19-1  ぬか漬け

ゆっくりと冷蔵庫でつけていくぬか漬けは、米麹が入っていて風味抜群。塩分を控えたヘルシーレシピで紹介します。


  エネルギー : -
  塩分 : -
  調理時間 :

 講師: 奥村 彪生


(つくりやすい分量)
・生ぬか 1.5kg
・粗塩 150g
・水 1.2リットル
・米麹 (乾)  150g
*甘酒300gでもよい。 
・湯 (60〜70℃)  カップ3/4
・削り節 (小)  3袋(12g)
*もんで細かくする 
・にんにく (薄切り)  10g
・赤とうがらし
(種を除いて2〜3つに切る)  
3本
・昆布 (3cm四方に切る)  20g
・捨て漬け用野菜 150〜200g(1回分)
*キャベツの外葉や芯、大根の葉や皮、にんじんの皮、セロリの葉など。 
 
    


ぬか床をつくる -米麹をふやかし、塩水とぬかを混ぜる-
  米麹は分量の湯を注いで約30分間おき、ふやかしておく。ボウルに分量の水を入れて粗塩を加え、よく混ぜて溶かす。
  別の大きなボウルに生ぬかを入れ、 の塩水を注ぐ。
  ボウルの底から両手ですくい上げるようにして混ぜ、ぬかの粉っぽさがなくなるまでまんべんなく塩水を含ませる。

ぬか床をつくる -香りやうまみの材料を混ぜる-
   の表面に削り節、にんにく、赤とうがらし、昆布を散らし、ボウルの底から混ぜる。
  ふやかした米麹を加える。
  両手でボウルの底からよく混ぜる。

ぬか床をつくる -捨て漬けをする-
  漬物容器の底に のぬか床適量を敷き、捨て漬け用野菜適量をのせる。ぬか床、捨て漬け用野菜、ぬか床を順に重ねて詰めていく。
  表面を押して平らにならす。
  容器の内側や縁についたぬかをきつく絞ったぬれ布巾できれいに拭き取る。容器のふたをして、冷蔵庫へ入れる。

ぬか床をつくる -捨て漬けを繰り返して完成-
  2〜3日後、捨て漬け用野菜を取り出し、野菜についたぬかをしごいて戻す。よく混ぜ、新たに捨て漬け用野菜150〜200gを と同様に漬ける。これを約1週間、2〜3回繰り返すと発酵して味がなれ、ぬか床が完成する。
ポイント: 取り出した野菜は、刻んでサッと洗って水けを絞り、レモンやすだちの搾り汁、しょうが汁などをかけると美味。

野菜を漬ける
  野菜は漬かりやすい形に切るなどの下ごしらえをして、ぬか床に入れる。きゅうりの場合は洗って水けを拭き、しま目に皮をむく。1本につき粗塩小さじ1/3をもみ込む。
  なすは、粗塩とみょうばんを2:1の割合で混ぜて、1本につき小さじ1/3をほんのり紫色が出るまでもみ込む。ヘタをつけたまま縦に深く切り目を入れる。みょうばんを使うと、色が鮮やかになる。
  ぬか床に完全に埋め込み、表面を平らにならす。容器の内側をきつく絞ったぬれ布巾できれいに拭き、ふたをして冷蔵庫に入れる。減塩ぬか床のため、漬かるまで少し時間がかかる。きゅうり、なすともに1〜2日間で程よく漬かる。
  野菜についたぬかをしごいて床に戻し、取り出す。水で洗い、食べやすい大きさに切る。

ぬか床の手入れ -毎日すること-
  毎日、最低1回は底からしっかり混ぜるのが基本。空気を入れることで、乳酸菌や酵母などが活性化してバランスが整い、腐敗を防げる。混ぜたら、ぬかの表面を平らにならし、容器の内側をきつく絞ったぬれ布巾できれいに拭き、ふたをして冷蔵庫に入れる。

ぬか床の手入れ -時々すること-
  野菜の水分が出てぬか床がゆるくなったら、乾いた布巾をのせて水分を吸い取る。状態を見て、生ぬか二つかみから三つかみとその1/6量の粗塩を補ってよく混ぜる。昆布や削り節を足すと風味もよくなる。
  発酵が進みすぎて酸っぱくなったときは、重曹大さじ1を加えて混ぜる。こうすると、酸が中和されて酸味がやわらぐ。

ぬか床の手入れ -しばらく休ませたいとき-
  1週間くらいなら、粗塩大さじ6を混ぜ、ふたをして冷蔵庫で保存。長期間の場合は表面をならし、1cm厚さの粗塩で覆う。再開するときは、上の粗塩を除き、生ぬかカップ1を足して混ぜる。

《捨て漬け用野菜》
キャベツの外葉、大根の葉や皮などのくず野菜。洗って、水けをきったもの。
《漬物容器》
深さ約10cm、容量約4.3リットルのふた付きの密封容器を使用。プラスチック製が軽くて扱いやすい。きれいに洗って乾かしておく。
《香りやうまみの素(もと)となる材料》
米麹(甘みを添え、乳酸発酵を促す)、削り節(うまみと香ばしさをプラス)、にんにく(雑菌を防ぎ、野菜の香りを生かす)、赤とうがらし(防虫効果、減塩をカバー)、昆布(うまみを出す)。



19-1a  ぬか漬け 1-ぬか床をつくる

米麹(こうじ)入りの風味豊かなぬか床で、家庭でおいしい漬物ができますよ。


  エネルギー : -
  塩分 : -
  調理時間 :

 講師: 奥村 彪生


(つくりやすい分量)
・生ぬか 1.5kg
・粗塩 150g
・水 1.2リットル
・米麹 (乾)  150g
*甘酒300gでもよい。 
・湯 (60〜70℃)  カップ3/4
・削り節 (小/もんで細かくする)  3袋(12g)
・にんにく (薄切り)  10g
・赤とうがらし
(種を除いて2〜3つに切る)  
3本
・昆布 (3?四方に切る)  20g
・捨て漬け用野菜 150〜200g(1回分)
*キャベツの外葉や芯、大根の葉や皮、にんじんの皮、セロリの葉など。 
 
    


米麹をふやかし、塩水とぬかを混ぜる
  米麹は分量の湯を注いで約30分間おき、ふやかしておく。ボウルに分量の水を入れて粗塩を加え、よく混ぜて溶かす。
  別の大きなボウルに生ぬかを入れ、 の塩水を注ぐ。
  ボウルの底から両手ですくい上げるようにして混ぜ、ぬかの粉っぽさがなくなるまでまんべんなく塩水を含ませる。

香りやうまみの材料を混ぜる
   の表面に削り節、にんにく、赤とうがらし、昆布を散らし、ボウルの底から混ぜる。
  ふやかした米麹を加える。
  両手でボウルの底からよく混ぜる。

捨て漬けをする
  漬物容器の底に のぬか床適量を敷き、捨て漬け用野菜適量をのせる。ぬか床、捨て漬け用野菜、ぬか床を順に重ねて詰めていく。
  表面を押して平らにならす。
  容器の内側や縁についたぬかをきつく絞ったぬれ布巾できれいに拭き取る。容器のふたをして、冷蔵庫へ入れる。

捨て漬けを繰り返して完成
  2〜3日後、捨て漬け用野菜を取り出し、野菜についたぬかをしごいて戻す。よく混ぜ、新たに捨て漬け用野菜150〜200gを と同様に漬ける。これを約1週間、2〜3回繰り返すと発酵して味がなれ、ぬか床が完成する。
ポイント: 取り出した野菜は、刻んでサッと洗って水けを絞り、レモンやすだちの搾り汁、しょうが汁などをかけると美味。

《漬物容器》
深さ約10cm、容量約4.3リットルのふた付きの密封容器を使用。プラスチック製が軽くて扱いやすい。きれいに洗って乾かしておく。
《捨て漬け用野菜》
キャベツの外葉、大根の葉や皮などのくず野菜。洗って、水けをきったもの。
《香りやうまみのもととなる材料》
米麹(甘みを添え、乳酸発酵を促す)、削り節(うまみと香ばしさをプラス)、にんにく(雑菌を防ぎ、野菜の香りを生かす)、赤とうがらし(防虫効果、減塩をカバー)、昆布(うまみを出す)。



19-1b  ぬか漬け 2-野菜を漬ける

ぬか床に野菜を漬けていきます。漬かりやすいよう野菜を下ごしらえをし、おいしいぬか漬けをいただきましょう。


  エネルギー : -
  塩分 : -
  調理時間 :

 講師: 奥村 彪生

・ぬか床 全量
・好みの野菜 適量
*きゅうり、なすなど 


 

ぬか漬けにおすすめの野菜 
1. トマト(硬く小さめのもの)
2. セロリ
3. みょうが
4. グリーンアスパラガス
5. パプリカ
6. にんじん
7. キャベツ
8. 大根
9. オクラ
    


野菜を漬ける
  野菜は漬かりやすい形に切るなどの下ごしらえをして、ぬか床に入れる。きゅうりの場合は洗って水けを拭き、しま目に皮をむく。1本につき粗塩小さじ1/3をもみ込む。
  なすは、粗塩とみょうばんを2:1の割合で混ぜて、1本につき小さじ1/3をほんのり紫色が出るまでもみ込む。ヘタをつけたまま縦に深く切り目を入れる。みょうばんを使うと、色が鮮やかになる。
  ぬか床に完全に埋め込み、表面を平らにならす。容器の内側をきつく絞ったぬれ布巾できれいに拭き、ふたをして冷蔵庫に入れる。減塩ぬか床のため、漬かるまで少し時間がかかる。きゅうり、なすともに1〜2日間で程よく漬かる。
  野菜についたぬかをしごいて床に戻し、取り出す。水で洗い、食べやすい大きさに切る。



19-1c  ぬか漬け 3-ぬか床の手入れ

おいしいぬか漬けを食べるには、ぬか床の手入れも怠ってはいけません。空気を入れて乳酸菌や酵母を活性化させましょう!


