13-1. ミシシッピー・バーニング

監督 アラン・パーカー
出演 ジーン・ハックマンウィレム・デフォーフランシス・マクドーマンドブラッド・ドゥーリフR・リー・アーメイ
1988年・アメリカ (オライオン映画=ワーナー・ブラザース)

公民権運動の嵐が吹き荒れる64年のミシシッピー州ジュサップを舞台に、3人の公民権運動家の失踪事件を捜査する2人のFBI捜査官の姿を通して、アメリカの南部における人種差別問題を描く。製作はフレデリック・ゾロとロバート・F・コールズベリー、監督は「エンゼル・ハート」 のアラン・パーカー、脚本はクリス・ジェロルモ、撮影は「ワールド・アパート」 のピーター・ビジュー、音楽はトレヴァー・ジョーンズが担当。出演は「傷だらけの青春」 のジーン・ハックマン、「最後の誘惑」 のウィレム・デフォーほか。


13-2. 危険がいっぱい

監督 ルネ・クレマン
出演 アラン・ドロンジェーン・フォンダローラ・アルブライトオリヴィエ・デスパカール・ステューダー
1964年・フランス (MGM)

デイ・キーンの小説「喜びの家」をルネ・クレマンが「バナナの皮」 の原作者チャールズ・ウィリアムズ、パスカル・ジャルダンと共に脚色、「生きる歓び」 のクレマンが演出したサスペンスドラマ。撮影は「シベールの日曜日」 のアンリ・ドカエ、音楽はラロ・シフリンが担当した。製作は「地下室のメロディー」 のジャック・バール。出演は「黒いチューリップ」 のアラン・ドロン、「ニューヨークの休日」 のジェーン・フォンダ、「恋のKOパンチ」 のローラ・アルブライト、ほかにオリヴィエ・デスパ、カール・ステューダー、ソレル・ブルック、ニック・デル・ネグロなど。黒白・フランスコープ。


13-3. ゆりかごを揺らす手

監督 カーティス・ハンソン
出演 アナベラ・シオラレベッカ・デモーネイマット・マッコイアーニー・ハドソンジュリアン・ムーア
1992年・アメリカ (ワーナー・ブラザース映画)

夫の自殺が原因で、子供を流産した女性が、ベビーシッターとして幸せな家庭に忍び込み復讐劇を繰り広げる。監督は「窓 ベッドルームの女」 のカーティス・ハンソン、製作はデイヴィッド・マデン、製作総指揮はテッド・フィールド、ロバート・W・コート、リック・ジャファ、脚本はアマンダ・シルヴァー、撮影はロバート・エルスウィット、音楽はグラエム・レヴェルが担当。


13-4. フォーエヴァー・ヤング 時を超えた告白

監督 スティーヴ・マイナー
出演 メル・ギブソンジェイミー・リー・カーティスイライジャ・ウッドイサベル・グラッサージョージ・ウェント
1993年・アメリカ (ワーナー・ブラザース映画)

事故で昏睡状態に陥った恋人の回復を待つため、人工冬眠の実験台になった男が、現代に目覚める姿を描いたファンタジー・ドラマ。監督は「ミスター・ソウルマン」 のスティーヴ・マイナー、製作はブルース・デイヴィ、エグゼクティヴ・プロデューサーは「グリーン・カード」 のエドワード・S・フェルドマンと、脚本も執筆した「心の旅」 のジェフリー・エイブラムス。撮影は「燃えつきるまで」 のラッセル・ボイド、音楽は「ミスター・ベースボール」 のジェリー・ゴールドスミスが担当。主演は「リーサル・ウェポン3」 のメル・ギブソン、「マイ・ガール」 のジェイミー・リー・カーティス、「ラジオ・フライヤー」 のイライジャ・ウッド、舞台出身で一流のタップ・ダンサーとして知られるイザベル・グラッサー。


13-5. あの日の指輪を待つきみへ

監督 リチャード・アッテンボロー
出演 シャーリー・マクレーンクリストファー・プラマーミーシャ・バートンスティーヴン・アメルネーヴ・キャンベル
2007年・イギリス、カナダ、アメリカ (松竹)

名匠リチャード・アッテンボロー監督が手がけた感動のラブ・ストーリー。実話をもとに、ある指輪をめぐる、50年の時を越えた壮大な愛の軌跡を叙情的に紡いでいく。


13-6. キャスト・アウェイ  

監督 ロバート・ゼメキス
出演 トム・ハンクスヘレン・ハントニック・サーシージェニファー・ルイスジョフリー・ブレイク
2000年・アメリカ (UIP)

