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論理回路の組み合わせ |
コンピュータのハードウェアの大部分は、3種類の論理回路を組み合わせて作られています。
AND 回路(論理積回路)、
OR 回路(論理和回路)と
NOT 回路(否定回路)です。
これらを基本論理回路といいます。
それぞれの基本論理回路の動作は単純ですが、これらを組み合わせることで複雑な働きをさせることができます。
ここでは、AND回路 と OR回路 の組み合わせについて考えてみることにします。
1) 2個の AND回路
まず、AND回路 と AND回路 を組み合わせると、下図のようになります。
信号 、、
が入力されている AND回路 の出力信号に
という名前をつけます。
は
、
がともに 1 のときだけ 1 になります。
出力 は
と
の AND ですから、
、
がともに 1 のときだけ 1 になります。
すなわち、出力 は、入力
がすべて 1 のときのみ 1 になります。
下図では、入力信号の付近、または真理値表をクリックすると、それに応じて表示が変わります。
回路の動きを確認してください。
AND回路 を このように接続すると、3入力の AND回路 と同じ働きをすることが分かります。
2) 2個の OR回路
OR回路 と OR回路 を組み合わせた場合も同様に考えることができます。
入力
のうち、どれが 1 になっても
出力
が 1 になります。
OR回路 を このように接続すると、3入力の OR回路 と同じ働きになります。
3) AND回路 と OR回路
AND回路 と OR回路 を下図のように組み合わせると、
入力 が 1 のときは
の如何にかかわらず
出力
が 1 になり、
が 0 のときは
がともに 1 のときだけ
出力
が 1 になります。
4) OR回路 と AND回路
OR回路 と AND回路 を下図のように組み合わせると、
入力 が 1 で、かつ
の少なくともいずれか一方が 1 のときに、
出力
が 1 になります。
この形をもう少し発展させた例が
用語解説/論理回路 にありますからご覧下さい。
関連項目: 講義資料/基本論理回路 用語解説/AND回路、 OR回路、 論理回路