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論理回路の組み合わせ
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コンピュータのハードウェアは、
簡単な論理回路の組み合わせで作られています。
AND 回路 (論理積回路)、
OR 回路 (論理和回路) と
NOT 回路 (否定回路) です。
これらを基本論理回路といいます。
基本論理回路の動作は単純ですが、 これらを組み合わせることで、 複雑な働きをさせることができるようになります。
ここでは、 AND 回路 と OR 回路 の簡単な組み合わせについて考えていきます。
1) 2個の AND 回路
AND 回路 と AND 回路 を組み合わせると、 下図のようになります。
信号 B、C が入力されている AND 回路 の出力信号に d という名前をつけます。
d は B、 C がともに 1 のときだけ 1 になります。
出力 X は A と d の AND ですから、 A、 D がともに 1 のときだけ 1 になります。
したがって出力 X は、 入力 A B C がすべて 1 のときのみ 1 になります。
(上図の入力信号の付近、または真理値表をクリックすると、 状態が変化します。 以下も同じ。)
AND 回路を上のように接続すると、 3 入力の AND 回路 と同じ働きをするわけです。
2) 2個の OR回路
OR 回路 と OR 回路を組み合わせた場合も同様です。
入力 A、 B、 C のうち少なくともひとつが 1 になれば、 出力 X が 1 になります。
OR 回路をこのように接続すると、3 入力の OR 回路 と同じ働きをします。
3) AND 回路 と OR 回路
AND 回路 と OR 回路を下図のように組み合わせると、
入力 A が 1 のときは B、 C の如何にかかわらず出力 X が 1 になり、
A が 0 のときは B、 C がともに 1 のときだけ出力 X が 1 になります。
4) OR回路 と AND回路
OR回路 と AND回路 を次のように組み合わせると、 入力 A が 1 で、
かつ B、 C の少なくともいずれか一方が 1 のときに、 出力 X が 1 になります。
最後の OR 回路と AND 回路の組み合わせについては、
これを少しだけ発展させた例が 車のうっかりミス防止 にあります。
論理回路 のページも参考になるかもしれません。
簡単な回路でも、 けっこうマトモな働きができるので、 きっと驚くことでしょう。
ぜひご覧下さい。