f24-1. オスロ国際空港 ダブル・ハイジャック (吹替)

監督 キャスパー・リード
出演 ショーン・コネリーイアン・マクシェーンノーマン・ブリストージョン・コーディングイザベル・ディーン
1974年・イギリス (20世紀フォックス)

解説
オスロ空港を舞台に、ハイジャックと対決する保安部長の活躍を描く。製作はピーター・ローリー、監督は 「イワン・デニーソヴィチの一日」 のキャスパー・リード、脚本はポール・ホイーラー、撮影はスヴェン・ニクヴィスト、音楽はジェリー・ゴールドスミス、編集はセルマ・コネルが各々担当。出演はショーン・コネリー、イアン・マクシェーン、ノーマン・ブリストー、ジョン・コーディング、イザベル・ディーン、ロバート・ハリス、ウィリアム・フォックスなど。

ストーリー
ノルウェーの首都オスロ。シェパード(ジョン・クェンティン)の指揮する過激アナーキストの一味が、イギリス大使館邸を乗っとり、パーマー大使(ロバート・ハリス)と二人の家政婦を人質にし、ロンドンの刑務所に収容されている過激派一味の引渡しを要求してから既に四八時間が経過した。これらの過激派一味は、数々のビル無差別爆破により多くの人を殺傷した罪に問われていた。オスロ保安庁の保安部長ニルス・タールビク(ショーン・コネリー)は、イギリス大使館付武官フランク・バーンズ大尉同道でイギリス大使館を訪れ、過激派グループと交渉することになった。過激派一味は覆面し、大使と二人の家政婦は応接室の椅子に縛りつけられていた。彼らの要求は、まずロンドンで釈放した同志を飛行機でオスロ空港に運ぶこと、テロリスト一味をオスロから脱出させる飛行機を用意することで、この条件が受け入れられなければ三人を殺すといった。やがてバーンズ大尉は、シェパードにイギリス側が要求を受け入れたことを伝えた。ロンドン刑務所から釈放されたテロリストたちを乗せた飛行機は既にアムステルダムに向け飛び立ったが、シェパードは釈放されたテロリストたちの安全が確認されるまでは大使館から出ないと主張した。タールビクとバーンズ大尉が大使館を出ると、バーンズ大尉はタールビクにイギリスの保安庁が、シェパードたちが飛行機からパラシュートで降下する場所を知っていると語った。間もなく旅客機がオスロ空港に到着した。デンバー機長(ノーマン・ブリストー)が操縦するその飛行機を三人組のガンマンが現われ、乗っとった。その中の一人、ペトリ(イアン・マクシェーン)は管制塔を通じてイギリス大使館と電話連絡させろと強要した。ペトリは大使館にたてこもるシェパードに、落下傘降下地点が警察側に知られていると、さらに旅客機乗っ取りに成功したことを伝え、新事態に直面して狼狽したノルウェー政府は、タールビクにテロリストに協力して彼らの要求通りに出発させるよう命令した。病弱の夫の身を気づかう大使夫人(イザベル・ディーン)も、穏便に事態を収拾してほしいと訴えた。だが、流血の惨事を引き起こさないでテロリスト一味をあくまで逮捕しようとするタールビクの決心は固かった。かくて、パーマー大使を人質として脱出しようとするテロリストとタールビクの間に虚々実々の戦いが展開していった。やがてシェパードは、飛行機に乗り込み、大使の他にもう一人の人質、バーンズ大尉を要求したが、これはイギリスの陰謀であることに気づいたタールビクは自ら機内に乗り込んだ。いち速くタールビクに気づいたペトリは発砲、しかし逆にシェパードと共にタールビクに射殺されてしまう。





f24-2. アリス・イン・ワンダーランド (吹替)

監督 ティム・バートン
出演 ミア・ワシコウスカジョニー・デップヘレナ・ボナム=カーターアン・ハサウェイクリスピン・グローヴァー
2010年・アメリカ (ウォルト ディズニー スタジオ ジャパン) 108分  (IMAX)

解説
「不思議の国のアリス」 と 「鏡の国のアリス」 のヒロイン、アリスの新しい冒険をティム・バートン監督が映画化。ジョニー・デップやアン・ハサウェイら豪華俳優の出演も話題に。

ストーリー
19歳になり、美しい娘に成長したアリス(ミア・ワシコウスカ)は、退屈な婚約者からのプロポーズに困惑し、その場を逃げ出す。そのとき目の前に現れたのは懐中時計を持った白ウサギ(声:マイケル・シーン)。その後を追って穴に転がり落ちたアリスが辿り着いたのはアンダーランドと呼ばれる不思議の国。ここの住人である白ウサギたちが、アリスを呼び寄せたのだ。アンダーランドは独裁者、赤の女王(ヘレナ・ボナム=カーター)が君臨する暗黒時代。“預言の書”には、救世主が現れてこの暗黒時代を終わらせるとあった。そして、そこに描かれた救世主こそアリス。だが、芋虫のアブソレム(声:アラン・リックマン)は、アリスを“偽者”と疑う。彼女は、幼い頃にこの地で冒険を繰り広げたことを、すっかり忘れていたのだ。そこへ、赤の女王が放った怪物が襲いかかる。アリスが救世主だと知った赤の女王は激怒、彼女を生け捕りにするよう命令を下す。危機一髪で難を逃れたアリスは、チェシャ猫(声:スティーヴン・フライ)の案内で、帽子屋マッドハッター(ジョニー・デップ)と出会う。赤の女王に抵抗するマッドハッターは、アリスを連れてかつての統治者である白の女王(アン・ハサウェイ)のもとへと向かう。だが、途中で赤の女王の臣下ハートのジャック(クリスピン・グローヴァー)に襲撃される。アリスの身代わりで囚われるマッドハッター。アリスは危険を冒して統治者の証“ヴォーパルの剣”を赤の女王から取り戻すと、白の女王へ届ける。こうして白の女王のもとには、救世主が身に付ける鎧一式が揃った。あとは、アリスが救世主の運命を受け入れて、赤の女王が操るクリーチャーのジャバウォッキーを倒せば、平和が訪れるはずだった…。だがその頃、赤の女王の城にマッドハッターや白ウサギたちが囚われ、命の危機に瀕していた。果たして、アリスは救世主としてアンダーランドを救うことができるのか……?





f24-3. スーパー・マグナム (吹替)

監督 マイケル・ウィナー
出演 チャールズ・ブロンソンマーティン・バルサムデボラ・ラフィンエド・ローターギャバン・オハリー
1985年・アメリカ (日本ヘラルド映画)

解説
チャールズ・ブロンソン主演、マイケル・ウィナー監督のコンビによる、アクション復讐劇“デス・ウィッシュ”シリーズ第3弾[第1作 「狼よさらば」 (74)、第2作 「ロサンゼルス」 (82)]。旧友を惨殺したストリート・ギャングに敢然と立ち向かう主人公の活躍を描く。監督は 「狼よさらば」 のマイケル・ウィナー、製作はメナヘム・ゴーラン、マイケル・ウィナー、マイケル・カーガン、原作とキャラクター創造はブライアン・ガーフィールド、脚本はマイケル・エドマンズ、撮影はジョン・スタニアー、音楽はジミー・ペイジ、マイク・モウラン、編集はアーノルド・クラスト(マイケル・ウィナー)がそれぞれ担当。

ストーリー
ポール・カーシー(チャールズ・ブロンソン)はロサンゼルスから、ニューヨークに引っ越してきた。かつての友チャーリーに会いに彼のアパートへ出かけるが、旧友はストリート・パンク・ギャングの一団に惨殺されていた。その場でカーシーは逮捕され74分署へ連行される。署の主任シュライカー(エド・ローター)は、カーシーが10年前、この街の殺人鬼やレイプ魔を一掃した男であることを知っており、釈放する代わりにギャングたちを始末しろと持ちかける。そんないきさつを知らない官選弁護士のキャサリン・デービス(デボラ・ラフィン)は、警察の不当逮捕に抗議し人権を主張するようカーシーに勧めた。フレーカー(ギャバン・オハーリヒー)らギャングたちは、ニューヨークの一角を完全に支配しており、レイプ、殺人、強盗と善良な市民を徹底的にいたぶり尽くしていた。カージーは、チャーリーの親友だったベネット(マーチン・バルサム)に街の状況を聞き、宣戦を布告する。スーパーマグナム(475口径のウィルディ.マグナム)を手に、罠を仕掛けてはギャングどもを有無を言わさず撃ち倒していく。が、こんな街を出ようと決め、カーシーと一夜を共にしたキャサリンがフレーカーたちの襲撃に遭い命を落とす。激しい抗争のあまり一度は署に保護されたカーシーだったが、そこを抜け出しギャングとの闘いに挑んでいく。最初は温厚で被害者に甘んじていた住民たちも、ついに銃を持って立ち上がる。カーシー、住人、警察が協力してギャングの大群と闘う白昼の市街戦の末、街は平和を取り戻す。





f24-4. デュプリシティ スパイは、スパイに嘘をつく

監督 トニー・ギルロイ
出演 ジュリア・ロバーツクライヴ・オーウェントム・ウィルキンソンポール・ジアマッティ
2008年・アメリカ (東宝東和) 125分

解説
企業の情報戦争に利用されるスパイをジュリア・ロバーツとクライブ・オーウェンが演じるドラマ。スパイ同士のだましあい、さらに彼らの雇用主同士の争いなど、激しい人間模様が描かれる。

ストーリー
トイレタリー業界の新興企業エクイクロム社のカリスマCEOディック・ガーシク(ポール・ジアマッティ)と、業界トップシェアを誇る老舗メーカー、B&R社のCEOハワード・タリー(トム・ウィルキンソン)は、同業経営者同士、常に互いの動向を注視していた。そんな中、重要な株主総会を9日後に控えるディックは、宿敵ハワードが自信満々の新製品を発売しようとしているという衝撃的な情報をキャッチし、激しい動揺を隠せないでいた。ディックは、B&R社の動向を監視させている産業スパイチームに、新たにイギリス諜報機関MI6の元諜報員レイ・コヴァル(クライヴ・オーウェン)を加入させる。レイはニューヨークの街なかで、浅からぬ因縁のある元CIA諜報員クレア・ステインウィック(ジュリア・ロバーツ)と再会。クレアは表向きにはハワードに雇われ、B&R社の最高機密を守る部門で働いているが、実はディックがB&R社に潜入させたスパイだった。B&R社の画期的な新製品の情報を探るため、エクイクロム社のスパイたちは、盗聴やハッキングなどの非合法手段を駆使してB&R社に関するあらゆるデータを分析。やがて彼らは、ジョージア州の子会社に目をつけ、今はバハマの高級ホテルに滞在中の若き天才博士パーティズが、業界の常識を覆す新製品を開発したらしいとの確信を深めていく。世界市場の制覇に向け、着々と準備を進めるB&R社のハワードと、そうはさせまいと新製品の横取りをもくろむエクイクロム社のディック。二人のCEOの仁義なき抗争が激化する中、ある壮大な思惑を秘めたレイとクレアは大企業をも欺く完全犯罪のトリックを仕掛けるのだった……。





f24-5. ピノキオ (吹替)

監督 ハミルトン・S・ラスク
出演 ディッキー・ジョーンズクリフ・エドワーズクリスチャン・ラブイヴリン・ヴェネブル
1940年・アメリカ (RKO日本支社) 88分

解説
「白雪姫」 「バンビ」 のウォルト・ディズニーが製作した1940年度の色彩長篇動画。イタリアのコッローディが書いた著名な童話に取材している。ディズニー指揮のもとにベン・シャープスティーンとハミルトン・S・ラスクが総監督し、リー・ハーライン、ネッド・ワシントン、ポール・J・スミスが作詞・作曲、チャールズ・フィリッピが美術監督を担当した。

ストーリー
旅に疲れたこおろぎのジミニイは村はずれの夜道で一軒の家を見つけて近寄った。そこは玩具道楽のジペト爺さんの細工場で爺さんは人間の子供と同じ大きさの人形ピノキオを作り上げ、天使に魂を入れてくれと願っているところだった。天使は降りてきてピノキオに人間の魂を入れ、ジミニイに彼の良心を監視するよう言いつけた。学校に通うピノキオを見つけたジョン狐は、甘言でだまして人形芝居一座に売り飛ばした。最初得意になっていたピノキオも篭の中に閉じ込められたのでびっくり、天使を泣き落してようやく逃してもらった。家に帰る途中ピノキオはまたもジョン狐にだまされ、ジミニイの止めるのも聞かず極楽島へ遊びに行ってしまった。ここで散々悪いことを覚えたピノキオは段々ロバのような形になってきたので、あわてて逃げ出し家に飛んで帰った。ジペト爺さんはピノキオを探しに旅に出かけ、怪物鯨に呑まれていたが、これを鳩の手紙で知ったピノキオは方々探し回った末、ついに鯨を見つけた。鯨の腹の中で再会したピノキオと爺さんは焚火をはじめ、煙にむせた鯨から飛び出してやっと海岸へたどりついた。爺さんは息を吹き返したがピノキオは生き返らず、必死に天使に願ったところ、パッチリ目を開いたピノキオは本当の人間の子供になっていた。





f24-6. ハンター (吹替)

監督 バズ・クリーク
出演 スティーヴ・マックイーンイーライ・ウォラックキャスリン・ハロルドレヴァー・バートンベン・ジョンソン
1980年・アメリカ (パラマウント映画=CIC)

解説
過去30年間に5000人以上もの仮釈放中の逃亡者を牢に送り込んだと言われた実在の賞金稼ぎ、ラルフ・ソーソンの危険に満ちた半生を描くアクション映画。製作はモート・エンゲルバーグ、監督は 「愛のメダリスト」 のバズ・クリーク。クリストファー・キーンの原案を基にテッド・レイトンとピーター・ハイアムズが脚色。撮影はフレッド・コーネカンプ、音楽はミシェル・ルグラン、編集はロバート・L・ウォルフ、製作デサインはロン・ホッブスが各各担当。出演はスティーブ・マックィーン、イーライ・ウォラック、キャスリン・ハロルド、レヴァー・バートン、ベン・ジョンソン、リチャード・ヴェンチャーなど。

ストーリー
時代は現代。ラルフ・ソーソン(スティーヴ・マックィーン)は、賞金稼ぎだ。通称パパと呼ばれる彼は、今、南西部の地方都市で、逃亡者卜ミー・プライス(レヴァー・バートン)を追っている。警察の手におえないプライスのような犯罪者をも、彼は独力で捕えるのだ。ブライスをロス警察に引き渡す前に、彼は、別件のおたずね者も捕えようとしていた。パパは地元の保安官ジョン(ベン・ジョンソン)に協力を求めるが、悪い事にジョンはそのおたずね者の伯父に当り、逆にパパは45口径のコルトで脅され街を出て行くように言い渡される。しかし、執念に燃えるパパは、結局独力でこのおたずね者を捕え、1度に2人もロス警察に引き渡した。パパには、8年前から同棲しているドティー(キャスリン・ハロルド)という恋人がいる。学校の教師を勤める彼女は、目下妊娠中で、当然産むつもりでいたが、パパは職業柄、自分が親になる自信がなかった。翌日、例の2人を捕えた件の賞金の支払いを受けとりに、保釈金保証人のリッチー(イーライ・ウォラック)を訪ねたパパは、計算高いリッチーに、難題をたたきつけられる。その結果、金を受け取る前にもう一仕事するはめになったパパの元にロッコという男から電話が入った。刑期を終え出所した彼は、かつて自分を捕えたパパに、復讐するというのだ。その夜から、パパは追われる身になった。約束の仕事を終えてロスの家に戻った翌日、ドティーが荷物をまとめて家を出て行った。子供の誕生を喜ばないような男とは暮らせないというのだ。彼は引きとめなかった。シカゴでの大仕事を終えた彼は、その夜自宅が荒らされているのに驚く。ロッコの仕業だ。何とロッコはドティーを誘拐し、学校にたてこもったのである。必死の思いでロッコを倒すと、パパは陣痛のはじまったドティーを車に乗せ病院へと向かうのだった。彼の頭の中には、愛するドティーと生まれてくる子供のことしかなかった。





f24-7. きっと、うまくいく (吹替)

