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eyeplate 厚さ 6mm !!

…のデジカメが発売される と聞いて、ただちに予約注文して購入したのが、これです。

CCD のサイズと光学系の寸法を考えると、とても厚さ 6mm でデジカメができるとは思えません。 プリズムで光軸を曲げるという手があるかもしれませんが、それでも 6mm は辛かろう…。 むぅー、 見てみたいっ!


で、予約注文となったわけです。

我ながら、これだけ見事な衝動買いは他に例がありません。




6mm !!! ところが、 "6mm" は完全に私の勘違いで、撮影時にはレンズ部がポップアップして 突出部は 約 11mm の厚さになるのでした。

落ち着いて読めば eyeplate の ホームページ にもちゃんとそう書かれているのですが、当時の私は 「なにぃー、6mm だぁ?」 で頭がいっぱいで、 そんなことは目にもとまらなかったようです。

これではまったく普通の固定焦点式のデジカメですが、それでも、非・撮影時の厚さが 6mm というのは、 やはりフツーではありません…。


* * * * * * * *   eyeplate bottom view   * * * * * * * *




となると、次なる興味は、一体電池などはどうなっているのだろう、ということになります。
早速分解してみます。

eyeplate カバーを外して、おおむねバラバラの状態にしたところです。

左の写真で分かるでしょうか (写真をクリックすると大きい写真が表示されますので、そちらで確認できますが) 、 プリント基板や部品のあちこちに両面テープが貼り付けられています。
なんと、このカメラの本体とカバーは、4本のネジと両面テープで組み立てられているのです。 一度分解すると両面テープがボロボロになって、完全に元の状態に戻すのはほとんど不可能です。 写真では上部のカバーの裏側の隅に両面テープの破片がくっついているのが見えます。
量産品の組立に両面テープを使うという感覚が 理解できません

eyeplate ファインダーとレンズはスプリングで支えられています。

カメラ向かって右側面のレバーを下げることによってポップアップして撮影可能になります。
撮影が終わればレンズ部を押し込んでやることで収納でき、同時にスイッチが切れます。

(写真をクリックすると大きい写真が表示されます。)

eyeplate こちらは背面です。

背面カバーの裏側に貼り付けられているのがリチウムイオン充電池です。 小さい電池ですが、取扱説明書にはフル充電で約500枚撮影可能とあり、 電池の容量は十分なのにもかかわらず、 電池の消耗を抑えるために約30秒で電源が切れるオートパワーオフ機能があって、 これを解除できません。 普段はいいのですが、ペットなど、30秒待っても "ピース" してくれない相手を撮影する場合は、 しばしばシャッターチャンスを逃します。

(写真をクリックすると大きい写真が表示されます。)






【撮影例】 
関西外大中宮学舎 (枚方市) 不老橋 (和歌山市和歌浦)
撮影例1: 関西外大中宮学舎 (枚方市) 撮影例2: 不老橋 (和歌山市和歌浦)
写真をクリックすると、実寸で表示されます。

【仕  様】
有効画素数31万画素
撮像素子CMOSイメージセンサー
記録メモリ内蔵8MBフラッシュメモリ
保存ファイル形式JPEG(付属ソフトで取り込み時に変換)
記録画素数VGA : 640×480ピクセル / QVGA : 320×240ピクセル
撮影感度ISO 100相当
焦点距離F=6.87mm(35mmカメラ換算47mm相当)
絞りF3.8
ファインダー光学式
ホワイトバランスオート
撮影可能範囲60cm〜∞
シャッタースピード自動(1/30〜1/15,000秒)
フォーカス固定焦点
インターフェイスミニUSB TypeB
電源内蔵型リチウムイオン充電池
撮影可能枚数640×480ピクセル:26枚 / 320×240ピクセル:101枚
本体外形寸法(幅)85.6mm×(高さ)54mm×(奥行き)6mm (突起部含まず)
本体重量約35g(内蔵電池込み (実測 32.9g)
使用環境温度0°〜+40℃ 湿度80%以下(結露しないこと)





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なお、このデジカメは、いわゆる 「おもちゃ」 ではありません。
ただ、おもちゃかどうかを機能で判断するなら、 デジカメに限らず、固定焦点のカメラはおもちゃと考えていいのではないかと思います。
また、両面テープの多用には疑問が残ります。



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*1 発売日 は 2002年4月1日。
*2 Charge-Coupled Devices (電荷結合素子). 撮像素子。 ただし、このカメラでは CMOS (Complementary Metal-Oxide Semiconductor: 相補型金属酸化膜半導体) センサが使われています。
*3 もっとも、では何を使えばこのサイズで組み立てられるのかといわれれば、 これといった代案もないのですが…。
しかし、「両面テープ切断寸法図」 というような図面が設計のセクションから出図され、 生産現場では 「両面テープ切断手順書」、「両面テープ貼付手順書」 などが作成されているのかと想像すると、 なんだかやはり、どこか違うんじゃないか、と思います。


update: 2002.11.30  address