講演資料

基礎教育としての情報リテラシ教育
実践と提言



基礎教育としての情報リテラシ教育
実践と提言

石原亘
京都造形芸術大学

 京都造形芸術大学は芸術学部だけからなる単科大学です。[コンピュータ演習]は、制作と研究の基礎となる情報リテラシ能力の獲得を目的として、開学から開講されている科目です。これは学科を超えて履修できる共通専門科目です。現在は6期目の教育が進行しています。


前半
実践


 この講演の前半では、これまでに発表した4編の論文および96年度前期の意識調査報告をベースに、[コンピュータ演習]がどのような目標を掲げて開始され、どのような問題を通過してきたか具体的に紹介していきます。
 特に、実習を構成するそれぞれの単元において、学生に対して解決するよう設定される課題について、それを確立するまでの失敗と工夫について解説します。また、学生による成果も提示します。

(00) 石原亘、「京都造形芸術大学における専門共通科目としてのコンピュータ演習の試み」、京都芸術短期大学紀要「瓜生」、Vol.14(ショートノート、92-03-15)

(01) 石原亘、「芸術学部における共通専門科目としてのコンピュータ教育」、情報処理学会研究会報告、Vol.92, No.63(92-08-10〜11)

(02) 石原亘、「芸術系大学における基礎専門教育としてのハイパーカード制作」、情報処理学会研究会報告、Vol.93, No.63(93-07-16)

(03) 石原亘、「コンピュータを援用したアニメーション教育」、情報処理学会研究会報告、Vol.94, No.72(94-08-18〜19) 


後半
提言


 後半では、ともすれば陥りやすい機器操作訓練を超えて、学生の意識改革に貢献し得る新しいカリキュラムを提案させていただきます。

(04) 石原亘、「ロレンツォのオイル」、総合環境、No.1(95-04-01)

 これは京都造形芸術大学で隔年刊で発行している新入生向けの読本に一つのマニフェストとして書いた記事です。直接には情報処理教育を話題にしたものではありませんが、後半での議論の前提になっている情熱のあり場所を具体的なイメージとしてつかんでいただくのに最適と考え、紹介させていただきます。

(05) 石原亘、「学習を支援する機構としての新しい情報処理教育の提案」、(私的な覚え書き、96-09-01)

 ここには後半の論旨の核心がまとめられています。

(06) 石原亘、"京都造形芸術大学情報リテラシ科目[コンピュータ演習]自己点検のための終了時点意識調査集計(96年度集中クラス)第1部"、(教育報告、96-10-01)

 この資料は、今年度の[コンピュータ演習]の夏期集中クラスを受講した学生を対象にした意識調査とその分析の一部をまとめたものです。この意識調査は、本来は自己点検の目的のために行なわれたものですが、以上の資料でも述べてきた科目の目的や実現のねらいが、学生にとってはどのように受け止められているか理解する資料の一つとしても役立つものと思われます。

(07) 石原亘、「96年度コンピュータ演習演習解説書」、(WWW)、http://ns.infonet.co.jp/apertment/March/paper/CLP/syllubus/index.html(96-09-30)

 この資料は、毎年[コンピュータ演習]を受講している学生に配布している演習書の最新年度版です。96年度の後期からはそれまでの印刷物に代わりウェブを配布しています。


このページの内容は、[SEA教育/10](96-10、八丈島)での講演の資料を再録したものです

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96-11-02

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