久石譲が担当。九三年カンヌ映画祭“ある視点”部門出品作。キネマ旬報ベストテン第四位。


10-35. ケイゾク/映画 Beautiful Dreamer

監督 堤幸彦
出演 中谷美紀渡部篤郎大河内奈々子鈴木紗理奈小雪
2000年 (東宝) 119分

謎の孤島を舞台に、未解決事件の継続捜査に訪れた捜査官たちに降りかかる悪夢を描いた、人気のテレビ・シリーズを受けて製作されたミステリー。監督は 「新生トイレの花子さん」 の堤幸彦。脚本は西荻弓絵。撮影を 「新生 トイレの花子さん」 の唐沢悟が担当している。主演は、 「リング2」 の中谷美紀と 「heat after dark」 の渡部篤郎。


10-36. 孤高のメス

監督 成島出
出演 堤真一夏川結衣吉沢悠中越典子矢島健一
2010年 (東映) 126分

現役の医師である大鐘稔彦のベストセラー小説を堤真一主演で映画化したサスペンス・ドラマ。医療に真剣に取り組む医師の姿を、地方医療問題や臓器移植といった現実的な問題を交えながら描く。


10-37. 借りぐらしのアリエッティ

監督 米林宏昌
出演 志田未来神木隆之介大竹しのぶ竹下景子藤原竜也
2010年 (東宝) 94分

英国人作家、メアリー・ノートンの児童文学 「床下の小人たち」 を基にしたスタジオジブリによるファンタジー・アニメ。小人の少女と人間の少年との心の交流を描く感動作。


10-38. 真剣勝負

監督 内田吐夢
出演 萬屋錦之介三國連太郎沖山秀子松山秀明田中浩
1971年 (東宝)

宮本武蔵と宍戸梅軒を中心に、梅軒の女房とその子のほぼ四人に話をしぼり、梅軒の鎖鎌に対して武蔵が二刀流を開眼するまでを、全体を約八割の立ち廻りシーンにし、かつ武蔵が梅軒の家を訪れる夕刻から、翌日の夕刻までの二十四時間の出来事を、セミ・ドキュメンタリータッチで描く。内田吐夢監督の遺作となった。脚本は 「幕末」 の伊藤大輔。撮影は 「その人は女教師」 の黒田徳三がそれぞれ担当。


10-39. さよなら、クロ

監督 松岡錠司
出演 妻夫木聡伊藤歩新井浩文金井勇太佐藤隆太
2003年 (シネカノン=(A Line.)) 109分

長野県の高校に住み着き、以降12年間にわたって生徒や町の人々に愛された犬、クロの感動の実話を映画化。妻夫木聡、伊藤歩といった若手人気俳優の共演にも注目が集まる。


10-40. 忠臣蔵 前編

監督 渡辺邦男
出演 長谷川一夫市川雷蔵鶴田浩二勝新太郎川口浩
1958年 ()

解説

大映創立十八年を記念して作られた忠臣蔵。渡辺邦男、八尋不二、民門敏雄、松村正温と四人で共同執筆した脚本を 「アンコール・ワット物語 美しき哀愁」 の渡辺邦男が監督、渡辺孝が撮影をそれぞれ担当した。出演は内蔵助の長谷川一夫を筆頭に、鶴田浩二、菅原謙二、山本富士子、京マチ子、市川雷蔵、根上淳、淡島千景、三益愛子、川口浩等々のオールスター・キャスト。色彩は大映カラー。


10-41. 忠臣蔵 後編

監督 渡辺邦男
出演 長谷川一夫市川雷蔵鶴田浩二勝新太郎川口浩
1958年 () 166分

大映創立十八年を記念して作られた忠臣蔵。渡辺邦男、八尋不二、民門敏雄、松村正温と四人で共同執筆した脚本を 「アンコール・ワット物語 美しき哀愁」 の渡辺邦男が監督、渡辺孝が撮影をそれぞれ担当した。出演は内蔵助の長谷川一夫を筆頭に、鶴田浩二、菅原謙二、山本富士子、京マチ子、市川雷蔵、根上淳、淡島千景、三益愛子、川口浩等々のオールスター・キャスト。色彩は大映カラー。


