資料シート●メディアテクノロジー論

報告
ビデオの重さ

稲森久子
(98年度受講生)

http://www.infonet.co.jp/apt/March/syllabus/MedThech/video/gallery/Inamori.html




・1秒のム−ビ=30枚のフレ−ム
・1枚のフレ−ム=縦240×320のセル
・1個のセルの色を記録/転送=24ビット
(A)1秒のム−ビ=30×240×320×24=55296000ビット

・1Kビット=1024ビット
・1Mビット=1024Kビット=1048576ビット
(B) フロッピディスク約12Mビット/枚⇒12582912ビット
(C) 電話約14Kビット/秒⇒14336ビット
 (A)÷(B)=55296000÷12582912=4.3945312
 (A)÷(C)=55296000÷14336=3857.1428

よって、1秒のム−ビをそのまま記録すると、約1.2Mビット/枚の情報が記録できるフロッピが4枚以上必要になる。また、1秒のム−ビをそのまま転送すると、約14Kビット/秒で情報を転送できる電話で1時間(3600秒)以上かかる。

おまけ

 2時間の映画だと388.8E9ビットにもなるのでもっと悲惨なことになる。
 フロッピなら32000枚以上(650MBのMOでも50枚)ないと録画できないし、電話で送信しようとすると1年弱(330日)かかる。




ヒント

○説明の中に数式を書く場合は、その数式が何を表わしているかきちんと書いておきなさい。大切なのは何の数量を議論しようとしているかを明らかにすることの方で、数式の姿形はその次だ。

○方程式を立てる場合は、さらに左辺と右辺はそれぞれどういう見方で表現したものなのかきちんと書いておきなさい。

○このタイプの問題で計算をする場合は、単位もつけて計算しなさい。単位は、文字式の文字のつもりで計算してかまわない。つまり、括り出しや約分ができる。

○コンピュータに関する数量を示す時は、大きい数量をKやMなどで略記する。Kは2^10(=1024)、Mは2^20(=104万8576)を意味する。これに対して、ふつうの略記号のkはちょうど1000を意味する。つまり、Kとkとは端数の分だけ違う。場合によってはKを1000、Mを100万として解釈してもいいが、その場合は示している数量が概数だということをきちんと断わっておかないといけない。

 稲森さんの報告には、これらの点できちんとしていないところが少しだけど残っている。


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メディアテクノロジー論ビデオビデオの重さ
を履修した学生(本文に記載・敬称略)が学習の一環として制作したものです


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02-06-10