資料シート●各科目

シネラマ

http://www.infonet.co.jp/apt/March/syllabus/bookshelf/C/Cinerama.html




 ウォーラーが発明したシネラマ(Cinerama)という方式の映画は、スクリーンの左、中央、右の三つの領域に対応する3本のビデオトラックをもっていた。これらのトラックは、それぞれの方向に向けた3台のカメラで同時に撮影され、3本の別々のフィルムに記録され、やはりそれぞれの方向に向けた3台のプロジェクタでスクリーンに投影された(▽図)。像がずれてしまわないようにするために、カメラもプロジェクタもたがいに電気的に同期するようになっていた。



 シネラマは視界の左右の拡がりをすべて映像でカバーすることによって高い臨場感を実現したが、いくつかのアトラクションめいた作品に用いられただけで、[西部開拓史](How the West was Won、62。▽図)を最後に使われていない。



 このあともシネラマという名前で上映された作品はあるが、ビデオトラックは1本だけで、レンズで左右に縮めておいた像を復元する技術に基づいたものだった。




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06-06-28