科目学習書
情報処理
(講義)
人文1班+比文
>
http://www.infonet.co.jp/apt/March/syllabus/Literacies/index.html
講義・1駒×11週 (第2学期)
教員:石原亘
学習する内容
この科目では、情報処理(実習)と連動して、いろいろな情報を取り扱う能力を身につけてもらう。このような能力は、情報リテラシ(またはコンピュータリテラシ<computer literacies)と呼ばれている。
きみたちは、大学での学習や生活を通じて、作文、通信、計算、統計、作表、手順の計画などの作業を行なっているだろう。これらはどれも、情報を作り出すこと、情報を使うこととしてとらえることができる(たとえば、作文は文章という形式の情報を作り出すこと)。つまり、情報リテラシというのは、いろんなことがらを伝え、受け止め、考える、見つけ出す能力だ、と考えてもいい。これらの能力を身につけ、もっと強くすることが、この科目の目的だ。
情報は実体がないから、情報の取り扱い方を直接に学習することは難しい。ところで、現在は(そして将来もかなりの間)、いろいろな情報を取り扱うための道具としてコンピュータが使われている。だからこの科目では、コンピュータをおもな形代にして情報の科学と技能を学習していこうと思う。
学習の進行
この科目では、
12の単元を学習する。それぞれの単元は、概論といくつかの特別な
課題とから成り立っている。
概論は、
週ごとに、約
4時間(
スクーリングが行なわれる単元については
スクーリングへの参加も含めて)かけて学習するように設定されている。概論については全員が必ず完全に学習しなければならない。
課題については、一月に一つずつ、約
4時間かけて学習する。したがって、学期を通じて、全部で三つの
課題を学習することになる。
それぞれの単元に対しては複数の
課題が準備されているが、それらをすべて学習する必要はない。どの単元のどの
課題を学習するかは自分で決めればいいが、概論の学習が済んでからでないと
課題に取り組むのは難しいので、その月に概論を学習することになっている単元のうちのどちらかに含まれている
課題の中から選ぶのがいいだろう。
課題の学習は、レポートの提出と、学習が十分でないと言われた所のやり直しとの繰り返しによって進めていく。したがって、
課題の学習を完成した(と思った)ら、そのたびに結果をレポートとして提出する必要がある。
この科目でも、学習の手助けとして、講義の形式の
スクーリングを行なう。
スクーリングはきみたちの学習を
元気づけるためのものだ。だから、
スクーリングへの参加は強制しないし、出席を数えることもしない(ほかの科目ではまた違うかもしれない)。
この科目に限らず、大学での学習は、一人一人が自分で計画を立てて、自分で資料を集めてそれを調べ、自分で考えていくものだ。命令されたことをつまらないと思いながらやるのではなくて、どう進めていけば学習が気持ちのいい体験にできるのか、
自分で見つけ出せるようになってほしい。
学習についての要請
概論の学習
学習についての要請
課題の学習
それぞれの単元ごとに、数時間ぐらいの自習にふさわしい課題をいくつか紹介する。その中から、自分がこれから専門の科目で学習しようとしていることと関係の深そうなものなどを選び、学習しなさい。
課題の学習を通じて、次の三つの点のうち、少なくともどれか一つが達成されるようにしなさい。
・新しい知識を得た
・独創的な成果が生み出せた
・誠実に学習した
学習の成果はレポートにまとめて提出しなさい。レポートは、評価し、添削して返す。もし十分でないと言われた所があったら、(意欲が続く限り)もっと深く学習してレポートを提出し直しなさい。
一つの課題に対する学習が完成するまでには、少なくとも1〜2回の提出と添削の往復が必要になるだろう。
課題はそれぞれの回の
シラバスに載っている。また、
スクーリングでそのほかの課題を追加することもある。
それぞれの課題の指示にしたがって、特別な資料(図書館やWWWを使って調べることができる)や、それまでに提出されて公開されているほかの学生の報告に、必ず目を通しておきなさい。
特別な知識や体験が必要だとされている場合は、課題の説明を参考にして準備のための学習をすませてからとりかかりなさい。
レポートは、以下のどれかの形式で提出しなさい。
・電子メール(文章だけの場合)
・ウェブ(文章以外を含む場合)
・A4の紙に書いて綴じたもの
紙の場合は、
スクーリングのあとの、自由に話せる時間に提出しなさい。
内容や表現の優れたレポートは、シラバスの一部として公開される。新しく提出するレポートは、それらのレポートとは別の
新しい方向を目指しているか、程度がさらに
深まっていなければならない。その代わり、公開されているほかの学生のレポートの内容を、自分の学習の足がかりとして使ってもかまわない。