  エネルギー : -
  塩分 : -
  調理時間 :

 講師: 奥村 彪生

・ぬか床 全量
・粗塩 
・生ぬか 
・昆布 
・削り節 
・重曹 
 
    


毎日すること
  毎日、最低1回は底からしっかり混ぜるのが基本。空気を入れることで、乳酸菌や酵母などが活性化してバランスが整い、腐敗を防げる。混ぜたら、ぬかの表面を平らにならし、容器の内側をきつく絞ったぬれ布巾できれいに拭き、ふたをして冷蔵庫に入れる。

時々すること
  野菜の水分が出てぬか床がゆるくなったら、乾いた布巾をのせて水分を吸い取る。状態を見て、生ぬか二つかみから三つかみとその1/6量の粗塩を補ってよく混ぜる。昆布や削り節を足すと風味もよくなる。
  発酵が進みすぎて酸っぱくなったときは、重曹大さじ1を加えて混ぜる。こうすると、酸が中和されて酸味がやわらぐ。

しばらく休めたいとき
  1週間くらいなら、粗塩大さじ6を混ぜ、ふたをして冷蔵庫で保存。長期間の場合は表面をならし、1cm厚さの粗塩で覆う。再開するときは、上の粗塩を除き、生ぬかカップ1を足して混ぜる。



19-2  かつおのソテー緑のソース

爽やかな香りと酸味がたまらないソースが、かつおのコクのあるうまみとよく合います。かつおは焼きたてでも、ひんやりと冷やしても、どちらもおいしいですよ。


  エネルギー : 300 kcal
  塩分 : -
  調理時間 : 20分

 講師: 渡辺 康啓


(2人分)
・かつお 1さく(180g)

 【緑のソース】 
  ・松の実 10g
  ・イタリアンパセリ (生)  8本(約10g)
  ・ケイパー 小さじ1
  ・にんにく (大)  1/2かけ
  ・ドライトマト 10g
  *オリーブ油漬けのもの。 
  ・レモン 1/6コ
  ・オレガノ (乾)  小さじ1/2
  ・赤ワインビネガー 大さじ1
  ・エクストラバージンオリーブ油 適量
  ・塩 少々
  ・黒こしょう (粗びき)  少々
・エクストラバージンオリーブ油 
・塩 
・黒こしょう (粗びき)  
 
    

  【緑のソース】をつくる。松の実はフライパンで弱火でからいりし、細かく刻む。イタリアンパセリ、ケイパー、にんにく、ドライトマトはみじん切りにする。レモンは果汁を搾る。オレガノは手でもんで香りを出す。これらと赤ワインビネガーをボウルに合わせ、スプーンで混ぜる。オリーブ油をトロリとするまで加えて混ぜる。味をみて、塩・黒こしょう各少々で調える。
  かつおは長さを半分に切り、それぞれオリーブ油適量を全体にまぶし、塩・黒こしょう各適量を強めにふる。
  鉄のフライパン(またはグリルパン)を強火で熱してオリーブ油小さじ1をひき、 のかつおを入れる。焼き色がついたら返し、表面全体を焼く。
   を器に盛り、【緑のソース】をかける。



19-3 夏野菜の冷製パスタ

冷蔵庫にある野菜で夏らしい冷製パスタをどうぞ。梅干し、みょうが、青じそがとても感じのよいアクセントになりますよ。


  エネルギー : 260 kcal
  塩分 : 1.10 g
  調理時間 : 15分 (カッペリーニをゆでる時間は除く)

 講師: 片岡 護


(2人分)
・カッペリーニ 60g
*太さ0.9〜1.0mmの極細パスタ。 
・トマト 2コ
・オクラ 3本
・みょうが 1コ
・青じそ 5枚
・梅干し (種を除き、包丁でたたく)  1/2〜1コ

 【A】 
  ・エクストラバージンオリーブ油 大さじ2
  ・にんにく (みじん切り)  大さじ1/2〜1
  ・レモン汁 小さじ1
  ・バルサミコ酢 小さじ1/2〜1
  ・塩 一つまみ
  ・こしょう 少々
・青じそ (せん切り)  適量
*飾り用。 
・塩 
 
    

  トマトは、皮を湯むきして縦半分に切る。くし形に4つに切り、さらに横半分に切る。
  オクラはヘタを除き、ガクの堅い部分をクルリとむく。洗って塩少々をこすりつけてうぶ毛を取り、そのまま熱湯でサッとゆでる。5mm幅の小口切りにする。
  みょうがは縦半分に切り、粗みじんに切る。青じそは軸を除き、5mm四方に切る。
  鍋にたっぷりの湯を沸かし、1%の塩(水1リットルに対して塩10g)を入れてカッペリーニを袋の表示時間の倍時間ゆでる。ゆで上がったら冷水でしめ、ざるに上げて水けをしっかりときる。
ポイント: 冷水でしめるので、カッペリーニは長めにゆでる。
   、梅干し、【A】をボウルに入れ、 のカッペリーニを加えてよくあえる。
  器に盛り、せん切りにした青じそをのせる。
《ポイント》
トマトは存在感が出る大きさに切り、そのほかは細かく刻んで薬味のように全体にからませるのがポイント。



19-4  クリーミーカレーうどん

汁にミルクを加えるだけで、アラッ?と驚くまろやかさに仕上がります。具の肉やねぎもたっぷりだから、お店よりウチでつくったほうがおいしいね!なんて言われるかも!?


  エネルギー : 740 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 20分

 講師: きじま りゅうた


(2人分)
・ゆでうどん 2玉
・豚バラ肉 (薄切り)  100g
・ねぎ (青い部分も含む)  1/2〜2/3本
・ゆで卵 1コ
・絹さや 3枚

 【A】 
  ・めんつゆ (3倍濃縮)  60ml
  ・水 カップ1+3/4
  ・牛乳 カップ3/4
・カレールー (市販)  2皿分(30〜40g)
・生クリーム 大さじ2
・サラダ油 
 
    

  豚肉は長さを2〜3等分に切る。ねぎは4cm長さのブツ切りにし、ゆで卵は殻をむいて縦半分に切る。絹さやは筋を取ってサッとゆで、ざるに上げて斜め半分に切る。
  フライパンにサラダ油小さじ1を熱し、豚肉、ねぎを入れ、中火で両面を焼く。焼き色がついたら【A】を順に加える。煮立つ直前に弱火にしてカレールーを加えて混ぜ、5分間煮る。
ポイント: フライパンに肉を広げ、あいたところにねぎを入れて焼く。これで肉やねぎから香ばしさが出る。
肉とねぎが焼けたところに、めんつゆや牛乳を注ぎ、肉やねぎのうまみを汁に移す。
  うどんを熱湯で温めてほぐし、湯をきって器に等分に入れる。 をかけて生クリームを回しかけ、ゆで卵と絹さやをのせる。



19-4a  ミルキースペアリブ

スペアリブは、ミルクに浸す&蒸すという2つの調理で柔らかジューシーになり、中までしっかり火が通ります。ミルクを加えたまろやかみそだれとしょうゆの香ばしさで新鮮な和風味を楽しんで。


  エネルギー : 680 kcal
  塩分 : -
  調理時間 : 35分 (スペアリブを牛乳や甘酒につける時間は除く)

 講師: 柳原 尚之


(2人分)
・豚スペアリブ 400g

 【A】 
  ・牛乳 カップ1+1/2
  ・甘酒 (濃縮タイプ)  大さじ4

 【ミルクみそだれ】 
  ・赤みそ 50g
  *仙台のみそや赤だしみそなど 
  ・はちみつ 大さじ2
  ・砂糖 大さじ1
  ・白ごま 大さじ2
  ・牛乳 大さじ2
  ・練りがらし 適量
・トマト (小)  1コ
・きゅうり 1/2本
・セロリ 1/2本
・にんじん 1/2本
・サラダ油 
・しょうゆ 
 
    

  耐熱性のバットに【A】を混ぜてスペアリブをからめ、途中で上下を返して30分間ほど浸す。バットごと蒸気の立った蒸し器に入れ、20分間蒸して火を通す。
ポイント: スペアリブを牛乳や甘酒に浸すことで臭みが取れ、柔らかくなる。また蒸して火を通すと焼いても堅くなりにくい。
  【ミルクみそだれ】をつくる。鍋に赤みそ、はちみつ、砂糖を入れてよく混ぜ、強火にかける。木べらでよく混ぜながら、つやが出るまで練る。白ごまは香ばしくいってすり鉢で細かくする。鍋の材料を加えてすり合わせ、器に移し、牛乳、練りがらしを加える。
  トマトは皮を湯むきしてくし形に切る。きゅうり、セロリ、にんじんは6〜7cm長さの棒状に切る。
  フライパンにサラダ油小さじ1を熱し、 のスペアリブの汁けを拭いて並べ入れる。中火で両面をこんがりと焼き、出た脂を紙タオルで拭き取る。しょうゆ小さじ2をふってスペアリブにからめる。
ポイント: スペアリブから出た脂は紙タオルで拭き取ると味がからみやすくなる。しょうゆは鍋肌からジュッとからめると、香ばしい。
   を器に盛る。 を添えて混ぜてからつけて食べる。



19-5 夏のちらしずし

つややかなすし飯の上に夏野菜をきれいに並べた食欲をそそるちらしずしです。手間ひまかけた具材ひとつひとつに、おいしさがギュッと詰まっています。


  エネルギー : 400 kcal
  塩分 : -
  調理時間 : 90分 (甘酢に漬ける時間、干ししいたけを戻す時間、すし飯をおく時間は除く。)

 講師: 上野 直哉


(4人分)
・米 360ml(2合)

 【すし酢】 
  ・酢 大さじ3+1/2
  ・砂糖 大さじ3
  ・塩 小さじ2

 【甘酢】 
  ・酢 180ml
  ・水 120ml
  ・砂糖 大さじ7
  ・塩 小さじ1/3
  ・昆布 (4cm四方)  1枚
・新しょうが 40g
・新れんこん 40g
・みょうが 2本

 【しいたけの含め煮】*つくりやすい分量 
  ・干ししいたけ 5枚(約25g)

 【A】 
  ・砂糖 大さじ3
  ・しょうゆ 大さじ2
・きゅうり 1本
・えび (小。有頭。殻付き)  8匹
・枝豆 (さや付き)  80g
・かぼちゃ 100g
・昆布 (3cm四方)  1枚
・白ごま 少々
・なすのぬか漬け (市販)  1/4本
・塩 
・酢 


 

【すし酢】をつくる 
 材料を鍋に入れ、混ぜながら弱火にかける。砂糖が溶けきったら完成。沸騰させないように注意。 
    


甘酢漬けをつくる
  【甘酢】をつくる。【甘酢】の材料を鍋に入れ、混ぜて溶かしてから中火にかける。沸騰寸前に火を止めてそのまま冷まし、昆布を取り除く。
ポイント: 沸騰させてしまうと、酢の酸味がとんでしまうので注意します。
  新しょうがは皮ごと薄切りにし、熱湯で30秒間ほどゆでて取り出す。塩少々をふって粗熱を取る。新れんこんは皮をむいて酢水に2分間程度さらす。酢を数滴入れた熱湯で、れんこんを1〜2分間ゆでて取り出し、塩少々をふる。粗熱が取れたら薄切りにする。
  みょうがは包丁で根元に切り目を入れ、外葉を2〜3枚むく。むいた外葉を熱湯で2秒間ほど湯通しし、冷水にとる。残った芯の部分はみじん切りにし、すし飯に混ぜるため、とっておく。
  保存瓶やボウルを3つ用意し、しょうが、れんこん、みょうがの外葉を別々に入れ、【甘酢】を注ぐ。しょうがとれんこんは一晩以上、みょうがは使う前に15分間ほど漬ける。

