戻る   2進数 (binary number)



2進数とは、 2 を基数として表現した数値です。

私たちが普段使用しているのは10進数です。 0 〜 9 の10種類の数字を使って数値を表します。

10進数 (10進記数法: decimal system)238 と書けば、「二百三十八」の意味です。 10進数の各桁にそれぞれ102、101、100 の重みがあるからです。
2×102 + 3×101 + 8×100 = 2×100 + 3×10 + 8×1 = 238
ということになります。
10進数の場合、 1桁左に書かれた数字は、 1桁右の数字よりも10倍の重みを持っています。 この数字 (この場合は10) を、 基数 (radix) といいます。 10進数の基数は 10 です。

コンピュータでは2進数が使われています。 0 と 1 の、 2種類の数字だけで数値を表します。

2進数 (2進記数法: binary system) の各桁にもそれぞれ重みがあり、 1桁左に書かれた数字は、 1桁右の数字よりも 2倍の重みを持っています。 2進数の基数は 2 です。
2進数で1101 と書けば、
1×23 + 1×22 + 0×21 + 1×20 = 1×8 + 1×4 + 0×2 + 1×1 = 13 (10進数)
ということです。



この図の電球や2進数の数字をクリックすると、点・滅、0・1 の状態を変えることができます。

2進数は 0 と 1 の 2 種類の数字を使うので、 たとえば電球が点灯していれば 1、 点灯していなければ 0 と決めておけば、何個かの電球を並べておいて点滅させることで、 2進数の数値を表すことができます。
電子回路でも、電圧が高ければ 1、 低ければ 0 などと決めておけば、 いくつかの信号を組み合わせて数値を表現することができます。

2進数は、 コンピュータで数値を扱うのに最適です。




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このページの Java アプレットと同様の、 2 進数に対応する 10 進数を表示するプログラムを "Scratch" で作ってみました。
このページの 4 ビットと違って 10 ビットですから、 10 進数では 0 〜 1023 の数字が扱えます。
2020年から小学校でプログラミングが必修になりますが、 "Scratch" はその際の学習環境の候補のひとつです。
「もし〜なら」 など、 日本語で記されたグラフィカルなプログラミング・パーツを ドラッグ&ドロップ することでプログラムを作成できます。
"Scratch" は、 https://scratch.mit.edu/ に行って、 「やってみる」 をクリックするだけで、 ブラウザ上ですぐに使えます。
もし興味がおありでしたら、 右の図をクリックしてプログラムをダウンロードし、 "Scratch" のファイルメニューの 「手元のコンピュータからアップロードする」 により読み込んでお試し下さい。    (追記:2017.09.22)


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update: 2012.09.21  address