26-1. ジャッカルの日  

監督 フレッド・ジンネマン
出演 エドワード・フォックスエリック・ポーターデルフィーヌ・セイリグミシェル・ロンダールシリル・キューサック
1973年・アメリカ (ユニヴァーサル=CIC) 143分

解説
ドゴールフランス大統領暗殺を請け負った1匹狼の殺し屋ジャッカルを、これを阻止せよとフランス警察の全権を委任された1警視ルベルの戦いを描いたフレデリック・フォーサイスのベストセラー小説 「ジャッカルの日」 の映画化。製作はジョン・ウルフ、デイヴィッド・ドイチェ、ジュリアン・デロード、監督はフレッド・ジンネマン、脚本はケネス・ロス、撮影はジャン・トゥールニエ、音楽はジョルジュ・ドルリュー、編集はラルフ・ケンプランが各々担当。出演はエドワード・フォックス、エリック・ポーター、デルフィーヌ・セイリグ、ミシェル・ロンスダール、シリル・キューザック、オルガ・ジョルジュ・ピコ、アラン・バデル、デレク・ジャコビ、ミシェル・オールレール、バリー・インガム、ロナルド・ピカップ、デイヴィッド・スイフト、デニス・ケリー、アントン・ロジャース、ジャン・マルタンなど。

ストーリー
1962年8月26日ペティ・クラマール郊外で、エリゼ宮殿からパリ近くの空港へ向かうドゴール大統領を乗せた車が、待ち伏せていた軽機銃で武装した1隊の襲撃をうけた。奇跡的に大統領は無事だった。すでに大統領暗殺は6回も計画されており、首謀者ジャン・マリエ・タリー中佐が銃殺刑に処せられた。全てが、アルジェリアからのフランス撤退政策をとったドゴールに反対する秘密組織OASの仕業だったが、63年に入ると政府側のしめつけが激しくなり,OASは動きが取れなくなった。国外に難をさけたOASの指導者ロダン大佐(エリック・ポーター)は最後の残された手段として、外国人でしかも当局には顔も名前も知られていない殺し屋を雇う事にした。3カ月後、その条件にぴったりの男を見つけだした。その男の暗号名はジャッカル(エドワード・フォックス)といった。契約金は50万ドル。その金を用意するためにOASはフランス各地で銀行強盗を決行した。しかしその突然のテロ行為はフランス当局を警戒させるもととなった。やがてロダン大佐の護衛の1人ウォレンスキー(ジャン・マルタン)がフランス側につかまり、拷問にかけられた。彼はしゃべらずに死んだがその断片的な言葉からフランス警察が動きだした。その頃、ジャッカルの準備も着々進み、身分証明書を偽造し、精巧な狙撃銃を作らせフランス国内に潜入した。ウォレンスキーの断片的な自白は、大統領を守る立場にある大臣(アラン・バデル)を緊張させ、早速政府首脳陣の主だった連中が召集された。会議の結果、警察のルベル警視(ミシェル・ロンスダール)と補佐のキャロン(デレク・ジャコビ)に全権が委任され、捜査が開始された。彼らの必死の活動が続き、ジャッカルに今1歩と迫ったが、殺し屋の動物的なカンのために逮捕には至らなかった。ジャッカルがドゴールの横顔に銃の照準を会わせる前に2人の犠牲者が現われた。ジャッカルとホテルで知り合い1晩ベッドを共にしたコレット夫人(デリフィーヌ・セイリグ)と、ジャッカルに肉体的魅力を感じて近づいたホモのベルナール(アントン・ロジャース)だ。その間にもルベルとキャロンの捜査網は次第にせばまったがどうしても彼を捕らえることはできなかった。1963年8月25日、解放記念日。厳重な警備を巧みに切り抜けたジャッカルはやがてドゴールが立つはずの広場を見下ろすアパートの最上回の1室で、狙撃銃を組立、その準備を完了させようとしていた。一方、この日まで、とうとう1人の殺し屋ジャッカルを捕らえる事のできなかったルベルは、周囲を警備する係員から、年老いた1人の傷痍軍人がアパートには入った事を聞きだした。やがてドゴールが到着し、式典は予定通り始まった。窓からドゴールの横顔を狙うジャッカル。発砲。だが、ドゴールの頭が1瞬動き、弾は外れた。2発目を込めようとした時、警備員を伴ったルベルが部屋に飛び込んできた。ジャッカルがふり返り軽機銃を持った警備員を射殺した。ジャッカルが次の弾丸を込める間、軽機銃を奪ったルベルが、ジャッカルめがけて引き金を引いた。ジャッカルは壁にたたきつけられ息絶えた。外の広場では何事もなかったかのように式典が続けられていた。




26-2. ワイルド・ギース

監督 アンドリュー・V・マクラグレン
出演 リチャード・バートンロジャー・ムーアリチャード・ハリスハーディ・クリューガースチュワート・グレンジャー
1978年・イギリス (富士映画) 132分

解説
50人の戦争プロ〈ワイルド・ギース〉が一国を相手に壮絶な戦争を仕掛ける戦争アクション映画。製作はイアン・ロイド、監督はアンドリュー・V・マクラグレン、助監督はデレク・クラックネル、脚色はレジナルド・ローズ、原作はダニエル・カーニー(サンケイ出版刊)、撮影はジャック・ヒルドヤード、音楽はロイ・バッド、編集はジョン・グレン、技術顧問はマイク・ホア大佐、アクション・アレンジャーはボブ・シモンズが各々担当。出演はリチャード・バートン、ロジャー・ムーア、リチャード・ハリス、ハーディ・クリューガー、スチュワート・グレンジャー、ジャック・ワトソン、ウィンストン・ヌショナ、ジョン・カニー、フランク・フィンレイ、ケネス・グリフィス、ロナルド・フレイザー、イアン・ユール、ブルック・ウィリアムス、パーシー・ハーバート、グリン・ベイカーなど。

ストーリー
一九六七年、アフリカ大陸の某国で国民に絶大な信望をもつ黒人大統領リンバニ(W・ヌショナ)が軍部指導者ヌドフ将軍にその地位を追われた。あわてたのは、ヌドフ独裁体制のもとで銅山も固有化されると聞いたマターソン(S・グレンジャー)だ。彼はこの国の銅山の権益を一手にしていたイギリスの大銀行家だ。早速リンバニをイギリスに亡命させようとするが、途中でヌドフ一派にハイジャックされ、アルジェリアへ連れこまれてしまう。それから二年後、中年のアメリカ人アレン・フォークナー(R・バートン)がマターソンの邸へ招かれる。リンバニがまだ生きているので、もと陸軍大尉のフォークナーにリンバニ奪回作戦の指揮を依頼したのた。フォークナーはこの仕事を引き受ける条件として、かつての戦友で卓抜した作戦能力で活躍したレイファー(R・ハリス)と名パイロットで鳴らしたショーン(R・ムーア)の参加を申し出、二人の行方を探してもらうことにする。レイファーは今は妻に逃げられうだつの上がらぬ身の上で、ショーンの方は、麻薬にからむいざこざからマフィアに命を狙われていたが、マターソンが暗黒街のボスと交渉して敵の標的から解放させる。かくて、いよいよ作戦が開始された。レイファーのたてた奪回作戦はさすがに緻密なものたった。さらにショーンが酒場で知りあった南アフリカの元警察官ピーター(H・クリューガー)が地理に詳しいことと毒矢を使う腕を買われて幹部の一人に加えられた。50人の傭兵と武器弾薬の調達が終わると、フォークナーのかつての部下であった特務曹長サンディ(J・ワトソン)による訓練が始まった。彼らは一人一万ポンドという報償金に勇躍して厳しい訓練にも耐え、短期間にたくましい“ワイルド・ギース”へと変身していったが、6週間の訓練予定を終わらないうちに、リンバニ護送の日取りがくり上げられ、急拠部隊はアルバートビルへ飛ぶ。フォークナーにひきいられた一隊たちは厳重な警戒網を突破して兵営に侵入し、迷路の奥の地下牢からリンバニを救出。ショーンたちは空港のコントロール室を占拠して、いったん引き返した輸送機の飛来を待った。しかし、その頃イギリスではヌドフ将軍の使者とマターソンの間に密約が成立していた。将軍に資金面の援助をする交換条件として、マターソンは銅山の所有権継続の約束をとりつけたのだ。こうなると彼らにとっては傭兵たちの存在が邪魔になり、全員を抹殺することにする。マターソンの裏切りを察知したフォークナーたちは、リンバニの故郷カリマ地方に向かい、ヌドフ独裁に反抗する内戦の火をそこからあげようと考える。待ちうける200人の敵の攻撃の中、リンバニを背負って歩き続けたピーターが倒れ、次々に犠牲者が出る。しかし、たどり着いたカリマには内戦準備のきざしすらない。仕方なく一機だけ取り残された輸送機で国外脱出を決意するが、またしてもヌドフ一味の攻撃を受け生存者はわずが12名になる。ロンドン郊外の邸で玉つきに興じているマターソンに、フォークナーは消音銃の引き金をひいた。そして戦場で、レイファーが死んた後の息子のことでかわした約束を果たすために小学校を訪れるのだった。




26-3. スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望

監督 ジョージ・ルーカス
出演 マーク・ハミルハリソン・フォードキャリー・フィッシャーアレック・ギネスピーター・カッシング
1977年・アメリカ (20世紀フォックス) 121分

解説
1977年公開当時は、1978年公開の映画「未知との遭遇」などとともに世界的なSFブームを巻き起こし、それまでマニアックな映画としてしか認識されていなかったSF作品を誰でも楽しめるエンターテインメントへと評価を完全に変えた。アメリカ国内のみでの総合興行収入(インフレーション調整版)は歴代2位(最高興行収入映画の一覧参照)。1989年にはアメリカ国立フィルム登録簿に永久保存登録された。

ストーリー
かつてジェダイの騎士たちが平和を保っていた銀河共和国は、ジェダイの騎士が滅亡したことをきっかけに帝国軍の支配下に置かれていました。そんな中、反乱軍のスパイが帝国の誇る最終兵器である要塞の極秘設計図を盗み出すことに成功します。この緊急事態に銀河帝国の皇帝パルパティーンは、ダース・ベイダーに奪還の命令を下します。 ダース・ベイダーは、反乱軍の指導者であるレイア・オーガナを捕える事に成功。レイアは養父であるオビ=ワン・ケノービに助けを求めるため、R2-D2とC-3POに極秘設計図とメッセージを託します。 R2-D2とC-3POは脱出したのちに辿り着いた惑星タトゥーインで、青年ルーク・スカイウォーカーに出会います。ルークは、レイアから託されていたメッセージをふとした拍子に聞いてしまいます。 ルークがオビ=ワンにメッセージを届けると、ルークの父はかつてジェダイの騎士であったことを知らされ、自分もジェダイの騎士となることを誓います。そして密輸商人のハン・ソロとチューバッカを雇い、レイア姫を救うべく出発。帝国軍と同盟国の戦いが彼らを待ち受けます。




26-4. サタデー・ナイト・フィーバー (Saturday Night Fever)

監督 ジョン・バダム
出演 ジョン・トラヴォルタカレン・ゴーニーバリー・ミラージョセフ・カリポール・ペイプ
1977年・アメリカ (パラマウント=CIC) 119分  (PG-12)

解説
'70年代後半にディスコ・ブームを巻き起こした、ジョン・トラボルタ主演の名作青春映画。ダンスに情熱を燃やすひとりの若者の葛藤と成長を当時のヒット曲にのせて描く。

ストーリー
ニューヨークのブルックリンで生まれ育った若者トニー(ジョン・トラヴォルタ)は、住みなれたベイ・リッジの町のペンキ屋で働いていた。若いエネルギーがいっぱいのトニーは、毎日が同じことのくり返しであるこの職場に、うんざりしていた。だが、トニーにも、このうっ積したエネルギーを爆発させる場所があった。ディスコテックである。踊りがずばぬけてうまいトニーは、ディスコの王者だった。毎週土曜日、1週間の仕事が終って、夕やみがせまると、派手な花柄のシャツに脚にピッタリついたギャバジンのズボンといういでたちで、さっそうと夜の町へとびだした。トニーをとりまく仲間たちは「顔(フェイス)」と呼ばれ、ディスコでは幅をきかせていた。ある土曜日、いつものようにディスコにくりだしていたトニーは、新顔のステファニー(カレン・ゴーニー)という魅力的な女の子に目をとめ、その他の女の子とは違った雰囲気にひかれ、さっそく踊りにさそった。ステファニーは、トニーが今まで踊ったことのないような素晴らしい踊り手だった。踊りのあと、ステファニーといろいろ語りあったトニーは、彼女がブルックリン娘でありながら、もっと広い世界にとびだそうと努力し、勉強していることを知る。今の生活を安易に送っているトニーにとって、ステファニーの生き方は驚異だった。彼は生まれて初めて、人生のあり方を考えるようになった。トニーは、牧師をやめて聖職を離れる決心をした兄(マーティン・シェイカー)にも自分の悩みを打明け、兄の考えを聞いた。やがて、ディスコで競技会が催されることになり、優勝チームに500ドルの賞金が与えられると発表される。500ドルあれば、ステファニーと新しい人生を求めて第一歩を踏みだすことができる。……トニーはステファニーと共に競技に出場する決心をした。いよいよ当日がくる。その日は、トニーが土曜の夜の『興奮(フィーバー)』から抜け出して、目覚めた大人として新しいスタートを切る日でもあった……。





26-5. 目撃 (Absolute Power)

監督 クリント・イーストウッド
出演 クリント・イーストウッドジーン・ハックマンエド・ハリスローラ・リニースコット・グレン
1997年・アメリカ (ワーナー・ブラザース映画) 121分

解説
合衆国大統領の殺人現場を目撃した盗みのプロの孤独な闘いを描いたサスペンス。製作・監督・主演は、これが17本目の監督作となる 「許されざる者」 「マディソン郡の橋」 のクリント・イーストウッドで、円熟の境地に達した丁寧な演出が光る。デイヴィッド・バルダッチの長編小説 「黙殺」 (邦訳・徳間書店)を、 「大統領の陰謀」 「マラソンマン」 などサスペンスものを得意とするウィリアム・ゴールドマンが脚色。製作はイーストウッドとカレン・スピーゲル、製作総指揮はトム・ルーカー。撮影のジャック・N・グリーン、音楽のレニー・ニーハウス、美術のヘンリー・バムステッド、編集のジョエル・コックス、スタント・コーディネーターのバディ・ヴァン・ホーンら、主なスタッフはイーストウッドと気心の知れた常連の面々ばかり。共演は 「許されざる者」 「バードケージ」 のジーン・ハックマン、 「ザ・ロック」 のエド・ハリス、 「真実の行方」 のローラ・リニー、 「戦火の勇気」 のスコット・グレン、 「ニュー・エイジ」 のジュディ・デイヴィス、 「ニクソン」 のベテラン、E・G・マーシャルほか。また、イーストウッドの実娘アリソンが画学生役で出演し、父娘共演を果たした。

ストーリー
ヴァージニア州の高級住宅地。大統領の後援者である政界の大物サリヴァン(E・G・マーシャル)の邸宅に忍び込んだ盗みのプロ、ルーサー・ホイットニー(クリント・イーストウッド)は、一家が休暇旅行中に夫人クリスティ(メロラ・ハーディン)の寝室にある金庫室の中身を頂く。その時、何とクリスティが大統領のリッチモンド(ジーン・ハックマン)を伴って帰宅。酔った勢いで暴力を振るうリッチモンドに、クリスティがナイフで反撃。飛び込んだシークレット・サービスのバートン(スコット・グレン)とコリン(デニス・ヘイスバート)が、彼女を射殺した。大統領補佐官のグロリアは、2人に現場の証拠隠滅を命じ、事件の揉み消しを図る。金庫室に隠れて一部始終を目撃したルーサーは、彼らが現場に忘れたナイフを手に逃走。事態に気づいたバートンとコリンの追跡を振り切って逃げきった。目撃を名乗り出ると窃盗の罪に問われる上に、現職大統領が殺人の張本人だという話を誰が信じてくれよう。ルーサーは悩んだ末に国外逃亡を決める。一方、サリヴァン邸強盗殺人事件を担当する刑事のセス・フランク(エド・ハリス)は、辻褄の合わない事件の筋書きに頭を悩ませる。水も漏らさぬ鮮やかな手口は明らかにルーサーの犯行を示唆しているものの、彼が殺人を犯すとは考えられない。だが、ルーサーと直接対面したフランクは、彼が何かを知っていると確信。翌日、ルーサーは空港で搭乗を待つ間、テレビでリッチモンドがホワイトハウスで開いた記者会見の中継を見る。盟友ウォルターの夫人の死を悼み、白々しく涙を流すリッチモンドの姿を見た時、ルーサーの腹は決まった。彼は大統領の化けの皮を剥がすべく、得意の変装術を駆使して、事件に関わる人間たちに捨て身の揺さぶりをかける。ルーサーは、離れて暮らす最愛の娘ケイト(ローラ・リニー)とカフェで接触する。大統領が雇った殺し屋とコリンが彼を狙撃するが失敗に終わり、ルーサーは逃亡した。コリンは、今度はケイトを狙い、崖から車ごと突き落とされた彼女は重傷を負う。とどめを刺すべくケイトのいる病院に侵入したコリンを、待ち伏せしていたルーサーが殺した。ルーサーはサリヴァンに接触すると、事件の真相を告白して、あのナイフを手渡した。罪の意識に苛まれていたバートンは自殺し、グロリアはフランクに逮捕された。そして、真実を知って怒りに震えるサリヴァンは、ナイフを手にホワイトハウスのリッチモンドに会う。その夜、大統領が突如自殺したと報じられた……。ルーサーは、ケイトの傍らに寄り添い、娘の寝顔をスケッチしていた。