具材の下ごしらえ
  【しいたけの含め煮】をつくる。干ししいたけは、洗ってから水カップ2+1/2につけて一晩冷蔵庫におき、つけ汁とともに鍋に入れる。中火で15分間煮たら、【A】を加えて落としぶたをし、10分間煮て火を止める。粗熱が取れたら搾って、3枚を軸ごと8mm角くらいに切る。
  きゅうりは、縦半分に切って種をスプーンで取ってから8mm角に切る。塩少々をふって30分間おき、紙タオルで水分をよく拭き取る。
  えびは頭と背ワタを取る。水カップ1+1/2と塩小さじ1を入れた鍋で、2分間ゆでて取り出し、粗熱が取れたら殻をむく。枝豆は水カップ2に塩大さじ2を入れた鍋で、4分間ゆでて取り出し、粗熱が取れたらさやから出して薄皮をむく。
  かぼちゃは種とワタを取り、皮をところどころ薄くむいて3mm厚さに切る。水カップ1+1/2に塩小さじ1を入れた鍋で、1分間ゆでて取り出し、粗熱を取る。
ポイント: たっぷりの湯でゆでると、それだけ食材のうまみが湯に逃げてしまいます。少ない湯でゆでましょう。

すし飯をつくる
  米を研ぐ。ボウルを下に重ねたざるに米を入れ、上から流水をかけながら研ぐ。5〜6回ボウルの水を替える。ざるを上げて水けをきり、40分間以上おいて吸水させる。
ポイント: 近年の米は割れやすいので、研ぐより洗うイメージ。米が研ぎ汁を吸わないように手早く。2分間以内が目安。
  炊飯器に と水360mlと昆布を入れて普通にご飯を炊く。炊き上がったら、昆布を除いてすぐ盤台などに移す。
ポイント: 【すし酢】を含ませるので、ご飯は少し堅めに炊きます。
  【すし酢】を少し残して10に一気に回しかけ、うちわであおぎながら切るように混ぜ合わせる。途中味見をして、残した【すし酢】で味を調整する。
ポイント: すし飯の中に空気を入れて、水分をとばすことが大切。ほぐすように混ぜ合わせます。

具を混ぜ合わせる
  1分間程度混ぜ合わせたら、すし飯を広げてさらにあおぐ。粗熱が取れたら のみょうがのみじん切り、8mm角のしいたけときゅうり、白ごまを加えて混ぜ合わせ、堅く絞ったぬれ布巾をかけて20〜30分間おく。盛りつけの直前になすのぬか漬けを縦半分に切って、8mm幅程度に切る。
ポイント: しばらくおくことで、全体に味が浸透していきます。なすは色が変わりやすいので直前に切って。

盛りつける
  大皿に のすし飯を盛り、その上に汁けをきった のなすのぬか漬けを並べる。

《すし酢のポイント》
冷蔵庫で長く保存できますが、風味が落ちるので早めに使いましょう。砂糖が溶けきったころが、ご飯と合わせるには最適の温度(70℃ぐらい)。保存したものも、温めてから使います。



19-6 夏野菜の冷製パスタ

冷蔵庫にある野菜で夏らしい冷製パスタをどうぞ。梅干し、みょうが、青じそがとても感じのよいアクセントになりますよ。


  エネルギー : 260 kcal
  塩分 : 1.10 g
  調理時間 : 15分 (カッペリーニをゆでる時間は除く)

 講師: 片岡 護


(2人分)
・カッペリーニ 60g
*太さ0.9〜1.0mmの極細パスタ。 
・トマト 2コ
・オクラ 3本
・みょうが 1コ
・青じそ 5枚
・梅干し (種を除き、包丁でたたく)  1/2〜1コ

 【A】 
  ・エクストラバージンオリーブ油 大さじ2
  ・にんにく (みじん切り)  大さじ1/2〜1
  ・レモン汁 小さじ1
  ・バルサミコ酢 小さじ1/2〜1
  ・塩 一つまみ
  ・こしょう 少々
・青じそ (せん切り)  適量
*飾り用。 
・塩 
 
    

  トマトは、皮を湯むきして縦半分に切る。くし形に4つに切り、さらに横半分に切る。
  オクラはヘタを除き、ガクの堅い部分をクルリとむく。洗って塩少々をこすりつけてうぶ毛を取り、そのまま熱湯でサッとゆでる。5mm幅の小口切りにする。
  みょうがは縦半分に切り、粗みじんに切る。青じそは軸を除き、5mm四方に切る。
  鍋にたっぷりの湯を沸かし、1%の塩(水1リットルに対して塩10g)を入れてカッペリーニを袋の表示時間の倍時間ゆでる。ゆで上がったら冷水でしめ、ざるに上げて水けをしっかりときる。
ポイント: 冷水でしめるので、カッペリーニは長めにゆでる。
   、梅干し、【A】をボウルに入れ、 のカッペリーニを加えてよくあえる。
  器に盛り、せん切りにした青じそをのせる。
《ポイント》
トマトは存在感が出る大きさに切り、そのほかは細かく刻んで薬味のように全体にからませるのがポイント。



19-7 ハーブ酵母のパン

ハーブ由来の酵母で焼き上げたパンは、豊かなハーブの香り、爽やかな風味口に広がります。自然の息吹をたっぷり感じるパンですよ。


  エネルギー : 740 kcal (*エネルギーは全量)
  塩分 : -
  調理時間 : 60分 (ハーブ酵母水をつくる時間、生地を発酵させる時間を除く)

 講師: 河合 真理


(つくりやすい分量。4〜6コ分)
ハーブ酵母水 110ml
・強力粉 200g
・塩 二つまみ程度
・強力粉 
*打ち粉用 
 
    

  ボウルに強力粉と塩を入れ、ハーブ酵母水を1/3〜1/2量ずつ何回かに分けて加え、全体に水分が行き渡るように、指先でざっとかき混ぜる。粉が手にもボウルにもくっつかなくなればOK。酵母水が足りないようであれば、適宜足す。
ポイント: ハーブ酵母水は粉の加減を見ながら足していく。
  ボウルから生地を取り出し、台に打ち粉適量をふりながら、手の腹全体に体重をかけるようにして、両手でよくこねる。表面にしわがなくなり、ツルッとしてきたら、丸くまとめる。
ポイント: 生地がなめらかにのび、表面がすべすべになる状態を目指して。
   をボウルに入れ、ポリ袋または布巾をかぶせて乾燥を防ぎ、30℃前後の場所に12時間ほどおく。1.5〜2倍にふくらんだら、一次発酵終了。
ポイント: 乾燥を防ぎつつ生地が呼吸できるようふんわり覆って一次発酵。
   の表面を傷つけないようにボウルから取り出し、打ち粉を軽くふって、4〜6等分にする。表面に継ぎ目があまり出ないように、くるくる丸める。
ポイント: 空気を抜くような感じで、くるくるとやさしく丸めて。
  天板にオーブン用の紙を敷いて、30℃前後の場所に約1時間おき、二次発酵させる。パンの周りに熱湯の入った瓶などを置いて温度調節してもよい。発酵を終えたら、生地の上部に料理ばさみで、5mm深さの切り込みを入れる。
ポイント: ふっくら、ツヤッとなったら二次発酵は終了!
  200℃に温めたオーブンに入れ、15〜20分間焼く。ふっくらとふくらみ、表面全体に香ばしい焼き色がついたら、焼き上がり!
ポイント: パリッと香ばしくきれいな焼き色がついたら完成!
《ハーブ酵母水をすぐ使わないときや、残ってしまったときは…》
ハーブ酵母水はパンをつくるだけではなく、肉や魚などを漬けると、酵母の力で、煮ても焼いても、しっとりと柔らかに仕上がります。すぐ使わないときや、残ってしまったときには、ぜひお試しを。



19-7a  ハーブ酵母水

じっくりと手間をかけてつくりましょう。ハーブ由来の酵母で焼き上げたパンは、爽やかな風味です。肉や魚を漬けてもとしっとり柔らかに仕上がります。


  エネルギー : -
  塩分 : -
  調理時間 :

 講師: 河合 真理


(400mlの瓶1本分)
・スペアミント・ローズマリー (できれば摘みたて)  合わせて20g
・きび糖 小さじ1/2
 
    

  鍋にガラスの保存瓶とふたを入れ、かぶるくらいの水を注いで火にかける(いきなり熱湯につけたり、グラグラ沸かすと瓶が割れることがある)。沸騰したら約2分間静かに煮て、引き上げたら水けをきって冷ます。
  スペアミントは指先で葉を摘み、枝からはずす。ローズマリーは穂先の柔らかいところだけを摘む。ざるに入れてサッと水で洗って水けをきり、 の瓶に入れる。
  きび糖に水350mlを加え、よく混ぜ合わせ、瓶に入れたハーブの上に勢いよく注ぐ。この糖分は酵母の栄養になる。
   にふたをして軽く閉める。30℃前後の場所で 日間おいて、発酵させる。
  1日に2〜3回、瓶を左右に軽く揺すって水分の上下をやさしく返し、ふたを開けて換気をする。消毒したスプーンで、空気を含ませるように混ぜてもよい。
  発酵し始めのうちは、ふたを開けて耳を近づけたときに小さくプチ、プチ、という音がするが、発酵が進むと水面に細かい泡が浮く。さらにシュワシュワと炭酸水のような音がしたらでき上がりの合図!

◆酵母水におすすめのハーブ◆
あればローリエの新芽がいちばんですが、スペアミントやローズマリーなどもおすすめ。油分があり、水に溶けにくいものをベースに、青じそやレモンバームなど、香りのいいものをプラスして。
《ハーブ酵母水をすぐ使わないときや、残ってしまったときは…》
ハーブ酵母水はパンをつくるだけではなく、肉や魚などを漬けると、酵母の力で、煮ても焼いても、しっとりと柔らかに仕上がります。すぐ使わないときや、残ってしまったときには、ぜひお試しを。



19-8 いかとセロリの甘酢ソース

セロリの歯ざわりとレモンの酸味が涼しさを呼ぶ、暑い夏にぴったりの一皿です。いかは切り目を入れて、柔らかく仕上げるのがポイントです。


  エネルギー : 110 kcal
  塩分 : -
  調理時間 : 20分

 講師: 程 一彦


(2人分)
・いか 50g
・セロリ 1/2本(50g)
*葉の部分も使うので、縦半分に切ったものを用意する。 
・きゅうり 1/2本(50g)

 【甘酢ソース】 
  ・トマトケチャップ カップ1/4
  ・水 10〜20ml
  ・砂糖 小さじ1弱
  ・塩 少々
  ・こしょう 少々
  ・ごま油 少々
  ・酢 適量
・レモン汁 1/2コ分
・たまねぎ (繊維に垂直に薄切り)  1/2コ分
・レモン (国産/いちょう切り)  1/4コ分
・塩 
・サラダ油 
・酒 
・かたくり粉 
 
    

  いかは縦(繊維に垂直)に1mm間隔で切り目を入れて3cm四方に切る。セロリは葉を切り落とし、5mm幅の斜め切りにする。切り落とした葉は細切りにする。きゅうりは縦半分に切って5mm幅の斜め切りにする。【甘酢ソース】は混ぜ合わせておく。
  鍋に熱湯を用意し、塩・サラダ油各少々を入れる。斜め切りにしたセロリ、きゅうりを順に加え、30秒間ほどゆで、冷水にとって水けをきる。いかは酒小さじ1をふって、かたくり粉小さじ1をまぶす。同じ鍋に加えて、2秒間ほどゆで、冷水にとって水けをきる。
   をボウルに入れ、レモン汁を搾りかける。
ポイント: さっぱりするのはもちろん、水っぽさが消え、味が決まりやすくなる。
   のセロリの葉、たまねぎ、レモンを混ぜ合わせて器に盛り、 をのせ、上から【甘酢ソース】を回しかける。



