学習書●[情報処理]

演習
文字化け
報告

市原昌治
26 Oct 2001 14:24:55
(01年度履修生)

http://www.infonet.co.apt/March/syllabus
/Literacies/information/gallery/Itihara.html




 先日、ある掲示板のウェブを見ていたら、文字化けを起こしていた書き込みがあるのに気がついた。ほかにも文字化けを起こした人が大勢いたのだろうか、その数日後、文字化けを起こさずにその書き込みを見る方法という記事が掲示板に投稿されていた。それはブラウザで使っている文字符号系の指定を変えるという方法であった。そう、文字化けの原因は文字符号系にあったのだ。
 では、文字符号系とは何か、文字符号系と文字との関係は格闘ゲームにたとえることができる。格闘ゲームではきまった通りにコントローラーを動かせば必殺技が決まる。それと同じで文字符号系ではコントローラの命令ボタンを連打すれば文字が出るのだ。違うのは文字符号系では命令ボタンが×と○の二つしかなく、連打の回数は必ず8の倍数でないといけないということだ。つまり、文字符号系はボタンが×と○しかなくて、そのどちらかを8回打ち込むたびに何か技の出る格闘ゲームだと考えればいい(ASCIIとISO 646の符号系は7桁のビット列を使うのでちょっとまずいかもしれないが)。
 格闘ゲームでは、キャラクタが変われば必殺技も変わる。たとえば同じ×○××××○○ という命令でも、ロックというキャラクタは延髄切りという必殺技を出すのに、別のブッカーTというキャラクタは踵落としという必殺技を出すかもしれない。
 同じことが文字符号系にも言える。文字符号系にもたくさんの種類があるのだ。たとえば、日本のOSだけでもWindowsやMacOSではシフトJIS(現在はユニコードに移行中)、unixはEUCとそれぞれ文字符号系が異なるのだ。そしてインターネットではJIS2単位符号系。これらが同じ土俵上に立った時、相手が誰だか勘違いする者もいるだろう。ExplorerやNetscapeなどのウェブブラウザは送られてくるページの文字符号系を自動的に判別する機能を備えているが、いつも完全とはいうわけにはいかない。
 格闘ゲームで言えば、登場するキャラクタごとの必殺技の命令一覧表は渡されたものの、どのキャラクタがそれなのか分からない状態で技を繰り出してみろと言われているようなものだ。キャラクタが武藤だと思ってうっちゃりを打ち込んだら、実はキャラクタは小島で、体落としが出てしまう状態、これが文字化けなのだ。

 要求がまるで果たされていない。問題をよく読もう。
 いつのこと?どこにある何のページでのこと?先日、ある掲示板でじゃまるで話しにならないぞ。具体的に何がどう化けていたのかも書いてないし。それから、あとで誰かが書いていたっていう対策の内容も書いておいてほしいな。
 頭の中のことを書く前に、目の前と耳の前に実際にあった事実をきちんと書きなさい。忘れちゃったんならまたそこに確かめに行って来てから出直しなさい。
 それにしくみの説明だけど、これでほんとに何か説明したことになってるの?説明図はどこ?
 格闘ゲームでは、キャラクタの区別が分かるようになったら間違えてほかのキャラクタのコマンドで操作してしまうことはないだろ?実際、ウェブや電子メールだってめったに文字化けは起こらないよね。それが何かの特別な事情があったから起こっちゃったんだよね。どんな事情があったんだろう?そしてそれがコンピュータの中のどんな処理を引き起こして市原くんの見た字化けを生み出したんだろう?そこをぜひ説明してほしかったんだけど。
 これから取り組もうとしている学生はぜひそこを外さないように。
 でも、市原くんなんてまだいい方かも。独創的で的確なたとえを発見した点だけは評価します。全体の組み立ても親切にできているしね。
(石原)



このページの記事は、科目[情報処理]を履修した学生が課題の学習の一環として作成した著作物(一部加筆)です

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