学習書●[情報処理]

演習
ディスク
報告

Simizu Kenzi
(99年度履修生)

http://www.infonet.co.apt/March/syllabus
/Literacies/file/gallery/Simizu.html




 パソコンが普及するにつれて私たちはさまざまなディスクを使用するようになった。例えば私の場合、家のパソコンで打ったレポートを学校のプリンタでプリントアウトするために、FDで持ち運びしている。ここでは、FD、MO、DVD-RAM、CD-R、CD-RW、zip、スーパーディスク、を取り上げ、さまざまな角度から比較することによって、特徴と、そのディスクにあった使用方法を考えていきたい。おもに、価格、データの読み書きの速さ、容量、パソコンと接続する際のインターフェースについてみていく。
 各々の比較にはいる前に、簡単にそれぞれの機能、構造について述べておきたい。

 FD:フロッピーディスクの略で、磁気記憶媒体の一つで、磁性体を塗布した一枚の円盤とそれを防護するジャケットで構成される。容量が小さく、データの読み書きの速度も速くないが、安価なため広く普及している。2HDと2DDの2種類がある。

品質で分けるんだったら、あともう一つ、2Dってのがあるけどね。

 MO:光磁気ディスク。磁気記憶方式に光学技術を併用した書き換え可能なディスク。書き込み時はあらかじめレーザー光を照射してからデータを磁気的に書き込むので、記憶の高密度化が可能。また、読み出し時はレーザー光のみを用いるため、高速にデータを読み出すことができる。

 DVD-RAM:次世代の大容量光ディスク。 原理はCDとほぼ同じで、12cmの樹脂製円盤にレーザー光を照射し、その反射光を検出してデータを読み出す。CDと違って両面記録、2層記録などが可能

 CD-R:CDに専用のライティングソフトやパケットライトというソフトを使って情報を書き込む。このディスクはCD-ROMドライブ(ほとんどすべてのパソコンには標準装備されている)でもそのまま読むことができる。しかし、記録した内容を消去することはできない。つまり書き換えはできない。

 CD-RW:ライティングソフトやパケットライトを使って書き込むという点でCD-Rととても似ているのだが、記憶した内容を消去できるという点が異なる。つまり再使用が可能になった。しかし不要なファイルを選んで消去することはできず、いつも全体を消去しなければならないのが欠点。

 zip:Iomega社が開発した、磁気ディスクを媒体とするディスク。 フロッピーディスクなど他の記憶媒体との互換性はない。アメリカでは主流だが、国内ではあまり見ない。さまざまなインタフェースに対応しているのが特徴。

 スーパーディスク:FDと互換性があるのが特徴、別名LSー120とも呼ばれる。

1 価格、普及度

 FD:私の経験によれば、一枚90円(コンビニエンスストア HOT SPAR平砂店)で、電気店大量購入した場合もっとやすくなる。

 MO:MOには、容量の違いによって230メガバイト、640メガバイト、1.3ギガバイトなどの種類があり、それぞれ価格も異なる。230の場合、一枚640円(石丸電気)、640の場合、一枚980円(石丸電気)、1.3ギガバイトの場合、3000円ぐらいである。MOドライブ:64000円(アイ・オー・データ機器)

 DVD-RAM:3000円ぐらい
 DVD-RAMドライブ:74500円(メルコ)

 CD-R:一枚100円前後
 CD-Rドライブ:38000円(プレクスター)

 CD-RW:一枚300円前後で、台湾製なら250円程度で購入できる。
 CD-RWドライブ:57000円(リコー)
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 zip:zipには100メガバイト版と250メガバイト版があり、それぞれ1000円と3000円程度である。
 zipドライブ:インターフェースによってわかれるが、15000〜25000円ぐらい

 スーパーディスク:900円程度
 スーパーディスクドライブ:34800円(松下電器産業)

 それぞれ容量が違うので、わかりにくいので、1メガバイトあたりの価格を示しておく。

FD:70円
MO:230メガ,640メガ,1.3ギガの順で、2.7円、0,6円、2,3円

DVD-RAM:0.6円

CD-R:0.3円

CD-RW:0.5円

zip:100メガバイト版、250メガバイト版の順序で、10.3円、10.8円スーパーディスク:7円

 CD-Rは、その容量に比べてダントツに安い。またその普及度について考えてみると、私の経験によると、FD、MO(230MB/640MB)、CD-Rは電気屋で売っているほど普及しており、FDにいたってはコンビニにまで売っている。しかしその他の種類については見たことがない。またFD、CDドライブはたいていのパソコンについているが、MOドライブは高級機種でないとついていない場合が多い。ちなみに私のパソコンには前者二つがついており、MOドライブはついていない。また学校の施設のパソコンには三つともついている。

