26-1. ジャッカルの日
監督 フレッド・ジンネマン
出演 エドワード・フォックス,
エリック・ポーター,
デルフィーヌ・セイリグ,
ミシェル・ロンダール,
シリル・キューサック
1973年・アメリカ (ユニヴァーサル=CIC) 143分
解説
ドゴールフランス大統領暗殺を請け負った1匹狼の殺し屋ジャッカルを、これを阻止せよとフランス警察の全権を委任された1警視ルベルの戦いを描いたフレデリック・フォーサイスのベストセラー小説 「ジャッカルの日」 の映画化。製作はジョン・ウルフ、デイヴィッド・ドイチェ、ジュリアン・デロード、監督はフレッド・ジンネマン、脚本はケネス・ロス、撮影はジャン・トゥールニエ、音楽はジョルジュ・ドルリュー、編集はラルフ・ケンプランが各々担当。出演はエドワード・フォックス、エリック・ポーター、デルフィーヌ・セイリグ、ミシェル・ロンスダール、シリル・キューザック、オルガ・ジョルジュ・ピコ、アラン・バデル、デレク・ジャコビ、ミシェル・オールレール、バリー・インガム、ロナルド・ピカップ、デイヴィッド・スイフト、デニス・ケリー、アントン・ロジャース、ジャン・マルタンなど。
ストーリー
1962年8月26日ペティ・クラマール郊外で、エリゼ宮殿からパリ近くの空港へ向かうドゴール大統領を乗せた車が、待ち伏せていた軽機銃で武装した1隊の襲撃をうけた。奇跡的に大統領は無事だった。すでに大統領暗殺は6回も計画されており、首謀者ジャン・マリエ・タリー中佐が銃殺刑に処せられた。全てが、アルジェリアからのフランス撤退政策をとったドゴールに反対する秘密組織OASの仕業だったが、63年に入ると政府側のしめつけが激しくなり,OASは動きが取れなくなった。国外に難をさけたOASの指導者ロダン大佐(エリック・ポーター)は最後の残された手段として、外国人でしかも当局には顔も名前も知られていない殺し屋を雇う事にした。3カ月後、その条件にぴったりの男を見つけだした。その男の暗号名はジャッカル(エドワード・フォックス)といった。契約金は50万ドル。その金を用意するためにOASはフランス各地で銀行強盗を決行した。しかしその突然のテロ行為はフランス当局を警戒させるもととなった。やがてロダン大佐の護衛の1人ウォレンスキー(ジャン・マルタン)がフランス側につかまり、拷問にかけられた。彼はしゃべらずに死んだがその断片的な言葉からフランス警察が動きだした。その頃、ジャッカルの準備も着々進み、身分証明書を偽造し、精巧な狙撃銃を作らせフランス国内に潜入した。ウォレンスキーの断片的な自白は、大統領を守る立場にある大臣(アラン・バデル)を緊張させ、早速政府首脳陣の主だった連中が召集された。会議の結果、警察のルベル警視(ミシェル・ロンスダール)と補佐のキャロン(デレク・ジャコビ)に全権が委任され、捜査が開始された。彼らの必死の活動が続き、ジャッカルに今1歩と迫ったが、殺し屋の動物的なカンのために逮捕には至らなかった。ジャッカルがドゴールの横顔に銃の照準を会わせる前に2人の犠牲者が現われた。ジャッカルとホテルで知り合い1晩ベッドを共にしたコレット夫人(デリフィーヌ・セイリグ)と、ジャッカルに肉体的魅力を感じて近づいたホモのベルナール(アントン・ロジャース)だ。その間にもルベルとキャロンの捜査網は次第にせばまったがどうしても彼を捕らえることはできなかった。1963年8月25日、解放記念日。厳重な警備を巧みに切り抜けたジャッカルはやがてドゴールが立つはずの広場を見下ろすアパートの最上回の1室で、狙撃銃を組立、その準備を完了させようとしていた。一方、この日まで、とうとう1人の殺し屋ジャッカルを捕らえる事のできなかったルベルは、周囲を警備する係員から、年老いた1人の傷痍軍人がアパートには入った事を聞きだした。やがてドゴールが到着し、式典は予定通り始まった。窓からドゴールの横顔を狙うジャッカル。発砲。だが、ドゴールの頭が1瞬動き、弾は外れた。2発目を込めようとした時、警備員を伴ったルベルが部屋に飛び込んできた。ジャッカルがふり返り軽機銃を持った警備員を射殺した。ジャッカルが次の弾丸を込める間、軽機銃を奪ったルベルが、ジャッカルめがけて引き金を引いた。ジャッカルは壁にたたきつけられ息絶えた。外の広場では何事もなかったかのように式典が続けられていた。
26-2. ワイルド・ギース
監督 アンドリュー・V・マクラグレン
出演 リチャード・バートン,
ロジャー・ムーア,
リチャード・ハリス,
ハーディ・クリューガー,
スチュワート・グレンジャー
1978年・イギリス (富士映画) 132分
解説
50人の戦争プロ〈ワイルド・ギース〉が一国を相手に壮絶な戦争を仕掛ける戦争アクション映画。製作はイアン・ロイド、監督はアンドリュー・V・マクラグレン、助監督はデレク・クラックネル、脚色はレジナルド・ローズ、原作はダニエル・カーニー(サンケイ出版刊)、撮影はジャック・ヒルドヤード、音楽はロイ・バッド、編集はジョン・グレン、技術顧問はマイク・ホア大佐、アクション・アレンジャーはボブ・シモンズが各々担当。出演はリチャード・バートン、ロジャー・ムーア、リチャード・ハリス、ハーディ・クリューガー、スチュワート・グレンジャー、ジャック・ワトソン、ウィンストン・ヌショナ、ジョン・カニー、フランク・フィンレイ、ケネス・グリフィス、ロナルド・フレイザー、イアン・ユール、ブルック・ウィリアムス、パーシー・ハーバート、グリン・ベイカーなど。