監督 ラージクマール・ヒラニ
出演 アーミル・カーンカリーナー・カプールマーダヴァンシャルマン・ジョーシー
2009年・インド (日活) 170分

解説
エリート大学を舞台に、3人の学生が巻き起こす珍騒動を描くヒューマンコメディ。出演は 「ラガーン」 のアーミル・カーン、 「ラ・ワン」 のカリーナー・カプール。2010年インドアカデミー賞で作品賞・監督賞など16部門受賞。インド映画の都ボリウッド製作の作品をまとめて上映する“ボリウッド4 ザッツ☆エンターテインドメント!”で上映される一作。

ストーリー
エリート大学に合格した3人の新入生。そのひとり、ランチョー(アーミル・カーン)は“超天才かバカ”といわれる自由人。「きっと、うまくいく」というモットーのもと、なんとか大学を卒業するが、ある日突然姿を消してしまう。そんな彼を探し、10年前に交わした賭けの答えを出すために、共に学んだ親友たちが旅に出る。やがて親友たちに降りかかる人生の危機とは……。





f24-8. マックQ (吹替)

監督 ジョン・スタージェス
出演 ジョン・ウェインエディ・アルバートダイアナ・マルダーコリーン・デューハーストクルー・ギャラガー
1973年・アメリカ (ワーナー映画)

解説
惨殺された親友の死の真相を究明しようと、警察を辞職し、私立探偵になった男が悪の組織に挑む。製作はジュールス・レヴィとアーサー・ガードナー、ローレンス・ロマン、監督はジョン・スタージェス、脚本はローレンス・ロマン、撮影はハリー・ストラドリング・ジュニア、音楽はエルマー・バーンスタイン、編集はウィリアム・ギクラーが各々担当。出演はジョン・ウェイン、エディ・アルバート、ダイアナ・マルダー、コリーン・デューハースト、クルー・ギャラガー、デイヴィッド・ハドルストン、ジム・ワトキンス、アル・レッティエリなど。

ストーリー
アメリカの大都会。スゴ腕で鳴らした警部補ロン・マックQ(ジョン・ウェイン)は同職の親友スタン・ボイルがショットガンで惨殺された事件に憤慨し、事件の真相を自分の手で究明しようと、まず悪名高き麻薬王マニー・サンチャゴ(アル・レッティエリ)を痛めつけたが無駄だった。その直後、マックQは警部エド・コスターマン(エディ・アルバート)に呼ばれ、事件から手を引くよう命ぜられた。サンチャゴの勢力が行政面にまで及び、その命令が腐敗しきった警察の上層部からもたらされたことを承知でマックQは辞表を提出すると、自由の身になって友人の葬い合戦に乗り出した。早速、私立探偵の登録を申請したマックQは、捜査に必要な金を調達するために、別れた妻エレシーを訪ねた。彼女は今は金持ちと再婚していたが、マックQとは仲のよい友達づきあいをしていた。暗黒街の事情に詳しいロージーや、死んだボイルといい仲だった。バーのウェイトレス、マイラを訪ねたマックQは、サンチャゴが大仕事のためにガンマンを雇い入れたこと、それは麻薬の強奪らしいこと、その麻薬強奪には警察が陰でからんでいることを知ったためにボイルは消されたらしいことなどを聞き出した。警察の周囲がクサいと睨んだマックQが麻薬課に狙いをつけ探っているとき、3人の男が車で運び出した麻薬をクリーニング屋のトラックに詰め込むのを目撃した。早速尾行を開始したが見事に失敗。このマックQのヘマによって警察の捜査がメチャクチャになってしまったとコスターマンは憤激し、申請中で正式許可のおりていない私立探偵の免許を停止した。そんな2人の口論の仲裁に割り込んできたのが、警察と市会の連絡係をやっているフランクリン・トムスだ。彼は、警察側の極秘情報を外部に流している奴が必ずいるという。マックQは、ボイル夫人ロイス(ダイアナ・マルダー)を訪ねた。連続的に事件がマックQを襲ったのはそれからだった。サンチャゴの倉庫に忍び込んだ彼は袋だたきにあったあげく、ボイルこそ警察の極秘情報を外部に流していた犯人であるというロージーの報告。さらにマイラが何者かに殺され、ほどなく危険はマックQにの身にも及んだ。2台のディーゼル・トラックに追い込まれた彼の車が挟み打ちされ、マックQは病院へかつぎ込まれる始末。しかし、いつまでもベッドで寝そべっているわけにはいかない。マックQがロイスの家に駆けつけたとき、彼女は荷物をまとめて遠くへ出発するところだった。強引に彼女の車の運転席に入り込んだマックQは、ロイスと死んだ夫ボイルこそ悪の張本人であるという彼の推理をぶちまけた。そしてロイスのスーツケースを1つ1つ窓外へ投げ捨てていった。3つ目のケースを投げようとするマックQの手を、ロイスがとめ、中にある2百万ドル相当の麻薬を自分たちのものにしようと持ちかけたが、そんな誘いに乗るマックQではなかった。そのとき、後から追ってきた車から拳銃がつき出た。銃撃戦の末、狙いたがわぬマックQの銃弾に倒れた男は、連絡係のトムスだった。すべては彼とロイスの仕業だったのだ。しかし、息つく間もなく、マックQの前に現われたのはスーツケースの中の麻薬を取り戻そうとするサンチャゴや武装した手下たちだった。再び激しい銃撃戦が展開された末、マックQ1人にすべての敵は倒された。そうして、マックQに対するコスターマンの怒りはとけた。仲直りの乾杯をかわす2人の前に、マックQの刑事バッジが輝いていた。





24-9. クール・ランニング

監督 ジョン・タートルトーブ
出演 レオンダグ・E・ダグラウル・D・ルイスマリク・ヨバレイモンド・J・バリー
1993年・アメリカ (ブエナ ビスタ インターナショナル ジャパン)

解説
雪も降らぬ南国から冬季オリンピックに出場したジャマイカ史上初のボブスレー・チームの奮戦ぶりを、笑いと感動豊かに描いたスポーツ・コメディ。88年のカルガリー・オリンピックにおける実話を元にしたリン・シーファートとマイケル・リッチーの原案を、シーファート、トミー・スワードロウ、マイケル・ゴールドバーグの3人が脚色、ジョン・タートルトーブが監督に当たった。製作はドーン・スティール、撮影はフェドン・パパマイケル。音楽は、オリジナルスコアを「アサシン」 のハンス・ジマーが書き、大御所ジミー・クリフから新人タイガーまで、レゲエ・スターたちの曲が随所に挿入されている。主演は「クリフハンガー」 のレオン、「モ'・ベター・ブルース」 のダグ・E・ダグ、歌手・俳優・作曲家で映画初出演のマリク・ヨバ、本作のキャスティング担当だったラウル・D・ルイス。共演は「ホーム・アローン」 のジョン・キャンディら。

ストーリー
88年のジャマイカ。オリンピック出場を目標としてきた陸上の短距離選手デリス(レオン)は、予選会の当日、隣コースの選手の転倒に巻き込まれて敗退する。彼は抗議に行った選考委員長の部屋で、同じく陸上選手だった父親が白人男性と並んだ写真を見つける。聞けば男は元ボブスレーの金メダリストで、今はジャマイカに住んでいるという。何としてもオリンピックに出たい彼はボブスレーが何たるかも知らぬまま、脳天気な親友サンカ(ダグ・E・ダグ)を仲間に引きずり込み、その男アーブ(ジョン・キャンディ)にコーチを頼みに行く。アーブは、不正行為でメダルを剥奪された過去を思い出したくないために断るが、ついに彼らの熱意に根負けして引き受ける。予選会で転倒した張本人のジュニア(ラウル・D・ルイス)と、デリス同様とばっちりを食ったユル・ブリナー(マリク・ヨバ)もメンバーに加わり、猛特訓が開始された。経験も金も周囲の理解もない彼らだったが、何とかチームは整い、一路オリンピックの開催地であるカナダはカルガリーへ。中古のソリで練習する彼らは、世界の強豪チームの笑い者となる。おまけに酒場でケンカをしたり、仲間同士で衝突したりと、コンディションは最悪だった。ジャマイカ流のボブスレーをやろう、と一念発起した彼らはうって変わった好成績で予選を通過した。いよいよ決勝当日、快調に走る彼らはゴール目前で転倒。だが、ソリを担いで歩いてゴールに向かう彼らを、満場の温かい拍手が包んだ。




f24-10. 16ブロック (吹替)

監督 リチャード・ドナー
出演 ブルース・ウィリスモス・デフデヴィッド・モース
2006年・アメリカ (ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント) 101分

解説
NY市警の刑事が警察のウラ側を目撃した囚人を守るために同僚を敵に回す。 「ダイ・ハード」 のブルース・ウィリスを迎え、リチャード・ドナー監督が描くクライム・アクション。

ストーリー
ニューヨーク市警の刑事、ジャック・モーズリー(ブルース・ウィリス)は、事故で足を負傷して以来、酒に溺れる日々を送っていた。そんな彼が、夜勤明けに証人護送の任務を下される。それは証人の囚人エディ(モス・デフ)を、留置所から16区画離れた裁判所まで連れて行くという、15分もあれば済む簡単な仕事だった。しかし護送中にエディが何者かに襲撃され、事態は予想外の展開を迎える。ジャックの応援の要請に応えてやって来たのは、かつての彼の相棒フランク(デヴィッド・モース)のチームだった。ところが、フランクたちこそがエディ襲撃の犯人だと判明。エディはニューヨーク市警の刑事たちが暴力的な行為に及んだ現場を目撃しており、彼に法廷でその証言をさせないため、フランクはエディを殺そうとしているのだ。それを知ったジャックは、刑事の一人を反射的に撃ち、エディを連れて逃げようとする。後戻りできない状態になったジャックは、何としても閉廷の午前10時までに、エディを裁判所に連れて行かねばならない。フランクの追跡を交わしながら、前に進もうとするジャックとエディ。彼らは停止したバスを籠城するなど困難な闘いを見せるが、ついに閉廷に間に合って、フランクたちの悪事を告発するのだった。




24-11. それでも恋するバルセロナ (吹替)

監督 ウディ・アレン
出演 スカーレット・ヨハンソンペネロペ・クルスハビエル・バルデムレベッカ・ホールパトリシア・クラークソン
2008年・アメリカ、スペイン (アスミック・エース) 96分

解説
1人の男をめぐる3人の女たちの恋愛バトルを描くウディ・アレン監督によるラブ・ストーリー。画家の元妻を演じたペネロペ・クルスが第81回アカデミー賞で助演女優賞を獲得。

ストーリー
アメリカからバルセロナへバカンスにやって来たヴィッキー(レベッカ・ホール)とクリスティーナ(スカーレット・ヨハンソン)は学生時代からの親友同士。だが、恋愛に関しては正反対で、ヴィッキーは男性に誠意と安定を求め、真面目な好青年ダグ(クリス・メッシーナ)と婚約中、一方のクリスティーナは情熱的な恋を求める自由人だ。二人は毎日のように街を観光して過ごしていたが、ある晩、画廊のパーティでフアン・アントニオ(ハビエル・バルデム)という画家と出会う。ドロ沼離婚したばかりという彼の噂にクリスティーナは興味津々。深夜のレストランで偶然、フアン・アントニオと再会した二人は、週末旅行に招待したいと誘われる。ヴィッキーは憤慨するが、クリスティーナは喜んで話に乗り、結局、親友を放っておけないヴィッキーも同行、飛行機でオビエドへと向かった。三人はオビエドの街を観光し、芸術や恋を語りあう。夕食後、酔っ払ったクリスティーナは、一人で彼の部屋を訪れるが、これからという時に気分が悪くなってしまう。翌日、クリスティーナを残して出かけたヴィッキーとフアン・アントニオ。やがてヴィッキーも彼に魅了され、一夜の関係を持ってしまう。その後、クリスティーナはフアン・アントニオの家で同棲を始めるが、ヴィッキーは彼への思いを募らせていた。しかし、フアン・アントニオの気持ちが今はクリスティーナにあると知り、ヴィッキーはダグとの結婚を決意する。そんな中、フアン・アントニオの元妻マリア・エレーナ(ペネロペ・クルス)が自殺未遂を起こし、彼を訪ねてくる。そして、三人の不思議な共同生活が始まった。天才的な芸術家のマリア・エレーナは、クリスティーナに写真を教える。最初は距離を置いていたクリスティーナも、彼女の才能と美しさに魅了され、遂にはフアン・アントニオと寝ることも許してしまう。同じ男性を愛してしまった女性たちのひと夏の恋の行方は……?





f24-12. ロンゲスト・ヤード

監督 ピーター・シーガル
出演 アダム・サンドラークリス・ロックバート・レイノルズジェームズ・クロムウェルネリー
2005年・アメリカ (ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント) 114分

解説
1974年製作の傑作スポーツ・ムービーをリメイク。刑務所にほうり込まれた元アメフト選手が、囚人たちを率いて憎き看守チームと壮絶な試合を展開していく。

ストーリー
八百長疑惑で業界を追われた元NFLのトップ・プレイヤー、ポール・クルー(アダム・サンドラーは、飲酒運転で懲役3年の刑を受け、テキサス州の連邦刑務所へ収監される。待ち構えていたヘイズン所長(ジェームズ・クロムウェル)は、看守たちのアメフトチームをリーグ戦で優勝させるため、当て馬の対戦相手としてポールに囚人チームを結成するよう命令する。刑期を延ばすと脅され仕方なく引き受けたポールは、便利屋のケアテイカーと共にメンバーを集める。脱獄できないなら、看守チームに反撃するしかない。看守への恨みを晴らすためコーチとして加わった往年の名プレイヤー、ネイト・スカボロー(バート・レイノルズ)を筆頭に、ひと癖ある面々が集まってきた。足の速い裸足のメゲットや、怪力だけど泣き虫なスウィトウスキ、死刑判決3回の人間離れした巨人など、強者たちが集結する。テレビ放映もされることになった看守チームとの試合に向け、囚人チームは飛躍的に強くなっていく。そのことに驚異を感じ始めたヘイズン所長や看守たちは、練習場を水浸しにするなど、彼らへの嫌がらせをエスカレートさせる。そして試合前日、遂にポールへの暗殺が企てられた。しかしケアテイカーが彼の身代わりに命を奪われてしまう。ケアテイカーの敵討ちともなった因縁の試合が、ついに始まる。前半戦を終え、得点は14対14。試合展開を見かねたヘイズン所長は、わざと負けなければケアテイカーへの殺人容疑を科せるとポールを脅す。後半戦が始まった。フィールドには、前半の動きと違い、まったくやる気のないポールの姿があった。チームメイトたちの脳裏によぎるのは、彼がNFLで起こしたといわれる八百長疑惑だ。得点差は21点。囚人チームは、このまま敗れてしまうのか?




f24-13. がんばれ!ベアーズ

監督 マイケル・リッチー
出演 ウォルター・マッソーテイタム・オニールヴィック・モロージョイス・ヴァン・パッテンベン・ピアザ
1976年・アメリカ (パラマウント映画=CIC) 102分  (PG12)

解説
アメリカ西海岸の町にある少年野球リーグを題材に、お荷物的存在のチーム 「ベアーズ」 が、奮戦しながら勝ち抜いていく姿を描く。製作はスタンリー・R・ジャッフェ、監督は 「候補者ビル・マッケイ」 のマイケル・リッチー、脚本はビル・ランカスター、撮影はジョン・A・アロンゾ、全編に流れる音楽はビゼー作曲の 「カルメン」 で、編曲はジェリー・フィールディング、編集はリチャード・A・ハリス、美術はポリー・プラットが各々担当。出演はウォルター・マッソー、テイタム・オニール、ヴィック・モロー、ジョイス・ヴァン・パッテン、ベン・ピアザ、ジャッキー・アール・ヘイリー、アルフレッド・W・ラター、ブランドン・クルツ、クリス・バーンズなど。日本語版監修は高瀬鎮夫。ムービーラブカラー、パナビジョン。1976年作品。