26-6. インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌 (INSIDE LLEWYN DAVIS)

監督 イーサン・コーエン
出演 オスカー・アイザックキャリー・マリガンジョン・グッドマンギャレット・ヘドランドジャスティン・ティンバーレイク
2013年・アメリカ (ロングライド(提供 東宝=ロングライド)) 104分

解説
第66回カンヌ国際映画祭でグランプリに輝いた、コーエン兄弟による人間ドラマ。ボブ・ディランが憧れたという、60年代の伝説のフォークシンガー、デイヴ・ヴァン・ロンクの回想録を元に、トラブル続きの日常から逃げ出すように猫と共に旅に出た男の1週間の物語がつづられる。主人公に扮するのは本作が初主演のオスカー・アイザック。

ストーリー
まだマスコミもレコード会社も成長途上にあった1960年代。ニューヨークにあるグリニッチ・ヴィレッジのミュージック・シーンは活気に満ちていた。シンガー・ソングライターのルーウィン(オスカー・アイザック)はここのライブハウスで歌い続けているが、なかなか売れず、音楽で食べていくことを諦めようかとの思いが頭に浮かぶこともある。それでも友人たちの力を借りながら暮らす彼の1週間を綴る。




f26-7. スター・ウォーズ 帝国の逆襲 (吹替)

監督 アーヴィン・カーシュナー
出演 マーク・ハミルハリソン・フォードキャリー・フィッシャービリー・ディー・ウィリアムスアンソニー・ダニエルズ
1980年・アメリカ (20世紀フォックス映画) 124分

解説
死の星(デス・スター)が崩壊し悪の権化ダース・ベイダーが逃亡したところで終わった1作目 「スター・ウォーズ」 の続編で、勢力を増して必死の逆襲をかける帝国軍と、それに対抗するルーク、ハン・ソロ、レイア姫ら反乱軍の攻防を描くSF映画。製作総指揮はジョージ・ルーカス、製作はゲイリー・カーツ、監督は 「アイズ」 のアーヴィン・カーシュナー。前作同様ジョージ・ルーカスの原案を基にSF作家のリー・ブラケットとローレンス・キャスダンが脚色。撮影はピーター・サシツキー、音楽はジョン・ウィリアムス、編集はポール・ハーシュ、製作デザインは、ノーマン・レイノルズ、特殊視覚効果はブライアン・ジョンソンとリチャード・エドランド、美術はレスリー・ディリー、ハリー・ラングとアラン・トンプキンズ、メイク・アップと特殊生物デザインはスチュアート・フリーボーン、衣裳はジョン・モローが各各担当。出演はマーク・ハミル、ハリソン・フォード、キャリー・フィッシャー、ビリー・ディー・ウィリアムス、アンソニー・ダニエルス、フランク・オズ、デイブ・プラウズ、ピーター・メイヒュー、ケニー・べイカー、アレック・ギネス、ジェレミー・バロック、ジョン・ホーリス、ジャック・パーヴィスなど。日本語版監修は岡枝慎二。デラックスカラー、パナビジョン。1980年作品。

ストーリー
宇宙の要塞“死の星”(デス・スター)が爆発し、その勢力も消滅したかと思われた帝国軍側は、やがて再び大きな軍団となって反撃を開始した。そのため反乱軍は後退し、レイア姫(キャリー・フィッシャー)は残された僅かな部下と銀河のはずれ“惑星ホス”に逃がれていた。そこはすべてが氷に閉ざされた惑星で反乱軍はそこに洞穴をつくって基地にしていた。ある日、その惑星の乗物的動物、卜ーン・トーンに乗って偵察に出かけたルーク・スカイウォーカー(マーク・ハミル)は、突然その惑星の怪獣ワンパに襲われた。が、ベン・ケノビ(アレック・ギネス)から伝授された霊力(フォース)を使い危いところを逃れ、途中迎えにきたハン・ソロ(ハリソン・フォード)に連れられて基地に戻ることができた。一方、ダース・ベイダー(デイブ・プラウズ)は、反乱軍の動きを察知し、スター・デストロイヤーによる攻撃部隊を組織し、やがて総攻撃を開始した。ATーAT・スノーウォーカー(全地域用装甲歩行機)を七陸させ、猛攻をかける帝国軍に、遂に反乱軍は屈し、ハン・ソロとチューバッカ(ピーター・メイヒュー)はレイア姫とCー3PO(アンソニー・ダニエルス)をミレニアム・ファルコン号に乗せ惑星ホスを脱出した。一方、ルークもR2ーD2(ケニー・ベイカー)と共に惑星ホスをのがれ、ダゴバ惑星に向った。ダゴバにはジェダイ師のヨーダ(フランク・オズ)が隠棲しており、ヨーダに会って霊力の修行をすることをルークはベンから勧められていたのだった。仙人のようなヨーダと会ったルークは、そこで、霊力の修行に励んだ。一方、帝国軍側の猛追を受けたソロ操縦下のミレニアム・ファルコン号は、ある小惑星に寄り、それからベスピンの“雲の都市”へと移動した。その都市はランド・カルリシアン男爵(ビリー・ディー・ウィリアムス)によって統治されていたが、彼はかつてのハン・ソロの仲間でもあった。しかし、その都市にもダース・ベイダーの魔の手はのび、強要されたランドは、遂に2人を引渡してしまう。それまでハン・ソロに対する恋心を素直に言えなかったレイア姫も、冷凍人間にされる寸前のハン・ソロに「あなたを愛しています」と愛を告白した。その言葉を聞いたハン・ソロは、静かにうなづくとやがて冷凍器の中に姿を消した。霊力をもったルークを恐れるダース・ベイダーは、彼が姿を現わすのを待っていた。その頃、瞑想にふけっていたルークは、ふと雲の都市でのレイアらの苦境を感知し、2人を救い出すべく雲の都市に向った。遂にダース・ベイダーと霊力で闘うことになったルークは、激しい闘いの末にリアクター・シャフトの翼に追いつめられてしまうが、そこでダース・ベイダーの口から意外な言葉を聞くのだった。ダース・ベイダーこそ、ルークの父であると……。愕然とするルークだったが、共に宇宙を支配しようというダース・ベイダーの申し出をつき放した。そこで彼は決死の跳躍を行なってその場を逃れた。幸い基地の大アンテナにひっかかったルークは、ランドと共に脱出に成功していたレイア姫らの乗るミレニアム・ファルコン号に救われ、レイア姫と再会した。その後、味方の戦隊と合流したレイア姫とルークは、ハン・ソロ救出に向ったランドとチューバッカの後を見守るのだった。(20世紀フォックス映画配給*2時間4分)




f26-8. スター・ウォーズ ジェダイの帰還 (吹替)

監督 リチャード・マーカンド
出演 マーク・ハミルハリソン・フォードキャリー・フィッシャービリー・ディー・ウィリアムスアンソニー・ダニエルズ
1983年・アメリカ (20世紀フォックス) 133分

解説
「スター・ウォーズ」 シリーズの第3作で、全6話の最終章に当る。共和軍と帝国軍の熾烈な戦闘が描かれるとともに、ルークの父親と妹の存在が明らかになる。 「スター・ウォーズ」 (77)のジョージ・ルーカスがエグゼクティヴ・プロデューサーをつとめ、 「針の目」 (81)のリチャード・マーカンドを監督に起用。ルーカスと同じUSCフィルムスクールに学んだハワード・カザンジャンが製作。ルーカスの原案に基づき、彼自身と前作 「帝国の逆襲」 (80)に引きつづきローレンス・カスダンが共同で脚本を執筆している。撮影はアラン・ヒューム、音楽はジョン・ウィリアムスが作曲、ロンドン交響楽団が演奏。プロダクション・デザイナーはノーマン・レイノルズ、視覚効果はリチャード・エドランド、デニス・ミューレン、ケン・ラルストンが担当。ミニチュアとオプティカル効果は、ルーカスフィルムの子会社でカリフォーニア州マリン郡にあるインダストリアル・ライト・アンド・マジック(ILM)で撮影、ライヴ部分はロンドン郊外のEMIエルストリー撮影所とアリゾナ州ユマ、カリフォルニア州クレセントでロケ撮影された。出演はマーク・ハミル、ハリソン・フォード、キャリー・フィッシャー、ビリー・ディー・ウィリアムス、アレック・ギネス、アンソニー・ダニエルズ、ケニー・ベイカー(2役)、ピーター・メイヒュー、デイヴィッド・ブラウズなど。

ストーリー
帝国は先に共和軍に破壊されたデス・スターの2代目を建造。大きさでは2倍、火力では数倍という新しいデス・スターは、半分以上が完成していた。前作で冷凍人間にされたハン・ソロ(ハリソN・フォード)は、タトゥーイン星の砂漠に要塞をかまえるジャバ・ザ・ハットのところに飾られていた。Cー3PO(アンソニー・ダニエルズ)とR2ーD2(ケニー・ベイカー)が、ジャバ・ザ・ハットのところを訪れ、ハン・ソロとロボット2体を交換したいというルークの申し出を告げる。しかし、相手にされず、奴隷の身に。同じ頃、1人の賞金稼ぎが、チューバッカ(ピーター・メイヒュー)をつれてきて、ジャバ・ザ・ハットに渡す。その賞金稼ぎは実はレイア(キャリー・・フィッシャー)だった。彼女はハン・ソロを救出するが、見つかってしまう。ルーク(マーク・ハミル)も現われて、ジャザ・ザ・ハットと直談判するが、捕虜にされる。彼らは砂漠の穴にすむサルラックの生け賛にされそうになるが、ルークが光線剣で切りかかり、また衛兵に化けていたランド・カルリジアン(ビリー・ディー・ウィリアムス)も加勢し、ついに逃走に成功。ルークは皆と別れてダゴヴァ星に行き、ヨーダに会う。900歳になる師ヨーダはレイアがルークの双子の妹であること、ルークが真のジェダイ騎士になるにはダース・ヴェイダーと対決しなければならぬことを告げて、息を引き取った。またケノビ(アレック・ギネス)の霊はルークの父はアナキン・スカイウォーカーといったが、フォースの暗黒面に引き込まれてダース・ヴェーダー(デイヴィッド・ブラウズ、声はジェームズ・アール・ジョーンズ)になったことを明らかにする。新しいデス・スターは、近くのエンドア星から放射されるエネルギー・シールドによって守られていた。ハン・ソロ、ルーク、レイアらはエンドア星に潜入する。ランドの乗ったミレニアム・ファルコンを始め、共和軍の戦闘機群が、デス・スターに接近。エンドア星の森の中で、ルークらは帝国軍と戦闘状態に入つた。レイアは身長3フィートもない生物イウォークに救われる。イウォークたちは、Cー3P0を神とあがめ、彼らも共和軍に味方することになった。ルークはダース・ヴェイダーと対決、捕虜となってデス・スターにつれてこられる。ダース・ヴェイダーを悪の世界に引き込んだ皇帝は、ルークを味方にしようと、彼の憎悪心をかきたてた。ルークは父と光線剣で争う。まだ善の心が残っていたダース・ヴェイダーは、傷つきながら皇帝を滅ぼす。マスクをとり、素顔になったアナキン・スカイウォーカーは息子に抱かれつつ死亡する。一方、エンドア星では、激闘の末にシールド放射装置を破壊。共和軍機と帝国軍機のドッグ・ファイトの末、デス・スターは爆破される。かくして、銀河系に再び平和がもどった。




26-9. ミッション:8ミニッツ

監督 ダンカン・ジョーンズ
出演 ジェイク・ギレンホールミシェル・モナハンヴェラ・ファーミガジェフリー・ライトキャス・アンヴァー
2011年・アメリカ (ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン) 94分

解説
監督デビュー作 「月に囚われた男」 で評判を呼んだダンカン・ジョーンズがジェイク・ギレンホールを主演に迎えて描くサスペンス・アクション。爆破される8分前の列車の乗客の意識に入り込み、犯人を捜すというミッションを課せられた男が何度も同じ時をさまよう姿を、複雑な多重構造の展開で描き出す。

ストーリー
ある朝。コルター・スティーヴンス(ジェイク・ギレンホール)は列車の座席で目覚める。目の前の女性(ミシェル・モナハン)が、親しげに話しかけてくる。だが、コルターには自分がなぜここにいて、彼女が誰なのかわからなかった。陸軍大尉のコルターは、アフガニスタンで戦闘ヘリを操縦していたはずなのだ。鏡を覗きこんだ彼の眼に映ったのは、見知らぬ別人の顔。所持していた身分証明書には、“ショーン・フェントレス:教師”と記されていた。そのとき突然、車内で大爆発が発生。なす術もなく炎に飲み込まれていった……。コルターが意識を取り戻したのは薄暗い密室。モニターに軍服姿の女性、グッドウィン大尉(ヴェラ・ファーミガ)が映し出される。列車の爆発事故について質問されるが、状況が飲み込めず、回答できない。“包囲された城”と呼ばれるこの空間は、何かの研究室らしかった。朝7時48分に列車爆破事件が発生したことは事実で、コルターの任務は、乗客であるショーンとなって車内を捜査し、爆弾魔を特定することだという。なぜか再び列車に戻されたコルターは、次第に状況を理解してゆく。目の前の女性の名はクリスティーナ。コルターが繰り返し列車に戻るのは、“ソースコード”というラトレッジ博士(ジェフリー・ライト)が開発中の極秘実験によるもの。これによってコルターの意識はショーンの身体とリンクし、死亡するまでの8分間を繰り返し体験できるのだ。5回目のスリップで彼は、アフガニスタンに向かったコルターについて調べてくれるよう、クリスティーナに依頼する。そして明かされる衝撃的な真実。“ソースコード”には、まだ知らない秘密が隠されていた。さまざまな疑問が浮かぶ一方で、コルターはクリスティーナに特別な思いを寄せるようになる。彼女を救うためにも、爆弾犯を探し出そうと8分間のミッションを繰り返すが、その先に待ち受けていたのは想像を絶する運命だった……。




26-10. シノーラ (Joe Kidd)

監督 ジョン・スタージェス
出演 クリント・イーストウッドジョン・サクソンロバート・デュヴァルドン・ストロードステラ・ガルシア
1972年・アメリカ (ユニヴァーサル=CIC)

解説
1900年のニュー・メキシコを舞台に、土地所有権をめぐってくり広げられるガンマンたちの死闘を描く。原作はシドニー・ベッカーマン、監督は 「宇宙からの脱出」 のジョン・スタージェス、脚本はエルモー・レナード、音楽はラロ・シフリン、撮影はブルース・サーティーズ、編集はフェリス・ウエブスター、美術はアレクサンダー・ゴリッツェン、ヘンリー・バムステッドが各々担当。出演はクリント・イーストウッド、ロバート・デュヴァル、ジョン・サクソン、ドン・ストラウド、ステラ・ガルシア、ジェームズ・ウェインライト、ポール・コスロ、グレゴリー・ウォルコット、リン・マータなど。

ストーリー
どこへ行っても、堕落した西部の町では権力と結びついた名目だけの保安官と町の支配者たちの気まぐれによって、流れ者や弱者が制裁を受けるように、ここシノーラの町でもジョー・キッド(クリント・イーストウッド)は拘置所にぶち込まれた。彼のいい分は全然聞き入れられずに10日間の拘置と労役をいい渡された。そこへ突然、チャンマ(ジョン・サクソン)とその一味が乱入してきた。彼らは、自分たちが住んでいた土地を、わけのわからぬ理由をつけられ、牧場主たちに奪われてしまったのだ。そして幾度となくシノーラの裁判所にもち込んだが、資本家側の判事(ジョン・カーター(1))に判決をのらりくらりとひきのばされ、いっこうにらちがあかなかった。彼らは、保安官を監禁すると土地管理事務所に押しかけ、自分たちの士地であることを証明する唯一の記録を焼いた仕返しに、そこにあった書類を全部焼き払い、外で待っていたリタ(ステラ・ガルシア)を連れてて砂塵の中に消えた。一味が去ったあと、保安官は追跡隊をつのり、さらに大地主のハーラン(ロバート・デュヴァル)はラマー(ドン・ストラウド)、ミンゴ(ジェームズ・ウェインライト)など、すご腕のガンマンを引き連れ、後を追った。またハーランは、キッドの腕を見こみ、500ドルの罰金を払ってやり、彼にも追跡を頼んだ。キッドにしてみれば、別にチャンマたちに恨みがあるわけではなかったが、一味が自分の馬を盗んだことを知って、1000ドルの追跡料をもらってオーケーした。翌日、さらにハーランは待ちあわせていた別のガンマンたちを追手に加え、大勢を率いてチャンマがいると思われる岩山に囲まれた山村にやってきた。村人たちはおびえるだけでなすすべを知らなかった。ハーランは村人たちを広場に集め、チャンマに向かって、もし出てこなければ村人たちを殺すと宣言した。翌日から1日5人ずつ殺していくというのである。キッドはこの処置に反対したが、ハーランに武器を取りあげられて、村人たちと一緒に教会に監禁された。夜明け近く、キッドは、たくみな策略で教会から脱出したが、すぐその後、ハーランは人質を数人射殺した。一方、キッドは酒場にしのび込んでリタと会い、モーゼル銃をぶっぱなしてガンマンたちを釘づけにしてから、リタとチャンマの野営地に向かった。村人を見殺しにしたチャンマにリタは失望し、キッドはちゅうちょするチャンマに銃をつきつけて、正当な裁判を受けるべくシノーラの町へ向かった。ハーランも人質を釈放して、シノーラに帰ることを了承した。町に向かうキッドとチャンマの一行を、ハーランの別働隊が狙撃してきた。この場はキッドの銃さばきで乗りこえたものの、シノーラに着いた途端、再度銃撃を始めた。キッドはハーランの潜む酒場に列車を暴走させると、浮き足だった一味を皆殺しにし、ハーランの胸に弾丸をぶち込んだ。