ストーリー
一九六七年、アフリカ大陸の某国で国民に絶大な信望をもつ黒人大統領リンバニ(W・ヌショナ)が軍部指導者ヌドフ将軍にその地位を追われた。あわてたのは、ヌドフ独裁体制のもとで銅山も固有化されると聞いたマターソン(S・グレンジャー)だ。彼はこの国の銅山の権益を一手にしていたイギリスの大銀行家だ。早速リンバニをイギリスに亡命させようとするが、途中でヌドフ一派にハイジャックされ、アルジェリアへ連れこまれてしまう。それから二年後、中年のアメリカ人アレン・フォークナー(R・バートン)がマターソンの邸へ招かれる。リンバニがまだ生きているので、もと陸軍大尉のフォークナーにリンバニ奪回作戦の指揮を依頼したのた。フォークナーはこの仕事を引き受ける条件として、かつての戦友で卓抜した作戦能力で活躍したレイファー(R・ハリス)と名パイロットで鳴らしたショーン(R・ムーア)の参加を申し出、二人の行方を探してもらうことにする。レイファーは今は妻に逃げられうだつの上がらぬ身の上で、ショーンの方は、麻薬にからむいざこざからマフィアに命を狙われていたが、マターソンが暗黒街のボスと交渉して敵の標的から解放させる。かくて、いよいよ作戦が開始された。レイファーのたてた奪回作戦はさすがに緻密なものたった。さらにショーンが酒場で知りあった南アフリカの元警察官ピーター(H・クリューガー)が地理に詳しいことと毒矢を使う腕を買われて幹部の一人に加えられた。50人の傭兵と武器弾薬の調達が終わると、フォークナーのかつての部下であった特務曹長サンディ(J・ワトソン)による訓練が始まった。彼らは一人一万ポンドという報償金に勇躍して厳しい訓練にも耐え、短期間にたくましい“ワイルド・ギース”へと変身していったが、6週間の訓練予定を終わらないうちに、リンバニ護送の日取りがくり上げられ、急拠部隊はアルバートビルへ飛ぶ。フォークナーにひきいられた一隊たちは厳重な警戒網を突破して兵営に侵入し、迷路の奥の地下牢からリンバニを救出。ショーンたちは空港のコントロール室を占拠して、いったん引き返した輸送機の飛来を待った。しかし、その頃イギリスではヌドフ将軍の使者とマターソンの間に密約が成立していた。将軍に資金面の援助をする交換条件として、マターソンは銅山の所有権継続の約束をとりつけたのだ。こうなると彼らにとっては傭兵たちの存在が邪魔になり、全員を抹殺することにする。マターソンの裏切りを察知したフォークナーたちは、リンバニの故郷カリマ地方に向かい、ヌドフ独裁に反抗する内戦の火をそこからあげようと考える。待ちうける200人の敵の攻撃の中、リンバニを背負って歩き続けたピーターが倒れ、次々に犠牲者が出る。しかし、たどり着いたカリマには内戦準備のきざしすらない。仕方なく一機だけ取り残された輸送機で国外脱出を決意するが、またしてもヌドフ一味の攻撃を受け生存者はわずが12名になる。ロンドン郊外の邸で玉つきに興じているマターソンに、フォークナーは消音銃の引き金をひいた。そして戦場で、レイファーが死んた後の息子のことでかわした約束を果たすために小学校を訪れるのだった。
26-3. スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望
監督 ジョージ・ルーカス
出演 マーク・ハミル,
ハリソン・フォード,
キャリー・フィッシャー,
アレック・ギネス,
ピーター・カッシング
1977年・アメリカ (20世紀フォックス) 121分
解説
1977年公開当時は、1978年公開の映画「未知との遭遇」などとともに世界的なSFブームを巻き起こし、それまでマニアックな映画としてしか認識されていなかったSF作品を誰でも楽しめるエンターテインメントへと評価を完全に変えた。アメリカ国内のみでの総合興行収入(インフレーション調整版)は歴代2位(最高興行収入映画の一覧参照)。1989年にはアメリカ国立フィルム登録簿に永久保存登録された。
ストーリー
かつてジェダイの騎士たちが平和を保っていた銀河共和国は、ジェダイの騎士が滅亡したことをきっかけに帝国軍の支配下に置かれていました。そんな中、反乱軍のスパイが帝国の誇る最終兵器である要塞の極秘設計図を盗み出すことに成功します。この緊急事態に銀河帝国の皇帝パルパティーンは、ダース・ベイダーに奪還の命令を下します。 ダース・ベイダーは、反乱軍の指導者であるレイア・オーガナを捕える事に成功。レイアは養父であるオビ=ワン・ケノービに助けを求めるため、R2-D2とC-3POに極秘設計図とメッセージを託します。 R2-D2とC-3POは脱出したのちに辿り着いた惑星タトゥーインで、青年ルーク・スカイウォーカーに出会います。ルークは、レイアから託されていたメッセージをふとした拍子に聞いてしまいます。 ルークがオビ=ワンにメッセージを届けると、ルークの父はかつてジェダイの騎士であったことを知らされ、自分もジェダイの騎士となることを誓います。そして密輸商人のハン・ソロとチューバッカを雇い、レイア姫を救うべく出発。帝国軍と同盟国の戦いが彼らを待ち受けます。
26-4. サタデー・ナイト・フィーバー (Saturday Night Fever)
監督 ジョン・バダム
出演 ジョン・トラヴォルタ,
カレン・ゴーニー,
バリー・ミラー,
ジョセフ・カリ,
ポール・ペイプ
1977年・アメリカ (パラマウント=CIC) 119分 (PG-12)
