のがみ正一さんは
水戸で活躍しているグラフィックデザイナーです。彼は映画の
[男はつらいよ]シリーズが大好きで、[男はつらいよ-ぼくの叔父さん]や[虹をつかむ男]ではエキストラとして出演しているほどです。
[とら新聞]は、のがみさんが発行している
[男はつらいよ]のファンペーパです。
ミニメディアとはいえ、
[とら新聞]は、実はなかなか有名な新聞でもあります。すでに20年以上にわたって刊行され(96〜98年休刊)、現在(00-11-18)の最新号は第108号。のがみ編集長は、渥美清さんの葬儀では、松竹から関係者として招待されていたほどです。山田洋次監督も購読されていて、もはやオフィシャルペーパになっていると言ってもいいぐらいです。
[とら新聞]は、96年から98年までの間、2年間ほど休刊していたことがあります。
僕は休刊のちょうど前ぐらいに、
[お茶の国から]という連載を
[とら新聞]に寄稿していました。その縁もあって、98年に
[とら新聞]が再開して何号めかから連載を始めたのが、
[映画の食卓-僕の食卓]です。
思い起こせば、はるか昔、たまたま道で会ったのがみさんに
"こんなもの作ったんだけど"と渡されたのが、B5(現在はA4版)の手書き版の
[とら新聞]でした。あれからかれこれ、20年ぐらいたってしまったわけです。光陰矢の如しとはまさにこのことです。