作品記録●[鉄本演劇事務所]+[QMF]
(スチル)
[フレームアウト'80]
内容+諸元 キャスト スタッフ
http://www.infonet.co.jp/apt/March/TPO/FrameOut80/general.html
映像
(1980〜85)
鉄本演劇事務所+QMF作品
72分
フィルム
(8mm・カラー・2×磁気・モノラル・18fps)
ドラマ
監督 井戸良弘
協力
・
筑波小劇場 たけとんぼ 描
映画を創る会
全処連
三月劇場水戸 南宝企画プロダクション 18米40糎
鉄本演劇事務所とQMFとの共同制作による作品。編集までを鉄本演劇事務所が、アフレコからあとはQMFが行なった
配役に関しては、フェースでは筑波小劇場、ボイスでは[18米40糎]の二つの劇団が全面的に協力している
オリジナルへのアクセス
isihara@tokiwa.ac.jp
この作品は 2003年12月20日にハーモニーホール(水戸)で開催された[les systemes]で上映されました
物語
筑波大学の学生の由(海野元良+谷口悌三)は自分の映画を作ることに情熱を傾けている。征(鉄本久邦+光藤博明)からは学生処分反対運動の集会に出るように誘われ、1学期のうちからもう留年が確定していることに悩みながらも、友人の久志や渡と制作の準備を始める。出演してもらうつもりだった妙子が妊娠して断わられたりもするが、とうとうヒロインにぴったりの純子(山田美沙+岡崎祥子)にめぐり会う。実は由は東京で予備校に通っていた時に純子を見知っていた。以前とは全く変わってしまっている純子に由は興味を引かれ始める。
解題
この作品の舞台は筑波大学という現実だ。そこでは、この80年にして漸く自治への気運が盛り上がろうとしている。その気運こそがこの映画の主題だ。
ただし、この映画ではこの高揚感を記録とか美化として作品化するのではない。そのような状況を、「存在することが正当な、人生には適切な一つの背景」として、自然に描出していく。そのさりげなさによって、この実現したばかりの状況が、すべての希望と絶望をはぐくむ、ひとの生活にとってはほんの当然の状況に過ぎないことを示しておきたいのだ。
夏が終わる予感がする。北大でも一橋でも横国でも、70年前後の成果だった大学の学生自治はなし崩しに崩壊していった。映画は日を戻す祈りにはならない。「死ぬには早すぎる」時代が始まろうとしている。しかしそれでも、この映画を作ることは、まちがいなく、理を有するのだ。
シナリオ
12 西大通り:夜 29-01 学生宿舎:純子のへや:少し経って
スチル
Sc2/C18
Sc29/C5
Sc35/C1
Sc42/C1
Sc49/C3
Sc53