26-11. メン・イン・ブラック (吹替)

監督 バリー・ソネンフェルド
出演 トミー・リー・ジョーンズウィル・スミスリンダ・フィオレンティーノヴィンセント・ドノフリオリップ・トーン
1997年・アメリカ (ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント) 97分

解説
地球上のエイリアンの動きを監視する機密帰還の捜査官たちの活躍を描いたSFコメディ。史上最多といわれる250カットものSFXシーンとオフ・ビートなコメディ・センスが見どころ。60年代初頭から全米で噂が広まり始めた、UFOの目撃者の元に政府機関の男たちが訪れ、証言を撤回するように脅すという噂をモチーフにしたローウェル・カニンガムの同名コミックの映画化。監督には 「ゲット・ショーティ」 のバリー・ソネンフェルド、製作総指揮には 「ロスト・ワールド ジュラシック・パーク」 のスティーヴン・スピルバーグが当たった。映画用原案・脚本は 「ビルとテッドの大冒険」 のエド・ソロモン、製作は 「ツイスター」 のウォルター・F・パークスとローリー・マクドナルド。撮影は 「ゲット・ショーティ」 のドン・ピーターマン、音楽は 「マーズ・アタック!」 のダニー・エルフマン、60年代風のレトロ未来世界調の美術は 「バットマン リターンズ」 「バードケージ」 のボー・ウェルチ、編集はジム・ミラー、衣裳はメアリー・E・ヴォクト、視覚効果監修は第二班監督でもあるILMのエリック・ブレヴィクが手掛け、エイリアンのメイクアップ・エフェクトは 「バットマン&ロビン Mr.フリーズの逆襲」 のリック・ベイカーが担当。主演は 「ボルケーノ」 のトミー・リー・ジョーンズと 「インデペンデンス・デイ」 のウィル・スミスで、ラップ・シンガーでもあるスミスは同名主題歌も歌い、全米第1位を記録。共演は 「アンフォゲタブル」 のリンダ・フィオレンティーノ、 「フィーリング・ミネソタ」 のヴィンセント・ドノフリオ、 「キルトに綴る愛」 のリップ・トーンほか。

ストーリー
NY。刑事のジェームズ・エドワーズ(ウィル・スミス)は逃走中の犯人を追跡中、男が二枚のまぶたで瞬きをするのを目撃した。やがて彼の前に現れた黒いスーツに黒いサングラスの男、K(トミー・リー・ジョーンズ)は地球上のエイリアンを監視する機密機関の者だと名乗った。彼を伴ってKは質屋に向かい、いきなり主人のジープス(トニー・シャロウブ)の頭を銃でぶっ飛ばすが、その体は瞬く間に再生してしまう。驚くジェームズに、Kはペン型ライトを見せ、ライトが光った瞬間、ジェームズの今夜の記憶は消えていた。翌朝、ジェームズはKの残していった名刺の住所を訪れる。そこはMIB、宇宙人との接触を目的に設立された、政府の最高機密機関だった。Kとその上司Z(リップ・トーン)の説明によると、その任務はエイリアン受け入れのための移民局を運営し、地球上での彼らの行動を監視し、その存在を世間から隠すこと。地球には現在1500ものエイリアンがいるという。見ると局内には人間に混じって幾人ものエイリアンが働いていた。ジェームズは刑事を辞め、MIBに入ることを決意。彼の存在を証明するデータは全て抹消されMIBの新人エージェント、Jが誕生した。同じ頃、NY郊外に円盤が墜落、バグという宇宙で最も凶悪なエイリアンが地球に無断侵入していた。バグは農夫エドガー(ヴィンセント・ドノフリオ)を襲い、その皮膚を着てNYに向かった。KとJはその後を追う。エドガーの姿を借りたバグに、宝石商ローゼンバーグが殺された。死体を見た検死官補ローレル博士(リンダ・フィオレンティーノ)は、死体の内蔵がないことに首をひねる。報せを聞いたKとJが駆けつけると、死体の頭部が開いた。なんとロボットだったのだ。そこには瀕死の小さなエイリアン、アルキリアン帝国の王族の姿が。「戦争を阻止しろ。銀河系はオリオンのベルト……」と謎の言葉を残して王子は息絶えた。Kはニューラライザーという例のペン型ライトで、ローレルの記憶を消去する。MIB本部に戻ると緊急事態が発生していた。エイリアンたちが次々と地球を離れ、さらにアルキリアンの戦艦から「銀河系を返せ」と謎めいた警告が届いた。パグ犬の姿をした宇宙外交の専門家フランクに相談すると、銀河系とは貴重な原子エネルギー源であり、ローゼンバーグの持っていたガラス玉のことだと判明。バグはこれを狙っていたのだ。だが、「オリオンのベルト」とは何を意味するのか? その頃、ローレルはローゼンバーグの死体から離れようとしない、彼の愛猫オリオンが不思議な首飾りをしていることに気づく。「オリオンのベルト」とは猫の首輪のことだった。KとJもそれに気づくが、ひと足先にエドガーがローレルの前に現れ、彼女を人質にまんまと“銀河系”を奪って逃走した。行き先はNY郊外の万博跡地のツイン・タワーに隠蔽された円盤。一方、アルキリアン帝国は「宇宙時間の1週間以内、地球時間の1時間に“銀河系”を奪回できなければ、地球を滅ぼす」と最後通告。KとJはMIBのスペシャル・カーで万博跡地に駆けつけるが、エドガーを乗せた円盤は飛び立ってしまった。彼らはディ・アトマイザー砲で見事に墜落させるが、エドガーの皮を剥いだバグは巨大なゴキブリ型エイリアンの正体を現し、JとKに迫る。武器を奪い取られたKはバグに飲み込まれてしまうが、Kは体内の“銀河系”を取り戻すと、バグの腹を破って外に飛び出した。事件を解決したKは自分自身の記憶を消すと、過去の生活に戻った。JはローレルをMIBのエージェントにスカウトし、今日もエイリアンの監視に励む。




26-12. メン・イン・ブラック2 (吹替)

監督 バリー・ソネンフェルド
出演 トミー・リー・ジョーンズウィル・スミスリップ・トーンララ・フリン・ボイルロザリオ・ドーソン
2002年・アメリカ (ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント) 85分

解説
地球で暮らすエイリアンを監視する最高機密機関“MIB”の活躍を描く人気作の続編。宇宙一凶悪な女エイリアンに挑む、クールな捜査官コンビ“K&J”の闘いを描く。

ストーリー
5年前、K(トミー・リー・ジョーンズ)と共に地球の危機を救ったJ(ウィル・スミス)は、今やMIBでもエリート捜査官になっていたが、Kの引退以来パートナーが見つからず、遂には上司Zからパグ犬エイリアンのフランク=エージェントFを相棒に任命される始末。そんなある日、セクシー・ランジェリーのモデルに化けた凶悪なカイロシアン星人のサーリーナ(ララ・フリン・ボイル)たちが、強大な力を秘めた「ライト・オブ・ザルタ」を探し地球に辿り着き、MIBの本部全体を人質に取ってしまう。難を逃れたJは、本人の志願により記憶を消され、田舎の郵便局で働いているKを訪ねる。そもそも25年前、カイロシアン星人に追われ滅んだ惑星ザルダンの王女から「ライト・オブ・ザルタ」を託された処理をしたのがKであった。KとJは、記憶の糸をたぐり寄せつつ事件の謎を追っていき、遂に「ライト・オブ・ザルタ」の秘密は、サーリーナによる善良なザルタン星人ベンの殺害現場を目撃したローラが持つブレスレットに隠されていることを思い出すが、サーリーナにもその事実を知られローラを連れ去られてしまった。だが今や完全に最強のコンビとして復活したKとJは、サーリーナが宇宙へ逃亡してしまう前に、見事倒しローラを奪還するのであった。


26-13. タイタンの戦い (Clash of the Titans)

監督 ルイ・レテリエ
出演 サム・ワーシントンリーアム・ニーソンレイフ・ファインズジェマ・アータートンマッツ・ミケルセン
2010年・アメリカ (ワーナー・ブラザース映画) 106分  (3D)

解説
ギリシャ神話の世界を映画化し、スペクタクル映画の原点と称えられる名作をサム・ワーシントン主演でリメイク。戦士ペルセウスと魔物との壮大な戦いを驚異の映像で見せる。

ストーリー
神と人類が共存していた神話の時代、神々は己の欲望を叶えるためには手段を選ばず、激しい権力争いを繰り返していた。そんな神に対して、ある日、人間の王が反旗を翻す。人類の創造主で、神々の王であるゼウス(リーアム・ニーソン)は、人類に対し激怒する。そして人類を滅ぼすため、冥界の王ハデス(レイフ・ファインズ)を解放する。人間たちは、恐ろしい魔物の脅威にさらされるようになる。ゼウスには、人間であるアルゴス前国王アクリシウスの妻ダナエーを姦通して生まれた息子ペルセウス(サム・ワーシントン)がいた。ペルセウスは人間として育てられて、人間の世界で生きていたので、ハデスの力で家族を奪われる。失うものがなくなったペルセウスは、ハデスを倒し、人類を滅亡の危機から救うという危険な任務を進んで引き受ける。命知らずの戦士たちとともに、ペルセウスは危険な旅に出る。その行く手には、海の底に閉じ込められている巨大な魔物クラーケンや、髪の毛が毒蛇でできたメデューサ、1つの目を共有するグライアイ3姉妹、人間の女性の頭を持つ怪鳥ハーピー、巨大なスコーピオンなど、強力な悪魔や恐ろしい獣たちが待ち構えていた。ペルセウスが生き残るためには、神としての力を受け入れ、自分の運命を切り開かなければならない。






26-14. タイタンの逆襲 (Wrath of the Titans)

監督 ジョナサン・リーベスマン
出演 サム・ワーシントンレイフ・ファインズリーアム・ニーソンダニー・ヒューストンエドガー・ラミレス
2012年・アメリカ (ワーナー・ブラザース映画) 99分  (IMAX)

解説
神々や魔物が登場するギリシャ神話の壮大な世界を実写映画化し、大ヒットを記録した、サム・ワーシントン主演のアクション・アドベンチャーの続編。巨大な魔物が暴れまわり、それに立ち向かう勇者ペルセウスの活躍が描かれる。前作に引き続き、リーアム・ニーソン、レイフ・ファインズらがギリシャの神々に扮している。

ストーリー
全能の神ゼウス(リーアム・ニーソン)と人間の間に生まれた半神半人=“デミゴッド”の英雄ペルセウス(サム・ワーシントン)が、怪物クラーケンを打ち破ってから10年。今は、10歳になる息子ヘリウスを男手ひとつで育てながら、村の漁師として静かに暮らしていた。一方、神々とタイタン族との間では、地上の支配を巡る争いが激化。人間からの崇拝を失ったことで、危険なまでに力を弱めた神々は、投獄していた凶悪なクロノス率いるタイタン族を制御できなくなりつつあった。クロノスは、この世を長く支配してきたゼウス、ハデス(レイフ・ファインズ)、ポセイドン(ダニー・ヒューストン)の3兄弟の父。遥か昔、彼らは父からその絶大な権力を奪い、不気味な冥界の奥深くにある牢タルタロスの薄暗い穴の中に放置していたのだ。冥界の神ハデスは、ゼウスの正統な息子アレス(エドガー・ラミレス)とともに忠誠を裏切り、クロノスと取引してゼウスを捕えようとする。それを知ったペルセウスは、ゼウスの息子としての立場を自覚せずにはいられなくなる。ゼウスに残る神としての力が奪われてゆくにつれ、タイタン族は力を増し、地上は地獄と化す。勇敢な女王アンドロメダ(ロザムンド・パイク)、ポセイドンと人間の間に生まれたアゲノル(トピー・ケベル)、そして堕ちた神ヘパイストス(ビル・ナイ)の力を借りて、ペルセウスは冥界への危険な旅に乗り出す。ペルセウスは、ゼウスを救出し、タイタン族の支配を覆して人類を守ろうとするが……。





26-15. メンフィス・ベル (吹替)

監督 マイケル・ケイトン・ジョーンズ
出演 マシュー・モディンエリック・ストルツテイト・ドノヴァンD・B・スウィーニービリー・ゼイン
1990年・アメリカ (ワーナー・ブラザース映画(フジサンケイ・グループ=ワーナー・ブラザース映画 提供)) 107分

解説
第2次世界大戦下の欧州戦線、伝説の米空軍の名機(メンフィス・ベル)に乗り組んだ10人の若者が力を合わせて任務を完了するまでを描くスペクタクル・ドラマ。製作はデヴィッド・パットナムとキャサリン・ワイラー、監督は 「スキャンダル」 のマイケル・ケイトン=ジョーンズ、脚本はモンテ・メリック、・撮影はデヴィッド・ワトキンが担当。出演はマシュー・モディン、エリック・ストルツほか。

ストーリー
1943年、イギリスの米軍基地。ナチス・ドイツを叩くため危険な白昼攻撃を繰り返す空の要塞Bー17の中で唯一24回出撃して無傷の強運を持つのがメンフィス・ベルだった。そして明日はいよいよ最後の飛行、これが無事終われば10人のクルーは英雄として故郷に帰れる。出撃前のダンスパーティー、まだ10代の者もいる彼らの心の内は様々に揺れ動く。そして出撃の朝、彼らを戦意昂揚の宣伝に利用しようと浮かれ騒ぐ広報大佐を前に、送り出す立場の基地指令(デイヴィッド・ストラザーン)の気持ちは複雑だった。目的地は最も危険なドイツ本土のブレーメン、飛行機工場の爆撃だ。機を預かるのは真面目な操縦士のデニス(マシュー・モディン)。無線士のダニー(エリック・ストルツ)は詩人。旋回銃座のラスカル(ショーン・アスティン)はうぬぼれ屋。機関士兼上部銃座のパージ(リード・エドワード・ダイヤモンド)は童貞。後尾銃座は名歌手のクレイ(ハリー・コニック・ジュニア)。側面はジャック(ニール・ガントリ)とユージン(ユートニー・ゲインズ)の2人爆撃手のバル(ビリー・ゼイン)はハッタリ屋。運命論者のフィルが航空士。そして副操縦士は野心家のルーク(テイト・ドノヴァン)。それぞれの個性を持つ彼らは絶妙のコンビネーションで目的地を目指す。しかし敵軍の攻撃は容赦なく、次々と友軍機が墜ちてゆく。ついにブレーメン上空に達するも煙幕に覆われて目標は見えない。デニスは見えるようになるまで旋回を続けることを決意し、危険な時間が流れる。そしてついに煙が晴れた。任務は完了されたのだ。しかし帰途ダニーが弾に当たって重傷を負った。このままでは危ない、落下傘で落とすことを主張するバルに対して、皆は全員一緒に帰還することを選ぶ。そして様々な困難を乗り越えたメンフィス・ベルの姿が待ちわびる基地全員の前に見えた。しかし、片輪しか出ていない。が最後まであきらめないクルーたちは必死の努力で無事着陸した。そしてその名は伝説のものとなったのである。




26-16. 帰らざる河 (River of No Return)

監督 オットー・プレミンジャー
出演 ロバート・ミッチャムマリリン・モンローロリー・カルホーントミー・レッティグマーヴィン・ヴァイ
1954年・アメリカ (20世紀フォックス極東) 91分

解説
「第2の機会」 のロバート・ミッチャムと 「ノックは無用」 のマリリン・モンローが共演する1954年作の西部劇。製作はスタンリー・ルービン。ルイス・ランツの原作より 「ブラボー砦の脱出」 のフランク・フェントンが脚色、 「月蒼くして」 のオットー・プレミンジャーが監督した。撮影は 「さすらいの涯」 のジョセフ・ラシェル、音楽は 「夜の人々(1954)」 のシリル・J・モックリッジ。共演者は 「百万長者と結婚する方法」 のロリー・カルハウン、 「暗黒の恐怖」 のトミー・レッティグ、マーヴィン・ヴァイ、ダグラス・スペンサーなど。

ストーリー
1875年、ゴールド・ラッシュのアメリカ北西部へマット・コールダー(ロバート・ミッチャム)という男が、今年16歳になる息子マークの行方を尋ねてやって来た。マークは酒場の芸人ケイ(マリリン・モンロー)の世話になっていたが、マットは彼を引き取って新しく買った農場に落ち着いた。ある日、マットは農場のはなれを流れている河で、筏に乗って漂流しているケイと夫ハリー(ロリー・カルハウン)を助けた。賭博師のハリーはポーカーでとった砂金地の登記をするためケイと一緒にカウンシル・シティへ行く途中だった。マットがこの河は危険だというと、ハリーは銃をつきつけてマットから馬と食糧を奪い、隙をみて銃を奪おうとするマットを殴り倒し、ハリーの態度にあきれるケイを残して1人で旅立った。マットがケイに介抱されて気をとり戻したとき、農場はインディアンに襲撃されそうになっていた。彼は直ちにケイとマークを連れて筏に乗り激流を下った。マットはハリーに復讐しようと思っていたが、ケイは極力それを止めようとし、口論のはずみにかつてマットがある男を背後から射殺したのを暴露した。実は殺されそうになった親友を助けるためにしたことだったのだが、その事情を知らぬ息子マークはこれを聞いて父を卑怯な人だと思いこんでしまった。2日目の夜、水浴びに行ったケイをマットが迎えに行っている間にマークが山猫に襲われそうになったが、通りがかりの2人の男に救われた。2人はイカサマ賭博でハリーから砂金地をまき上げられた連中で、ケイに怪しい振る舞いをしかけたがマットに追い払われた。マットら3人はインディアンの執拗な追跡を逃れ、ようやくカウンシル・シティに着いた。ケイからマットに詫びるよう忠告されたハリーは、承知した風を装い、隙を見てマットめがけて滅茶撃ちをした。それを見たマークは思わず傍らの銃をとってハリーを背後から撃ち、父を救った。そしてかつての父の事件を思い出し、父への尊敬を新たにした。そのまま町を去ろうとしたケイはマットに引き止められ、3人は新しい生活に入ることになった。




