13-1 チキンストロガノフ

しっとりと焼き上げた鶏肉に、サワークリームの酸味とコクが絶妙にマッチします!パンやバターライスを添えて召し上がれ。


 エネルギー : 520 kcal
 塩分 : -
 調理時間 : 25分

 講師: 谷 昇


(2人分)
・鶏むね肉 1枚(300g)
・マッシュルーム 100g
・きゅうりのピクルス (市販。小さいもの)  50g
・バター (食塩不使用)  20g
・サワークリーム 90ml
・イタリアンパセリ (生/みじん切り)  少々
*またはパセリ 
・塩 
・小麦粉 
・オリーブ油 
・黒こしょう 

塩をふって置いておく時間は除く 
 
    

  鶏肉は皮と筋、余分な脂を除いて、1cm幅で6cm長さの棒状に切る。塩少々をふってなじませ、10分間以上おく。
ポイント: 白い筋は堅いので、食べやすいようにそいで取り除く。皮や脂などの余分な部分も取り除いておく。
  マッシュルームは石づきを除いて縦に厚め(約5mm幅)に切る。きゅうりのピクルスは小口切りにする。
   の鶏肉に小麦粉を薄く全体にまぶしつけ、オリーブ油適量をふって、肉がくっつかないようにほぐす。
ポイント: 塩をふって肉の中までしっかりと味をつけてから、小麦粉とオリーブ油でコーティング。これで、肉がくっつかず、うまみも逃さない。
  フッ素樹脂加工の鍋にバター10gを溶かし、 を入れてサッと炒める。肉の色が変わってきたら取り出す。
  同じ鍋にバター10gを足して溶かし、マッシュルームを入れて炒める。香りがたったらサワークリームを加えて、溶けるまで火を通す。きゅうりのピクルスを加え、 の鶏肉を戻し入れてサッと煮、黒こしょう少々をふる。鶏肉に火が通ったら、火から下ろす。
ポイント: ストロガノフのポイントはサワークリームの風味。少し堅めのクリームだが、すぐに溶けて混ざる。
  器に盛り、イタリアンパセリをふる。



13-1a  豚肉の塩漬けの煮込み

とろけるように柔らかく煮込んだ豚肉とキャベツ、そしてうまみを閉じ込めたスープを堪能してください。


  エネルギー : 660 kcal
  塩分 : 0.40 g
  調理時間 : 160分 (豚肉の塩漬けをねかせる時間は除く)

 講師: 谷 昇


(3〜4人分)

 【豚肉の塩漬け】 
  ・豚バラ肉 (塊)  約600g

 【A】 
  ・粗塩 約18g(肉の重さの3%)
  ・グラニュー糖 約9g(肉の重さの1.5%)
  ・黒こしょう (粒/つぶす)  少々(肉の重さの0.3%)
・キャベツ 1/2コ
・じゃがいも (メークイン)  4コ
・塩 適量
・フレンチマスタード 適量
 
    

  【豚肉の塩漬け】をつくる。豚肉に【A】を合わせてまんべんなくまぶしつけ、転がしながらしっかりともみ込む。塩の粒が見えなくなり、肉の表面に水分が出てきたら、ポリ袋に入れて空気を抜いて閉じる。冷蔵庫のチルド室などに入れ、3日間から1週間おく。
ポイント: 指の腹や、手全体を使って、しっかりと肉が柔らかくなるくらいにもみ込む。
  鍋にじゃがいもを皮付きのまま入れ、水をかぶるぐらいに注ぐ。弱火でゆで、竹串がスッと入るくらいの柔らかさになったら取り出し、皮をむく。
   の肉を水でしっかりと洗う。鍋に入れやすいよう、半分に切る。
  厚手の鍋に を入れ、かぶるくらいの水を入れて中火にかける。煮立ってアクが出てきたらすくう。湯の表面がユラユラと揺れるくらいの火加減を保ちながら約2時間、ふたをしないで煮る。肉が湯よりも上に顔を出したら、かぶるくらいに水を足しながら煮る。
ポイント: 煮立った最初のアクは、慌てて取らないこと。アクが固まってきたら、まとめて一度に取り除く。
  肉に串を刺してみて、少し弾力が残る程度に柔らかくなったら、キャベツをくし形に4等分に切って加え、柔らかくなるまで煮る。
  肉が完全に柔らかくなリ、煮汁が2/3量ぐらいになったら、 を加え、温まったら火から下ろす。具を適当な大きさに切り、塩、マスタードを添える。
まずスープにパンを浸して食べ、肉は切りながら、好みで塩やマスタード、こしょうなどをつけるのが、フランスの伝統的な食べ方です。



13-1b  フランス風ハッシュドビーフ

じっくり炒めたたまねぎと、牛肉のうまみがたまらない一品。粉チーズをふって焼いたり、きのこや香味野菜を加えるのもおすすめですよ。


  エネルギー : 470 kcal
  塩分 : -
  調理時間 : 50分

 講師: 谷 昇


(2人分)
・牛薄切り肉 300g
・たまねぎ 1/2コ(100g)
・きゅうりのピクルス (市販。小さいもの)  20g
・トマトの水煮 (缶詰)  1/2缶(200g)
・バター (食塩不使用)  20g
・イタリアンパセリ (生/みじん切り)  少々
*またはパセリ 
・塩 
・オリーブ油 
・サラダ油 
・黒こしょう 
 
    

  牛肉は長ければ5cmぐらいに食べやすく切る。塩・オリーブ油各少々をまぶしてもみ、1枚ずつにほぐす。そのまま10分間以上おく。
  たまねぎは縦半分に切り、繊維に沿って薄切りにする。きゅうりのピクルスは小口切りにする。トマトの水煮はミキサーにかけるか裏ごしする。
  フッ素樹脂加工の鍋にサラダ油小さじ1を熱し、 を入れて肉の香りがたつようにサッと炒めて取り出す。
  同じ鍋にバターを入れて火にかけ、溶け始めたらたまねぎ、水約カップ1を入れて弱火で煮るような感じで炒める。全体が乾いてきたら、焦げつかないように時々水約大さじ1を加え、鍋の側面についた焼き色とうまみを溶かしながら、全体があめ色になるまで炒める。
ポイント: あらかじめ水を加えておくことで、焦げつかせずにやわらかく火を通しながらじっくりと炒める。
   を戻し入れ、水カップ1/2、トマトの水煮を加える。味をみて、塩少々、黒こしょう適量を加えて味を調える。さらに約2分間火を通し、ピクルスを加えてサッと混ぜ、火から下ろす。
  器に盛り、仕上げにイタリアンパセリをふる。



13-1c  さばのクリーム煮

魚介のうまみたっぷりのクリーム仕立ての一品です。フランスでは「コトリヤード」と呼ばれる料理です。


  エネルギー : 470 kcal
  塩分 : -
  調理時間 : 30分 (さばに塩をふって置いておく時間は除く)

 講師: 谷 昇


(2〜3人分)
・さば 1匹
・たまねぎ 1/2コ(100g)
・じゃがいも 150g
・バター (食塩不使用)  50g
・白ワイン カップ1
・生クリーム 70ml
・イタリアンパセリ (生/みじん切り)  少々
*またはパセリ 
・塩 
・小麦粉 
・黒こしょう 
 
    

  さばは腹を割いてワタを取り、水で洗う。背ビレの際に沿って包丁で切り込みを入れ、裏返して反対側からも際に切り込みを入れて背ビレを取り除く。腹ビレ、尻ビレも同様にして取り除く。頭を落とし、胴を骨ごと4つに切る。頭はとっておく。
ポイント: ヒレは食べやすいように取り除く。ヒレの左右から少し深めのV字状に切り込みを入れて、引っ張って抜き取る。
   に表面が塩で白く見えるくらいに、全体に少し多めに塩をふる。冷蔵庫に約1時間おいて臭みを取り、サッと洗って水けを拭く。
  たまねぎは大きさをそろえて約1cm幅のくし形に切る。じゃがいもは5mm厚さの輪切りにする。
  鍋にバターを入れて火にかけ、溶け始めたらたまねぎと水カップ1/2を加え、弱火でゆっくりと色づかないようにしながら、煮るように火を通す。水分が蒸発して、油脂分がたまって見えてきたら、小麦粉大さじ2を加えて炒める。じゃがいも、水カップ2+1/2を加え、じゃがいもに火が通るまで煮る。塩適量(約4g)、白ワインを加える。
  じゃがいもが柔らかくなったら、 のさばと、さばの頭を加える。手早く煮くずれないように火を通し、仕上げに生クリームを加えてサッと煮て、火から下ろす。
  黒こしょう少々、イタリアンパセリをふる。



13-2 鶏手羽と春雨のコクうま鍋

ホロホロに煮込んだ手羽中がたまらなくおいしい!スープがしみこんだ大根と春雨もうまみたっぷりですよ。


 エネルギー : 230 kcal
 塩分 : -
 調理時間 : 40分

 講師: 程 一彦


(4人分)
・鶏手羽中 8〜10本(400〜500g)
・春雨 50g
・チキンスープ 1リットル
*顆粒(かりゅう)チキンスープの素(もと)〈中国風〉を表示どおりに湯で溶く 
・大根 160g
・にんじん 80g
・水菜 1/4ワ
・しょうが (皮付き/薄切り)  3枚
・しょうゆ 
・かたくり粉 
・サラダ油 
・塩 
・ごま油 
・こしょう 
 
    

  大根は皮付きのまま6cm長さの拍子木形に、にんじんは皮付きのまま5cm長さの細切りにする。水菜は5cm長さに切る。
ポイント: 大根、にんじんは皮付きのまま加えたほうが、スープに香りとうまみが出る。
  鶏手羽中に酒小さじ1としょうゆ大さじ1を順にもみ込み、かたくり粉大さじ1をまぶす。
ポイント: かたくり粉をむらなくまぶす。こんがり炒めるためのコツ。
  鍋にサラダ油大さじ1を強火で熱し、 を入れて炒める(油はねに注意)。
  全体に焼き色がついたら、しょうゆ大さじ1とチキンスープを順に入れる。
ポイント: しょうゆを入れたら、すぐにスープも加える。焦がさないように、しょうゆの香ばしさを引き立たせて、おいしさアップ!
  しょうがと大根を入れ、塩小さじ1、酒小さじ1、ごま油・こしょう各少々を加える。煮立ったら中火にし、アクを取りながら約20分間煮る。
  にんじんと水菜、食べやすい長さに切った春雨を加え、にんじんに火が通ったら食卓に移す。



13-2a  ふんわりワンタンスープ

トロトロのワンタンとフワフワの卵が体を温めてくれますよ。鶏と牛の合いびき肉なら、煮すぎて、ワンタンがくずれてしまうこともありません。



  エネルギー : 230 kcal
  塩分 : -
  調理時間 : 30分

 講師: 程 一彦


(2人分)
・ワンタンの皮 16枚

 【A】 
  ・鶏ひき肉 30g
  ・牛ひき肉 30g
  ・ねぎ (すりおろす)  大さじ2
  ・しょうが (すりおろす)  小さじ1/2
・チキンスープ カップ3
*かりゅうチキンスープのもと〈中国風〉を表示どおりに湯で溶く。 
・小松菜 (2〜3cm長さに切る)  適量

 【水溶きかたくり粉】 
  ・かたくり粉 小さじ2
  ・水 小さじ2
・溶き卵 1/4コ分
・かたくり粉 
・塩 
・酒 
・しょうゆ 
・こしょう 
・ごま油 
 
    

  【A】を混ぜ合わせる。
ポイント: 左手でボウルを回転させながら手早く混ぜ合わせる。
   を16等分にして、それぞれワンタンの皮で二つ折りにして包み、かたくり粉をふったトレーに並べる。
ポイント: 二つ折りにしてから、さらに両端をくっつける。水をたっぷりつけ、しっかり接着させる。
  鍋にチキンスープを入れ、強火にかける。塩小さじ1/2、酒小さじ1/3、しょうゆ・こしょう・ごま油各少々で味を調え、ひと煮立ちさせる。
   のワンタンを入れて、中火で3〜4分間煮る。【水溶きかたくり粉】でとろみをつけたら、小松菜を入れる。
  溶き卵を回し入れたら火を止める。
ポイント: 溶き卵に火が通りすぎないように、回し入れたらすぐに火を止めて、フワフワに仕上げる。



13-2b  彩りマーボー豆腐

色とりどりのパプリカを使ったに色鮮やかなマーボー豆腐です。しっかりみそ味で、ご飯もすすみますよ!