ストーリー
その昔、サンフランシスコ・ジャイアンツの二軍投手の時代、キャンプ試合で、かのテッド・ウィリアムスを三振にとったことが唯一の誇りである、飲ンベエのプール清掃人モリス・バターメーカー(ウォルター・マッソー)は、市会議員のボブ・ホワイトウッド(ベン・ピアザ)に、地元の少年野球リーグ『ノース・ヴァレー・リーグ』の新チームを『ベアーズ』のコーチを依頼された。今は縁を切ったとはいえ、野球と聞けばやはり胸が躍る。その上、コーチ料も貰えるとあって、引き受けたモースだが、ベアーズのメンバーの練習を見て絶望的になった。これは、という素質を持つ選手が1人もいないのである。キャッチャーのエンゲルバーグは、体重90キロの肥満児で、暇さえあればチョコレートを食う。ピッチャーのルディは強度の近眼、タナー(クリス・バーンズ)はプレーするより喧嘩をしている時の方が多く、オギルビー(アルフレッド・W・ラター)は大リーグの事なら何でも暗記している生字引だが、プレーは全くダメ。その他、ハンク・アーロンを神のように崇めている黒人少年アーマッド、ホワイトウッド議員の息子トビー、英語の通じないメキシコ人の兄弟、そして内気な運動神経ゼロのルパスなどが、ベアーズのメンバーである。さて、ベアーズの第1回戦の相手が、ロイ・ターナー(ヴィック・モロー)率いるリーグ最強のヤンキース。ベアーズは一死もとれずに1回の表で26点取られ、たまりかねたモリスはそのまま、放棄試合にした。この惨敗を見て、ホワイトウッドはベアーズを解散しようとしたが、モリスは逆に闘志をかきたてられるのだった。そこで彼は、以前、つきあっていた恋人の12歳になる娘アマンダ(テイタム・オニール)をスカウトした。アマンダは、モリスに投手としての全てを教えられていたのだ。そしてもう1人、タバコを喫い、いつもハーレー・ダビッドソンを乗りまわしている不良少年ケリー・リーク(ジャッキー・アール・ヘイリー)が強打者であることを知り、スカウトした。この2人の加入によって、ベアースは見違えるようなチームになり、以後は連戦連勝、ついにヤンキースと優勝決定戦を争うことになった。今やモリスはベアーズを勝たすためには手段を選ばず、外野に飛んだボールは全てケリーに取るように命じたため、チーム内で内紛が起きようとした。だがヤンキースのターナー・コーチが自分の息子で投手をしているジョイ(ブランドン・クルツ)が命令を聞かなかったために、殴るという事件をきっかけに、モリスは勝負にこだわることを止め、最終回にベンチに残っていたオギルビーやルパスも出場させた。結局この回に4点とられたベアーズ、その裏、3点を返すが負けてしまった。表彰式。優勝したヤンキースはベアーズの健闘を讃えたが、ベアーズのメンバーは「同情なんて、いらないや!」と準優勝トロフィーを放り投げるのだった。(パラマウント映画=CIC配給1時間43分)





24-14. ベスト・フレンズ・ウェディング

監督 P・J・ホーガン
出演 ジュリア・ロバーツダーモット・マローニーキャメロン・ディアスルパート・エヴェレットフィリップ・ボスコ
1997年・アメリカ (ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント) 104分

解説
結婚の決まった元恋人の愛を取り戻そうと悪戦苦闘する女性の姿を描いたラブ・コメディ。処女作 「ミュリエルの結婚」 でオーストラリアン・アカデミー賞で4部門を受賞したP・J・ホーガンのハリウッド初進出作。脚本は 「ため息つかせて」 のロナルド・バス、製作はバスと 「雲の中で散歩」 のジェリー・ザッカー、製作総指揮も同作のジル・ネッターと、 「キルトに綴る愛」 のパトリシア・ウィッチャー。撮影は 「クローンズ」 のラズロ・コヴァックス、音楽は 「SPACE JAM」 のジェームズ・ニュートン・ハワードで、オープニングの 「ウィッシン・アンド・ホーピン」 などバート・バカラック作曲によるナンバー5曲が物語を彩る。美術は 「ディック トレイシー」 のリチャード・シルバート、編集は 「恋の闇 愛の光」 のガース・クレイヴンと 「ライトスタッフ」 のリサ・フラクトマン、衣裳は 「ブロードウェイと銃弾」 のジェフリー・カーランド。主演は 「マイケル・コリンズ」 「世界中がアイ・ラヴ・ユー」 のジュリア・ロバーツ。共演は 「カンザス・シティ」 のダーモット・マルロニー、 「真夏の出来事」 のキャメロン・ディアス、 「プレタポルテ」 のルパート・エヴェレット、 「羊たちの沈黙」 のフィリップ・ボスコ、 「ハーモニー」 のレイチェル・グリフィス、本作がデビューのキャリー・プレストンほか。

ストーリー
ニューヨーク。料理記者として活躍するキャリアウーマンのジュリアン(ジュリア・ロバーツ)は、大学時代の恋人で今は親友のマイケル(ダーモット・マルロニー)から結婚の報せを受けて大ショック。相手はシカゴの富豪令嬢で20歳の大学生キミー(キャメロン・ディアス)。今も残る彼への思いに気づいたジュリアンは、何としてもこの結婚を阻止せねばと鼻息も荒く、彼の滞在先のシカゴに乗り込む。だが、人懐っこい笑顔を浮かべたキミーにいきなり花嫁の付添いになってほしいと頼まれ、出鼻をくじかれる。スポーツライターのマイケルとお嬢様のキミーとでは価値観も生活様式も大違いで、ここに活路があると見たジュリアンは、根無し草のマイケルに安定したキャリアを与えてはどうかとキミーに提案。それが彼の幸せにつながると信じたキミーは、父親ウォルター(フィリップ・ボスコ)の経営する一流企業への就職を彼に勧める。予想どおり彼は猛反発し、婚約解消を口にする。ジュリアンはほくそ笑むが、キミーが涙ながらに詫びてかえって2人の絆は強くなる。ジュリアンはニューヨークから飛んできた友人の編集者ジョージ(ルパート・エヴェレット)から、素直にマイケルに愛を告げろと言われるが、いざとなると告白できない。そのうち、マイケルはジョージを彼女のフィアンセだと勘違いしてしまう。ジョージはそのままフィアンセのふりを演じ、ニューヨークに帰った。マイケルと2人きりになったジュリアンはあれは嘘だったと打ち明けるが、それを信じていたマイケルの心の揺れを知った。シカゴ河のクルーズ船上で思い出の歌を歌いながら踊る2人。翌日、ジュリアンは、マイケルの上司に彼の解雇を伝える旨の電子メールをウォルター名義で作成。仕事を失い、ウォルターの会社で働かざるを得ない状況に陥れば、マイケルは結婚を諦めるに違いない……。あまりに残酷な仕打ちに迷った挙げ句、メールの送信を中止したはずだったが、運命のいたずらで送信されてしまった。その夜、マイケルは解雇通知を受け、キミーに結婚中止を持ちかけるが、式の前夜では彼女がOKするはずがない。絶望に沈むマイケルの姿に、さすがのジュリアンも罪悪感を覚える。式の当日。花嫁と花婿はそれぞれ、相手の気持ちを確かめてきてほしいとジュリアンに頼む。2人の真剣な気持ちを改めて知った彼女は、最後の望みを託して彼に愛を告白。だが、マイケルが彼女にキスする場面をキミーが目撃し、ショックを受けて飛び出し、マイケルはその後を追った。その姿に2人の強い愛を見たジュリアンは、潔く身を引くこと決意。2人を祝福した彼女は、自分の身近な場所に思わぬベスト・フレンズ、ジョージの姿があることにようやく気づいた。




f24-15. ヒトラー 最期の12日間 

監督 オリヴァー・ヒルシュビーゲル
出演 ブルーノ・ガンツアレクサンドラ・マリア・ララコリンナ・ハルフォウフUlrich Matthesユリアーネ・ケーラー
2004年・ドイツ (ギャガ) 155分

解説
ドイツ映画界が自国のタブーに挑み、世界的な反響を呼んだ問題作。アドルフ・ヒトラーの女性秘書らの証言に基づき、独裁者の死に際を重厚なタッチで描く。

ストーリー
1945年4月20日、ベルリン。迫りくるソ連軍から身を守るため、ナチス党総統アドルフ・ヒトラー(ブルーノ・ガンツ)は、ごく限られた身内や側近たちと共にドイツ首相官邸の地下にある要塞へ退却。ヒトラーの個人秘書であるトラウドゥル・ユンゲ(アレクサンドラ・マリア・ララ)もその中にいた。側近たちはすでに敗戦を確信していたが、客観的な判断能力を失っていたヒトラーだけが、不可能な大逆転の作戦について熱く語り続けていた。そんな中、ヒトラーの56回目の誕生日を祝福すべく、アルベルト・シュペーア軍需大臣(ハイノ・フェルヒ)が官邸を訪れる。その頃、ベルリン市内は地獄絵のような様相を呈していた。やがて側近たちの逃亡、裏切りが相次ぎ、ヒトラーは最終決戦を決意。すべての兵力を集結させるように指示する。しかしドイツ軍にそんな余力は残されていなかった。ついに敗北を覚悟したヒトラーは、愛人エヴァ・ブラウン(ユリアーネ・ケーラー)と質素な結婚式を済ませ、翌日、自室において2人でピストル自殺する。第三帝国の末路を見届けたユンゲは、数少ない生き残りと共に、地下要塞を後にするのだった





f24-16. 宇宙戦争

監督 スティーヴン・スピルバーグ
出演 トム・クルーズダコタ・ファニングティム・ロビンスミランダ・オットーリック・ゴンザレス
2005年・アメリカ (UIP) 114分  (日本語吹き替え版)

解説
スティーブン・スピルバーグ&トム・クルーズが、H・G・ウェルズの名作小説を映画化したSFスペクタクル。地球侵略を狙う異星人と、愛する者を守ろうとする人類の闘いを活写。

ストーリー
アメリカ東部のある町。その異変は突然起こった。雲ひとつない晴天だったのが、何の予兆もなく天候は崩れ、強風がうなり声をあげる。上空では激しい稲光が交錯し、その一つは地上にまで達した。やがて大地は揺れ、禍々しくも、邪悪な裂け目がその表面を覆った。その場に居合わせた労働者のレイ(トム・クルーズ)は、自分たちに襲いかからんとする“何者か”の存在を敏感に感じとり、別れた妻との間の二人の子供、息子のロビー(ジャスティン・チャットウィン)と幼い娘レイチェル(ダコタ・ファニング)の元へと急ぐ。そして彼は知る。次々と起きた不可思議な超常現象が、更に想像を超えた形へと変化し、世界の16ヶ国で同時に人々に襲い掛かってきたことを。平和な時は一転して失われ、世界中の人々の心は恐怖で満ちあふれた。今、人類が未だかつて想像すらし得なかった“侵略者”たちが操る巨大な“トライポッド”が、人類の前にその姿を現すのだった。侵略者たちの前に戦う術を持たない無力な人間たち、世界中で難民と化す無数の人々、極限の恐怖が全世界に広がり、地球のかつての支配者を追い詰めていく。愛するものが次々と消えていくとき、人類に残されたのは愛と勇気だけだった。




24-17. ザ・ファン

監督 トニー・スコット
出演 ロバート・デ・ニーロウェズリー・スナイプスエレン・バーキンジョン・レグイザモベニチオ・デル・トロ
1996年・アメリカ (日本ヘラルド映画配給(日本ヘラルド映画=ポニーキャニオン提供)) 118分

解説
人気野球選手への過剰な思い入れのあまり、次々と異常な行動を重ねていく男の犯罪を描いたサイコ・スリラー。売れっ子サスペンス作家、ピーター・エイブラハムズ初の映画化で、彼の同名長編小説(邦訳・早川書房)を、米NBCの人気TVドラマシリース 「チアーズ」 のフォフ・サットンが脚色。監督には 「クリムゾン・タイド」 のトニー・スコットがあたり、撮影のダリウス・ウォルスキー、音楽のハンス・ジマーも同作に続いての参加。製作は 「フォレスト・ガンプ 一期一会」 のウェンディ・ファイナーマン、エグゼクティヴ・プロデューサーはビル・アンガー、ジェームズ・W・スコッチドポール、バリー・M・オズボーンの共同。美術はアイダ・ランダム、編集はクリスチャン・ワグナーとクレール・シンプソンの共同。服装の変化が犯人の心理の移り変わりを表しているという衣裳デザインは、 「カジノ」 に続いてデ・ニーロの衣裳を担当するリタ・ライアックと、ダニエル・オルランディ。また、連続出場の世界記録を達成した大リーガーのカル・リプケン・ジュニアがテクニカル・アドバイザーを務めたほか、95年までフィリーズで活躍したジョン・クラックが5番打者役で出場しているのをはじめ、プロ選手が多数出演しているのも話題に。主演は 「カジノ」 「ヒート」 のロバート・デ・ニーロと 「マネートレイン」 のウェズリー・スナイプス。共演は 「ボーイズ・ライフ」 に続いてデ・ニーロと共演となるエレン・バーキン、 「3人のエンジェル」 のジョン・レグイザモ、 「ユージュアル・サスペクツ」 のベニチオ・デル・トロほか。

ストーリー
サンフランシスコ、4月。中年のナイフのセールスマン、ギル(ロバート・デ・ニーロ)が熱狂的に応援する地元ジャイアンツの開幕試合の日が来た。今年はブレーブスから4千万ドルで獲得した大物スラッガー、ボビー(ウェズリー・スナイプス)がホームタウンに戻ってきた。ラジオの女性スポーツ・キャスター、ジュエル(エレン・バーキン)は番組中、ボビーにインタビューを試みた。前年は故障者リストに入り春のキャンプにも参加していないボビーに、彼女が「本当に4千万ドルに値するか」と辛辣な質問をしたところ、番組に参加した視聴者代表のギルはボビーの偉大さをまくし立て、ファンとしてエールを送った。一方、ラッキーナンバーが11番のボビーは、背番号が33番と知って激怒する。その背番号は彼のライバル、プリモ(ベニチオ・デル・トロ)が付けていた。ボビーは背番号を譲るようにエージェントのマニー(ジョン・レグイザモ)に交渉させるが、50万ドルという値をつけて断ってきた。一方、生活が荒れていたギルは、別れた妻エレンの元にいる幼い息子リッチーを開幕戦に誘った。エレンはギルの素行に注意し、彼から遠ざけようとしていた。試合が始まったが、ギルは客と面会の予定を入れてしまい、試合に集中できない。ボビーは前日、重病の少年に約束したとおり、満塁でホームランを打った。ギルは球場を後に車を飛ばして客の元へ急ぐが、相手は予定を変更して球場に行ったと聞かされて激怒した。球場に戻ると、息子は親切な老夫婦が家に連れ帰った後だった。ギルは上司からクビを言い渡され、エレンからも今後は息子に近づかないという、裁判所からの拘束令状を受け取る。全てを失ったギルは、人生の拠り所をボビーに向けた。そのボビーはスランプに陥っていた。ギルは試合後、ロッカールームに電話をかけてみたところ、ボビーが簡単に電話に出たことに驚く。ボビーは望めば手の届くところにいる。ギルは野球選手のたまり場のバーで例の背番号問題を聞きつけ、それがスランプの原因と思い込んだ彼は、密かにプリモに接近してナイフで刺殺する。ボビーはライバルが消えたことを契機に、スランプから脱出した。ボビーをつけ回していたギルは、ボビーの海辺の家で、溺れていた彼の息子ショーンを助ける。ボビーは命の恩人のギルを家に招くが、彼の言動にはおかしなことが目立つ。その異常性に気づいた時、既にショーンはギルに誘拐されていた。ギルはボビーにショーンの解放の条件として「俺のためにホームランを打ってくれ。さもなくば息子は殺す」と言う。だが、打席に立つボビーの心は千々に乱れて打てない。だが、ついに長打を飛ばしたボビーはランニングホームランを狙って本塁に滑り込む。タイミングはセーフだったが、審判の判定はアウト。だが、その審判は何とギルだった。ギルは警官隊に射殺され、ショーンも無事に救出された。