解説
'70年代後半にディスコ・ブームを巻き起こした、ジョン・トラボルタ主演の名作青春映画。ダンスに情熱を燃やすひとりの若者の葛藤と成長を当時のヒット曲にのせて描く。
ストーリー
ニューヨークのブルックリンで生まれ育った若者トニー(ジョン・トラヴォルタ)は、住みなれたベイ・リッジの町のペンキ屋で働いていた。若いエネルギーがいっぱいのトニーは、毎日が同じことのくり返しであるこの職場に、うんざりしていた。だが、トニーにも、このうっ積したエネルギーを爆発させる場所があった。ディスコテックである。踊りがずばぬけてうまいトニーは、ディスコの王者だった。毎週土曜日、1週間の仕事が終って、夕やみがせまると、派手な花柄のシャツに脚にピッタリついたギャバジンのズボンといういでたちで、さっそうと夜の町へとびだした。トニーをとりまく仲間たちは「顔(フェイス)」と呼ばれ、ディスコでは幅をきかせていた。ある土曜日、いつものようにディスコにくりだしていたトニーは、新顔のステファニー(カレン・ゴーニー)という魅力的な女の子に目をとめ、その他の女の子とは違った雰囲気にひかれ、さっそく踊りにさそった。ステファニーは、トニーが今まで踊ったことのないような素晴らしい踊り手だった。踊りのあと、ステファニーといろいろ語りあったトニーは、彼女がブルックリン娘でありながら、もっと広い世界にとびだそうと努力し、勉強していることを知る。今の生活を安易に送っているトニーにとって、ステファニーの生き方は驚異だった。彼は生まれて初めて、人生のあり方を考えるようになった。トニーは、牧師をやめて聖職を離れる決心をした兄(マーティン・シェイカー)にも自分の悩みを打明け、兄の考えを聞いた。やがて、ディスコで競技会が催されることになり、優勝チームに500ドルの賞金が与えられると発表される。500ドルあれば、ステファニーと新しい人生を求めて第一歩を踏みだすことができる。……トニーはステファニーと共に競技に出場する決心をした。いよいよ当日がくる。その日は、トニーが土曜の夜の『興奮(フィーバー)』から抜け出して、目覚めた大人として新しいスタートを切る日でもあった……。
26-5. 目撃 (Absolute Power)
監督 クリント・イーストウッド
出演 クリント・イーストウッド,
ジーン・ハックマン,
エド・ハリス,
ローラ・リニー,
スコット・グレン
1997年・アメリカ (ワーナー・ブラザース映画) 121分
解説
合衆国大統領の殺人現場を目撃した盗みのプロの孤独な闘いを描いたサスペンス。製作・監督・主演は、これが17本目の監督作となる 「許されざる者」 「マディソン郡の橋」 のクリント・イーストウッドで、円熟の境地に達した丁寧な演出が光る。デイヴィッド・バルダッチの長編小説 「黙殺」 (邦訳・徳間書店)を、 「大統領の陰謀」 「マラソンマン」 などサスペンスものを得意とするウィリアム・ゴールドマンが脚色。製作はイーストウッドとカレン・スピーゲル、製作総指揮はトム・ルーカー。撮影のジャック・N・グリーン、音楽のレニー・ニーハウス、美術のヘンリー・バムステッド、編集のジョエル・コックス、スタント・コーディネーターのバディ・ヴァン・ホーンら、主なスタッフはイーストウッドと気心の知れた常連の面々ばかり。共演は 「許されざる者」 「バードケージ」 のジーン・ハックマン、 「ザ・ロック」 のエド・ハリス、 「真実の行方」 のローラ・リニー、 「戦火の勇気」 のスコット・グレン、 「ニュー・エイジ」 のジュディ・デイヴィス、 「ニクソン」 のベテラン、E・G・マーシャルほか。また、イーストウッドの実娘アリソンが画学生役で出演し、父娘共演を果たした。
ストーリー
ヴァージニア州の高級住宅地。大統領の後援者である政界の大物サリヴァン(E・G・マーシャル)の邸宅に忍び込んだ盗みのプロ、ルーサー・ホイットニー(クリント・イーストウッド)は、一家が休暇旅行中に夫人クリスティ(メロラ・ハーディン)の寝室にある金庫室の中身を頂く。その時、何とクリスティが大統領のリッチモンド(ジーン・ハックマン)を伴って帰宅。酔った勢いで暴力を振るうリッチモンドに、クリスティがナイフで反撃。飛び込んだシークレット・サービスのバートン(スコット・グレン)とコリン(デニス・ヘイスバート)が、彼女を射殺した。大統領補佐官のグロリアは、2人に現場の証拠隠滅を命じ、事件の揉み消しを図る。金庫室に隠れて一部始終を目撃したルーサーは、彼らが現場に忘れたナイフを手に逃走。事態に気づいたバートンとコリンの追跡を振り切って逃げきった。目撃を名乗り出ると窃盗の罪に問われる上に、現職大統領が殺人の張本人だという話を誰が信じてくれよう。ルーサーは悩んだ末に国外逃亡を決める。一方、サリヴァン邸強盗殺人事件を担当する刑事のセス・フランク(エド・ハリス)は、辻褄の合わない事件の筋書きに頭を悩ませる。水も漏らさぬ鮮やかな手口は明らかにルーサーの犯行を示唆しているものの、彼が殺人を犯すとは考えられない。だが、ルーサーと直接対面したフランクは、彼が何かを知っていると確信。翌日、ルーサーは空港で搭乗を待つ間、テレビでリッチモンドがホワイトハウスで開いた記者会見の中継を見る。盟友ウォルターの夫人の死を悼み、白々しく涙を流すリッチモンドの姿を見た時、ルーサーの腹は決まった。彼は大統領の化けの皮を剥がすべく、得意の変装術を駆使して、事件に関わる人間たちに捨て身の揺さぶりをかける。ルーサーは、離れて暮らす最愛の娘ケイト(ローラ・リニー)とカフェで接触する。大統領が雇った殺し屋とコリンが彼を狙撃するが失敗に終わり、ルーサーは逃亡した。コリンは、今度はケイトを狙い、崖から車ごと突き落とされた彼女は重傷を負う。とどめを刺すべくケイトのいる病院に侵入したコリンを、待ち伏せしていたルーサーが殺した。ルーサーはサリヴァンに接触すると、事件の真相を告白して、あのナイフを手渡した。罪の意識に苛まれていたバートンは自殺し、グロリアはフランクに逮捕された。そして、真実を知って怒りに震えるサリヴァンは、ナイフを手にホワイトハウスのリッチモンドに会う。その夜、大統領が突如自殺したと報じられた……。ルーサーは、ケイトの傍らに寄り添い、娘の寝顔をスケッチしていた。
