科目学習書●[情報処理]

演習
キャラクタインタフェース
報告

持田興太
01-11
(01年度履修生)

http://www.infonet.co.apt/March/syllabus
/Literacies/shell/gallery/Motida.html




 パーソナルコンピューター(以下PC)と言う名前がついた道具が僕たちの生活の中に浸透してきたのはごく最近のことである。それまでは少なくとも僕の周りでは「PCを扱える人=高度にPCに詳しい人」という公式が存在した。それはそれまでのPCのPC-ヒューマンインターフェースが初心者には非常に取っ付き難いものであったからではないかだろう。
 GUIを使用したOSが出まわるようになるまでは、パソコンの操作はおもにMS-DOS等に代表される「キャラクタインタフェース」と言う特別なソフトウェアへの命令文を打ちこんでやらせたいことを指示すると言う方式が取られていた。これでは電源投入直後からそのような操作言語を知らずしてはPCを操作することは全くもって不可能だった。よって先のような公式ができてしまったのではないだろうか。
 しかしGUIの導入によってその問題はかなり克服されただろう。あるファイルを他のフォルダーにコピーするといった操作でも、キャラクタインタフェースではその命令を打ちこむのに対してGUIではカーソルを動かしてメニューをクリックするといった、比較的直感的な操作だけでいいため初心者には取っ付き易いものとなった。
 しかしキャラクタインタフェースにも長所がある。その第一はなんと言っても、いったんその操作技術を修得できれば非常に高速でPCを操作できることであるのではないだろうか。
 キャラクタインタフェースは基本的にキーボードのみでパソコンを操作するためビジュアルインタフェースの様にマウスに持ち替えて操作し、再びキーボードに手を戻すといった手の動きが少なく比較的作業が早くなるだろう。
 これは普通にMicrosoft の Wordなどを使っていても分かる。例えば今まで文書を打ち込んでいてその途中に文章をセーブするときマウスに持ち替えてメニューバーから「文章を保存する」をクリックする。しかしこの操作の代わりにショートカットキーをつかって(Ctrl+S)キーボードから手を離さずに同じ操作ができ、しかもマウスに持ち替えてやるよりも数段早く操作ができる。これらのショートカットキーはやはりOSがGUIに移ったとしてもキーボードで打ち込む方が早いと言う事がOSの作成側にも分かっているために存在しているのではないだろうか。つまりGUIによって使い勝手が良くなったと言われてもやはりキーボードでの操作の方が迅速なのだ。
 もう一つのキャラクタインタフェースの長所はやはりその動作の軽さと安定性にあるだろう。GUIは(特にWindows)ただ単に命令文による命令を受けるのとは違って常にマウスの動きをコンピューターは追尾し、更にそのポイント先を認識してクリックした時の効果などを処理しなければいけないなどと、比較的にコンピューターの処理能力が求められる。それによってOSを動かしているだけで負担がかかってしまうのではないか。
 これは特にWindowsを終了させてMS-DOSで再起動する時などに特に実感できる。最近のWindowsではブラウザとシェルが統合されたためそこそこのCPUを持ったパソコンでないとフォルダーを開く時などにレスポンスが遅くイライラさせられたものである。しかしMS-DOSを開く限りではそういったことは皆無であり、しかも一昔のCPUなどが装備されたコンピューターでもなんのストレスもなく操作できたものである。この軽快さはコンピューターの安定性とも関係があるだろう。GUIを動かすためにはPCには負担がかかり、多くの処理が伴うため、必然的にエラーを起こす可能性が高くなる。
 一昔前ではマザーボードのBIOSの書き換え処理を行う場合はWindowsを終了させてMS-DOSでその操作を行うのが一般的なやり方だった。この操作は失敗した場合パソコンが起動しなくなるため、エラーの発生などの不安要素を少しでも取り除くために取られた手段であろう。
 こういったことから分かるようにキャラクタインタフェースは非常にデリケートな操作を行う時などにその特性が生かされるのではないだろうか。
 もうひとつキャラクタインタフェースに長所があるとすれば、これは実体験に基づくものだが操作の説明がしやすいだろう。
 例えば、あるファイルをコピーしてほかのフォルダーに移すと言う操作を教わるとする。これは実際に横にいて教えてもらえればGUIでは手取り足取りで簡単に理解できるのだが、それが電話を通してやると非常に分かりにくい。「そのファイルもアイコンを右クリックして出てきたメニューのコピーを左クリックした後、マイコンピューターをダブルクリックして、、、」文面では分かりにくいのだが非常に操作説明が理解しにくかったのを覚えている。
 しかしキャラクタインタフェースではこういった事をやらずにただ単に命令文を読み上げて言われた通りに打ち込ませれば良いのである。
 キャラクタインタフェースはビジュアルインタフェースに較べて比較的多くのPCに対する知識を要求する。しかしそれは一度キャラクタインタフェースを使いこなせるようになればPCに対する理解が深まったことになり、しかも快適に操作できると使いこなせるといったキャラクタインタフェースならではの利点にもつながっている。

 持田くんはいくつもの論点を紹介してくれた。あとに続く人たちのこの課題への取り組み方の一つとしては、持田くんが指摘してくれた論点の中から一つ選んで、それをもっと詳しく説明するという方向も考えられる。
 たとえば、その論点について、実例を具体的に示したり、注意しなければならない細かい例外を示したりするといった発展が考えられるだろう。
(石原)



このページの記事は、科目[情報処理]を履修した学生が課題の学習の一環として作成した著作物(一部加筆)です

情報処理ウィンドーキャラクタインタフェース


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01-11-06