24-18. ガンジー

監督 リチャード・アッテンボロー
出演 ベン・キングズレーキャンディス・バーゲンエドワード・フォックスジョン・ギールグッドトレヴァー・ハワード
1982年・イギリス、インド (コロムビア) 188分

解説
インド独立運動の指導者“偉大なる魂”マハトマ・ガンジーの波瀾に満ちた生涯を描く。製作・監督は 「マジック」 のリチャード・アッテンボロー、エキュゼクティヴ・プロデューサーはマイケル・スタンレー・エヴァンス、脚本はジョン・ブライレー、撮影はビリー・ウィリアムスとロニー・テイラー、音楽は 「大地のうた」 他、サタジット・レイ監督とのコンビで知られるインドの代表的音楽家ラヴィ・シャンカール。出演はベン・キングズレー、キャンディス・バーゲン、エドワード・フォックス、ジョン・ギールグッド、ロヒニ・ハタンガディ、ロシャン・セス、マーティン・シーン、イアン・チャールソンなど。イーストマンカラー、シネスコサイズ(一部館は70ミリ)。

ストーリー
南アフリカ、1893年。皮膚の浅黒い一人の青年紳士が列車の一等車に乗っていたため放り出された。この人種差別に、青年は激しい怒りを覚えた。青年の名はモハンダス・K・ガンジー(ベン・キングズレー)。ロンドンで学んだ彼は、インド人商社の顧問弁護士として南アフリカのダーバンへ渡って来たのだ。彼はインド人移民に呼びかけて、身分証明カードを焼き拾てることを提唱する。そんな彼を支援するイギリス人牧師アンドリューズ(イアン・チャールソン)と、取材にあたる『ニューヨーク・タイムズ』の記者ウォーカー(マーティン・シーン)。ガンジーは暴力をいっさい用いずに闘うことを信条とし、“生涯禁欲”の誓いを立て、アシュラム(共同農園)を建設。彼の差別反対闘争にインド人労働者たちも次第に結束し始めた。1915年ボンベイに戻ったガンジーはインド国民から英雄として迎えられた。当時、インドの指導的立場にある人々は、イギリスからの独立を願っており、彼らの中には、後に首相となるネール(ロシャン・セス)もいた。ガンジーはイギリス支配下にある祖国をつぶさに見て歩き、チャンパランという寒村では、小作人の権利を守るため地主と闘い逮捕された。イギリスは言論、思想、集会の自由を抑圧した法律を第一次大戦後のインドに適用したため、ガンジーは1919年4月6日を全国民の祈りと断食の日とし、ストライキを呼びかけた。ガンジーは逮捕されたが、今や“マハトマ(偉大なる魂)”と呼ばれ、全国民の精神的支柱となった彼を裁判にかけることは不可能だった。だが、この騒動の際中に、イギリスのダイヤー将軍(エドワード・フォックス)率いる軍隊が、アムリツァールの公園で集会中の群衆に発砲し1516人の死傷者を出すという事件が起こった。 2年後、ガンジーは、英国製の衣類を焼くように呼びかけるなどイギリスに抵抗するが、国民のイギリスに対する不満は、流血の暴動となって現われた。これを嘆いたガンジーは断食で無言の説得を行ない鎮静させる。その直後ガンジーはイギリスに対する非協力で逮捕され、6年の刑で投獄された。だが、判事のブルームフィールド(トレヴァー・ハワード)は、ガンジーに同情的だった。数年後、ガンジーは、イギリス人が独占していた製塩事業に対抗するため、民衆と共にダンディーの海岸へ向けて“塩の大行進”を決行。インド人による製塩所を設立したが、軌道に乗った頃にイギリス軍に取り上げられ、無抵抗の民衆は容赦なく殴打され、ガンジーは逮捕された。1931年、釈放されたガンジーはアーウィン卿(ジョン・ギールグッド)と交渉の結果、ロンドンの円卓会議に出席したが、独立は勝ち取れなかった。やがて第二次大戦が勃発。戦争に反対するガンジーは、アガーカーン宮殿に収容された。その彼を、『ライフ』の女性記者バーク=ホワイト(キャンディス・バーゲン)がカメラに撮り続けた。独立を目前にしたインドだったが、回教徒はヒンズー教徒と袂を分かち、1947年8月、アリ・ジンナー(A・パダムゼ)を指導者としてパキスタンを建国。そのため、国境を中心として両教徒の間で衝突が激化、内戦状態になった。これを悲しんだガンジーは、カルカッタで断食を行ない、民衆に武器を捨てさせることに成功した。1948年1月30日。マハトマ・ガンジーは、デリーで夕べの祈りをしている時、ヒンズー教極右派のヴィナヤク・N・ゴードセーによって暗殺された。時にガンジー78歳。葬儀には250万を越える人々が集まり、遺灰は聖なるガンジス川に流された。




24-19. リバティ・バランスを射った男

監督 ジョン・フォード
出演 ジェームズ・スチュアートジョン・ウェインヴェラ・マイルズリー・マービンエドモンド・オブライエン
1962年・アメリカ (パラマウント映画)

解説
モンタナ州立大学教授ドロシー・M・ジョンソンが1949年に書いた同名小説をジェームズ・ワーナー・ベラとウィリス・ゴールドベックが共同脚色、 「馬上の二人」 のジョン・フォードが監督した異色西部劇。撮影は 「馬上ー」 と同じくウィリアム・H・クローシア、音楽はシリル・モックリッジが担当。出演は 「コマンチェロ」 のジョン・ウェイン、 「馬上の二人」 のジェームズ・スチュアート、 「連邦警察」 のヴェラ・マイルズほかにリー・マーヴィン、ウディ・ストロード、エドモンド・オブライエンなど。製作はウィリス・ゴールドベック。

ストーリー
西部の小さな町シンボーンに老紳士夫妻が汽車から降りた。上院議員をつとめるランス・ストダード(ジェームズ・スチュアート)と婦人ハリー(ヴェラ・マイルズ)である。夫妻が来たのはトム・ドニファン(ジョン・ウェイン)という男の葬式につらなるためだった。この名もない西部男の葬式に今を時めく上院議員がなぜやってきたのか。かけつけた新聞記者に問われるままにランスは語り出した。??1880年代、大学で法律を学んだランスは青雲の志に燃え、東部から西部へやってきたが、途中、無法者リバティ・バランス(リー・マーヴィン)の一味に襲われ重傷を負った。彼は小さな牧場を経営する正義感で拳銃の名手トムに救われ、町の食堂へ運ばれた。食堂の経営者夫妻とその娘ハリーの看護でランスは傷を回復、お礼に皿洗いを手伝うことになった。ハリーとトムとは恋仲だった。当時この地方は合衆国の一部ではなく住民は州昇格を運動していたがこれに牧場主の一部が反対、バランスはその手先となって住民を脅かしていた。ランスは町の新聞社主ピーボディと協力、無法者一味と戦う決意を固めた。2人は州昇格運動代表を選ぶ町民大会で牧場主側の候補バランスを破って当選した。バランスはピーボディを半殺しにした。ランスは持ったことのない拳銃を握ってバランスと往来で対決した。まずランスが手を射たれた。が、彼はひるまず向かっていった。とどろく銃声。意外に倒れたのはバランスだった。このことがあってトムはハリーがランスを愛していることを知り、ハリーとの結婚のために作った部屋を自ら焼いてしまった。ワシントンに送る代表の選挙が行われた。リバティ・バランスを射った男としてランスは代表に選ばれた。が、暴力を否定する彼は人殺しを恥じて断った。が、そこへトムが現れ断る必要はないと言い、あのときバランスを射ったのは自分だと告げた。トムはハリーの頼みで横合いからバランスを射ったのだ。ランスはワシントンに出、出世し、ハリーとも結婚したのだった。夫妻は間もなくこの思い出深い町に永住しにくることを誓って去った。





24-20. ポセイドン・アドベンチャー2 (吹替)

監督 アーウィン・アレン
出演 マイケル・ケインサリー・フィールドテリー・サヴァラスピーター・ボイルジャック・ウォーデン
1979年・アメリカ (ワーナー・ブラザース)

解説
豪華客船の大津波による転覆を描いた前作 「ポセイドン・アドベンチャー」 の続篇で、その客船に積みこまれていた謎の貨物をめぐっての人間ドラマを描く。製作・監督はアーウィン・アレン。ポール・ギャリコの原作をネルソン・ギディングが脚色。撮影はジョセフ・バイロック、音楽はジェリー・フィールディング、編集はビル・ブラーム、製作デザインはプレストン・エイムズ、特殊効果はハロルド・ウェルマンが各々担当。出演はマイケル・ケイン、サリー・フィールド、テリー・サバラス、ピーター・ボイル、ジャック・ウォーデン、シャーリー・ナイト、シャーリー・ジョーンズ、カール・マルデン、ベロニカ・ハメル、スリム・ピケンズ、アンジェラ・カートライトなど。

ストーリー
地中海を航海中の豪華客船ポセイドン号が、地底地震によって生まれた大津波を受けて転覆した。出口を求めて這いまわった生存者たちのうち、かろうじて、穴から脱出して命をとりとめたのはほんの数人。サルベージ業に命を賭ける海の男マイク(マイケル・ケイン)とウィルバー(カール・マルデン)、セレステ(サリー・フィールド)の3人が、マイクの曵き船ジェニー号を駆ってポセイドン号に近づいてきた。実は謎の貨物が秘密裡に積みこまれていたことがわかり、沈没する前にそれを船の中から運び出そうというのが彼らの任務であった。しかし、彼らが現場に到着した時、一隻のヨットが姿を現した。乗っていたのは、スベボ(テリー・サバラス)、キャストーブ、ドイル、カートといった医療チームで、生き残っているかもしれない人たちを救いに来たというのだ。彼らの想像はあたり、浴室に閉じこめられていた3人、フランク(ピーター・ボイル)、看護婦のジーナ(シャーリー・ジョーンズ)、スザンヌ(ベロニカ・ハメル)がさらに救い出された。一方、マイクらは、事務長の部屋で、金庫の中からあふれ出て一階下に転げ落ちた宝石や金を見つけた。その貯蔵室の入口を探していた彼らは、途中・でデューイ(スリム・ピケンズ)ラリー、フランクの娘テレサ(アンジェラ・カートライト)たちが生きているのを発見し、無事宝石類をかき集めてから出口に向かった。が、いつのまにかスザンヌが消えていた。彼女は事務長の部屋でひそかに積荷目録を探しあて、それをスベボにとどけるべく、皆から離れていたのだった。スベボたちの目的は、実はプラトニウムを積荷の中から探し出して持ち去ることだったのだ。しかし、それをマイ′クたちに知られることを恐れたスベボは、秘密を知るスザンヌが、マイクたちのところへ戻る前に、彼女を殺そうと企んだ。マイクたちは、そのころ世界的に有名な小説家夫婦ハロルド(ジャック・ウォーデン)とハンナ(シャーリー・ナイト)のメレディス夫妻が生存していることをつきとめ救出していた。マイク派とスベボ派の戦いが続き、激しい銃弾戦が、開始された。やがて、スベボ派は船上に逃げのび、プラトニウムを引き上げる作業にかかり、マイク派は、ハンナ、ウィルバーなどの犠牲者を出しながらも必死の脱出を試み、遂に銃弾戦の末、スベボ一派を倒すのだった。





24-21. グランド・イリュージョン

監督 ルイ・レテリエ
出演 ジェシー・アイゼンバーグマーク・ラファロメラニー・ロランモーガン・フリーマンマイケル・ケイン
2013年・アメリカ (KADOKAWA) 116分

解説
奇想天外で壮麗なマジックを披露し、ショーをしながら不可能とも思える強盗を同時に行い、観客を魅了する4人組のスーパーイリュジョニスト。彼らと追い詰めるFBIチームとの攻防を描くサスペンス・スリラー。ジェシー・アイゼンバーグ、ウディ・ハレルソンらがイリュージョニストに扮する。監督は 「トランスポーター」 のルイ・レテリエ。

ストーリー
アトラス(ジェシー・アイゼンバーグ)ら4人のスーパー・イリュージョニスト・グループ“フォー・ホースメン”はラスベガスでショーを行いながら、遠く離れたパリの銀行から金を奪い、観客の度肝を抜く。この複雑に計画された不可解な犯罪に、当局が動き出す。FBI捜査官のディラン(マーク・ラファロ)とインターポールのアルマ(メラニー・ロラン)は、フォー・ホースメンがもっと大がかりな犯罪を行う前に阻止しようとするが、まったく尻尾を掴むことができない。捜査陣は、マジックの種を暴くことで有名なサディアス(モーガン・フリーマン)の協力を仰ぐが、フォー・ホースメンは誰よりも上をいっているのは明らかだった。彼らの最後のショーが終わるとき、フォー・ホースメンのトリックの秘密と彼らの目的が暴かれる……。




24-22. パイレーツ・ロック

監督 リチャード・カーティス
出演 フィリップ・シーモア・ホフマンビル・ナイリス・エヴァンスニック・フロストケネス・ブラナー
2009年・イギリス、ドイツ (東宝東和) 135分  (PG12)

解説
1960年代に英国の若者を熱中させた海賊ラジオ局の船を舞台に、更正のために船へやってきた青年と仲間たちの姿を描くドラマ。個性豊かな登場人物とゴキゲンなロックが満載だ。

ストーリー
1966年のイギリス。ドラッグと喫煙で高校を退学になったカール(トム・スターリッジ)は更生のため、名付け親であり母の旧友でもあるクエンティン(ビル・ナイ)の船に預けられる。だが、実はクエンティンは海賊ラジオ局“ラジオ・ロック”の経営者。北海上から電波を発するその船は、24時間ロックを流し続け、国中をスウィングさせているホット・スポットだったのだ。一番人気のDJは、ロックと自由を愛するアメリカ人ザ・カウント(伯爵)(フィリップ・シーモア・ホフマン)。他に皮肉屋だがユーモラスで面倒見の良いデイヴ(ニック・フロスト)、とてつもなく人が良いサイモン(クリス・オダウド)、寡黙が売りの美男子マーク(トム・ウィズダム)、深夜の時間帯を受け持ち、普段は部屋にこもっているヒッピー風のボブ(ラルフ・ブラウン)、毎時ぴったりにニュースをお届けするジョン(ウィル・アダムスデール)、言動行動全て皆のカンに触るアンガス(リス・ダービー)といった個性的なDJが揃っている。最初は戸惑いばかりの毎日だったが、気の良い仲間たちに囲まれ、カールは徐々に船内の空気に溶け込んでいく。だがその頃、政府の大臣ドルマンディ(ケネス・ブラナー)は風紀を乱す海賊ラジオ局の存在を苦々しく思っていた。彼はスポンサーの締め出しにかかるが、クエンティンはしばらくイギリスを離れていた伝説のDJギャヴィン(リス・エヴァンス)を呼び戻し、出資者の支持を得るのだった。そんな中、カールはクエンティンから紹介された姪っ子マリアン(タルラ・ライリー)に一目で恋をするが、あっけなく失恋してしまう。一方、ドルマンディは、電波が海難信号を妨害するとして、海洋犯罪法の成立に動き出す。法案は可決。“ラジオ・ロック”は大晦日24時をもって放送の終了を余儀なくされる。突然の決定に言葉を失うDJたち。そして悲しみに覆われるリスナーたち。“ラジオ・ロック”はこのまま終わりを迎えてしまうのか……?