ロバート・ゼメキス監督&トム・ハンクスという「フォレスト・ガンプ 一期一会」コンビ再び。長い年月を無人島で過ごすことになる男の苦悩をドラマティックにつづった感動作。


13-7. ドリームガールズ 

監督 ビル・コンドン
出演 ジェイミー・フォックスビヨンセ・ノウルズエディ・マーフィダニー・グローヴァージェニファー・ハドソン
2006年・アメリカ (UIP)

ブロードウェイの大ヒット・ミュージカルを、歌手のビヨンセ、「Ray レイ」のジェイミー・フォックス主演で映画化。女性コーラスグループの波乱の道のりを描く感動ドラマ。


13-8. 9デイズ

監督 ジョエル・シュマッカー
出演 アンソニー・ホプキンスクリス・ロックガブリエル・マクトピーター・ストーメア
2002年・アメリカ (ブエナ ビスタ インターナショナル ジャパン)

パール・ハーバー」のジェリー・ブラッカイマー製作によるサスペンスアクション。新型核爆弾を追うCIA局員と、おとり捜査に協力する青年の奔走がスリリングに展開!


13-9. エル・シド

監督 アンソニー・マン
出演 チャールトン・ヘストンソフィア・ローレンラフ・ヴァローネジョン・フレーザーゲイリー・レイモンド
1961年・アメリカ (コロムビア映画)

11世紀スペインの救国の闘将エル・シドの生涯を描いた70ミリ映画で、「キング・オブ・キングス(1961)」 のサミュエル・ブロンストンが製作。監督は「シマロン」 のアンソニー・マン。脚本は「地上最大のショウ」 のフレドリック・M・フランクと「キング・オブ・キングス(1961)」 のフィリップ・ヨーダン。撮影は「びっくり大将」 のロバート・クラスカーが、音楽は「ベン・ハー」 のミクロス・ローザがそれぞれ担当。出演は、「ベン・ハー」 のチャールトン・ヘストン、「ふたりの女」 のソフィア・ローレン、ラフ・ヴァローネ、ジュヌヴィエーヴ・パージュ、ジョン・フレイザーなど。


13-10. ハイスクール・ミュージカル ザ・ムービー

監督 ケニー・オルテガ
出演 ザック・エフロンヴァネッサ・ハジェンズアシュレイ・ティスデイルルーカス・グラビールコービン・ブルー
2008年・アメリカ (ディズニー)

ティーンからの絶大な支持を受け、世界的ヒットを記録したミュージカル・ドラマの劇場版。ハイスクールの最終学年を迎えた主人公たちが歌とダンスにあふれた青春模様を繰り広げる。


13-11. 冬のライオン

監督 アンソニー・ハーヴェイ
出演 ピーター・オトゥールキャサリン・ヘップバーンジェーン・メロウジョン・キャッスルティモシー・ダルトン
1968年・アメリカ (アブコ・エンバシー)

ヘンリー2世一族の複雑な家族関係を通して人間の権力欲、色あせた恋、陰謀などを描いた、舞台劇の映画化。監督は、これが監督第2作目のアンソニー・ハーヴェイ。自らの舞台劇を脚色したのはジェームズ・ゴールドマン、撮影はダグラス・スローカム、音楽は「華やかな情事」のジョン・バリー、編集はジョン・ブルームがそれぞれ担当。製作はマーティン・ポール、製作指揮はジョセフ・E・レビンが当っている。出演は、「チップス先生さようなら」のピーター・オトゥール、「招かれざる客」のキャサリン・ヘップバーンの二大スターのほかに、ジェーン・メロウ、ジョン・キャッスル、ティモシー・ダルトン、アンソニー・ホプキンズ、ナイジェル・テリー、「将軍たちの夜」のナイジェル・ストックなど。カラー、パナビジョン。1968年作品。


13-12. バッドボーイズ

監督 マイケル・ベイ
出演 マーティン・ローレンスウィル・スミスティア・レオーニチェッキー・カリョジョー・パントリアーノ
1995年・アメリカ (コロンビア トライスター映画)