26-17. イーグル・アイ (EAGLE EYE)

監督 D・J・カルーソ
出演 シャイア・ラブーフミシェル・モナハンロザリオ・ドーソンマイケル・チクリスアンソニー・マッキー
2008年・アメリカ (角川映画=角川エンタテインメント) 118分

解説
注目の若手シャイア・ラブーフ主演、スティーブン・スピルバーグ製作総指揮によるサスペンス。携帯電話の向こうの何者かの指示に従うハメになった男女の姿を描く。

ストーリー
シカゴで働くジェリー(シャイア・ラブーフ)のもとに届いた連絡、それは空軍に勤める双子の兄の死を告げるものだった。優秀な兄へのコンプレックスから、大学卒業後も放浪生活を続けていたジェリーは大きなショックを受ける。葬儀に出席して帰宅する途中から、ジェリーの身辺には異変が起こる。銀行口座には75万ドルが振り込まれ、自室には組立式の軍事兵器が山のように届く。そして、携帯電話による謎の女の声から命令を受ける。事態を理解できないジェリーは、駆けつけたFBIによって逮捕された。取調室でジェリーは、テロ犯の容疑をかけるモーガン(ビリー・ボブ・ソーントン)に対して無罪を主張する。そこに、また例の女から電話があり、その指示に従うことで逃亡に成功する。彼を待っていたポルシェには、シングルマザーのレイチェル(ミシェル・モナハン)が乗っていた。彼女もまた息子の生命と引き換えに謎の女から脅迫され、操られていた。街中のあらゆるディスプレイ映像を使って、謎の女はジェリーとモーガンに指示を出してくる。そして、二人が導かれるようにたどり着いたのは、米国の国防総省だった。その地下の通称イーグル・アイには、あらゆるネットワークに通じたハイパー・コンピューター「アリア」があった。米軍によって開発されたアリアは自らの意志を持ち、不適切な判断によってアフガニスタンで爆撃を行った大統領らを抹殺する「ギロチン作戦」を企てていた。それを察知して音声ロックを掛けたのがジェリーの兄であり、彼に代わってロック解除のためジェリーを呼び寄せたのだ。兄を殺したのがアリアだと知ったジェリーは怒り、その本体を破壊する。アリアによって実行されようとしていた「ギロチン作戦」も未然に防ぐジェリー。それから半年後。数々の危機をともにしたジェリーとレイチェルの間では、新たな関係が始まっていた。




26-18. ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅 (NEBRASKA)

監督 アレクサンダー・ペイン
出演 ブルース・ダーンウィル・フォーテジューン・スキッブステイシー・キーチボブ・オーデンカーク
2013年・アメリカ (ロングライド(提供 東宝=ロングライド)) 115分

解説
サイドウェイ」 のアレクサンダー・ペイン監督が、しばらく疎遠になっていた父子が、モンタナ州からネブラスカまでの車での旅を通して歩み寄っていく姿を描く人間ドラマ。 「Virginia ヴァージニア」 の大ベテラン、ブルース・ダーンが大酒飲みの頑固な父親ウディを演じ、第66回カンヌ国際映画祭で最優秀主演男優賞に輝いた。

ストーリー
“モンタナ州のウディ・グラント様 我々は貴殿に100万ドルをお支払いいたします”。誰が見ても古典的でインチキな手紙をすっかり信じてしまったウディ(ブルース・ダーン)は、遠く離れたネブラスカまで歩いてでも賞金を取りに行くと言ってきかない。大酒飲みで頑固なウディとは距離を置いてきた息子のデイビッド(ウィル・フォーテ)だったが、父の様子を見兼ねて、無駄だと分かりながらも一緒に車に乗って4州に渡る旅に出る。途中、立ち寄ったウディの故郷で賞金を巡る騒動に巻き込まれ、デイビッドは想像もしなかった両親の過去に直面。回り道ばかりの旅の途中で、父と息子は“本当の賞金”に気づき始める……。





26-19. 赤い靴 (The Red Shoes)

監督 エメリック・プレスバーガー
出演 アントン・ウォルブルックマリウス・ゴーリングモイラ・シアラーロバート・ヘルプマンレオニード・マシーン
1948年・イギリス (BCFC?シ扼CC) 136分

解説
アーチャーズ・プロの一九四八年作品で、このプロダクションの例により、マイケル・パウエルとエメリック・プレスバーガーが脚本と監督と製作に協力して成った物。ストーリーはハンス・アンデルセンの童話に取材してプレスバーガーが書下し、キース・ウィンターが台詞を書き加えた。テクニカラー色彩映画で、撮影は同プロの色彩映画をつねに担当しているジャック・カーディフが監督した。音楽は同プロの前作 「黒水仙」 と同じく新人作曲家ブライアン・イーズデールが作編曲並びに指揮している。但し 「赤い靴」 バレーの場面はトマス・ビーチャムがロイヤル・フィルハーモニック・オーケストラを指揮している。また同バレーはロバート・ヘルプマンが振付しているが、靴屋の踊だけは靴屋に扮して踊るレオニード・マシーンが自ら按舞したものである。装置はハイン・ヘックロス設計。出演者は 「たそがれの維納」 「プラーグの大学生」 等ドイツ映画でおなじみのアントン・ウォルブルック、 「天国への階段」 のマリウス・ゴーリング、ロンドンのサドラーズ・ウェルズ・バレー団のモイラ・シアラー、同バレー団の踊り手、兼振付師のロバート・ヘルプマン、バレー界の古参踊り手レオニード・マシーン、モンテカーロ・バレー団専属のリュドミラ・チェリーナ、古くから欧米映画で馴染ふかい老優アルバート・バッサーマン、 「ヘンリー五世(1945)」 のエズモンド・ナイト等である。

ストーリー
レルモントフ・バレー団の持主であり、プロデューサーであるボリス・レルモントフは、バレー界の天才的プロデューサーとして名高いが、いわばバレーの鬼で愛情のない冷い人間として、一座の者から尊敬はされているが、親しまれてはいない。ボリスはロンドンで「火のハート」上演中、二人の新人を発見して一座に契約した。一人は青年作曲家ジュリアン・クラスターで、他の一人はすでに、くろうと芸に達しているバレー・ダンサーで、社交界の令嬢ヴィキイ・ペイジである。二人は一座と共にロンドンからパリへ行き、クラスターは楽長リヴイの助手としてオーケストラ・コーチを受持ち、ヴィキイは群舞のダンサーとして踊った。ところがプリマ・バレリーナのボロンスカヤが、かねて愛し合っていた愛人と結婚すると、踊り手のリュボフ、ボレスラウスキー、装置家のラトフ楽長リヴィ等の祝福をうけたが、恋愛や結婚はバレー芸術の精進に害ありとするレルモントフはパリ興行をかぎりにボロンスカヤを首にした。彼はアンデルセン童話にもとづく新バレー「赤い靴」の上演を企画していたが、音楽が気に入らないので、おクラにしていたのを、クラスターに新に作曲させ女主人公にヴィキイを抜擢することにきめる。クラスターの新曲はレルモントフの気に入ったので、パリを去ってモンテカーロにうつると共に、火の出るような稽古がはじまった。二週間後バレー「赤い靴」は華々しく初演の脚光を浴び、バレリーナ、ヴィキイ・ペイジの名と新人作曲家ジュリアン・クラスターの名は、たちまち世界的となった。二人は稽古中から互に心をひかれ、愛し合う仲となったが、「赤い靴」の成功とヴィキイ・ペイジ売出しに無我夢中になっているレルモントフは、彼の鼻の先での二人の恋愛に気が付かなかった。ヴィキイは「白鳥の湖」「コッペリア」「空気の精」等に次々に主演し、いよいよ名声はあがった。モンテカーロを打上げる前夜リュボフの誕生祝に、一座はヴィル・フランシュへ遠出した。レルモントフはその時、はじめて二人の恋愛を聞いて驚愕した。憤慨した彼は翌晩、クラスターを首切った。そうすることによって彼はヴィキイをバレーに専心させるつもりであった。ところが踊ることが人生の目的であるといっていたヴィキイが、退座して愛人と共にロンドンへ赴いたのでレルモントフは絶望に近い悲嘆を味あわねばならなかった。二人が結婚したという報せを、パリで受けた時、彼は危く自暴自棄に陥るところであったが、ボロンスカヤがパリにいることを思い出し、満足は得られぬと知りつつ彼女を一座に再び迎えた。またモンテカーロに公演中、ヴィキイが叔母のネストン夫人に会いに、モンテカーロへ来たのを捕え、レルモントフは再び彼女を「赤い靴」の舞台に踊らせる契約をした。リュボフ、ラトフ等一座の幹部連は狂喜して彼女を迎え、一座は生きかえったように活気付いた。「赤い靴」再演の晩、それはロンドンでジュリアン・クラスターが自作のオペラ「キューピッドとサイケ」初演の夜で、作曲者自ら指揮する筈であった。クラスターはその大切な初演を犠牲にして、モンテカーロへ飛来し、ヴィキイがレルモントフ一座の舞台で踊ることをとめようとした。ヴィキイは愛する夫と、自分の芸を育て上げてくれる世界で只一人のプロデューサーとの板ばさみになった。「赤い靴」の少女の扮装をし赤い靴をはいていた彼女はジュリアンを追い返した。開幕??舞台に出ると思いきや、彼女は狂人のように表へ走り出た。そして露台から身をひるがえして飛び下りた。クラスターが乗るべき列車が轟然と走って来た。クラスターが駈けつけた時、朱けにそまったヴィキイは虫の息であった。この報せをうけたレルモントフは、ペイジ嬢は今夜も、そしていつの夜も踊れない、併し今夜彼女は「赤い靴」に踊るつもりだった、だから私達は彼女が踊っているものとして「赤い靴」を上演します、と挨拶してヴィキイ・ペイジ無しで「赤い靴」は演ぜられ、虫の息でヴィキイは赤い靴をぬがして頂戴と云い、クラスターがぬがせてやるとともに、その霊は昇天した。




f26-20. S.W.A.T.

監督 クラーク・ジョンソン
出演 サミュエル・L・ジャクソンコリン・ファレルミシェル・ロドリゲスLL・クール・Jブライアン・ヴァン・ホルト
2003年・アメリカ (ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント) 111分

解説
'70年代の人気テレビ・シリーズを映画化したサスペンス・アクション。エリート警官たちを集めた特殊部隊S.W.A.T.の活躍を、スリリング&ドラマチックに描く痛快作だ。

ストーリー
悪名高き麻薬王アレックス(オリヴィエ・マルティネス)が逮捕された。FBIのもとへアレックスを護送するのは、ホンド巡査部長(サミュエル・L・ジャクソン)を指揮官とする、結成まもない6人のS.W.A.T.精鋭部隊。約6ヶ月前、S.W.A.T.隊員のストリート(コリン・ファレル)は、強盗事件にあたっていた。しかし、パートナーであるギャンブル(ジェレミー・レナー)の判断ミスから、2人はS.W.A.T.を追放される。処分に納得できず、ギャンブルは警察を去る。降格処分を受け入れ、S.W.A.T.に戻る機会を待つストリート。親友2人は別々の道を選び、この選択が運命を大きく変えるのだった。武器管理に降格されたストリートに、復帰のチャンスが訪れた。ホンドが新チーム結成の指令を受けたのだ。選ばれたのはストリートのほか、女性のサンチェス(ミシェル・ロドリゲス)、ディーク(LL・クール・J)、マイケル(ブライアン・ヴァン・ホルト)、マッケイブ(ジョッシュ・チャールズ)の5人。しかし連行中のアレックスが、報道陣に宣言する。「俺を逃がした奴に、1億ドル払う」と。この逃亡宣言はトップニュースとして放送され、報酬を狙う者たちで、街は溢れかえる。混乱の中、6人は護送ミッションを決行する。380万人の市民が、すべて敵かもしれない混沌のロサンゼルス。しかし、敵は、ロス市民だけではなかった。ニュースを見る者の中に、ギャンブルの姿もあった。金、誇り、希望。全てを失い、残っているのはS.W.A.T.で培った戦術。ギャンブルは、持っている力で、1億ドルを手に入れる決意を固める。今、S.W.A.T.の手の内を知り尽くすギャンブルが、最強の敵となりホンドたちを襲う……。





26-21. ダーク・シャドウ (Dark Shadows)

監督 ティム・バートン
出演 ジョニー・デップエヴァ・グリーンミシェル・ファイファーヘレナ・ボナム=カータージョニー・リー・ミラー
2012年・アメリカ (ワーナー・ブラザース映画) 113分  (PG12)

解説
ティム・バートン監督&ジョニー・デップの8度目のタッグ作品となる、ファンタジー・ドラマ。1960〜70年代に放送された人気テレビドラマをリメイク。現代に甦ったヴァンパイアの主人公と、彼の末裔である家族の姿を描く。ミシェル・ファイファー、クロエ・グレース・モレッツら年代もさまざまな豪華キャストが実現。

ストーリー
1752年、ジョシュア・コリンズとナオミ・コリンズは幼い息子バーナバスと共に新たな生活を始めるため、アメリカに向けてイギリスのリバプールを出航した。しかし彼ら家族を苦しめる不可解な呪いからは、海を越えても逃れることができなかった。20年後、バーナバス(ジョニー・デップ)は、コリンズポートの町で、コリンウッド荘園の所有者となっていた。裕福でプレイボーイな彼は、使用人のアンジェリーク・ボーチャード(エヴァ・グリーン)を失恋させるが、実は魔女であったアンジェリークは、バーナバスを死よりも酷い運命に突き落とす。彼をヴァンパイアに変え、生き埋めにしたのだ。それから二世紀後、バーナバスは予期せぬきっかけで自分の墓から開放され、劇的な変化を遂げた1972年の世の中へと足を踏み入れる。彼はコリンウッド荘園に戻るが、かつて壮大で華々しかった彼の土地はすっかり朽ち果て、さらにコリンズ家の末裔は土地同様に落ちぶれ、それぞれが暗い秘密をひたすら隠して生きていた。コリンズ家の女主人エリザベス・コリンズ・ストッダード(ミシェル・ファイファー)は一家が抱える問題に対処するため、住み込みの精神科医ジュリア・ホフマン(ヘレナ・ボナム=カーター)を呼び入れる。ここには他に、エリザベスの弟ロジャー(ジョニー・リー・ミラー)、エリザベスの娘キャロリン(クロエ・モレッツ)、そしてロジャーの息子デイビッド(ガリバー・マクグラス)がいた。家族の不可思議な謎は血縁関係にない者たち、世話人のウィリー・ルーミス(ジャッキー・アール・ヘイリー)や、デイビッドの家庭教師ビクトリア・ウィンター(ベラ・ヒースコート)にも降りかかる。そんな中、バーナバスは、亡父の「唯一の財産は家族だ」という言葉を胸にコリンズ家の復興を目指すのだが……。




26-22. プリズナーズ (PRISONERS)  (吹替)

監督 ドゥニ・ヴィルヌーヴ
出演 ヒュー・ジャックマンジェイク・ギレンホールヴィオラ・デイヴィスマリア・ベロテレンス・ハワード
2013年・アメリカ (ポニーキャニオン=松竹) 152分  (PG12)

解説
ヒュー・ジャックマンが愛する娘を誘拐され、危険を顧みずに自ら救出に挑む父親に扮するクライム・サスペンス。母親の遺言に従い、その故郷へ向かう双子の姉弟の姿を描いた 「灼熱の魂」 がアカデミー賞外国語映画賞候補に選ばれたカナダ人監督、ドゥニ・ヴィルヌーヴが、再び家族をテーマにしたハリウッドデビュー作だ。

ストーリー





26-23. マリー・アントワネット (Marie Antoinette)  

監督 ソフィア・コッポラ
出演 キルスティン・ダンストジェイソン・シュワルツマンアーシア・アルジェントマリアンヌ・フェイスフルジュディ・デイヴィス
2006年・アメリカ、フランス、日本 (東宝東和=東北新社) 123分

解説
政略結婚でフランス王妃となり、37歳の若さで生涯を閉じたマリー・アントワネット。 「ロスト・イン・トランスレーション」 のソフィア・コッポラ監督がキルスティン・ダンスト主演で彼女の心の軌跡を描く。

ストーリー
オーストリア皇女アントワーヌ(キルスティン・ダンスト)は、フランス王室とオーストリア王室の同盟の証として14歳でフランス王太子のもとに嫁ぐことになる。彼女は未来の王妃マリー・アントワネットとしてフランスの地に踏み入る。ヴェルサイユ宮殿に到着したマリーは国王ルイ15世や宮廷貴族たちに歓迎される。王によって紹介された15歳の王太子ルイ・オーギュスト(ジェイソン・シュワルツマン)は未だ幼い少年のようであったが、二人は宮殿の聖堂で華やかな結婚式を挙げる。マリーのヴェルサイユでの奇妙な生活がここから始まった。そんな中、夫オーギュストはマリーに関心を示さず、同じベッドに寝ていても指一本触れようとしなかった。やがて虚しさを紛らわせるかのように、マリーは浪費に楽しみを見出し始める。そしてルイ15世が崩御し、オーギュストはルイ16世として王位に就き、マリーは王妃となった。しかしルイはマリーと体を重ねようとせず、マリーの享楽の日々はさらにエスカレートしていった。そんな折、マリーのもとを実兄のヨーゼフ2世が訪ね、彼のアドバイスによってマリーとルイはようやく結ばれ、娘が誕生する。母となって生活を一変させるマリー。別荘で娘とともにすごし、マリーは社交場では得られなかった安らぎを感じ始める。しかしその頃、既にフランスには危機が迫っていた。国の財政は破綻寸前、飢えに苦しむ国民の怒りは宮殿で不自由なく暮らすマリーたちに向けられていたのだった。そして怒り狂った群衆がバスティーユ監獄を襲撃したという報告が届くに至る。側近は国外脱出を進言するが、ルイはヴェルサイユにとどまる事を決め、マリーも彼のそばにとどまると言い切った。初めて夫婦としての信頼に結ばれる二人。しかし、暴徒と化した群衆がいよいよ押し寄せ、マリーたちが宮殿を離れる時が来た。マリーは一家と共に馬車に乗り込み、ヴェルサイユに別れを告げるのだった。




26-24. ゴーストライダー (Ghost Rider) (吹替)

監督 マーク・スティーヴン・ジョンソン
出演 ニコラス・ケイジエヴァ・メンデスウェス・ベントレーサム・エリオットドナル・ローグ
2007年・アメリカ (ソニー・ピクチャーズ) 110分

解説
マーベル・コミックの伝説のヒーローを、同作を愛するN・ケイジが自ら志願して出演したアクション。主人公が駆る地獄(ヘル)バイクの疾走感や、恋人とのドラマも見ごたえ充分!