26-6. インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌 (INSIDE LLEWYN DAVIS)
監督 イーサン・コーエン
出演 オスカー・アイザック,
キャリー・マリガン,
ジョン・グッドマン,
ギャレット・ヘドランド,
ジャスティン・ティンバーレイク
2013年・アメリカ (ロングライド(提供 東宝=ロングライド)) 104分
解説
第66回カンヌ国際映画祭でグランプリに輝いた、コーエン兄弟による人間ドラマ。ボブ・ディランが憧れたという、60年代の伝説のフォークシンガー、デイヴ・ヴァン・ロンクの回想録を元に、トラブル続きの日常から逃げ出すように猫と共に旅に出た男の1週間の物語がつづられる。主人公に扮するのは本作が初主演のオスカー・アイザック。
ストーリー
まだマスコミもレコード会社も成長途上にあった1960年代。ニューヨークにあるグリニッチ・ヴィレッジのミュージック・シーンは活気に満ちていた。シンガー・ソングライターのルーウィン(オスカー・アイザック)はここのライブハウスで歌い続けているが、なかなか売れず、音楽で食べていくことを諦めようかとの思いが頭に浮かぶこともある。それでも友人たちの力を借りながら暮らす彼の1週間を綴る。
f26-7. スター・ウォーズ 帝国の逆襲 (吹替)
監督 アーヴィン・カーシュナー
出演 マーク・ハミル,
ハリソン・フォード,
キャリー・フィッシャー,
ビリー・ディー・ウィリアムス,
アンソニー・ダニエルズ
1980年・アメリカ (20世紀フォックス映画) 124分
解説
死の星(デス・スター)が崩壊し悪の権化ダース・ベイダーが逃亡したところで終わった1作目 「スター・ウォーズ」 の続編で、勢力を増して必死の逆襲をかける帝国軍と、それに対抗するルーク、ハン・ソロ、レイア姫ら反乱軍の攻防を描くSF映画。製作総指揮はジョージ・ルーカス、製作はゲイリー・カーツ、監督は 「アイズ」 のアーヴィン・カーシュナー。前作同様ジョージ・ルーカスの原案を基にSF作家のリー・ブラケットとローレンス・キャスダンが脚色。撮影はピーター・サシツキー、音楽はジョン・ウィリアムス、編集はポール・ハーシュ、製作デザインは、ノーマン・レイノルズ、特殊視覚効果はブライアン・ジョンソンとリチャード・エドランド、美術はレスリー・ディリー、ハリー・ラングとアラン・トンプキンズ、メイク・アップと特殊生物デザインはスチュアート・フリーボーン、衣裳はジョン・モローが各各担当。出演はマーク・ハミル、ハリソン・フォード、キャリー・フィッシャー、ビリー・ディー・ウィリアムス、アンソニー・ダニエルス、フランク・オズ、デイブ・プラウズ、ピーター・メイヒュー、ケニー・べイカー、アレック・ギネス、ジェレミー・バロック、ジョン・ホーリス、ジャック・パーヴィスなど。日本語版監修は岡枝慎二。デラックスカラー、パナビジョン。1980年作品。
ストーリー
宇宙の要塞“死の星”(デス・スター)が爆発し、その勢力も消滅したかと思われた帝国軍側は、やがて再び大きな軍団となって反撃を開始した。そのため反乱軍は後退し、レイア姫(キャリー・フィッシャー)は残された僅かな部下と銀河のはずれ“惑星ホス”に逃がれていた。そこはすべてが氷に閉ざされた惑星で反乱軍はそこに洞穴をつくって基地にしていた。ある日、その惑星の乗物的動物、卜ーン・トーンに乗って偵察に出かけたルーク・スカイウォーカー(マーク・ハミル)は、突然その惑星の怪獣ワンパに襲われた。が、ベン・ケノビ(アレック・ギネス)から伝授された霊力(フォース)を使い危いところを逃れ、途中迎えにきたハン・ソロ(ハリソン・フォード)に連れられて基地に戻ることができた。一方、ダース・ベイダー(デイブ・プラウズ)は、反乱軍の動きを察知し、スター・デストロイヤーによる攻撃部隊を組織し、やがて総攻撃を開始した。ATーAT・スノーウォーカー(全地域用装甲歩行機)を七陸させ、猛攻をかける帝国軍に、遂に反乱軍は屈し、ハン・ソロとチューバッカ(ピーター・メイヒュー)はレイア姫とCー3PO(アンソニー・ダニエルス)をミレニアム・ファルコン号に乗せ惑星ホスを脱出した。一方、ルークもR2ーD2(ケニー・ベイカー)と共に惑星ホスをのがれ、ダゴバ惑星に向った。ダゴバにはジェダイ師のヨーダ(フランク・オズ)が隠棲しており、ヨーダに会って霊力の修行をすることをルークはベンから勧められていたのだった。仙人のようなヨーダと会ったルークは、そこで、霊力の修行に励んだ。一方、帝国軍側の猛追を受けたソロ操縦下のミレニアム・ファルコン号は、ある小惑星に寄り、それからベスピンの“雲の都市”へと移動した。