f24-23. 命ある限り

監督 ヤシュ・チョープラー
出演 シャー・ルク・カーンカトリーナ・カイフアヌーシュカ・シャルマクリス・カウリン
2012年・インド (日活) 175分

解説
インド映画の都ボリウッドのメロドラマの方程式を作ったといわれるヤシュ・チョプラ監督の遺作。ロンドンを舞台に、運命に翻弄される3人の男女の悲恋を描く。出演は 「ラ・ワン」 のシャー・ルク・カーン、 「人生は一度だけ」 のカトリーナ・カイフ。音楽は 「スラムドッグ$ミリオネア」 のA.R.ラフマーン。ボリウッド製作の作品をまとめて上映する“ボリウッド4 ザッツ☆エンターテインドメント!”で上映される一作。

ストーリー
イギリス・ロンドン。サマル・アナンド(シャー・ルク・カーン)は、あまりにも純粋な愛ゆえに恋人と別れることになる。そんな中、軍の爆弾処理の仕事に就いた彼は突然の事故に見舞われるが、奇跡的に命をとりとめるのだった。やがて、記憶を失くしたサマルの前に現れるもうひとりの女。運命に翻弄される愛の行方は……。




24-24. タンタンの冒険 ユニコーン号の秘密 (吹替)

監督 スティーヴン・スピルバーグ
出演 ジェイミー・ベルアンディ・サーキスダニエル・クレイグサイモン・ペッグニック・フロスト
2011年・アメリカ (東宝東和) 107分  (IMAX)

解説
全世界80か国語で翻訳され、2億部以上もの売り上げを記録するベルギー生まれの人気コミックを、スティーヴン・スピルバーグ監督が自身初の3D作品として映画化したアドベンチャー。少年レポーターのタンタンが相棒の犬スノーウィとともに海底に沈んだ船の財宝をめぐって、謎の存在と戦いを繰り広げるさまが描かれる。

ストーリー
タンタンは、世界中を飛び回り、スリルと興奮に満ちた冒険を最高に面白い記事にする少年レポーター。ニッカボッカとクルっとはねた前髪がトレードマーク、相棒は勇敢な白いフォックステリアのスノーウィだ。ある日、タンタンはガラスケースに陳列されていた帆船の模型に魅了され購入する。だがその直後から、彼は正体不明の男たちに追いかけられることに。その模型は、17世紀に海上で忽然と消えたといわれる伝説の“ユニコーン号”だった。謎を察知したタンタンが調べると、模型のマストに、暗号が記された羊皮紙の巻物を発見。その暗号が、ユニコーン号の財宝のありかを示しているのだ。船の模型は3つ。巻物が3つそろって初めて暗号が完成する。財宝を狙う者たちの驚くべき正体とは……。迫り来る危険と闘いながら、今、タンタンの冒険が始まる……。




24-25. シックス・センス

監督 M・ナイト・シャマラン
出演 ブルース・ウィリスハーレイ・ジョエル・オスメントトニ・コレットオリヴィア・ウィリアムズM・ナイト・シャマラン
1999年・アメリカ (東宝東和) 107分

解説
死者が見える少年と心に傷を負った精神科医が交流を通じて癒されていく姿を綴った異色のサスペンス・ホラー。監督・脚本はインド出身の新鋭M・ナイト・シャマラン。撮影は 「すべてをあなたに」 のタク・フジモト。音楽は 「ダイヤルM」 のジェームズ・ニュートン・ハワード。視聴効果は 「アルマゲドン」 のドリーム・クエスト・イメージズ。出演は 「アルマゲドン」 のブルース・ウィリス、 「僕のボーガス」 のハーレイ・ジョエル・オスメント、 「ベルベット・ゴールドマイン」 のトニ・コレット、 「ポストマン」 のオリヴィア・ウィリアムスほか。

ストーリー
小児精神科医の第一人者マルコム(ブルース・ウィリス)はある晩、妻アンナ(オリヴィア・ウィリアムス)と自宅にいたところを押し入ってきた10年前に治療した患者のヴィンセントに撃たれた。ヴィンセントは彼を撃つと自殺し、この事件は彼の魂に拭いがたい傷を残した……。1年後。フィラデルフィア。妻アンナと言葉を交わすこともできず悶々とする日々を送るマルコムは、他人に言えない秘密を隠して生きるあまり心を閉ざした8歳の少年コール(ハーレイ・ジョエル・オスメント)に出会った。彼の秘密とはなんと死者が見えること。彼はこの秘密を母リン(トニ・コレット)にも話せず、友達からも異常者扱いされて苦しんでいた。やがて、ふたりは心を通わせるようになり、コールはついに秘密を打ち明けた。死者は彼にいつも何かをさせたがっているというのだ。吐瀉物で汚れた少女の霊に会ったコールはマルコムに連れられてその少女の葬儀が行われている家へ行く。霊となった少女はコールに箱を手渡す。箱の中にはビデオがあり、そこには彼女の母親が少女を毒殺する姿が映っていた。少女の父親はそれで真実を知った。死者は彼に自分の望みを叶えてもらうことで癒されるのが望みだったのだ。ついにコールは悩みを克服し、母リンにも秘密を打ち明けた。一方、マルコムは妻アンナのことでまだ悩んでいた。コールはマルコムに彼女が彼女が眠っている時に話しかけてと助言した。その晩、マルコムは彼に背を向けて結婚式のビデオを見るうちに眠り込んだアンナに話しかける。彼女は寝言で「どうしてあたしを残して行ってしまったの?」と呟く。その途端、彼は全てを理解した。彼はヴィンセントに撃たれた時に死んだのだ。アンナへの思いとヴィンセントへの後悔の念が死者となった彼をこの世に引き留めていたのだ。かくして、望みが満たされて癒されたマルコムは天へ召された。




24-26. ペントハウス (吹替)

監督 ブレット・ラトナー
出演 ベン・スティラーエディ・マーフィケイシー・アフレックアラン・アルダマシュー・ブロデリック
2011年・アメリカ (東宝東和) 104分

解説
ベン・スティラーとエディ・マーフィという、ハリウッドを代表する新旧コメディ俳優が初共演を果たしたコメディ。マンハッタンにある最高級マンションを舞台に、大富豪に全財産を騙し取られ、逆境からの復活を狙う人々の奮闘が描かれる。監督は 「ラッシュアワー」 シリーズのブレット・ラトナー。

ストーリー
ニューヨーク・マンハッタンにそびえる65階建ての超高級マンション“ザ・タワー”。管理マネージャーのジョシュ・コヴァックス(ベン・スティラー)が、居住者のあらゆる欲求と優越感を満たす最上級のサービスを取り仕切っている。ある日ジョシュは、黒い車から現れた謎の一味を見つける。ペントハウスに暮らすウォール街の大富豪アーサー・ショウ(アラン・アルダ)が誘拐されると思ったジョシュは、ショウを助けに向かう。しかしショウは、証券詐欺罪でFBIに逮捕されたのだった。ショウを尊敬していたジョシュは、裏切られた思いを隠せない。しかもショウは、ザ・タワーの使用人の年金運用を請け負い、そのお金を私的流用していた。年金だけでなく全財産をショウに巻き上げられた老ドアマンのレスターは、ショックのあまり自殺を図り、病院へ担ぎ込まれる。ショウはペントハウスでの自宅監禁を条件に、1000万ドルで保釈される。ジョシュはショウのもとに乗り込むが、謝罪もせず開き直るショウに怒りを爆発させ、リビングに飾られたフェラーリをゴルフクラブで叩き壊す。総支配人からクビを言い渡されたジョシュだったが、FBI捜査官クレア(ティア・レオーニ)から、ショウが逃亡資金として用意していたはずの隠し金20億円が見つからないという情報を得る。ペントハウスの壁に埋め込まれた金庫に金があると睨んだジョシュは、コンシェルジュのチャーリー(ケイシー・アフレック)、新米エレベーター・ボーイのエンリケ(マイケル・ペーニャ)、ザ・タワーを強制退去させられたウォール街の負け犬フィッツヒュー(マシュー・ブロデリック)、幼なじみの泥棒スライド(エディ・マーフィ)、錠前職人の父親を持つメイドのオデッサ(ガボレイ・シディべ)とともに、ショウの財産強奪を計画する。300万人のパレード見物客で賑わう感謝祭の日、ジョシュたちは、FBIの24時間監視態勢に置かれたペントハウスを目指す。





24-27. 天国の日々

監督 テレンス・マリック
出演 リチャード・ギアブルック・アダムスサム・シェパードリンダ・マンツロバート・J・ウィルク
1978年・アメリカ (パラマウント作品=CIC) 95分

解説
今世紀初頭のアメリカ中西部の農場を舞台に、農園主と、収穫のためにやとわれた兄妹と兄の恋人がくりひろげる愛憎劇。製作はバートとハロルドのシュナイダー兄弟。エグゼクティヴ・プロデューサーはジェイコブ・ブラックマン。監督・脚本はBlacklands(73年作「地獄の逃避行」の題でTV放映)でデビューしたテレンス・マリック。撮影はヨーロッパで活躍しているネストール・アルメンドロス、この作品で米アカデミー撮影賞を受賞した。音楽はイタリア人のエンニオ・モリコーネ、美術はジャック・フィスク、編集はビリー・ウェーバーが担当。出演はリチャード・ギア、ブルック・アダムス、サム・シェパード、リンダ・マンツなど。日本版字幕は高瀬鎮夫。メトロカラー、ビスタサイズ。1978年作品。

ストーリー
第一次大戦が始まって間もない頃。私リンダ(リンダ・マンツ)は、シカゴに住んでいた。兄ビリー(リチャード・ギア)は鉄工場に勤めていたが、上役と喧嘩して彼をなぐりたおして工場をとび出す。ー以下、リンダのナレーションで物語は進行してゆくー。私と兄そして兄の恋人アビー(ブルック・アダムス)は列車の貨物車にゆられながら、中西部に移っていった。やがて、3人はある農場の麦刈り作業員にやとわれた。ビリーはアビーを妹といつわる。農場主のチャック(サム・シェパード)が、そんなアビーに目をつけたのはいつごろだろうか?農場での仕事はきつく、賃銀は安かった。文句をいおうものなら、監督のペンソンは冷たく、「他にいくらでも人手はある」といいはなつ。私は一人の若い女性と知りあう。アビーの手を傷め、ビリーはチャックの家へ行く。ちょうど、彼のところへ医者が来ていたのだ。医者の馬車のなかから薬を盗むビリー。医者がチャックに「貴方の生命は、あと一年しかない」というのを、ビリーは馬車の蔭で立ち聞きする。チャックはアビーに心ひかれてゆく。ベンソンは、ビリーたちの素性が知れないと彼らを嫌っている。刈入れが終ると、作業員たちは立ち去ってゆく。チャックはアビーに残ってほしいという。ビリーは彼の好意を利用しようと、アビーを説得した。やがて、チャックはアビーに求婚する。「どうせ長くない生命だから」と、アビーに承諾するようにいうビリー。やがて、チャックとアビーは森の中で結婚式をあげた。妻の兄妹であるビリーと私も毎日遊んでくらし、それはまるで王様のような日々に思えた。チャックは、妻とビリーの間柄をあやしみ、2人の姿を鋭い目でみつめている。ある日、複葉機が農場に着陸した。彼らは各地を飛び廻る芸人トリオであった。彼らの演芸を楽しむチャックとアビー、ビリー、そして私。ビリーとアビーの接吻するさまを見て、チャックの疑いは固いものになってゆく。翌日、それを察したビリーは、芸人たちと一緒に去っていった。月日がたち、再び刈入れの秋がやって来た。ビリーも自動車に乗って戻って来た。イナゴの大群が農地を襲う。夜通しイナゴを追い払う人々。灯が倒れて炎が農地を焼く。その混乱のなかで、チャックとビリーは対決。銃を持ったチャックをビリーが刺殺する。私たちは逃げ出した。川ベリで追って来た警官隊にビリーは射殺された。その後、アビーは私を孤児院に入れたが、晩になってそこを逃げ出した。そして、町で以前に農場で会った友人に再会。男に振られたという彼女と私はあてもなく線路を歩いていった。




24-28. ミッション・トゥ・マーズ

監督 ブライアン・デ・パルマ
出演 ゲイリー・シニーズティム・ロビンスドン・チードルコニー・ニールセンアーミン・ミューラー=スタール
2000年・アメリカ (ブエナ ビスタ インターナショナル ジャパン) 114分

解説
  「スネーク・アイズ」 に続き、デ・パルマ作品連続出演のG・シニーズ。愛する妻を失った心の傷を抱えるジムを巧みに演じスリリングなドラマに深い味わいをプラス。

ストーリー
2020年、NASAはマーズ1号で火星への有人飛行を成功させた。だが、火星上での探査活動中、乗組員は巨大な氷山のようなものを発見し、そこから発生した砂嵐に巻き込まれ遭難するという怪現象が発生。マーズ1号の当初の乗組員ながら妻マギーをを病気で亡くしたためミッションを断念したジム(ゲーリー・シニーズ)は、マーズ2号のメンバーとして宇宙ステーションでこの事態を知り、救出ミッションに乗り出す。こうしてジムはパートナーである親友夫婦ウッディ(ティム・ロビンス)とテリー(コニー・ニールセン)、そしてフィル(ジェリー・オコーネル)と火星へ出発。火星上から送られてきた映像には墓場が3つ映し出されており、それは最後の交信を送ってきた仲間のルーク(ドン・チードル)の生存の証明ではないかという期待を抱かせた。ロケットのトラブルでウッディは妻テリーの目の前であえなく命を落としたが、残った3人は火星に着陸。奇跡的に生きていたルークと再会した彼らは、彼から巨大な氷山と見えたのが実は巨大な人面岩で、そこからあるメッセージが放射されているという。フィルだけをロケットに残して人面岩に向かった3人は、そこで未知の英知の存在を知る。亡き妻が宇宙の未知の英知の存在を示唆していたことを思い出したジムは、この人面岩こそ人類の新たな出発点だと気づき、ティムとルークに別れを告げ、ひとりそこから旅立つのだった。




24-29. マキシマム・リスク (吹替)

監督 リンゴ・ラム
出演 ジャン=クロード・ヴァン・ダムナターシャ・ヘンストリッジジャン=ユーグ・アングラードザック・グルニエ
1996年・アメリカ (ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント) 100分

解説
双子の弟の死によって、ロシア・マフィアとFBIの絡んだ陰謀に巻き込まれた男の姿を描くサスペンス・アクション。 「ハード・ターゲット」 で香港映画界からジョン・ウーを招いたジャン=クロード・ヴァン・ダムが、今度は 「友は風の彼方に」 「ツイン・ドラゴン」 などで知られるリンゴ・ラムと組んで、ハリウッド映画離れしたハード・アクションを展開する。脚本は 「レッド・オクトーバーを追え!」 「エイリアン3」 のラリー・ファーガソンのオリジナル。製作は 「ダブル・インパクト」 から 「クエスト」 まで、ヴァン・ダム作品のほとんどを手掛けるモシェ・ディアマント。製作総指揮は 「判決前夜/ビフォア・アンド・アフター」 のロジャー・バーンバウム。撮影は 「ザ・クラフト」 のアレクサンダー・グルジンスキ、音楽はロバート・フォーク、美術は 「ジャングル・ブック」 (94)のスティーヴン・スペンス、編集は 「カリートの道」 のビル・パンコウ、衣裳は 「インデペンデンス・デイ」 のジョゼフ・ポロ。共演は 「スピーシーズ/種の起源」 のナターシャ・ヘンストリッジ、 「メランコリー」 のジャン=ユーグ・アングラード、 「パリのレストラン」 のステファーヌ・オードラン、 「ツイスター」 のザック・グリニア、 「トウルー・ロマンス」 のポール・ベン=ヴィクター、 「ジェフリー!」 のフランク・センガー、 「グース」 のデイヴィッド・ヘンブレンほか。

