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デジタル信号波形例 |
オシロスコープ (oscilloscope) という測定器で見た、電卓のデジタル信号の例です。
前のページ (デジタル) の図は、この写真に基づいて描いたものです。
上の方にある4つの白い点がデジタル信号の "1"、
下の太い線が "0" に相当します。
デジタル信号といえば、図ではよく
"
"
のように描かれますが、実際には縦の線はほとんど見えません。
(写真では、"1" から "0" への変わりめに、微かな細い線があります)。
本来、デジタル信号は "0" か "1" のみですから、
"0" でも "1" でもないことを意味する縦の線はないのです。
*1
この写真の信号は、電卓のキーが押されたかどうかをチェックしている部分だと思われます。
方眼1目盛りについて、縦は0.5V、横は0.5msec です。
"0" と "1" の電圧差は約1.4V、
1/1000秒程度のペースで、なにか仕事をしているようです。
*1 デジタル回路の信号も、高速(高い周波数)になると状況は変わります。
縦の線も、斜めの線として現れてきて、アナログ信号に近いものになります。
このページの写真のような低速のデジタル信号の場合でも、波形そのものはやはりアナログです
(「電圧差は約1.4V」 という表現自体、アナログ以外の何ものでもありません)。
この「電卓」というデジタル装置が、例えば 0.7V 以上を "1"、
0.7V 以下は "0" と判断し、 "0" であるか "1" であるか
に基づいて処理を進めるために用いられる信号が、デジタル信号です
(信号そのものは例えアナログであっても)。
数学的に厳密な意味での 「線」 というものが実在しないように、
電気的に厳密な意味での 「デジタル信号」 というものも実在しません。
太さが 0 というペンが存在しないのと同じように、
抵抗 や インダクタンス などが 0 という電線も存在しないからです。