学園における秩序の維持等について

　学園における秩序の維持と暴力行為の排除については、従前から特段の御努力を願ってきたところであり、最近では学園はおおむね平穏な状態にあると承知しております。
　しかしながら、大学によっては、授業妨害その他の暴力行為の発生をみ、あるいは施設の一部が不当に占拠される等の事態のなおあることは、まことに遺憾であります。
　各大学におかれては、新学年を迎え、改めて下記事項に御留意の上、学園の管理と学生指導の在り方について再検討を加え、国民の信頼にこたえて、学園の秩序維持と暴力行為の根絶のため、厳正適切な措置をとられるよう、命により通知します。

記

1、授業妨害その他学内における暴力行為や学内施設の本来の用と、目的を疎外する行為を許すことのないよう、全額の体制を整え、正常な秩序維持のために適切な措置をとること。
2、学内掲示等(立看板、ビラの配布等を含む。)については、学内規則に従い管理の徹底を図ること。特に、犯罪行為をそそのかし、あるいは社会的秩序の暴力による破壊を呼びかけるような掲示物は、直ちに撤去すること。
3、学籍にある者の修学の実態の掌握と指導管理をさらに的確に行い、また、教職員の服務規律の厳正な保持に努めるとともに、学園の内外を問わず非違を犯した者についてはその責任を明確にし、それに対し厳正適切な措置を迅速に講ずること。
4、学園の秩序維持のために必要な警察当局との連絡については、｢大学内における正常な秩序の維持について｣(昭和44年4月21日文大生第267号)に留意し遺憾なきを期すること。