  エネルギー : 240 kcal
  塩分 : -
  調理時間 : 40分

 講師: 程 一彦


(2人分)
・豆腐 1/2丁(約180丁)
*木綿でも絹ごしでもよい 
・豚ひき肉 50g
・チキンスープ 180ml
*かりゅうチキンスープのもと〈中国風〉を表示どおりに湯で溶く 
・チンゲンサイ (縦に6等分にする)  1/2株

 【A】 
  ・にんじん 20g
  ・パプリカ (赤・黄・オレンジ)  計40g
  ・ピーマン 1/4コ
・にんにく (みじん切り)  小さじ1
・赤とうがらし (種を除く)  1本

 【B】 
  ・しょうゆ 大さじ1弱
  ・八丁みそ 小さじ2
  ・テンメンジャン 小さじ2
  ・酒 小さじ1/2
  ・砂糖 少々
  ・ごま油 少々
・トーバンジャン 適宜
・粉ざんしょう 適宜
・酒 
・サラダ油 
・かたくり粉 
 
    

  豆腐は電子レンジ(600W)に2分間かけて水けをきり、一口大に切る。
  豚ひき肉に水40mlと酒大さじ1を加え、混ぜ合わせる。
ポイント: ひき肉は炒めるとダマになるので、炒める前に水、酒と混ぜ合わせておく。
  【A】はそれぞれ1cm四方に切る。
  鍋にサラダ油大さじ1を熱し、にんにくと赤とうがらし、好みで豆板醤少々を強火で炒め、香りがたったら を加える。
  全体が色づいてきたらチキンスープとにんじんを加え、【B】も加えて煮立てる。
  豆腐、チンゲンサイ、パプリカ、ピーマンを入れてひと煮立ちさせる。かたくり粉小さじ2を同量の水で溶いて加え、さらに煮立てる。器に盛り、好みで粉ざんしょうをふる。



13-2c  えびと野菜の煮込み麺

野菜がたっぷり入って、まるでサラダのような一品です。さっぱりした味わいで、締めの料理にもってこいですよ。


  エネルギー : 450 kcal
  塩分 : -
  調理時間 : 30分

 講師: 程 一彦


(2人分)
・中華麺 (蒸しまたはゆで)  2玉
・えび (無頭。殻付き)  4匹(80g)
・ミニトマト 6コ
・キャベツ 1枚
・きゅうり 1/2本
・たまねぎ 30g
・ゆでたけのこ 30g
・チキンスープ カップ3
*かりゅうチキンスープのもと〈中国風〉を表示どおりに湯で溶く 
・しょうが (皮付き/みじん切り)  小さじ1
・ねぎ (みじん切り)  小さじ1
・細ねぎ (小口切り)  適量
・かたくり粉 
・酒 
・サラダ油 
・しょうゆ 
・塩 
・こしょう 
・ごま油 
 
    

  えびは尾を残して殻をむき、背ワタを除いて、一口大に切り、かたくり粉大さじ1をまぶして水で洗う。
ポイント: えびはかたくり粉をまぶして水で洗うと、臭みが取れる。下ゆでしなくてもよい。
   に酒小さじ1とかたくり粉小さじ1を順にまぶす。
  キャベツは3〜4cm幅に切る。きゅうりは縦半分に切ってから斜め薄切りにし、たまねぎはくし形に切ってから、斜め半分に切る。たけのこは薄切りにする。
  鍋にサラダ油大さじ1を強火で熱し、しょうがとねぎを炒める。香りがたったらしょうゆ大さじ1とチキンスープを順に加え、塩小さじ1弱、酒小さじ1/2、こしょう・ごま油各少々で味を調える。
  煮立ったらえび、ミニトマト、 、中華麺を順に加えて煮込み、火が通ったら仕上げに細ねぎを加える。



13-3 プデチゲ

ソーセージやラーメンなどが入った、若者に人気のパンチのある鍋です。キムチをしっかり炒めるのが、おいしさアップの秘けつ!


 エネルギー : 440 kcal
 塩分 : -
 調理時間 : 30分

 講師: コウ ケンテツ


(4人分)
・豚バラ肉 150g
・白菜キムチ 150g
・ウインナーソーセージ 4本
・ねぎ (白い部分)  1本分
・ロースハム (厚切り)  1枚分(約80g)
・にら 1/4ワ
・生しいたけ 2〜3枚
・粉とうがらし (中びき。韓国産)  小さじ1
・インスタントラーメン 1袋
・スライスチーズ (溶けるタイプ)  2枚

 【合わせ調味料】 
  ・コチュジャン 大さじ2
  ・みそ 大さじ2
  ・酒 大さじ2
  ・にんにく (すりおろす)  1かけ分
  ・しょうが (すりおろす)  1かけ分
・ごま油 
 
    

  豚肉は3〜4等分に切る。キムチは食べやすい大きさに切る。ソーセージは斜め3等分に切る。ねぎは1cm幅の斜め切りにする。ハムは食べやすい大きさに切る。にらは5cm長さに切る。しいたけは軸を取り、薄切りにする。【合わせ調味料】は合わせておく。
ポイント: 材料は形や大きさをそろえて切る。好みでたまねぎや大豆もやしを加えてもよい。
  鍋にごま油大さじ1を中火で熱し、豚肉を炒める。豚肉の色が変わったら、キムチを加えて炒める。香りがたったら、【合わせ調味料】を加えてサッと混ぜ、水カップ4、粉とうがらしを入れて煮立てる。
  残りの を鍋の縁に並べ、中央にラーメンを割り入れて煮込み、チーズをのせて煮汁をかける。チーズが溶けたら混ぜて食べる。
ポイント: ラーメンは必須。ほかの材料は鍋の縁に並べるのが韓国流。



13-3a  鶏にらしゃぶ

煮汁のうまみと、にらの香りがくせになって、箸がとまらないおいしさです!トロトロの鶏肉とともに、手づくりポン酢だれでいただきます。


  エネルギー : 360 kcal
  塩分 : -
  調理時間 : 35分

 講師: コウ ケンテツ


(4人分)
・鶏手羽先 8本
・鶏もも肉 2枚
・にら 2ワ
・ねぎ 1本
・にんにく (つぶす)  2〜3かけ分

 【韓国風ポン酢だれ】 
  ・しょうゆ 大さじ6
  ・酢 大さじ3
  ・すだちの搾り汁 大さじ3
  ・みりん 小さじ1
  ・白ごま 小さじ1
  ・赤とうがらし (種を除く)  2本
  ・ごま油 少々
・酒 
 
    

  鶏もも肉は一口大に切る。にらは半分の長さに切る。ねぎは青い部分と白い部分に分ける。白い部分は5cm長さに切り、切り目を入れて開き、芯を取って重ね、せん切りにする(白髪ねぎ)。ポン酢だれの材料を混ぜ合わせておく。
ポイント: かんきつ系の酸味が爽やか。赤とうがらしはヘタを取ってそのまま加える。
  鍋に水1リットル、酒カップ1、 のねぎの青い部分、にんにくを入れて中火にかけ、煮立ったら鶏もも肉、手羽先を入れて、アクを取りながら弱火で15分間ほど煮る。
  ねぎの青い部分を取り除き、にらと の白髪ねぎを煮汁にくぐらせて、ポン酢だれにつけて食べる。
締めにゆでうどん(冷凍)1〜2玉をそのまま加えてもよい。鍋に入れてひと煮立ちさせ、好みで残った【韓国風ポン酢だれ】をかけるか、塩、こしょうをふって食べる。



13-3b  鍋クッパ

豚肉とあさりのダブルだしをつかったスープは抜群のおいしさ!一口食べれば思わず「は〜」と声がもれますよ。


  エネルギー : 420 kcal
  塩分 : -
  調理時間 : 40分

 講師: コウ ケンテツ


(4人分)
・豚バラ肉 (塊)  200g
・あさり (砂抜きしたもの)  300g
・れんこん (細いもの)  1節(約100g)
・にんじん 1/2本
・たまねぎ 1/4コ
・しめじ 1/2パック(50g)
・にんにく (薄切り)  1かけ分
・ご飯 茶わん2杯分

 【薬味だれ】 
  ・みつば (2cm長さに切る)  1株
  ・わけぎ (小口切り)  1本分
  ・しょうゆ 大さじ2
  ・白ごま 小さじ1
  ・粉とうがらし (中びき。韓国産)  小さじ1
・塩 
・黒こしょう (粗びき)  
・ごま油 
・酒 
・みりん 
・しょうゆ 
・こしょう 
 
    

  豚肉は繊維を断つように5mm幅の薄切りにし、塩・黒こしょう各少々をふる。あさりは殻をこすり合わせてよく洗う。しめじは石づきを除いて小房に分ける。【薬味だれ】の材料を混ぜ合わせておく。
  れんこんは皮をむいて7〜8mm厚さの輪切りにする。にんじんは縦半分に切って斜め薄切りにする。たまねぎは1cm幅のくし形に切る。
  鍋にごま油大さじ1を中火で熱し、 の豚肉とにんにくを炒める。肉の色が変わったら酒カップ1/2、水1リットル、塩小さじ1/2を加えて煮立たせる。アクを取って2を加えたらふたをし、15分間ほど弱めの中火で煮る。
   のあさりとしめじ、みりん・しょうゆ各大さじ1を加える。あさりの口が開いたら塩・こしょう各少々で味を調える。
  ご飯を加えて、【薬味だれ】をのせて食べる。
ポイント: ご飯はどんどん水分を吸収するので、手早く食べる。食べるタイミングで加えてもよい。



13-3c  豚肉と大根の甘辛煮込み

下ゆでした塊肉のうまみを余すところなく味える、まさに「ごちそう」です!食べごたえもたっぷりですよ。


  エネルギー : 660 kcal
  塩分 : 3.00 g
  調理時間 : 120分

 講師: コウ ケンテツ


(4〜5人分)
・豚バラ肉 800g
・大根 1/3本

 【A】 
  ・ねぎ (青い部分)  1本分
  ・しょうがの皮 1かけ分
  ・酒 カップ1/2

 【B】 
  ・しょうゆ 大さじ3
  ・コチュジャン 大さじ3
  ・はちみつ 大さじ2
  ・水 カップ3
  ・ねぎ (みじん切り)  1/2本分
  ・りんご (すりおろす)  1/4コ分
  ・にんにく (すりおろす)  1かけ分
  ・しょうが (すりおろす)  1かけ分
 
    

  大根は皮をむき、1〜2cm厚さの半月形に切る。豚肉は3〜4cm角に切る。
ポイント: 塊肉はじっくり煮込んでも縮まないように、大きめに切る。
  鍋に豚肉と【A】を入れて、豚肉が完全に隠れる量の水を入れて強火にかける。煮立ったら弱火にして、アクを取りながら30分間ほどゆでる。
ポイント: 下ゆですると、豚肉が柔らかくなり、味がしみ込みやすい。
  豚肉とゆで汁カップ1を残して、ねぎとしょうがの皮を取り除き、大根と【B】を加えて煮立てる。落としぶたをして弱火で1時間ほど煮て、器に盛る。
ポイント: 豚肉のうまみがしみ出たゆで汁に、【B】の甘辛い煮汁を加えるのがポイント。



13-4 ごちそうロールチキン

鶏と中の具をそのまま一緒に食べられるスタッフドチキンです!冷凍保存もできて調理もラクラク。お正月にぴったりですよ。


 エネルギー : 280 kcal
 塩分 : -
 調理時間 : 60分

 講師: 脇 雅世


(5〜6人分)
・鶏もも肉 2枚(550g)

 【A】 
  ・豚ひき肉 80g
  ・にんにく (すりおろす)  1/2かけ
  ・パセリ (みじん切り)  大さじ1
  ・こしょう 少々
・しめじ (小)  1パック(100g)
・たまねぎ 1/4コ(50g)
・甘ぐり 10コ
・クレソン 適量
・塩 
・サラダ油 
・バター 
 
    

  鶏肉は余分な脂を取り除き、包丁で切り開いて厚みを均一にする。塩小さじ2/3をふってしばらくおく。しめじは石づきを取って粗みじん切りに、たまねぎはみじん切りにする。
  フライパンにサラダ油小さじ2を中火で熱し、 のしめじとたまねぎを入れ、塩小さじ1/3をふってしんなりとするまでよく炒め、粗熱を取る。
  ボウルに【A】を入れ、 を加えて手でよく混ぜる。
   の鶏肉1枚の水分を紙タオルなどで拭き、皮を下にしてまな板に置く。 の半量を鶏肉の中央に置き、真ん中にくり5コを並べて端から巻く。さらにたこ糸で巻く。もう1本も同様につくる。
ポイント: 鶏肉の中央に具を置き、左右にはみ出さないように注意しながら巻いていく。たこ糸は上下両方向に巻くとしっかりとめることができる。上に向かって鶏肉をまな板の上に置いたまま巻き、安定したところで下に向かって手で持って巻くとよい。
  天板に薄くサラダ油を塗って2本の肉を並べ、バター大さじ2をちぎってのせる。230℃に温めたオーブンで10分間焼き、さらに180℃に下げて25分間焼く。
  約5分間休ませて糸を取り、1cm厚さに切って器に盛り、クレソンを添える。

