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ディスプレイ (色の表示) (display) |
ディスプレイは、赤、緑、青の3色を組み合わせて色を表示します。 左の六角形は7色に塗り分けられていますが、外側の3色が光の3原色、「赤・緑・青」 です。 赤と緑の間の三角形は、赤と緑が重ね合わせて表示された結果、黄色になっています。 同様にして緑と青が重ね合わされると水色に、 青と赤が重ね合わされるとピンクになります。 赤、緑、青3色がすべて重ね合わせて表示されているのが、中央の白い三角形です。 左の図の、黒で R, G, B と表示されている付近をマウスでクリックすると、 その色がだんだん暗くなっていきます。 逆に、白で R, G, B と表示されている付近をクリックすると、明るくなります。 色の明るさは 0〜255 の範囲で変えることができます。 図の下に、R, G, B それぞれの値が表示されています。 255 が最も明るいそれぞれの原色で、0 は最も暗い、黒です。 |
こうして、R, G, B 3色の明るさを変えると、中央の三角形の部分の色も
それに応じて変わります。
R, G, B 各色が 256階調の表示ができると、R, G, B 3色を重ねて表示している中央の三角形は、
256 × 256 × 256 = 16,777,216 色の表示ができることになります。
上図下部のカラーパレットをクリックすると、
その色がどのようにして表示されているかが分かります。
カラーパレットの白をクリックするか、
中央の白い三角形の付近をクリックすれば、初期状態に戻ります。
![]() | しかし、ディスプレイ装置は、赤・緑・青の3色を、同じ場所に重ねて表示することはできません。 CRT (cathode ray tube) ディスプレイでは左図のようなシャドウマスクを使用します。 赤・緑・青に発光する蛍光体が規則的に配列されています。 それぞれの蛍光体は小さいので、少し離れて見ると分からなくなります。 赤・緑・青のドットがすべて明るく発光していると、白く見えます。 新聞の写真を拡大して見ると、大きさの違う点で明暗を表していることが分かりますが、 普通に見ると小さい点は気にならず、自然な写真に見えるのに似ています。 |
液晶ディスプレイの画面も R, G, B 3色で表示されますが、CRT ディスプレイと違って
R, G, B 3色のフィルタが横一列に配置されています。
下の写真はシャープ株式会社の技術ホール
に展示されている、液晶 TV 画面の拡大表示装置です。
拡大画面の下の を右方向にドラッグすると、
拡大倍率が次第に大きくなります。
液晶ディスプレイのカラーフィルタの様子がよく分かります。
![]() ![]() 液晶TV画面の拡大表示装置 | ![]() |
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シャープ株式会社 技術本部 歴史ホール・技術ホール (〒632-8567 奈良県天理市櫟本町2613-1)。 このページの画面の写真は、技術ホールで撮影させていただいたものを使用しています。 液晶ディスプレイをデジタルカメラで撮影したため、色が正しくありませんし、 随所にモアレによるものと思われる模様も出ていますが、ご容赦下さい。 |
update: 2004.10.21 ueyama@infonet.co.jp