19-8a  鶏砂肝の薬膳煮

砂肝の食感と、薬膳にも使われる八角の香りが食欲をそそります。煮汁ごと冷蔵保存すれば2〜3週間はもつので、常備菜としても大活躍し、お酒にもよく合いますよ。


  エネルギー : 330 kcal (エネルギーは全量)
  塩分 : -
  調理時間 : 15分 (冷ます時間は除く。)

 講師: 程 一彦


(つくりやすい分量)
・鶏砂肝 8コ(240g)

 【煮汁】 
  ・チキンスープ カップ2
  *顆粒(かりゅう)チキンスープのもと(中国風)を表示どおりに湯で溶く。 
  ・しょうゆ 大さじ6
  ・酒 大さじ1
  ・こしょう 少々
  ・しょうが (皮付き/薄切り)  4〜5枚分
  ・八角 1/2コ
・しょうが (皮付き/せん切り)  1/2かけ分
・赤とうがらし (種を取って小口切り)  1本分
・香菜(シャンツァイ) 適量
・しょうゆ 
・ごま油 
 
    

  鍋に熱湯を用意し、砂肝を入れて1分間ゆで、ざるに上げて水けをきる。
ポイント: 臭みがこもるので、砂肝はふたをせずにゆでる。
  鍋をきれいにして【煮汁】の材料を入れ、強火にかける。ひと煮立ちしたら弱火にし、 の砂肝を入れる。4〜5分間煮たら火を止めて、そのまま冷ます。
   を薄切りにして、しょうが、赤とうがらしとともにボウルに入れる。しょうゆ・ごま油各少々を加えてからめ合わせ、器に盛り、香菜を添える。



19-8b  鶏ひき肉と野菜の簡単スープ

スープと細かく切った野菜が一体となった、まさしく食べるスープです。


  エネルギー : 60 kcal
  塩分 : -
  調理時間 : 30分

 講師: 程 一彦


(4人分)
・鶏ひき肉 80g
・ピーマン 1/2コ
・パプリカ (赤)  1/2コ
・エリンギ 50g
・チキンスープ カップ4
*顆粒チキンスープのもと(中国風)を表示どおりに湯で溶く。 
・しょうが (小。皮付き/すりおろす)  1コ分
・昆布茶 (顆粒(かりゅう))  10g

 【A】 
  ・塩 小さじ1/2弱
  ・うす口しょうゆ 少々
  ・酒 少々
  ・こしょう 少々
  ・ごま油 少々
・酒 
 
    

  ひき肉はボウルに入れ、水80mlと酒大さじ1を混ぜ合わせる。
  ピーマン、パプリカ、エリンギは粗みじん切りにする。
  鍋にチキンスープを入れて強火にかけ、ひと煮立ちしたら中火にし、 、しょうが、昆布茶を加える。アクを取りながら4〜5分間煮て、ひき肉の色が変わったら【A】を加える。
  全体がなじんだら を加え、ひと煮立ちしたら器に盛る。



19-8c  冷凍トマトヨーグルトソースかけ

トマトを冷凍庫に入れてみてください。あっという間に凍ります。ひんやり涼むのに冷凍トマトはいかがでしょうか。


  エネルギー : 200 kcal
  塩分 : -
  調理時間 : 5分

 講師: 程 一彦


(2人分)
・トマト 1コ

 【A】 
  ・プレーンヨーグルト 100g
  ・マヨネーズ 30g
  ・白みそ 30g
  ・砂糖 小さじ2
  ・こしょう 少々
  ・マスタード 少々
・好みのハーブ 適宜
*ミントなど 
 
    

  トマトは1cm厚さの輪切りにし、冷凍庫に4分間ほど入れて、凍らせる。
  ヨーグルトソースは混ぜ合わせる。
  器に の半量を敷き をのせ、上から の残りをかけ、ハーブを添える。



19-8d  さっぱり味しそチャーハン

しその香りとたくあんの歯ごたえが際立つ、夏にぴったりなあっさりチャーハンです。ご飯に卵をまとわせてから炒めるので、ご飯もパラパラですよ。


  エネルギー : 440 kcal
  塩分 : -
  調理時間 : 20分

 講師: 程 一彦


(2人分)
・ご飯 (室温のもの)  茶わん2杯分
・卵 2コ

 【A】 
  ・酒 大さじ1
  ・塩 小さじ1/2強
  ・顆粒(かりゅう)チキンスープのもと (中国風)  少々
  ・うす口しょうゆ 少々
  ・こしょう 少々
・ガーリックオイル 大さじ1
・ベーコン (粗みじん切り)  20g
・さやいんげん (粗みじん切り)  30g
・たくあん (粗みじん切り)  30g
・青じそ (粗みじん切り)  10枚分


 

ガーリックオイルをつくる 
 鍋にサラダ油カップ2と薄切りのにんにく4かけ分を入れて弱火にかける。にんにくが色づいてきたら火を止める。 
ポイント: 炒め物全般に使えるほか、マヨネーズやケチャップに加えても。にんにくごと保存瓶に入れて冷蔵庫で半年間は保存できます。 

たくあんの塩抜き 
 水カップ1に、たくあんと塩小さじ1/3を加え、5分間ほどおきます。塩水の塩分は1〜2%が目安。 
ポイント: たくあんが塩辛く感じられる場合は、塩抜きしてから使いましょう。真水ではなく、少し塩を加えた水につけると、うまみは抜けずに塩分だけが抜けます。 
    

  ボウルにご飯と、溶きほぐした卵を入れて混ぜ合わせる。
  【A】は混ぜ合わせておく。
  フライパンにガーリックオイルを中火で熱し、ベーコンと を入れる。菜箸3本で混ぜながら約5分間炒め、さやいんげんを加える。
  パラパラになったら、 を加えて手早く炒め合わせ、たくあんと青じそを加える。全体に混ぜ合わせて器に盛る。



19-8e  焼き豆腐のひき肉あんかけ

台湾では紅焼豆腐と呼ばれる定番料理。香味野菜のきいた甘辛味で、ご飯が止まらなくなりますよ。


  エネルギー : 210 kcal
  塩分 : -
  調理時間 : 30分

 講師: 程 一彦


(4人分)
・木綿豆腐 1丁(360g)
・チンゲンサイ (縦に6等分にする)  1株分
・牛ひき肉 100g

 【A】 
  ・チキンスープ カップ1/2
  *顆粒(かりゅう)チキンスープのもと(中国風)を表示どおりに湯で溶く。 
  ・水 カップ1/2
  ・酒 大さじ1

 【B】 
  ・オイスターソース 大さじ2
  ・しょうゆ 大さじ1
  ・酒 大さじ1
  ・砂糖 小さじ1
  ・こしょう 適量
  ・豆板醤(トーバンジャン) 適量
・しょうが (皮付き/みじん切り)  大さじ1
・ねぎ (みじん切り)  大さじ1
・水溶きかたくり粉 (同量の水で溶く)  大さじ1
・サラダ油 
・塩 
 
    

  豆腐は電子レンジ(600W)に3〜4分間かけて水きりし、1cm厚さの短冊形に切る。サラダ油・塩各少々を入れた湯で、チンゲンサイを2分間ゆで、水けを絞って器に並べる。
  フライパンにサラダ油大さじ2を強火で熱し、 の豆腐を入れて両面に焼き色がつくまで焼き、バットに取り出す。
ポイント: フライパンに一度に入らない場合は、2回に分けて焼く。
  ボウルに牛ひき肉と【A】を入れて混ぜ合わせ、ひき肉がほぐれたら、【B】を加えて混ぜ合わせる。
  フライパンをきれいにして強火にかけ、 を加える。ひき肉の色が変わったら、しょうがとねぎ、 を入れて全体を炒め合わせ、水溶きかたくり粉でとろみをつける。全体がなじんだらチンゲンサイの脇に盛る。



19-8f  きゅうりの即席あっさり炒め

ピリリときいた黒こしょうがくせになる味です。夏バテで食欲がないときにもピッタリな一品ですよ。


  エネルギー : 90 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 10分

 講師: 程 一彦


(2人分)
・きゅうり 2本

 【A】 
  ・砂糖 小さじ2
  ・酒 小さじ1
  ・塩 小さじ1/2
  ・酢 小さじ1/2
  ・りんご酢 小さじ1/2
  *レモン汁でもよい 
  ・ごま油 少々
  ・黒こしょう (粗びき)  適量
  ・しょうゆ 数滴
・ガーリックオイル 大さじ1
さっぱり味しそチャーハン参照。サラダ油でもよい。 
 
    

  きゅうりは縦半分に切って4〜5cm長さに切り、さらに縦半分に切る。【A】は混ぜ合わせておく。
  鍋にガーリックオイルを強火で熱し、きゅうりを炒める。油が回ったら【A】を加えて、味を調え、器に盛る。



19-9 きゅうりと桜えびの塩炒め

きゅうりの炒めものは中国料理では夏の定番です。みずみずしいけれども水っぽくない、絶妙の歯ざわりがたまりませんよ!


  エネルギー : 100 kcal (*エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 15分

 講師: 吉田 勝彦


(2人分)
・きゅうり 2本
・ねぎ 1/2本
・桜えび (乾)  10g

 【合わせ調味料】 
  ・酒 大さじ2
  ・水 大さじ2
  ・塩 小さじ1/2
・塩 
・サラダ油 
 
    

  きゅうりは皮むき器でしま目に皮をむく。
ポイント: きゅうりなどウリ類は内側の水分を保つため皮が堅いものが多いので、ところどころむいておくほうが、味を中まで浸透させることができます。
  すりこ木などでたたき、大きめの一口大に切る。
ポイント: 包丁でスパッと切るよりも、たたいた力で割れたほうが断面が複雑になり、味がなじみやすくなります。ただし、強くたたいてつぶしすぎないように!
  塩約小さじ1/2をまぶして5〜6分間おく。その間にねぎを1cm幅の斜め切りにする。
ポイント: きゅうりを切ってそのまま炒めてしまうと水っぽい仕上がりに。塩をまぶし、浸透圧の効果で余分な水けを出しておきましょう。
   のきゅうりを厚手の紙タオルなどで包み、水けをしっかりと絞る。
ポイント: 厚手の紙タオルかさらしの布巾で包んで、ギュッと絞って。これで、炒めたときにきゅうりから水が出る心配もなく、脱水された分、調味料を吸収しやすくなります。
  フライパンにサラダ油大さじ1を中火で熱し、ねぎ、きゅうりを順に炒める。
  桜えびを加えて混ぜ、【合わせ調味料】を回しかけ、水けがとぶまで炒めて器に盛る。
ポイント: きゅうりを脱水させたのに、水を加えた合わせ調味料で仕上げるのは、味を均一に回すと同時に、蒸気を立たせて一気に加熱するため。手早く混ぜて水けをとばせば、シャキッと色鮮やかに仕上がります。