麻薬盗難事件を追う2人の黒人刑事の活躍を描いたポリス・アクション。主演コンビのノリのよさ、ど派手なアクション演出、テンポのよい展開が小気味よい。監督はCM界の鬼才で、これが初の映画となるマイケル・ベイ。ジョージ・ギャロの原案を、「オスカー(1991)」 のジム・マルホランドとマイケル・バリーのコンビと、「ダイ・ハード2」 のダグ・リチャードソンが脚色。製作は「48時間」 「クリムゾン・タイド」 のコンビ、ドン・シンプソンとジェリー・ブラックハイマー、撮影は「危険な情事」 「幸福の条件」 のハワード・アサートン。音楽は「スピード」 のマーク・マンチーナがスコアを書き、ダイアナ・キング、キース・マーティン、2Pacなどのヒット曲が全編に散りばめられている。また、「スピード」 のスタント・コーディネーター、ケン・ベイツと同じく爆破コーディネーターのマイク・マイナーダスが参加。主演は「ドゥ・ザ・ライト・シング」 「ブーメラン」 などにも出演した全米で人気のコメディアン、マーティン・ローレンスと、ラッパーで「私に近い6人の他人」 のウィル・スミス。共演は「プリティ・リーグ」 「ワイアット・アープ」 のテア・レオーニ、「カンヌ映画祭殺人事件」 のチェッキー・カリョ、「赤ちゃんのおでかけ」 のジョー・パントリアーノ、「シュガー・ヒル」 のテレサ・ランドルほか。


13-13. ハート・オブ・ウーマン

監督 ナンシー・マイヤーズ
出演 メル・ギブソンヘレン・ハントマリサ・トメイローレン・ホリーマーク・フューステイン
2000年・アメリカ (ギャガ・コミュニケーションズ、東宝東和)

メル・ギブソン&ヘレン・ハントが共演したおしゃれなラブ・ストーリー。華やかな広告業界を舞台に、ライバル同士の男女の複雑な恋愛模様がせつなくユーモラスに描かれる。


13-14. あなたになら言える秘密のこと

監督 イザベル・コイシェ
出演 サラ・ポーリーティム・ロビンスハヴィエル・カマラエディ・マーサンスティーヴン・マッキントッシュ
2005年・スペイン (松竹)

死ぬまでにしたい10のこと」 のイザベル・コヘット監督とサラ・ポーリーが、再び手を組んだ感動作。秘密を抱えた男女が出会い、少しずつ互いの心を開いていく愛の物語だ。


13-15. すべて彼女のために

監督 フレッド・カヴァイエ
出演 ヴァンサン・ランドンダイアン・クルーガーランスロ・ロッシュオリヴィエ・マルシャルアムー・グライア
2008年・フランス (ブロードメディア・スタジオ)

ミリオンダラー・ベイビー」のポール・ハギスによるリメイクも進行中のフランス発のサスペンス。殺人容疑で投獄された妻と、彼女を信じ抜く夫。強い絆で結ばれた夫婦の愛の行方を描く。


13-16. マーサの幸せレシピ

監督 サンドラ・ネットルベック
出演 マルティナ・ゲデックセルジオ・カステリットマクシメ・フェルステジビレ・カノニカカーチャ・シュトゥット
2001年・ドイツ (アミューズピクチャーズ)

ドイツの新進女性監督による、ほのぼの感漂うヒューマン・ドラマ。現代の食文化を背景に、愛に不器用な女性シェフの自分探しと成長を、生き生きと描いた珠玉作だ。


13-17. シカゴ

監督 ロブ・マーシャル
出演 レニー・ゼルウィガーキャサリン・ゼタ=ジョーンズリチャード・ギアクイーン・ラティファジョン・C・ライリー
2002年・アメリカ (ギャガ=ヒューマックス)

ブロードウェイの名作ミュージカルを豪華キャストで映画化。スキャンダルを逆手にとり人気を得る2人の歌姫と、その運命を握る敏腕弁護士の愛と欲望が華麗に交錯する。


13-18. ラスト・ソング

監督 ジュリー・アン・ロビンソン
出演 マイリー・サイラスリアム・ヘムズワースボビー・コールマンケリー・プレストングレッグ・キニア
2010年・アメリカ (ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン)

人気アイドル、マイリー・サイラス主演の青春ストーリー。ティーンエイジャーの少女が初めて知る恋と、余命わずかの父親と暮らすひと夏の物語が情感豊かに描き出される。


13-19. 天国の約束

監督 ジェームズ・フォーリー
出演 ジェリー・バローンメアリー・エリザベス・マストラントニオアル・パチーノパトリック・ボリエロアンディ・ロマーノ
1995年・アメリカ (パイオニアLDC=メディアボックス=シネセゾン配給(提供*パイオニアLDC))

大恐慌時代のアメリカの田舎町を舞台に、少年と祖父の心温まる交流を描いた感動作。監督は 「摩天楼を夢みて」のジェームズ・フォーリー。製作は 「ブラック・アンド・ホワイト・イン・カラー」のアーサー・コーン。製作総指揮はウィリー・ベアーとデイヴィッド・コーダ、そしてTVシリーズや 「サイコ」の脚本家として知られるジョゼフ・ステファーノ。脚本はステファーノ。撮影は 「摩天楼を夢みて」のファン=ルイス・アンキア。音楽は 「チェンバー 凍った絆」のカーター・バーウェル。美術は 「摩天楼を夢みて」のジェーン・マスキー。編集はハワード・E・スミス。衣裳はクラウディア・ブラウン。主演は 「フェイク」のアル・パチーノ。共演は 「訴訟」のメアリー・エリザベス・マストラントニオ、全米から集まった730人のオーディションから選ばれたジェリー・バローンほか。