《保存の目安》
冷凍庫で2〜3週間
《冷凍するときは》
6を冷まして糸をはずし、ラップで1本ずつ包む。重ならないように冷凍用の保存袋に入れ、金属のバットにのせて冷凍する。食べるときは自然解凍する。または解凍してから200℃に温めたオーブンで10〜15分間温めて食べる。



13-4a  お手製ソーセージ2種

ソーセージを手づくりすると、とびっきりのごちそうになりますよ。冷凍しておけば調理も簡単!2種の違いをお楽しみください。


  エネルギー : - (エネルギーは150kcal(シンプル1本分)、110kcal(ごちそう1本分))
  塩分 : -
  調理時間 : 60分 (タネを冷蔵庫で休ませる時間、湯の中で冷ます時間は除く)

 講師: 脇 雅世


(つくりやすい分量。シンプル・ごちそう各8本分)

 【シンプルソーセージ】 
  ・豚バラ肉 (2〜3mm厚さ)  300g
  *できれば、300gのうち100gを豚トロ肉(豚の後頭部から肩にかけての脂肪の多い部分)にすると、肉の縮みが少ない 
  ・にんにく (すりおろす)  1/2かけ分

 【ごちそうソーセージ】 
  ・鶏ひき肉 (むね)  200g
  ・豚トロ肉 100g
  ・パプリカ (赤)  1/4コ(30g)
  ・エリンギ 25g
  ・オリーブ (黒/種を除く)  3コ
  ・アーモンド 10g

 【A】 
  ・こしょう 小さじ2/3
  ・オールスパイス 小さじ1/2
  ・ナツメグ 小さじ1/2
  ・ローリエ (粉)  小さじ1/2
  ・セージ (乾)  少々
  ・砂糖 二つまみ
・塩 
 
    


シンプルソーセージ
  豚バラ肉は包丁でたたき、塩小さじ2/3を加え、塩がなじむまでたたく。
  ボウルに を入れ、にんにくと【A】の半量を加えてよく混ぜ合わせる。ラップをかけ、冷蔵庫で一晩休ませる。
  ラップに の1/4量を置き、20cm長さの棒状になるようにラップで包む。中央に筋をつけ、ラップごとひねって2等分にする。ラップの両端をひねって閉じる。さらに、もう1枚のラップで、ひねった部分がほどけないように全体を包む。残りも同様にする。
ポイント: ラップで包んでひねった肉ダネを、さらにラップで包むと、ひねった部分がほどけない。
  鍋に湯を沸かし、沸騰したら を入れる。弱火にして水を加え、70℃になるように調節する。鍋に脚付きの網を入れ、その上にソーセージをのせて温度を安定させて20分間ゆでたら、火を止めて湯の中で冷めるまでおく。
  鍋からソーセージを取り出し、ラップの中央をはさみで切って中身をフライパンに出し、中火でこんがりと焼く。

ごちそうソーセージ
  豚トロ肉は包丁でたたき、鶏ひき肉と塩小さじ2/3を加え、さらにたたく。
  ボウルに を入れ、【A】の半量を加え、よく混ぜ合わせる。ラップをかけ、冷蔵庫で一晩休ませる。
  パプリカは8分間ほど塩ゆでし(湯は捨てない)、皮をむいて7mm角に切る。エリンギは7mm角に切り、パプリカをゆでた湯でゆでる。オリーブ、アーモンドも同じ大きさに切る。
  パプリカとエリンギは水分をよく拭き、オリーブ、アーモンドとともに に加えて、混ぜ合わせる。
  【シンプルソーセージ】の の要領で24cm長さになるようにラップで包み、【シンプルソーセージ】の と同じようにゆでて取り出す。



13-4b  紅白リボンサラダ

にんじんと大根をつかった洋風の紅白なますです。冷凍すると、野菜がパリッパリの食感に変化しますよ。


  エネルギー : 40 kcal
  塩分 : 0.30 g
  調理時間 : 15分

 講師: 脇 雅世


(3〜4人分)
・大根 160g
・にんじん 40g

 【A】 
  ・サラダ油 大さじ1
  ・白ワインビネガー 小さじ1
  ・こしょう 少々
・イタリアンパセリ (生)  適量
・塩 
 
    

  にんじんと大根は、ピーラーで15cm長さのリボン状に切る。
  リボン状にすると、調味液の味がなじみやすく、見た目も華やかになる。
  【A】を順に加え、サッと混ぜる。器に盛り、イタリアンパセリの葉先を飾る。

《保存の目安》
冷凍庫で2から3週間
《冷凍するときは》
3のにんじんと大根を冷凍用の保存袋に入れ、金属のバットにのせて冷凍する。食べるときは自然解凍し、器に盛ってイタリアンパセリを飾る。



13-4c  レンズ豆の塩煮

ソーセージ等の付け合わせにぴったりな、気の利いた副菜をご紹介します。冷凍保存できるので大活躍しますよ。


  エネルギー : 940 kcal (エネルギーは全量)
  塩分 : -
  調理時間 : 40分

 講師: 脇 雅世


(つくりやすい分量)
・レンズ豆 (乾)  250g
・にんじん (1cm角に切る)  1/2本
・たまねぎ (1cm角に切る)  1/2コ
・クローブ 1コ
*スパイスの一種で丁子ともいう。肉料理の香りづけに使われることが多い 
・ブーケガルニ 1コ
*タイム、ローリエ、セロリなどをたこ糸で縛ったもの 
・塩 
 
    

  レンズ豆は、洗ってたっぷりの水とともに鍋に入れ、火にかける。煮立ったら、1〜2分間ゆでてざるにあけ、サッと水で洗う。クローブをブーケガルニに刺す。
  鍋にレンズ豆を入れ、水カップ2+1/2を注ぐ。にんじん、たまねぎ、 のブーケガルニ、塩小さじ2/3を加え、ふたをして火にかける。
  煮立ったら弱めの中火にして、レンズ豆が柔らかくなるまで25〜30分間煮る。途中、煮汁が少なくなったら湯少々を加えるが、煮上がりは水分が多くなりすぎないようにする。
  ざるにあけて汁けをきり、ブーケガルニを取り出す。

《保存の目安》
冷凍庫で2から3週間
《冷凍するときは》
4のレンズ豆を、2〜3等分にして冷凍用の保存袋に入れ、金属のバットにのせて冷凍する。食べるときは、量に応じて電子レンジで軽く温める。



13-4d  ぶりのマリネ

こっくりとした深い味わいがで、えもいわれぬおいしさのマリネです。冷凍保存もできます。ワインやシャンパンの飲みすぎにご注意を。


  エネルギー : 720 kcal (エネルギーは全量)
  塩分 : -
  調理時間 : 10分 (ぶりを冷蔵庫に置く時間は除く)

 講師: 脇 雅世


(つくりやすい分量)
・ぶり (刺身用)  1さく(250g)

 【A】 
  ・塩 小さじ1強
  *ぶりの2.5%が目安 
  ・砂糖 小さじ1/2強
  ・こしょう 小さじ1/4
・しょうが (みじん切り)  大さじ1

 【B】 
  ・レモン 適量
  ・しょうが 適量
  ・紫キャベツのスプラウト 適量
・オリーブ油 
 
    

  【A】は合わせておく。
  ラップの上にぶりを置き、両面に をまんべんなくまぶし、さらに両面にしょうがをまぶす。ピッチリとぶりを包み、塩が完全になじむまで7時間ほど冷蔵庫に置く。
  ラップをはずして流水でぶりの表面を洗い流し、水けをよく拭く。表面にオリーブ油小さじ1〜2を全体にまぶす。
  【B】のレモンは皮と薄皮を除き、5mm角に切る。しょうがはせん切りにして、水にさらしてからよく水けを拭く。紫キャベツのスプラウトは根元を切り落とす。
   を薄切りにして(包丁の両面にオリーブ油を塗るとスムーズに切れる)皿に盛る。 を彩りよく散らし、オリーブ油少々をかける。

《保存の目安》
冷凍庫で2から3週間
《これもおすすめ!》
マリネした半量はそのまま、残りは焼いてバルサミコ酢で食べてもおいしい。
《冷凍するときは》
3のぶりをラップでピッチリと包み、冷凍用の保存袋に入れて金属のバットにのせて冷凍する。食べるときは半解凍の状態で切り、冷蔵庫で自然解凍するとよい。



13-4e  冬野菜とサーモンのキッシュ

マリネしたサーモンの爽やかな風味と、冬野菜の甘みが絶妙にマッチした一皿です!冷凍できますので、持ち寄りにも最適ですよ。


  エネルギー : 2390 kcal (エネルギーは全量)
  塩分 : -
  調理時間 : 90分 (【生地】を休ませる時間は除く)

 講師: 脇 雅世


(直径18cmの型1台分)
・薄力粉 75g

 【生地】 
  ・強力粉 75g
  ・バター (食塩不使用/1cm角に切る)  70g
  ・アーモンドパウダー 20g
  ・グラニュー糖 小さじ1
  ・塩 小さじ2/3
・サーモン (切り身)  1切れ(100g)
・レモン (輪切り)  1枚
・れんこん 70g
・ほうれんそう 1/4ワ(60g)
・生しいたけ 3枚(50g)
・ドライトマト 1コ(10g)

 【卵液】 
  ・卵 (L)  2コ
  ・生クリーム カップ1/2
  ・プレーンヨーグルト カップ1/4
  ・牛乳 カップ1/4
  ・粉チーズ 大さじ4
  ・塩 小さじ1/3
  ・こしょう 少々
  ・ナツメグ 少々
・ディル (生/粗みじん切り)  適量
・細ねぎ (小口切り)  適量
・塩 
・こしょう 
・オリーブ油 
 
    

  【生地】をつくる。フードプロセッサーに【生地】の材料を入れ、バターが細かくなるまで約30秒間かくはんする。冷水40mlを加え、【生地】がほぼまとまるまで約10秒間かくはんする。【生地】を取り出してラップに包み、冷蔵庫で約30分間休ませる。
  サーモンは、皮と骨を取り除き、3等分にして厚みを半分に切る。塩小さじ1/3、こしょう少々、オリーブ油大さじ1/2をふってレモンをのせ、15分間ほどマリネする。れんこんは1cm角に切って水にさらす。しいたけは軸を切る。ドライトマトは細かく刻む。
  湯を沸かし、塩少々を入れて、れんこんを1〜2分間ゆでてざるに上げる。同じ湯でしいたけを3分間ゆでてざるに上げ、最後にほうれんそうをサッとゆでて冷水にとる。
  しいたけは、粗熱が取れたら水けをきって1cm角に切る。ほうれんそうは水けをきって2.5cm長さに切り、さらに水けを絞る。
  【卵液】を用意する。卵黄1コ分を取り分け、残りの材料を全部ボウルに入れてよく溶き混ぜる。
   の【生地】を3mm厚さにのばし、直径18cmのアルミケース(またはタルト型)に入れる。縁を指でつまんで飾りをつけ、底にフォークで軽く穴をあける。
   にアルミ箔(はく)を1枚敷いてから豆などのおもしを入れ、180℃に温めたオーブンで10分間焼く。おもしとアルミ箔をはずしてさらに7〜8分間、タルトの底がしっかり白っぽくなるまで焼く。
ポイント: コーヒー豆などでおもしをして、【生地】の底が焼いてふくらまないようにする。
   の底に、 で取り分けた卵黄をスプーンで全体に塗って穴をふさぐ。180℃のオーブンで1〜2分間焼いて乾かす。残った卵黄は、 の【卵液】に加えて混ぜる。
ポイント: 卵黄で穴をふさぎ、あとから注ぐ【卵液】がもれないようにする。
  ほうれんそう、れんこん、しいたけ、ドライトマトを順に入れ、【卵液】の9割を注ぐ。 のサーモンをレモンをはずして並べ、ディルと細ねぎをふって残りの【卵液】を流し入れる。180℃に温めたオーブンで45分間ほど焼く。全体に軽くふくらんで、竹串を刺してみて、何もつかなければでき上がり。



13-5  二の重

おせち料理は重箱に詰めることで、ぐっとお正月らしい雰囲気が出ます。難しく考えず、まずは見本どおりに詰めてみましょう。


  エネルギー : -
  塩分 : -
  調理時間 :

 講師: 斉藤 辰夫


(つくりやすい分量)
七福煮 
鮭の幽庵焼き 
帆立ての黄金焼き 
酢れんこん 
・木の芽 適量
・柚子の皮 適量


 