《ここをマスター》
・きゅうりは味を浸透しやすくするため、部分的に皮をむくべし。
・さらにたたいて割れ目を入れると、断面が複雑になり味がよくしみる!
・水けの多いウリ類は、塩をまぶして水分を出し、絞って炒めよう。
・【合わせ調味料】の水は、味を均等に回す役目。蒸気を上げて一気に加熱!
※このレシピは、2012/07/11に放送したものです。



19-9a  簡単ねぎチャーシュー

じっくり下味をつけた豚肉を、弱火でやさしく焼くだけなので簡単!塊肉のチャーシューに負けない本格派の味です。ねぎとの相性は抜群ですよ。


  エネルギー : 260 kcal
  塩分 : -
  調理時間 : 15分 (肉に下味をつけておく時間は除く。)

 講師: 吉田 勝彦


(2人分)
・豚ヒレ肉 (塊)  180g
*一口カツ用のもも肉、豚カツ用のロース肉でもよい。 

 【下味】 
  ・しょうゆ 大さじ3
  ・砂糖 大さじ2
  ・ごま油 大さじ1
  ・五香粉(ウーシャンフェン) 少々
  *八角、シナモンなどの粉末を合わせた中国のミックススパイス。 
・ねぎ 1/2本(40g)

 【たれ】 
  ・しょうゆ 大さじ1
  ・酢 小さじ1
  ・ごま油 小さじ1
  ・ラーユ 小さじ1/2
・香菜(シャンツァイ) 少々
*あれば。 
・サラダ油 
 
    

  豚肉は5mm厚さに切り、【下味】の材料をもみ込んで3時間ほど室温に置く。
ポイント: 表面だけサッと焼いて仕上げるので、ヒレ、ももなど脂の少ない部位を使います。塊肉でつくるチャーシューと同様、室温に戻しながらしっかり長い時間、【下味】につけて。
  ねぎは太ければ縦半分に切って斜め薄切りにし、水にさらす。手で軽くもんで辛みを出し、シャキッとしたら水けをよくきる。
  フライパンを弱火で熱し、サラダ油をごく薄くなじませる。 の肉を並べ、肉から出る汁けを紙タオルで取りながら焼く。
ポイント: 焦がさず柔らかく仕上げるため、火加減は弱火。ここで肉から汁けが出たままにしておくと、煮えたようになってしまいます。紙タオルで吸い取り、手早く焼き目をつけましょう。
  焼き色がついたら裏返し、反対側も同様にサッと焼いて取り出す。
ポイント: 中心部分は余熱で仕上げるつもりで大丈夫。くれぐれも焼きすぎないこと。
  粗熱が取れたら、7〜8mm幅の細切りにする。切らずにこのまま、ねぎと別々に盛りつけてもよい。
  ボウルに【たれ】の材料を混ぜ合わせ、 を加え、サッとあえる。器に盛り、香菜を添える。
《ここをマスター》
・サッと焼くだけで火の通る赤身の部位を選ぼう。
・下味につけて中心まで室温に戻し、味を浸透させるべし。
・焼くのは弱火、でも煮えさせてはダメ。汁けを取りながら手早く!
→たれであえなくてもおいしい!サラダやチャーハンの具にもおすすめ。



19-9b  レモン酢豚

レモンとトマトの酸味も爽やかな、新感覚の酢豚です。薄切り肉でつくるから、油通しの必要がないのでお手軽ですよ。


  エネルギー : 350 kcal
  塩分 : -
  調理時間 : 20分 (肉を室温に戻す時間は除く)

 講師: 吉田 勝彦


(2人分)
・豚バラ肉 (薄切り)  130g

 【下味】 
  ・酒 大さじ1
  ・しょうゆ 小さじ1
  ・黒こしょう (粗びき)  適量
  ・かたくり粉 小さじ1
・トマト 1/2コ(90g)
・レモン (国産)  1/4コ(30g)
*輸入物の場合は皮を丁寧に洗って使う。 
・たまねぎ 60g
・スナップえんどう 4コ

 【A】 
  ・砂糖 大さじ2
  ・酒 大さじ2
  ・しょうゆ 小さじ1
  ・塩 一つまみ
・サラダ油 
 
    

  豚肉は冷蔵庫から出して室温に戻し、1枚ずつはがしてから2〜3cm幅に切る。
ポイント: 薄切り肉が重なってくっついたままでは、下味が均一になじみません。1枚ずつはがしてから切って。
  【下味】の材料を順にふってもみ込み、最後にかたくり粉を加えて全体にまぶす。
ポイント: 炒め物の肉は【下味】をしっかり。最後にかたくり粉をまぶしておくと、うまみがとじ込められ、仕上げにとろみがついて味がまとまります。
  トマトは4等分のくし形に切ってヘタを除き、皮と果肉の間に包丁を入れてむく。4等分のいちょう形に切る。レモンはヘタと中心の白い部分を切り落とし、7〜8mm厚さのいちょう形に切る。たまねぎは小さめの乱切りにする。スナップえんどうはヘタと筋を除いて斜め半分に切る。
ポイント: ここではトマトとレモンの酸味が調味料代わり。肉のこってり感をやわらげます。トマトは皮をむいて口当たりをよくしますが、種や汁けは味つけに生かします。
  フライパンにサラダ油少々を中火で十分に熱し、やや火を弱め、 の肉を広げ入れる。片面に焼き色がついたら裏返し、反対側も焼く。
ポイント: フライパンと油が程よく温まっていれば、炒めるのは弱めの中火で十分。強火では肉が堅くなります。「炒める」といってもあわただしく混ぜるのではなく、最初は肉を「焼く」ような感覚で。
   の野菜を加えてサッと炒め、水カップ1/4を加える。煮立ったら【A】の調味料を加える。
  底から大きく混ぜ、とろみがついたら器に盛る。
《ここをマスター》
・肉は必ず室温に戻し、1枚ずつはがして切る。
・下味をよくなじませて、かたくり粉でコーティング。
・酸っぱい=「酢」に限らない。トマトとレモンの酸味を生かす。
・火加減強すぎ、混ぜすぎは禁物!まずは肉をおいしく焼くべし。



19-10 なすと青じそのナムル

野菜を加熱してたれであえるのがナムル。簡単につくれます!


  エネルギー : 60 kcal
  塩分 : 1.30 g
  調理時間 : 10分

 講師: コウ ケンテツ


(2人分)
・なす 3コ
・青じそ 2〜3枚

 【蒸しなす用のたれ】 
  ・しょうゆ 大さじ1
  ・酢 大さじ1/2
  ・すりごま (白)  大さじ1/2
  ・しょうが (すりおろす)  1かけ分
  ・ごま油 小さじ1
 
    

  なすは竹串を刺して数か所穴をあける。ラップで包み、電子レンジ(600W)に2分間ほどかける。冷水にとり、木べらなどで押さえて空気を抜いてから、食べやすい大きさに手で裂く。青じそは縦2〜3mm幅に切る。
ポイント: なすのアクを抜き、色よく仕上げるには蒸すのが最適!また、裂くことで味がよくしみ込みます。冷水にとりつつも、たれとあえるためには完全に冷まさないようにするのがポイント。
   のなすを軽く絞ってボウルに入れる。ごま油以外のたれの材料を順に加え、両手を使ってしっかりあえる。仕上げにごま油を加え、全体がなじんだら青じそを加えてざっと混ぜ、器に盛る。
ポイント: なすが温かいうちにたれを加え、両手のひらと、指をしっかり広げて大きな動きでリズミカルにあえる。
《ここをマスター》
・(野菜+たれ)×手=ナムルのおいしさ。
・野菜の味、色、形を生かすことを意識して。
・たれの味だけでなく、「蒸す」「炒める」「ゆでる」と、野菜の調理を変えることも大切。



19-10a  ユッケジャン

まさに熱さと辛さをもって、暑さを制する汁物であるユッケジャン。ご飯がまさにオアシスです。うまみもたっぷりですよ。


  エネルギー : 410 kcal
  塩分 : -
  調理時間 : 25分

 講師: コウ ケンテツ


(2人分)
・牛カルビ肉 (焼き肉用)  120g
・白菜キムチ 100g
・生しいたけ 2枚
・赤ピーマン 1/2コ
・ぜんまいの水煮 50g
*あれば 
・細ねぎ 2〜3本分
・豆もやし 100g
・にんにく (みじん切り)  2かけ

 【合わせ調味料】 
  ・酒 大さじ2
  ・白ごま 大さじ2
  ・しょうゆ 大さじ1+1/2
  ・コチュジャン 大さじ1+1/2
・ごま油 
・塩 
・黒こしょう (粗びき)  
 
    

  牛肉は1cm幅の細切りにする。白菜キムチも同様に細切りにする。しいたけは石づきを除いて1cm幅に切る。赤ピーマンは縦に細切りにする。ぜんまいの水煮はサッと洗って食べやすい長さに切る。細ねぎは5cm長さに切る。
ポイント: スープと具材がよくからむよう、細切りに!
  【合わせ調味料】を混ぜる。
  鍋にごま油大さじ1/2を中火で熱し、にんにくを炒める。香りがたったら、牛肉とキムチを加えて炒め合わせる。
ポイント: 牛肉とキムチを炒めて味を出す。
  肉の色が変わったら を加えて炒め合わせる。
  水カップ3+1/2を注いで、強火で煮立てる。
ポイント: この“強火でグラグラ”がユッケジャンづくりの最大のポイント。臆せず煮立てることでうまみがどんどん出てきます。
  煮立ったらアクを除き、しいたけ、赤ピーマン、ぜんまい、豆もやしを加えて弱めの中火で10分間ほど煮て、細ねぎを加える。
ポイント: 味をみて、塩・黒こしょう各少々で調える。
《ここをマスター》
・細切りした具と辛いスープが、しっかりからんだ姿をイメージ。
・牛肉とキムチのうまみがあれば無敵!
・強火でグラグラがユッケジャンのお約束。



19-10b  タッカルビ

鶏肉をコチュジャンベースのたれで焼く料理を意味するタッカルビ。今回は、使いやすいもも肉で鶏肉のうまみを実感しましょう!


