資料シート

マルチメディア

http://www.infonet.co.jp/apt/March/syllabus/bookshelf/multimedia.html




 ウェブの中には、映画の一部を記事として書き込んでおいたり、建物などの形を記事として書き込んでおいて、見る人が自由にその中を歩き回れるようにすることもできる。音楽を演奏して聞かせてくれるものがある。
 このように、ウェブやCDではいろんな種類の情報をいろんな手段で表示させることができるようになっている。このような表現の形式をマルチメディア(<multimedia)という。
 "メディア"ということばが含まれているのは、情報を表現する形式(=メディア)には、テキスト、写真、楽譜などいろいろあるが、それを同じ枠組みにまとめて扱うからだ。

 80年ごろにも"マルチメディア"ということばが流行したことがあった。しかし、当時のマルチメディアと現在のマルチメディアとは目標も手段も全く違っていた。当時は、メディアと言えばそれはLDとかビデオテープとかといった記録/通信の方式のことで、したがって、80年のマルチメディアは、いろいろな記録/通信機器を組み合わせて情報を扱うことだった。
 当時の人々がもし現在のマルチメディアを見たとしら、すべてが統合されてDVDに記録されたり、ウェブとして発表されたりしているのを見て、逆に"モノ(<mono=1)メディア"と呼ぶかもしれない。

 マルチメディアのための情報の表現の形式は、スチル、ビデオ、サウンドなどの種類に応じていろんなものが使われている。また、いろんな種類のメディアを統合して表現するための形式として、QuickTimeSMILなどの規格も定められている。





ウェブとマルチメディア


 初めの頃のウェブは文章だけでできていた。せいぜい、gifという形式のスチル(写真や図)を含めることができるだけだった。しかし、それぞれのメディアに対応した専用のブラウザがいくつも発表されたことと、[Navigator]や[Explorer]などの基本ブラウザにそれらの専用ブラウザを必要に応じて呼び出す機能が加わったことによって、いろんなタイプのメディアを見せたり聞かせたりすることが可能になってきた。




 文章は、text(テキスト)という形式で書き表すことによってデジタル情報として記録することができる。また、textをさらに強化したHTMLという形式を使うと、書体、大きさ、いくつかの装飾を字ごとに変えて記録することができる。


 絵は、いろいろな形式で書き表すことによってデジタル情報として記録することができる。特に、GIF(ジフ)という形式で作った記録は、ほとんどの機種のコンピュータで見ることができる。




 写真は、いろいろな形式で書き表すことによってデジタル情報として記録することができる。特に、JPEG(Jペグ)という形式で作った記録は、ほとんどの機種のコンピュータで見ることができる。写真は、絵と違って、一か所からもう一か所にかけて色が滑らかに切り替わるので、JPEGはそれを正確に記録できるように工夫されている。




 ビデオは、数十秒程度の長さなら、QuickTime(クイックタイム)ムービやMPEG(Mペグ)などの形式で書き表すことによってデジタル情報として記録することができる。特に、QuickTimeムービ形式を使うと、サウンドや演奏や(字幕のための)文章などもいっしょに記録できる。




 サウンドは、auなどの形式で書き表すことによってデジタル情報として記録することができる。




 演奏は、MIDI(ミディ)という形式で書き表すことによってデジタル情報として記録することができる。演奏は音符を単位として記録されているので、全体が一つながりになって記録されているサウンドとは違って、自由に編曲することができる。




 実際の風景やコンピュータグラフィックスで作った風景は、QuickTime(クイックタイム)パノラマなどの形式で記録することができる。QuickTimeパノラマは、(あらかじめ決められている場所に限られるけれど)自由に周りを見渡したり、一つの場所からほかの場所まで歩いたりできる。





このページは、[Navigator](2.0版以後)および[QuickTime Plug-in]に相当する機能が使われていることを想定して作られています

マルチメディア演習 メディアテクノロジー論
石原ゼミ
インタネット入門


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