13-20. 僕の彼女を紹介します

監督 クァク・ジェヨン
出演 チョン・ジヒョンチャン・ヒョクキム・テウクチャン・ホビンキム・スロ
2004年・韓国、香港 (ワーナー)

猟奇的な彼女」 の監督&主演女優コンビが放つラブ・ファンタジー。無鉄砲な婦人警官と心優しい高校教師の恋が呼び起こす奇跡を、ドラマチックにつづる。


13-21. ウォール街  

監督 オリヴァー・ストーン
出演 チャーリー・シーンマイケル・ダグラスマーティン・シーンテレンス・スタンプショーン・ヤング
1987年・アメリカ (20世紀フォックス)

ニューヨーク・ウォール街を舞台に一獲千金を狙う男たちの世界を描く。製作はエドワード・R・プレスマン、監督は「プラトーン」 のオリヴァー・ストーン、脚本はストーンとスタンリー・ワイザー、撮影はロバート・リチャードソン、音楽はスチュワート・コープランドが担当。出演はチャーリー・シーン、マイケル・ダグラス、マーティー・シーン、ダリル・ハンナほか。専門用語監修は寺沢芳男(野村証券取締役副社長)。


13-22. テラビシアにかける橋

監督 ガボア・クスポ
出演 ジョシュ・ハッチャーソンアナソフィア・ロブズーイー・デシャネルロバート・パトリックベイリー・マディソン
2007年・アメリカ (東北新社)

児童文学の名作を「ナルニア国物語」の製作陣が映画化。貧しい少年と転校生の少女が空想する王国をVFXを駆使して幻想的に映し、彼らの友情と悲しい運命を描く感動ドラマだ。


13-23. サブウェイ

監督 リュック・ベッソン
出演 イザベル・アジャーニクリストファー・ランバートリシャール・ボーランジェミシェル・ガラブリュジャン=ユーグ・アングラード
1984年・フランス (シネセゾン)

パリの地下鉄構内に棲息する若者たちの風変りな生活を背景に犯罪に捲き込まれる一人の若者を描く。製作・監督・脚本はリュック・ベッソン。共同製作はフランソワ・ルジェリ、共同脚本はピエール・ジョリヴェ、アラン・アンリ、ソフィー・シュミット、マルク・ペリエ、撮影にカルロ・ヴァリーニ、音楽はエリック・セラ、編集はソフィー・シュミット、美術はアレクサンドル・トローネが担当。出演はイザベル・アジャーニ、クリストファー・ランバートなど。


13-24. イングリッシュ・ペイシェント  

監督 アンソニー・ミンゲラ
出演 レイフ・ファインズジュリエット・ビノシュウィレム・デフォークリスティン・スコット・トーマスコリン・ファース
1996年・アメリカ (松竹富士配給(松竹=アミューズ=デジタル・メディア・ラボ提供))

第二次大戦を挟む激動の時代、二つの大陸にまたがって繰り広げられる愛のロマンを描く、官能的な映像叙事詩。世界で最も権威ある文学賞といわれるイギリスのブッカー賞を受賞したマイケル・オンダーチェの長編小説「イギリス人の患者」(邦訳・新潮社)を、 「最高の恋人」 のアンソニー・ミンゲラの監督・脚本で映画化。製作は 「アマデウス」「存在の耐えられない軽さ」 のソウル・ゼインツ、製作総指揮は 「ファーゴ」 のボブとハーヴェイのワインステイン兄弟、スコット・グリーンステイン。エロティックに砂漠の映像をとらえた撮影は 「アメリカン・プレジデント」 のジョン・シール、音楽は 「愛と勇気の翼」 のガブリエル・ヤーレ、衣裳は 「バードケージ」 のアン・ロスが担当。主演は 「ストレンジ・デイズ 1999年12月31日」 のレイフ・ファインズ、 「ミッション:インポッシブル」 のクリスティン・スコット=トーマス、 「カウチ・イン・ニューヨーク」 のジュリエット・ビノシュ。共演は 「愛しすぎて 詩人の妻」 のウィレム・デフォー、 「カーマ・スートラ 愛の教科書」 のナヴィーン・アンドリュース、 「サークル・オブ・フレンズ」 のコリン・ファース、 「対決」 のユルゲン・プロホノフほか。第69回アカデミー賞で監督賞、助演女優賞(ジュリエット・ビノシュ)、美術賞、撮影賞、衣裳デザイン賞、編集賞、オリジナル作曲賞、音響賞の9部門を受賞。第54回ゴールデン・グローブ賞で作品賞、オリジナル作曲賞を受賞。97年キネマ旬報外国映画ベスト・テン第5位。