ストーリー
スタンドライダーのジョニーは父と共に人気を勝ち得ていた。ある日父が病に犯されていることを知るジョニー。ショックを受けた彼の前に悪魔のメフィストが現れ、その魂と引き換えに父の病を治そうと持ちかける。契約を交わしてしまうジョニー。ところが次の日父は事故で命を落としてしまうのだった。メフィストへの憎悪を抱きながら成長していくジョニー。数年後、スターとなったジョニー(ニコラス・ケイジ)は毎日過激なスタントに挑戦していた。一方その頃、悪魔のブラックハートが地上に姿を現し、悪事を働いていた。ブラックハートの父であるメフィストは息子を倒すため、ゴーストライダーを差し向ける決心をする。そのゴーストライダーこそ他ならぬジョニーであった。ジョニーは再会したかつての恋人・ロクサーヌ(エヴァ・メンデス)とデートに行く前にメフィストの訪問を受け、炎に包まれたゴーストライダーと化してしまう。ブラックハートの命と引き換えに魂を返してやると言うメフィスト。ジョニーはブラックハートを追うが、朝になると普通の姿に戻ってしまうのだった。デートをすっぽかされたロクサーヌに理由を聞かれ真実を話すジョニー。しかし、彼女は信じない。前夜の行動を咎められたジョニーは逮捕されるが、拘置所で再びゴーストライダーとなって逃亡を始めた。それを見たロクサーヌはジョニーの言っていたことが真実だと悟る。ブラックハートがロクサーヌをさらってジョニーをおびき出そうとする。墓守ケアテイカーの先導で対決の地、サン・ヴェンガンザに向かうジョニー。ケアテイカーは自分が伝説のゴーストライダーだと正体をあかし、ジョニーの勝利を祈った。戦いの末、ブラックハートを倒すジョニー。メフィストは約束どおりジョニーに魂を返すというが、ジョニーはそれを断り、必ずメフィストを倒すと宣言する。ロクサーヌに別れを告げたジョニーはバイクに跨って荒野に姿を消すのだった。




26-25. 最前線物語

監督 サミュエル・フラー
出演 リー・マービンマーク・ハミルロバート・キャラダインボビー・ディ・チッコケリー・ワード
1980年・アメリカ (日本ヘラルド映画) 110分

解説
第一次大戦に生き残った軍曹が、4人の若いヤンキーの兵士を率いてヨーロッパ戦線の最前線を転戦する姿を描く。製作はジーン・コーマン、監督・脚本は 「ショック集団」 のサミュエル・フラー、撮影はアダム・グリーンバーグ、音楽はダナ・カプロフが各々担当。出演はリー・マービン、マーク・ハミル、ロバート・キャラディン、ボビー・ディ・チッコ、ケリー・ワード、ステファーヌ・オードランなど。

ストーリー
1918年、第一次大戦の終了時、4時間前に終戦になったことを知らない軍曹(リー・マービン)が、1人のドイツ兵を殺してしまった。そして第2次大戦の1942年、若い4人のヤンキー兵を率いた彼の姿があった。いずれも屈託のない素直な若者たちだ。まだ幼さを残すが、狙撃の腕は抜群のグリフ(マーク・ハミル)、痔が悩みのタネである農家の息子ジョンスン(ケリー・ワード)、音楽好きでサックス吹きの下町っ子ビンチ(ボビー・ディ・チッコ)、文学青年でヘミングウェイにカブれている小説家志望のザブ(ロバート・キャラダイン)らだ。彼らが所属するのは歩兵第16中隊の第1狙撃兵分隊である。軍曹が「殺人ではない、ただ殺すだけだ」と悟したことが影響したのか、彼ら4人は、苛酷な戦場にいても、悲愴感ひとつなく、まるでハイスクール生活を楽しんでいるようだった。彼らは北アフリカ戦線からナチス管理下にある南仏ヴィシー地区に上陸し、解放した連合軍とともに北アフリカに戻り、そこからドイツ軍と連合軍が激しい戦闘を行なっているシシリー島へと向かった。どこへ行っても不思議に生き残った4人は、ついに最大の戦闘ノルマンジー上陸作戦に参加した。そして、ここでも生き残った彼らは、ユダヤ人のゲットー解放までを共に迎えるのだった。それは軍曹が語る「戦場では生き残ることがモラルだ」という言葉が彼らの中に強く入り込んでいたためだったのかもしれない。




f26-26. インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国 (吹替)  

監督 スティーヴン・スピルバーグ
出演 ハリソン・フォードケイト・ブランシェットカレン・アレンレイ・ウィンストンジョン・ハート
2008年・アメリカ (パラマウント ピクチャーズ ジャパン) 122分

解説
映画史上最高のアドベンチャー・シリーズが復活! スティーブン・スピルバーグとジョージ・ルーカスが生み出した、考古学者インディ・ジョーンズが新たな冒険を繰り広げる。

ストーリー
1957年、ネバダ州。ソ連軍の女諜報部員スパルコ(ケイト・ブランシェット)に拉致されて、米軍基地の襲撃にひと役かわされたインディ・ジョーンズ(ハリソン・フォード)と相棒マック(レイ・ウィンストン)は、なんとか逃走することに成功する。スパルコが狙っているのは、宇宙の神秘の力を解き明かす秘宝として言い伝えられているクリスタル・スカルだった。考古学者として大学に戻るインディだが、FBIからソ連のスパイの容疑をかけられて職を解かれてしまう。やむなくイギリスへ向かおうとした彼が知り合ったのは、反抗的な若者のマット(シャイア・ラブーフ)だった。彼は、母とインディの友人であるオクスリー教授(ジョン・ハート)を救うため、インディを探していたのだ。インディとマットは南米でクリスタル・スカルを発見するが、スパルコ側に寝返ったマックによって捕えられ、アマゾンの奥地へと移送される。そこでインディが対面したのは、結婚式を迎える寸前で破局した元・恋人のマリオン(カレン・アレン)であり、マットが自分の息子であることを知り衝撃を受ける。錯乱したオクスリー教授とインディたちは、クリスタル・スカルを守るためにスパルコと攻防戦を繰り広げながら、伝説の黄金都市を探し続ける。ようやくそれを発見したとき、またしてもマックの裏切りによってスパルコも追いかけてきた。王国には、失われた歴史上の遺跡の数々が眠っていた。そして、13体のクリスタルたち。彼らは次元を超越した生命体だった。その最後のひとつにクリスタル・スカルが接続されたとき、宇宙と宇宙の裂け目が開き、そこにスパルコは吸収されていった。やがて、遺跡は跡形もなく消えた。インディとマリオンは、正式な結婚式を挙げる。それを見守るマット。こうして、インディJr3世はマットへと継承された。





26-27. ロマンシング・ストーン 秘宝の谷 (吹替)

監督 ロバート・ゼメキス
出演 マイケル・ダグラスキャスリーン・ターナーダニー・デヴィートザック・ノーマンアルフォンソ・アラウ
1984年・アメリカ (20世紀フォックス) 106分

解説
南米コロンビアの密林を舞台に、エメラルド争奪戦を描く冒険映画。製作・主演はマイケル・ダグラス。共同製作はマイケルの弟ジョエル・ダグラスとジャック・ブロドスキー。監督は 「ユーズド・カー」 のロバート・ゼメキス。脚本はウェイトレスをしながらシナリオの勉強をしていたダイアン・トーマスで、これが彼女の処女作。撮影はディーン・カンディ、音楽はアラン・シルヴェストリが担当。出演はダグラスの他にキャスリーン・ターナー、ダニー・デヴィート、ザック・ノーマン、マヌエル・オヘイダなど。メキシコでロケ撮影された。ドルビー・ステレオ。日本版字幕は戸田奈津子。デラックスカラー、ビスタサイズ。1984年作品。

ストーリー
ロマンス作家のジョーン・ワイルダー(キャスリン・ターナー)は、新作を出版社の編集者グロリアに届けて帰宅すると、部屋中がめちゃくちゃになっていた。犯人は何かを探していたらしい。やがて、南米コロンビアにいる姉イレインから電話がかかってきた。彼女はギャングに誘拐されており、数日前にジョーン宛に夫が出した手紙の中にある地図を持って来てほしい、というのだ。たしかに地図は届いていた。ジョーンは、早速コロンビアに飛ぶ。指示通リカタルヘナに行こうとするが、言葉が通じない。やっと英語の分る男に教えられてバスに乗り込む。この男、実はジョーンの持っている地図を狙う悪徳軍人のゾロ(マヌエル・オヘイダ)であった。なかなかカタルヘナにつかないので不安になったジョーンが運転手に話しかけ、応待に気をとられた運転手はトラックにバスをぶつけてしまう。バスは横転し、運転手、乗客は歩いてどこかへ行ってしまう。1人になったジョーンは、トラックの持ち主ジャック(マイケル・ダグラス)に電話のあるところまで連れていってくれるよう頼む。ジャックはがめつく案内料を請求する。雨が激しく降る中、ジャングルを歩く2人。ゾロは軍隊を使って2人を追う。2人は必死に逃げ、翌日、ジャングルに不時着していた貨物機の残骸を発見し、そこで夜を明かす。ジャックは帆船で世界の海をめぐる夢を話し、ジョーンも身の上話をして地図を見せた。地図には中央にフォークの型をした図が書かれていた。イレインを誘拐したギャングのボス、アイラ(ザック・ノーマン)はジョーンが来ないので、彼女を空港まで迎えに出たいとこのラルフ(ダニー・デヴィート)に当たりちらす。ジョーンとジャックは、密輸業者の巣だという村につき、ボスの前に連れてこられる。ボスのホアンは、ジョーンの小説の愛読者だった。ホアンのおかげで、2人はゾロの攻撃をあやうく逃れて、電話のある町までいく。電話でアイラと連絡がついたジョーンは、ジャックに約束の金を小切手で支払う。ゾロ一味が彼女のとまっているホテルを襲撃し、ジョーンとジャックは路上の車を失敬して逃亡する。ジャックは町の近くにあるサボテンがフォークそっくりの形をしていたことから推理し、そこに向かう。そして、サボテンの近くにあった鐘乳洞の中から巨大な緑色の宝石、エメラルドを発見する。いったんラルフに宝石を取られるが、ゾロの攻撃であわてたスキに奪いかえす。逃走の途中でジャックと離ればなれになったジョーンは、アイラのもとにたどりつく。ジョーンとイレイン、そしてアイラとラルフ、ジャックとゾロが一同に集まった。そこはアイラの本拠地でワニがうようよいた。宝石を握るゾロの手にワニが喰いついた。ジャックはそのワニを追って姿を消す。ニューヨークに戻ったジョーンが出版社のビルから外に出ると、そこにはジャックがおり、車に帆船が積んであった。(フォックス配給*一時間四六分)





26-28. リオ・ブラボー (Rio Bravo)

監督 ハワード・ホークス
出演 ジョン・ウェインディーン・マーティンリッキー・ネルソンアンジー・ディッキンソンウォルター・ブレナン
1959年・アメリカ (ワーナー・ブラザース)

解説
赤い河」 「ピラミッド(1955)」 のハワード・ホークス監督が久しぶりに作った西部劇。B・H・マッキャンベルの短編小説から、ジュールス・ファースマンとリー・ブラッケットがシナリオを書いている。撮影は 「深く静かに潜航せよ」 のラッセル・ハーラン。音楽ディミトリ・ティオムキン。 「黒船」 のジョン・ウェインが扮するシェリフを主人公として、 「走る来る人々」 のディーン・マーティン、 「誇り高き男」 のウォルター・ブレナン、 「捜索者」 のワード・ボンド、ロックン・ロール歌手のリッキー・ネルソン等が彼をめぐって活躍する。その他の出演者はアンジー・ディッキンソン、ジョン・ラッセル、ゴンザレス・ゴンザレス等。製作はハワード・ホークスが監督と兼任している。ワーナーカラー・ワーナースコープ。1959年作品。

ストーリー
メキシコとの国境に近いテキサスの町リオ・ブラボ??保安官のチャンス(ジョン・ウェイン)は、殺人犯ジョーを捕えた。しかし、ジョーの兄バーデットはこの地方の勢力家で、彼の部下に命じて町を封鎖したため、チャンスは窮地に陥った。チャンスはジョーを町から連れ出すことも、応援を頼むことも出来なかった。チャンスの味方は、身体の不自由なスタンピイ老人(ウォルター・ブレナン)と早射ちの名人デュード(ディーン・マーティン)の2人だった。町を封鎖されたため、若い美人のフェザース(アンジー・ディッキンソン)や、チャンスの親友パットも外へ出られなかった。パットは燃料やダイナマイトを輸送する馬車隊を、護衛のコロラドと一緒に指揮していた。チャンスはフェザースがホテル・カシノでイカサマ賭博をしていると知らされ、彼女を尋問した。が、コロラドの証言で、フェザースは無罪だった。パットはパーデットの雇った殺し屋に射ち殺された。チャンスはフェザースの不幸な身の上を知り、なにかと世話をしてやった。これを機会に、2人の仲は接近した。ある日、デュードはバーデッドの配下に、不意をつかれて捕まった。バーデットはチャンスに、ジョーとデュードを交換しようと申し込んだ。チャンスは周囲の状況から、それを承諾せねばならなかった。翌朝、2人を交換することになった。デュードはスキをみてジョーに飛びかかった。これを機に両者の凄烈な射ち合いとなった。チャンスたちが苦戦していると、スタンピイ老人がパットの残していったダイナマイトを、バーデットのたてこもる倉庫に投げつけた。それをチャンスがピストルで射った。さしものバーデットも、遂に降服した。バーデットはジョーと共に監禁された。そして、チャンスとフェザースはめでたく結ばれることになった。




26-29. フェイス/オフ (Face/Off)  

監督 ジョン・ウー
出演 ジョン・トラヴォルタニコラス・ケイジジョアン・アレンアレッサンドロ・ニヴォラジーナ・ガーション
1997年・アメリカ (ブエナ ビスタ インターナショナル ジャパン) 138分

解説
凶悪犯とFBI捜査官がお互いの顔を入れ替えて戦うという、異色の設定のアクション大作。監督は 「男たちの挽歌」 などで香港ノワールの一時代を築き、ハリウッドに渡ったジョン・ウー。 「ブロークン・アロー」 に続く本作は、荒唐無稽なアイディアを、ド派手な銃撃戦と抒情溢れる描写で見せ、 「ヴァイオレンスの詩人」 の異名をとる、彼の集大成とも言える仕上り。製作はデイヴィッド・パーマット、バリー・オズボーン、テレンス・チャン、クリストファー・ゴッドシック。製作総指揮は 「ゴースト&ダークネス」 の俳優マイケル・ダグラスと彼と共にダグラス-ルーサー・プロを設立したスティーヴン・ルーサー、 「マイケル」 のジョナサン・D・クレーンの共同。脚本は 「ダークマン3」 (V)のマイケル・コラーリーと 「マスク」 のマイク・ワーブ(共に共同製作も)。撮影は 「ダイ・ハード2」 「トゥー・デイズ」 のオリヴァー・ウッド。音楽はTVシリーズなどの作曲で活躍するジョン・パウエルで、 「オズの魔法使」 が銃撃シーンで効果的に使用される。美術は 「ヒート」 のニール・スピザック。編集は 「ザ・ファン」 のクリスチャン・ワグナー。衣裳は 「ゴースト・アンド・ダークネス」 のエレン・ミロジニック。特殊メイクはケヴィン・イェイガー。内面的なひとり二役という難しい役柄に挑戦した主演のふたりには、 「ブロークン・アロー」 に続いてウーと組んだ 「マイケル」 のジョン・トラヴォルタと、 「コン・エアー」 のニコラス・ケイジ。共演は 「クルーシブル」 のジョアン・アレン、 「バウンド」 のジーナ・ガーション、舞台・TVで活躍するアレッサンドロ・ニボーロ、 「ミセス・パーカー ジャズ・エイジの華」 (出演) 「ミルドレッド」 (監督のみ)のニック・カサヴェテスほか。