料理をバットに並べる 
 でき上がった料理は、汁けをきってバットや皿に並べましょう。下に巻きすを敷いておくと、汁けがよくきれます。 
    

  重箱の左奥から、斜め半分の位置まで「七福煮」を詰める。ここでは素材ごとブロック別にせず、全種類を混ぜて見せる「乱盛り」という方法で。仕切りのラインには葉らんを立てる。
  手前半分のスペースは、さらに斜めに半分に区切って詰める。まず、左側に「鮭の幽庵焼き」を並べる。
  右側に「帆立ての黄金焼き」を並べて、菊の葉で仕切る。
  残った手前の三角形のスペースに、口直しの「酢れんこん」を詰め、木の芽や柚子の皮を散らす。
《余った料理は冷蔵庫で保存》
今回は、重箱にあまり隙間をつくらず、たっぷりと詰めていきましたが、それでも全部の料理は入りきりません。余った分は、バットや浅めの保存容器に、なるべく重ならないように入れて冷蔵庫へ。元日にいただいたあと、重箱に隙間ができたら補充します。



13-5a  鮭(さけ)の幽庵焼き

柚子(ゆず)風味のたれにつけ、香ばしく焼き上げた一品です。おせち料理の焼き物には、鮭やぶりのように、「上る魚」や「出世魚」をどうぞ。


  エネルギー : 550 kcal (エネルギーは全量)
  塩分 : -
  調理時間 : 45分

 講師: 斉藤 辰夫


(つくりやすい分量)
・生ざけ (切り身)  300g

 【つけだれ】 
  ・柚子 1コ

 【A】 
  ・みりん 大さじ4
  ・酒 カップ1/4
  ・しょうゆ カップ1/4
・塩 
・サラダ油 
 
    

  生ざけは食べやすい大きさに切る。バットに塩を薄くふり、さけを並べて上にも薄く塩をふり、10分間おく。水でサッと洗い、水けを拭く。
ポイント: さけに塩をふり、臭みを引き出す。バットに塩をふってからさけを並べれば、上下を返さなくても両面に同時に塩がつく。
  柚子は厚めの輪切りにする。
  深めのバットに【A】を合わせ、柚子の汁を軽く搾る。 を並べて柚子をのせ、表面にラップをぴったりとはりつけて7〜8分間つける。上下を返し、さらに7〜8分間つけて汁けをきる。柚子は取り除き、汁はとっておく。
  フライパンにサラダ油少々を中火で熱し、 を並べ、両面を焼く。【つけだれ】を大さじ3〜4加え、熱しながら全体にからめる。
ポイント: 焼き網や魚焼きグリルよりフライパンが手軽。焼く前に汁けをしっかりきるのがコツ。



13-5b  帆立ての黄金焼き

黄金色の衣が輝く、和風のピカタです。帆立てに、しょうがとバターの風味が意外にもぴったりです!


  エネルギー : 660 kcal (エネルギーは全量)
  塩分 : 0.40 g
  調理時間 : 20分

 講師: 斉藤 辰夫


(12枚分)
・帆立て貝柱 (大)  6コ

 【衣】 
  ・バター 大さじ1+1/2
  ・しょうが 20g
  ・わけぎ 1本

 【A】 
  ・卵黄 4コ分
  ・みりん 大さじ1+1/2
  ・砂糖 小さじ1
  ・うす口しょうゆ 小さじ1
  ・塩 少々
・木の芽 適宜
・小麦粉 
 
    

  【衣】のバターは湯煎にかけて溶かし、粗熱を取る。しょうがは皮をむいてみじん切りにし、わけぎは小口切りにする。
  帆立ては堅い部分を除き、厚みを半分に切って、小麦粉を薄くまぶす。
ポイント: 帆立ての中心部分まで火が通るように、厚みを半分に切る。
  ボウルに と【A】を入れて混ぜ合わせ、【衣】をつくる。
  フッ素樹脂加工のフライパンを弱火でサッと温め、 の【衣】をたっぷりつけて並べ入れる。両面を色よく焼き、器に盛って、あれば木の芽をあしらう。
ポイント: 【衣】にバターが入っているので、油をひかずに焼いてもOK。鉄のフライパンなら、薄く油を塗って焼く。



13-5c  斉藤家の雑煮

すまし汁の関東風雑煮は、具材の切り方を変えれば華やかになります。斉藤さんの家庭の味をぜひ味わってください。


  エネルギー : 180 kcal
  塩分 : -
  調理時間 : 20分

 講師: 斉藤 辰夫


(4人分)
・切り餅 4コ
・鶏むね肉 (皮なし)  1/2枚
・大根 4〜5cm
・にんじん (細い部分)  1/3本
・生しいたけ 4枚
・ほうれんそう 1/2ワ

 【A】 
  ・だし カップ3
  ・酒 カップ1/4
  ・みりん 大さじ1
  ・うす口しょうゆ 大さじ1
  ・塩 小さじ1/3
・柚子(ゆず)の皮 適量
・酒 
・塩 
 
    

  鍋に水カップ3を入れて中火にかけ、沸騰したら酒大さじ2、塩小さじ1、鶏むね肉を入れる。再び沸騰したらアクを取り、弱めの中火にして約10分間ゆでる。鶏肉に火が通ったらざるに上げて冷まし、食べやすい大きさのそぎ切りにする。
  大根、にんじん、しいたけを切る(お正月らしい野菜の切り方参照)。それぞれ熱湯でゆでて水にとり、水けをきる。
  ほうれんそうは根元を束ねてサッと塩ゆでし、水にとる。巻きすで巻いて水けを絞り、3cm長さに切る。
  フッ素樹脂加工のフライパンに餅を並べ、両面を色よく焼く。
  鍋に【A】を合わせて中火にかけ、軽く沸いてきたら、 を入れてサッと温める。
  器に の大根を敷いてほかの具をのせ、ほうれんそうを添える。汁をはり、柚子の皮を折れ松葉の形に切ってあしらう。



13-5d  酢れんこん

甘辛いしょうゆ味の煮物や焼き物を食べたら、酢の物でさっぱりと!れんこんの切り目から味がよくしみ、ずらして盛れば見た目もきれいですよ。


  エネルギー : 110 kcal (エネルギーは全量)
  塩分 : -
  調理時間 : 15分 (甘酢に漬ける時間は除く)

 講師: 斉藤 辰夫


(つくりやすい分量)
・れんこん 1/2節(100g)

 【甘酢】 
  ・水 カップ1/2
  ・酢 カップ1/2
  ・砂糖 45g
・酢 
 
    

  れんこんは皮をむいて四つ割りにする。端から2〜3mm幅の切り目を2本入れて切り離す、を繰り返して切り、水にさらす。
ポイント: 下まで切り離さないように注意して2本切り目を入れ、3本目で切り離す。
  鍋に湯を沸かして酢少々を入れ、 の水けをきって加える。中火で2〜3分間ゆで、ざるに上げて冷ます。
ポイント: 酢の効果でれんこんのアクがぬけ、白くゆで上がり、変色もしにくくなる。
  【甘酢】の材料を鍋に合わせて火にかけ、フツフツと沸いてきたら を加える。弱火で2〜3分間煮て火から下ろし、冷蔵庫に半日以上おいて味を含ませる。
  汁けをきり、切れ目をずらして盛りつける。



13-5e  お正月らしい野菜の切り方

正月の雑煮などの野菜は、こんなふうに切ってお正月のめでたさを表現しましょう。簡単に、気の利いた一品に変身しますよ。


  エネルギー : -
  塩分 : -
  調理時間 :

 講師: 斉藤 辰夫

・大根 
・にんじん 
・しいたけ 
・柚子(ゆず) 
 
    


《大根の亀甲》(右上)
  大根はまな板に立てて置き、側面を切り落として六角柱の形にする。横に倒し、1?厚さに切る。

《にんじんの鶴》(右下)
  縦半分、または四つ割りにし、細長い乱切りにする。これは鶴のくちばしに見立てた形。

《しいたけの松かさ》(左上)
  生しいたけは軸を落とし、かさの表面に細かい切り目を入れる。

《柚子の皮の松葉》(左下)
  柚子の皮は1〜1.5?幅の長方形に切り、中央に切り目を入れて開く(写真上)。上下から互い違いに切り目を入れ、ひねって交差させれば「折れ松葉」に(下)。
《抜き型があれば簡単!》
もっと手軽に、お正月の風物や植物をデザインした抜き型を使うのもおすすめ。小さな子どもたちでも、これならお手伝いができますね。



13-5f  七福煮

お正月には縁起のよい7つの具をひと鍋で煮た煮物をどうぞ。青のりや白ごまの衣を着せて絹さやと柚子(ゆず)をあしらい、一層にぎやかに仕上げます。


  エネルギー : 900 kcal (エネルギーは全量)
  塩分 : -
  調理時間 : 60分 (干ししいたけを戻す時間、煮物を冷ます時間は除く。)

 講師: 斉藤 辰夫


(つくりやすい分量)
・鶏もも肉 1枚
・干ししいたけ 8枚
・ごぼう 1/2本(80g)
・にんじん 1/2本
・ゆでたけのこ (小)  4本(250g)
・れんこん 1/2節(80g)
・こんにゃく 1/2枚(150g)

 【煮汁】 
  ・昆布 (5cm角)  1枚
  ・削り節 15g

 【A】 
  ・水 カップ4
  ・酒 カップ1/2

 【B】 
  ・砂糖 大さじ3
  ・みりん 大さじ3
  ・しょうゆ 大さじ3
  ・うす口しょうゆ 大さじ3
・絹さや 適量
・柚子の皮 適量
・白ごま 適量
・青のり粉 適量
・削り節 (粉)  適量
・一味とうがらし 適量
・サラダ油 
・塩 
 
    

  干ししいたけは水につけて戻し、軸を除く。
  ごぼうは皮をこすって洗い、7mm幅の斜め切りにして水にさらし、水けをきる。にんじんは7mm厚さの輪切りにし、梅型で抜く。たけのこは根元を輪切りにし、穂先は四つ割りにする。れんこんは7mm幅の半月形に切る。こんにゃくは両面に2mm幅の切り目を格子状に入れ、2cm角に切る。
ポイント: ごぼうは笹、にんじんは梅、たけのこは竹、しいたけは松かさ、こんにゃくは宝箱に見立てて。「先を見通す」れんこんは、縁起がよいといわれる。
  鶏肉は一口大に切り、サラダ油少々を中火で熱したフライパンで両面をこんがりと焼く。
ポイント: 鶏肉は福を「とり込む」。フライパンで表面をこんがり焼くと香ばしくなり、余分な脂や臭みが落とせる。
  昆布に数か所切り目を入れて鍋に敷き、 をのせ、【A】を加えて中火にかける。沸騰したらアクを取り、【B】を加え、厚手の紙タオルで落としぶたをして削り節をのせる。弱火にして約30分間、時々アクを取りながら煮る。
ポイント: 底に昆布を敷いた鍋に野菜をのせる。種類ごとブロック状に並べると、あとで仕分けやすい。厚手の紙タオル(不織布タイプ)を落としぶたにし、その上に、同じく厚手の紙タオルで包んだ削り節をのせると、煮ている間にだしが出る。
  紙タオルの下に の鶏肉を加え、さらに10分間煮る。紙タオルを削り節ごと持ち上げ、煮汁を絞る。火から下ろし、そのまま冷ます。
  絹さやは筋を除き、サッと塩ゆでして水にとり、水けをきる。柚子の皮は1cm四方に切る。
   の具の汁けをきって取り出し、ごぼうに白ごま、にんじんに青のり粉、たけのこに削り節(粉)をまぶし、こんにゃくに一味とうがらしをふる。彩りよく器に盛り、 の絹さやと柚子の皮を飾る。
ポイント: かつおの削り節は「勝つ」、ごまは「栄養豊か」、青のり粉はもえ出る「新芽」を表す。まぶす衣も縁起よく。

※このレシピは、2011/12/13に放送したものです。



13-6  3時間でお見事おせち

スタートから完成まで、3時間あれば十分!大みそかの夜でも楽に間に合う、時短アイデアたっぷりのおせちです。しかも、おいしさ&ごちそう感は満点!