ストーリー
南仏の港町で1人の男が何者かに追われて死んだ。ミカエル・スヴェロフ(ジャン=クロード・ヴァン・ダム)という名のその男は、地元の刑事アラン・モロー(ヴァン・ダムの二役)と瓜二つで、NYからこの町へアランに会いに来たらしい。アランは母親(ステファーヌ・オードラン)から生後間もなく養子に出された双子の弟の存在を知らされ、ミカエルがその弟だと知る。アランは同僚のセバスチャン(ジャン=ユーグ・アングラード)と養子縁組を手配したパリの弁護士を訪ねるが、ひと足遅く殺されていた。アランはミカエル宛にホテルに残されていたメッセージを手掛かりに、NYに飛ぶ。リトル・オデッサ(ロシア系移民街)にあるナイトクラブ、ボヘミアを捜し当てた彼は、そこで働く女アレックス(ナスターシャ・ヘンストリッジ)からホテルの鍵を渡された。彼女はアランを恋人のミカエルと思い込んでいた。外へ出たアランは、今度はロシアン・マフィアの一団にミカエルと誤解され、銃撃される。小説家志望のタクシー運転手デイヴィス(フランク・ヴァン・キーケン)に助けられ、彼は間一髪で脱出に成功した。その夜、ホテルで待つ彼の元に現れたアレックスに、アランは自分はミカエルではないと明かす。そこへ再びマフィアのイワン(ザック・グリニア)一味が襲ってきた。2人はデイヴィスの助けで難を逃れるが、彼が犠牲となった。マフィアの狙いは、組織から足を洗おうとしたミカエルがニースの銀行に保管した、FBIとロシアン・マフィアの癒着を示す証拠の載ったリストを取り戻すことにあった。一方、FBIの悪徳捜査官で、ミカエルを殺したペルマン(ポール・ベン=ヴィクター)とルーミス(フランク・センガー)もリストを求めてアランの前に現れた。アランは真相を確かめるためにマフィアのボス、キーロフ(デイヴィッド・ヘンブレン)に会いに行く。イワンがミカエルの命まで狙ったことを知り、彼をわが子同然に思っていたキーロフは激怒した。だが、形勢不利と見たイワンは、弁護士を殺したのと同じ殺し屋を使ってその場でキーロフを殺害。死闘の末に逃れたアランはイワン一味と町中で大追跡戦を演じ、警察に逮捕される。留置場に現れたペルマンはアレックスを人質にとっており、アランは仕方なく彼らとニースに向かう。ニースではペルマンたちと裏取引していたイワンが、セバスチャンを人質にして待っていた。為す術もなく金庫室へ向かったアランは、そこでミカエルが彼に託した「この資料を公表してくれ」というメッセージと拳銃を手に入れる。行外に出たアランはイワン一味に立ち向かい、セバスチャンを救出。イワンが倒されたのを知ったペルマンとルーミスはアレックスを連れて逃亡したが、アランは猛追撃の果てに彼らを倒す。事件は解決し、アランはアレックスと結ばれた。





24-30. バンディッツ (吹替)

監督 バリー・レヴィンソン
出演 ブルース・ウィリスビリー・ボブ・ソーントンケイト・ブランシェットトロイ・ガリディボビー・スレートン
2001年・アメリカ (20世紀フォックス映画) 124分

解説
ブルース・ウィリス主演によるテンポの良い犯罪ドラマ。銀行強盗コンビと人妻との奇妙な逃避行を描く。強盗シーンのスリルや、登場人物のかけあいのユーモアは絶品!

ストーリー
オレゴン州立刑務所で知り合った、タフガイのジョー(ブルース・ウィリス)と心気症に悩まされるテリー(ビリー・ボブ・ソーントン)。正反対のタイプながら強い友情で結ばれた二人は、ジョーの従兄弟ハーヴィー(トロイ・ガリティ)を仲間に加え、華麗なテクニックで銀行強盗を続けていく。そんなある日、彼らの前に平凡な主婦生活に飽き飽きしていたケイト(ケイト・ブランシェット)が現われ、仲間入り。マスコミに追いかけられ、一躍ヒーローに祭り上げられる中、ケイトはジョーとテリーを同時に愛してしまうようになった。そのことで2人の友情は揺らぎはじめ、そして旅の最終地カリフォルニアに。ジョーとテリーは強盗に入った銀行で互いを撃ち合い息絶えるのだが、しかしそれは狂言。世間には死んだと思わせておいて、一味は見事高飛びを果たすのだった。




24-31. センター・オブ・ジ・アース

監督 エリック・ブレヴィグ
出演 ブレンダン・フレイザージョシュ・ハッチャーソンアニタ・ブリエムセス・マイヤーズジーン・マイケル・パレ
2008年・アメリカ (ギャガ・コミュニケーションズ)

解説
「ハムナプトラ」 シリーズのブレンダン・フレイザー主演のアドベンチャー。有史以前の姿を残す前人未到の地底世界へと足を踏み入れた者たちの大冒険が、迫力の3D映像の中で展開!

ストーリー
トレバー・アンダーソン(ブレンダン・フレイザー)は、地質構造学を研究する大学教授。彼は10年前に行方不明になった兄マックス(ジャン=ミシェル・パレー)の遺志を継いで地球内部の研究を続けていたが、研究室が閉鎖になってしまう。失意のトレバーは、マックスの遺品であるジュール・ヴェルヌの『地底旅行』をめくるうち、兄の失踪に関連するメモを発見。義姉のエリザベス(ジェーン・ウィーラー)から預かっていたマックスの息子ショーン(ジョシュ・ハッチャーソン)とともに、メモを手がかりにアイスランドへ向かう。アイスランドに着いた二人は、山岳ガイドのハンナ(アニタ・ブリエム)と出会う。彼女の案内で、マックスの残した地震センサーがあるスネフェルス山を目指すことにしたトレバーとショーン。スネフェルス山は、ヴェルヌの『地底旅行』で“地球の中心へとつながる入口がある”と書かれていた場所。だが、彼らは落雷で巨大な洞窟に閉じ込められる。脱出を試みる一行だったが、さらに深い竪穴に落ちてしまう。そして到着したのは、地底160kmにある広大な洞穴。太古の植物や動物が生息し、美しい大自然が猛威をふるう世界。そこで3人は10年前にマックスがこの地を訪れていた足跡を発見する。トレバーは、残されたマックスの日記と『地底旅行』から、目の前に広がる海の向こうに地上へのルートがあると推理。筏を組んで海を渡ろうとする。だがその時、地底の火山活動が活発化し、気温が急激に上昇し始める。すさまじい熱気で生命の危機に瀕したトレバーの行く手を、凶暴な海洋生物や人食い植物が塞ぐ。さらに、激しい嵐の中ではぐれてしまったショーンの捜索に向かうトレバー。そして、2人の生還を信じて地上に通じる風穴で待つハンナ。一方ショーンは、絶滅したはずの巨大恐竜ギガントサウルスに襲われていた。タイムリミットが迫る中、3人は無事に地上に戻ることができるのか……。




f24-32. 寒い国から帰ったスパイ

監督 マーティン・リット
出演 リチャード・バートンクレア・ブルームオスカー・ヴェルナーピーター・ヴァン・アイクサム・ワナメーカー
1965年・アメリカ (パラマウント)

解説
ジョン・ル・カレの原作をポール・デーンとガイ・トロスパーが共同で脚色、 「ハッド」 のマーティン・リットが製作・監督したスパイ・サスペンス。撮影は 「ロリータ」 のオズワルド・モリス、音楽はソル・カプランが担当した。出演は 「ベケット」 のリチャード・バートン、 「暴行」 のクレア・ブルーム、 「突然炎のごとく」 のオスカー・ウェルナー、 「真昼の情事」 のピーター・ヴァン・アイク、 「素晴らしきヒコーキ野郎」 のサム・ワナメイカーほか。

ストーリー
イギリス諜報部の連絡員の1人が“ベルリンの壁”のイギリスの検問所のすぐ近くで射殺された。おりしも、東ドイツの諜報機関の主任で、かつてのナチ党員ムント(ピーター・ヴァン・アイク)の残忍な行動がますます激しくなっていたときだった。イギリス諜報部のベルリン主任リーマス(リチャード・バートン)はただちにロンドンに呼びもどされた。そこでリーマスはある目的のために、イギリス諜報部を馘になった野良犬になることをいいわたされた。やがて、リーマスは酒びたりの日々を送るようになり、彼が勤めた小さな図書館に働く娘ナン(クレア・ブルーム)と愛し合うようになった。そして、ある日リーマスは下宿屋の主人と小さなトラブルを起こして、傷害罪で投獄された。イギリス諜報部では、出獄してきたリーマスを再び呼びよせ、東ドイツへの潜入を命じた。目的は、ムントがイギリスの諜報部員であるという証明をつくりあげ、ムントに疑惑の眼を向ける、ユダヤ人の部下フィドラーにそれを告発させるのだ。―ーむろん、それには裏があるのだが……。やがて、東ドイツ人アッシェがリーマスに近づき、リーマスは逆スパイとして東ドイツのフィドラーのもとに送られた。思惑どおり、フィドラーは、リーマスの証言を得て、ムントが敵のスパイであることを最高議会で告白した。だがムント側の弁護士は証人としてナンを呼び、ナンの口からリーマスが東ドイツへ潜入する直前イギリス諜報部と連絡をとっていたことを聞き出した。事態は逆転しリーマスと、フィドラーは逮捕された。が、その夜リーマスは、ムントに導かれて、ベルリンの壁に向かっていた。ナンに聞かれるままリーマスはことの真相を告げた。実はムントは、もともとイギリス諜報部のスパイだったのだ。そして、最近ムントに疑いを持ちはじめたフィドラーの手からムントを救うため、諜報部があえてリーマスを道化役として潜入させたのだ。2人はベルリンの壁にたどりつき壁をよじのぼった。が、瞬間銃声が響き、ナンが倒れた。ナンの口をふさぐためのムントの指令であった。だが、リーマスにはナンを見すてることはできなかった。壁を下り始めたリーマスの背に再び銃声が鳴った。




f24-33. ボディ・ターゲット (吹替)

監督 ピーター・マクドナルド
出演 ジャン=クロード・ヴァン・ダムロザンナ・アークエットキーラン・カルキンテッド・レヴィンティファニー・トーブマン
1993年・アメリカ (コロンビア映画=コロンビア トライスター映画) 94分

解説
ある母子との出会いを背景に、護送途中に脱走した犯罪容疑者の男と悪徳土地開発業者との闘いを描くアクション・ドラマ。監督は 「ヒッチャー」 のロバート・ハーモン、製作は 「ユニバーサル・ソルジャー」 のクレイグ・バウムガーテンとゲイリー・アデルソン。 「白と黒のナイフ」 の故リチャード・マーカンド監督と 「氷の微笑」 の脚本家ジョー・エスターハスの原案を、エスターハスとレスリー・ボーム、ランディ・フェルドマンが共同で脚本を執筆。撮影は 「キャデラック・マン」 のデイヴィッド・グリブル、音楽は 「リトルマン・テイト」 のマーク・アイシャム、そして第2班アクション監督を 「モー・マネー」 のピーター・マクドナルドが担当している。主演は 「ユニバーサル・ソルジャー」 のジャン・クロード・ヴァン・ダム。他に、 「ニューヨーク恋泥棒」 のロザンナ・アークェット、 「ホームアローン」 のマコーレー・カルキンの実弟でもある 「オンリー・ザ・ロンリー」 のキーラン・カルキン、 「飛べないアヒル」 ノジョス・アックランド、 「テロリスト・ゲーム」 のテッド・レヴィンらが共演。

ストーリー
カリフォルニア西部の山路で1台の囚人護送車が事故で横転し、数名の未決囚が脱走した。その中のひとりサム・ギレン(ジャン・クロード・ヴァン・ダム)は単身山中に逃げ込んだ。クライディ・アンダーソン(ロザンナ・アークェット)は、農場を営む若い未亡人で、まだ幼い息子のムーキー(キーラン・カルキン)、娘ブリー(ティファニー・ドーブマン)の3人暮らし。サムの存在に最初に気づいたのはムーキーだった。彼はサムをETだと思い、同時に亡き父の面影を重ね合わせていた。その頃、アンダーソン一家の暮らす地域一帯は、悪徳開発業者フランクリン・ヘイル(ジョス・アックランド)によって土地開発が急速に進行し、土地譲渡を拒むクライディら反対派住民にダンストン(テッド・レヴィン)を中心とするボディガードたちを使い、嫌がらせをしていた。サムはヘイルの手下たちがクライディ母子を恐喝する現場に遭遇、彼らを叩きのめしたことでアンダーソン家の納屋を借りることになった。しばらくして、ヘイルによる住民への説明会が開かれるが、その夜、反対派の農家が何者かに放火されるが、ムーキーに事件を知らされたサムの活躍で被害は最小限に食いとめられた。そんな時、クライディの恋人の保安官ロニー(エドワード・ブラッチフォード)が、サムの正体を突きとめた。ヘイルに買収されているロニーはサムを激しく痛めつけた。サムはクライディの手厚い看護を受け、やがて次第に惹かれ合っていた2人は結ばれた。ところがロニーがサムの前科をクライディに告げ、厳しく非難する彼女には、無実だと言うサムの主張も届かず、サムは母子の前から姿を消した。しかし警察はサムを見逃さなかった。バイクで逃げようとするサムを騎馬警官隊が追跡する。その頃、クライディ家へヘイル一味が侵入し、警官隊の追跡を逃れたサムは、クライディの家へ向かい、母子をヘイル一味から救った。そしてサムは3人に見送られながら警察に連行されていくのだった。




f24-34. ハンコック

監督 ピーター・バーグ
出演 ウィル・スミスシャーリーズ・セロンジェイソン・ベイトマンジェイ・ヘッドエディ・マーサン
2008年・アメリカ (ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント) 92分  (日本語吹き替え版)

解説
ウィル・スミス主演のアクション・コメディ。民衆の嫌われ者となってしまったスーパーヒーローが、敏腕PRマン夫婦の手を借りて奇想天外なイメージアップ作戦を展開する。

ストーリー
ロサンゼルスで事件が起こるたびに登場するスーパーヒーロー、ハンコック(ウィル・スミス)。空を飛び、怪力で不死身の彼は、あらゆる事件を解決に導くが、そのたび過剰な暴力で器物破損してしまうのが悩みのタネ。おかげでロサンゼルス市には膨大な損失を抱え、市民たちはハンコックを「クズ!」と蔑んでいた。超人であるがゆえの孤独感から酒浸りのハンコックは、レイ(ジェイソン・ベイトマン)と知り合った。企業PRが仕事のレイは、ハンコックにイメージアップ戦略を提案する。それをハンコックが受け入れたのには、理由があった。レイの妻であるメアリー(シャーリーズ・セロン)に惹かれたからだ。過去の記憶を失ったハンコックにとって、なぜかメアリーには懐かしさがあったのだ。服役期間を経て、新たなスーパーヒーローとして甦ったハンコックは大評判。その戦略を立てたレイも注目を集めて、一躍時の人となった。そんなある日、メアリーも超人能力を持っていることにハンコックは気がつく。二人は、かつて夫婦だったのだ。お互いに接近すると能力が消滅するため、あえてメアリーはハンコックの前から姿を消して、前妻を失って途方に暮れていたレイと結婚したのだった。真実を知ったハンコックは、恨みながらもメアリーを求める。そのとき、彼の再生能力は消滅していた。凶弾に倒れ、病院に収容されるハンコック。その病院に、ハンコックによって投獄された恨みを持つギャングたちが報復に現れた。見舞いに来たメアリーは、ハンコックを救うための楯となった。死の淵をさまようメアリーを見て、ハンコックの最後の怒りが爆発した。再び超人能力を取り戻したハンコックは、ギャングたちを壊滅させる。同時に、メアリーも息を吹き返していた。レイとメアリーの幸福な家庭は復活する。そしてハンコックは、今日もどこかで正義のための闘いを続けている。