その都市はランド・カルリシアン男爵(ビリー・ディー・ウィリアムス)によって統治されていたが、彼はかつてのハン・ソロの仲間でもあった。しかし、その都市にもダース・ベイダーの魔の手はのび、強要されたランドは、遂に2人を引渡してしまう。それまでハン・ソロに対する恋心を素直に言えなかったレイア姫も、冷凍人間にされる寸前のハン・ソロに「あなたを愛しています」と愛を告白した。その言葉を聞いたハン・ソロは、静かにうなづくとやがて冷凍器の中に姿を消した。霊力をもったルークを恐れるダース・ベイダーは、彼が姿を現わすのを待っていた。その頃、瞑想にふけっていたルークは、ふと雲の都市でのレイアらの苦境を感知し、2人を救い出すべく雲の都市に向った。遂にダース・ベイダーと霊力で闘うことになったルークは、激しい闘いの末にリアクター・シャフトの翼に追いつめられてしまうが、そこでダース・ベイダーの口から意外な言葉を聞くのだった。ダース・ベイダーこそ、ルークの父であると……。愕然とするルークだったが、共に宇宙を支配しようというダース・ベイダーの申し出をつき放した。そこで彼は決死の跳躍を行なってその場を逃れた。幸い基地の大アンテナにひっかかったルークは、ランドと共に脱出に成功していたレイア姫らの乗るミレニアム・ファルコン号に救われ、レイア姫と再会した。その後、味方の戦隊と合流したレイア姫とルークは、ハン・ソロ救出に向ったランドとチューバッカの後を見守るのだった。(20世紀フォックス映画配給*2時間4分)
f26-8. スター・ウォーズ ジェダイの帰還 (吹替)
監督 リチャード・マーカンド
出演 マーク・ハミル,
ハリソン・フォード,
キャリー・フィッシャー,
ビリー・ディー・ウィリアムス,
アンソニー・ダニエルズ
1983年・アメリカ (20世紀フォックス) 133分
解説
「スター・ウォーズ」 シリーズの第3作で、全6話の最終章に当る。共和軍と帝国軍の熾烈な戦闘が描かれるとともに、ルークの父親と妹の存在が明らかになる。 「スター・ウォーズ」 (77)のジョージ・ルーカスがエグゼクティヴ・プロデューサーをつとめ、 「針の目」 (81)のリチャード・マーカンドを監督に起用。ルーカスと同じUSCフィルムスクールに学んだハワード・カザンジャンが製作。ルーカスの原案に基づき、彼自身と前作 「帝国の逆襲」 (80)に引きつづきローレンス・カスダンが共同で脚本を執筆している。撮影はアラン・ヒューム、音楽はジョン・ウィリアムスが作曲、ロンドン交響楽団が演奏。プロダクション・デザイナーはノーマン・レイノルズ、視覚効果はリチャード・エドランド、デニス・ミューレン、ケン・ラルストンが担当。ミニチュアとオプティカル効果は、ルーカスフィルムの子会社でカリフォーニア州マリン郡にあるインダストリアル・ライト・アンド・マジック(ILM)で撮影、ライヴ部分はロンドン郊外のEMIエルストリー撮影所とアリゾナ州ユマ、カリフォルニア州クレセントでロケ撮影された。出演はマーク・ハミル、ハリソン・フォード、キャリー・フィッシャー、ビリー・ディー・ウィリアムス、アレック・ギネス、アンソニー・ダニエルズ、ケニー・ベイカー(2役)、ピーター・メイヒュー、デイヴィッド・ブラウズなど。
ストーリー
帝国は先に共和軍に破壊されたデス・スターの2代目を建造。大きさでは2倍、火力では数倍という新しいデス・スターは、半分以上が完成していた。前作で冷凍人間にされたハン・ソロ(ハリソN・フォード)は、タトゥーイン星の砂漠に要塞をかまえるジャバ・ザ・ハットのところに飾られていた。Cー3PO(アンソニー・ダニエルズ)とR2ーD2(ケニー・ベイカー)が、ジャバ・ザ・ハットのところを訪れ、ハン・ソロとロボット2体を交換したいというルークの申し出を告げる。しかし、相手にされず、奴隷の身に。同じ頃、1人の賞金稼ぎが、チューバッカ(ピーター・メイヒュー)をつれてきて、ジャバ・ザ・ハットに渡す。その賞金稼ぎは実はレイア(キャリー・・フィッシャー)だった。彼女はハン・ソロを救出するが、見つかってしまう。ルーク(マーク・ハミル)も現われて、ジャザ・ザ・ハットと直談判するが、捕虜にされる。彼らは砂漠の穴にすむサルラックの生け賛にされそうになるが、ルークが光線剣で切りかかり、また衛兵に化けていたランド・カルリジアン(ビリー・ディー・ウィリアムス)も加勢し、ついに逃走に成功。ルークは皆と別れてダゴヴァ星に行き、ヨーダに会う。900歳になる師ヨーダはレイアがルークの双子の妹であること、ルークが真のジェダイ騎士になるにはダース・ヴェイダーと対決しなければならぬことを告げて、息を引き取った。またケノビ(アレック・ギネス)の霊はルークの父はアナキン・スカイウォーカーといったが、フォースの暗黒面に引き込まれてダース・ヴェーダー(デイヴィッド・ブラウズ、声はジェームズ・アール・ジョーンズ)になったことを明らかにする。新しいデス・スターは、近くのエンドア星から放射されるエネルギー・シールドによって守られていた。ハン・ソロ、ルーク、レイアらはエンドア星に潜入する。ランドの乗ったミレニアム・ファルコンを始め、共和軍の戦闘機群が、デス・スターに接近。エンドア星の森の中で、ルークらは帝国軍と戦闘状態に入つた。レイアは身長3フィートもない生物イウォークに救われる。イウォークたちは、Cー3P0を神とあがめ、彼らも共和軍に味方することになった。ルークはダース・ヴェイダーと対決、捕虜となってデス・スターにつれてこられる。ダース・ヴェイダーを悪の世界に引き込んだ皇帝は、ルークを味方にしようと、彼の憎悪心をかきたてた。ルークは父と光線剣で争う。まだ善の心が残っていたダース・ヴェイダーは、傷つきながら皇帝を滅ぼす。マスクをとり、素顔になったアナキン・スカイウォーカーは息子に抱かれつつ死亡する。一方、エンドア星では、激闘の末にシールド放射装置を破壊。共和軍機と帝国軍機のドッグ・ファイトの末、デス・スターは爆破される。かくして、銀河系に再び平和がもどった。
