|
アウトラインフォント (outline font)
|
コンピュータのディスプレイに文字を表示したり、 プリンタで文字を印刷するには、
文字の形状のデータが必要です。
アウトラインフォントは、 文字の形状を輪郭線で表したものです。
ベクトルフォント
(vector font) ともいいます。
ドットフォントのように、 斜線部のギザギザが目立つ、
変形が困難、 といった点は改善されましたが、 輪郭線のデータから文字の形状を算出するには CPU に負担がかかります。
ハードウェアの高速化によって実用可能になりました。
上図左はアウトラインフォントのデータの様子を示しています。
小さい青い四角は輪郭線の端点、 赤い円は曲線の形状を表すための基準点で、
これらの点の座標値がフォントデータとして記憶されています。
上図中央は、 文字の形を少し編集してみました。
文字が太くなる方向に、 いくつかの基準点を移動させています。
動かしたものは四角や円を塗りつぶしてあります。
アウトラインフォントは文字の形状を輪郭線を表す点の座標値で定義しているので、
演算によって拡大や縮小、 変形なども自由です。
上図右はイタリック体に変形させた例です。