戻る ダイオード (diode)

ダイオードは p 型半導体と n 型半導体を接合したもので、 電流を一方向のみに流す整流作用を持っています。

回路図では下図左下の矢印のような記号が使われ、電流は矢印の方向にのみ流れます。

実際の電子回路では大部分が IC の中に集積されていますが、 一般的な単体のダイオードには、右の写真のようなものがあります。 電流の流れる方向が識別できるように、カソード側に線が描かれています。

diode symbol diode

ダイオードの整流作用とは、電流を一方向だけに流す、弁のようなものです。

下図、左は通常の電球を点灯させる回路図です。 左の "○" の中に "〜" が入っている記号は交流電源の記号で、 家庭のコンセントと同じと考えて下さい。
交流ですから、下のオシロスコープの電圧波形のように、電圧はプラスにもマイナスにもなります。 電流は回路図の矢印のように、右向きにも左向きにも流れ、電球は明るく点灯します。

中央の図のようにダイオードを挿入すると、電流は右向きにしか流れなくなります。 電圧波形もマイナス側がなくなってしまいます。 電流は半分しか流れなくなるので、電球は少し暗くなります。

右の図の方向にダイオードを挿入すると、電流は左向きにしか流れなくなり、 電圧波形もプラス側がなくなります。電球はやはり少し暗くなります。

1. 電球回路図 2. ダイオード挿入 3. ダイオード逆挿入
1. 電圧波形 2. 電圧波形 3. 電圧波形


情報処理概論 に戻る   用語解説 に戻る   戻る

1999.02.14   address