13-25. 若草の萌えるころ

監督 ロベール・アンリコ
出演 ジョアンナ・シムカスカティーナ・パクシーシュザンヌ・フロンジョゼ・マリア・フロタスポール・クローシェ
1968年・フランス (ユニヴァーサル)

フランスの女流作家リュシエンヌ・アモンのオリジナル・ストーリーを、彼女と「オー!」 のピエール・ペルグリ、ロベール・アンリコの三人が脚色、ロベール・アンリコが監督した青春抒情篇。撮影のジャン・ボフティ、音楽のフランソワ・ド・ルーベは共に「オー!」 のチーム。出演は、「オー!」 のジョアンナ・シムカス、「戦争は終った」 の新星ジョゼ・マリア・フロタス、「若者のすべて」 のギリシャの名女優カティーナ・パクシー、「太陽のならず者」 のシュザンヌ・フロンほか。製作はルネ・ピニエール、ジェラール・ベイトー。


13-26. 50回目のファースト・キス

監督 ピーター・シーガル
出演 ドリュー・バリモアアダム・サンドラーロブ・シュナイダーショーン・アスティンダン・エイクロイド
2004年・アメリカ (ソニー・ピクチャーズ)

アダム・サンドラー&ドリュー・バリモア共演のラブ・コメディ。常夏のハワイを舞台に、奇妙な記憶障害をもつ女性に恋した青年の奮闘を、コミカルかつせつなくつづる。


13-27.

監督 アルフレッド・ヒッチコック
出演 ロッド・テイラージェシカ・タンディティッピー・ヘドレンスザンヌ・プレシェットヴェロニカ・カートライト
1963年・アメリカ (ユニヴァーサル)

鳥が人間を嫌い、食いちぎるという残酷な恐怖ドラマ。原作は女流作家ダフネ・デュ・モーリアの 「」 であり、それを 「逢うときはいつも他人」 のエヴァン・ハンターが脚色した。監督は 「ロープ」 のアルフレッド・ヒッチコック、撮影は 「結婚泥棒」 のロバート・バークス、特殊撮影はアブ・アイワークス、音楽はレミ・ガスマンとオスカー・サラの2人。出演者は 「海賊魂」 のロッド・テイラー、 「40ポンドのトラブル」 のスザンヌ・プレシェット、 「青年」 のジェシカ・タンディ、チャールズ・マグロー、新人女優ティッピー・ヘドレンなど。製作は前記ヒッチコック。


13-28. ミート・ザ・ペアレンツ

監督 ジェイ・ローチ
出演 ロバート・デ・ニーロベン・スティラーテリー・ポロブライス・ダナージェームズ・レブホーン
2000年・アメリカ (UIP)

恋人の父親に苦戦する青年を描くラブ・コメディ。娘のボーイフレンドをいびる厳格な父親と、彼に気に入られようと苦戦する青年との関係をつづる爆笑作だ。


13-29. ミート・ザ・ペアレンツ2

監督 ジェイ・ローチ
出演 ロバート・デ・ニーロベン・スティラーダスティン・ホフマンバーブラ・ストライサンドブライス・ダナー
2004年・アメリカ (アスミック・エース)

米国で実写コメディの歴代1位となる大ヒットを記録。前作で恋人のパパにイジメられた青年が、両家の対面によって新たな危機に直面する姿を描いた爆笑作だ。


13-30. チャップリンのニューヨークの王様

監督 チャールズ・チャップリン
出演 チャールズ・チャップリンドーン・アダムスオリヴァー・ジョンストンマイケル・チャップリンマクシーヌ・オードリー
1957年・イギリス (東急=大和フィルム)

ライムライト」 につぐチャールズ・チャップリンの製作・脚本・監督・音楽・主演のワンマン・ショウ作品。ニューヨークに亡命した欧州の一小国の王様がくりひろげる行状記を通して、現代アメリカ批判がなされている。撮影は 「チャタレイ夫人の恋人(1955)」 のジョルジュ・ペリナール。編曲ボリス・サーベック。出演するのはチャップリンの他に 「第五戦線・遠い道」 のドーン・アダムス、オリヴァー・ジョンストン、マクシーヌ・オードリー、チャップリンの息子マイケル・チャップリン、ジェリー・デスモンド、シドニー・ジェームズ、ジョーン・イングラム等。撮影はロンドンのシェパートン撮影所で行われた。


