戻る オンラインリアルタイム処理 と TSS

オンライン リアルタイム処理 (online realtime processing)

下図では1台のホストコンピュータと4台の端末が通信回線で接続されています。

マウスで端末 A,B,C,D のいずれかをクリックする (ボタンを押し続ける) と、 データ処理が始まり、処理結果が端末の画面に表示されます。 マウスのクリックを離すと、処理が止まります。
どの端末から、いつデータ処理の要求があっても、即座に処理結果が送り返されることから、 座席の予約など、リアルタイムの処理が必要なシステムで使用されます。

端末をダブルクリックすると、処理が連続的に行われる状態になります。
これは、ある端末が大量のデータ処理を実行して、コンピュータが独占されている状態を表しています。 この間は、他の端末がコンピュータを使用しようと思っても、使うことができません。
処理が行われている端末をもう一度ダブルクリックすると、連続的な処理が止まります。
コンピュータが独占的な処理から解放されると、再び他の端末からコンピュータが使用できるようになります。

タイムシェアリングシステム (time sharing system)

図の右上の モード切替 をクリックすると、 タイムシェアリングシステム (TSS) のモードになります。

ホストコンピュータは一定時間毎に順に各端末の処理を行います。
このようにすると、どの端末で大量のデータ処理を実行しても、他の端末が待つ必要はありません。

速く ボタンをクリックすると 端末の切り替え表示が速くなります。
この画面で表示できる速度には限界がありますが、 実際の TSS では1台の端末に割り当てられる時間は千分の一秒の単位です。 100台の端末が接続されている場合でも、単純計算で1秒間に10回の処理が行われます。 ユーザはそれぞれ、自分がコンピュータを占有しているような感覚で操作することができます。

初期化 ボタンをクリックすると、 端末の画面表示が初期化されます。


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update: 2002.10.12  address