  エネルギー : -
  塩分 : -
  調理時間 :

 講師: 高城 順子


(つくりやすい分量)
黒豆のはちみつづけ 
しいたけの含め煮 
数の子なます 
ピーナツ入り田作り 
シンプル筑前煮 
日の出えび 
たらこ昆布巻き 
・あんずきんとん 
みかんれんこん 
だて巻き風卵カステラ 
 
    


【あんずきんとん】
  あんずを水につける。さつまいもを切って水につける(※どちらも長くつけたままでもよい)。

【シンプル筑前煮】
  結び昆布を水につける。

【たらこ昆布巻き】
  早煮昆布を水につける。

【黒豆のはちみつづけ】
  シロップを煮立たせて冷ます。

【数の子なます】
  大根、にんじん、子持ち昆布を切る。大根とにんじんに塩をふって混ぜ、水を加えて水けを絞る。

【シンプル筑前煮】
  鶏肉、にんじんを切る。ごぼう、れんこんを切って酢水にさらす。絹さやを塩ゆでして切る。削り節を紙タオルで包む。

【黒豆のはちみつづけ】
  黒豆をシロップにつける。

【たらこ昆布巻き】
  たらこを昆布で巻いて鍋に入れ、戻し汁と調味料を加えて煮る(※途中、しょうゆを加える)。

【シンプル筑前煮】
  鶏肉、にんじん、ごぼう、れんこんを炒め、昆布を戻し汁ごと加えて煮る(※途中、調味料を加えて追いがつおをし、仕上げに絹さやを散らす)。

【しいたけの含め煮】
  しいたけの軸を取り、合わせ調味料をからめて電子レンジにかける。

【数の子なます】
  甘酢をつくって大根、にんじんをあえ、子持ち昆布を混ぜる。

【日の出えび】
  えびの下ごしらえをし、合わせ調味料に浸して電子レンジにかける。

【だて巻き風卵カステラ】
  はんぺん入りいり卵をつくって溶き卵に混ぜ、流し函に入れてオーブンで焼く。

【みかんれんこん】
  れんこんを薄切りにして酢水につける。みかんの搾り汁と調味料を煮立たせ、れんこんを加えて煮る。

【あんずきんとん】
  さつまいもをゆでこぼし、あんずとともに、あんずの戻し汁で煮る。

【ピーナツ入り田作り】
  ごまめを揚げる。みつをつくり、ごまめ、ピーナツを加えてからめる。

【あんずきんとん】
  さつまいもとあんずをフードプロセッサーにかけ、調味料とともに鍋に入れて練る。
  盛りつけ。



13-6a  黒豆のはちみつづけ

ドライパックの豆をシロップにつけ込むだけの、簡単黒豆です。すっきりした甘みで、飽きずに食べられます。


  エネルギー : 510 kcal (エネルギーは全量)
  塩分 : 0.10 g
  調理時間 : 5分 (シロップを冷ます時間、黒豆をつけ込む時間は除く。)

 講師: 高城 順子


(つくりやすい分量)
・黒豆 (ドライパックまたは水煮/缶詰)  1缶(110g)

 【シロップ】 
  ・はちみつ 大さじ5〜6
  ・水 大さじ4
 
    

  【シロップ】の材料を鍋に合わせて中火にかけ、沸騰したら火を止めて40〜50℃に冷ます。
  黒豆を容器に入れて を加えて、2時間くらいおいて味を含ませる。
ポイント: ドライパックか水煮を使えば、戻すところから始めなくて便利。缶詰以外に袋入りも市販されている。まだ温かいシロップを黒豆に加え、そのままおいて冷ましながら味を含ませる。



13-6b  日の出えび

電子レンジで調理する簡単おせち料理です。えびは長寿を象徴する縁起のいい形になるようにようじでとめて調理します。


  エネルギー : 220 kcal (エネルギーは全量)
  塩分 : 0.30 g
  調理時間 : 7分 (冷ます時間は除く。)

 講師: 高城 順子


(つくりやすい分量)
・えび (有頭。殻付き)  8匹

 【A】 
  ・酒 カップ1/2
  ・みりん カップ1/4
  ・砂糖 大さじ3
  ・しょうゆ 大さじ2
  ・しょうが汁 小さじ2
 
    

  えびは口先、ひげ、足を料理ばさみで切り落とし、頭と尾をくっつけるように曲げて、ようじを刺してとめる。
  耐熱容器に【A】を混ぜ合わせて を並べ入れ、ラップをして電子レンジ(600W)に2分〜2分30秒間、えびの色が変わって火が通るまでかける。
ポイント: えびを合わせ調味料に浸し、電子レンジにかけて味を含ませ、煮る手間を省く。
   をラップをしたまま冷ます。汁けをきり、ようじを抜いて器に盛る。



13-6c  ピーナツ入り田作り

ピーナツの香ばしさがポイントの簡単田作りです。ごまめはいるより油で揚げるほうが早くて楽!しかも冷めてもみつが固まらず、くっつきませんよ。


  エネルギー : 260 kcal (エネルギーは全量)
  塩分 : 0.80 g
  調理時間 : 15分 (冷ます時間は除く。)

 講師: 高城 順子


(つくりやすい分量)
・ごまめ 25g
・ピーナツ (いって刻んだもの)  大さじ2弱(15g)
*またはバターピーナツを細かく刻んで代用してもよい。 

 【A】 
  ・砂糖 大さじ1
  ・酒 大さじ1
  ・しょうゆ 大さじ1
  ・しょうが汁 少々
・揚げ油 
 
    

  ごまめはざるでふるい、余分な粉などを落とし、形のくずれているものは除く。
  フライパンに揚げ油を2〜3cm深さに入れて160℃くらいに熱し、 を入れて菜箸で混ぜながらカラリと揚げ、油をきって取り出す。
  フライパンの油をあけてきれいにし、【A】を入れて中火で煮詰め、みつをつくる。
   が大きく泡立ったら2を加え、手早くからめる。
   にピーナツを加えて混ぜ、すぐにバットにあけて広げ、冷ます。



13-6d  たらこ昆布巻き

たらこのうまみと彩りでついついはしがすすみそう!早煮昆布を使えば、戻す時間も煮る時間も大幅に短縮できます。


  エネルギー : 310 kcal (エネルギーは全量)
  塩分 : 1.00 g
  調理時間 : 40分 (昆布を戻す時間は除く。)

 講師: 高城 順子


(つくりやすい分量)
・早煮昆布 (15〜17cm長さ)  4枚
・たらこ (大)  2腹(4本)

 【A】 
  ・酒 カップ1/4
  ・みりん 大さじ1+1/2
  ・砂糖 小さじ2
・しょうゆ 
 
    

  昆布はバットに入れて水約カップ1+1/2を注ぎ、15分間ほどつけて戻す。
ポイント: 早煮昆布は水に15分間くらいつけるだけで、柔らかく戻る。
   の昆布1枚の水けをきって広げ、たらこを1/2腹(1本)のせる。手前からクルクルと巻き、巻き終わりをようじでとめる。残りも同様にしてつくる。
ポイント: たらこの左右を昆布の幅に合わせ、内側に少し押し込んでから、巻く。
  鍋に の昆布巻きの巻き終わりを下にして並べ入れ(横に並べられる大きさの鍋を使う)、 の昆布の戻し汁をヒタヒタに加える(戻し汁の分量はカップ1〜1+1/4。もし足りなければ、水適宜を足す)。
  【A】を加えて落としぶたをし、弱火にかけて15分間ほど煮る。
ポイント: 昆布巻きに均等に味が回るように並べて煮る。早煮昆布は煮る時間も短くてすむ。
  しょうゆ小さじ2を加え、さらに15分間ほど煮含める。火を止めて冷まし、ようじを抜いて半分に切り、器に盛る。



13-6e  シンプル筑前煮

具を炒めて一緒に煮るお手軽な筑前煮をご紹介します。野菜の種類も少なめにしてシンプル仕上げに。


  エネルギー : 850 kcal (エネルギーは全量)
  塩分 : -
  調理時間 : 40分 (結び昆布を水につけておく時間、野菜のアクぬきをする時間は除く。)

 講師: 高城 順子


(つくりやすい分量)
・鶏もも肉 (小)  1枚
・にんじん 1本
・ごぼう (小)  1本(100g)
・れんこん 100g
・絹さや 6枚

 【A】 
  ・結び昆布 4コ
  ・水 カップ2+1/2〜3

 【B】 
  ・砂糖 大さじ3
  ・みりん 大さじ2+1/2
  ・しょうゆ 大さじ4
・削り節 1袋(5g)
・酒 
・しょうゆ 
・酢 
・塩 
・ごま油 
 
    

  【A】の水と結び昆布をボウルに入れ、20〜30分間おく。
ポイント: 結び昆布を水につけてうまみを出して、だしの代わりにする。
  鶏肉は皮からはみ出している黄色い脂を取り除き、一口大に切って酒・しょうゆ各小さじ1をもみ込む。
  にんじんは7〜8mm厚さの輪切りにし、好みで梅型で抜く。ごぼうは皮をこすって洗い、水けをきって皮ごと乱切りにする。れんこんは皮をむいて7〜8mm厚さの輪切りにする。ごぼう、れんこんはそれぞれ酢少々を入れた水につけてアクぬきをし、水けをきる。絹さやは筋を取り、塩少々を入れた熱湯でサッとゆでて斜め半分に切る。
  不織布の紙タオルで削り節を包む。
  鍋にごま油大さじ1/2を熱し、鶏肉を入れて中火で炒め、色が変わったら取り出す。あいた鍋にごま油大さじ1/2弱を足し、にんじん、ごぼう、れんこんを順に入れて中火で炒める。
   の昆布と戻し汁をヒタヒタに加える。煮立ったら鶏肉を戻し入れて弱火にし、6〜7分間煮る。途中、アクが出たら取る。
ポイント: 野菜に油が回ったら結び昆布を加え、昆布のうまみが出た戻し汁を加えて煮る。
  【B】の砂糖を加えて2〜3分間煮て、みりん、しょうゆを加え、脂とアクが浮いてきたら、すくい取る。
   をのせ、汁けが少なくなるまで中火で15分間ほど煮る。その間、時々鍋を揺すって上下を返し、煮汁を全体に回す。器に盛り、絹さやを散らす。
ポイント: 結び昆布の戻し汁だけだと味が足りないので、追いがつおをしてうまみを加える。



13-6f  みかんれんこん

みかんの搾り汁で薄い黄色に色づけた、さっぱりとしていて、見た目も鮮やかな一品です。おせちの箸休めに最適ですよ。


  エネルギー : 170 kcal (エネルギーは全量)
  塩分 : -
  調理時間 : 7分 (冷ます時間は除く。)

 講師: 高城 順子

・れんこん 120g
・みかんの搾り汁 カップ1/3

 【A】 
  ・砂糖 大さじ1+1/2
  ・米酢 大さじ1+1/2
  ・塩 小さじ1/5
・酢 
 
    

  れんこんは縦に皮をむいて薄い輪切りにし、酢少々を入れた水につける。
  みかんの搾り汁と【A】を鍋に入れて混ぜ、中火にかける。煮立ったら の水けをきって加える。菜箸で混ぜながら、れんこんが透き通るまで2分間ほど煮る。
ポイント: れんこんを加えたら、色づきやすいように混ぜてからめながら煮る。
  火を止めて冷めるまでおき、味を含ませながら色づける。れんこんの汁けをきり、器に盛る。



13-6g  数の子なます

なますと数の子を合体させた時間短縮おせちです!数の子は子持ち昆布を利用し、甘酸っぱいなますのアクセントに。


  エネルギー : 220 kcal (エネルギーは全量)
  塩分 : -
  調理時間 : 10分

 講師: 高城 順子


(つくりやすい分量)
・大根 10cm(約320g)
*正味270g 
・にんじん 5cm(約40g)
*正味30g 
・子持ち昆布 (味つきのもの。または味つけ数の子)  50g

 【A】 
  ・砂糖 大さじ2
  ・米酢 大さじ2
  ・塩 小さじ1/3強
・塩 
 
    

  大根は皮をむき、長さを半分に切ってから縦に薄切りにし、細めのせん切りにする。にんじんは皮をむき、縦に薄切りにして細めのせん切りにする。
  子持ち昆布は5mm幅に切る。
ポイント: 昆布のうまみがきいて、かつ、調味料で味を含ませた子持ち昆布を使えば、数の子を調理する手間が省ける。
   をボウルに入れ、塩小さじ1強をふってよく混ぜ合わせ、しんなりしてきたら水カップ1〜2を加える。
  別のボウルに【A】を混ぜ合わせて甘酢をつくる。
   の水けをしっかり絞って4に入れ、あえる。味がよくなじんだら、 を加えて混ぜる。
ポイント: 子持ち昆布の形がくずれないように全体をサックリとあえ、なますにうまみを移す。



13-6h  しいたけの含め煮

干ししいたけの代わりに生しいたけを使い、電子レンジで味を含めたお手軽な一品。鍋で煮るより早くできて、同じくらい美味!


