資料シート●各科目

Mosaic
モゼーク (またはモザイク)

http://www.infonet.co.jp/apt/March/syllabus/bookshelf/Mosaic.html



 89年に、CERNBerners-Lee(バーナースリー)によってウェブのアイデアが発表されると、世界のあちこちでコンテンツや各種のツールの開発が始まった。90年にはBerners-Leeたちによって最初のサーバ、ブラウザ、エディタが作られた。

 93年09月に、Illinois大学(Urbanaキャンパス)NCSA(The National Center for Supercomputing Applications)で非常にスマートなブラウザが開発され、NCSA Mosaic(▽図)と名づけられた。

 

Mosaicは、などをテキストが表示されているウィンドーの中にレーアウトして表示したり(それまでは別のウィンドーで)、ボタンになっている領域にカーソルを当てて打つだけで、リンクされているページのウィンドーが呼び出せる機能を備えていた。また、パーソナルコンピュータでも使えるように、MacOS用Windows用のバージョンも準備されていた。

 Mosaicの開発に加わっていたAndreesen(Marc、アンドリーセン。▽図)は、表示できるメディアの種類を増やしてもっと強力な新しいバージョンを開発することを主張していたが、いろんな理由からNCSAはそれに賛成しなかった。そこで、AndreesenNCSAを退めてなかまたちと自らNetscape(こちらは会社)を起し、NetscapeNavigator(現在ではただNetscape)というMosaicによく似たブラウザを発表した。
 Netscapeは、本来は含まれていなかった(表示のバリエーションや表やマルチメディアなどの)新しい機能を追加して独自の拡張HTML(のち一時は公式化)を発表した。多くのウェブはこれにしたがったので、Mosaicは市場を失い消え去ることになった(さらにそののちInternetExplorerNetscapeから市場を勝ち取る)。
 もともと、HTMLの目的は資料を広く役立てるために、資料の中に書かれている重要な情報(表題や著者など)や構造(章や節)が自動的に検出できるように、資料に書き込みを行なうことにあった。しかし、Netscapeの拡張HTMLは表示の美しさを強く支援したので、HTMLの本来の目的の実現は困難になっていくことになった。

 Netscapeだけでなく、そのほかのInternetExplorerなどの現在のブラウザは、どれもMosaicを原型として設計されている。それらの後継が果たした役割りも含めるなら、Mosaicインタネットの(特に一般の人々への)普及に果たした功績はきわめて大きい。




Mosaic 公式サイト

M. Andreessen
NCSA Mosaic Technical Summary
National Center for Supercomputing Applications, 1993

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02-10-16