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マイクロコンピュータ
(microcomputer) |
いつの間にか、 単に 「コンピュータ」 と言えばパーソナルコンピュータを指すようになりましたが、
以前は 「コンピュータ」 と言えばメインフレーム、 大型の汎用コンピュータのことでした。
コンピュータの発明以来ずっと、 業務用として使い物になるのは大型汎用コンピュータだけでしたので、
「コンピュータ」 と言えばメインフレームでした。
しかし半導体技術が進歩し、 パーソナルコンピュータがかつてのスーパーコンピュータより性能が良くなり、
80% の家庭にコンピュータがあるまでにパーソナルコンピュータが普及しました。
はじめに書いたように、 今では単に 「コンピュータ」 と言えば、 パーソナルコンピュータを指すようになりました。
では現在、 パーソナルコンピュータがいちばんたくさん使われているコンピュータかというと、 そうでもないのです。
実は世の中でいちばんたくさん使われているコンピュータは、 マイクロコンピュータです。
私たちはマイクロコンピュータに取り囲まれて生活しています。
下の図はいずれも見慣れたものばかりですが、
このような家電製品のほとんどにマイクロコンピュータが使われています。
電気炊飯器 を分解してみました。
左は外観で中央はその操作部、 右はプリント基板です。
プリント基板のほぼ中央に、 斜めに取り付けられているのが 1 チップのマイクロコンピュータです。
ここで使われているのは 4 ビットのコンピュータですが、
IC にはセンサの信号をディジタル化する A/D 変換器やタイマー、 液晶ディスプレイの駆動回路など、
炊飯器に必要な機能がすべて集積されています。