  エネルギー : 470 kcal
  塩分 : -
  調理時間 : 15分 (つけだれにつける時間は除く)

 講師: コウ ケンテツ


(2人分)
・鶏もも肉 1枚
・さつまいも 1/2本
・たまねぎ 1/2コ
・キャベツ 1/2コ
・えごまの葉 5〜6枚
*シソ科で青じそよりもひとまわり大きく、葉は肉厚。香りや味わいは青じそと異なる。 

 【つけだれ】 
  ・コチュジャン 大さじ2
  ・酒 大さじ2
  ・しょうゆ 大さじ1
  ・砂糖 大さじ1
  ・しょうが (すりおろす)  1/2かけ分
  ・にんにく (すりおろす)  1/2かけ分
・ごま油 
 
    

  【つけだれ】の材料を混ぜる。
ポイント: 韓国料理ならではのみそ、“コチュジャン”ベースのヤンニョムを【つけだれ】に。独特の甘辛い味つけもこれで楽勝! 鶏肉をおいしく食べる秘けつもここにあります。
  鶏肉は大きめの一口大に切り、 のたれをしっかりもみ込んで10分間ほどおく。
ポイント: タッカルビは鶏肉のおいしさを味わう料理。大きめに切って存在感を出し、たれにつけてパサつきも防ぎます。
  さつまいもは皮付きのまま5mm厚さの輪切りに、たまねぎは7〜8mm幅のくし形に切る。キャベツは食べやすくちぎる。
  フライパンにごま油大さじ1を中火で熱し、さつまいも、たまねぎ、キャベツの順に重ねて入れる。鶏肉を汁けをきってのせ(【つけだれ】はとっておく)、ふたをして5分間ほど蒸し焼きにする。鶏肉に火が通ったらふたを取り、上下を返すようにざっと混ぜる。
ポイント: 韓国では鉄板で時間をかけてじっくり炒めるタッカルビ。フライパンでつくるコツはこの重ね蒸しにあり。
   の【つけだれ】を加えて炒め合わせ、ちぎったえごまの葉を加えて混ぜ、器に盛る。
ポイント: じっくり火を通したいタッカルビの味つけは、焦げやすいコチュジャンの【つけだれ】を、最後に加えて仕上げます。
《ここをマスター》
・コチュジャンベースのヤンニョムを覚える。
・フライパンにふたをしてじっくり加熱する“重ね蒸し”をマスター。
・鶏肉が主役のタッカルビは、つけだれの2度使いがポイント。
→きのこを加えれば、さらにボリュームも◎ 。



19-10c  プルコギ

肉とたっぷり野菜を甘辛味で炒め煮にした韓国料理の定番です。韓国でプルは「火」、コギは「肉」という意味なんですよ。


  エネルギー : 380 kcal
  塩分 : 1.50 g
  調理時間 : 15分 (つけだれにつける時間は除く)

 講師: コウ ケンテツ


(2人分)
・牛切り落とし肉 150g
・たまねぎ 1/2コ
・生しいたけ 3枚
・赤ピーマン 1/2コ
・細ねぎ 3〜4本

 【つけだれ】 
  ・しょうゆ 大さじ1+1/2
  ・酒 大さじ2
  ・粉とうがらし (中びき)  大さじ1
  ・白ごま 大さじ1
  ・砂糖 大さじ1
  ・ごま油 大さじ1
  ・にんにく (すりおろす)  1/2かけ分
  ・しょうが (すりおろす)  1/2かけ分
 
    

  韓国で"ヤンニョム"と呼ばれる合わせ調味料を、【つけだれ】として使います。ふだんの料理にもよく登場する調味料に、甘みのあるマイルドな辛さが特徴の韓国産赤とうがらしを中びきにした粉とうがらしを加えます。これで一気に韓国風に!
  たまねぎは縦に薄切り、しいたけは石づきを除いて1cm幅に切る。赤ピーマンは縦に5mm幅、細ねぎは5cm長さに切る。
  ボウルに の材料を入れ、牛肉と、細ねぎ以外の を加えてよく混ぜ、5分間ほどおく。
ポイント: こうして肉と野菜を混ぜておくことで、炒めたときに野菜がクッションとなって、牛肉にやさしく火が入っていきます。
  フライパンに を【つけだれ】ごと加え、中火にかける。水大さじ2ほどを加え、たれ、野菜の水分とともにじっくり炒めながら煮る。
  牛肉に火が通り、全体がなじんだら強火にしてフライパンを揺すって仕上げる。ねぎを散らしてざっと炒め合わせ、器に盛る。
《ここをマスター》
・韓国料理ならではのヤンニョムに親しもう。
・肉と野菜を一緒につけだれにからめることで、肉野菜炒めがグンとつくりやすくなる。
・じっくり火を通す「炒め煮」の感覚を知る。
→肉は豚薄切り肉や、ひき肉でもOK。すりおろしたりんごをたれに加えるのもおすすめ。



19-11  葉付きしょうがの甘酢漬け

「はじかみ」と呼ばれる甘酢漬けです。焼き魚の添えやお酒のお供にぴったりですよ。


  エネルギー : -
  塩分 : -
  調理時間 :

 講師: 安藤 久美子

・葉付きしょうが 8本
・砂糖 大さじ1+1/2
・酢 カップ3/4
・水 カップ1/4
・塩 
 
    

  葉付きしょうがは、根の下の部分を落とし、色が変わる辺りでぐるりと浅い切り込みを入れる。食べる部分を薄く一周そいで、食べやすく整える。
  熱湯でサッと湯通しして塩適量をまぶす。3分間おいて軽く塩を払い、コップなどに立てる。砂糖、酢、水を混ぜ、注ぐ。



19-11a  新しょうがの梅酢漬け

しょうがを梅干づくりでできる赤梅酢に漬けました。鮮やかで料理のあしらいにも便利ですよ。


  エネルギー : -
  塩分 : -
  調理時間 :

 講師: 安藤 久美子

・新しょうが 200g
・赤梅酢 500ml
*市販でもよい。 
 
    

  新しょうが200gはやや厚めに切り、「甘酢漬け」のつくり方 と同様に下ごしらえする。
  赤梅酢(梅干しを漬けるときにできる副産物。市販でもよい)500mlを注ぐ。

《食べごろ&保存場所》
2週間後〜。冷蔵庫で1年間。
型抜きすれば料理のあしらいにも重宝。



19-11b  らっきょうと新しょうがのサワーライス

しゃっきりとした口当たりがおいしい一品です。仕上げのオリーブ油で香りもさらに良くなり、さわやかにいただけますよ。


  エネルギー : 360 kcal
  塩分 : -
  調理時間 : 15分

 講師: 安藤 久美子


(1人分)
らっきょうの甘酢漬け 3コ
新しょうがの甘酢漬け 10g
・ご飯 (温かいもの)  1杯分
・らっきょうの甘酢漬け酢 大さじ1
・白ごま 小さじ1/2
・酢 
・オリーブ油 
 
    

  らっきょうの甘酢漬け新しょうがの甘酢漬けは細切りにする。
  温かいご飯にらっきょうの漬け酢と酢大さじ1/2を混ぜ、 と白ごまも加えて混ぜる。オリーブ油大さじ1/2をかけて食べる。



19-11c  牛肉とらっきょうの炒め物

カレー粉の風味が食欲をそそらせる、ビールに合う一品です。らっきょうは加熱してもおいしいんですよ!


  エネルギー : 250 kcal
  塩分 : -
  調理時間 : 10分

 講師: 安藤 久美子


(2人分)
・牛薄切り肉 150g
らっきょうの甘酢漬け 7〜8コ
・セロリ 1本
・酒 大さじ1
・カレー粉 大さじ1/2
・塩 
・こしょう 
・サラダ油 
 
    

  牛薄切り肉は一口大に切り、塩・こしょう各適量をもみ込む。
  らっきょうの甘酢漬けは縦半分に切る。セロリは筋を取り、茎は斜め薄切り、葉はザク切りにする。
  フライパンにサラダ油大さじ1を熱し、中火で牛肉をほぐしながら炒める。 を加えて軽く炒め、塩小さじ1/2、酒、カレー粉を加えて炒め合わせる。



19-11d  塩らっきょう

カリポリと軽快な歯ごたえ、甘すぎないフレッシュな味わいは手づくりならではです。献立のよいアクセントになりますよ。


  エネルギー : -
  塩分 : -
  調理時間 :

 講師: 安藤 久美子


(つくりやすい分量)
・土付きらっきょう 1kg
・粗塩 150g
 
    

  らっきょうは、土が多ければざっと洗い、芽と根を切り落とす。
  ボウルにらっきょうと水を入れ、かき回して洗う。土や薄皮が浮いてくる。
  取れなかった薄皮は一つずつ手でむく。取れない汚れや傷があるものは1枚はいで小さくする。水がしみ込まないように手早く作業し、ざるに上げる。
  ボウルに粗塩を入れ、水750mlを加えてかき混ぜ、溶かす。消毒した2リットル容量の保存瓶にらっきょうを入れ、塩水を加える。ふたをして10日間、常温におく。時々上下を返す。
  《食べるときは好みで塩抜きを》
《らっきょうについて》
土付きのものを求め、芽が伸びないうちに早めに塩漬けにする。傷がなく、芽が出すぎていないもの、ふっくらと丸みを帯びているものがよい。



19-11e  らっきょう入りポテトサラダ

いつものポテサラを、らっきょうのアクセントでさっぱり爽やかに仕上げました。歯ごたえも楽しい一品です。


  エネルギー : 300 kcal
  塩分 : -
  調理時間 : 35分

 講師: 安藤 久美子


(2〜3人分)
・きゅうり 1/2本

 【塩水】 
  ・水 カップ1
  ・塩 小さじ1/2
・たまねぎ 1/8コ
らっきょうの甘酢漬け 8〜10コ
・じゃがいも (男爵)  2コ(300g)
・にんじん 1/3本(30g)
・マヨネーズ カップ1/2
・塩 
・こしょう 
・酢 
 
    

  きゅうりは薄い小口切りにし、【塩水】に20分間つける。たまねぎは縦薄切りにして塩もみをし、軽く水で洗う。どちらもきつく水けを絞る。らっきょうの甘酢漬けはみじん切りにする。
  じゃがいもはたわしでこすり洗いをする。にんじんとともに鍋に入れ、かぶるくらいの水を入れてゆでる。
   のじゃがいもに竹串を刺し、スッと通ったら熱いうちに布巾で包んで皮をむく。にんじんも皮をむいて薄いいちょう形に切る。
  ボウルにじゃがいもを入れて木べらで粗くつぶす。にんじんを加え、塩・こしょう各少々、酢大さじ1/2をふってざっくりと混ぜる。
   とマヨネーズを加え、よく混ぜ合わせる。好みでらっきょうの甘酢漬けを刻んでのせて盛りつける。



19-11f  新しょうがの甘酢漬け

おすしに欠かせないあの味を、手軽にわが家で。年中手に入るしょうがですが、新物のみずみずしさはピカイチ。そのままでも様々な料理にも応用できますよ。


  エネルギー : -
  塩分 : -
  調理時間 :

 講師: 安藤 久美子


(つくりやすい分量)
・新しょうが 400g
・粗塩 大さじ1

 【甘酢】 
  ・砂糖 100g
  ・水 80ml
  ・酢 カップ1+1/2
 
    

  しょうがは洗い、皮付きのまま繊維に沿って、できるだけ薄く切る。先端の赤い部分から色が出るので、捨てないように。
   をたっぷりの水に30分間さらして、適度に辛みを取る。熱湯で30秒間湯通しし、ざるにあける。
  粗塩を全体にまぶし、粗熱が取れたら軽く水けを絞って消毒した保存容器に入れる。
  【甘酢】をつくる。鍋に砂糖と水を入れて火にかける。砂糖が溶けたら火を止め、酢を加える。粗熱が取れたら の容器に注ぐ。

《食べごろ&保存場所》
10日後〜。冷蔵庫で約1年間。



19-11g  らっきょうの甘酢漬け

「市販のものは甘すぎる」という方にも好評のさっぱり甘酢漬けです。らっきょうはピクルスのように、サッと湯通しして適度に水分を抜き、温かいうちに甘酢に漬けて、味のしみ込みをよくします。


  エネルギー : -
  塩分 : -
  調理時間 :