ストーリー
FBI捜査官ショーン・アーチャー(ジョン・トラヴォルタ)は、凶悪なテロリスト、キャスター・トロイ(ニコラス・ケイジ)に、6年前、幼い息子マイケルを殺された。幾多の犠牲を払い、空港での大捕物の末、キャスターを逮捕したアーチャー。だが、キャスターは逮捕直前に、ロサンゼルスを壊滅させるほどの威力を持つ時限式細菌兵器爆弾を仕掛けていた。植物人間になったキャスターはもとより、彼の弟のポラックス(アレッサンドロ・ニボーロ)も兄以外の人間は信用せず、爆弾のありかを聞き出すことは出来ない。焦るショーンに極秘指令が下る。キャスターの顔の皮膚を移植して彼に成りすましポラックスに接近せよというのだ。ショーンは悩んだ末、家族にも明かすことのできないこの任務につくことを決意した。ウォルシュ博士(コーム・フィオレ)による手術を受け、刑務所に送り込まれたショーンは、何とかポラックスから爆弾の設置場所を聞き出すことに成功。ところが。キャスターが奇跡的に意識を回復。彼は手下を使ってウォルシュに残っていたショーンの顔を自分に移植させ、ウォルシュやショーンの上司のティト(ロバート・ウィズダム)はじめ、秘密を知る者を皆殺しにしてショーンに成りすました。彼はポラックスを釈放して自ら爆弾を解除、一躍ヒーローに。そんな夫の変化にとまどいながらもショーンの妻・イヴ(ジョアン・アレン)は彼を受け入れる。父親の豹変ぶりに反抗期の娘ジェイミー(ドミニク・スウェイン)は目を丸くした。一方事態を知り、哀しみと怒りで気も狂わんばかりのショーンは刑務所を脱獄、キャスターの恋人サシャ(ジーナ・ガーション)に接近。キャスターの姿のショーンに、幼い息子アダムを「あなたの子よ」と会わせるサシャ。そこをキャスター率いるかつての部下たちが急襲。激しい銃撃戦。サシャの兄ディートリヒ(ニック・カサヴェテス)はキャスターの銃弾に倒れ、ショーンはサシャとアダムを逃がす。お互いの顔をまとったふたりは鏡をはさんでついに対面。銃を構えて対峙するふたり。ショーンはキャスターの愛する弟ポラックスを殺した。キャスターはショーンを完全に抹殺することを決意。ショーンはかつてのわが家へ逃げ込んだ。怯えるイヴにふたりだけが知る想い出を語り、女医である彼女に血液型を鑑定させて自分こそが本物の夫なのだと納得させた。海辺の教会。ふたりの最後の戦いが始まった。戦いの中、サシャはアダムをショーンに託して死ぬ。モーターボートの大追跡に続く肉弾戦。死闘の末、ショーンはキャスターを倒した。かくして手術を受けて自分の顔を取り戻したショーンは、キャスターの遺児アダムを連れて、愛する妻子の待つわが家へと帰った。




26-30. ジングル・オール・ザ・ウェイ (Jingle All The Way)  (吹替)

監督 ブライアン・レヴァント
出演 アーノルド・シュワルツェネッガーシンバッドフィル・ハートマンリタ・ウィルソンロバート・コンラッド
1996年・アメリカ (20世紀フォックス映画) 89分

解説
愛する息子の信頼を勝ち取るため、クリスマス・プレゼント用の人形探しに奔走する父親の奮戦ぶりを描いたコメディ。ファミリー映画の手練たちによるアイディアいっぱいのギャグや、主演のアーノルド・シュワルツェネッガーと相手役のシンバットの巨漢同士のスラップスティック調アクション、ど派手なSFXシーンが笑いを誘う。監督は実際にトイ・コレクターでもある 「ベートーベン」 「フリント・ストーン モダン石器時代」 のブライアン・レヴァント。製作はTV版 「パワーレンジャー」 に関わったランディ・コーフィールド。製作は 「9か月」 のクリス・コロンバス、マーク・ラドクリフ、マイケル・バーナサンの共同で、前作で彼らが設立した映画製作会社1492ピクチャーの第2作となる。エグゼクティヴ・プロデューサーは 「ホーム・アローン2」 「赤ちゃんのおでかけ」 のリチャード・ヴェイン。撮影は 「エディー 勝利の天使」 のヴィクター・J・ケンパー、音楽は 「ナッティ・プロフェッサー クランプ教授の場合」 のデヴィッド・ニューマン、美術は 「フォレスト・ガンプ 一期一会」 などの美術監督をつとめたレスリー・マクドナルド、編集は 「フリント・ストーン モダン石器時代」 「フレンチ・キス」 のケント・ビーダ、衣裳は 「9か月」 のジェイ・ハーレイ。スタント・コーディネーターは 「プレデター」 から 「イレイザー」 までを手掛けシュワルツェネッガーとは名コンビのジョエル・J・クレイマー、クライマックスの飛行シーンの特殊視覚効果監修は 「スーパーマン」 のボブ・ハーマン、 「ロケッティア」 のジョン・G・ベリューとマイク・キャメロンがそれぞれ担当。主演は 「ジュニア」 「イレイザー」 のアーノルド・シュワルツェネッガー。共演は 「コーンヘッズ」 「ハウスゲスト/あんただ?れ?」 (V)などの出演作がある黒人コメディアンのシンバッド、TV 「サタデー・ナイト・ライブ」 の人気コメディアンで、同じく前記2作にも出演したフィル・ハートマン、 「Dearフレンズ」 のリタ・ウィルソン、 「シークレット・レンズ」 のロバート・コンラッド、 「レッドブル」 「ラスト・アクション・ヒーロー」 でもシュワルツェネッガーと共演したジェームズ・ベルーシ、 「ミルドレッド」 やTV 「ER」 で注目の子役ジェイク・ロイドほか。

ストーリー
運動器具会社の社長のハワード(アーノルド・シュワルツェネッガー)は、家族サービスより仕事第一主義。その日も8歳の息子ジェイミー(ジェイク・ロイド)の空手の段の授与式に行くと約束したが、仕事が長引いたうえにスピード違反でパトロール警官ハメル(ロバート・コンラッド)に捕まって間に合わなかった。落胆したジェイミーの機嫌をとるため、ハワードはクリスマス・プレゼントに今子供たちに大人気のターボマン人形を贈ることを約束する。翌日のクリスマス・イヴ。ハワードは朝早く出かけて人形を買いに出掛けるが、どこも品切れの状態。ハワードは同じように人形を捜している郵便配達人のマイロン(シンバッド)と知り合うが、一緒にチームを組んで探そうという彼の申し出を断る。そんな時、一軒のおもちゃ屋に人形が入荷したとの情報が流れ、ハワードはあわてて車に乗り込むが運転を誤って、警官ハメルのオートバイのミラーを壊してしまい、再び捕まってしまう。マイロンに遅れをとりながらも店に着いたハワードだが、店側は抽選で購入者を決めるという。ハワードやマイロンをはじめ、大勢の親たちが抽選の球に群がって大混乱となり、結局ハワードは球を取り損なってしまう。落ち込む彼に怪しげなサンタクロース(ジェームズ・ベルーシ)が声をかけ、倉庫の中に連れていかれる。彼はそこで、大勢のサンタと山のようなおもちゃを目にするが、うさんくさいものを感じた。しかも、大金をはたいて買った人形は不良品で、金を返せとののしったハワードは、たちまちサンタたちに取り囲まれて大乱戦に。その時、警官隊の手入れが行われ、サンタを装ったペテン師集団は一網打尽となる。続いてハワードはラジオ局がクイズの商品にターボマン人形をプレゼントすると聞きつけ、再びマイロンと争ってDJ(マーティン・マル)の元に向かうが、商品は人形と引き換えるギフト券だった。マイロンが爆弾騒ぎを起こしたため、彼らは出動したハメルたち警官隊をまいて逃げ出す。焦るハワードは隣人の嫌な奴、テッド(フィル・ハートマン)の家に人形があることを思い出して忍び込むが、妻のリズ(リタ・ウィルソン)とテッドに見つかってしまう。自分の愚かしさを反省した彼は、ジェイミーと約束したパレード会場に向かうが、テッドが妻に言い寄っているのを見て二人の仲を誤解する。ショックを受けた彼はまたしてもハメルに遭遇し、パレードの舞台裏に隠れるが、誤解されてターボマンの着ぐるみを着せられて、パレードに出ることに。ターボマンの登場に大喜びする子供たちが大歓声を上げる中、ラッキーボーイを選んでターボマン人形をプレゼントすることになり、ハワードはジェイミーを指名する。ところが、そこへ悪役デメンターに成り代わったマイロンが現れ、人形を狙って襲いかかった。ハワードは腰のジェット噴射装置を使って空中を自在に飛行して大活躍し、ついにマイロンをノックアウト。マスクを脱いだハワードを尊敬の眼差しで見つめるジェイミーは、マイロンに人形をプレゼントした。リズの愛情も取り戻し、一家にとって最高のクリスマスになった。




f26-31. アイ,ロボット 

監督 アレックス・プロヤス
出演 ウィル・スミスブリジット・モイナハンアラン・テュディックジェームズ・クロムウェルブルース・グリーンウッド
2004年・アメリカ (フォックス) 115分

解説
ウィル・スミス主演の全米大ヒット作。ロボットが人間の日常生活に溶け込んだ近未来を舞台に、新世代ロボットの反乱を驚異的なVFX映像満載で描くSFアクションだ。

ストーリー
2035年のシカゴ。新しい家庭用ロボットの出荷準備をしている巨大産業会社USRで、事件が起こる。事故のトラウマでロボット嫌いになっているシカゴ市警デル・スプーナー刑事(ウィル・スミス)は、現代ロボット工学の第一人者であるラニング博士(ジェームズ・クロムウェル)から連絡を受け、USRに向かう。だが待っていたのは博士のホログラムで、彼はすでに死んでいた。スプーナーは、USRの主任ロボット心理学者の女性、スーザン・カルヴィン博士(ブリジット・モイナハン)の案内により、犯人を捜索。すると研究室に隠れていた1体のロボットが慌てて逃げようとする。捕獲され本署に連行されたロボットは、自分はサニー(アラン・テュディック)だと名乗る。しかしスプーナーはサニーの博士殺しの動機に見当がつかず、捜査を続行。一方、スーザンは、サニーが重要な法律”ロボット3原則“に従ってプログラミングされていないことを発見。通勤途中、ロボットに襲われたスプーナーは、真相を追ってスーザンと共にサニーと面会する。するとサニーは、自分が見た夢を描いた絵をスプーナーに贈る。そこにはロボットを解放する男の姿が描かれており、男はあなただとサニーは答えた。まもなく、人間に対するロボットたちの反乱が始まり、スプーナーとスーザンは元凶であるUSRに急ぐ。そして、すべての命令を下していたメインフレーム・コンピュータのヴィキ(フィオナ・ホーガン)を破壊。ロボットたちの反乱は治まり、サニーはラニング博士に頼まれて彼を殺し、博士は自分の死をもってメッセージを送ったことが判明するのだった。





26-32. 最後のマイ・ウェイ (CLOCLO)

監督 フローラン・エミリオ・シリ
出演 ジェレミー・レニエブノワ・マジメルモニカ・スカッティーニサブリナ・セヴクアナ・ジラルド
2012年・フランス (カルチュア・パブリッシャーズ) 105/149分

解説
1960?1970年代にかけてフランスで人気を博し、フランク・シナトラが歌い世界的なヒットとなった 「マイ・ウェイ」 を作曲、39歳という若さでこの世を去ったミュージシャン、クロード・フランソワの半生を描く。監督は 「いのちの戦場?アルジェリア1959?」 「スズメバチ」 のフローラン=エミリオ・シリ。 「夏時間の庭」 「ある子供」 のジェレミー・レニエが、時代を先取りするスーパースターを演じる。ほか、 「裏切りの闇で眠れ」 「ピアニスト」 のブノワ・マジメル、 「サイレント・ラブ」 (未)のモニカ・スカッティーニ、 「ナンネル・モーツァルト 哀しみの旅路」 「薬指の標本」 のマルク・パルペらが出演。

ストーリー
1939年、エジプト。クロード・フランソワはスエズ運河の通航を管理する父と派手好きな母の間に生まれる。裕福な家庭に育ったが、スエズ運河が国有化され第二次中東戦争が勃発すると父は失職。モナコへ移住した後、クロード(ジェレミー・レニエ)は地元の楽団で働くようになる。それは家計を助けるためであったが、厳しい父は彼の仕事を認めようとはしなかった。クロードは音楽界でめきめきと頭角を現し、スターダムに躍り出る。酒にもドラッグにも手を出さず、自らダンサーに振付をし、歌い、踊る。作詞・作曲の才能を発揮し200もの曲を生みだす一方、プロダクションを立ち上げ、才覚を見せるクロード。そんな彼の成功の裏では、歌手フランス・ギャルとの密愛、大スターへの嫉妬、マスコミ操作、ひた隠しにした息子たちの存在など、傲慢で神経質な面を見せる……。




26-33. ジャッキー・ブラウン (Jackie Brown)  

監督 クエンティン・タランティーノ
出演 パム・グリアーサミュエル・L・ジャクソンロバート・フォスターブリジット・フォンダマイケル・キートン
1997年・アメリカ (松竹富士(松竹富士=アミューズ=デジタル・メディア・ラボ提供)) 155分

解説
中年スチュワーデスが武器密売人と警察を向こうに回し、一獲千金の大博打に出る姿をコミカルに描いたサスペンス。監督・脚本は 「レザボア・ドッグス」 「パルプ・フィクション」 のクエンティン・タランティーノで、彼の長篇劇映画第3作。原作は 「ゲット・ショーティ」 など映画化も多い作家エルモア・レナードの 「ラム・パンチ」 (邦訳・角川文庫)。製作はタランティーノの全監督作を手掛けるローレンス・ベンダー。製作総指揮はレナード、 「グッド・ウィル・ハンティング 旅立ち」 のボブとハーヴェイのワインスタイン兄弟、リチャード・N・グラッドステイン。撮影はタランティーノの脚本・出演作 「フロム・ダスク・ティル・ドーン」 でも組んだギレルモ・ナヴァロ。音楽は前2作に続きタランティーノ自身が選曲、ベンダーと共同で製作総指揮をつとめた。美術のデイヴィッド・ワスコ、編集のサリー・メンケ、衣裳のメアリー・クレア・ハナンはタランティーノ作品の常連。主演は 「Coffy コフィ」 など70年代ブラックスプロイテーション映画の人気女優パム・グリアーで、タランティーノは10代からの憧れの女優の彼女のため、原作では白人の設定のヒロインを黒人に変更して脚本を執筆、彼女を起用した。共演は 「パルプ・フィクション」 「ロング・キス・グッドナイト」 のサミュエル・L・ジャクソン、グリアーと 「ホットシティ」 (V)で共演したロバート・フォースター、 「ルームメイト」 のブリジット・フォンダ、 「コップランド」 のロバート・デ・ニーロ、 「クローンズ」 のマイケル・キートンと豪華な顔ぶれ。

ストーリー
ロサンゼルス。ジャッキー・ブラウン(パム・グリアー)はメキシコの航空会社に勤めるスチュワーデス。安月給で苦しい生活のため、裏で武器密売人オデール・ロビー(サミュエル・L・ジャクソン)の隠し金の運び屋をつとめていた。オデールは刑務所を出たばかりで少しボケ気味の相棒ルイス・ガーラ(ロバート・デ・ニーロ)を連れて、保釈金融業者のマックス・チェリー(ロバート・フォースター)の元へ赴く。逮捕された配下のボーマンの保釈のためだったが、オデールは保釈されたボーマン(クリス・タッカー)の口を自ら封じ、ルイスに服従を誓わせた。その一方でオデールは愛人でトウが立ったサーファーガールのメラニー(ブリジット・フォンダ)をルイスにあてがい、篭絡しようとする。さて、ジャッキーは空港で連邦保安官レイ・ニコレット(マイケル・キートン)とマーク・ダーガスに逮捕される。彼らの狙いはオデールの逮捕。レイは協力すれば違法金持ち込みは見逃すとジャッキーに取引を持ちかける。ジャッキーの逮捕を知ったオデールは、再びマックスをたずね、ボーマンのために用意した1万ドルでジャッキーの保釈を依頼。ジャッキーを迎えに行ったマックスは、彼女をひと目見るなり年甲斐もなく恋してしまう。一方、ジャッキーを脅して黙秘を通させるため彼女のアパートをオデールが訪問。ところがジャッキーは、マックスから勝手に拝借してきた銃をつきつけて逆に取引を迫る。ジャッキーは思案のあげく、オデールを逮捕させるだけでなく、彼の金を手中に収めようと決意したのだ。ジャッキーはオデールに捜査官を出し抜いて隠し金を運ぶ算段を立てさせ、捜査官のレイともうまく交渉を運ぶ。翌朝、銃を取り返しに来たマックスをジャッキーは迎え入れ、ふたりはレコードをかけてくつろいだ時をすごす。さて、オデールの隠し金全額の55万ドルをうまく持ち込んだジャッキーは、金の引渡し場所に決めたショッピング・モールの婦人服売り場の試着室へ向かう。オデールは金の受け取りをメラニーとルイスに命じて彼女を見張らせた。試着室でジャッキーはあらかじめ用意しておいた5万ドルだけが入った外身だけ同じ袋をメラニーに渡し、50万ドルが入った袋を置いて立ち去る。彼女が立ち去るのを見計らい、全てを含めておいたマックスが妻の忘れ物を取りに来たと言って、試着室の袋を持ちだした。張り込んでいたレイはジャッキーからメラニーが50万ドルを奪って逃げたと報告を受けて仰天。一方、50万ドルを手に入れたいメラニーはルイスに裏切りをそそのかしていたが、煮え切らない彼に悪態をつき続ける。広い駐車場で車をどこに駐めたか分からなくなり、苛立つルイスは正気を失っていきなり銃でメラニーを撃った。ルイスと落ち合ったオデールは、金が5万ドルしかないのに怒り狂い、ルイスを詰問。メラニーを殺すまでの事情を聞かされたオデールはかぶりをふってルイスを射殺し、身を隠した。ジャッキーの計画も最終段階。金を返したいとオデールに知らせて、マックスの事務所へ彼をおびきだす。やってきたオデールは、ジャッキーの「銃をもってるわ!」という叫びを合図にひそんでいたレイに撃たれて惨死した。オデールの死で50万ドルは行方知れずとなり、ジャッキーとマックスは静かに勝利の喜びをわかちあう。だが、ふたりは結局結ばれることなく、別れを告げるのだった。




