コイルに電流が流れていないとき、 中央の可動接点 c は右の接点 b に接触していますが、
電流が流れると鉄片は電磁石に吸い付けられて、 接点 c は左の接点 a に接触します。
コイルの電流の ON-OFF と接点の ON, OFF の関係は次の表のようになります。
電流の ON-OFF と接点 c - a とはまったく同じですが、
接点 c - b は逆ですから、 これは NOT 回路 として使うことができます。
したがって、 基本論理回路の AND 回路、 OR 回路、 NOT 回路の機能がリレーですべて揃います。
コイルの電流
c - a
c - b
ON
ON
OFF
OFF
OFF
ON
下図はリレーで作った半加算器です。
図中、 はリレー A のコイルを表しています。
スイッチ A を ON にすると、 電磁石の働きでリレー A の 3 つの接点 A が同時に動きます。
は接点 c - b を使っていますから、
スイッチ A を ON にするとこの接点は OFF になります。
リレー B についても同様です。
下図の、 コイルにつながっているスイッチの付近 や 真理値表 をクリックするとスイッチが動きますから、
半加算器として動作することをお確かめ下さい。
上図左、 リレーの半加算器のピンクの部分は、
接点 A と接点 が直列に接続されていますから、
右の論理回路の加算器のピンクの部分の AND 回路と等価です。
同様に、 左のブルーの部分は右のブルーに対応しています。
そしてこれら全体は、 ベージュで示しているように並列に接続されていますから、 OR 回路 として働きます。
緑の部分は単純な AND 回路 です。 右の図の C を出力する AND 回路 に対応します。