資料シート●[情報処理]

演習
ボーカル
報告

渕上幸太
01-10-30
(01年度履修生)

http://www.infonet.co.apt/March/syllabus
/Literacies/AV/gallery/Hutigami.html




 ポピュラー音楽などのボーカルを記述できる形式についてまず考えなければならないのは、一度も聞いたことのない歌を歌うためには、どんな情報が必要になってくるかということです。
 以下に、必要であろう情報を思いつく限り箇条書きにしてみました。

・歌のテンポ
・歌の調(何短調、または何長調か)
・歌のメロディー(音の高低、長短を含め、どういう風に音が変化しているか)
・それぞれの音に対応する歌詞
・どこで息継ぎをするか
・音の強弱

 次に、これらの情報を見やすく、分かりやすく表現するには、どのような形式に基づいて記述していけばいいのかを考えてみました。その結果、次のような形式を思いつきました。

・歌のリズム、調を最初に記述する。
・そのうえで、その歌の中で最も短い音を最小単位として、歌を分割して、そこでどんな歌詞がどの音で歌われているか、そしてその他の必要な情報(強弱、息継ぎ)を記述する。
・見やすくするために、表の形で記述する。

 説明だけでは、分かりにくい部分があると思うので、誰もが知っている[かえるの歌]の最初の2小節を使った例を示しておきます。

例:[かえるの歌]
調:(ハ長調)
テンポ:120(1小節が2秒)



基本音
C D E F G A B 1上C(*)
"1上C"は基本音階よりも1オクターブ上のCの音を意味します。

小節
拍数

歌詞
その他
1
1
C

強弱は特にないが、元気よく

2
D



3
E



4
F


2
1
E



2
D



3
C



4
休み

息継ぎ

 つまり、最初の情報と上の表から分かるように、1小節目の1拍目は、テンポ120で[か]をCの音で、歌えばいいのです。この作業を繰り返すことにより、[かえるの歌]が歌えるはずです。
 形式が決まったところで、ここからは実際に曲の記述をしてみます。少し古いですが、吉田拓郎の[旅の宿]という曲の最初の4小節を使い、自分たちも吉田拓郎と同じように歌えるように記述をしてみます。

歌:[旅の宿]・吉田拓郎
調:Em(ミ短調)
テンポ:240(1小節1秒)



基本音
E F# G A B C D

小節
拍数

歌詞
その他
1
1
休み



1.5
休み



2
B

力強く、少しためる感じ

2.5
B



3
B



3.5
B



4




4.5



2
1
A

力強く、少しためる感じ

1.5
G

[み]を歌いながらGからAへ

2
A



2.5
A



3




3.5




4




4.5
休み

息継ぎ
3
1
G

少し強く

1.5
G



2
G



2.5
G



3




3.5
G



4
G



4.5
D

力強く、少しためる感じ
4
1
A

[し]を歌いながらAからBへ

1.5
B



2




2.5




3




3.5




4
休み



4.5
休み

息継ぎ



このページの記事は、科目[情報処理]を履修した学生が課題の学習の一環として作成した著作物(一部加筆)です

この記事はhttp://www.ipe.tsukuba.ac.jp/~s019034/essay10.htmにも掲載されています

情報処理[AV][ボーカル]


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