26-9. ミッション:8ミニッツ
監督 ダンカン・ジョーンズ
出演 ジェイク・ギレンホール,
ミシェル・モナハン,
ヴェラ・ファーミガ,
ジェフリー・ライト,
キャス・アンヴァー
2011年・アメリカ (ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン) 94分
解説
監督デビュー作 「月に囚われた男」 で評判を呼んだダンカン・ジョーンズがジェイク・ギレンホールを主演に迎えて描くサスペンス・アクション。爆破される8分前の列車の乗客の意識に入り込み、犯人を捜すというミッションを課せられた男が何度も同じ時をさまよう姿を、複雑な多重構造の展開で描き出す。
ストーリー
ある朝。コルター・スティーヴンス(ジェイク・ギレンホール)は列車の座席で目覚める。目の前の女性(ミシェル・モナハン)が、親しげに話しかけてくる。だが、コルターには自分がなぜここにいて、彼女が誰なのかわからなかった。陸軍大尉のコルターは、アフガニスタンで戦闘ヘリを操縦していたはずなのだ。鏡を覗きこんだ彼の眼に映ったのは、見知らぬ別人の顔。所持していた身分証明書には、“ショーン・フェントレス:教師”と記されていた。そのとき突然、車内で大爆発が発生。なす術もなく炎に飲み込まれていった……。コルターが意識を取り戻したのは薄暗い密室。モニターに軍服姿の女性、グッドウィン大尉(ヴェラ・ファーミガ)が映し出される。列車の爆発事故について質問されるが、状況が飲み込めず、回答できない。“包囲された城”と呼ばれるこの空間は、何かの研究室らしかった。朝7時48分に列車爆破事件が発生したことは事実で、コルターの任務は、乗客であるショーンとなって車内を捜査し、爆弾魔を特定することだという。なぜか再び列車に戻されたコルターは、次第に状況を理解してゆく。目の前の女性の名はクリスティーナ。コルターが繰り返し列車に戻るのは、“ソースコード”というラトレッジ博士(ジェフリー・ライト)が開発中の極秘実験によるもの。これによってコルターの意識はショーンの身体とリンクし、死亡するまでの8分間を繰り返し体験できるのだ。5回目のスリップで彼は、アフガニスタンに向かったコルターについて調べてくれるよう、クリスティーナに依頼する。そして明かされる衝撃的な真実。“ソースコード”には、まだ知らない秘密が隠されていた。さまざまな疑問が浮かぶ一方で、コルターはクリスティーナに特別な思いを寄せるようになる。彼女を救うためにも、爆弾犯を探し出そうと8分間のミッションを繰り返すが、その先に待ち受けていたのは想像を絶する運命だった……。
26-10. シノーラ (Joe Kidd)
監督 ジョン・スタージェス
出演 クリント・イーストウッド,
ジョン・サクソン,
ロバート・デュヴァル,
ドン・ストロード,
ステラ・ガルシア
1972年・アメリカ (ユニヴァーサル=CIC)
解説
1900年のニュー・メキシコを舞台に、土地所有権をめぐってくり広げられるガンマンたちの死闘を描く。原作はシドニー・ベッカーマン、監督は 「宇宙からの脱出」 のジョン・スタージェス、脚本はエルモー・レナード、音楽はラロ・シフリン、撮影はブルース・サーティーズ、編集はフェリス・ウエブスター、美術はアレクサンダー・ゴリッツェン、ヘンリー・バムステッドが各々担当。出演はクリント・イーストウッド、ロバート・デュヴァル、ジョン・サクソン、ドン・ストラウド、ステラ・ガルシア、ジェームズ・ウェインライト、ポール・コスロ、グレゴリー・ウォルコット、リン・マータなど。
ストーリー
どこへ行っても、堕落した西部の町では権力と結びついた名目だけの保安官と町の支配者たちの気まぐれによって、流れ者や弱者が制裁を受けるように、ここシノーラの町でもジョー・キッド(クリント・イーストウッド)は拘置所にぶち込まれた。彼のいい分は全然聞き入れられずに10日間の拘置と労役をいい渡された。そこへ突然、チャンマ(ジョン・サクソン)とその一味が乱入してきた。彼らは、自分たちが住んでいた土地を、わけのわからぬ理由をつけられ、牧場主たちに奪われてしまったのだ。そして幾度となくシノーラの裁判所にもち込んだが、資本家側の判事(ジョン・カーター(1))に判決をのらりくらりとひきのばされ、いっこうにらちがあかなかった。彼らは、保安官を監禁すると土地管理事務所に押しかけ、自分たちの士地であることを証明する唯一の記録を焼いた仕返しに、そこにあった書類を全部焼き払い、外で待っていたリタ(ステラ・ガルシア)を連れてて砂塵の中に消えた。一味が去ったあと、保安官は追跡隊をつのり、さらに大地主のハーラン(ロバート・デュヴァル)はラマー(ドン・ストラウド)、ミンゴ(ジェームズ・ウェインライト)など、すご腕のガンマンを引き連れ、後を追った。