26-34. コブラ (吹替)

監督 ジョージ・P・コスマトス
出演 シルヴェスター・スタローンブリジット・ニールセンレニ・サントーニアンドリュー・ロビンソンブライアン・トンプソン
1986年・アメリカ (ワーナー映画) 88分

解説
ロサンゼルスを舞台に凶悪殺人集団を相手に活躍するロス市警の刑事、通称 「コブラ」 の姿を描く。製作はメナハム・ゴランとヨーラム・グローバス、エグゼクティヴ・プロデューサーはジェイムズ・D・ブルベイカー、監督は 「ランボー 怒りの脱出」 のジョージ・P・コスマトス。ポーラ・ゴスリングの原作を基にシルヴェスター・スタローンが脚色・主演。撮影はリック・ウェイト、音楽はシルヴェスター・リヴェイが担当。共演はブリジット・ニールセン、レニ・サントニなど。

ストーリー
犯罪都市ロス。狂信的な殺人集団による連続殺人が続発し、市民を恐怖のどん底にたたきこんでいた。「未来はオレたちのものだ。ブタどもを殺せ」と叫ぶナイト・スラッシャー(ブライアン・トンプソン)に率られた一団で、手あたり次第に市民を虐殺していった。ロス市警のハミ出し刑事マリオン・コブレッティ(シルヴェスター・スタローン)は、市警内外にその名も高き一匹狼。誰もが敬遠する毒蛇のような執念さから通称「コブラ」と呼ばれている。ある日、例の殺人凶行現場を偶然に1人の女性が目撃した。モデルを職業にしているイングリッド(ブリジット・ニールセン)だ。そして彼女は、ナイト・スラッシャーの標的となり、深夜の帰途、危機一髪のところを警察に救われた。イングリッドのガードを担当したコブラは、一大殺人軍団を叩きつぶそうと行動を開始した。自宅にパソコンを持ち犯人割り出しに急ぐコブラ。一方、負傷して病院に入っていたイングリッドがその頃狙われたが、再び危機一髪のところを、コブラがかけつけた。相棒の刑事と婦警を引き連れ、山の中のモーテルに逃げ込むコブラ。そこにナイト・スラッシャーの大軍団が攻めてきた。相棒の刑事がやられ、ついて来た婦警が軍団の手先であったことがわかる。イングリッドと車で逃げるコブラは、製鉄所に逃げ込み、残りの軍団と死闘を展開、みごとに打ち勝つのだった。




26-35. 奴らを高く吊るせ! (Hang 'Em High)

監督 テッド・ポスト
出演 クリント・イーストウッドインガー・スティーヴンスエド・ベグリーパット・ヒングルベン・ジョンソン
1968年・アメリカ (ユナイト) 114分

解説
レナード・フリーマンとメル・ゴールドバーグの脚本を、TV出身のテッド・ポストが監督した西部劇。撮影は 「泥棒成金」 のレナード・サウスと、リチャード・H・クライン、音楽はドミニク・フロンティアが担当している。出演は 「華やかな魔女たち」 のクリント・イーストウッド、 「プレイラブ48章」 のインガー・スティーヴンス、 「10億ドルの頭脳」 のエド・ベグリー、パット・ヒングル、ベン・ジョンソンなど。製作はレナード・フリーマン。

ストーリー
輸送中の牛の中に、知らぬ間に他の牧場の牛がまぎれこんでいたので、カウボーイのジェッド(クリント・イーストウッド)は、突然9人の男たちに襲われ、牛泥棒として、私刑にあい、しばり首にされた。今にもこと切れようとするところを助けられたジェッドは囚人車でオクラホマに運ばれた。だがここで意外にも、フェントン判事から裁判官直属の保安官に任命され、彼を私刑した9人の男の逮捕を命じられた。西部にもようやく法と秩序が生まれ始め、政府は私的制裁を禁じたのだが、私刑は後をたたず、承認や証拠もなく犯人たちを捕まえることができずにいたのだ。が、ジェッドは、無実で私刑を受けた当人である。犯人逮捕には格好の人物だった。ジェッドは復讐の鬼と化して9人を追うことになった。1人、2人、3人と、ジェッドは彼らを追いつめ射殺、あるいは絞死刑にしていった。そんなある日、保安官の1人アルホーンが、死刑の主某者ウィルソン(エド・ベグリー)から示談金を預かって来た。ジェッドは拒絶した。ウィルソンは、ジェッドを殺害しようと計ったが、仲間の2人はこれ以上罪を犯すことを恐れ逃げ出し、ウィルソンの味方は、牧童2人となってしまった。次の日、ジェッドは、ウィルソンたちに狙撃され重傷を負い、雑貨店の女主人レイチェル(インガー・スティーヴンス)の家にかつぎ込まれ、手厚い看護をうけた。彼はレイチェルの献身的な看病で一命をとりとめた。この間に、ジェッドはいつしか彼女を愛するようになっていた。だが夫を無法者に惨殺された記憶を持つレイチェルは、彼の求愛を素直に受けとることはできなかった。傷がいえたジェッドは、早速ウィルソンの牧場へ向かった。すでに待ちかまえていたウィルソンは、猛犬を放ってジェッドを追いつめ、猛射をあびせた。だが、ジェッドの機転とガンさばきで、2人の部下は射殺された。もはやこれまでと悟ったウィルソンは、自ら絞首して果てた。ジェッドはフェントン判事のもとに帰った。仕事はこれで終わりだった。だが、判事は、ジェッドの前に、逃亡したウィルソンの2人の手下たちの逮捕状をさし出した。





f26-36. エネミー・ライン (吹替)

監督 ジョン・ムーア
出演 オーウェン・ウィルソンジーン・ハックマンガブリエル・マクトチャールズ・マリク・ホイットフィールドジョアキム・デ・アルメイダ
2001年・アメリカ (20世紀フォックス) 106分

解説
アルマゲドン」 の新鋭オーウェン・ウィルソン&ベテラン俳優ジーン・ハックマン主演の戦争ドラマ。敵地に迷い込んだ海軍兵士の決死の脱出劇をアクション満載で描く。

ストーリー
米海軍原子力空母USSカール・ヴィンソン。偵察飛行ばかりのルーティン・ワークに嫌気のさしたクリス・バーネット大尉(オーウェン・ウィルソン)は、上司のレイガート司令官(ジーン・ハックマン)に辞表を提出。相棒のスタックハウス(ガブリエル・マクト)と最後の偵察任務に出かける。ふたりはボスニア上空で、非武装地域であるはずの位置にセルビア部隊を発見。高性能カメラで撮影するが部隊に気づかれ、ミサイル攻撃に遭い森の中に不時着する。彼らを撃ち落としたのは、NATOに未報告のセルビア人民軍だったのだ。無線で連絡しようとバーネットが離れたすきにスタックハウスは見つかり射殺され、彼も追われる羽目に。その途中、軍にに虐殺されたムスリム人の死体の山にでくわす。事態を知ったレイガートは彼を救出しようとするが、NATO軍より敵陣へ踏み込むのは停戦協定違反と警告され、やむなく“安全地帯(エネミー・ライン)”まで逃げるよう伝える。追っ手をかわしエネミー・ラインまでたどり着いたバーネットは、NATOの制止を振り切り救出に駆けつけたレイガートに停戦協定が破られていた事実を伝え、撮影したフィルムを無事に渡すのだった。





f26-37. アルバレス・ケリー

監督 エドワード・ドミトリク
出演 ウィリアム・ホールデンリチャード・ウィドマークジャニス・ルールパトリック・オニールヴィクトリア・ショウ
1966年・アメリカ (コロムビア)

解説
フランクリン・コーエンのオリジナル・ストーリーを、彼とエリオット・アーノルドが脚色、 「蜃気楼」 のエドワード・ドミトリクが監督した南北戦争を背景としたアクション篇。撮影は 「目かくし」 のジョー・マクドナルド、音楽はジョニー・グリーン、主題歌はブラザース・フォアが歌っている。出演はウィリアム・ホールデン、リチャード・ウィドマークのほかに、 「逃亡地帯」 のジャニス・ルール、 「愛情物語」 のヴィクトリア・ショウなど。製作はソル・C・シーゲル。

ストーリー
1864年。アイルランド系アメリカ人のアルバレス・ケリー(ウィリアム・ホールデン)は、北軍との契約で、ステッドマン少佐(パトリック・オニール)とともに2500頭の牛をメキシコから運び出した。ケリーは、南軍でも北軍もなく、ただ金のためだけに仕事をする男だ。途中で一行を、ロシター大佐(リチャード・ウィドマーク)が率いる南軍のゲリラ隊が見張っていた。食糧が欠乏していた南軍は、この牛を盗もうとしていたのだ。一行がバージニア州のワーウィック農場に着いた晩、ケリーは美しい女主人チャリティ(ヴィクトリア・ショウ)とロシターの策略で、南軍に誘拐される。そして彼はロシターに協力する羽目に。ロシターの美しい婚約者リズ(ジャニス・ルール)と知り合ったケリーは、戦争にもロシターにもいや気がさしたという彼女をイギリスへ逃がしてやる。これを知ったロシターは怒り狂ったが、牛の強奪計画は目前に迫っているので、指揮官ケリーを殺すわけにはいかなかった。強奪の日、ケリーとロシターは、チャリティの手引きで彼女の家の地下倉に忍び込んで時を待つが、ステッドマンに捕まってしまう。しかしその時、南軍の兵士たちが背後から襲いかかり、形勢は逆転。南軍は2500頭の牛を獲得する。ステッドマンだけが逃走し、彼は500人の北軍正規軍を組織して、南軍と牛を追ってきた。強力な北軍陣地を突破するため、ケリーは牛の群を河に向かって暴走させる。河の手前で待ち伏せていた北軍は牛の大群に蹴散らされ、戦闘はもはや終わりと思われた。ロシターの計画では、南軍全員が渡りきってから橋を爆破する予定だったが、最後の一瞬、仲間を助けるためケリーが橋の上で立往生する。ケリーのかっての仲間である北軍の1人が彼を狙うが、傷ついたロシターが間一髪、ケリーを助ける。そして轟音とともに橋が爆破された。一行は牛の群を率いて、リッチモンドへ向かうのだった。





26-38. パール・ハーバー (吹替)

監督 マイケル・ベイ
出演 ベン・アフレックジョシュ・ハートネットケイト・ベッキンセールアレック・ボールドウィンキューバ・グッディング・Jr
2001年・アメリカ (ブエナ ビスタ インターナショナル) 183分

解説
アルマゲドン」 のヒット・メーカー・コンビ、マイケル・ベイ監督&ジェリー・ブラッカイマー製作が放つ戦争ドラマ。第2次世界大戦のパール・ハーバーを舞台に、3人の若者の恋と友情をドラマチックに描く。

ストーリー
テネシー州の農業地帯で兄弟同然に育ったレイフ(ベン・アフレック)とダニー(ジョシュ・ハートネット)は、米国陸軍航空隊の精鋭パイロット。やがて二人は、美しく勇敢な看護婦イヴリン(ケイト・ベッキンセール)と巡り合い、彼女とレイフは激しい恋におちる。だが世界に戦火が広がる中、理想に燃えるレイフは中立国の志願兵で組織されたイーグル飛行隊に参加し、生死をかけて英国へと旅立つ。傷心のイヴリンとダニーはハワイ・オアフ島のパール・ハーバーに転属になる。戦争などとは無縁のような南の楽園で、イヴリンはレイフを待ち続け、ダニーはイヴリンの心の支えとなった。やがてレイフも戻ってくる。しかし1941年12月7日、日曜日。日本軍の奇襲攻撃により、パール・ハーバーは瞬時にして戦火に包まれた。3人は助かったが、多くの仲間たちが死んだ。そしてついに米国が参戦。レイフとダニーは東京を攻撃する隊に参加し、やがてダニーは戦死。生き残ったレイフは、イヴリンと愛を育んでいくのだった。




f26-39. スター・トレック

監督 J・J・エイブラムス
出演 クリス・パインザカリー・クイントエリック・バナウィノナ・ライダーゾーイ・サルダナ
2009年・アメリカ (パラマウント) 126分

解説
M:i:III」 のJ・J・エイブラムスが人気SFをリ・イマジネーションした話題作。新たな可能性を求めて、広大な宇宙へと旅立つ青年ジェームズ・T・カークの成長を描くドラマだ。

ストーリー
人類が宇宙へ進出し始めたばかりの頃の地球。ジェームズ・T・カーク(クリス・パイン)は、宇宙船の艦長だった父親ゆずりの冒険心に溢れた青年。彼はふとしたきっかけから、建造されたばかりの最新型宇宙船エンタープライズ号の乗組員となり、初めての宇宙へ飛び出していく。そこで出会ったのはスポック(ザッカリー・クイント)、ウフーラ(ゾーイ・サルダナ)。彼らの任務は、人類を脅かす悪を阻止すること。生意気で怖いもの知らずのカークと、冷静で論理的なスポックは衝突を繰り返しながらも、初めて出会う数々の危機をクルーたちとともに切り抜けていく。




26-40. ファイナル・プロジェクト (警察故事4簡單任務 First Strike)  (吹替)

監督 スタンリー・トン
出演 ジャッキー・チェンジャクソン・ルーアニー・ウービル・トンユーリ・ペトロフ
1996年・香港 (東宝東和) 93/108分

解説
世界を股にかけた巨大な陰謀に立ち向かう、香港国際警察特捜隊員の活躍を描いた大型エンターテインメント。ジャッキー・チェン主演のアクション・シリーズ 「ポリス・ストーリー」 シリーズの第4作にあたる。厳寒のロシア・ウクライナにロケしたスノーボート・チェイス、氷の張った湖へのダイブ、本物の鮫のいる水槽内での格闘など、今回もスタントを使わないジャッキーの体当たりアクションの見せ場を満載。監督は 「ポリス・ストーリー3」 「レッド・ブロンクス」 でもジャッキーと組んだスタンリー・トン。製作のバービー・タン、撮影のジングル・マー、音楽のネイザン・ウォンは 「レッド・ブロンクス」 で組んだスタッフ。共演は 「ポリス・ストーリー」 シリーズ全作ほかジャッキー映画に欠かせないビル・トン(本作よりトン・ピョウから改名)、新星アニー・ウーとジャクソン・ルーほか。

ストーリー
香港国際警察特捜隊員のジャッキー(ジャッキー・チェン)は、上司のチョウ警部(ビル・トン)から新たな任務を命じられた。それはCIAからの依頼で、国際的な密輸グループのメンバーであるナターシャ(グリシャエヴァ・ノナ)という女性をウクライナまで尾行するという簡単なものだった。空港でウクライナ秘密警察に引き継ぎ、任務はこれで終了したと思いきや、事態は急変。偶然、ナターシャが恋人の男といるところを目撃したジャッキーは、その男が秘密警察のマークする武器密輸業者で、元CIAの中国系オーストラリア人ジャクソン・ツイ(ジャクソン・ルー)だと知った。ジャッキーの報告で、雪山の一角にある秘密グループのアジトに秘密警察のヘリコプターが急襲し、激しい銃撃戦が始まった。ジャッキーも戦いに巻き込まれ、防寒服も身に着けずスノーボードで決死の追跡を試みるが、氷点下の湖にダイブして瀕死の状態。FSB(以前のKGB)に救助されたジャッキーは、イゴーロフ大佐(ユーリ・ペトロフ)に協力を要請され、世界の軍事バランスを崩す核弾頭を持ってオーストラリアに逃亡したツイを追跡することになった。ロシア海軍の潜水艦に乗って現地に密入国したジャッキーはブリスベンに潜入し、海洋センターで働くツイの美しい妹アニー(アニー・ウー)とチャイナタウンの指導者的存在であった病身の父親に接触。だが、服に盗聴器を仕掛けられ、猟犬代わりに利用されていることを知ったジャッキーはイゴーロフと決別する。ところが、兄弟の父親が病院で何者かに殺され、ジャッキーに殺人容疑がかけられた。嫌疑を晴らそうとする彼は現れたツイを問い詰めるが、相手は意外な事実を告げる。ツイはCIAの捜査官として密輸グループに潜入していたが、それがバレて恋人ナターシャの命と引き換えに運び屋役を強要させられていたのだ。そして、密輸グループの黒幕こそがイゴールだった。ツイは父親の葬儀の場にイゴールを誘い、核弾頭を取り引きしようとしたが土壇場で改心。ジャッキーに、核弾頭は水族館の凶暴なホオジロザメのいる水槽に隠したことを教えた。ジャッキーとアニーはイゴール一味と水中での争奪戦を展開するが核弾頭は奪われ、アニーも連れさらわれてしまう。ジャッキーは外洋に逃れようとした一味の船に、自動車に乗って決死のジャンプで突っ込む。見事一味は逮捕され、事件は解決した。





26-41. ウエスタン 

監督 セルジオ・レオーネ
出演 ヘンリー・フォンダクラウディア・カルディナーレジェイソン・ロバーズチャールズ・ブロンソンフランク・ウォルフ
1969年・イタリア (パラマウント) 167分

解説
セルジオ・レオーネがアメリカで監督した西部劇。主演は 「バルジ大作戦」 のヘンリー・フォンダ、 「さらば友よ」 のチャールズ・ブロンソン、 「墓石と決闘」 のジェーソン・ロバーズ。共演には紅一点のクラウディア・カルディナーレ、フランク・ウォルフ、ガブリエレ・フェルゼッティ、ウッディ・ストロード、キーナン・ウィンなどが顔をそろえている。製作はフルヴィオ・モルセッラ。脚本はセルジオ・ドナーティとセルジオ・レオーネの共作。撮影にはトニーノ・デリ・コリがあたり、音楽はマカロニ・ウエスタンの名曲を数多く手がけたエンニオ・モリコーネが担当。テクニカラー、テクニスコープ。イタリア・オリジナル版は175分。

