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		WWW (world wide web) | 
	
	
	
	
	
	
	
	WWW はインターネット上のウェブページ 
(ホームページ) の情報閲覧システムです。
	電子メールと共に、 インターネットの最も代表的なアプリケーションのひとつです。
	私たちがパソコンやタブレット、 あるいはスマートフォンで毎日のように利用しているウェブページがこれで、 
	CERN 
	のバーナーズ・リー 
(Tim J. Berners-Lee) によって、 
	1989年に開発されました。
	
	
CERN (欧州核物理学研究機構: 
	European organization for nuclear research)
 は、 
	スイスにある素粒子物理学の研究所で、 直径約 10km もある粒子加速器で有名です。 
	ここには各国から研究者がやって来ます。 
	研究所のコンピュータは当時すでにインターネットに接続されていましたが、 
	他の研究者の論文を読むには、 そのコンピュータのアドレスや接続のための ID、 
	パスワードなどを正確に入力しなければなりませんでした。 
	そうしてログインしても、 
	目的の論文があるディレクトリ 
(フォルダ) までたどり着かなくてはなりません。 
	そもそも自分のコンピュータでも、 ファイルがどこにあるか、 分からなくなるのは毎度のこと。 
	況んや他人のコンピュータにおいてをや。
	コンピュータがインターネットでつながって便利になった、 といっても、 まだまだ大変だったようです。
	
	
	
	
	
	WWW の最大の特徴は、文書の中に他の文書を参照するための情報を埋めこむことができることです。
	たとえば少し上の方に、 
	
	
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	CERN 
	(欧州核物理学研究機構: European organization for nuclear research) は、 
	スイスにある素粒子…
	
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	とありますが、 青色でアンダーラインをつけて表示されている 
	"
CERN" の部分をリンクといい、 これをクリックすると、 
	この場合は CERN のウェブページが開きます。 
	"http://public.web.cern.ch/public/" という長ったらしいアドレス 
(URL) を打ち込む必要がありません。
	
	ウェブページは 
HTML という言語で書かれています。
	この HTML 言語で
	
	 
	| 
	<a href="http://public.web.cern.ch/public/">CERN</a>
	 | 
	 
	 と記述すれば、 ブラウザでは
	
CERN と表示されます。
	この、 <a href="……"> などを 「
タグ」 といいますが、 
	このようにして HTML というページ記述言語で書かれた文書 
(ウェブページ) と、
	それらを管理し求めに応じて情報を送り出すサーバー側のソフトウェア、 
	そしてそれを閲覧する私たちのコンピュータのソフトウェア 
(ブラウザ) 
	などから成るシステムを、 WWW 
(world wide web) といいます。
	
	"world wide web"  は 「世界中に広まった蜘蛛の巣」 というような意味で、 
	ティム・バーナーズ・リーが名付けました。
	個人的には子供の頃から蜘蛛が苦手の私には "web" が馴染みにくいのですが、 
	彼は虫好きだったのかアラクネのお話などで親しんでいたのか、 
	単に "w" で始まる語であれば何でも良かったのか、 まぁともかく 「蜘蛛の巣」 です。
	
	WWW によってインターネットの利便性が一気に高まり、 後に飛躍的に普及する要因の一つとなりました。
	
	
	
	
	
	
	インターネットに接続されているコンピュータで、 
	WWW のデータを管理するコンピュータを 「WWW サーバ」 といい、 一般的に "www" という名前がついています。 
	いまご覧いただいているこのページの URL は 
	"http://www.infonet.co.jp/ueyama/ip/glossary/www.html" ですが、 
	太字の部分が WWW サーバの名前です。
	しかし WWW サーバの名前は "www" に限られているわけではありません。
	"info" や "www2" などいろんな例があり、 このページの中程で例として挙げた CERN の場合も 
	"http://public.web.cern.ch/public/" で、 "www" ではありません。 
	それでもやはり、 圧倒的に多いのは "www" のようです。