またハーランは、キッドの腕を見こみ、500ドルの罰金を払ってやり、彼にも追跡を頼んだ。キッドにしてみれば、別にチャンマたちに恨みがあるわけではなかったが、一味が自分の馬を盗んだことを知って、1000ドルの追跡料をもらってオーケーした。翌日、さらにハーランは待ちあわせていた別のガンマンたちを追手に加え、大勢を率いてチャンマがいると思われる岩山に囲まれた山村にやってきた。村人たちはおびえるだけでなすすべを知らなかった。ハーランは村人たちを広場に集め、チャンマに向かって、もし出てこなければ村人たちを殺すと宣言した。翌日から1日5人ずつ殺していくというのである。キッドはこの処置に反対したが、ハーランに武器を取りあげられて、村人たちと一緒に教会に監禁された。夜明け近く、キッドは、たくみな策略で教会から脱出したが、すぐその後、ハーランは人質を数人射殺した。一方、キッドは酒場にしのび込んでリタと会い、モーゼル銃をぶっぱなしてガンマンたちを釘づけにしてから、リタとチャンマの野営地に向かった。村人を見殺しにしたチャンマにリタは失望し、キッドはちゅうちょするチャンマに銃をつきつけて、正当な裁判を受けるべくシノーラの町へ向かった。ハーランも人質を釈放して、シノーラに帰ることを了承した。町に向かうキッドとチャンマの一行を、ハーランの別働隊が狙撃してきた。この場はキッドの銃さばきで乗りこえたものの、シノーラに着いた途端、再度銃撃を始めた。キッドはハーランの潜む酒場に列車を暴走させると、浮き足だった一味を皆殺しにし、ハーランの胸に弾丸をぶち込んだ。
26-11. メン・イン・ブラック (吹替)
監督 バリー・ソネンフェルド
出演 トミー・リー・ジョーンズ,
ウィル・スミス,
リンダ・フィオレンティーノ,
ヴィンセント・ドノフリオ,
リップ・トーン
1997年・アメリカ (ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント) 97分
解説
地球上のエイリアンの動きを監視する機密帰還の捜査官たちの活躍を描いたSFコメディ。史上最多といわれる250カットものSFXシーンとオフ・ビートなコメディ・センスが見どころ。60年代初頭から全米で噂が広まり始めた、UFOの目撃者の元に政府機関の男たちが訪れ、証言を撤回するように脅すという噂をモチーフにしたローウェル・カニンガムの同名コミックの映画化。監督には 「ゲット・ショーティ」 のバリー・ソネンフェルド、製作総指揮には 「ロスト・ワールド ジュラシック・パーク」 のスティーヴン・スピルバーグが当たった。映画用原案・脚本は 「ビルとテッドの大冒険」 のエド・ソロモン、製作は 「ツイスター」 のウォルター・F・パークスとローリー・マクドナルド。撮影は 「ゲット・ショーティ」 のドン・ピーターマン、音楽は 「マーズ・アタック!」 のダニー・エルフマン、60年代風のレトロ未来世界調の美術は 「バットマン リターンズ」 「バードケージ」 のボー・ウェルチ、編集はジム・ミラー、衣裳はメアリー・E・ヴォクト、視覚効果監修は第二班監督でもあるILMのエリック・ブレヴィクが手掛け、エイリアンのメイクアップ・エフェクトは 「バットマン&ロビン Mr.フリーズの逆襲」 のリック・ベイカーが担当。主演は 「ボルケーノ」 のトミー・リー・ジョーンズと 「インデペンデンス・デイ」 のウィル・スミスで、ラップ・シンガーでもあるスミスは同名主題歌も歌い、全米第1位を記録。共演は 「アンフォゲタブル」 のリンダ・フィオレンティーノ、 「フィーリング・ミネソタ」 のヴィンセント・ドノフリオ、 「キルトに綴る愛」 のリップ・トーンほか。
ストーリー
NY。刑事のジェームズ・エドワーズ(ウィル・スミス)は逃走中の犯人を追跡中、男が二枚のまぶたで瞬きをするのを目撃した。やがて彼の前に現れた黒いスーツに黒いサングラスの男、K(トミー・リー・ジョーンズ)は地球上のエイリアンを監視する機密機関の者だと名乗った。彼を伴ってKは質屋に向かい、いきなり主人のジープス(トニー・シャロウブ)の頭を銃でぶっ飛ばすが、その体は瞬く間に再生してしまう。驚くジェームズに、Kはペン型ライトを見せ、ライトが光った瞬間、ジェームズの今夜の記憶は消えていた。翌朝、ジェームズはKの残していった名刺の住所を訪れる。そこはMIB、宇宙人との接触を目的に設立された、政府の最高機密機関だった。Kとその上司Z(リップ・トーン)の説明によると、その任務はエイリアン受け入れのための移民局を運営し、地球上での彼らの行動を監視し、その存在を世間から隠すこと。地球には現在1500ものエイリアンがいるという。見ると局内には人間に混じって幾人ものエイリアンが働いていた。ジェームズは刑事を辞め、MIBに入ることを決意。彼の存在を証明するデータは全て抹消されMIBの新人エージェント、Jが誕生した。同じ頃、NY郊外に円盤が墜落、バグという宇宙で最も凶悪なエイリアンが地球に無断侵入していた。バグは農夫エドガー(ヴィンセント・ドノフリオ)を襲い、その皮膚を着てNYに向かった。KとJはその後を追う。エドガーの姿を借りたバグに、宝石商ローゼンバーグが殺された。死体を見た検死官補ローレル博士(リンダ・フィオレンティーノ)は、死体の内蔵がないことに首をひねる。報せを聞いたKとJが駆けつけると、死体の頭部が開いた。なんとロボットだったのだ。そこには瀕死の小さなエイリアン、アルキリアン帝国の王族の姿が。