10-42. るろうに剣心

監督 大友啓史
出演 佐藤健武井咲吉川晃司蒼井優青木崇高
2012年 (ワーナー・ブラザース映画)

週刊少年ジャンプに連載され、後にテレビアニメにもなった和月伸宏の同名コミックを、「仮面ライダー電王」で一躍有名になった佐藤健主演で実写映画化。激動の明治を舞台に、かつて最強の暗殺者“人斬り抜刀斎”と呼ばれ恐れられながら、剣を置いた男と、彼をつけ狙う者たちとの戦いが繰り広げられる。監督は「龍馬伝」の大友啓史。


10-43. 富士山頂

監督 村野鐵太郎
出演 石原裕次郎山崎努渡哲也芦田伸介佐藤允
1970年 (日活) 125分

新田次郎の同名小説(文芸春秋社刊)を 「風林火山」 の国弘威雄が脚色し、 「闇を裂く一発」 の村野鐵太郎がメガホンをとった人生もの。撮影は 「栄光への5000キロ」 の金宇満司が担当。


10-44. 霧の子午線

監督 出目昌伸
出演 岩下志麻吉永小百合玉置浩二山本耕史林隆三
1996年 (東映) 106分

強い友情で結ばれたふたりの女性の愛と死をめぐる葛藤を描いたドラマ。監督は 「きけ、わだつみの声(1995)」 の出目昌伸。原作は高樹のぶ子の同名小説で、脚本を 「寒椿」 の那須真知子が手掛けた。撮影は 「日本一短い「母」 への手紙」の木村大作。主演はこれが初共演となった岩下志麻と吉永小百合の二大女優で、ふたりの間をゆさぶる男に 「J・MOVIE・WARS」 の中の一話 「ワイルドサイド」 の玉置浩二がふんしている。主題歌を中島みゆきが歌ったのも話題となった。


10-45. 櫻の園

監督 中原俊
出演 中島ひろ子つみきみほ白島靖代宮澤美保梶原阿貴
1990年 (アルゴプロジェクト) 96分

毎年創立記念日にチェーホフの 「櫻の園」 を上演する女子高演劇部を舞台に、それに携わる少女たちの開演までの2時間の出来事を描く。吉田秋生原作の同名漫画の映画化で、脚本は 「ノーライフキング」 のじんのひろあきが執筆。監督は 「猫のように」 の中原俊。撮影は 「君は僕をスキになる」 の藤沢順一がそれぞれ担当。


10-46. ハナミズキ

監督 土井裕泰
出演 新垣結衣生田斗真蓮佛美沙子井浦新木村祐一
2010年 (東宝) 128分

一青窈の同名曲をモチーフにした、新垣結衣&生田斗真主演のラブ・ストーリー。遠く離れ、時にすれ違いながらも愛を貫き通そうとする男女の10年間をみずみずしく描き出す。


10-47. 少年H

監督 降旗康男
出演 水谷豊伊藤蘭吉岡竜輝花田優里音小栗旬
2012年 (東宝) 122分

妹尾河童が自身の少年時代を描き、国民的ベストセラーとなった同名小説を、「鉄道員」など数々の名作を送り出す巨匠・降旗康男監督が映画化した家族ドラマ。激動の時代を必死に生きるとある家族の物語がつづられる。一家の両親役として、実際の夫婦である水谷豊と伊藤蘭が28年ぶりに共演を果たした。


10-48. おかえり、はやぶさ

監督 本木克英
出演 藤原竜也三浦友和前田旺志郎森口瑤子
2012年 (松竹) 114分

度重なるトラブルに見舞われながらも、7年、60億キロもの旅から地球に帰還し、小惑星イトカワの岩石サンプルを持ち帰ってきた小惑星探査機はやぶさ。その歴史的偉業を、JAXAエンジニアの助手の青年、理学博士の女性、宇宙を夢見る少年らの目を通して描く人間ドラマ。CGによるはやぶさの宇宙冒険の描写が3Dによって描かれている。