8ビットパソコン (FM-8) |
1981年に富士通から発売された 8ビットパソコン "FM-8" です。 念のために書くと、右側の、キーボードのある方が 「パソコン本体」 です (490mm×332mm×110mm, 6.1kg)、本体定価は \218,000 でした。 当時のパソコンの一般的な補助記憶装置は 「オーディオカセット」 でした。 プログラムやデータはカセットテープに 「録音」 するのが常識でした。 左は、高嶺の花であったフロッピーディスク装置です。 5.25 インチのフロッピーディスクドライブが2台並んで付いています。 |
FM-8 には、パソコン初の漢字表示機能や、現在では(その名のゆえか)
すっかり忘れ去られてしまった バブルメモリ のオプション搭載
(本体右上の黒い部分の蓋を開けて装着する。バブルメモリを使用しない場合、
ここは灰皿代わりに使われることも少なくなかった) など、当時としては画期的な特徴がありました。
ジョイスティックを 2組接続してゲームを楽しめるアナログポートが 4チャンネル
設けられていたのもユニークでした。
8bit A/D ですから分解能は十分ではありませんが、私は多点の温度の自動測定などでも重宝しました。
今日のパソコンは、総合的な機能では圧倒的に優れていますが、
このようなイタズラにはこれが向いている、といった個性は乏しいように思えます。
FM-8 は、約20年前の 8bit パソコンですが、場合によってはまだ出番がありそうに思えますので、
今でも大切に保管しています。
参考: PC-8001