13-31. チャップリンの殺人狂時代

監督 チャールズ・チャップリン
出演 チャールズ・チャップリン, マディー・コレル
1947年・アメリカ (松竹洋画部)

原案はオーソン・ウェルズ 「第三の男」 のサジェストである。撮影はローランド・トセロー。助演に「ワイキキの結婚」のマーサ・レイ、マリリン・ナッシュ、マディー・コレル、イゾベル・エルソム、チャールズ・エヴァンスほか。戦後初の作品となる本作はそれまでのコミカルな色が薄れ、反戦思想を打ち出している。


13-32. インドシナ

監督 レジス・ヴァルニエ
出演 カトリーヌ・ドヌーヴヴァンサン・ペレーズリン・ダン・ファンジャン・イアンヌドミニク・ブラン
1992年・フランス (ヘラルド・エース=日本ヘラルド映画)

仏領インドシナを深く愛したフランス人女性が母として支配者として悲しい運命を辿っていく姿を描く一大歴史絵巻。監督・脚本は「罪深き天使たち」 のレジス・ヴァルニエ、製作はエリック・ウーマンとジャン・ラバディ、共同脚本はルイ・ガルデル、エリック・オルセンナ、カトリーヌ・コーエン、撮影は「夏に抱かれて」 のフランソワ・カトンネ、音楽は「ヘンリー五世(1989)」 のパトリック・ドイルが担当。


13-33. ラスト サムライ

監督 エドワード・ズウィック
出演 トム・クルーズティモシー・スポールビリー・コノリー渡辺謙真田広之小雪
2003年・アメリカ (ワーナー・ブラザース映画)

トム・クルーズ、渡辺謙、真田広之ら日米の豪華キャストが集結して贈る話題の歴史スペクタクル。日本の侍たちの生き様に感銘を受けたアメリカ人の心の変化を描き出す。


13-34. ラッシュ・ライフ

監督 マイケル・エライアス
出演 ジェフ・ゴールドブラムフォレスト・ウィッテカーキャシー・ベイカードン・チードルロイス・チャイルズ
1993年・アメリカ (劇場未公開・ビデオ発売)

 脳腫瘍に侵されたミュージシャンと、彼を見守る同じジャズマンの男同士の友情を描いた感動ドラマ。自らもジャズマンだった、近年のイーストウッドの映画音楽を担当しているニーハウスの音楽。そして演奏シーンと、なかなかジャズ・ファンを魅了してくれる作品である。


13-35. 新しい人生のはじめかた

監督 ジョエル・ホプキンス
出演 ダスティン・ホフマンエマ・トンプソンアイリーン・アトキンズジェームズ・ブローリンキャシー・ベイカー
2008年・アメリカ (クロックワークス)

ハリウッド&イギリスの演技派共演による、大人のラブ・ストーリー。人生を半ばあきらめた男女が巡り合い、迷いながらも新たな一歩を踏み出そうとするさまが心に染みる。


13-36. ペリカン文書

監督 アラン・J・パクラ
出演 ジュリア・ロバーツデンゼル・ワシントンサム・シェパードトニー・ゴールドウィンロバート・カルプ
1993年・アメリカ (ワーナー・ブラザース)

自分の書いた論文が、偶然にも政界の暗部を突いていたために国家的規模の陰謀に巻き込まれ、命を狙われる女子大生の危難を描いたサスペンス・ミステリー。 「ザ・ファーム 法律事務所」 のジョン・グリシャムの同名小説を、 「大統領の陰謀」「推定無罪」 のアラン・J・パクラの製作・監督・脚本で映画化。共同製作は監督の前作 「隣人」 でも組んだピーター・ジャン・ブルッグ。撮影は 「リーサル・ウェポン」 シリーズのスティーブン・ゴールドブラット、音楽は 「顔のない天使」 のジェームズ・ホーナーが担当。主演は 「プリティ・ウーマン」 のジュリア・ロバーツ。共演は 「から騒ぎ」 のデンゼル・ワシントン、 「ロンリー・ハート」 のサム・シェパード、 「カフス!」 のトニー・ゴールドウィン、 「クリフハンガー」 のジョン・リスゴーら。


13-37. デンジャラス・ビューティー2

監督 ジョン・パスキン
出演 サンドラ・ブロックレジーナ・キングエンリケ・マルシアノウィリアム・シャトナーアーニー・ハドソン
2005年・アメリカ (ワーナー)

