bit は binary digit (
2進数の一桁) から作られたことばです。
ビットは、 2 進数のデータの一桁が 1 か 0 か、 スイッチが ON か OFF か、
to be なのか
not to be なのかなど、
二者択一の情報を表す 「情報の最小単位」 です。
電車のトイレには使用中かどうかを示すランプがあります。
トイレの使用可・不可をランプ1個、 1 ビットで表している好例です。

また私たちは、 あわよくば自分のものにしたいものや、 できることならみずから手を下したくないこと、
あるいは自分で判断しかねることなどに遭遇すると、 しばしばコインを投げます。
コインはやがて落ちてきて、
表か裏かを向いて止まります。
これも表か裏か、 1 ビットの情報
(?) です。
これで人生が変わることもありますから、 1 ビットといえ、 おろそかにはできません。
1 ビットでは、0 か 1 の 2 種類の情報を表すことができます。
1 ビットを 2 個組み合わせて 2 ビットにすると、0 と 1 の組み合わせが 4 種類できます。
3 ビットでは 8 種類の情報を表すことができます。
1ビット | 2ビット | 3ビット
|
---|
|
| 0 | 0 | 0 |
---|
0 | 0 | 1 |
---|
0 | 1 | 0 |
---|
0 | 1 | 1 |
---|
1 | 0 | 0 |
---|
1 | 0 | 1 |
---|
1 | 1 | 0 |
---|
1 | 1 | 1 |
---|
|
---|
このように、ビット数が増えれば表せる情報の数が倍、倍と増え、
n ビットでは 2
n 種類の情報を表すことができます。
ビット数 | 情報量
|
---|
1 | 2
|
2 | 4
|
3 | 8
|
4 | 16
|
5 | 32
|
6 | 64
|
7 | 128
|
8 | 256
|
9 | 512
|
 |
|
n | 2n
|

8 ビットは 2
8 = 256 なので 256 種類の情報を表すことができ、
文字を表すのに適していますから、
一般的に 8 ビットを 1
バイト
といい

、
情報量の単位として使われています。