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アウトラインフォント (Outline Font) |
フォントは文字の形のデータです。
B という文字は、ASCIIでは
"42" というコードで表されています。
しかし、この "42" は、「これは B という文字である」 ということをを表しているだけで、
B を実際にディスプレイに表示するためには、 B という文字の形が分からなくてはなりません。
この、文字の形のデータがフォント です。
フォントには、ドットフォント と
アウトラインフォント の 2 種類があります。
ドットフォントは文字の形をピクセル毎に直接 0 と 1 で表したものですが、
アウトラインフォントは文字の輪郭線で文字の形を表します。
下図の B は 9 本の直線と 8 本の曲線で構成されています。
青い正方形はそれぞれの線の端点、赤い円は曲線の形を表す基準になる点です。
この場合はフォントのデータとして、17個の端点と 8 個の基準点の座標があれば文字の形を算出できます。
文字の形が座標値で与えられているので、計算によって拡大・縮小したり、変形や回転なども自由自在です。
下図は、端点や基準点をマウスでドラッグすることによって、文字の形を変形することが出来ます。
赤い円をドラッグすると、曲線の形が基準点の位置に応じて変わります。
ボタンをクリックすると、 回転や斜体、縦・横方向への拡大・縮小など、 自在に変形できます。
また、消去ボタンで "B" を消して、直線ボタンや曲線ボタンを押した後画面をクリックして、
新たにフォントデータを作ることができます。
アウトラインの最初の端点をクリックすると、アウトラインが閉じます。
保存ボタンをクリックすると、フォントデータが記憶されます。
ボタンをクリックすると、
サンプルデータ "B" を呼び出すことが出来ます。
同じ "B" でもさまざまな "B" があります。
それぞれの "B" にはそれぞれの個性があり、
文字の形を使い分けることで文書の表現力も豊かになります。
これらのさまざまな "B" も、アウトライン、輪郭線のデータを組み合わせて作られています。