人気女優、サンドラ・ブロック主演のコメディの続編。ミスコンに続き、今度はセレブとなったFBI女捜査官が、勝気な相棒の女性と共に誘拐事件の解決に奔走する。


13-38. ポーとミーのチャチャ

監督 ヤン・イーチェン
出演 ホアン・ペイジアポール・チャンオウヤン・ルンジャン・シーインリー・チーチ
2012年・台湾

2012年台湾映画界の話題をさらった青春ラブコメディ。 双子のポーとミーを一人二役で熱演したのは第49回金馬奨新人賞にもノミネート された新星ホアン・ペイジア。 初恋に揺れ動く乙女心や、アイデンティティを認めてもらえず葛藤する姿を ハツラツと演じ、見る者の共感を呼ぶ。 ふたりに恋する男子生徒役には、『台北の朝、僕は恋をする』のポール・チャン、 そして新人のオウヤン・ルンを起用。 次世代のスターたちが、初恋の苦しさや大人の階段を上る姿を等身大の魅力で 表現した。本作は『星空』『LOVE』(いずれもOAFF2012)、『GF*BF』(OAFF2013) を抑え、2012年台北映画祭でグランプリのほか最優秀脚本賞・編集賞を受賞。 双子だからこそ浮かび上がる個性と互いへのけん制、そして共に成長していく 姿がまぶしい感動作だ。


13-39. 怒りの用心棒

監督 トニーノ・ヴァレリー
出演 ジュリアーノ・ジェンマヴァン・ジョンソンウォーレン・ヴァンダースフェルナンド・レイレイ・ソーンダース
1969年・イタリア

原題名は"Il Prezzo del Potere "、英語では"The Price of Power"、 「権力の代償」と訳されます。何やら難しい題名ですが、TV放映時には「怒りの用心棒」のタイトルが付けられて反響を呼び、劇場未公開作品にもかかわらず「ダラスブリット/怒りと復讐の果て」の題名で国内版ビデオが発売され、その後「復讐のダラス」という題名で再発もされたぐらいの人気作です。イギリスやフランスでも、"TEXAS"の題名でよく知られています。この題名からも推測できるとおり、1963年にテキサス州ダラスで起こったケネディ大統領暗殺事件を題材とした、いわゆるポリティカル・ウエスタンです。しかし内容は決して難解なものではなく、主演のジュリアーノ・ジェンマの魅力も存分に発揮された快作に仕上がっており、マカロニの傑作の1本として記憶に残る作品です。


13-40. エデンの東 

監督 エリア・カザン
出演 ジュリー・ハリスジェームズ・ディーンレイモンド・マッセイバール・アイヴスリチャード・ダヴァロス
1955年・アメリカ (ワーナー・ブラザース日本支社)

 名匠カザンがシネマスコープをドラマ表現において見事に使いこなしたことや、J・ディーンのあるがままの“演技”、L・ローゼンマンによる忘れらない主題曲……。秀作の要素が嫌味なくらいに揃った、しかし、やるせない宿命に喘ぐ青春を描いて、これほどの達成はなかろう。原作は言わずと知れた旧約聖書のカインとアベルを下敷きにしたスタインベックの長篇で、映画はその一部を元にしただけだが、小説のエッセンスが全て凝縮されている。温厚な兄だけが父に可愛がられ、冷たくされる自分の出生に疑問を持った、大農場を経営するトラスクー一家の問題児キャルは、彼らを捨てて出奔した母(凄みのある名演J・V・フリート=オスカー助演賞)の行方を突きとめ、予想に反する答えを聞く……。そして、涙なしには観られない結末も素晴らしい。兄の婚約者で次第にキャルに魅かれてゆくエイブラに扮するJ・ハリスの母なる包容力も印象的だ。しかし、それにしてもジミー・ディーンである。


13-41. 遠距離恋愛 彼女の決断

監督 ナネット・バースタイン
出演 ドリュー・バリモアジャスティン・ロングチャーリー・デイジェイソン・サダイキスクリスティナ・アップルゲイト
2010年・アメリカ (ワーナー・ブラザース映画)

プライベートでも交際中である、ドリュー・バリモア、ジャスティン・ロング共演のロマンチック・コメディ。音楽業界で働く男性と、インターン先で彼に出会い、思いがけずして遠距離恋愛をする女子大生カップルの物語。監督は長編ドキュメンタリー「On the Ropes」 でアカデミー賞候補になったナネット・バースタイン。


13-42. ママの遺したラヴソング

監督 シェイニー・ゲイベル
出演 ジョン・トラヴォルタスカーレット・ヨハンソンガブリエル・マクトデボラ=カーラ・アンガーデイン・ローズ
2004年・アメリカ (アスミック・エース)

ハリウッドの人気スター共演による文学的な味わいの感動作。ニューオリンズを舞台に、人生に迷う少女と心に傷を抱えた中年男の交流をつづる人間ドラマだ。


13-43. 推定無罪 

監督 アラン・J・パクラ
出演 ハリソン・フォードブライアン・デネヒーラウル・ジュリアボニー・ベデリアポール・ウィンフィールド
1990年・アメリカ (ワーナー・ブラザース映画)104/127分