レポートは、その課題が出題されている単元の
スクーリングの次の回に提出するのが自然だが、もっと前でももっとあとでもかまわない。
以下の三つの期間のそれぞれごとに、必ず1件はレポートを提出しなさい。
09-06 〜 09-27
|
10-04 〜 10-25
|
11-01 〜 11-15
再提出の場合に限り11-22までに提出してもいい ただしその場合はレポートを返すことはできない
|
△
レポートを提出する期間
提出されたレポートは、添削と評価をつけて返却する。
返す時期と手段はレポートの受け取り方によって異なる(▽表)。
受け取り方
|
返す時期と手段
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電子メールで
|
受け取ってから1週間めごろに電子メールで
|
スクーリングで
|
次の回のスクーリングで
|
研究室で
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もう一つ次の回のスクーリングで
すぐ次の回には間に合わない
|
△
レポートを返却する時期と手段
特に、
最後の期間が終わる直前は、添削が返って来て再提出が必要だと分かったのに、
時間がなくて書き直せなくなっていることがよくある。
仕上がりが心配な場合は、
期間の前半のうちに最初のバージョンを提出しておくか、まとめ方について
あらかじめ先生に相談しておくかしなさい。
そのほか、この科目での課題の学習とレポートのまとめ方については、資料
[演習の進め方+まとめ方]に詳しく説明してあるので、最初の課題に取りかかる前に、必ず目を通しておきなさい。
スクーリング
大学での学習は、実はすべてがそうなのだけれど、時間を決めて教室に集まってすることは、学習のほんの一部でしかない。自習の時間に各自が自分でやるのが学習の本体だ。このことをはっきりさせるため、この科目では、いわゆる授業のことを(通信教育での言い方にならって)"スクーリング"と言うことにする。
この科目では、目標を目指して学習することは要求するが、スクーリングに出席することは強制しない。
好きで始めた学習でも、自分だけで学習するんでは、なかなか始める気になれなかったり、疲れてしまって放り出したくなったりすることがあるだろう。スクーリングは、そんな時に学習への元気を取り戻すための場だ。だから、やる気がある時はもちろん、学習をやめてしまいたくなった時にこそ、スクーリングが必要だ。先生のトークを聞いたり、演示を見たり、(科目の形態によっては)ほかの学生の学習の進め方を確かめたりして、スクーリングを役立ててほしい。
日時
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第2学期
金曜
4限目
13:45〜15:00
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会場
|
2C404
|
スクーリングに参加する場合は、
ルールを守り、ほかの学生の学習の妨げにならないようにしなさい。
シラバス
科目で学習する内容と学習の手順をまとめた資料のことを
シラバス(syllabus)という。たとえば、みんなが今、見ているこの資料もシラバスの一部だ。
この科目のシラバスは、
ウェブになっているので、インタネットにつながっているコンピュータさえあれば、
InternetExplorerなどの
ウェブブラウザを使って世界のどこからでも見ることができる。
シラバスには、学習しなければならない資料の
本体やそれをウィンドーに呼び出すボタンが含まれている。資料の中には、
図や
写真、
ビデオ、
サウンドなども含まれている。
資料の一部については、いろんなつごうからインタネットには省略したものだけを置いていることもある。また、ほかの人が提供している資料については、その人のつごうでいつの間にかなくなってしまっていることもある。このれらの理由から、場合によっては記事の一部が正しく表示されなかったり、ボタンを打っても新しいページが呼び出されないことがある。
このようなトラブルについてはあまりナーバスにならなくてもいいが、資料が見られないと学習ができないという場合には、資料の題名や見出しを記録しておいて、スクーリングの時などに先生に相談しなさい。そうすればたぶん、印刷してある複写を貸したり、先生のコンピュータで見せてあげたりすることができるだろう。
科目の学習が始まってからも、レポートの
例や
連絡などの記事はいつも追加されたり変更されたりしている。科目の進行に関する連絡もシラバスを通じて行なうので、
週に一度は必ず、シラバスの
起点ページ(つまりこのページ)と科目の
掲示板だけは見ておきなさい。
教員へのアクセス
金〜日/休日はインタネットが使えません。そのため、この期間に届いた
