戻る ファイルの管理


コンピュータで作った文書や画像のデータは、 ハードディスクフロッピーディスク などに保存されています。

ハードディスクやフロッピーディスクなどは、自由にファイルを保存したり、読み出したり、 また、不要になったファイルを削除することができます。

しかし、そのためには、どこにどんなデータを書き込んだかを管理しなくてはなりません。


下図左側のグレーの円はフロッピーディスク、右側の横棒はメモリに記憶されているデータ等を表しています。 棒の長さは様々ですが、データのサイズを表しています。

まず、円の中心の "Format" の付近をクリックして下さい。 フロッピーディスクがフォーマットされて、データを書き込む場所が決められます (磁気的な処理がされるだけですから、もちろん目には見えませんが、ここでは濃い灰色で表示されます)。

このとき、ファイル名や保存の日付などを管理するためのディレクトリエントリ (Directory Entry) や、 データーが書き込まれているアドレスを管理するための FAT (File Allocation Tables) などが同時に作られますが、ここではこれも省略しています。

メモリのデータをマウスでクリックすると、フロッピーディスクに保存され、 保存された部分はメモリのデータの色に変わり、メモリデータの部分はグレーになります。
フロッピーディスクに保存されたデータをクリックすると、ディスクのデータは消去されます。 メモリのデータの色は元に戻ります。




保存されていたデータを削除すると、その部分にはあらたに別のデータを保存することができます。

ためしに、長、短交互にいくつかのデータを保存し、短いファイルを削除した後、 長めのデータを保存してみて下さい。

データは何カ所かに、バラバラになって保存されます。 これをフラグメンテーション (fragmentation) といいます。
バラバラになっても、それぞれが、どんな順序でどこに保存されているかは FAT に記録されているので、 ちゃんと読み出すことができます。

フロッピーディスクやハードディスクを、長期間、保存や削除を繰り返しながら使用していると、 フラグメンテーションが増えてきます。 データの読み書きそのものには支障はありませんが、フラグメンテーションが増えると、 読み書きに時間がかかるようになります。

したがって、定期的にフラグメンテーションを解消すると、ディスクを効率よく使うことができます。 このためのソフトウェアを ディスク デフラグメンタ (disk defragmentor) といいます。
いろいろなソフトウェアがありますが、Windows には "デフラグ" というソフトが標準でついています。
最近のパソコンのハードディスクは、記憶容量がずいぶん増えましたから、 デフラグを実行するにはかなりの時間がかかりますが、 たまにはフラグメンテーションを一掃してみて下さい。ディスクの読み書きが早く、快適になります。



情報処理概論 に戻る  目次 に戻る  戻る 

2000.08.05  address