戻る ダイオード (diode)



ダイオードP 型半導体N 型半導体 を接合したもので、 電流を一方向のみに流す整流作用を持っています。

N 型半導体は電子が電荷を運びます。
電子はマイナスの電気を持っているので、 ダイオードに電圧をかけると電子はプラス側の電極に向かって移動します。
下図では電子をブルーの小さい円で表しています。

P 型半導体は、 正孔が電荷を運びます。
正孔は電子のない空席ですが、 あたかも 「プラスの電気を持っている電子」 のようにふるまいます 半導体 参照)。 ダイオードに電圧がかかると、 正孔はマイナスの電極の方向に移動します。
下図では正孔を赤い小さな円で表しています。




電子はプラス極、 正孔はマイナス極の方向に進みますから、 上図の最初の電池の方向では電子は右、 正孔は左に向かいます。
スイッチの付近をマウスでクリックして下さい。 スイッチが ON になって、 ダイオードに電圧がかかります。
電子や正孔が動き始めますが、 電極付近jまでたどりついてしまうと目立った動きはなくなります。
つまり、 この方向に電池を接続しても電流は流れません。 これを逆方向接続といいます。
もう一度スイッチをクリックして OFF にして下さい。

電池をクリックすると電池の方向が変わります。
この状態でスイッチを ON にすると、 電子はプラス極 (左)、 正孔はマイナス極 (右)に向かって動きます。
今度は電子や正孔が動き続けますから、 電池をこの方向につなげば電流が流れます。 これを順方向接続といいます。

逆方向接続では電流が流れず順方向接続なら流れる、 一方向にのみ電流を流す性質がダイオードの 「整流作用」 です。


上図右下の ボタン をクリックすると、 キャリアの移動速度を速くしたり遅くしたり、 あるいは停止させたりできます。



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