戻る マイクロコンピュータ (microcomputer)

私たちは、マイクロコンピュータに取り囲まれて *1 生活しています。

下の図は、いずれも見慣れたものばかり *2 ですが、 このような家電製品等のほとんどに、マイクロコンピュータが使用されています。


マイクロコンピュータ制御製品例


これらの他に、電卓やゲーム機、プリンタ、コピー機などにも様々の マイロコンピュータが使用されています。 自動車 *3 には多数のマイクロコンピュータが 組み込まれています。


洗濯機のスイッチを押すと、定められた手順に従って自動的に 吸水・洗濯・すすぎ・脱水… が行われます。
研いだお米と水を入れて炊飯器のスイッチを押せば、指定した時間には 美味しいご飯が炊けています。

マイクロコンピュータは、こうした機器の制御のために必要なコンピュータの機能を 1個の IC に集積し、制御のためのプログラムも内蔵した専用のコンピュータです。

マイクロコンピュータを使用することによって、 製品の機能や信頼性を上げたり、操作性をよくしたり、価格を下げたりすることなどができます。


アイロンの制御回路 私の家で使っているコードレスアイロンにも、マイクロコンピュータが使われています。

左図はアイロンを分解して、制御回路部分をとりだしたものです。

アイロンの中に納めるために、制御回路の基板は複雑な形をしていますが、 スペースの制約はあまり厳しくないので、マイクロコンピュータの LSI は扱い易い DIP タイプのパッケージ (左図円内) が使用されています。

アイロンは、大電力を制御しなければならないので、電子回路部品も大きくなります。 電力制御関連の電子部品は、左図の上部の基板に集められていているようです。
制御回路は中央の基板に、主要部品は LSI だけ (他は LED やスイッチなど) といってもいいほどシンプルにまとめられています。


情報処理概論 に戻る   用語解説 に戻る   戻る  


*1 家庭にもマイクロコンピュータを使用した様々な機器がありますが、 商店やオフィス、工場の機械、あるいは電話、電気、水道、ガスなどの設備にも マイクロコンピュータが使われています。 これらのマイクロコンピュータが、西暦年号のデータ処理の関係で 2000年1月1日に動作異常を起こす可能性があると騒がれたのは記憶に新しいところです。 私たちの生活がいろいろな面でコンピュータによって支えられていることを再認識させました。
*2 下段左から3つめはあまりお馴染みではないかもしれません。 プロパンガスのメーターです。こんなところにもマイクロコンピュータが使用されています。
数年前、弱火で煮込み料理を作って、そのまま火を消し忘れてしまったことがあります。
翌朝、プロパンガスが使えなくなっているので大騒ぎになり、 コンロのコックが開いていることを発見しました。 メーターのセンサーが異常を検出してガスを止めたことが分かり、 説明書通りの操作によって元に戻りました。
もしマイクロコンピュータ制御のメーターがガスを止めてくれていなければ、家族全員ガス中毒か、 あるいは爆発を起こしていた可能性もあると考えるとゾッとしました。
以来私には 「お馴染み」 で、命の恩人でもある、マイクロコンピュータ制御機器のひとつです。
*3 参考: 論理回路


JIS X 0001 (1994年) では、マイクロコンピュータは、 「記憶装置及び入出力装置を含み、処理装置が一つ以上のマイクロプロセッサから構成される ディジタル計算機。」 と定義されています。
これでは、「パソコンはマイクロコンピュータである」 といっているようなものです (実際、パーソナルコンピュータは、 「個人が単独で使用することを主目的としたマイクロコンピュータ。」 と定義されています)。

マイクロプロセッサが開発され、 個人が趣味でコンピュータを作ることができるようになった頃 (1975年 ?) は、 「マイクロコンピュータ」、「マイコン」 と呼んでいました。
1979年に発売されて一世を風靡した PC-8001 は、 「パーソナルコンピュータ」 でした。
この頃から 「パーソナルコンピュータ」、「パソコン」 という呼称が定着しはじめたように思います。

2000.03.09  ueyama@infonet.co.jp