[ふとん]

　32枚のふとんを二人で手分けしてそれぞれ同時にアニメートするのは、楽しいけどなかなか頭が疲れる作業だった。
　モチーフとしては、京都芸術短期大学の黒田村研修施設の建物をお借りした。
　だんだんふとんが増えていく、という作品だけれど、実際の撮影では、32枚のふとんのシーンから始めて、だんだん枚数を減らしていった。実は、最初に撮影した時は自然に1枚から始めたんだけれど、途中で降参してしまった。このやり方だと、体力が加速度的に消耗してしまうからだ。
　もとの素材は8mmビデオ形式として撮影したもので、それをDVに変換してからフェードなどの処理を加えている。
　ふとんやふすまが動く速さを割り出すために、かなり細かくテストを繰り返して撮影に望んだが、今になってしまっては、編集の段階でフレームのピッチなんか自由に変えることができる。今になって考えれば、さっさと撮影を始めてしまえばよかった。

日時	名称	主催	会場
00-08-25	第8回広島国際アニメーションフェスティバルフレームイン (併設自由上映会場)	広島国際アニメーションフェスティバル組織委員会広島市広島市文化財団	アステールプラザ (広島)
2001-10-07/08	第8回広島国際アニメーションフェスティバルフレームイン (併設自由上映会場)	旧日本銀行広島支店 (被爆史跡) 3階第2会議室	アステールプラザ (広島)
04-10-30	映像パラダイス 12のショートフィルム+1(上映会)	[宴や夜市]+井戸良弘	泉町会館 (水戸)