24-35. ダブル・ミッション

監督 ブライアン・レヴァント
出演 ジャッキー・チェンアンバー・ヴァレッタマデリーン・キャロルウィル・シャドレイアリーナ・フォーレイ
2010年・アメリカ (ショウゲート(提供 ポニーキャニオン=ショウゲート))

解説
ジャッキー・チェンのハリウッド進出30周年記念作となるスパイ・アクション。セールスマンとCIAのスゴ腕エージェントという2つの顔を持つ男が巨大な陰謀に立ち向かう。

ストーリー
見るからに冴えないペンのセールスマン、ボブ・ホウ(ジャッキー・チェン)の正体は、中国から出向しているCIAの敏腕エージェント。いつものように緊急の呼び出しを受けた彼は、製油所を襲ったテロリスト、ポルダーク(マグナス・シェヴィング)を逮捕。上司グレイズ(ジョージ・ロペス)の賞賛の声を背に受け、何事もなかったかのように日常に戻っていく。だが、ボブは近くスパイ稼業から引退し、彼のプロポーズを受け入れてくれた隣家のシングルマザー、ジリアン(アンバー・ヴァレッタ)と平穏に暮らしていくことを決めていた。ところが、ジリアンの3人の子供たち、とりわけ年頃の長女ファレン(マデリン・キャロル)は、ダサいボブとの結婚にどうしても賛成できない。そんなある日、ジリアンが父親の入院で実家に帰ることになり、ボブは留守番を引き受ける。だが、母の再婚をぶち壊そうとするファレンや、いたずら好きの長男イアン(ウィル・シャドレイ)、まだ幼い次女ノーラ(アリーナ・フォーレイ)との生活は、スパイのミッション以上にボブを疲れさせた。その頃、CIAのパートナー、コルトン(ビリー・レイ・サイレス)から、ポルダークが脱獄したとの知らせが届く。ポルダークは、ロシア当局の極秘情報にアクセスして、世界経済を混乱させようと計画しているらしい。だがそのデータは、イアンが勘違いしてボブのPCから既に引き出されていた。ポルダークは手下にジリアン一家の皆殺しを命じる。一方、ボブはスパイグッズを駆使して子供たちを監視下に置きながら、徐々に彼らと心を通わせていく。そこに迫るポルダークの魔の手。危険を察知したボブは子供たちを安全な場所に避難させるが、そこにも刺客は迫っていた。CIA内に裏切り者がおり、ポルダークに通じていることはいまや疑いの余地がない。巨大な陰謀に巻き込まれた愛する者たちを、そして世界を救うため、ボブの究極のミッションが始まろうとしていた……。




24-36. トランザム7000 (吹替)

監督 ハル・ニーダム
出演 バート・レイノルズサリー・フィールドジェリー・リードマイク・ヘンリーポール・ウィリアムス
1977年・アメリカ (ユニヴァーサル=CIC) 96分

解説
ビール密輸トラックを先導するトランザムと、それを追うポリ公のドタバタ・スピード・アクション。製作総指揮はロバート・L・レヴィ、製作はモート・エンゲルバーク、監督はスタントマンあがりのハル・ニーダム、脚本はジェームズ・リー・バレット、チャールズ・シャイアー、アラン・マンデル、原案はH・ニーダム、R・L・レビイ、撮影はボビー・バーン、音楽はビル・ジャスティス、ジェリー・リードが各々担当。出演はバート・レイノルズ、サリー・フィールド、ジェリー・リード、マイク・ヘンリー、ポール・ウィリアムス、パット・マコーミック、ジャッキー・グリーソンなど。

ストーリー
アトランタを拠点とする長距離トラックの運チャンはバンディット(バート・レイノルズ)。ハンドルと女に強い評判男。その彼に挑戦状をたたきつけた男がいた。テキサスの大金持のビッグ(パット・マコーミック)と息子のリトル(ポール・ウィリアムス)だ。「28時間以内に、テクサーカナまでトラックを飛ばし、ビールをアトランタに持ち帰れ、報酬は8万ドル」。さてこの往復3千キロの密輸ルートに、バンディットは、相棒クレダス(ジェリー・リード)と共にいどむ。クレダスがトラックを、バンディットがトランザムを先導し、ポリ公をまく??スタートだ!さて順調な『超特急』も、結婚式場から逃げたウェディング・ドレス姿のキャリー(サリー・フィールド)が飛び込んできてからおかしくなった。やがて、この花嫁の婿ジュニア(マイク・ヘンリー)と、その父でポリ公のジャスティス(ジャッキー・グリーソン)が追跡を開始する。「オラッチのバカ息子の嫁サン、待て!」てな具合だ。ジャスティスのパトカーをはじめ、数々のパトカーがバンディットを追う。こわれるパトカー、逃げるバンディット。彼の昔なじみが次々にパトカーを妨害する。そんな彼に心をひかれるキャリー。バカと知りつつ親としてハッスルするジャスティス。バリケートの壁をつっきるトランザム。車が次々に大破し、制限時間10分前にバンディットらはゴール・イン。だが、「ボストンまで18時間以内に、うまくいけば金は倍。ダメならパア」というビッグ。怒る前にバンディットに迫ってきたポリ公。彼らとボストンに向かう。「ここだよ、ジャスティスさん」というバンディットの誘いにのり、彼らのおっかけは、ボストンまで続くのであった。




24-37. スペシャリスト (吹替)

監督 ルイス・ロッサ
出演 シルヴェスター・スタローンシャロン・ストーンジェームズ・ウッズロッド・スタイガーエリック・ロバーツ
1994年・アメリカ (ワーナー・ブラザース映画) 110分

解説
巨大犯罪組織に両親を殺された女と、彼女に雇われた爆破のプロフェッショナルが組織に戦いを挑むサスペンスアクション。合計7回の爆破シーンの迫力と、主演の2人が繰り広げる濃厚なラヴシーンが見どころ。監督は 「山猫は眠らない」 で注目を集めたルイス・ロッサ。脚本は 「アサシン」 の女性ライター、アレクサンドラ・セロス。製作は 「ベスト・キッド」 シリーズのジェリー・ワイントローブ、エグゼクティヴ・プロデューサーは 「コーンヘッズ」 の監督でもあるスティーヴ・バロン、 「クロウ 飛翔伝説」 のジェフ・モスト、 「ジャイアント・ウーマン」 (V)のチャック・ヴィンダー。撮影は 「トゥルー・ロマンス」 のジェフリー・L・キンボール、美術は 「デモリションマン」 のウォルター・マーティシアスが担当。音楽はオリジナルスコアを 「ダンス・ウィズ・ウルブズ」 などで4度のアカデミー賞に輝くジョン・バリーが書き、音楽監修を務めたエミリオ・エステファン・ジュニア の下、彼の妻グロリア・エステファンや、彼らが率いるマイアミ・サウンド・マシーン、ドナ・アレンらの挿入曲が全編に流れる。主題歌はグロリアの歌う 「ターン・ザ・ビート・アラウンド」 。特殊効果(爆破)コーディネーターは、 「バックドラフト」 「ブローン・アウェイ 復讐の序曲」 のクレイ・ビニーが手掛けている。主演は 「デモリションマン」 のシルヴェスター・スタローンと、前作 「わかれ路(1994)」 から一転し再び官能的な演技を見せるシャロン・ストーン。共演は 「ゲッタウェイ(1994)」 のジェームズ・ウッズ、 「夕陽のギャングたち」 「悲しき酒場のバラード」 のベテラン、ロッド・スタイガー、 「完全犯罪(1994)」 のエリック・ロバーツら。

ストーリー
フロリダ州マイアミ。フリーの爆破作業請負人のレイ・クイック(シルヴェスター・スタローン)は、電話でメイ・マンロー(シャロン・ストーン)と名乗る女から、3人の男を爆殺してほしいと依頼される。彼女は幼い頃、巨大犯罪組織レオン・ファミリーに両親を殺され、復讐の機会を伺っていた。レイは自分は殺し屋ではないと一度は断るが、メイの熱意とその魅力的な声にひかれ、単独で調査を開始する。一方、メイも偽名を使って色仕掛けでファミリーのドンであるジョー・レオン(ロッド・スタイガー)の息子トマス(エリック・ロバーツ)に近づく。彼女の命懸けの行動を知ったレイは、依頼を引き受ける。彼は卓抜した爆破技術で、レオンの手下2人を鮮やかに葬った。ファミリーは騒然となるが、相談役兼警備担当のネッド(ジェームス・ウッズ)はプロの仕業と睨む。彼はボスのジョーを通じて警察の指揮権を手に入れると、大々的な捜査と警備を開始するが、レイは最後の標的トマスの息の根を止める。ネッドはかつてCIAでレイの上司であり、その任務上の行き過ぎをレイに告発されて懲戒処分になった男だった。2人は互いの存在をはっきりと知る。全ての仕事を終えたレイはメイと初めて対面し、一夜を共にする。しかし、翌朝、メイは彼を事件に巻き込んだ罪悪感から姿を消してしまう。息子を殺されて怒り狂うジョーから犯人を捕らえるよう命じられたネッドはメイを拉致し、卑劣な罠でレイを待ち受ける。レイは得意の爆破テクニックで危機を切り抜け、メイを救い出して隠れ家に向かった。だが、そこはネッドと警官隊に包囲されていた。勝ち誇ったネッドが進入して来た時、レイが隠れ家の四方に仕掛けていた大量の爆弾が、一斉に大爆発を始める。ネッドと最後の対決の時を迎えたレイは相手を倒し、メイと共に無事に脱出した。




24-38. 限りなき追跡

監督 ラウール・ウォルシュ
出演 ロック・ハドソンドナ・リードフィル・ケイリーロバータ・ヘインズレオ・ゴードン
1953年・アメリカ (東宝洋画部) 83分

解説
「ネバダ決死隊」 のアーヴィング・ウォレスとロイ・ハギンスが脚色、 「海賊黒ひげ」 のラウール・ウォルシュが監督する1953年西部劇、製作はリュイス・J・ラクミル。原作はキャスリン・グレインジャー、ジョージ・グレインジャー、ロバート・グレインジャー合作の小説で、テクニカラー色彩の撮影をレスター・ホワイト、音楽はミッシャ・バカライニコフの担当。主演は 「怒りの河」 のロック・ハドソン、 「七つの海の狼」 のドナ・リード、フィル・ケイリー、 「楽園に帰る(1953)」 のロバータ・ヘインズで、以下 「乱暴者」 のリー・マーヴィン、レオ・ゴードン、ネヴィル・ブランドら。

ストーリー
ベン・ウォレン(ロック・ハドソン)は南北戦争に参加していたが、戦いも終わり、彼の許婚ジェニファー(ドナ・リード)がはるばるテキサスからくるとの報に途中まで出迎えた。しかし、彼女ののった駅馬車はスレイトン(フィル・ケイリー)一味に襲われてベンは重傷をおい、ジェニファーは彼らに拉致された。逃亡するうち、スレイトンは清純なジェニファーにつよく惹かれ、真人間にかえりたいと思うようになった。一方傷のいえたベンはスレイトンを追って旅に出た。あるときスレイトンはジェニファーのことで弟ジェスと衝突し、これをうらみにもったジェスはベンを訪ねてスレイトン復讐の手助けを申し出た。町の人や保安官はスレイトンをおそれてベンに協力を拒んだが、元スレイトンの情婦だったエステラ(ロバータ・ヘインズ)と、スレイトンに妻を殺されたインディアンのジョハシュが応援を申し出た。スレイトンはメキシコへ逃げようとしたが、酷暑のため次第に疲労し、漸くバラットの町についた。それを聞いたベンは早速のりこもうとしたが、エステラが偵察を志願し、スレイトンに近づいてナイフで刺そうとして逆におさえられた。彼女の口からジェスがベンの仲間であるときいてスレイトン一味は動揺した。ジェスはピストルの名手なのだ。ジェニファーは両方を和解させようとひそかにベンを訪れたが一方ベンと和解して堅気になろうとするスレイトンもベンを訪れた。彼はそこでジェニファーを見て急に気が変わり、ジェスを射ち、ベンをも狙ったが、ジョハシュの短剣にたおれた。ジェニファーとベンは新生活をめざしてカリフォルニアに向かって出発した。




24-39. 華麗なるギャツビー

監督 バズ・ラーマン
出演 レオナルド・ディカプリオトビー・マグワイアキャリー・マリガンジョエル・エドガートンアイラ・フィッシャー
2013年・アメリカ (ワーナー・ブラザース映画) 142分  (3D)

解説
F・スコット・フィッツジェラルドの小説 「グレート・ギャツビー」 を 「ムーラン・ルージュ」 のバズ・ラーマン監督が、レオナルド・ディカプリオを主演に迎え、独自の解釈で映画化したラブストーリー。ある日突然、人々の前に現れたミステリアスな大富豪ギャツビーの知られざる過去と、上流階級の女性との禁じられた愛が描かれる。

ストーリー
1920年代。ジャズと禁酒法の時代。アメリカン・ドリームを追い求め、故郷の中西部からニューヨークへとやって来た作家志望のニック・キャラウェイ(トビー・マグワイア)は、宮殿のような豪邸で毎夜豪華絢爛なパーティーを開く謎めいた大富豪ジェイ・ギャツビー(レオナルド・ディカプリオ)の隣に居を構える。港を隔てた向こう岸には、いとこのデイジー(キャリー・マリガン)とその夫で女好きのトム・ブキャナン(ジョエル・エドガートン)が住む邸宅があった。そんなある日、ニックはギャツビーから彼の生い立ちを打ち明けられる。裕福な名家に生まれ、ヨーロッパで宝石や名画に囲まれた贅沢な暮らしを送った後、戦争で数々の勲章を受けて英雄となり、両親が亡くなった今は天涯孤独の身だという。だがそんな出来すぎた話に、ニックは「ギャツビーは何かを隠している」と直感する。やがて、耳を疑う噂と危険な人脈、そしてデイジーとの禁じられた恋が、少しずつギャツビーの華麗な仮面をはがしていくのだった……。





24-40. 崖っぷちの男

監督 アスガー・レス
出演 サム・ワーシントンエリザベス・バンクスジェイミー・ベルアンソニー・マッキーエドワード・バーンズ
2011年・アメリカ (ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン) 102分

解説
アバター」 のサム・ワーシントン主演によるサスペンス。彼が演じるのは、高層ビルから飛び降りようとしている男。彼と女刑事との駆け引き、その裏で着々と進む陰謀、そして裏切り……二転三転するストーリーから、最後まで目が離せない。監督はドキュメンタリー出身で本作が初長編となるアスガー・レス。

ストーリー
30億円のダイヤモンドを横領した罪で服役しているニューヨーク市警の元警察官ニック・キャシディ(サム・ワーシントン)は、脱獄し、高級ホテルの高層階に現れた。そして窓枠を越え、飛び降りようとする。大勢の人が固唾をのみながらニックを見守る。ニックは要求を伝えるための交渉人としてニューヨーク市警の女性刑事リディア(エリザベス・バンクス)を指名する。ニックからある依頼を受けた弟(ジェイミー・ベル)、元同僚のニューヨーク市警警官たち、ニューヨークでも指折りのダイヤモンド王と呼ばれる実業家(エド・ハリス)らの様々な思惑が交錯する中、ニックの本当の目的が明らかになっていく……。





f24-41. クリムゾン・リバー (吹替)

監督 マチュー・カソヴィッツ
出演 ジャン・レノヴァンサン・カッセルナディア・ファレスドミニク・サンダカリム・ベルカドラ
2000年・フランス (ギャガ=ヒューマックス(ギャガ・コミュニケーションズ=テレビ東京=ヒューマックスピクチャーズ提供)) 106分

解説
昨秋フランスで大ヒットした話題のサスペンス。ベストセラー小説をもとに猟奇殺人を追う刑事たちの奔走を描写。予測不可能な展開と、スケールの大きな映像は圧巻!

