戻る シーザー暗号 (Caesar Cipher)



いつの世も、 科学技術は戦争を背景にして発達してきたという側面があります。
戦争には情報が重要です。
情報が筒抜けでは困りますから、 古くから暗号が使われました。

ジュリアス・シーザーが使ったとされるシーザー暗号は、 アルファベットを何文字か (図では 3 文字) ずらせて暗号化します。
下図の最上列、 灰色で表示されているアルファベットが、 ピンクで表示されている文字に置換されます。
キーボードをマウスでクリックすると、 入力された文書 (平文) と 暗号化された文書 (暗号文) が表示されます。



 暗号キー左シフト    入力データクリア    暗号キー右シフト



暗号文を平文 (ひらぶん) に戻すには、 ずらせた数だけ逆にずらせます。 この数が暗号復元の 「鍵」 になります。
しかしアルファベットは 26 文字しかありませんから、 シーザー暗号は解読も簡単です。

上図の 「換字」 をクリックすると、 換字暗号に変わります。
アルファベットを単純にずらせるのではなく、 ランダムに並び替えます。
こうすると解読は少しやっかいになりますが、 コンピュータを使って総当たり式で鍵を探すこともできます。
英文には 'E' や 'T' はよく使われるのに対して、'Q' や 'Z' はあまり使われないという文字の使用頻度の特徴、 "tion"、 "ing" など、 英単語によくある綴りの特徴などを使うと、 これも簡単に解読できます。 暗号解読 のページをごらん下さい。



関連事項:  暗号解読  エニグマ  秘密鍵暗号方式  公開鍵暗号方式 


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update: 2012.11.10  address