電子メールや
電子掲示板の記事は、
週明けまで見られないことがあります。
日程
>シラバス<
(日程表を兼ねる)
日程は実際の進行によって前後することがある。
ウェブの情報が最も新しいものなので、分からなくなったら
ウェブの記事で確かめるようにしなさい。
学習を始めるための条件
この科目では、シラバスを読んだり先生に質問したりするのにインタネットをよく使う。インタネットにはいろいろな使い方があるが、そのうち少なくともウェブブラウザを使って
ウェブを見ることと、
掲示板を使うことぐらいはできるようになっている必要がある。また、
電子メールも使えるようになっていれば、得をすることがいろいろあるだろう。
ただ、これらの技能については、演習や実習でも学習するはずなので、同じセメスタにそれらの科目にも参加するのなら、学習を始める時点ではインタネットがまだ使えなくてもかまわないだろう。
この科目は工学的な学習の進め方にしたがって学習していくので、学習の途中で
数学や
物理学につながりのある知識が必要になることがある。しかし、それはそのたびに新しいことがらとして初めから学習してもらうので、あらかじめ学習しておく必要はない。
成績の評価
科目の学習を完成したかどうか(つまり
成績)は、概論と
課題の学習をどこまで深めることができたかによって評価する(資料
[どんな成果を目指すのか])。具体的には、三つの
課題のレポートをそれぞれ評価し、その合計を科目の評価とする。
試験は行なわない。
二つ以上レポートを提出していない場合は、規定の出席(60%以上)が不足しているのと同じことなので、評価にかかわらず、
欠格になる。
それぞれの単元に対しては、一度に1件のレポートしか提出できない。ただし、もう合格した単元に対して新しく別の
課題を学習してあとの回でレポートを追加で提出するのはかまわない。必要な件数を超えて提出したレポートが合格として評価できる場合は、余分の評価として上乗せする。もちろん、再提出は何回でもできる。
それぞれの演習の評価は、返したレポートに符号で書いておく。評価は、必ず自分で記録しておきなさい。途中で分からなくなってしまっても教えない。
教科書/参考書
教科書は特に指定しない。
それぞれの単元の学習で役立つ資料はウェブとしてあらかじめ公開しておく。各自でExplorerなどを使って閲覧しておきなさい。また、参考書を各回の
スクーリングで紹介する。
>シラバス<
http://www.infonet.co.jp/apt/March/syllabus/Literacies/syllabus.html
(学習書を兼ねる)
この科目の内容は、下記の書籍の内容とだいたい重なっている。読みやすいし、最初の参考書としてはちょうどいい。
人気の本らしくて最近は手に入れにくくなっているとか。
長尾真、安西祐一郎、神岡太郎、橋本周司
岩波講座 マルチメディア情報学 1
マルチメディア情報学の基礎
(岩波書店、99-10-06)
ISBN 4-00-010961-8
科目を通じて読める参考書となると、下記の資料がずば抜けておもしろい。
坂村健
"電脳都市"
(冬樹社)
l800円

●
冬樹社版は絶版らしい(そもそも冬樹社って今でもやってるんだろうか)。そのあとで岩波書店から復刊されたが、冬樹社版ではこれでもかと掲載されていた図表がなくなってしまったし、脚注も見づらくなった。なるべく冬樹社版を探し出してほしい。
ほかに、ちょっと変わったタイプの参考書として、下記の資料もぜひ見ておいてほしい。
本郷隼人+音葉哲
"
パソコン-インターネット
用語の誤用辞典
"
(秀和システム、01-06-22)
800円、ISBN4-7980-0128-7

●
自分が知っているつもりのことが、実はどれだけ分かっているのかはっきりできるよ。何が間違っているのかを知ることによって何が正しいのかを知ろう。
イチオシ!
この科目での学習の範囲を超えてもっと深く/広く学習したい人は、
石原が
常磐大学の
石原ゼミで3/4年生が使っているような資料(参照:
[もっと深く/広く学習したい人のために])も使ってみなさい。
そこで紹介している資料の中には、ウェブとしてコンピュータで閲覧できるものもある。
> Q&A <
> 科目電子掲示板 <
(http://ranking.to/bbs/Littie.html)
・
この掲示板はInternet Clubから提供を受けています
広告も掲載されていますがその内容については科目とは関係ありません
> 使い方 <
この検索機能はGoogleより提供をいただいています
・

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ネットワーク
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