ストーリー
アルプス山脈の大自然の中。裸で目がくりぬかれ手首が切断され、胎児のような形に縛られている変死体が発見された。パリから派遣されたベテラン刑事ニーマンス(ジャン・レノ)は捜査を開始し、アルプス山脈の麓にあるゲルノン大学の閉鎖的な雰囲気に、秘密の匂いを嗅ぎ取る。一方同じ頃、墓の盗掘事件と小学校での強盗事件を調査中の若手刑事マックス(ヴァンサン・カッセル)は、二つの事件に共通してジュディット・エローという少女の死が関係あることに気づき、その点からゲルノン大学に疑惑を抱き始めていた。ニーマンスは、死体の発見者であるゲルノン大学で雪崩の仕組みを研究している女性、ファニー・フェレイラ(ナディア・ファレス)に話を聞きに行く。彼女も大学の閉鎖的な雰囲気に反感を持っているが、必要以上のことは話そうとしない。マックスは、修道院に引きこもっている亡くなった少女の母親(ドミニク・サンダ)に会いに行き、やはり少女の死に関係のあったゲルノン大学へと向かう。そしてニーマンスとマックスは出会い、行動を共にする。やがて猟奇事件の犯人が現われた。それはかつて死んだはずの少女ジュディット・エローであり、それはファニーの双子だった。犯人はニーマンスとマックス、そしてファニーに襲いかかるが、雪崩に巻き込まれ死んでしまうのだった。





24-42. デッドフォール (吹替)

監督 アンドレイ・コンチャロフスキー
出演 シルヴェスター・スタローンカート・ラッセルテリー・ハッチャージャック・パランスブライオン・ジェームズ
1989年・アメリカ (ワーナー・ブラザース)

解説
ロサンゼルスの対照的なふたりの敏腕刑事の活躍を描くアクション映画。エグゼクティヴ・プロデューサーはピーター・マクドナルド、製作はジョン・ピータースとピーター・グーバー、監督は 「暴走機関車」 のアンドレイ・コンチャロフスキー、脚本はランディ・フェルドマン、撮影はドナルド・ソーリン、音楽はハロルド・フォルターメイヤーが担当。出演はシルヴェスター・スタローン、カート・ラッセルほか。

ストーリー
ロサンゼルスでNo1を競うレイ・タンゴ(シルヴェスター・スタローン)とゲイブ・キャッシユ(カート・ラッセル)のふたりの刑事は、すべての面で対照的で、お互いに対抗意識むき出しだった。そんな彼らを快く思わない犯罪シンジケートのボス、イヴ・ペレ(ジャック・パランス)は、片腕のレカン(ブライオン・ジェームズ)を使って、ふたりを殺人事件の犯人に仕立てあげる。そして裁判でも、ふたりが組織に関与していたかのような不利な証拠が続々と提出され、ついに監獄に送り込まれてしまう。そこは、かつて彼らが逮捕した凶悪犯であふれていた。危険を敏感に察知したタンゴとキャッシュは、受刑者たちが張りめぐらした罠をかいくぐり、命からがら刑務所から脱獄する。そしてキャッシュは、逃亡先のクラブでダンサーをしているタンゴの妹キキ(テリー・ハッチャー)と恋におちる。こうして友情の芽生えたタンゴとキャッシユは態勢を立て直し、ペレのアジトを襲撃、壊滅させて、汚名を晴らすのだった。




24-43. ドノバン珊瑚礁

監督 ジョン・フォード
出演 ジョン・ウェインリー・マービンジャック・ウォーデンエリザベス・アレンセザール・ロメロ
1962年・アメリカ (パラマウント)

解説
ジェームズ・A・ミッチェナーのオリジナル・スートリーを「馬上の2人」のフランク・S・ニュージェントとジェームズ・エドワード・グラントの2人が脚色し、「西部開拓史」のジョン・フォードが制作・監督したコメディ。撮影は「リバティ・バランスを射った男」のウィリアム・クローシア、音楽は「リバティ・バランスを射った男」のシリル・モックリッジ。出演者は「西部開拓史」のジョン・ウェイン、「皆殺しのトランペット」のリー・マーヴィン、「ダイヤモンド・ヘッド」のエリザベス・アレン。ジャック・ウォーデン、シーザー・ロメロなど。

ストーリー
ボストン社交界の女王アミリア・ディダム(エリザベス・アレン)は、伯父が死んだためアミリア・ディダム汽船会社を引き継ぐことになった。が、父ディダム医師が多額の株を持っていたので会社の経営ができず、父に会いに南太平洋の孤島ハレアコロハへ行った。父は終戦後、その島に住みついているのだ。アミリアに着くの報に島は時ならぬ騒ぎが起こった。ポリネシア女と結婚したディダム医師には16歳のリーラニ、6歳のサリー、ルキという子供があったからだ。しかもディダム医師はほかの島に往診に行っていて、ハレアコロハにいないのだ。ディダムの戦友でやはりこの島にいる“大砲”ドノバン(ジョン・ウェイン)が、救神に選ばれて、3人の子供の仮の父親になった。ドノバンはこの島でいま“ドノバン珊瑚礁”というナイトクラブを経営していた。平和の孤島ハレアコロハに突然まき起こった騒ぎはアミリアの来訪だけではなかった。ドノバンのけんか友達“ボート”ギルフリー(リー・マーヴィン)が島に戻って来て、早速ドノバンと派手なけんかを始めたからだ。島にやって来たアミリアは、すぐにドノバンの子供という3人に親しくなった。が、せまい島のことだ。いつまでも事実が明るみに出ないはずがなかった。アミリアは、リーラニ、サリー、ルキの3人が自分の父の子であること、子供たちの母親がすでに死んでいることを知った。やがてディダムが島に帰ってきてアミリアに会い、対戦中の出来事を語った。駆逐艦が日本軍に撃沈されディダム、ドノバン、ギルフーリーらがハレアコロハ島に逃れた。そして戦争が終わっても、島に医療施設がないことや島民が彼らにつくしてくれたことを思うと、ボストンに戻る気になれなかったのだ。やがて子供が3人も生まれ、母親は死んでいった。こうして、父と娘の間に和解が生まれ、すべてはまるくおさまった。ドノバンとアミリアは結婚することになり、ギルフーリーはフルールと結ばれ、そして、アンドレはまた文明社会に戻る機会を失ったのであった。





24-44. あの子を探して

監督 チャン・イーモウ
出演 ウェイ・ミンジチャン・ホエクーチャン・ジェンダカオ・エンマン
1999年・中国 (ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント) 106分

解説
  「秋菊の物語」 などの中国の鬼才C・イーモウ監督の新作。田舎の小学校を舞台に、ドキュメンタリー風の視点でリアルに描かれる若い臨時教師と生徒との交流が新鮮。1999年ヴェネツィア国際映画祭グランプリ受賞作品。

ストーリー
舞台は中国の農村。水泉小学校のカオ先生が母親の看病のため、一ヶ月間、小学校を離れることになった。放っておけば、多くの生徒が家庭の事情で学校をやめてしまう。代理として村長に連れてこられたのは、13歳の少女、ウェイ・ミンジ。中学校も出ていないミンジに、面接したカオ先生は心許なさを感じるが、子供たちに黒板を書き写させるだけの簡単なことならできるだろうと代理を任せる。報酬は50元。子供を一人も脱落させなければさらに10元。ミンジは、生徒に自習させて教室の外で座っているだけの「授業」を始めるが、うまくいくはずもなく、次々と騒ぎが起こる。特に生徒のホエクーは、隙を見て抜け出そうとしたり、女の子の日記を盗んで騒いだりといつもミンジを困らせていた。そんなある日、そのホエクーが突然学校にこなくなった。病気になった親の代わりに、町に出稼ぎに行ったという。脱落者を出すと報酬が減ってしまうと考えたミンジは、何とか連れ戻そうと策を巡らせるが、町を出るバス代がない。皆で話し合い、レンガを運んで金を稼ぐことになり、生徒たちも一生懸命働いてようやくミンジを送り出す。大きな町へ着くとホエクーは行方知れずだと聞く。彼女はなけなしの金をはたいて紙と筆と墨汁を買い、尋ね人のチラシを貼り出すがらちがあかない。町のテレビ局に行き、涙ながらに訴える。苦難の末、ミンジはホエクーと再会を果たす。




24-45. ライラの冒険 黄金の羅針盤 (吹替)

監督 クリス・ワイツ
出演 ニコール・キッドマンダコタ・ブルー・リチャーズサム・エリオットエヴァ・グリーンクリストファー・リー
2007年・アメリカ (ギャガ・コミュニケーションズ=松竹) 112分

解説
イギリスで人気のファンタジー小説3部作、その第1部を映画化。現実世界と似たパラレルワールドに住む少女が、すべての世界を巻き込む戦いの鍵を握る壮大な冒険ドラマ。

ストーリー
この世には無数のパラレルワールドが存在する。その中の一つに動物の姿をした守護霊“ダイモン”を連れて人々が暮らしている世界があった。幼い頃に両親を亡くしたライラ(ダコタ・ブルー・リチャーズ)は、オックスフォード大学のジョーダン学寮で育てられていた。唯一の身内である叔父のアスリエル卿(ダニエル・クレイグ)は探検家であり、滅多に顔を合わせる機会がない。ライラはパンタダイモンと共に、親友ロジャーと遊び回る日々を過ごしていた。街では、子供たちが連続して誘拐される事件が頻繁に起こり、それは誘拐団ゴブラーによる犯行と噂されていた。ある日、上流社会で絶大な権力を持つコールター夫人(ニコール・キッドマン)がライラを引き取りたいと申し出る。その旅立ちの日、学寮長がライラに渡したのは黄金の羅針盤だった。そして、ロジャーが姿を消す…。新たな生活を始めるライラだが、コールター夫人の書斎で見つけたのは子供たちの誘拐リストであり、そこにはロジャーの名前もあった。実はコールター夫人こそが、ゴブラーの首謀者だったのだ。ロジャーを救いたいと願った時、羅針盤が動きだしてライラの中で何かが目覚める。ライラこそ、この世界の謎を解くことができる【運命の子】だったのだ。鎧熊族の王であるイオレクや魔女族の女王セラフィナ(エヴァ・グリーン)の力を借りて、ライラは誘拐された子供たちを集めた北国の収容所へとたどりつく。そこでは、子供たちのダイモンを集めての研究が進められていた。ダイモンこそが、この世界の謎を解くためのもうひとつの手がかりだったのだ。コールター夫人が支配する収容所を破壊するライラ。そしてライラは、コールター夫人が自分の母であるという衝撃の事実を知る。ライラの冒険は、まだ始まったばかりだった……。




24-46. トランスポーター (吹替)

監督 コリー・ユエン
出演 ジェイソン・ステイサムスー・チーマット・シュルツフランソワ・ベルレアンリック・ヤング
2002年・フランス (アスミック・エース) 93分

解説
鬼才リュック・ベッソンが製作・脚本を務めたクライム・アクション。思わぬ事件に巻き込まれるクールなプロの運び屋の活躍を描く。肉弾戦のダイナミックな描写は迫力満点!

ストーリー
黒のスーツに身を包んだクールな男フランクは、運び屋のプロフェッショナル。ルールは3つ。「契約厳守」「名前は聞かない」「依頼品は開けない」。そのルールをひとつでも破れば、待ち受けるのは死だ。新たな依頼品は、黒いパッケージ。しかし、どうも様子がおかしい。中身が気になりつい蓋を開けてしまうフランクだが、中に入っていたのは手足を縛られた美しい東洋人の女(スー・チー)。そしてルールを破ったフランクには、次々と厄災が降りかかってくるのだった……。




24-47. トランスポーター2 (吹替)

監督 ルイ・レテリエ
出演 ジェイソン・ステイサムアレッサンドロ・ガスマンアンバー・ヴァレッタケイト・ノタマシュー・モディン
2005年・フランス、アメリカ (アスミック・エース) 88分

解説
どんな荷物もOK、秘密厳守の運び屋フランクの活躍を描いた大ヒット・シリーズ第2弾。舞台をヨーロッパからアメリカへ移し、前作以上にパワーアップしたアクションが炸裂!

ストーリー
フランク(ジェイスン・ステイサム)は、プロの運び屋(トランスポーター)だったが、今では危険な仕事から足を洗い、裕福なビリングス家の一人息子ジャックの送り迎えの仕事をしていた。そんなある日、事件は起こった。ジャックを連れて行った病院で、医師と謎の女性が、いきなり二人に発砲してきたのだ。危機一髪難を逃れた二人の元に、脅迫電話がかかってくる。子供の命が惜しければ指定した場所に連れてこいというものだった。車の外では冷酷な女殺し屋ローラが拳銃を構えていた。ローラの命令で辿り着いたのはボスのジャンニのアジトだった。ジャンニは謎の薬品をジャックに注射した。激しい怒りを感じながらも、なす術のないフランク。やがてジャックは無事帰ってきたが正体不明の熱に襲われ、両親も咳が止まらなくなる。そしてついにフランクが注射液の正体を調べ上げた。それは空気感染で広まる究極の殺人ウィルスだったのだ。ジャックの父は大統領も参加するという麻薬撲滅サミットに出席することになっていた。ジャンニの目的は、空気感染によって出席者と大統領を暗殺することだったのだ。ジャンニのアジトにある解毒剤を手に入れるべくフランクの戦いが始まる。




24-48. トランスポーター3 アンリミテッド

監督 オリヴィエ・メガトン
出演 ジェイソン・ステイサムロバート・ナッパーフランソワ・ベルレアンナターリャ・ルドコワセーム・シュルト
2008年・フランス (アスミック・エース) 103分

解説
リュック・ベッソン製作・脚本、ジェイソン・ステイサム主演の人気アクション・シリーズ第3弾。液体爆弾入りのブレスレットをはめられた運び屋フランクの危険なミッションが始まる!

ストーリー
国際廃棄物管理会社・エココープ社はウクライナで施設を操業する権利を得て、すでに土地も購入していた。有毒廃棄物をウクライナ国内に持ち込むには、ウクライナの環境大臣・レオニド・ヴァシレフが署名した正式書類が必要だった。しかし環境保護者で知られるレオニドは、エココープ社のような営利をむさぼる企業に自国を汚染させるはずがなかった。エココープ社はレオニドの署名を得るため、テロ対策のデルタ部隊出身で民間のボディーガードを請け負うジョナス・ジョンソン(ロバート・ネッパー)を雇う。ジョンソンは、レオニドの娘・ヴァレンティーナ(ナターリア・ルダコワ)を誘拐する。そして救出されないよう常にヴァレンティーナを動かしておくため、運び屋のフランク・マーティン(ジェイソン・ステイサム)に依頼する。しかしフランクはそれを断り、友人の名前をジョンソンの手下に告げる。フランクの友人・マルコムはその仕事を受け、ヴァレンティーナを乗せて車を走らせる。しかしジョンソンの手下に撃たれ、車ごとフランクの家に突っ込む。フランクはヴァレンティーナを救出しようとするが、そのとき何者かに殴られ、気を失ってしまう。気がつくとジョンソンのもとにいたフランクは、むりやりオファーを引き受けさせられる。フランクとヴァレンティーナは、車から20メートル以上離れると爆発するブレスレットをはめられ、都市から都市へと移動する。その道中は、常にレオニドが送り込んだ捜査官から追われ、ジョンソンの細かい監視が続く。フランクはジョンソンの指示通りに、マルセイユ、シュトゥガルト、ブタペスト、オデッサとヴァレンティーナを運ぶが、2人で逃げ出す方法を絶えず画策していた。