資料シート●[情報処理]

演習
ディスクアイコン

報告

金子りえ
(02年度履修生)
02年09月27日

http://www.infonet.co.apt/March/syllabus
/Literacies/shell/gallery/Kaneko.html




 アイコンとはコンピュータのモニタに表示される▽図のようなものです。その絵の種類によって、その意味(ファイルやフォルダなど)が類推できるようになっています。



 これらのうちの、左端のような姿で表示されているのがディスクアイコンです。これはディスクを表現するアイコンです。
 ドライブアイコンが、そのドライブにディスクが入っているかどうかは関係なく、ドライブが接続されていれば表示されるのに対して、ディスクアイコンはディスクを表しているので、ディスクを挿入しなければ表示されません。ドライブにディスクが挿入されるとそれをコンピュータが認識して、ディスクアイコンが表示されます。これが二つのアイコンの大きな違いと言えるでしょう。
 ディスクアイコンはディスクがドライブから抜き取られた時点で消えてしまいます。それに対して、ドライブアイコンはディスクが抜かれてもそのままです。つまり、ディスクアイコンはドライブにディスクが挿入されていて使用できるときのみ表示されるので、ユーザーとしては、ディスクが使えるのか使えないかがすぐ分かる便利なアイコンであると言えるでしょう。しかし逆に言えば、ドライブが使えるようになっているかどうかは、ディスクアイコンからは分かりません。

 初期のMacOSでは、ディスクを抜いてもディスクアイコンはそのまま残っているようになっていた(今では消してしまうようになっている)。これは、抜いてしまってもどうせまだすぐ手の届く所にあるはずだから、必要になったらその時だけまたちょっと差してもらえばいいという考え方によるものだった。
 このようにしておくと、ドライブが1台しかないけれどディスクを2枚使わなければいけないある操作を指示する場合にも、アイコンが使えて都合がいいんだけどね。それが何だか分かった人はぜひレポートにしてみよう。

 Windowsはドライブアイコンの機能を備えています。それに対して、MacOSはディスクアイコンの機能を備えています。このことにはどのような意味があるのでしょうか。
 MacOSでは、ディスクアイコンをゴミ箱のアイコンの上まで引きずって来てから手を放すことによってドライブからディスクを取り出すことができます。例えばCDのディスクアイコンが表示されている時は、それをゴミ箱のアイコンに重ねることによってCDドライブが開いてディスクが取り出せるようになるわけです。この機能は、アイコンがディスクを意味しているからこそ可能です。

 これがドライブアイコンだとそうはいきません。Windowsで同様の動作をさせるには、物理的にCDやMOドライブのボタンを押して開閉させる以外にありません。

 そういう機能をつけることにすればいいって思う人もいるかもしれないね。でも、Windowsを改造して、たとえMacOSと同じような操作を受け入れることができるようにしたとしても、アイコンが意味しているのはディスクではなくてドライブなんだから、それはたとえばドライブをコンピュータから切断する操作だってことにでもしておかないと、おかしなことになってしまうよね。

 このように、ディスクの操作に関する機能は、ドライブアイコンだけでは実現できません。ディスクアイコンが表示されるシステムでのみ実現することが可能です。

 (ドライブじゃなくて)ディスクに対する操作っていうと、ほかにもいろんな操作が考えられるはずだ。このことは、ほかの例を探そうと思っている人にはいい手掛かりになるかもしれない。
 でも、ドライブアイコンしかなくたって、そのドライブにディスクが差してあるならそのディスクをどうこうすると読み替えれば指示を出すことができるようになる場合も多い。金子さんが見つけたのは、そんな読み替えがやりにくいという、なかなかいい例だ。



このページの記事は 表記の学生が学習の一環として著作した報告(一部加筆)です

情報処理ウィンドーディスクアイコン


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