戻る ディスプレイ (走査)  display (scan)


大きく "A" が描かれたブルーの長方形は、 CRT (cathode ray tube) ディスプレイの画面を表しています。

CRT ディスプレイでは、ある瞬間に、画面上で光っているのは 「点」 です。 これを輝点 (spot) といいます。

輝点は、目にもとまらぬ速さ(例えば 秒速 20km 程度)で水平に動きます。 目、及びディスプレイの残像効果によって、瞬間的に 「線」 が表示されたように見えます。 これを輝線、あるいは走査線 (scanning line) といいます。

画面の右端に達した輝点は瞬時に左端に戻り、1段下がって、また走査線を表示します。 このようなことを繰り返して、画面全体に走査線が表示されると、 やはり残像効果によって、瞬間的に 「面」 が表示されたように見えます。 輝点の明るさや色がその位置に応じて変化すれば、 画面には文字や絵が表示されたように見えます。

このように、非常に明るい輝点が水平に動いて走査線を、 走査線が順次垂直に動くことによって画面を表示することを走査 (scan) といいます。

'RUN' ボタンをクリックすると、この画面では、輝点がゆっくりと動きます。 CRT ディスプレイの走査の様子が想像できます。

画面の下の黒い部分には、輝点が表示すべき走査線が表示されます。 輝点の高さに応じて、表示すべき走査線のデータが順次変わります。


ボタンの説明
FINE/ROUGH輝点の大きさを変えます。
SLOW/FAST輝点の移動速度を変えます。
RUN走査を開始し、終わるとまたもとの画面を表示します。


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1998.09.11   address