  エネルギー : 110 kcal (エネルギーは全量)
  塩分 : -
  調理時間 : 5分 (冷ます時間は除く。)

 講師: 高城 順子


(つくりやすい分量)
・生しいたけ 8枚

 【A】 
  ・しょうゆ 大さじ1
  ・酒 小さじ2
  ・砂糖 小さじ2
  ・みりん 小さじ2
  ・ごま油 小さじ1
 
    

  しいたけは軸を除く。
  耐熱ボウルに【A】を合わせて を加え、手でもみ込むように全体にからめる。
ポイント: しいたけ全体に合わせ調味料をからめてから電子レンジにかけると、まんべんなく味が回る。
  ラップをして電子レンジ(600W)に2分30秒〜2分40秒間かける。ラップをしたまま冷めるまでおく。



13-6i  だて巻き風卵カステラ

はんぺん入で、カステラのようにしっとりフンワリ!だて巻きより簡単にできて、軽やかな味わいです。


  エネルギー : 520 kcal (エネルギーは全量)
  塩分 : 0.60 g
  調理時間 : 25分 (冷ます時間は除く。)

 講師: 高城 順子


(つくりやすい分量)
・卵 5コ
・はんぺん 50g

 【A】 
  ・マヨネーズ 大さじ1
  ・砂糖 大さじ1/2
  ・酒 小さじ1
  ・酢 小さじ1/2
  ・塩 小さじ1/5弱
 
    

  卵4コはボウルに割り入れて溶きほぐし、【A】を加えて混ぜる。
  はんぺんをポリ袋に入れて袋の上から手で押しつぶし、もんで細かくして に加え、泡立て器でよく混ぜる。
ポイント: はんぺんをポリ袋に入れてもみつぶすと、調理器具を洗う手間が省ける。
   を鍋に入れて中火にかけ、卵の周りが少し白くなり、底のほうが固まりかけてきたら火を少し弱める。耐熱性のゴムべらでよく混ぜながらトロトロの半熟にし、すぐに火から下ろす。
  残りの卵をボウルに割り入れて溶きほぐし、 を加えて耐熱性のゴムべらで混ぜる。
ポイント: はんぺん入りの半熟卵を生の溶き卵に加え、サックリ混ぜてなじませる。
  流し函にオーブン用の紙を敷いて を流し入れる。天板にのせ、190℃に温めたオーブンで12〜15分間焼く。流し函から紙ごと取り出し、紙をはずして冷めるまでおき、食べやすい大きさに切って器に盛る。



13-7 寿煮しめ

正月料理に欠かせない、食卓を華やかに彩る煮しめです。丁寧に下ごしらえし、ゆっくりと味を含ませた煮しめは格別の味わいです。


 エネルギー :
-
 塩分 : -
 調理時間 :

 講師: 高橋 英一


(つくりやすい分量)
あなご鳴門巻き 
たけのこの含め煮 
えびのうま煮 
鶴小芋 
梅にんじん 
梅長芋 
八方だし 
・絹さや 適量
・塩 少々
・砂糖 少々
・薄口しょうゆ 少々
・木の芽 少々
 
    

  盛りつけるときは、煮しめをバランスよく盛りつけ、絹さや適量(サッとゆでて冷まし、八方だし適量、塩・砂糖・うす口しょうゆ各少々を温めてから冷ました汁につける)、木の芽少々を飾る。

すべての煮しめは冷蔵庫で約3日間保存できる。



13-7_1 あなご鳴門巻き

ゆっくりと味を含ませた煮しめは格別です。きれいな渦巻きになるように、しっかりと巻きましょう。


 エネルギー : 500 kcal
 塩分 : -
 調理時間 : 40分

 講師: 高橋 英一


(つくりやすい分量。三が日で食べきれる2人分の分量が目安)
・あなご (開いたもの)  3枚

 【A】 
  ・砂糖 10g
  ・しょうゆ 大さじ2
  ・みりん 大さじ2
・竹の皮 (細く裂く)  3〜6本
・かたくり粉 
・酒 

冷ます時間は除く。 
*エネルギーは全量 
 
    

  あなごは頭、ヒレがついている場合は取り除く。サッと熱湯にくぐらせ、表面が白っぽくなったら、すぐに冷水にとる。血が残っていたら洗って取る。
   の皮側を食事用ナイフでこそげるようにし、表面の白いぬめりを取り除く。
   の水けを拭き、皮の表面にはけでかたくり粉を少し厚めにまぶしつける。皮を内側にして、尾の側からきっちりと隙間ができないように巻く。竹の皮でしっかりと縛る。
  鍋に のあなごを並べ、酒をヒタヒタになる程度(目安は約カップ1+1/2)に入れて火にかける。沸騰してアルコール分がとんだら、【A】を順に加えて約20分間、煮汁が1/3量程度になってとろみがつき、照り、つやが出るくらいまで煮たら火から下ろす。
  室温でしっかりと冷ます。食べるときに竹の皮をはずし、1コを4つぐらいに切り分ける。



13-7_2 たけのこの含め煮

しっかり味がしみたたけのこはおいしいこと請け合いです。水煮を使うので、気軽につくれます。


 エネルギー : 180 kcal
 塩分 : -
 調理時間 : 40分

 講師: 高橋 英一


(つくりやすい分量。三が日で食べきれる2人分の分量が目安)
・ゆでたけのこ 400g
・八方だし カップ1+1/2
・昆布 (5cm角)  1枚
・削り節 適量(約2g)

 【A】 
  ・砂糖 5g
  ・塩 少々
  ・うす口しょうゆ 大さじ1
  ・みりん 大さじ1+1/3

冷ます時間、味を含ませる時間は除く。 
*エネルギーは全量 
 
    

  たけのこは食べやすいよう、大きめの一口大の乱切りにする。
   を鍋に入れ、水をヒタヒタに注いで火にかける。沸騰したら火から下ろして水にさらす。白い部分があれば、洗って取る。
  鍋に 八方だし、昆布を入れる。ガーゼまたはだし用パックに削り節を入れ、強火にかける。沸騰してきたら火を弱めて【A】を順に加え、約10分間煮含めて、火から下ろす。
  昆布、削り節を取り除き、保存容器などに移して冷まし、冷蔵庫に一晩おき、味を含ませる。



13-7_3 えびのうま煮

紅白がきれいなえびは、サッと煮てから殻をむき、再度煮汁で味を含ませましょう。えびは鮮度のよいものがおすすめです。


 エネルギー : 150 kcal
 塩分 : -
 調理時間 : 30分

 講師: 高橋 英一


(つくりやすい分量。三が日で食べきれる2人分の分量が目安)
・車えび (有頭。殻付き)  6匹
*生きているものを選ぶとよい 
・八方だし カップ1+1/2

 【A】 
  ・砂糖 15g
  ・塩 小さじ1/2(3g)
  ・うす口しょうゆ 小さじ2
  ・みりん 大さじ1
・酒 

冷ます時間、味を含ませる時間は除く。 
*エネルギーは全量 
 
    

  えびは頭と背ワタを取り除き、足を取る。尾の先端を斜めに切る。
   のえびの腹側に竹串を差し込んでまっすぐにし、形を整える。
  鍋に八方だしと酒大さじ2を入れて煮立たせ、【A】を加えてうす甘辛い煮汁をつくる。しっかりとアルコール分がとんだら、えびを加える。えびの中まで火が通ったら火から下ろしてえびを取り出し、粗熱を取る。
   のえびは竹串を抜き、尾を残して殻をむく。
  保存容器に の煮汁を入れ、 のえびを入れる。冷まして冷蔵庫に一晩おき、味を含ませる。



13-7_4 鶴小芋

鶴の飾り切りをした里芋の煮しめです。味がしみた里芋は味もまた格別のおいしさ!しょうゆを控えめに、ごく白く仕上げます。


 エネルギー : 210 kcal
 塩分 : -
 調理時間 : 50分

 講師: 高橋 英一


(つくりやすい分量。三が日で食べきれる2人分の分量が目安)
・里芋 6コ
・米ぬか 適量
・八方だし カップ約1+1/2
・昆布 (5cm×10cm)  1枚

 【A】 
  ・砂糖 10g
  ・塩 小さじ1/2(3g)
  ・うす口しょうゆ 小さじ2
  ・みりん 大さじ1

冷ます時間、味を含ませる時間は除く。 
*エネルギーは全量 
 
    

  里芋は高さをそろえて上下を切り、六方にむく(側面の皮を6面、角が立つようにむく)。
  上部に角の一つに向かって対角の両隣の辺の中央から切り込みを入れる。切り込み部分を残すように側面から包丁を入れて切り取る(対角の部分を鶴の頭、角の部分をくちばしに見立てる)。
  鍋に湯を沸かし、米ぬかと の里芋を入れ、竹串がスッと刺せるくらいまで柔らかくゆで、水にさらす。再度熱湯でサッとゆでてぬか臭さを抜き、水にとる。
ポイント: 代わりに米の研ぎ汁でゆでてから、水にさらしてもよい。
  鍋に昆布を敷き、 の里芋を並べ、八方だしをかぶるくらいに注いで中火にかける。沸騰したら弱火にし、【A】を順に加える。約5分間煮て火から下ろす。
  保存容器などに移して冷まし、冷蔵庫に一晩おき、味を含ませる。



13-7_5 梅にんじん

にんじんと長芋で、紅白の梅に見立てます。にんじんは下煮して柔らかく、きれいな色をいかしましょう。


 エネルギー : 35 kcal
 塩分 : -
 調理時間 : 45分

 講師: 高橋 英一


(つくりやすい分量)
・にんじん 約13cm(正味)
*あれば京にんじん 
・八方だし カップ3/4

 【A】 
  ・砂糖 小さじ2弱(5g)
  ・塩 少々
  ・うす口しょうゆ 小さじ1
  ・しょうゆ 少々
  ・みりん 大さじ1

冷ます時間、味を含ませる時間は除く。 
*エネルギーは全量 
 
    

  にんじんは約1.3cm厚さに切り、梅形に抜く。花びらのくぼみから中心に向かって切り込みを入れ、花びらの中央から切り込みに向かって斜めに切り取る。これを繰り返して、ねじ梅にする。
   を竹串がスッと通るくらい柔らかくなるまでゆで、水にとってさらす。
  鍋に八方だしと水けをきった を入れて火にかける。沸騰してきたら【A】を順に加え、全体に味がなじむまで煮る。
  保存容器などに移して冷まし、冷蔵庫に一晩おき、味を含ませる。



13-7_6 梅長芋

にんじんと長芋で、紅白の梅に見立てます。長芋は白さを生かして仕上げましょう。


 エネルギー : 60 kcal
 塩分 : -
 調理時間 : 35分

 講師: 高橋 英一


(つくりやすい分量)
・長芋 1/2本(約13cm)
・八方だし カップ3/4

 【A】 
  ・砂糖 30g
  ・塩 少々
  ・うす口しょうゆ 小さじ1/2
  ・みりん 小さじ2

冷ます時間、味を含ませる時間は除く。 
*エネルギーは全量 
 
    

  長芋を梅にんじん と同様に切り、ねじ梅にする(長芋は割れやすいので注意する)。
  梅にんじんの手順 と同様に煮て(手順 の下煮はしなくてよい)、味を含ませる。
ポイント: にんじん、長芋とも、抜いた部分は同様に煮含めるとよい。または細かく刻んでおからなどの具にしても。



13-7_7 八方だし

すべての煮しめのベースとなるだしは、うまみをしっかり抽出します。味つけの際に調味しやすいのが特長です。


 エネルギー : 160 kcal
 塩分 : -
 調理時間 : 15分

 講師: 高橋 英一


(つくりやすい分量)
・水 2リットル
・昆布 10g
・削り節 (かつお)  30g
・酒 カップ1/2
・みりん カップ1/4
 
    

  鍋にすべての材料を入れて強火にかける。沸騰してきたらアクを取り除きながら中火にして、約10分間煮立たせて、アルコール分をとばす。
  こし器に目の細かい布(ネルなどがおすすめ)か不織布の紙タオルを敷いて、 をこす。よく絞って、しっかりとだしをこしとる。



13-8 焼き大根の煮物

揚げ焼きにすることで甘みが凝縮され、うまみが際立つ煮物に仕上がります。冬大根の濃厚な風味を生かしてつくりましょう。


 エネルギー : 150 kcal
 塩分 : -
 調理時間 : 40分

 講師: 高橋 拓児


(2人分)
・大根 12cm(450g)

 【煮汁】 
  ・だし カップ1
  ・みりん 大さじ3
  ・酒 大さじ1
  ・うす口しょうゆ 大さじ1+1/2
・一味とうがらし 適量
・サラダ油 
 
    