 高い機種でもMOドライブがもともとついている本体はめったにない。たぶん、実習室のは、ドライブを別に買って取りつけ直したんじゃないかなぁ。

2 読み書きの速さ

 いろんなディスクの方式を比べるにあたり、読み書きの速さというのは、大変重要である。なぜなら、このデータ書き込みの速さというのは、そのディスクの使いやすさに関係し、遅ければかなりいらいらしてしまう。多量の情報を記憶したいときには、ディスクやドライブの価格よりもこの速さの方が重要だろう。データはパソコン側の処理能力、インタフェース、ドライブの違いによって異なるが、大まかなことについて述べてみたい。単位はKB/秒
 FD:5〜30、かなり遅いのだが、元々記憶できる量が少ないためそこまで気にならない。
 MO:1000程度、やや遅め。1.3GB(GIGAMO)は1300とかなりはやめ
 DVD-RAM:500程度、とても遅い。
 CD-R(8倍速):800程度、遅めだが、CD-Rドライブによっては変化。
 zip:800〜1200、インタフェースによって差が出る。 
 スーパーディスク:200、遅い。

 MO、CD-Rが目立つ。大容量な上に、この速さは大変役に立つ。

3 容量

 こうしたディスクを使って、情報を保存する場合、気になるのがそのディスクに記憶できる容量である。例えばあるソフトを記憶させようとするとき、そのソフトの容量以下のディスクでは記憶できない。データのバックアップをとるときには、大容量のディスクの方が便利である。そういうわけで容量について比較してみたい。

 FD:1.44MB

 MO:230MB、640MB、1.3GB

 DVD-RAM:5.2GB、大変多い。2面構成で、表裏2.6GBづつCD-R:650MB

 zip:100MB、250MB

 スーパーディスク:120MB

 MO、DVD-RAM、CD-Rが目立つ。DVD-RAMはハードディスクと比べても遜色ない。

4、インタフェース、データ転送方式

 ディスクの特徴を考える上で、かかすことのできないのが、このインタフェースである。いくら性能が良くても、手持ちのパソコンや、使っているパソコンに使えなければ意味がない。そこで代表的な接続に使われるインタフェースを挙げ、どの方式のドライブがどのインタフェースでつなげられるようになっているか、みてみたい。 

IDE(ATAPI)接続:特徴は拡張カード類が不要なことと、高速なデータ転送が可能なことである。ディスク関係では、CD-ROMドライブ、MOドライブ、CD-R/RWに使用される。

SCSI接続:現在大容量メディアが使用する主流の接続方式である。おもに三つの規格があり、転送速度はIDE方式より上である。複数のドライブが接続できるのが特徴。ディスクとしては、スーパーディスク以外はすべて対応.

USB接続:マッキントッシュに装備されているインタフェースで,扱いが簡単なことと,データ速度が遅いことが特徴。ディスクで対応しているのは、CD-R/RW、スーパーディスク、zipである.

パラレル接続:特徴はインタフェースの拡張が不要なことと、データ転送速度が遅いことで、ディスクとしてはzipが対応.

 このようにディスクとパソコンを接続する際のインタフェースには、おもに4種類ほどある.これらのうち扱いが簡単なものから,データ転送速度が速いものまで,さまざまな特徴がある.

 以上、価格、速度、容量、インタフェース、の4項目にわたってみてきたが、絶対にこれがいい、というディスクはない。もう一度特徴をまとめ、使用方法を考えてみたい。FD:普及度が高く、FDドライブが標準装備されているが、容量、速度が悪い。
 データ(少量、レポートなど)の持ち運び、書き込みが遅いので多量は難しい。MO:4項目のバランスがとれているが、MOドライブは標準装備までなっていない。
 データ(多量、ソフトウェア、画像など)の持ち運び、CD-R:価格、インタフェースとも良いが、速度、普及がいまいちである。
 データ(ゲーム、MP3、ソフトウェア)の持ち運び、バックアップ。DVD-RAM:DVD-RAMは、容量は大変大きいが、速度が遅い。
 ハードディスクのバックアップ。
 スーパーディスク:フロッピーとの互換性があるが、価格の面で問題がある。zip:速度は大変良いのだが、容量、価格、普及度の面で劣っている。やはりこの4項目のバランスを考えて、その都度の使用目的にあわせて、ディスクも変えるのが一番いいだろう。

参考資料
ASCII GLOSSALY HELP
e-word 情報通信辞典
石丸電気にて調査



このページの記事は、科目[情報処理]を履修した学生が課題[ディスク]の学習の一環として作成した著作物です

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