 講師: 安藤 久美子


(つくりやすい分量)
・塩らっきょう 500g

 【甘酢】 
  ・砂糖 120g
  ・水 カップ1/2
  ・酢 カップ1
  ・赤とうがらし (種を除き小口切り)  1本
 
    

  塩らっきょうはたっぷりの水に一昼夜つけ、時々水をかえながら塩抜きする。その間に【甘酢】をつくる。鍋に砂糖と水を入れて火にかける。溶けたら火を止めて残りの材料を加え、冷ます。
  鍋に湯を沸かして火を止める。 のらっきょうの水けをきり、鍋に入れて10秒間ほどですぐにざるにあける。
  消毒した保存瓶に移し、らっきょうが温かいうちに【甘酢】を注ぐ。

《食べごろ&保存場所》
10日後〜。冷蔵庫で約1年間保存できます。



19-12  梅の甘いぽたぽた漬け

ぽたぽた漬けは、長野で昔から農作業の合間のお茶請けとして食べられてきたという甘酸っぱい梅干し。氷砂糖を少しずつ加えて甘みをゆっくりと含ませるのが特徴。頬が思わずゆるんでしまう美味しさです。


  エネルギー : -
  塩分 : -
  調理時間 :

 講師: 飛田 和緒


(つくりやすい分量)

 【下漬け】*6月下旬〜7月上旬 
  ・完熟梅 2kg

 【塩水】 
  ・塩 200g
  ・水 2リットル

 【本漬け】 
  ・梅 (土用干ししたもの)  全量
  ・赤じそ 300g
  *葉を摘んで正味300g 
  ・粗塩 50g
  ・酢 1.3〜1.5リットル
  ・氷砂糖 700〜1000g
  ・ホワイトリカー 適量
  *容器の消毒用。アルコール度数が 35 度以上の焼酎でもよい。 
 
    


下漬け
  梅はたっぷりの水で洗う。水けを紙タオルで拭き取り、なり口に付いているヘタを竹串で除く。
  保存容器に塩と水を入れてよく混ぜ、 の梅を入れる。
  ふたをして暗くて涼しい場所に4日間おく。
ポイント: その後、3日間連続して晴れる日をねらって干す。
梅雨時期はなかなか難しいので、様子をみながら7日間ほど待ち、それ以上はかびが生えやすくなるので保存袋に移し冷蔵庫で保管する。冷蔵庫には1カ月ほど入れておいて大丈夫。

土用干し
  梅を塩水から取り出して、平らなざるなどに並べ、3日間干す。途中で何度か、梅をひっくり返す。夜間は室内に取り込む。
ポイント: 塩水は、梅が雨に当たった場合に使うので、干し終わるまで保管しておく。
  干し上がり。表面は白っぽく乾き、全体が柔らかくなっている。

本漬け
  赤じそは葉を摘んでたっぷりの水で洗い、ざるにのせて乾かす。
ポイント: 水分が残っているとそこから傷む原因になる。
  ボウルに赤じそを入るだけ入れ、塩の1/4量を加えて手で全体になじませる。ボウルの端に押しつけるようにして、しっかりともむ。
  濁ったアクが出てきたら、しっかり絞って汁を捨てる。残りの赤じそと塩を数回に分けて加えながら同じようにもみ、アクは捨てる。
  澄んだ汁が出るようになったら、酢カップ1/4を加える。
  軽く混ぜると、きれいなピンク色になる。
  保存容器にホワイトリカーなどを吹きつけて、消毒する。
  保存容器に の梅を入れ、ヒタヒタになるまで残りの酢を注ぐ。
   の汁だけを加え、容器ごと回して軽く混ぜる。
  表面を覆うように赤じそをのせる。
  氷砂糖の1/6量を赤じその上に並べ、ふたをして暗くて涼しい場所に保管する。
  残りの氷砂糖は2か月間かけて、5〜6回に分けて加える。
ポイント: 梅の状態によって、甘みののり方が違ってくるので、甘みが足りないようだったら、氷砂糖を適量追加する。梅が常に甘酢に漬かっているようにして暗くて涼しい場所で保存する。最後の氷砂糖を入れてから4か月ほどたったぐらいが食べごろで、1年間はおいしく食べられる。

《道具について》
〈干しざる〉
日光がまんべんなく当たる平らなざるを用意する。
〈保存容器〉
酸や塩に強い、ホウロウのふた付き容器を使用する。梅2kgに対し、5L容量程度の大きさがあればよい。陶製やガラス製のものでもよい。
《食べごろ&保存場所》
〈半年後からが食べごろ〉
梅が常に甘酢に漬かっているようにして暗くて涼しい場所で保存する。最後の氷砂糖を入れてから4か月ほどたったぐらいが食べごろで、1年間はおいしく食べられる。
Q.かびが生えたら?
梅を取り出し、塩水はこしてから煮沸します。梅は焼酎に浸した布で一コずつ拭き、塩水が冷めてから漬け直します。つくり方2で、小分けにして冷蔵庫で保管すると、かびが生えにくくなります。
Q.途中で雨に当たってしまったら?
焼酎に浸した柔らかい布で、梅を一コずつ拭いて消毒します。再び塩水に浸して保存し、晴れの日を待ちましょう。晴れたら、再度3日間、天日に干してください。
《梅について》
黄色く完熟し、やや赤みがかかったものを準備する。段ボール箱などになるべく重ならないように入れておいておくと、だんだんと黄色くなる。赤みがかるぐらいに熟せばよい。
《傷んだ梅はみそ漬けやしょうゆ漬けに》
傷や斑点があるものは、かびの原因になるので取り除く。梅の傷んだ部分を除いて、表面に竹串で穴を数か所開ける。みそやしょうゆに漬けると、ほんのりと梅風味がつく。1か月後に梅を取り出し、使い始める。冷蔵庫で半年間保存可能。



19-12a  梅の甘いぽたぽた漬け 1-下漬け

まずは、梅を塩水に漬けて柔らかくするところから始めます。この段階が最もかびが生えやすいので、なるべく涼しい場所に保管し、時々様子を見るようにしてくださいね。


  エネルギー : -
  塩分 : -
  調理時間 :

 講師: 飛田 和緒

・完熟梅 2kg

 【塩水】 
  ・塩 200g
  ・水 2リットル
 
    

  梅はたっぷりの水で洗う。水けを紙タオルで拭き取り、なり口に付いているヘタを竹串で除く。
  保存容器に塩と水を入れてよく混ぜ、 の梅を入れる。
  ふたをして暗くて涼しい場所に4日間おく。
ポイント: 梅雨時期はなかなか難しいので、様子をみながら7日間ほど待ち、それ以上はかびが生えやすくなるので保存袋に移し冷蔵庫で保管する。冷蔵庫には1カ月ほど入れておいて大丈夫。

《道具について》
〈保存容器〉
酸や塩に強い、ホウロウのふた付き容器を使用する。梅2kgに対し、5リットル容量程度の大きさがあればよい。陶製やガラス製のものでもよい。
《梅について》
黄色く完熟し、やや赤みがかかったものを準備する。段ボール箱などになるべく重ならないように入れておいておくと、だんだんと黄色くなる。赤みがかるぐらいに熟せばよい。
《傷んだ梅はみそ漬けやしょうゆ漬けに》
傷や斑点があるものは、かびの原因になるので取り除く。梅の傷んだ部分を除いて、表面に竹串で穴を数か所開ける。みそやしょうゆに漬けると、ほんのりと梅風味がつく。1か月後に梅を取り出し、使い始める。冷蔵庫で半年間保存可能。
Q.かびが生えたら?
梅を取り出し、塩水はこしてから煮沸します。梅は焼酎に浸した布で一コずつ拭き、塩水が冷めてから漬け直します。つくり方2で、小分けにして冷蔵庫で保管すると、かびが生えにくくなります。



19-12b  梅の甘いぽたぽた漬け 2-土用干し

3日間連続カラッと晴れそうな日をねらい、しっかり干すことで、実が柔らかくなります。直射日光に当てて干すのがポイントですよ。


  エネルギー : -
  塩分 : -
  調理時間 :

 講師: 飛田 和緒

・下漬けした梅 全量
 
    

  梅を塩水から取り出して、平らなざるなどに並べ、3日間干す。途中で何度か、梅をひっくり返す。夜間は室内に取り込む。
ポイント: 塩水は、梅が雨に当たった場合に使うので、干し終わるまで保管しておく。
  干し上がり。表面は白っぽく乾き、全体が柔らかくなっている。

《道具について》
〈干しざる〉
日光がまんべんなく当たる平らなざるを用意する。
Q.途中で雨に当たってしまったら?
焼酎に浸した柔らかい布で、梅を一コずつ拭いて消毒します。再び塩水に浸して保存し、晴れの日を待ちましょう。晴れたら、再度3日間、天日に干してください。



19-12c  梅の甘いぽたぽた漬け 3-本漬け

塩もみした赤じそと、酢、氷砂糖で本漬けをします。ポイントは氷砂糖を2か月間かけて何度かに分けて少しずつ加えること。そうすることでじっくりと甘みが入りますよ。


  エネルギー : -
  塩分 : -
  調理時間 :

 講師: 飛田 和緒

・梅 (土用干ししたもの)  全量
・赤じそ 300g(葉を摘んで正味)
・粗塩 50g
・酢 1.3〜1.5リットル
・氷砂糖 700〜1000g
・ホワイトリカー 適量
*容器の消毒用。アルコール度数が35度以上の焼酎でもよい。 
 
    

  赤じそは葉を摘んでたっぷりの水で洗い、ざるにのせて乾かす。
ポイント: 水分が残っているとそこから傷む原因になる。
  ボウルに赤じそを入るだけ入れ、塩の1/4量を加えて手で全体になじませる。ボウルの端に押しつけるようにして、しっかりともむ。
  濁ったアクが出てきたら、しっかり絞って汁を捨てる。残りの赤じそと塩を数回に分けて加えながら同じようにもみ、アクは捨てる。
  澄んだ汁が出るようになったら、酢カップ1/4を加える。
  軽く混ぜると、きれいなピンク色になる。
  保存容器にホワイトリカーなどを吹きつけて、消毒する。
  保存容器に の梅を入れ、ヒタヒタになるまで残りの酢を注ぐ。
   の汁だけを加え、容器ごと回して軽く混ぜる。
  表面を覆うように赤じそをのせる。
  氷砂糖の1/6量を赤じその上に並べ、ふたをして暗くて涼しい場所に保管する。
  残りの氷砂糖は2か月間かけて、5〜6回に分けて加える。
ポイント: 梅の状態によって、甘みののり方が違ってくるので、甘みが足りないようだったら、氷砂糖を適量追加する。

《食べごろ&保存場所》
〈半年後からが食べごろ〉
梅が常に甘酢に漬かっているようにして暗くて涼しい場所で保存する。最後の氷砂糖を入れてから4か月ほどたったぐらいが食べごろで、1年間はおいしく食べられる。



19-12d  梅干し土用干し

太陽の光を浴びた梅はフカフカでたまらなくおいしい!ついついつまみ食いしてしまいますよ。


  エネルギー : -
  塩分 : -
  調理時間 :