  大根は3cm厚さの輪切りにし、厚めに皮をむく。
ポイント: よく味がしみるように、筋の内側まで包丁を入れて厚めに皮をむく。
  フライパンにサラダ油を1cm深さまで入れ、140℃に熱する。 の水けを拭いて入れ、弱めの中火で約8分間焼き、裏返して約7分間焼く。
ポイント: 多めの油で大根を焼いて水分をとばして、甘みを凝縮させる。両面にしっかり焼き色をつけることで、大根にコクが生まれる。
   の油をあけて残った油を拭き取り、 の大根と【煮汁】を入れる。厚手の紙タオルをのせて火にかける。中火で約10分間煮て、裏返して約5分間煮る。
ポイント: 厚手の紙タオルを落としぶた代わりにのせ、大根に【煮汁】の味をしっかり煮含ませる。
  器に盛り、一味とうがらしをふる。
《大根の選び方・扱い方》
大根の最も一般的な種類が青首大根。首に近い部分はサラダなど生で食べるのによく、中央は煮物などどんな料理にも向きます。辛みの強い先端の部分は、おろして薬味にするとよいでしょう。
全国各地にいろいろな地大根があり、それぞれ味や食感に特徴があります。が、なんといっても大根のおいしさはみずみずしさ。買い求めるときは、葉が青々として根先までがまっすぐなものを選ぶとよいでしょう。買ってきたらすぐに茎を付け根ぎりぎりのところで切り落とし、水分の蒸散を防いで冷蔵保存します。



13-8a  大根餅のすまし汁

大根がみずみずしく甘いほどおいしく、シャリシャリもっちり。つゆにしょうがを添え、香りよく仕上げましょう。


  エネルギー : 190 kcal
  塩分 : 3.10 g
  調理時間 : 25分

 講師: 高橋 拓児


(2人分)

 【大根餅】 
  ・大根 約1/2本(430g)
  ・青ねぎ 2本
  ・桜えび 10g
  ・かたくり粉 80g
  ・塩 少々

 【A】 
  ・だし カップ2+1/2
  ・うす口しょうゆ 少々
・塩 少々
・しょうが (すりおろす)  少々
 
    

  【大根餅】をつくる。大根は皮をむき、粗めのおろし金でおろす。青ねぎは小口切りにして水にさらし、水けをきる。
  鍋に と残りの材料を順に入れてサッと混ぜ、火にかける。中火でよく練り、とろみが出て透明になったら火を止める。さらに練って粗熱を取り、バットに広げて冷ます。
ポイント: 水は加えず、大根の水分でかたくり粉を溶かして混ぜ、大根の風味を際立たせる。透明になるまでよく練る。
  鍋をきれいにして【A】を入れ、中火にかける。煮立ったら、冷水でぬらしたスプーンで をすくって入れ、火を通す。
ポイント: スプーンをぬらしておくと生地がきれいにまとまる。1人分5コが目安。
  椀(わん)に盛り、しょうがをのせる。



13-8b  大根の千枚漬風サラダ

本来かぶでつくる千枚漬けを大根でアレンジ・さっぱり味の大根にスモークサーモンがコクを添えた、ごちそうサラダです。


  エネルギー : 160 kcal
  塩分 : -
  調理時間 : 30分

 講師: 高橋 拓児


(2人分)
・大根 約1/4本(200g)
・わかめ (塩蔵)  30g
・スモークサーモン 6枚(60g)
・ポン酢しょうゆ カップ1/4

 【甘酢】 
  ・水 カップ1/2
  ・砂糖 大さじ4
  ・みりん 大さじ2+2/3
  ・米酢 大さじ2
・白ごま (軽く刻む)  小さじ2
・塩 
 
    

  大根は皮をむいて縦半分に切り、スライサーで2mm厚さにスライスする。水カップ1+1/2に塩小さじ2を溶かし、大根を約5分間つける。
  わかめは水で戻して一口大に切る。スモークサーモンは食べやすい大きさに切る。
  ポリ袋に【甘酢】の材料と、 の大根を水けを絞って入れる。空気を抜き、約15分間おく。
ポイント: 大根はポリ袋を使うと少ない【甘酢】で効果的に漬かる。【甘酢】がよく浸透するように、空気を抜く。
   をボウルに入れ、ポン酢しょうゆを加えて約5分間おく。
ポイント: わかめとサーモンはポン酢しょうゆで下味をつけておく。サーモンの脂分とポン酢をよくなじませてから大根と合わせると、味のバランスがよい。
   の汁けをきって に入れ、白ごまを加えてあえる。



13-9 クリスマスケーキ

クリスマスといえば、ケーキ!アーモンドの風味豊かなダクワーズ生地は、表面がサクサク、中がふんわり。クリームとベリー類をたくさんはさみます。


 エネルギー : 3140 kcal
 塩分 : -
 調理時間 : 90分

 講師: 近藤 冬子


(直径16cm×高さ2cmのタルトリング型1台分)

 【ダクワーズ生地】 
  ・卵白 170g(約4コ分)
  ・グラニュー糖 50g
  ・アーモンドパウダー 125g
  ・粉砂糖 75g
  ・強力粉 10g
  ・薄力粉 10g

 【クリーム】 
  ・バニラビーンズ 3cm
  ・グラニュー糖 45g
  ・牛乳 150ml
  ・卵黄 3コ分
  ・薄力粉 6g
  ・コーンスターチ 6g
  ・バター (食塩不使用)  150g
・粉砂糖 適量
・いちご 15〜20コ
・ラズベリー 15〜20コ
・ブルーベリー 適量
・レッドカラント 適量
・ミントの葉 (生)  適量

 【シュガー細工】*つくりやすい分量 
  ・板ゼラチン 1g
  ・粉砂糖 100g
  ・コーンスターチ 40g
  ・卵白 少々
  ・金箔(ぱく) 少々
  *あれば 
  ・グラニュー糖 少々

生地やクリームを冷ます時間、冷やす時間は除く 
*エネルギーは全量 


 
 アーモンドパウダーは天板に広げて100℃のオーブンに入れ、15〜20分間、乾燥焼きし、冷ます。 
 【ダクワーズ生地】のアーモンドパウダー、粉砂糖、強力粉、薄力粉を合わせて、紙の上にふるう。 
 天板にオーブン用のマット、またはオーブン用の紙を敷く。 
 オーブンを180℃に温める。 
 クリームをつくる直前に、バターを6つくらいに切り、室温におく。 

シュガー細工をつくる 
 板ゼラチンは水でふやかして取り出し、湯煎で溶かす。 
 粉砂糖とコーンスターチを合わせてボウルにふるい、6を加えてゴムべらで混ぜて、ぬるま湯10〜15mlを加えてまとめる。ラップに包み、約2時間休ませる。 
 麺棒で薄くのばして星型で抜き、1日おいて両面を乾かす。表面に卵白を薄く塗り、金箔・グラニュー糖各少々を順に押しつける。 
    


【ダクワーズ生地】をつくる
  卵白をボウルに入れ、底を氷水に当ててハンドミキサーの低速で円を描くように泡立てる。細かい泡が立って白っぽくなったら、グラニュー糖を4回に分けて加え、中速で泡立てる。最後のグラニュー糖を加えたら、高速にして堅く泡立てる。
  泡立て器にかえてさらに泡立て、持ち上げると、ピンとツノが立つくらい堅いメレンゲにする。
  ふるっておいた粉類を3回に分けて加え、そのつど均一になじむまで、ゴムべらで混ぜる。ボウルを回しながら、底から大きくすくうようにして、メレンゲの泡を消さないようにサックリ混ぜる。
ポイント: ゴムべらは薄くて大きめのものが混ぜやすい。
  天板に型を置き、生地の半量を流し、パレットナイフで表面をならす。型を抜き取り、残りの生地も同様にする。
  茶こしなどで粉砂糖適量を全体にふる。しみこんだら、もう一度ふる。180℃に温めたオーブンに入れ、焼き色がつくまで約25分間焼く。ケーキクーラーにのせて冷ます。

【クリーム】をつくる
  バニラビーンズは縦に切り目を入れ、グラニュー糖の中で種をしごき出す。このグラニュー糖約5gを耐熱容器に入れ、牛乳、バニラビーンズのさやを加え、電子レンジ(600W)に約1分30秒間かけて、湯気が立つくらいに温める。さやは取り除く。
  ボウルに卵黄を入れてハンドミキサーでほぐし、 の残りのグラニュー糖を加え、白くもったりとするまで高速で泡立てる。すくうと、ゆっくりと落ちて筋が残るくらいが目安。
  薄力粉とコーンスターチを混ぜ合わせ、ふるいながら加える。ハンドミキサーの羽根をはずし、サックリと混ぜる。
   の牛乳を加えて混ぜ、ざるでこして鍋に入れる。
  弱めの中火にかけ、泡立て器で混ぜる。鍋底に固まってきたら、ゴムべらでこそげ落としながら均一に混ぜていく。少しとろみがつき、鍋底の中央がフツフツとして、ゴムべらの筋が残るくらいまで火を通す。
  ボウルに移して粗熱を取り、底を氷水に当てて冷ます。表面にラップをかけておく。
  別のボウルにバターを入れ、ゴムべらでボウルの内側に広げるようにしてなめらかになるまで練る。バターは柔らかくしすぎず、冷たさが残るくらいがよい。
   のバターを3〜4回に分けて加え、そのつどゴムべらでよく混ぜ合わせる。

仕上げる
  絞り出し袋に直径14mmの丸型口金をつけ、【クリーム】を詰める。
  生地の表側(粉砂糖をふった側)を上にし、外側から中心に向かって花びら形に絞る。中心は丸く絞る。【クリーム】は少し残す。冷蔵庫で約15分間冷やす。
  いちごはヘタを取り、ラズベリーとともに全面に並べる。半分に切ったラズベリー、ブルーベリー、レッドカラントを隙間や周囲にのせる。
  残りの【クリーム】を中央部に絞る。
  もう1枚の生地を表側を上にして重ね、いちご、ラズベリー、レッドカラント、ブルーベリー、ミント、シュガー細工を飾り、粉砂糖少々をふる。
《極上ポイント》
【生地】
泡がきめ細かく、しっかりとしたメレンゲをつくる。粉類を混ぜるときにメレンゲの泡がつぶれないようにする。
《極上ポイント》
【クリーム】
火にかけるときは焦がさないように、つやが出るまで手早く混ぜる。バターは柔らかすぎず、冷たさが残るくらいにクリーム状に練る。



13-9a  ヴェリーヌ

香りのやさしいクリームは、酸味のあるフルーツと相性抜群です!「ヴェリーヌ」とはグラスに入れたデザートのこと。色々なフルーツでつくってみてください。


  エネルギー : 200 kcal
  塩分 : -
  調理時間 : 40分 (冷蔵庫で冷やす時間は除く)

 講師: 近藤 冬子


(6人分)

 【クリーム】 
  ・バニラビーンズ 2cm
  ・グラニュー糖 30g
  ・牛乳 100ml
  ・卵黄 2コ分
  ・薄力粉 4g
  ・コーンスターチ 4g
  ・板ゼラチン 3g
  ・生クリーム (乳脂肪分約42%)  160ml
・オレンジ (一口大に切る)  適量
・グレープフルーツ (一口大に切る)  適量
・キウイ (一口大に切る)  適量
・いちご 適宜
・ブルーベリー 適宜
・レッドカラント 適宜
 
    

  板ゼラチンはたっぷりの水につけて戻す。
  クリスマスケーキの手順 と同様にして【クリーム】をつくり、ボウルに移す。熱いうちに水けをきった板ゼラチンを加え、ゴムべらで混ぜてゼラチンを溶かす。ボウルの底を氷水に当てて冷ます。
  別のボウルに生クリームを入れ、泡立て器で軽くツノが立つまで八分(ぶ)立てにする。
   を加えて、ゴムべらで混ぜる。絞り出し袋に星型口金をつけ、クリームを詰める。
  グラスにフルーツを入れて を絞り、冷蔵庫で30分〜1時間冷やす。



13-10  黒豆の冷やししるこココナツ風味

ミキサーでなめらかにした黒豆のトロリとした食感とまったりとしたコクが絶品!バニラアイスと相性もバッチリです。


  エネルギー : 1580 kcal (エネルギーは全量)
  塩分 : 0.10 g
  調理時間 : 25分 (黒豆を戻してゆでて、冷ます時間、タピオカを戻す時間は除く)

 講師: 熊谷 喜八


(5〜6人分)
・黒豆 (乾)  125g(ゆでて300g)
・タピオカ (乾)  約20g

 【シロップ】 
  ・砂糖 100g
  ・水 カップ1+1/2
・ココナツクリーム カップ3/4
*なければ同量のココナツミルクでもよい 
・バニラアイスクリーム 適量
 
    

  鍋に黒豆を入れ、かぶるくらいの水を注いで一晩おく。タピオカは水に2時間ほどつける。熱湯で10分間ほどゆで、流水でサッと流してぬめりを取り、水につけておく。
  黒豆の鍋に再度かぶるくらいの水を足す。ふたをずらしてかけ、中火で1時間30分ほど、途中で水を適宜足してゆで、そのまま冷ましておく。
  【シロップ】の材料は煮立てて冷ます。
  ミキサーにゆで汁をきった黒豆、 、ココナツクリームを入れ、なめらかになるまでかくはんする。ざるでこしてボウルに受け、氷水の入った別のボウルに当てて冷ます。
  器にアイスクリームを盛り、 を適量注ぎ、水けをきったタピオカを浮かべる。



