数の混同

　この課題については、ある機能を備えていない種類の数に対して、その機能を使おうとしてしまうという間違いを探さなければ(または作り出さなければ)いけない。

　まず、これから説明しようとしているのが、数の4種類のうちのどの種類とどの種類との混同かはっきりさせなさい。
　それから、その混同は、何かの機能の有無を間違えて数を使ったので起こっているはずだから、欠けているのに備わっているつもりになってしまったのは何の機能かをはっきりさせなさい。
　もっとも、混同が問題になるのは、番号なのに番号にはない機能を使おうとしてしまう場合と、指標なのに指標にはない機能を使おうとしてしまう場合の、二つの場合ぐらいしかありそうにない。この二つの場合のどちらかに絞って考えればいいだろう。

　この課題では、意味とか目的の混同を問題にしているわけではない。たとえば、学籍番号を成績順と勘違いするみたいな混同は、数の意味または目的を間違えているのであって、機能を混同しているわけではない。
　つまり、上の例で言えば、学籍番号だということは分かっていて、学籍番号なら意味のないことなのに、その意味のないことをやってしまうという間違いを探さなければいけない。