 講師: 飛田 和緒

・赤じそ漬けをした梅 全量
 
    

  梅の汁けを軽くきり、ざるに重ならないように並べる。
  赤じそは汁けをよく絞り、軽くほぐしてざるに並べ、梅とともに3日間天日に干す。途中、様子を見て梅を裏返しながら、均一に干す。夜間は室内に取り込む。
  保存容器に残った梅酢は、布巾などをかぶせてほこりが入らないようにして、梅と同様に3日間天日に干す。
  梅の表面にしわが寄り、白っぽくなれば干し上がり。
  梅は一コずつ梅酢に浸し、保存容器に入れる。赤じそもふりかけ(赤じそふりかけ参照)にする以外の適量を梅酢に浸して入れる。
  ヒタヒタより少なめに梅酢を注ぐ。

《食べごろ&保存場所》
3か月〜半年後ぐらいから味がなじむ。冷蔵庫で約1年間保存可能。
Q.急な雨で梅がぬれてしまったら?
焼酎に浸した柔らかい布で、梅を一コずつ拭いてから、梅酢に戻します。天気がよい日に改めて、3日間干し直してください。



19-12e  梅干し

定番梅干しは塩分15%で失敗が少なく、食べやすい塩加減。ちょっとくらい見栄えが悪かったり、堅くなってしまったりしても、自分で漬けた梅干しは愛(いと)おしく、あっという間になくなりますよ。


  エネルギー : -
  塩分 : -
  調理時間 :

 講師: 飛田 和緒


(つくりやすい分量)

 【塩漬け】 
  ・完熟梅 2kg
  ・粗塩 300g
  *梅の重さの15%。 
  ・ホワイトリカー 適量
  *容器の消毒用。アルコール度数が35度以上の焼酎でも良い。 

 【赤じそ漬け】 
  ・赤じそ 500g(葉を摘んで正味)
  ・粗塩 100g
 
    

  梅干し 1-塩漬け(6月中旬〜下旬)
  梅干し 2-赤じそ漬け(6月下旬〜7月上旬)
  梅干し 3-土用干し(梅雨明け〜)

《道具》
保存容器は、ホウロウ製(または陶製かガラス製)の5リットル容量程度の大きさのもの。押しぶた用の皿(陶製の平らなもの)、おもしは梅の重量の2倍、4kgを用意する。赤じそ漬けではおもしを減らすので、軽めのものをいくつかそろえるとよい。このほかに、土用干しでは平らなざるを用意する。



19-12f  赤じそふりかけ

梅干しを漬けた時の赤じそを有効活用!ふりかけにすればご飯にぴったりですよ。


  エネルギー : -
  塩分 : -
  調理時間 :

 講師: 飛田 和緒

・赤じそ 
*梅干しを漬けたときに余ったもの。 
 
    

  赤じそは、すり鉢に入れて細かくするか、フードプロセッサーにかけるとふりかけになる。
ポイント: 保存容器に乾燥剤とともに入れ、暗く涼しい場所で約1年間保存可能。



19-12g  赤じそシロップ

鮮やかなピンク色のシロップは、水や炭酸水で割って、氷を浮かべて楽しみましょう。甘酸っぱく爽やかな味は、夏のほてった体にうれしい一杯です。


  エネルギー : 1970 kcal (エネルギーは全量)
  塩分 : -
  調理時間 : 30分

 講師: 飛田 和緒


(つくりやすい分量)
・赤じそ 300g(葉を摘んで正味)
・砂糖 500g
・酢 カップ1
 
    

  赤じそは葉を摘んで、きれいに洗う。ホウロウ製などの、酸に強い鍋に水1.5リットルを入れて火にかけ、沸騰したらしその葉を加える。
  5〜10分間煮たら、箸でしそを引き上げる。
  砂糖と酢を加え、砂糖を煮溶かす。
  紙タオルでこし、煮沸消毒した瓶に入れる。
ポイント: 水や炭酸水で好みの濃さに割って飲む。

《食べごろ&保存場所》
すぐに飲める。冷蔵庫で約6か月間保存可能。



19-12h  梅酢

梅干しの副産物である梅酢も有効活用!すし飯や浅漬けにぴったり。ご飯を炊くときに少し加えると傷みにくく、お弁当などにおすすめですよ。


  エネルギー : -
  塩分 : -
  調理時間 :

 講師: 飛田 和緒

・梅干しを漬けたときの梅酢 適量
 
    

  赤じそを入れる前の白梅酢(写真右)と、赤じそを入れたあとの赤梅酢(写真左)。すし飯や浅漬けに使うほか、ご飯を炊くときに少し加えると傷みにくく、お弁当などによい。

ポイント: 消毒した瓶に入れ、暗く涼しい場所で約1年間保存可能。



19-13  梅酒

ロシアのお酒・ウオツカで漬ける梅酒。ホワイトリカーの梅酒よりまろやかでトロリとした口当たりです。口の中で梅の香りがフンワリま〜るく漂う飲み心地は抜群ですよ!


  エネルギー : 5770 kcal (エネルギーは全量)
  塩分 : -
  調理時間 : 15分 (青梅のアクを抜く時間、漬ける時間は除く。)

 講師: 荻野 恭子


(つくりやすい分量)
・青梅 1kg
・氷砂糖 500g
・ウオッカ 2本(750ml)
*ホワイトリカーで代用してもよい。 
 
    

  青梅は水をはったボウルの中で、傷つけないようにやさしく洗う。水をかえて30分〜1時間おき、アクを抜く。
  梅の水けを1コずつ紙タオルで拭き、なり口に付いているヘタを竹串で取る。
  氷砂糖の1/3量を保存瓶(容量約3リットルが最適)に入れ、青梅の半量、残りの氷砂糖の半量、残りの青梅、残りの氷砂糖の順に、氷砂糖と青梅を交互に入れる。ウオツカを注ぎ、ふたをして3か月〜半年間、室温におく。
ポイント: 青梅の全体にまんべんなく砂糖が回るように交互に詰める。

《食べごろ& 保存場所》
梅酒は3か月〜半年後から。梅酒の梅は半年後くらいから。室温で4〜5年間保存可能。
《ウオツカ》
大麦、小麦、とうもろこしなどを原料としたロシアなどの代表的な蒸留酒。蒸留後に白樺の木炭でろ過してつくるのが特徴。



19-14 夏野菜の冷製パスタ

冷蔵庫にある野菜で夏らしい冷製パスタをどうぞ。梅干し、みょうが、青じそがとても感じのよいアクセントになりますよ。


  エネルギー : 260 kcal
  塩分 : 1.10 g
  調理時間 : 15分 (カッペリーニをゆでる時間は除く)

 講師: 片岡 護


(2人分)
・カッペリーニ 60g
*太さ0.9〜1.0mmの極細パスタ。 
・トマト 2コ
・オクラ 3本
・みょうが 1コ
・青じそ 5枚
・梅干し (種を除き、包丁でたたく)  1/2〜1コ

 【A】 
  ・エクストラバージンオリーブ油 大さじ2
  ・にんにく (みじん切り)  大さじ1/2〜1
  ・レモン汁 小さじ1
  ・バルサミコ酢 小さじ1/2〜1
  ・塩 一つまみ
  ・こしょう 少々
・青じそ (せん切り)  適量
*飾り用。 
・塩 
 
    

  トマトは、皮を湯むきして縦半分に切る。くし形に4つに切り、さらに横半分に切る。
  オクラはヘタを除き、ガクの堅い部分をクルリとむく。洗って塩少々をこすりつけてうぶ毛を取り、そのまま熱湯でサッとゆでる。5mm幅の小口切りにする。
  みょうがは縦半分に切り、粗みじんに切る。青じそは軸を除き、5mm四方に切る。
  鍋にたっぷりの湯を沸かし、1%の塩(水1リットルに対して塩10g)を入れてカッペリーニを袋の表示時間の倍時間ゆでる。ゆで上がったら冷水でしめ、ざるに上げて水けをしっかりときる。
ポイント: 冷水でしめるので、カッペリーニは長めにゆでる。
   、梅干し、【A】をボウルに入れ、 のカッペリーニを加えてよくあえる。
  器に盛り、せん切りにした青じそをのせる。
《ポイント》
トマトは存在感が出る大きさに切り、そのほかは細かく刻んで薬味のように全体にからませるのがポイント。



19-15  ひりょうず

「がんもどき」ともいわれる「ひりょうず」のうまみやのどごし、味わいを堪能してください。豆腐を生かした一品です。


  エネルギー : 260 kcal
  塩分 : -
  調理時間 : 45分 (豆腐の水きりをする時間、きくらげを戻す時間は除く。)

 講師: 高橋 英一


(2人分)
・木綿豆腐 1丁(約350g)
・長芋 (すりおろす)  50g

 【A】 
  ・だし 大さじ1
  ・みりん 小さじ1/2
  ・うす口しょうゆ 小さじ1/2
  ・塩 一つまみ
・ゆり根 20g
・にんじん 20g
・きくらげ (乾/水につけて戻す)  10g
・生しいたけ 2枚(20g)

 【煮汁】 
  ・八方だし カップ2
  ・砂糖 大さじ1
  ・うす口しょうゆ 大さじ1+1/3
  ・しょうゆ 小さじ2
  ・みりん 小さじ2
・万願寺とうがらし 2本
*あれば 
・サラダ油 
・揚げ油 


 

八方だしのつくり方(つくりやすい分量) 
 鍋に水2リットル、昆布10g、削り節(かつお)30g、酒カップ1/2、みりんカップ1/4を入れて強火にかける。沸騰してきたらアクを取り、中火で約10分間煮立たせてアルコール分をとばす。 
 ざるに不織布の紙タオルを敷いて をこし、よく絞る。 
    

  豆腐は布巾で包み、バットではさんでおもしをのせ、冷蔵庫で30分〜1時間、しっかりと水きりをする。
   は裏ごし(またはフードプロセッサーでかくはん)してからすり鉢でする。長芋、【A】を加えて混ぜ、もったりとした堅さに調整する。
  具の準備をする。ゆり根は約1cm四方に切る。にんじんは5mm角に切ってサッとゆでて、水にさらす。きくらげは3cm長さの細切りにしてサッとゆでる。しいたけは軸を除いて5mm角に切り、ゆでてざるに上げる。
   のゆり根、水けをきったにんじんときくらげ、しいたけを加えて混ぜる。
   のタネを8等分に分け、サラダ油少々をつけたスプーンを使って、手の上で形を整える。
  150℃の揚げ油に静かに入れて揚げる。箸で持ち上げることができ、表面が程よく色づいたら揚げ上がり。よく油をきる。
  ざるに を並べ、上から熱湯をかけて油抜きをする。
  鍋に のひりょうずを並べ、【煮汁】の材料をすべて入れて火にかけ、煮立ってから約5分間、中火でコトコトと煮る。
  万願寺とうがらしはヘタを切り落とし、焼き網か魚焼きグリルにのせ、転がしながら全体に軽い焼き色がつくまで焼く。
   を加え、ひと煮立ちしたら火から下ろす。器にひりょうずと煮汁を盛り、万願寺とうがらしを食べやすく切って添える。