13-11  黒豆とたこのパエリヤ

黒豆のホクッとした食感が、ふっくら炊き上がったパエリヤに意外なほどよくなじみます。たこのうまみとも相性抜群ですよ。


  エネルギー : 550 kcal
  塩分 : -
  調理時間 : 25分 (黒豆を戻し、ゆでる時間、米を水に浸す時間、炊飯器で炊く時間は除く)

 講師: 熊谷 喜八


(2〜3人分)
・米 1.5合(270ml)
・黒豆 (乾)  110g(ゆでて250g)
・にんにく (みじん切り)  1/2かけ分

 【A】 
  ・たまねぎ (みじん切り)  1/4コ分
  ・ピーマン (赤/種を取って5mm角に切る)  1コ
  ・ゆでだこの足 (1cm角に切る)  1+1/2本分(100g)
  ・オリーブ (黒。種抜き/輪切りにする)  15コ
  ・ターメリック (粉)  小さじ1/2
  ・サフラン 少々
  ・トマトピュレ 大さじ1
・チキンスープ カップ2
*固形チキンスープの素もと(洋風)を表示どおりに湯で溶いたものでもよい。 
・パセリ (みじん切り)  少々
・バター 
・サラダ油 
・塩 
 
    

  鍋に黒豆を入れ、かぶるくらいの水を注いで一晩おく。再度かぶるくらいの水を足し、ふたをずらしてかける。中火で1時間30分ほど、途中で水を適宜足してゆでる。
  米は洗って20分間ほど水に浸し、ざるに上げて水けをきる。
  鍋またはフライパンにバター・サラダ油各大さじ1を熱し、にんにくを中火で炒める。香りが出たら、【A】を順に加えて炒め合わせる。
   を加え、全体を炒め合わせる。炊飯器の内釜に入れ、チキンスープ、塩少々、 のゆで汁をきって加えて普通に炊く。器に盛り、パセリを散らす。
ポイント: 米はいったん炒めて油となじませてから炊飯器で炊くと、芯が残らずにふっくら炊き上がる。



13-11a  黒豆のすき焼きコロッケ

黒豆ペーストがすき焼きのうまみをギューッと抱き込んだ、サクサクのコロッケです!


  エネルギー : 90 kcal (エネルギーは1コ分)
  塩分 : 1.40 g
  調理時間 : 50分 (黒豆を戻してゆで、冷ます時間は除く)

 講師: 熊谷 喜八


(24コ分)
・黒豆 (乾)  170g(ゆでて400g)

 【すき焼き】 
  ・牛薄切り肉 100g
  ・しらたき 1/2袋(約100g)
  ・たまねぎ (粗みじんに切る)  1/2コ
  ・サラダ油 少々
  ・砂糖 大さじ1/2〜3/4
  ・酒 大さじ2
  ・しょうゆ 大さじ2
  ・塩 少々

 【衣】 
  ・小麦粉 適量
  ・溶き卵 適量
  ・パン粉 適量
・キャベツ (せん切り)  適量
・ウスターソース 適量
・揚げ油 
 
    

  鍋に黒豆を入れ、かぶるくらいの水を注いで一晩おく。再度かぶるくらいの水を足し、ふたをずらしてかける。中火で1時間30分ほど、途中で水を適宜足してゆで、そのまま冷ます。
  黒豆のゆで汁をきってフードプロセッサーにしっかりとかけ、ペースト状にする。
ポイント: 黒豆をフードプロセッサーにかけるときは、少しずつ回すのがコツ。
  【すき焼き】の牛肉としらたきはザク切りにする。鍋にサラダ油を中火で熱し、しらたきをサッと炒め、牛肉とたまねぎも加えて炒める。肉の色が変わったら、砂糖、酒、水カップ1を加え、ふたをして10〜15分間煮る。しょうゆ、塩も加えて、汁けがなくなるまでしっかり煮込む。
   の黒豆を加え、ざっと混ぜながら少し煮てバットなどに取り出し粗熱を取る。24等分にして一口大にまとめ、【衣】の小麦粉、溶き卵、パン粉を順につける。
ポイント: 黒豆を加えて混ぜ、汁けが多い場合は少し煮詰めて成形しやすくする。小さめの一口サイズにまとめると、食感のバランスがよく、おいしさアップ。
  揚げ油を170℃に熱し、 を入れてこんがりと揚げる。キャベツとともに器に盛り、ウスターソースを添える。



13-11b  黒豆ゼリー りんごのスープ

甘酸っぱいりんごのスープに、黒豆の煮汁でつくったゼリーを浮かべました。互いの味が合わさって、うまみと深みがグッと増しますよ。


  エネルギー : 190 kcal
  塩分 : -
  調理時間 : 40分 (スープを冷蔵庫で冷やす時間は除く)

 講師: 熊谷 喜八


(2〜3人分)

 【黒豆ゼリー】 
  ・黒豆のゆで汁 カップ1
  *黒豆の冷やししるこココナツ風味参照 
  ・板ゼラチン (冷水につけて柔らかく戻す)  2〜3g
・りんご (紅玉)  1+1/2コ(250g)
・たまねぎ 1/8コ(25g)
・チキンスープ カップ1+1/4
*固形チキンスープのもと(洋風)を表示よりややうすめに湯で溶いたものでもよい 
・シナモンスティック 1本
*あれば 
・コンデンスミルク 大さじ2(約25g)
・生クリーム カップ1/4
・バター 
・小麦粉 
・塩 
・こしょう 
 
    

  鍋に黒豆のゆで汁を煮立て、火を止めて水けをきったゼラチンを入れ、溶かす。冷めたらボウルに移し、冷蔵庫で冷やし固める。
ポイント: ゆで汁には、黒豆に含まれるアントシアニンもたっぷり。黒みつをかけてデザートにしても。
  りんごは皮をむいて四つ割りにし、芯を取って薄切りにする。たまねぎも薄切りにする。
  鍋にバター15gを溶かし、たまねぎを入れ、水大さじ3ほどをふって中火で炒める。水分がとんだら、小麦粉小さじ1/2強をふり入れてさらに炒める。
   のりんごを加えて5〜6分間炒め、チキンスープと水65ml、シナモンスティックを加え、ふたをして5分間ほど煮る。コンデンスミルクを加え、サッと煮たら火から下ろして粗熱を取り、シナモンスティックは取り出す。
  ミキサーに を入れてなめらかになるまでかくはんする。ざるでこしてボウルに受け、氷水の入った別のボウルに当てて冷やす。生クリーム、塩・こしょう各少々を加え、冷蔵庫に入れる。
  器に盛り、 のゼリー適量をスプーンですくって浮かべる。



13-12 本格 クロワッサン

サクサクした生地がおいしい、憧れのクロワッサン。生地の温度管理と十分に冷やしてねかせるのがコツです。


 エネルギー : 220 kcal
 塩分 : -
 調理時間 : 45分

 講師: 藤森 二郎


(10コ分)

 【生地】 
  ・強力粉 175g
  ・薄力粉 75g
  ・スキムミルク 10g
  ・砂糖 30g
  ・塩 5g
  ・水 120ml
  ・溶き卵 1/3コ分(25ml)
  ・インスタントドライイースト 6g
  ・バター (食塩不使用)  12g
  *好みで発酵バター(食塩不使用)を使ってもよい。 
・バター (食塩不使用)  120g
*折り込み用。好みで発酵バター(食塩不使用)を使ってもよい。 
・溶き卵 適量
・強力粉 
*打ち粉用 

発酵させる時間、冷蔵庫、冷凍庫に入れておく時間は除く。  
*エネルギーは1コ分 


 

つくる前にしておくこと 
 生地の粉類(強力粉と薄力粉は7:3の割合)とスキムミルクは合わせてふるっておく。 
 生地のバターは室温に戻し、やや堅めな状態にしておく。 
    


生地をつくる
  ボウルにバター以外の【生地】の材料をすべて入れ、カードで合わせ、約2分間軽くこねる。
  打ち粉をふった台に1を取り出し、バターを塗りつけるようにして加え、さらに約1分間、ザックリとこねる。こね上がりは表面がザラッとしていてよい。

ポイント: 【生地】はこねすぎないこと。

一次発酵
  【生地】をひとまとめにして表面に打ち粉をまぶし、ボウルに入れてラップをし、約30℃で約1時間発酵させる。約1.5倍の大きさになるくらいでよい。
ポイント: 発酵させるときは、暖かい室温におくか、オーブンや電子レンジの発酵機能などを使うとよい。
  【生地】をひし形に平たくのばし、バットやトレーなどに置いてラップをかけ、冷蔵庫に1時間強入れて、【生地】を十分に冷やす。
ポイント: 最初に20分間冷凍して、それから冷蔵庫に40分間おくと、発酵が抑えられて、さらによい。

バターを包む
  折り込み用のバターを厚みをそろえて薄く切る。オーブン用の紙(約40cm×60cm)の中央にぴったりと並べてのせ、紙を約15cm×25cmの大きさにたたんで包む。
  麺棒で中心から外に向かってたたき、さらに麺棒を転がしてのばす。バターをたたんだ紙の大きさにぴったりと合うようにする。冷蔵庫に入れて冷やしておく。
  台に打ち粉をふり、冷やした の【生地】を置いて軽くのばす。四隅は少し薄くのばす。 のバターをのせて紙をはがし、その紙を内側を下にしてのせ、中心から外側に向かって麺棒でたたいてのばし、紙を除く。
  【生地】の四方を左右、上下の順にたたんで、生地でバターを包む。とじ目をしっかりと押さえる。中心から外側に向かって麺棒でたたき、裏返しても同様にする。さらに返して左右にのばす。四隅にバターが行き渡るようにするとよい。

三つ折りを3回する
   の生地を90度回転させて、上下にのばす。約50cm長さにのばしたら、上下を折りたたんで三つ折りにする(1回目)。さらに【生地】を90度回転させて上下にのばし、三つ折りにする(2回目)。バットなどにのせてラップをし、冷蔵庫に約1時間入れて休ませる。
ポイント: 三つ折りにする間にバターがだれてきたり、【生地】が柔らかくなってきたら、冷蔵庫に入れて冷やす。
  休ませた【生地】をワの部分が左右にくるようにして、打ち粉をふった台に取り出し、麺棒で上下にのばし、同様に三つ折りにする(3回目)。【生地】が柔らかかったら、冷蔵庫に約15分間入れて冷やす。

成形する
  【生地】を16〜18cm幅、3〜4mm厚さ、50cm長さぐらいの帯状にのばす。底辺が約8cmの二等辺三角形になるようにナイフで切る(1枚当たり約50gが目安)。底辺の中央に少し、切り込みを入れ、バットなどに5〜6枚ぐらいずつ重ねてのせ、ラップをして冷蔵庫で約1時間、休ませる。
  【生地】を取り出し、先端を少し引っ張りながら底辺からクルクルと巻く。バターの層を指でつぶさないようにするのがコツ。閉じ目を下にしてオーブン用の紙を敷いた天板にのせる。

ポイント: ふくらむので、天板1枚に5コくらいずつのせるとよい。

仕上げ発酵させて焼く
  成形した【生地】を28〜30℃で1時間30分〜2時間発酵させる。約1.5倍の大きさになればよい。クロワッサン生地のバターが溶け出さないよう、低めの温度でじっくりと発酵させるのがコツ。
  オーブンを180〜200℃に予熱する。 の【生地】が発酵を終えたら、表面に溶き卵を塗る。断面には塗らないようにすること。溶き卵は二度塗りすると、焼き色がよくなる。
  180〜200℃のオーブンで15〜20分間、焼く。

ポイント: 焼くときは、1段ずつ焼くのがおすすめ。天板1枚分は仕上げ発酵の温度を低めにして、15分くらい長く発酵させて、時差をつけたりするとうまくいく。また、2段同時に焼くなら、途中上下を入れかえるようにするとよい。



13-12a  パン・オ・ショコラ

クロワッサンの生地にチョコレートを巻き込みます。朝食やおやつにもぴったりです。


  エネルギー : 300 kcal (エネルギーは1コ分)
  塩分 : -
  調理時間 : 10分 (クロワッサン生地をつくる時間は除く。)

 講師: 藤森 二郎


(9〜10コ分)
・クロワッサン生地 全量
・チョコチップ 約150g
・溶き卵 適量
 
    

  生地は3〜4mm厚さにし、約7.5cm×12.5cmに切る。
   に1枚当たり10〜15gのチョコチップをのせて広げ、端から巻く。巻き終わりを下にしてオーブン用の紙を敷いた天板にのせ、手順 と同様に仕上げ発酵させる。
  発酵が終わったら、表面に切り込みを1か所入れる。溶き卵を塗ってさらにチョコチップ適量をのせる。
  手順 と同様に焼く。