科目学習書●[メディアテクノロジー論]/[マルチメディア活用論]





(通論)

メディア


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http://www.infonet.co.jp/apt/March/syllabus/MedTech/media.html


きょうの迷信

"メディアってコンピュータのことだよね"
???



メディア

 何かの情報について、あとでまた見たいと思ったり、ほかの人にも知らせたいと思ったりした場合には、その内容に応じていろんな手段を使う。たとえば、変わった店を見つけたら、きっと携帯で写真に撮っておいて、あとで見たり、ほかの人に送ったりするはずだ。その過程、携帯という道具や、写真という手段や、それを誰かに送ってくれる(たとえば)auのサービス、それから、添付ファイルが届いたら開いて見るという約束ごとなど、いろいろな手段が使われている。これらのような、あとで見たり、ほかの人に知らせたりするために使われている手段を、(コミュニケーション)メディア(media)という。
 メディアは、(この場合だと写真を撮った)今とこれからのいつか、こことほかの所とをつなぎ合せるのようなものだ。

 工学(technology)の分野では(特にコンピュータ工学の分野では)、情報を記録/通信する方法のことをメディア(<media)と呼んでいる。

 工学では、"メディア"という術語をこのような意味で使うが、ほかの分野(たとえば社会科学の各分野)ではそれよりずっと前から"メディア"を別の意味で使ってきた。だから、広い分野にまたがって議論が行われる場では、術語の定義がくい違って議論が噛み合わなくなることがある(→[メディア])。
 メディアのことを調べようと思って資料を探したりする場合は、別の"メディア"の資料を見つけてしまって議論がずれてしまわないように注意してほしい。

 メディアはいろんな姿をしている。道具(例:コンピュータ、電話、紙、...)だったり、組織(例:放送局、新聞社、町内会、...)だったり、制度(例:インタネット、郵便、言語、...)だったりする。

 先生が顔料(=絵の具の原料にする色のついた粉)を使って絵を描いて見せるので、そのようすを見てみよう。
 一つは顔料をそのまま紙にすりつけて描いてみる。もう一つは、アクリル画の技法で絵の具に混ぜて使うメディウムというものに顔料を練り込んで、それを紙に塗ることによって描いてみる。どんな違いがあるか確かめてみよう。
 "メディウム"は"メディア"と共通の語源をもつことばだ。だからというものでもないが、メディウムの機能はメディアととても似ている。

 わたしたちは、いろんなコミュニケーションのネットワークに参加しているが、そのそれぞれには、電話、TV、インタネットなどのいろんな種類のメディアが深く関わり合っている。これらのメディアがなくなってしまって素手でコミュニケーションをしなければならなくなったとしたら、コミュニケーションそのものが全く成り立たなくなってしまう場合だってあるだろう。




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08-09-22