正義を追求するはずの検察官が、不倫関係にあった同僚の美人検事補の殺人容疑者として裁かれることになり、家庭とキャリアを崩壊させてゆく様を描く、法廷推理ドラマ。製作にシドニー・ポラックとマーク・ローゼンバーグ、監督に 「ソフィーの選択」 のアラン・J・パクラが当り、スコット・トウローのベストセラー小説をフランク・R・ピアソンとパクラ監督が共同で脚色。撮影はゴードン・ウィリス、音楽はジョン・ウィリアムス(2)が担当。出演はハリソン・フォード、ボニー・ベデリアほか。


13-44. フライド・グリーン・トマト

監督 ジョン・アヴネット
出演 キャシー・ベイツメアリー・スチュアート・マスターソンメアリー・ルイーズ・パーカージェシカ・タンディシシリー・タイソン
1991年・アメリカ (アスキー映画)

20〜50年代のアラバマ州、フライド・グリーン・トマトを名物料理に賑わうカフェを切り盛りする2人の女性をめぐる出来事を、現代のジョージア州の老人ホームで、老女が中年女性に語って聞かせるという形で描く人間ドラマ。製作・監督はこれが劇場映画デビューとなるジョン・アヴネット、共同製作はジョーダン・カーナー、エグゼクティヴ・プロデューサーはノーマン・ベアー、ファニー・フラッグの原作を基に、彼とキャロル・ソビエスキーが脚色、撮影は 「グリーン・カード」 のジェフリー・シンプソン、音楽は 「ネイキッド・タンゴ」 のトーマス・ニューマンが担当。


13-45. アバウト・ア・ボーイ

監督 クリス・ワイツ
出演 ヒュー・グラントトニ・コレットニコラス・ホルトヴィクトリア・スマーフィット
2002年・アメリカ (UIP)

英国出身の人気スター、ヒュー・グラント主演のヒューマン・コメディ。精神未熟なグータラ男が悩み多き12歳の少年との交流を通じて人生の意味を知り成長していく感動作。


13-46. 女と男の名誉

監督 ジョン・ヒューストン
出演 ジャック・ニコルソンキャスリーン・ターナーアンジェリカ・ヒューストンロバート・ロギアジョン・ランドルフ
1985年・アメリカ (日本ヘラルド) 130分

マフィアの男が殺し屋の女に恋をしたことからまきおこるトラブルを描く。製作はジョン・フォアマン、監督は 「火山のもとで」 のジョン・ヒューストン、脚本は原作者リチャード・コンドン(早川書房刊)とジャネット・ローチ、撮影はアンジェイ・バートコウィアク、音楽はアレックス・ノースが担当。出演はジャック・ニコルソン、キャスリーン・ターナーなど。


13-47. 愛する人

監督 ロドリゴ・ガルシア
出演 ナオミ・ワッツアネット・ベニングケリー・ワシントンジミー・スミッツサミュエル・L・ジャクソン
2009年・アメリカ=スペイン (ファントム・フィルム)

彼女を見れば分かること」など、女性の心情を描くことに定評のあるロドリゴ・ガルシア監督が、悲しい過去をもつ女性たちが希望へ向けて歩みはじめる姿を描くヒューマンドラマ。幼くして娘と引き離された女性をアネット・ベニングが、母親を知らない女性をナオミ・ワッツが好演し、物語を盛り上げる。


13-48. 慕情

監督 ヘンリー・キング
出演 ウィリアム・ホールデンジェニファー・ジョーンズトリン・サッチャーイソベル・エルソムマレイ・マシスン
1955年・アメリカ (20世紀フォックス)

「東京暗黒街・竹の家」 のバディ・アドラーが 「一攫千金を夢みる男」 についで香港ロケで製作した1955年作品。原作は1952年のベスト・セラー、女医ハン・スーインの自伝小説で、これを 「真紅の女」 のジョン・パトリックが脚色し、 「野性の女(1955)」 のヘンリー・キングが監督した。主演は 「重役室」 のウィリアム・ホールデンと 「悪魔をやっつけろ」 のジェニファー・ジョーンズで他に 「聖衣」 のトリン・サッチャー 「我が心に君深く」 のイソベル・エルソム、マレイ・マシスン、ヴァージニア・グレッグ、 「一攫千金を夢みる男」 のスウ・ヨン等が出演する。音楽は 「七年目の浮気」 のアルフレッド・ニューマン、撮影は 「足ながおじさん」 のレオン・シャムロイ。色彩はデ・ラックスカラー。