ストーリー
西部に初めて鉄道が敷かれようとしていた頃……。アイルランドから移住して来たマクベイン(F・ウルフ)は、この荒野に大きな夢を抱いていた。そして、彼は砂漠を買い、ニュー・オリンズにいる婚約者ジル(C・カルディナーレ)を呼ぶ準備をした。その彼の地権を狙う二人の悪党がいた。鉄道局の役人モートン(G・フェルゼッティ)と、ガンマンのフランク(H・フォンダ)である。そこへ、フランクを捜して一人のよそ者(C・ブロンソン)がやって来た。彼は“その男”と呼ばれた。もの凄いガンさばきとハーモニカのうまいのが特徴であった。彼と同じ馬車でジルもやって来た。彼女はマクベインに呼ばれて来たのだった。しかし、その時すでに、マクベインはフランク一味の銃弾に倒れていた。この事件は、ハーフのシャイアン(J・ロバーズ)のしわざということになったが、居酒屋で“その男”に出会ったシャイアンは、犯行を否定した。一方、法的な利権がジルに与えられると知ると、フランクは彼女を狙いはじめた。身の危険を感じたジルは、保安官(K・ウィン)の助力を得て遺産をせりに出した。フランクは裏工作をしたが、“その男”とシャイアンが権利を買いとり、再びジルに与えた。その後も、フランクは執拗に彼女を狙ったが、目的を果せなかった。そしてついに、フランク一味の襲撃を待っていた“その男”の怨みの銃弾がフランクを倒した。その時“その男”の脳裏には一五歳の時フランクに虐殺された兄の事が浮かんでいた。彼は再びこの土地を去って行った。夫の夢をうけついでいこうとするジルを残して……




26-42. 荒野の七人 真昼の決闘 (The Magnificent Seven Ride)  (吹替)

監督 ジョージ・マッコーワン
出演 リー・ヴァン・クリーフステファニー・パワーズマリエット・ハートリーマイケル・カランルーク・アスキュー
1972年・アメリカ (高瀬鎮夫)

解説
荒野の七人」 シリーズ4作目。1作目から10年を経たクリスを中心に、女ばかりがとり残された国境の町で5人の囚人と1人の新聞記者の7人が群盗と一戦を交える。製作はウィリアム・A・カリハン、監督はジョージ・マッコーワン、脚本はアーサー・ロウ、撮影はフレッド・コーネカンプ、音楽はエルマー・バーンスタイン、編集はウォルター・トンプソンが各々担当。出演はリー・ヴァン・クリーフ、ステファニー・パワーズ、マリエット・ハートリー、マイケル・カラン、ルーク・アスキュー、ペドロ・アルメンダリス・ジュニア、ウィリアム・ラッキング、ジェームズ・B・シッキング、メリッサ・マーフィ、グレル・ドーソン、エド・ローター、ロドルフォ・アコスタなど。

ストーリー
かつて群盗に襲われて苦難のどん底にあったメキシコ人集落を助けるため、無報酬で生命を賭けて戦った7人のガンマンがいた。指導者はクリス(リー・ヴァン・クリーフ)、彼の人格と心意気に感じた6人は生命を預けた。あれから10年。今、クリスはアリゾナ南部の町で保安官をしていた。ある日、新聞記者ノア・フォーブス(マイケル・カラン)がインタビューを申し込んだ。その時、彼の昔の仲間ジムが、クリスの援助を求めてきた。メキシコ人の群盗トロ(ロドルフォ・アコスタ)の一味と決闘するというのだ。しかし彼には仕事もあり、生活も安定した現在、危険に飛び込んでゆく訳にはいかない。ジムは帰っていった。しかしクリスの生活をひっくり返す事件が起こった。妻の弟のジェリーが銀行強盗をして、その仲間が妻を殺したのだ。メキシコに逃げたジェリーを追うクリスは途中、ジムが指揮をとり、トロ一味と闘う一団が皆殺しにされているのを目撃し、その町に居残って家々を物色していた盗賊を掃討した。教会にはローリー・ガン夫人(ステファニー・パワーズ)を始め、婦人と子供が身を寄せあっていた。クリスとノアは、この女子供ばかりの町を守るために、タクソン地区刑務所長を説得して5人の囚人を選びだした。無事に仕事が済めば無罪放免、死刑か戦死か、いずれにしても死神とは隣り合わせだ。軍人くずれのヘイズ大尉(ジェームズ・B・シッキング)、スコット・エリオット(エド・ローター)、マーク・スキナー(ルーク・アスキュー)、ぺぺ・カラール(ペドロ・アルメンダリス・ジュニア)が参加した。総勢7人は武装し、出発した。クリスはトロの本拠地をつきとめ、彼の留守を襲撃してトロの情婦を人質にした。7人は町に戻り、女たちを割り当て、分隊を作った。戦いは熾烈をきわめた。トロ一味の数が減るとともに、7人の仲間も次々に倒れた。クリスの銃弾はトロの胸を射ち抜いた。首領を失った一味はもはや敵ではない。追いまくられ叩き落とされて全滅した。多くの犠牲を払って町に平和が訪れた。負傷したノアはマッジ(メリッサ・マーフィ)の手厚い看護をうけた。女たちに囲まれてご機嫌なマークは唯一人、赦免状を受けとった。クリスは、この町を守ってくれと自分の保安官バッジをマークに与えた。従軍記者のつもりでいたノアはこの時になって初めて、自分が拳銃を撃つのに夢中で1行もノートをとっていなかったことに気づいた。そして今や昔の身軽さをとり戻したクリスだった。




26-43. ミッドナイト・イン・パリ (Midnight in Paris)

監督 ウディ・アレン
出演 オーウェン・ウィルソンマリオン・コティヤールキャシー・ベイツエイドリアン・ブロディカーラ・ブルーニ
2011年・アメリカ、スペイン (ロングライド) 94分

解説
2011年に行われた第64回カンヌ国際映画祭でオープニング作品として上映されるや、好評を呼んだウディ・アレン監督によるロマンティック・コメディ。オーウェン・ウィルソン扮する現実逃避がちな主人公が、現代から1920年代のパリへタイムスリップし、ヘミングウェイやピカソらと遭遇するさまを、幻想的な映像とともに描き出す。

ストーリー
ハリウッドの売れっ子脚本家ギル(オーウェン・ウィルソン)は、婚約者イネズ(レイチェル・マクアダムス)とともに愛するパリを訪れる。ワンパターンの娯楽映画のシナリオ執筆に虚しさを覚えているギルは、作家への転身を夢見て、ノスタルジー・ショップで働く男を主人公にした処女小説に挑戦中。パリへの移住を夢見ていたが、お嬢様育ちで現実主義者のイネズは、安定したリッチな生活を譲らない。そんな2人の前に、イネズの男友達ポール(マイケル・シーン)が登場。イネズと水入らずでパリを満喫しようとしていたギルにとって、彼は邪魔者でしかなかった。そうして迎えた第1夜。ワインの試飲会に参加した後、1人で真夜中のパリを歩いていたギルは、道に迷ってモンターニュ・サント・ジュヌヴィエーヴ通りに迷い込む。物思いに耽っていると時計台が午前0時の鐘を鳴らし、旧式の黄色いプジョーがやってくる。その車に乗り込んだギルは、古めかしい社交クラブで開かれているパーティに参加。そこで出会ったのはスコット・フィッツジェラルド夫妻に、ピアノを弾くコール・ポーター、パーティの主催者ジャン・コクトー。ギルは1920年代のパリに迷い込んだのだ。翌晩、ギルはヘミングウェイに連れられてガートルード・スタイン(キャシー・ベイツ)のサロンを訪問。そこでガートルードと絵画論を戦わせていたパブロ・ピカソの愛人アドリアナ(マリオン・コティヤール)と出会い、互いに好意を抱く。さらに次の夜。真夜中のパリをアドリアナと2人で散歩し、夢のようなひと時に浸る。ところが思いがけないことで婚約者イネズの存在を知られ、アドリアナは去ってゆく。毎晩1920年代のパリに繰り出すギルは、どんどんアドリアナに惹かれてゆく。そして5度目のトリップを終えたとき、ギルは人生を左右する大きな決断を下すことになる。果たして気まぐれなパリの街は、彼に微笑んでくれるのだろうか……。





26-44. ビバリーヒルズ・コップ (Beverly Hills Cop)

監督 マーティン・ブレスト
出演 エディ・マーフィジャッジ・ラインホルドジョン・アシュトンリサ・エイルバッチャーロニー・コックス
1984年・アメリカ (パラマウント=CIC) 105分

解説
スゴ腕の熱血漢だが上司からは見放されている若い刑事が麻薬組織を相手に大活躍するというアクション。製作はドン・シンプソンとジェリー・ブラックハイマー、エグゼキュティヴ・プロデューサーはマイク・モーダー。監督はマーティン・ブレスト、脚本はダニエル・ペトリー・ジュニア、原案はダニーロ・バックとペトリー・ジュニア、撮影はブルース・サーティーズ、音楽はハロルド・フォルターメイヤー、編集はビリー・ウェーバーとアーサー・コバーンが担当。出演はエディ・マーフィ、ジャッジ・ラインホールドなど。ドルビー・ステレオ。日本版字幕は金田文夫。テクニカラー、ビスタサイズ。1984年作品。

ストーリー
デトロイト市警の熱血刑事アクセル(エディ・マーフィ)は、スゴ腕のエネルギッシュな男だが、度がすぎるあまりいつも上司からは激怒をかっている。ある日、カリフォルニアのビバリーヒルズで働いている幼な友だちのマイキー(ジェームズ・ルッソ)が来訪し喜び合った。彼は高額の債券の束を持っており、それは盗品のようだった。その夜、マイキーは何者かに殺された。休暇願いを出した彼は、その事件の単独捜査に乗り出した。まず幼な友だちで高級画廊に勤務するジャネット(リサ・エイルバッチャー)に会い、マイキーの雇い主で、ジャネットのボスでもある大実業家メイトランド(スティーヴン・バーコフ)のことを聞き出した。メイトランドに会いに行くが、ガードマンに放り出され不法侵入罪で捕まるアクセル。身分が明らかになったため釈放された彼は、しかし、タガート(ジョン・アシュトン)ローズウッド(ジャッジ・ラインホールド)の2人の刑事に行動を見張られるはめになった。2人をうまくまいて、ジャネットの協力で、メイトランドが、麻薬の密輸にからんでいることを掴む。しかし、メイトランドを追跡しているうちに高級クラブで乱闘をひきおこし、再び警察の世話になってしまい、ローズウッドに護送されるアクセル。その途中、その日が密輸品の到着日であることを知ったアクセルは、ジャネットと共に現場に急行した。2人は大量のコカインを発見するが敵に見つかってしまう。危機一髪の2人はローズウッドに助けられ、逃げようとするメイトランドにアクセルの銃口が火を吹いた。翌日、事件解決で、アクセルは晴ればれとビバリーヒルズを後にする。(パラマウント=CIC配給*1時間45分)




26-45. くまのアーネストおじさんとセレスティーヌ (ERNEST ET C??LESTINE)  (吹替)

監督 ヴァンサン・パタール
出演 ランベール・ウィルソンポーリン・ブルナー玉野井直樹宇山玲加
2012年・フランス (ギャガ・プラス) 80分

解説
ベルギー出身の絵本作家ガブリエル・バンサンの代表作 「くまのアーネストおじさん」 シリーズをアニメ映画化。ふとしたきっかけで出会い、友情を育んでいくクマのアーネストおじさんとネズミのセレスティーヌ。2人が繰り広げるハートウォーミングなエピソードの数々を、独特の水彩画タッチの映像で描き出す。

ストーリー
大きくて無愛想なクマのアーネストおじさん(声:ランベール・ウィルソン)は、腹ぺこでゴミ箱を漁っていた。そして、最初に見つけたものを口に詰めこもうとしたとき、「わたしを食べないで!」と金切り声が上がる。アーネストが飲み込もうとしていたのは、小さなネズミの女の子セレスティーヌ(ポーリン・ブルナー)だった。一命をとりとめたセレスティーヌは、「わたしを食べなければ、かわりにあなたがこの世で一番欲しいものをあげるわ」と言う。この奇妙な出会いから、クマの世界とネズミ世界のどちらにもない、ふしぎであたたかい友情が花開いたふたりは楽しい冒険旅行に出る。





26-46. 大陸横断列車 (The Transcontinental Limied)  (吹替)

監督 ナット・ロス
出演 ジョニー・ウォーカーユーゼニア・ギルバートアレック・B・フランシスエディス・ヨークブルース・ゴードン
1926年・アメリカ

解説
ハンプトン・デル・ルース氏が脚色したものを 「悍馬の健児」 等初期のフット・ギブスン映画の監督者だったナット・ロス氏が監督したもので、主役は 「天晴れの名投手」 「メイル・マン」 等出演のジョニー・ウォーカー氏で相手役は 「山猫ジョルダン」 等出演のユーゼニア・ギルバート嬢が演じ、アレック・B・フランシス氏、エディス・ヨーク嬢が助演している。

ストーリー
大陸横断鉄道会社の機関手ジェリー・レイノルヅの娘メリーと恋仲だったジョニー・レーンは欧州戦争から凱旋して帰ってくるとジェリーの火夫ジョーがメリーを付廻っていた。メリーはもちろんジョニーと結婚するつもりでいたが母のサラアが手術を受けるのに300ドルの金が必要になった。ジョーは停車場の金を盗んでジョニーに罪を着せ恋の意趣返しを企んだが、折角盗んだ300ドルはジョニーの友達スリムとバッジに横取りされた。そうして手術料として医師に払われたが又医師から取返して停車場に返却された。ジョーは列車転覆を企てたがジョニーの働きで何事もなくジョニーとメリーと結婚することが出来た。




26-47. ビバリーヒルズ・コップ2 (Beverly Hills Cop II)

監督 トニー・スコット
出演 エディ・マーフィジャッジ・ラインホルドユルゲン・プロホノフロニー・コックスジョン・アシュトン
1987年・アメリカ (パラマウント映画=UIP)

解説
大がかりな現金強奪事件に挑む刑事のハチャメチャな活躍を描くポリス・アクション。製作は 「トップガン」 のドン・シンプソンとジェリー・ブラックハイマー、監督も同作のトニー・スコット、エグゼクティヴ・プロデューサーはロバート・D・ワックスとリチャード・ティエンケン、脚本はラリー・ファーガソン、ウォーレン・スカーレン、撮影はジェフリー・キンボール、音楽はハロルド・フォルターメイヤーが担当。出演はエディ・マーフィ、ブリジット・ニールセンほか。

ストーリー
1着2000ドルのスーツを着込み、真紅のフェラーリを乗りまわすデトロイト市警のアクセル刑事(エディ・マーフィ)のもとへ、ビバリーヒルズ警察から連絡が入った。高級宝石店が武装組織に襲われた上ボゴミル刑事部長(ロニー・コックス)が、何者かに撃たれ重傷を負ったというのだ。規則を無視してまでアクセルの援助を求めるローズウッド刑事(ジャッジ・ラインホールド)とタガート巡査部長。2人の要請に応えるべく、アクセルは友情に燃えてビバリーヒルズに出向き、彼らに合流した。口うるさいラッツ署長(アレン・ガーフィールド)には、アクセルは占い師であるかのように見せかけ、早速3人は捜査を始める。薬莱をもとに捜査を続けていたアクセルたちは、手掛かりをもとめてガンクラブに立ち寄った。ところがそこは、宝石店を襲い、ボゴミルを撃った武装組織が経営するクラブだった。アクセルの応待に出た若く美しいカーラ(ブリジット・ニールセン)は、ボス(ユルゲン・プロホノフ)にそのことを報告、ボスはカーラにアクセル抹殺を命じた。そうとは知らぬアクセルたちはメンバーズクラブの酒場から出てきたところを近づいてきた車から撃たれる。激しい銃撃戦をくりひろげたアクセルたちは、犯人の持っていたマッチを手に入れ指紋を採取、犯人はガンクラブで働いている男であることを知る。その頃、組織は競馬場の集金所を襲撃、多額の金を強奪する。アクセルたちはミキサー車でビバリーヒルズの街を走り回ってその犯人を追うが今一歩のところで捕り逃がしてしまう。しかし、遂に組織のアジトをつきとめ、3人は忍び込んだ。何と一味の正体は大がかりな武器密売集団だった。ロケット砲、ショットガン、ライフルなどによる壮烈な撃ち合いの末、ついにアクセルたちは組織を壊滅させてしまうのだった。





26-48. ダイ・ハード ラスト・デイ (A Good Day to Die Hard)   (吹替)

監督 ジョン・ムーア
出演 ブルース・ウィリスジェイ・コートニーコール・ハウザーメアリー・エリザベス・ウィンステッドユーリヤ・スニギーリ
2013年・アメリカ (20世紀フォックス映画) 98分  (PG12)

解説
ブルース・ウィリスの出世作として知られる人気アクション・シリーズの第5弾。“世界一運の悪い男”、ジョン・マクレーンが、長年疎遠になっていた息子を救うためにモスクワへ乗り込み、またしてもトラブルに巻き込まれる姿が描かれる。監督は 「エネミー・ライン」 などアクションには定評のあるジョン・ムーア。

ストーリー
過去4度もアメリカ国内で凶悪テロを防いできたニューヨーク市警刑事ジョン・マクレーン(ブルース・ウィリス)は、ボヤキ交じりにモスクワへと旅立った。疎遠になっていた一人息子ジャック(ジェイ・コートニー)が、“世界で最もツイてない男”である父親のDNAを受け継いだかのように異国の地でトラブルに巻き込まれたのだ。だが“マクレーンの行く手に災いあり”の法則は今も生きていた。マクレーンはジャックと共に互いの命を守るため、数々の危機を切り抜けながら巨大な陰謀に立ち向かうことになる……。