「戦争を阻止しろ。銀河系はオリオンのベルト……」と謎の言葉を残して王子は息絶えた。Kはニューラライザーという例のペン型ライトで、ローレルの記憶を消去する。MIB本部に戻ると緊急事態が発生していた。エイリアンたちが次々と地球を離れ、さらにアルキリアンの戦艦から「銀河系を返せ」と謎めいた警告が届いた。パグ犬の姿をした宇宙外交の専門家フランクに相談すると、銀河系とは貴重な原子エネルギー源であり、ローゼンバーグの持っていたガラス玉のことだと判明。バグはこれを狙っていたのだ。だが、「オリオンのベルト」とは何を意味するのか? その頃、ローレルはローゼンバーグの死体から離れようとしない、彼の愛猫オリオンが不思議な首飾りをしていることに気づく。「オリオンのベルト」とは猫の首輪のことだった。KとJもそれに気づくが、ひと足先にエドガーがローレルの前に現れ、彼女を人質にまんまと“銀河系”を奪って逃走した。行き先はNY郊外の万博跡地のツイン・タワーに隠蔽された円盤。一方、アルキリアン帝国は「宇宙時間の1週間以内、地球時間の1時間に“銀河系”を奪回できなければ、地球を滅ぼす」と最後通告。KとJはMIBのスペシャル・カーで万博跡地に駆けつけるが、エドガーを乗せた円盤は飛び立ってしまった。彼らはディ・アトマイザー砲で見事に墜落させるが、エドガーの皮を剥いだバグは巨大なゴキブリ型エイリアンの正体を現し、JとKに迫る。武器を奪い取られたKはバグに飲み込まれてしまうが、Kは体内の“銀河系”を取り戻すと、バグの腹を破って外に飛び出した。事件を解決したKは自分自身の記憶を消すと、過去の生活に戻った。JはローレルをMIBのエージェントにスカウトし、今日もエイリアンの監視に励む。
26-12. メン・イン・ブラック2 (吹替)
監督 バリー・ソネンフェルド
出演 トミー・リー・ジョーンズ,
ウィル・スミス,
リップ・トーン,
ララ・フリン・ボイル,
ロザリオ・ドーソン
2002年・アメリカ (ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント) 85分
解説
地球で暮らすエイリアンを監視する最高機密機関“MIB”の活躍を描く人気作の続編。宇宙一凶悪な女エイリアンに挑む、クールな捜査官コンビ“K&J”の闘いを描く。
ストーリー
5年前、K(トミー・リー・ジョーンズ)と共に地球の危機を救ったJ(ウィル・スミス)は、今やMIBでもエリート捜査官になっていたが、Kの引退以来パートナーが見つからず、遂には上司Zからパグ犬エイリアンのフランク=エージェントFを相棒に任命される始末。そんなある日、セクシー・ランジェリーのモデルに化けた凶悪なカイロシアン星人のサーリーナ(ララ・フリン・ボイル)たちが、強大な力を秘めた「ライト・オブ・ザルタ」を探し地球に辿り着き、MIBの本部全体を人質に取ってしまう。難を逃れたJは、本人の志願により記憶を消され、田舎の郵便局で働いているKを訪ねる。そもそも25年前、カイロシアン星人に追われ滅んだ惑星ザルダンの王女から「ライト・オブ・ザルタ」を託された処理をしたのがKであった。KとJは、記憶の糸をたぐり寄せつつ事件の謎を追っていき、遂に「ライト・オブ・ザルタ」の秘密は、サーリーナによる善良なザルタン星人ベンの殺害現場を目撃したローラが持つブレスレットに隠されていることを思い出すが、サーリーナにもその事実を知られローラを連れ去られてしまった。だが今や完全に最強のコンビとして復活したKとJは、サーリーナが宇宙へ逃亡してしまう前に、見事倒しローラを奪還するのであった。
26-13. タイタンの戦い (Clash of the Titans)
監督 ルイ・レテリエ
出演 サム・ワーシントン,
リーアム・ニーソン,
レイフ・ファインズ,
ジェマ・アータートン,
マッツ・ミケルセン
2010年・アメリカ (ワーナー・ブラザース映画) 106分 (3D)
解説
ギリシャ神話の世界を映画化し、スペクタクル映画の原点と称えられる名作をサム・ワーシントン主演でリメイク。戦士ペルセウスと魔物との壮大な戦いを驚異の映像で見せる。
ストーリー
神と人類が共存していた神話の時代、神々は己の欲望を叶えるためには手段を選ばず、激しい権力争いを繰り返していた。そんな神に対して、ある日、人間の王が反旗を翻す。人類の創造主で、神々の王であるゼウス(リーアム・ニーソン)は、人類に対し激怒する。そして人類を滅ぼすため、冥界の王ハデス(レイフ・ファインズ)を解放する。人間たちは、恐ろしい魔物の脅威にさらされるようになる。ゼウスには、人間であるアルゴス前国王アクリシウスの妻ダナエーを姦通して生まれた息子ペルセウス(サム・ワーシントン)がいた。ペルセウスは人間として育てられて、人間の世界で生きていたので、ハデスの力で家族を奪われる。失うものがなくなったペルセウスは、ハデスを倒し、人類を滅亡の危機から救うという危険な任務を進んで引き受ける。命知らずの戦士たちとともに、ペルセウスは危険な旅に出る。その行く手には、海の底に閉じ込められている巨大な魔物クラーケンや、髪の毛が毒蛇でできたメデューサ、1つの目を共有するグライアイ3姉妹、人間の女性の頭を持つ怪鳥ハーピー、巨大なスコーピオンなど、強力な悪魔や恐ろしい獣たちが待ち構えていた。ペルセウスが生き残るためには、神としての力を受け入れ、自分の運命を切り開かなければならない。